JPH11154520A - 燃料電池の補機用電源 - Google Patents
燃料電池の補機用電源Info
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Abstract
料電池からの補機への出力を制限して、燃料電池の負荷
を下げ、燃料電池の異常な電圧低下を防ぐことができる
燃料電池の補機用電源を提供すること。 【解決手段】 独立で発電可能に構成された燃料電池に
おいて、この燃料電池の発電する電力の一部を前記燃料
電池の単独発電に必要な補機に供給可能にする補機用電
源であって、前記燃料電池の発電する電力の一部の電圧
の変換を行うDC/DCコンバータと、このDC/DC
コンバータの出力で充電される電池と、前記DC/DC
コンバータを通過する前記燃料電池からの電力を制御す
る入力電流制限機構とを備えたことを特徴とする。
Description
持に必要な補機類へ電力を供給する補機用電源に関する
ものである。
供給源、制御器等を備え、燃料電池本体で発生した電力
を外部負荷に供給した後の余剰電力を蓄電池に蓄え、燃
料電池本体で発生した電力が不足の場合に蓄電池から電
力を補って外部負荷に供給する燃料電池が知られてい
る。このような燃料電池は、土木建築工事用電源、家庭
用非常電源等として多くの期待が集められている。
燃料電池があるが、酸性型燃料電池の1つである固体高
分子形燃料電池の特徴を次に説明する。固体高分子形燃
料電池は、図4に示すように、電解質01に高分子イオ
ン交換膜(例えば、スルホン酸基を持つフッ素樹脂系イ
オン交換膜)を用い、その両側に触媒電極(例えば、白
金等)02,03及び集電体04,05を具備した電極
接合体06の構成からなっている。
料中の水素は、触媒電極(アノード極)02上で水素イ
オン化され、この水素イオンは電解質01中を水の介在
のもとH+ ・xH2 Oとして、カソード極側へ水と共に
移動する。この移動した水素イオンは、触媒電極(カソ
ード極)03上で酸化剤(例えば、空気)中の酸素及び
外部回路07を流通してきた電子と反応して水を生成す
る。この生成水はカソード極03,05より残存酸化剤
に搬送されて燃料電池外へ排出されることになる。この
時、外部回路07を流通した電子の流れを直流の電気エ
ネルギーとして利用することができる。
膜において、前述のような水素イオン透過性を実現させ
るためには、この高分子イオン交換膜を常に充分なる保
水状態に保持しておく必要があり、例えば燃料又は酸化
剤に燃料電池の運転温度(常温〜100℃程度)近傍相
当の飽和水蒸気を含ませて、すなわち加湿して燃料及び
酸化剤を電極接合体06に供給し、膜の保水状態を保つ
ようにしている。また燃料電池は運転中に発熱するので
冷却する必要もある。
質中を水酸イオンが移動してアノード極上で燃料ガス
(水素ガス)と反応して水を生成する。この生成水はア
ノード極より残存燃料ガスに搬送されて燃料電池外へ排
出されることになる。
酸化剤としての空気を供給して発電する燃料電池の説明
図である。図5において、燃料の水素を充填した燃料ガ
スボンベ1から手動栓2、高圧から低圧に圧力調整する
レギュレータ3、電磁弁4、4、前記低圧から燃料電池
本体への供給圧力まで圧力調整するレギュレータ5を経
て燃料電池本体6のアノード極に供給された水素ガス
は、ファン7により燃料電池8の外部から取り入れて燃
料電池本体6のカソード極に送られた空気と燃料電池本
体6内で前記電気化学反応を行って発電し、反応しなか
った少量の排水素と排空気は燃料電池8の外部に排出さ
れる。燃料電池本体6のアノード極には水素と共に水が
供給される。10は水溜め11から水を汲み上げて燃料
電池本体6に供給するための水ポンプであり、水は循環
して使用するようになっている。
時には、先ず、燃料電池8に備えた図示しない起動用電
池から電力を補機(電磁弁4、ファン7など)に送って
燃料電池本体6を起動させ、次いで補機への電力供給を
前記起動用電池から燃料電池8に備えた図示しない補機
用DC/DCコンバータに切り替えて燃料電池本体6か
ら補機への電力供給を開始する。しかし、起動後しばら
くの間は燃料電池本体6の温度が低く発電能力が低いの
で、補機動力を賄えない場合が生じることがあり、この
ような場合は燃料電池本体6の電圧が低下して起動動作
が継続できなくなる。本発明の目的は、燃料電池本体6
の電圧低下などを起こさないでスムースに起動させるこ
とができる燃料電池の補機用電源を提供することであ
る。
決するため請求項1の発明は、独立で発電可能に構成さ
れた燃料電池において、この燃料電池の発電する電力の
一部を前記燃料電池の単独発電に必要な補機に供給可能
にする補機用電源であって、前記燃料電池の発電する電
力の一部の電圧の変換を行うDC/DCコンバータと、
このDC/DCコンバータの出力で充電される電池と、
前記DC/DCコンバータを通過する前記燃料電池から
の電力を制御する入力電流制限機構とを備えたことを特
徴とするものである。補機用DC/DCコンバータに入
力電流制限機能を設け、起動初期における燃料電池の特
性低下時に燃料電池からの補機への出力を制限すること
によって、燃料電池の負荷を下げ、燃料電池の異常な電
圧低下を防ぐことができるので、運転を継続できる。
の燃料電池の補機用電源において、前記入力電流制限機
構は前記燃料電池の発電電力に基づいて前記DC/DC
コンバータを通過する電力を制御することを特徴とす
る。例えば、制御装置は燃料電池の電圧を監視し、その
電圧が低下したとき補機用DC/DCコンバータの電流
制限値を下げる設定信号を出力するようにする。制御装
置から設定信号を出力することにより最適な設定が行え
る。
実施形態を説明する。図1は、本発明の燃料電池の補機
用電源を備えた燃料電池の一実施例を示す説明図であ
り、図2は、本発明の燃料電池の補機用電源を説明する
説明図であり、図3は、燃料電池本体の電圧と制御装置
からの入力電流制限設定値との関係の例を示すグラフで
ある。
中に燃料ガスボンベ1が起立状態で収納してある。ケー
ス12の後部の上段には図示しない起動用電池25や補
機用DC/DCコンバータ23などを備えた制御装置1
3などが収納されており、中段には燃料の水素と酸化剤
としての空気が供給されて電気化学反応させることによ
り発電する燃料電池本体6が収納されており、下段には
DC/ACインバータ14および水溜め11などが収納
されている。
しない高圧から低圧に圧力調整するレギュレータ3、低
圧から燃料電池本体6への供給圧力まで圧力調整するレ
ギュレータ5を経て圧力調整された後、電磁弁4を経
て、燃料電池本体6のアノード極に供給される。燃料電
池本体6のアノード極に供給された水素ガスは、ファン
7によりケース12の外部から反応空気取入口15を経
てケース12内に取り入れて燃料電池本体6のカソード
極に送られた空気と燃料電池本体6内で前記電気化学反
応を行って発電し、反応しなかった少量の排水素と排空
気はケース12の外部に排出される。
水素が供給されるとともに水が供給される。10は水溜
め11から水を汲み上げて燃料電池本体6に供給するた
めの水ポンプであり、水は循環して使用するようになっ
ている。16は燃料電池本体6からでる排空気をケース
12外へ放出するための排気ダクトてある。排気ダクト
16で分離された水分は排水タンク17内に集落して、
一旦蓄えられ、排水管18を経て外部に排水される。
電源21は、電圧検出器22、補機用DC/DCコンバ
ータ23、制御装置13、起動用電池25、電池25の
充電回路30、充電器31、商用電源に接続されるプラ
グ32、およびこれらを接続するラインなどを具備して
おり、そして、電圧検出器22、補機用DC/DCコン
バータ23、制御装置13が直列に配置されており、補
機用DC/DCコンバータ23と制御装置13を接続す
るライン24に補機用DC/DCコンバータ23と並列
に起動用電池25が接続されている。33は燃料電池本
体6の発電した電力を280Vの直流電圧まで上げるD
C/DCコンバータ、34は280Vの直流電圧を10
0VのAC電力に変換するDC/ACコンバータ、35
は同コンバータで生じる高調波成分を低減させかつ直流
成分を除却するトランスである。
特性低下時に、燃料電池本体6の電圧を検知する電圧検
出器22により電圧を検出して信号をライン26を経て
制御装置13へ送り、この制御装置13からライン27
を経て設定信号を補機用DC/DCコンバータ23に送
ってDC/DCコンバータ23を通過する電力を制限す
ることによって、燃料電池本体6の負荷を下げ、燃料電
池本体6の過負荷による異常な電圧低下を防ぐことがで
きる。起動用電池25は、例えば正極にニッケル電極を
用い負極にカドミウム電極を用いたNi−Cd2次電池
(12V−40Ah)である。補機用DC/DCコンバ
ータ23は、燃料電池本体6からの直流電力の電圧(D
C24〜50V)を所定の電圧(例えばDC14V)に
変換するものであり、この例では制御装置13からの信
号によって補機用DC/DCコンバータ23のチョッピ
ングのデューテイが可変制御される。このONデューテ
イが0%では通過電力が0になり、ONデューテイを大
きくすることによって通過電力が大きくなる。
を示したように、燃料電池本体6の起動初期において、
電圧検出器22により検出した燃料電池本体6の電圧が
0〜所定のa値(例えば24V)までの範囲において
は、DC/DCコンバータ23のONデューテイが0%
であり、補機への電力は全て起動用電池25から送られ
る。燃料電池本体6の電圧がa〜b値の範囲において
は、補機への電力は起動用電池25と燃料電池本体6か
ら送るようにするが、直線cで示したように燃料電池本
体6からの電力を電圧に対して比例的に増加させるよう
DC/DCコンバータ23のONデューテイを増加させ
る。そして、燃料電池本体6の電圧がb値に達した時
に、全て補機用DC/DCコンバータ23に切り替え
て、燃料電池本体6のみから補機へ電力を供給し、b〜
d値の範囲で燃料電池本体6から補機へ設定値eに対応
する所定の電力を供給する。具体的にはDC/DCコン
バータ23の出力電圧が起動用電池25の定格電圧(2
4V)より1〜2V程度高くなるようにONデューテイ
を設定する。
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。また対象燃
料電池も固体高分子形に限定されるものではない。
用DC/DCコンバータに入力電流制限機能を設け、起
動初期における燃料電池の特性低下時に燃料電池からの
補機への出力を制限することによって、燃料電池の負荷
を下げ、燃料電池の異常な電圧低下を防ぐことができる
ので、運転を継続できる。電流制限値を制御装置から設
定する場合、制御装置は燃料電池の電圧を監視してその
電圧が低下したとき補機用DC/DCコンバータの電流
制限値を下げる設定信号を出力するようにすることによ
り最適な設定が行える。
電池の一実施例を示す説明図である。
明図である。
流制限設定値との関係の例を示すグラフである。
ある。
の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 独立で発電可能に構成された燃料電池に
おいて、この燃料電池の発電する電力の一部を前記燃料
電池の単独発電に必要な補機に供給可能にする補機用電
源であって、前記燃料電池の発電する電力の一部の電圧
の変換を行うDC/DCコンバータと、このDC/DC
コンバータの出力で充電される電池と、前記DC/DC
コンバータを通過する前記燃料電池からの電力を制御す
る入力電流制限機構とを備えたことを特徴とする燃料電
池の補機用電源。 - 【請求項2】 前記入力電流制限機構は前記燃料電池の
発電電力に基づいて前記DC/DCコンバータを通過す
る電力を制御することを特徴とする請求項1記載の燃料
電池の補機用電源。
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JP31858097A JP3583914B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 燃料電池の補機用電源 |
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- 1997-11-19 JP JP31858097A patent/JP3583914B2/ja not_active Expired - Fee Related
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