JPH11154585A - サージアブソーバの封止方法 - Google Patents

サージアブソーバの封止方法

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JPH11154585A
JPH11154585A JP31836697A JP31836697A JPH11154585A JP H11154585 A JPH11154585 A JP H11154585A JP 31836697 A JP31836697 A JP 31836697A JP 31836697 A JP31836697 A JP 31836697A JP H11154585 A JPH11154585 A JP H11154585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
surge absorber
glass
glass tube
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31836697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tanaka
芳幸 田中
Heisen Riyuu
炳宣 劉
Nobuya Saruwatari
暢也 猿渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH11154585A publication Critical patent/JPH11154585A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 封入ガスとしてどのような性状のガスを用い
た場合でもきわめて良好な封止特性を有したサージアブ
ソーバを製造する。 【解決手段】 封止電極12にリード線11を溶着す
る。次に、この封止電極12の外周面にガラスビーズ1
3を外嵌し、還元性でない雰囲気中で加熱しガラスビー
ズ13を封止電極12に溶着させて封止体15とする。
サージ吸収素子及びこの封止体15をガラス管14に挿
入した後、カーボンヒーターにて封入ガス雰囲気中で加
熱し、ガラスビーズ13とガラス管14とを溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス管内にガスが
封入されたサージアブソーバを製造するための封止方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に印加されるサージ電圧を吸収
するためのサージアブソーバとして、サージ吸収素子を
封入ガスとともにガラス管に挿入し、該ガラス管の端部
にジュメット製の封止電極を挿入して加熱して封止(he
rmetic seal)したものがある。この場合、封止電極にガ
ラスビーズを外嵌させることにより、ガラス管として径
の大きなものが採用できるようになり、結果としてサー
ジアブソーバの放電開始電圧を高くすることができる。
【0003】封止電極にガラスビーズを外嵌させてサー
ジアブソーバを製作する場合、封止電極の外周面に酸化
膜(亜酸化銅)を形成しておき、封止電極にガラスビー
ズを外嵌させ、これをガラス管の両端に挿入し、カーボ
ンヒーターで封入ガス雰囲気中で加熱して封止電極とガ
ラスビーズとガラス管とを同時に封止することが行われ
ている。この封止電極は金属製であるが、この外周面に
亜酸化銅膜が存在するため、溶融軟化したガラスとの濡
れ性を有する。
【0004】図2(a)〜(c)はこのサージアブソー
バの製造手順を示す断面図である。まず、カーボンヒー
タの下ヒータの封入部にガラス管5、ガラスビーズ9B
及びリード線7B付き封止電極6Bを順次挿入する。そ
して、このガラス管5内に、フランジ付キャップ電極8
A,8Bを両端に被着したサージ吸収素子3を挿入する
(図2(a))。
【0005】次に、ガラス管5内のサージ吸収素子3の
キャップ電極8Aのフランジ部に当接するようにガラス
ビーズ9Aを挿入した後、リード線7A付き封止電極6
Aを振り込んだカーボンヒータの上ヒータをかぶせ(図
2(b))、封止装置に入れ、550〜750℃で1〜
3分程度加熱して封着する(図2(c))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の封止方法に
おいては、加熱時に封止電極の表面の亜酸化銅膜が還元
され、ガラスの封止電極への濡れ性が低下し、封止不良
率を高めるおそれがある。
【0007】本発明は、このような問題点を解消し、ガ
ラス管の端部を確実に封止することができるサージアブ
ソーバの封止方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のサージアブソー
バの封止方法は、カーボンヒーターで加熱した封入ガス
中でサージ吸収素子のガス封止を行なうサージアブソー
バの封止方法において、先に金属若しくは合金よりな
り、外面に亜酸化銅の膜が設けられている封止電極と該
封止電極の外周に嵌合させたガラスビーズとを非還元性
雰囲気中で溶着させて封止体を作製し、ついでカーボン
ヒーターで加熱した封入ガス中で、該封止体とガラス管
とを用いて該サージ吸収素子をガス封止することを特徴
とするものである。
【0009】かかるサージアブソーバの封止方法にあっ
ては、封止電極の外周面にガラスを溶着させる際の雰囲
気を非還元性雰囲気としているから、金属製の封止電極
表面の亜酸化銅膜が滅消することはなく、カーボンヒー
ターで加熱した封入ガス雰囲気中で加熱して封止する場
合に、ガラス管、ガラスビーズ及び封止電極が十分にな
じみ、確実に封止することができる。
【0010】本発明は、封止時の雰囲気が還元性雰囲気
であっても確実に封止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。図1は実施の形態に係るサージアブ
ソーバの封止方法を示す断面図である。
【0012】まず、(a)図の通り封止電極12にリー
ド線11を溶接する。次に、(b)図のようにこの封止
電極12の外周面にガラスビーズ13(短いガラスの筒
状体)を外嵌し、次いで還元性でない雰囲気中で加熱し
(c)図の如くガラスビーズ13を封止電極12に溶着
させて封止体15とする。
【0013】次いで、ガラス管14の一端に封止体15
を挿入し、次いでガラス管14内にサージ吸収素子(図
示略)を挿入する。ガラスビーズ13が溶着されたリー
ド線付き封止電極12よりなる封止体15を振り込んだ
カーボンヒーターの上ヒータをかぶせることにより、該
封止体15をガラス管15の他端に挿入する。なお、サ
ージ吸収素子をガラス管14内に挿入した後、ガス置換
を行い封入ガス雰囲気とする。
【0014】次に、該カーボンヒータ内で封入ガス雰囲
気中にて加熱し、ガラスビーズ13とガラス管14とを
溶着する。これにより、(e)図に示すように両端が確
実に封止されたサージアブソーバ16が作製される。
【0015】なお、上記のガラス管14はガラスビーズ
13よりも軟化点が高いものが好ましい。
【0016】封入ガスとしては、Ar,He,Ne,X
eなどの希ガスのほか、CO2 ,SF6 ,CF4 ,C2
6 ,C3 8 ,これらの混合ガスなどをも用いること
ができる。
【0017】封止電極としては、表面に酸化膜として亜
酸化銅層を形成したジュメット合金が好ましい。リード
線としては銅被覆鋼線などが用いられる。
【0018】
【実施例】実施例1 封止電極、リード線、ガラスビーズ、ガラス管として次
の材料及び寸法よりなるものを用い、図1の手順に従っ
てサージアブソーバを作製した。
【0019】 封止電極:直径1.7mm、厚さ2.0mm、 材質:表面に亜酸化銅層が形成されたジュメット リード線:線径0.5mmの銅被覆鋼線 ガラスビーズ:軟化温度600℃の鉛ガラス製 外径3.1mm、内径1.8mm、長さ2.0mm ガラス管:軟化温度700℃の鉛ガラス製 外径5.1mm、内径3.2mm、長さ14mm ガラスビーズの溶着温度は660℃とし、このときの雰
囲気はArとした。
【0020】ガラス管内の封入気体はCO2 とし、封止
時の加熱温度及び時間は720℃×1.0minとし
た。
【0021】得られたサージアブソーバについて封入状
態のHeリークチェックを行ったところHeの検出量は
1×10-9atm・cc/sec以下と封止状態がきわ
めて良好であることが認められた。
【0022】実施例2 封入気体をアルゴンとしたこと以外は実施例1と同様に
してサージアブソーバを作成した。得られたサージアブ
ソーバについて封入状態のHeリークチェックを行った
ところHeの検出量は1×10-9atm・cc/sec
以下と封止状態がきわめて良好であることが認められ
た。
【0023】比較例1 ガラスビーズを予め封止電極に溶着させることなく、封
止電極、ガラスビーズ及びガラス管を同時に溶着させる
ようにしたこと以外は実施例1と同様にしてサージアブ
ソーバを作成した。得られたサージアブソーバについて
封入状態のHeリークチェックを行ったところHeの検
出量は1×10-5atm・cc/secと封止特性に劣
ることが認められた。
【0024】比較例2 封入気体をアルゴンとしたこと以外は比較例1と同様に
してサージアブソーバを作製した。得られたサージアブ
ソーバについて封入状態のHeリークチェックを行った
ところHeの検出量は1×10-9atm・cc/sec
以下と封止状態がきわめて良好であることが認められ
た。
【0025】これらの実施例1,2及び比較例1,2よ
り、本発明方法によると封入性ガスとしてどのような性
状のガスを用いた場合でもきわめて良好な封止特性を有
したサージアブソーバを製造できることが認められる。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明方法によると封入ガ
スとしてどのような性状のガスを用いてカーボンヒータ
ーで封止する場合でもきわめて良好な封止特性を有した
サージアブソーバを製造できる。本発明によれば、ガラ
ス管の管径が大きく放電開始電圧が高いサージアブソー
バを効率良く作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るサージアブソーバの封止方法
を示す断面図である。
【図2】従来のサージアブソーバの封止方法を示す断面
図である。
【符号の説明】
5,14 ガラス管 6A,6B,12 封止電極 7A,7B,11 リード線 9A,9B,13 ガラスビーズ 15 封止体 16 サージアブソーバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンヒーターで加熱した封入ガス中
    でサージ吸収素子のガス封止を行なうサージアブソーバ
    の封止方法において、先に金属若しくは合金よりなり、
    外面に亜酸化銅の膜が設けられている封止電極と該封止
    電極の外周に嵌合させたガラスビーズとを非還元性雰囲
    気中で溶着させて封止体を作製し、ついでカーボンヒー
    ターで加熱した封入ガス中で、該封止体とガラス管とを
    用いて該サージ吸収素子をガス封止することを特徴とす
    るサージアブソーバの封止方法。
JP31836697A 1997-11-19 1997-11-19 サージアブソーバの封止方法 Pending JPH11154585A (ja)

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JP31836697A JPH11154585A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 サージアブソーバの封止方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1037345A1 (en) * 1999-03-16 2000-09-20 Yang, Bing Lin Surge absorber without chips
KR100361558B1 (ko) * 1998-04-27 2003-04-11 빙린 양 칩없는서지흡수기

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EP1037345A1 (en) * 1999-03-16 2000-09-20 Yang, Bing Lin Surge absorber without chips
SG93229A1 (en) * 1999-03-16 2002-12-17 Lin Yang Bing Surge absorber without chips

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Effective date: 20021203