JPH11155803A - 生体の蛍光診断装置 - Google Patents

生体の蛍光診断装置

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JPH11155803A
JPH11155803A JP9325613A JP32561397A JPH11155803A JP H11155803 A JPH11155803 A JP H11155803A JP 9325613 A JP9325613 A JP 9325613A JP 32561397 A JP32561397 A JP 32561397A JP H11155803 A JPH11155803 A JP H11155803A
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television camera
eyepiece
light
prism
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一郎 二ノ宮
Hiroshi Sano
浩 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡の接眼部を通った観察像の光路を、通常
画像撮像用テレビカメラと蛍光画像撮像用超高感度テレ
ビカメラとにスムーズに切り換えることができ、しかも
装置を小型軽量化することができる生体の蛍光診断装置
を提供すること。 【解決手段】スライド自在な枠体53a,53bに、接
眼部3を通った光を二つのテレビカメラ30,40のう
ち一方のテレビカメラ30に向けて反射するための反射
部材55が収容されると共に他方のテレビカメラ40に
向けて通過させるための孔69が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡を利用し
た蛍光観察によって早期癌等を診断するための生体の蛍
光診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の波長領域の光(励起光)が照射さ
れると生体が蛍光を発することを利用して、内視鏡を利
用した蛍光診断が行なわれている。
【0003】そのような蛍光診断を行なうのに用いられ
る内視鏡は、挿入部の先端に配置された対物光学系によ
って得られた観察像を、挿入部内に挿通されたイメージ
ガイドファイババンドルによって接眼部に伝送して観察
する通常観察用のものと同じである。
【0004】そして、内視鏡の接眼部を通った通常の観
察像を撮像する通常画像撮像用テレビカメラと接眼部を
通った蛍光観察像の光の強さをイメージインテンシファ
イアによって増幅してから撮像する蛍光画像撮像用超高
感度テレビカメラとが設けられて、接眼部を通った光
が、スライド自在に設けられた光路切換部材によって二
つのテレビカメラのいずれかの撮像面に導かれるように
切り換えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
光路切換部材をスライドさせて光路を切り換える際に、
光路切換部材ががたついてスムーズに切り換え動作が行
なわれなかったり、光路切換部の構成が大きくなって装
置が大型で重くなりがちであった。
【0006】そこで本発明は、内視鏡の接眼部を通った
観察像の光路を、通常画像撮像用テレビカメラと蛍光画
像撮像用超高感度テレビカメラとにスムーズに切り換え
ることができ、しかも装置を小型軽量化することができ
る生体の蛍光診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の生体の蛍光診断装置は、内視鏡の接眼部を
通った通常の観察像を撮像するための通常画像撮像用テ
レビカメラと、上記接眼部を通った蛍光観察像の光の強
さを増幅して撮像を行なうための蛍光画像撮像用超高感
度テレビカメラと、上記接眼部を通った光を上記二つの
テレビカメラのいずれの撮像面に導くかを切り換えるた
めのスライド自在な枠体とが設けられた生体の蛍光診断
装置において、上記スライド自在な枠体に、上記接眼部
を通った光を上記の二つのテレビカメラのうち一方のテ
レビカメラに向けて反射するための反射部材が収容され
ると共に他方のテレビカメラに向けて通過させるための
孔が形成されていることを特徴とする。
【0008】なお、上記孔内に光学部材が取り付けられ
ていてもよく、上記他方のテレビカメラが蛍光画像撮像
用超高感度テレビカメラであり、上記光学部材が、生体
から発せられる蛍光の波長領域の光だけを通過させる蛍
光観察用フィルタであってもよい。
【0009】そして、上記蛍光観察用フィルタが上記孔
内に着脱自在であってもよく、上記接眼部と上記反射部
材との間には他の光学部材が設けられていないとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図9は、生体の蛍光診断装置の全体構成
を概略的に示しており、1は内視鏡の挿入部、2は、挿
入部1の基端に連結された操作部である。
【0011】挿入部1の先端には、被写体の像をイメー
ジガイドファイババンドル5の入射端面に結像させるた
めの対物光学系4が内蔵されている。イメージガイドフ
ァイババンドル5は、挿入部1内から操作部2内を通っ
てその射出端面は接眼部3に達している。接眼部3に
は、イメージガイドファイババンドル5の射出端面を拡
大して観察するための接眼光学系6が内蔵されている。
【0012】したがって、挿入部1の先端の前方にある
被写体の像が対物光学系4によって結像されて、その像
がイメージガイドファイババンドル5によって接眼部3
に伝達され、接眼部3に通常・蛍光両用テレビカメラユ
ニット20が接続されていない状態では、接眼光学系6
を通して観察画像を肉眼で観察することができる。
【0013】被写体を照明するための照明光を伝達する
ライトガイドファイババンドル7は、射出端が対物光学
系4と平行に配置され、挿入部1及び操作部2内からラ
イトガイド連結管8内を通って、入射端は、光源装置1
0に着脱自在なコネクタ9に配置されている。
【0014】光源装置10内にはキセノンランプを用い
た光源ランプ11が配置されていて、その光源ランプ1
1から放射された照明光がライトガイドファイババンド
ル7に収束して入射され、ライトガイドファイババンド
ル7の射出端から射出された照明光によって被写体が照
明される。
【0015】ライトガイドファイババンドル7の入射端
と光源ランプ11との間の照明光路には、420nmない
し480nmの波長領域の光だけを透過する特性の励起光
用フィルタ12が、ソレノイド13によって挿脱自在に
配置されている。この励起光用フィルタ12は、通常観
察時には照明光路外に退避され、蛍光観察時に照明光路
中に挿入されるようになっている。
【0016】接眼部3には、通常・蛍光両用テレビカメ
ラユニット20を着脱自在に連結接続することができ
る。接眼部3と通常・蛍光両用テレビカメラユニット2
0との連結機構21は、バヨネットその他内視鏡の接眼
部アタッチメント用の公知の各種機構を用いることがで
き、接眼光学系6の光軸を中心に回転可能に取り付けら
れるようにするとよい。
【0017】この通常・蛍光両用テレビカメラユニット
20には、接眼光学系6を通った通常の観察像を撮像す
るための通常画像撮像用テレビラメラ30と、接眼光学
系6を通った蛍光観察像を撮像するための蛍光画像撮像
用超高感度テレビカメラ40とが内蔵されていて、全体
として一体のユニットに構成されている。
【0018】このような構成により、内視鏡の接眼部3
を通常・蛍光両用テレビカメラユニット20に着脱する
ことにより、通常画像撮像用テレビカメラ30と蛍光画
像撮像用超高感度テレビカメラ40の両テレビカメラに
対して同時に着脱されることになる。
【0019】31と32は、通常画像撮像用テレビカメ
ラ30の固体撮像素子と結像レンズ、41と42は、蛍
光画像撮像用超高感度テレビカメラ40の固体撮像素子
と結像レンズである。
【0020】蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40
には、接眼光学系6を通った光の強さを大幅に増幅する
ためのイメージインテンシファイア43(I・I)が内
蔵されている。44は、接眼光学系6を通った観察画像
をイメージインテンシファイア43の入射面に結像させ
るための結像レンズである。
【0021】通常・蛍光両用テレビカメラユニット20
の前端部分の内側には、接眼光学系6を通った光を二つ
のテレビカメラ30,40のいずれの撮像面に導くかを
切り換えるための光路切換部50が配置されている。な
お、接眼部3と光路切換部50との間にはレンズ等の光
学部品は配置されていない。その方が、光路切換部50
までの光路長が短くなって好ましい。
【0022】光路切換部50の光路切換光学部材とし
て、ここでは、接眼光学系6の光軸に対して45°傾斜
した反射面を有していて接眼光学系6の光軸に対して直
交する方向に移動可能なダハプリズム55が用いられて
いる。ただし、ダハプリズム55に限らず、反射面を有
する各種光学部材を用いることができる。
【0023】ダハプリズム55は、操作ロッド56によ
って任意にスライド移動させることができるように配置
されている。なお、操作ロッド56は、実際には紙面に
垂直の方向に配置されていて、ダハプリズム55を紙面
と垂直の方向にスライドさせるようになっているが、図
示の都合上紙面に沿って示してある。
【0024】その結果、図9に示されるようにダハプリ
ズム55が接眼光学系6の光軸上にあるときは、接眼光
学系6を通った観察画像がダハプリズム55で側方に反
射されて、通常画像撮像用テレビカメラ30の固体撮像
素子31面に結像する。
【0025】ダハプリズム55の背部には遮光板51が
配置されており、接眼部3から光路切換部50に入射し
た光のうち蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40側
に向かう漏光が遮光板51で遮られて、蛍光画像撮像用
超高感度テレビカメラ40側には全く光が行かないよう
になっている。
【0026】ダハプリズム55を側方に移動させて接眼
光学系6の光軸上から退避させると、接眼光学系6を通
った観察画像が、蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ
40のイメージインテンシファイア43の受像面に結像
し、イメージインテンシファイア43で光強度が増幅さ
れてから固体撮像素子41面に結像する。
【0027】そのときは、ダハプリズム55と共に遮光
板51も退避し、ダハプリズム55に代わって後述する
蛍光観察用フィルタ45が蛍光画像結像レンズ44の前
面部分に介挿される。
【0028】蛍光観察用フィルタ45は、例えば480
nmないし520nmの波長領域の光だけを透過する特性を
有している。したがって、蛍光画像撮像用超高感度テレ
ビカメラ40に入射されるのは、観察像中の480nmな
いし520nmの波長領域の光だけとなる。
【0029】生体組織に対して、励起光用フィルタ12
を通過する420nmないし480nmの波長領域の光を照
射すると、正常組織は480nmないし600nmの波長領
域の自家蛍光を発し、癌組織は蛍光を発しない。
【0030】したがって、励起光用フィルタ12が照明
光路中に介挿された状態では、被写体のうちの正常組織
が発する蛍光だけがイメージインテンシファイア43に
入射して増幅されることになる。
【0031】この実施の形態ではテレビモニタ80は一
つであり、通常画像撮像用テレビカメラ30と蛍光画像
撮像用超高感度テレビカメラ40のいずれから出力され
た映像信号をテレビモニタ80に送るかが、ラインセレ
クタ81によって切り換え可能となっている。82及び
83は、各テレビカメラ30,40を制御するための制
御装置である。
【0032】90は、マイクロプロセッサを内蔵した制
御部であり、イメージインテンシファイア43、ライン
セレクタ81及びソレノイド13など各部の動作を、光
路切換部50の切り換え動作に連動して制御するための
制御信号を出力する。60は、光路切換部50の切り換
え状態を検出するためのディテクタ(マイクロスイッ
チ)であり、オン/オフによる検出信号が制御部90に
送られる。
【0033】その結果、通常観察時には、図9に示され
るように、光源装置10内において励起光用フィルタ1
2が照明光路から退避して、被写体が通常の照明光で照
明され、その観察画像が通常画像撮像用テレビカメラ3
0によって撮像される。
【0034】通常・蛍光両用テレビカメラユニット20
側では、ラインセレクタ81は通常画像撮像用テレビカ
メラ30側に切り換えられる。したがって、通常画像撮
像用テレビカメラ30の固体撮像素子31から出力され
る映像信号によって、可視光の全波長領域の光による通
常観察像がテレビモニタ80に表示される。
【0035】そこで、接眼部3を通常・蛍光両用テレビ
カメラユニット20に連結したままの状態で、光路切換
部50を切り換えてダハプリズム55を側方に退避させ
ると、それに連動してソレノイド13によって励起光用
フィルタ12が照明光路中に挿入され、ラインセレクタ
81は蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40側に切
り換わる。
【0036】なおこの時には、図10のタイミングチャ
ートに示されるように、接眼部3を通った光が蛍光画像
撮像用超高感度テレビカメラ40側に入射するより先
に、励起光用フィルタ12が照明光路中に挿入されるよ
うに制御される。したがって、励起光用フィルタ12を
通っていない通常の明るさの照明光で得られた観察光
は、蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40側には達
しない。
【0037】このようにして、励起光用フィルタ12を
通過する420nmないし480nmの波長領域の照明光で
被写体が照明され、その観察画像が蛍光観察用フィルタ
45を通ってイメージインテンシファイア43に入射す
る。
【0038】したがって、蛍光画像撮像用超高感度テレ
ビカメラ40のイメージインテンシファイア43に入射
するのは蛍光観察用フィルタ45を通る480nmないし
520nmの波長領域の光だけであり、被写体から発せら
れる蛍光だけがイメージインテンシファイア43に入射
して、そこで光強度が増幅された蛍光観察画像が固体撮
像素子41で撮像されてテレビモニタ80に表示され
る。
【0039】図8は、実際の使用状態にある通常・蛍光
両用テレビカメラユニット20部分を示しており、支持
スタンド15の先端部分に設けられたユニバーサルジョ
イント16部分に、通常・蛍光両用テレビカメラユニッ
ト20が吊り下げられている。
【0040】通常・蛍光両用テレビカメラユニット20
のフレーム22とカバー23は、各々断面形状がコの字
状に形成されて、両者によって立方形状の箱が形成され
ている。カバー23の左右両側の外面には、移動の際に
把持するための把手が取り付けられている。
【0041】重量のある蛍光画像撮像用超高感度テレビ
カメラ40は、図示されていない固定ネジによってフレ
ーム22に直接固定されており、光学調整のために動か
す必要がなく単に固定すればよい。その結果、装置全体
を小型軽量化することができる。
【0042】43aは、蛍光画像結像レンズ44による
結像面(イメージインテンシファイア43の受像面)で
ある。光路切換部50とその周辺については、その部分
を拡大して示す図1等を参照して、以下に説明をする。
【0043】図1は、ダハプリズム55が接眼光学系6
の光軸の延長線上にあり、接眼光学系6を通った観察画
像がダハプリズム55の反射面55aで側方に反射され
て、通常画像撮像用テレビカメラ30の受像面に結像す
る状態の正面断面図である。
【0044】光路切換部50部分を支持する支持枠52
は、一端側が蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40
の枠体に螺合固定され、他端側が、フレーム22に固定
された板材54に連結機構21と共にネジ止め固定され
ている。
【0045】そして、ダハプリズム55が取り付けられ
たプリズム枠53a,53bが、支持枠52の内側にス
ライド自在に支持されている。支持枠52には、断面形
状がコの字状の溝52aが水平に(図1において紙面と
垂直の方向に)形成されていて、プリズム枠53a,5
3bは、その溝52aに沿ってスライドするが、その部
分の構造の詳細については後述する。
【0046】通常画像撮像用テレビカメラ30は支持筒
体36に嵌挿、固定されており、その支持筒体36が、
フレーム22に固定されたホルダー35に固定され、通
常画像結像レンズ32は、光軸が接眼光学系6及び蛍光
画像結像レンズ32の光軸と直交する状態に配置されて
いる。ホルダー35には、フレーム22にネジ止めされ
た足35aが別体に形成されているが、これは一体に形
成しても差し支えない。
【0047】そして、支持筒体36に螺合するセットビ
ス37を緩めることによって、通常画像撮像用テレビカ
メラ30を通常画像結像レンズ32の光軸方向に移動さ
せてピント調整をすることができる。
【0048】また、ホルダー35の内径と支持筒体36
の外径との間には隙間(例えば直径にして1mm程度の
隙間)がある。したがって、ホルダー35に三方向又は
四方向から螺合するセットビス38を調整することによ
って、通常画像撮像用テレビカメラ30を光軸に直交す
る方向に微動させ、通常画像結像レンズ32との偏心調
整を行って、通常画像撮像用テレビカメラ30の受像面
に結像される画像の位置を調整することができる。
【0049】このように、通常画像撮像用テレビカメラ
30は重量が軽いので、通常画像撮像用テレビカメラ3
0自体を微動させて、通常画像結像レンズ32に対する
光学調整を行なうようになっている。
【0050】このように、通常画像結像レンズ32をフ
レーム22に固定し、重量の軽い通常画像撮像用テレビ
カメラ30をフレーム22に対して微動させて光学調整
を行なうようにしたことにより、装置構成と組立作業を
簡素化することができる。
【0051】通常画像結像レンズ32が取り付けられた
レンズ枠33は、接眼レンズ6の光軸の延長線に対して
直交しており、通常画像結像レンズ32の光軸を側方の
通常画像撮像用テレビカメラ30の方に向ける状態で支
持枠52に螺合固定されている。
【0052】一方、蛍光画像結像レンズ44が取り付け
られたレンズ枠49は、支持筒体46を介して支持枠5
2に固定されており、支持筒体46に螺合するセットビ
ス48を緩めることによって、レンズ枠49を光軸方向
に移動させてピント調整をすることができる。
【0053】また、支持筒体46の外径とそこを囲む支
持枠52の内径との間には隙間(直径にして1mm程度
の隙間)がある。したがって、支持枠52に三方向又は
四方向から螺合するセットビス47を調整することによ
って、蛍光画像結像レンズ44を光軸に直交する方向に
微動させ、蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40の
受像面43aに対する偏心調整を行って、蛍光画像撮像
用超高感度テレビカメラ40の受像面に結像される画像
の位置を調整することができる。
【0054】このように、蛍光画像撮像用超高感度テレ
ビカメラ40は重量が重いので動かないようにフレーム
22に固定し、蛍光画像結像レンズ44側を微動させて
光学調整を行なうようになっている。
【0055】遮光板51は、ダハプリズム55の反射面
55aの裏面と蛍光画像結像レンズ44との間に配置さ
れて、プリズム枠53a,53bに一体的に固着されて
いる。
【0056】その結果、ダハプリズム55が光路中にあ
る状態の時に、接眼部3から光路切換部50に入射した
光のうち蛍光画像結像レンズ44側に漏れる光が遮光板
51によって遮られ、蛍光画像撮像用超高感度テレビカ
メラ40には全く光が行かない。
【0057】図2は、図1におけるII−II断面を示して
おり、図3は光路切換部50の平面図である。プリズム
枠は、二つの部材53a,53bをビス止め連結して形
成されていて、その内側の空間にダハプリズム55が嵌
め込まれてセットビスで押圧固定されている。
【0058】プリズム枠53a,53bは、図1に示さ
れるように支持枠52に形成された溝52a(その溝5
2aにより、支持枠52の断面形状がコの字状になって
いる)にスライド自在に嵌め込まれていて、その溝52
aの開口部分は、支持枠52にビス止め固定された蓋体
57によって塞がれている。
【0059】その結果、プリズム枠53a,53bは、
通常画像結像レンズ32と蛍光画像結像レンズ44の両
光軸に対して垂直な水平方向(図2において上下方向)
にスライド自在である。
【0060】プリズム枠53bにねじ込んで取り付けら
れた操作ロッド56の先端には、摘まみ56aが取り付
けられており、その摘まみ56aを掴んで、プリズム枠
53a,53bを自由に往復動操作することができる。
【0061】このようにして、プリズム枠53a,53
bが両結像レンズ32,44の光軸に対して直交する方
向にスライドして、その方向にダハプリズム55が移動
する。このような構成をとることにより、テレビカメラ
の光軸方向にプリズム等を移動させるのに比べて光路切
換部50の光路長を短くすることができ、その結果、通
常・蛍光両用テレビカメラユニット20をコンパクトに
構成することができると共に、光路切換部50における
光損失が少なくなるので、良好な画質を得ることができ
る。
【0062】プリズム枠53bには、ダハプリズム55
が収容された空間と完全に仕切られた状態で、接眼部3
の光軸と平行の向きに貫通孔69が穿設されていて、そ
の貫通孔69内に蛍光観察用フィルタ45が取り付けら
れている。
【0063】支持枠52の両側面部分には、プリズム枠
53a,53bが移動両端から飛び出さないようにする
ためのストッパになる側壁板58が取り付けられ、さら
にプリズム枠53a,53bが側壁板58にぶつかる際
の衝撃を和らげるための衝撃吸収ゴムシート59が、支
持枠52と側壁板58との間に挟着されている。なお、
衝撃吸収部材としては、ゴムシートに限らずバネ材等各
種のものを用いることができ、支持枠52側に配置して
もよい。
【0064】また、支持枠52にはマイクロスイッチ6
0が取り付けられていて、そのマイクロスイッチ60を
オン/オフさせるための斜板61がプリズム枠53aに
取り付けられている。
【0065】そのような構成により、プリズム枠53
a,53bをスライド操作すると、図4に示される中間
状態(通常観察から蛍光観察に移行する途中の状態)に
なり、蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40に光が
入る前に、斜板61によってマイクロスイッチ60がオ
ンになってその信号が制御部90に送られる。
【0066】そして、プリズム枠53a,53bのスラ
イドが終了した状態を示す図5に示されるように、ダハ
プリズム55と蛍光観察用フィルタ45とが接眼部3か
らの光路中に挿入され、逆の操作を行えば逆の動作が行
われる。
【0067】そして、そのマイクロスイッチ60から出
力された信号がトリガーとなって、照明光路への励起光
用フィルタ12の挿脱やテレビモニタ80に表示される
画像の切り換え等の制御が行なわれる。
【0068】このとき、図10に示されるように、接眼
部3を通った光が蛍光観察用フィルタ45に入射するよ
り先に(言い換えると、蛍光観察用フィルタ45が取り
付けられたプリズム枠53bの貫通孔69に接眼部3を
通った光が入射するより先に)励起光用フィルタ12が
照明光路中に挿入されるように制御される。
【0069】図6は、蛍光観察用フィルタ45が接眼光
学系6の光軸の延長線上にあり、接眼光学系6を通った
観察画像が蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ40の
イメージインテンシファイア43の受像面43aに結像
する状態の正面断面図(図5におけるVI−VI断面図)で
ある。51aは、遮光板51に穿設された孔であり、遮
光板51にはこの部分にだけ孔が穿設されている。
【0070】図6に示されるように、蛍光観察用フィル
タ45は、押さえナット65によってプリズム枠53b
の貫通孔69内に固定されている。したがって、接眼部
3が接続される側から貫通孔69に工具を差し込んで押
さえナット65を緩めることにより、蛍光観察用フィル
タ45を交換し、使用目的に応じた特性の蛍光観察用フ
ィルタ45を選択使用することができる。
【0071】図7は、支持枠52の溝52a内において
プリズム枠53a,53bをガタつかないようにスライ
ドさせる機構を説明するための部分正面断面図である。
プリズム枠53a,53bは、遮光板51と共に上方向
と左方向から各々複数のボールプランジャ70,71,
72によって、支持枠52の溝52aの下面と右側面と
に押し付けられた状態になっている。
【0072】ボールプランジャ70,71,72はいず
れも、外面に雄ネジが形成されたネジ棒状であり、その
先端内に回転自在に少し突出して設けられたボールベア
リングが、内部に収容された圧縮コイルスプリングによ
って先側に向かって弾力的に付勢された状態にセットさ
れて構成されている。
【0073】したがって、プリズム枠53a,53b
は、ボールプランジャ70,71,72の圧縮コイルス
プリングによる付勢力により支持枠52内の溝52aの
直角をなす下面と右側面とに押圧され、位置ずれやがた
つきが発生することなく、ボールベアリングによる非常
に小さな抵抗下に溝52aに沿って支持枠52内をスム
ーズに移動することができ、その際に、プリズム枠53
a,53bの傾きや光路長の変動等が発生しない。
【0074】ダハプリズム55の上側に配置されたボー
ルプランジャ70は、図3に示されるように、上から見
て蛍光画像結像レンズ44を囲む大きさの正方形の四隅
の位置に各一本配置されて、プリズム枠53a,53b
を均等に押圧している。ただし、ボールプランジャ70
は対角線上に二箇所だけに設けてもよい。
【0075】四本のボールプランジャ70は、蛍光観察
用フィルタ45が取り付けられた貫通孔69の径より外
側に配置されている。その結果、プリズム枠53a,5
3bがスライドする全範囲において、四本のボールプラ
ンジャ70がプリズム枠53a,53bの上面から離れ
ないので、プリズム枠53a,53bがスライド中にが
たつかない。
【0076】左側面のボールプランジャ70,71,7
2は、やはり正方形の四隅の位置に各一本配置されてい
るが、対角線上に二箇所だけに設けてもよい。そして、
このうち少なくとも一本(この実施の形態においては二
本)のボールプランジャ71は、プリズム枠53aの外
壁面に右斜め下向きに(紙面に対しては垂直の方向に)
形成された斜面Aに対して垂直に、プリズム枠53aを
右斜め下方に向けて押圧している。
【0077】これによって、プリズム枠53a,53b
が、支持枠52に形成された溝52aの下面と右側面と
に確実に押し付けられ、がたつき、位置ずれ及び傾き等
が発生しない。
【0078】また、左側面の他の一本のボールプランジ
ャ72は、プリズム枠53aに形成されたクリック用窪
み73に先端が係合するように配置されている。クリッ
ク用窪み73は、図2に示されるように、プリズム枠5
3aに間隔をあけて一対形成されている。
【0079】その結果、接眼部3からの光路が通常画像
撮像用テレビカメラ30側と蛍光画像撮像用超高感度テ
レビカメラ40側とに正しく切り換えられた状態のとき
に、ボールプランジャ72の先端がクリック用窪み73
に嵌まってクリック感が得られ、術者がそれを感知する
ことができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、スライド自在な枠体
に、接眼部を通った光を二つのテレビカメラのうち一方
のテレビカメラに向けて反射する反射部材を収容すると
共に他方のテレビカメラに向けて通過させる孔を形成し
たことにより、枠体には、スライドする際に固定部に面
する受け部分を広い面積で確保することができるので、
内視鏡の接眼部を通った観察像の光路を、がたつき等が
発生することなく通常画像撮像用テレビカメラと蛍光画
像撮像用超高感度テレビカメラとにスムーズに切り換え
ることができる。
【0081】そして、枠体に形成された孔内に光学部材
を取り付け、また接眼部と反射部材との間に他の光学部
材を設けないことにより、光路長を短く構成することが
できるので、装置を小型軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光路切換部の通常観察状
態の正面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の光路切換部の通常観察状
態のII−II断面による底面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の光路切換部の通常観察状
態の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の光路切換部の光路切り換
え途中の状態の底面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の光路切換部の蛍光観察状
態の底面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の光路切換部の蛍光観察状
態のVI−VI断面による正面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の光路切換部のプリズム枠
を支持する機構の正面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の通常・蛍光両用テレビカ
メラユニットの正面断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の生体の蛍光診断装置の全
体構成を略示するブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態の制御部における制御内
容の一部を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
3 接眼部 20 通常・蛍光両用テレビカメラユニット 30 通常画像撮像用テレビカメラ 40 蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラ 45 蛍光観察用フィルタ 50 光路切換部 52 支持枠 52a 溝 53a,53b プリズム枠(枠体) 55 ダハプリズム 55a 反射面 65 固定ナット 69 貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の接眼部を通った通常の観察像を撮
    像するための通常画像撮像用テレビカメラと、上記接眼
    部を通った蛍光観察像の光の強さを増幅して撮像を行な
    うための蛍光画像撮像用超高感度テレビカメラと、上記
    接眼部を通った光を上記二つのテレビカメラのいずれの
    撮像面に導くかを切り換えるためのスライド自在な枠体
    とが設けられた生体の蛍光診断装置において、 上記スライド自在な枠体に、上記接眼部を通った光を上
    記の二つのテレビカメラのうち一方のテレビカメラに向
    けて反射するための反射部材が収容されると共に他方の
    テレビカメラに向けて通過させるための孔が形成されて
    いることを特徴とする生体の蛍光診断装置。
  2. 【請求項2】上記孔内に光学部材が取り付けられている
    請求項1記載の生体の蛍光診断装置。
  3. 【請求項3】上記他方のテレビカメラが蛍光画像撮像用
    超高感度テレビカメラであり、上記光学部材が、生体か
    ら発せられる蛍光の波長領域の光だけを通過させる蛍光
    観察用フィルタである請求項2記載の生体の蛍光診断装
    置。
  4. 【請求項4】上記蛍光観察用フィルタが上記孔内に着脱
    自在である請求項3記載の生体の蛍光診断装置。
  5. 【請求項5】上記接眼部と上記反射部材との間には他の
    光学部材が設けられていない請求項1、2、3又は4記
    載の生体の蛍光診断装置。
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