JPH11152453A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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Publication number
JPH11152453A
JPH11152453A JP32121597A JP32121597A JPH11152453A JP H11152453 A JPH11152453 A JP H11152453A JP 32121597 A JP32121597 A JP 32121597A JP 32121597 A JP32121597 A JP 32121597A JP H11152453 A JPH11152453 A JP H11152453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
adhesive tape
layer
pressure
sensitive adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP32121597A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Oimizu
勝次 生水
Yasuhiro Masunari
泰宏 増成
Kuniaki Komoda
邦晃 薦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kamoi Kakoshi Co Ltd
Original Assignee
Kamoi Kakoshi Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kamoi Kakoshi Co Ltd filed Critical Kamoi Kakoshi Co Ltd
Priority to JP32121597A priority Critical patent/JPH11152453A/ja
Publication of JPH11152453A publication Critical patent/JPH11152453A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料コスト及び製造コストの増加を抑制しつ
つ、縁部の反り返りという接着性の不安を解消した粘着
テープを提供する。 【解決手段】 合成樹脂フラットヤーン製基布3の片面
を合成樹脂製ラミネート層7で被覆したテープ基材8に
対し、ラミネート層7表面に感圧接着剤層5を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包資材又は養生
資材として利用される粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】梱包資材又は養生資材として利用される
粘着テープは、テープ基材に感圧接着剤層を形成した構
造である。従来の粘着テープでは、テープ基材には紙又
は合成樹脂フィルムが、感圧接着剤には天然ゴム、アク
リルゴム又はシリコンゴム系接着剤が用いられる。紙を
テープ基材とした粘着テープは、手切れ性、柔軟性が求
められる用途で好まれ、合成樹脂フィルムをテープ基材
とした粘着テープは、耐久性、耐摩耗性が重視される用
途に使用される。また、梱包用途には天然ゴム系接着剤
が、養生用途ではアクリルゴム系接着剤が適していると
される。
【0003】近年、テープ基材には、手切れ性と耐久性
とを兼ね備えた織布が多く使用されるようになってきて
いる。この織布には、広く天然紡績糸又は合成紡績糸製
のものが含まれるが、とりわけ多いのが、低廉かつ高品
質なポリオレフィン合成樹脂フラットヤーン製基布であ
り、ラミネート処理して手切れ性をよりよくして使用さ
れる。これには、フラットヤーン製基布の片面にラミネ
ート層を形成したものをテープ基材として、ラミネート
層とは別の面に感圧接着剤層を形成した粘着テープ(特
開平5-247421号、特公平1-19718号)や、フラットヤーン
製基布の両面にラミネート層を形成したテープ基材のい
ずれかのラミネート層に感圧接着剤層を積層した粘着テ
ープ(実開平1-65833号、特公平1-41189号)等を例示でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ラミネート層を片面に
のみ形成したテープ基材では、塗布した接着剤の乾燥工
程に伴う加温によってラミネート層が収縮し、テープ基
材がラミネート層を巻き込むように反り返り、すなわち
テープ基材の縁部、例えば側縁がラミネート層側に向け
て自己付勢した状態となる。このため、貼着した粘着テ
ープは被着物に対して常に側縁がめくれあがろうとし、
接着性に不安が残る問題があった。特に、養生目的で使
用する粘着テープではアクリルゴム系接着剤が使用され
るが、被着物がポリオレフィン系であれば、前記問題が
顕著となり、長時間を経過した後では粘着テープが剥が
れてしまっていた。
【0005】フラットヤーン製基布の両面にラミネート
層を形成したテープ基材では、ラミネート層の収縮がテ
ープ基材の両面に発生し、粘着テープの側縁の反りは低
減される。しかし、両面にまったく等価な反りを発現さ
せることは現実に不可能で、依然粘着テープの側縁の反
りが懸念される。しかも、ラミネート層を2層形成する
ことで、材料コスト及び製造コストが高くつく問題もあ
った。そこで、材料コスト及び製造コストの増加を抑制
しつつ、縁部の反り返りという接着性の不安を解消した
粘着テープを開発するため、検討することとした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、合成樹脂フラットヤーン製基布の片面を合成樹脂製
ラミネート層で被覆したテープ基材に対して、前記ラミ
ネート層表面に感圧接着剤層を形成した粘着テープであ
る。この粘着テープでは、縁部が感圧接着剤層側、すな
わち被着物に向けて変形するため、例えば側縁から剥離
するといった問題がない。むしろ、側縁が常に被着物に
対して自己付勢した状態にあるため、極めて接着性に優
れた粘着テープとなる。
【0007】本発明の粘着テープは、従来の片面のみラ
ミネート層を有するテープ基材を上下逆とし、フラット
ヤーン製基布を上面に露出し、下面となるラミネート層
に感圧粘着剤層を有する。このため、捲回した際、上層
の粘着テープの接着剤層は下層の粘着テープのフラット
ヤーン製基布の粗雑な表面、すなわち経緯糸の交点(実
際には剥離層)に貼り付くことになり、互いの接着度が
低いために、下層の粘着テープから上層の粘着テープを
剥がす力は少なくて済み、比較的簡単に粘着テープを引
き出すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粘着テープについ
て、図を参照しながら説明する。図1は捲回した出荷形
態にある本発明の粘着テープ1の斜視図であり、図2は
同粘着テープ1を被着物2に貼着した状態における縁部
を表した断面図である。
【0009】図1に見られるように、本例の粘着テープ
1は表面側に合成樹脂フラットヤーン製基布3(実際は
更に剥離層4が設けられている、図2参照)が現れ、裏
面に感圧接着剤層5が見える。図1からもわかるよう
に、捲回した状態では、上層の粘着テープ1の感圧接着
剤層5は、主として下層のフラットヤーン製基布3にお
ける経緯糸の交点である格子部位6にのみ貼り付くこと
になり、従来のものに比べて、軽く剥がして引き出すこ
とができる。
【0010】この粘着テープ1の構造は、図2に見られ
るように、合成樹脂製ラミネート層7を下に、フラット
ヤーン製基布3を上にしたテープ基材8を用い、ラミネ
ート層7に接着剤を塗布して感圧接着剤層5とし、フラ
ットヤーン製基布3には剥離層4を形成している。各層
の積層順序が異なるものの各層の厚みは従来の粘着テー
プに準じてよいため、テープ基材8自体の構造強度や手
切れ性は従来の粘着テープとほとんど変わりはないが、
フラットヤーン製基布3が表に現れるため、摩擦力が高
く、取り扱いやすいし、貼着した粘着テープ1に字を書
きやすい利点がある。
【0011】テープ基材8は、接着剤塗布後の乾燥工程
において、加温によるラミネート層7の収縮を引き起こ
す(図2中A矢印)。これに対してフラットヤーン製基布
3は収縮しないので、テープ基材8はラミネート層7側
へ巻き込むように変形しようとする(図2中B矢印)。本
発明の粘着テープ1では、ラミネート層7を下にしたこ
とにより、前記変形は縁部を被着物へと押し付ける自己
付勢を発生させることになり(図2中C矢印)、これまで
にない高い粘着性を実現するのである。
【0012】
【実施例】本発明に基づき粘着テープの性能向上を確認
するため、テープ厚みが同等又はより厚い従来の粘着テ
ープとの粘着力、保持力を比較した。比較方法として、
後述の実施例及び比較例に、JIS-Z-0237に従った試験に
よりその結果を比較するもので、粘着力はポリエチレン
(PE)板に貼着した粘着テープを25mm引き剥がすのに要す
る力(kgf/25mm)で、保持力はポリエチレン(PE)板に貼着
した粘着テープに掛けた1kgfの負荷が落下するまでの
時間(分)で表すものとする。
【0013】実施例1は、低密度ポリエチレンフラット
ヤーン製基布(厚さ60μm)の片面に同じく低密度ポリエ
チレンラミネート層(厚さ25μm)を形成したテープ基材
をコロナ放電処理した後、ラミネート層に天然ゴム系接
着剤を塗布し、フラットヤーン製基布表面にはシリコー
ン系剥離材を被覆したもので、テープ厚みは140μmであ
る。実施例2は、ラミネート層にアクリルゴム系接着剤
を塗布したほか、実施例1と同構成とした。
【0014】比較例1は、低密度ポリエチレンフラット
ヤーン製基布(厚さ60μm)の片面に同じく低密度ポリエ
チレンラミネート層(厚さ25μm)を形成したテープ基材
をコロナ放電処理した後、フラットヤーン製基布表面に
天然ゴム系接着剤を塗布し、ラミネート層にはシリコー
ン系剥離材を被覆したもので、テープ厚みは140μmであ
る。比較例3は、フラットヤーン製基布表面にアクリル
ゴム系接着剤を塗布したほか、比較例1と同構成とし
た。
【0015】比較例2は、低密度ポリエチレンフラット
ヤーン製基布(厚さ60μm)の両面に低密度ポリエチレン
の厚いラミネート層(厚さ30μm)と薄いラミネート層(厚
さ25μm)とを形成したテープ基材をコロナ放電処理
した後、厚いラミネート層に天然ゴム系接着剤を塗布
し、薄いラミネート層にはシリコーン系剥離材を被覆し
たもので、テープ厚みは170μmである。比較例4は、厚
いラミネート層にアクリルゴム系接着剤を塗布したほ
か、比較例2と同構成とした。
【0016】
【表1】
【0017】試験結果の比較を表1に示す。この結果か
ら、本発明に基づく粘着テープ(実施例1及び2)の性能
は、ラミネート層をフラットヤーン製基布両面に形成し
た従来製品(比較例1〜4)と同等以上の性能を有するこ
とが明らかになった。ラミネート層の数はそのまま粘着
テープの材料コストや製造コストに反映するから、本発
明は粘着テープの費用対効果を向上させることがわか
る。また、本発明の粘着テープは、この度の比較試験で
は現れない積層状態からの引き剥がしの容易さや、貼着
後の縁部剥離の防止、粘着テープ表面における摩擦力の
向上や筆記容易性等の利点があり、本発明の優位性は明
らかである。
【0018】
【発明の効果】本発明の粘着テープは、ラミネート層が
単層であることから材料及び製造コストを低減させ、構
成(材料の組合せ)は従来と変わらず、工程手順にも変更
が必要ないことから製造コストの抑制を図りながら、粘
着性、保持力等の性能を大きく向上させることができ
る。粘着性の改善については、ラミネート層を下に、フ
ラットヤーン製基布を上にした構造に伴う下方への自己
付勢が縁部の剥離を防止することによるところが大き
い。これは、長期にわたる粘着テープの安定した貼着を
保証することを意味し、従来最も改善が望まれていた縁
部の剥離を根本的に解決するのである。
【0019】このほか、従来の粘着テープが比較的平滑
なラミネート層を表面に現していたのに対し、本発明で
は比較的粗雑なフラットヤーン製基布が表面に現れるこ
とにより、既述した様々な二次的効果が生まれている。
すなわち、積層状態からの引き剥がしの容易さ、粘着テ
ープ表面における摩擦力向上や筆記容易性等の利点であ
る。これは、粘着テープの取扱い性を改善する要素であ
り、上記コスト抑制と性能向上とも相俟って、総じて粘
着テープの費用対効果を向上させるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】捲回した出荷形態にある本発明の粘着テープの
斜視図である。
【図2】同粘着テープを被着物に貼着した状態における
縁部を表した断面図である。
【符号の説明】
1 粘着テープ 2 被着物 3 合成樹脂フラットヤーン製基布 4 剥離層 5 感圧接着剤層 6 格子部位 7 合成樹脂製ラミネート層 8 テープ基材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フラットヤーン製基布の片面を
    合成樹脂製ラミネート層で被覆したテープ基材に対し
    て、前記ラミネート層表面に感圧接着剤層を形成したこ
    とを特徴とする粘着テープ。
JP32121597A 1997-11-21 1997-11-21 粘着テープ Pending JPH11152453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32121597A JPH11152453A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

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JP32121597A JPH11152453A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 粘着テープ

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JPH11152453A true JPH11152453A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18130100

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32121597A Pending JPH11152453A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 粘着テープ

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JP (1) JPH11152453A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503086A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ 容器、その素材及び容器を製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503086A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ 容器、その素材及び容器を製造する方法

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