JPH11151731A - ネット入り発泡樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

ネット入り発泡樹脂成形品およびその製造方法

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Publication number
JPH11151731A
JPH11151731A JP9320142A JP32014297A JPH11151731A JP H11151731 A JPH11151731 A JP H11151731A JP 9320142 A JP9320142 A JP 9320142A JP 32014297 A JP32014297 A JP 32014297A JP H11151731 A JPH11151731 A JP H11151731A
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JP
Japan
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net
foamed resin
resin molded
molded article
molded product
Prior art date
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Pending
Application number
JP9320142A
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English (en)
Inventor
Kazuo Maeda
和男 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KASAHARA KASEI KK
Japan Vilene Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
KASAHARA KASEI KK
Sekisui Plastics Co Ltd
Japan Vilene Co Ltd
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Publication date
Application filed by KASAHARA KASEI KK, Sekisui Plastics Co Ltd, Japan Vilene Co Ltd filed Critical KASAHARA KASEI KK
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Publication of JPH11151731A publication Critical patent/JPH11151731A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネット入り発泡成形品の製造を可能とし、ネッ
トと発泡体とが一体化した独自の成形品の提供するこ
と。 【解決手段】 粗い目のネット2を発泡樹脂1内に不規
則に内在させてあることを特徴とするネット入り発泡樹
脂成形品Aおよび発泡樹脂成形品の表裏にネット2が露
出するようにしたネット入り発泡樹脂成形品を製造する
方法において、成形機の樹脂充填フィーダ20を通常の
発泡成形よりも多めに用いると共に使用ネットとしては
粗目のものを成形型30内にセッティングし、中間にブ
ースタ40を取付けた充填ホース50を用いて加圧充填
工程を2回以上繰り返して成形することを特徴とするネ
ット入り発泡樹脂成形品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネット入り発泡樹脂
成形品の製造方法に関し、建築用材、土木用材、及び環
境用資材等として強度が増強された合成樹脂発泡体を提
供するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
における発泡樹脂成形品については、ブロック状または
ボード状に成形されて土木用材や建築用材等として広く
使用されているが、発泡体の保有する脆さ等を補強した
り、表面に別機能を付加する目的で他材を発泡成形と同
時に熱融着させて一体化させたものが開発されたが(例
えば特公昭61−14932号の人工芝等)、発泡体表
面に熱融着にて一体化させるために予め、発泡成形時に
成形型内に他材を装填しておき、発泡体と層状体として
一体化させたものである。
【0003】しかしながら、他材がネット状物のごとく
ネット目内に発泡体の樹脂が行きわたって一体化させる
には発泡体成形のための予備発泡された発泡樹脂粒子を
型内にネット状物に邪魔されることなく充填すること
や、加熱媒体による加熱膨脹が順調に行うにはかなりネ
ット状物がこれを阻害し、実質的に実用化できる成形品
の提供が発泡成形方法上困難とされてきた。
【0004】そこで、本発明では種々の点につき鋭意研
究を重ねた結果、上記したネット入り発泡成形品の製造
を可能とし、ネットと発泡体とが一体化した独自の成形
品の提供を可能としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的に合致する
本発明によるネット入り発泡樹脂成形品の構成として
は、請求項1に記載したように粗い目でネットが発泡樹
脂内に不規則に内在させてあることを特徴としている。
上記請求項1記載の成形品は、粗い目で且つ不規則に合
成繊維糸が絡み合ったネット状の補強材が合成樹脂発泡
体と一体となり、発泡体が補強材のネット内に間断なく
一体性を強化しているので、発泡体の課題である欠け、
割れ等の脆さを補強して成形品としての強度、特に破断
に対する強度を増加させることができ、特に全体が請求
項2のごとくボード状に成形されていると、土木用材、
建築用材としての用途の増大をはかれる。
【0006】次に、上記したようなネット入り発泡樹脂
成形品を製造する方法、即ち成形方法としては、請求項
3に記載したように、発泡樹脂成形品の表裏にネットが
露出するようにしたネット入り発泡樹脂成形品を製造す
る方法において、成形機の樹脂充填フィーダを通常の発
泡成形よりも多めに用いると共に使用ネットとしては粗
目のものを成形型内にセッティングし、中間にブースタ
を取付けた充填ホースを用いて加圧充填工程を2回繰り
返し、成形することを特徴としている。
【0007】この請求項3に記載したような新しい成形
法によると、 成形機の充填フィーダを通常の発泡成形よりも多め
に(請求項4では通常の発泡成形より10本以上多い)
用いてネット目間を樹脂粒子が流れるようにしている。 加圧充填工程を2回以上繰り返す。
【0008】 フィーダ数が増えたことに伴い、ブロ
ーバックを円滑にするため充填ホースの中間にブースタ
を設けた充填ホースを用いている。 ネットとしては、ネット目の粗い不規則なもの(例
えば請求項5のごとく繊維間の空間開孔径が10〜20
mmの、ネット目の粗い絡みの少ないもの)が用いられ
る。
【0009】上記のような、新たな特徴を成形方法とし
て採用することにより、樹脂粒子をネット目の中に充分
に通して樹脂粒子の充填性を高めて加圧充填を良好に行
い、ブローバックを円滑にさせ、ネットと発泡樹脂との
一体化成形を充分にできることになった。
【0010】
【発明の実施の形態】上記した本発明による好ましい実
施形態について図を参照しながら説明する。図1および
図2はネット入り発泡樹脂成形品の一部を示した斜視図
と断面図であり、成形品Aには発泡樹脂1内に表裏に露
出するネット2が内在して一体化されている。この成形
品Aとしては、主としてボード状に形成されている。上
記ネット2は粗い目で且つ不規則な状態で発泡樹脂1内
に内在している。
【0011】次に、上記ネット入り発泡樹脂成形品の製
造方法即ち成形方法について説明すると、通常行われて
いる発泡成形方法のごとく、樹脂充填フィーダ20を1
8本程度使用すると、成形型の充填口が成形型30内に
セットしたネット2でふさがれるような状態になり、ビ
ーズ(予備発泡樹脂粒子)が横に滑って飛ばなくなり、
充填口周辺しか充填できなかったが以下のようなこれ迄
にない実施を行うことにより、充填が可能になった。
【0012】先ず、解決策として、 ◎ 樹脂充填フィーダ20を18から28本に増加して
実施した。 ◎ 充填方法も加圧充填として充填時に圧力をかける。
即ちネットの層間をビーズが、無理やり押し込まれてく
ぐり抜けさせて充填させる。 ◎ ネットとしてネット目の粗い絡みの少ない、繊維間
の空間開孔径が10〜20mmの原反を使用した。
【0013】また、高い圧力でなるべくビーズを遠くへ
押し込もうとするが、タイマーが長くなると過充填と称
して、発泡樹脂粒子が密になりすぎてスチームの通りが
悪くなり、部分的に融着不良を起してしまう。また、圧
力と充填タイマーのバランスが悪いと、樹脂充填フィー
ダの中で樹脂がプレスされた状態になり、堅く固まる不
具合が生じ、次の成形時の充填が正常に作用しなくな
る。
【0014】さらに樹脂充填フィーダの数が約3倍に増
えたことにより、ブローバックのエアーが分散され、圧
力が落ちて満足に原料が吹き戻らなくなり、樹脂充填フ
ィーダのプランジャー部に、ビーズが溜まり作動不良を
起こすことになる。そこで、 ◎ 加圧タンク10からのビーズ供給後、ブローバック
を円滑にさせるため、充填ホース50の中間にブースタ
40を設ける(図3参照)。
【0015】◎ 成形型30のクラッキングCも従来よ
り大きめの25mm程度とする。クラッキングの前後を
図4に示している。上記の方法で成形しても、1回の充
填では充填性は悪く、充填工程のみをさらに増やし2回
の加圧充填で成形することによってネット入り発泡成形
品として良好な製品を提供できた。
【0016】本発明についての上記実施態様に関し、成
形フローチャートの一例を図5に示した。なお、ネット
を形成する繊維としては、フィランメント状その他種々
のネットを使用できる。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法によると、成形型内に
セットしたネット内をビーズが円滑に流れて順調な充填
が実現でき、ネットの存在によってビーズ充填が阻害さ
れることなく、ネットと発泡樹脂粒子による発泡体との
一体化が強固となり、良好な製造方法となる。粗い目の
ネットが発泡樹脂内に不規則に内在してネットと発泡樹
脂との一体化が強化された本発明ネット入り発泡樹脂成
形品は、特にボード状に成形されていると、土木用材、
建築用材、及び環境用資材等として強度良好なものとし
て広範囲な用途に利用され、従来品にない高い使用効果
が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図である。
【図2】斜視図である。
【図3】製造方法を説明する装置一部の概要図である。
【図4】クラッキング状態からの型締めを説明する断面
図である。
【図5】成形方法の一例を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
A 成形品 1 発泡樹脂 2 ネット 10 加圧タンク 20 樹脂充填フィーダ 30 成形型 40 中間のブースタ 50 充填ホース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗い目のネットを発泡樹脂内に不規則に内
    在させてあることを特徴とするネット入り発泡樹脂成形
    品。
  2. 【請求項2】全体がボード状に成形されていることを特
    徴とする請求項1記載のネット入り発泡樹脂成形品。
  3. 【請求項3】発泡樹脂成形品の表裏にネットが露出する
    ようにしたネット入り発泡樹脂成形品を製造する方法に
    おいて、成形機の樹脂充填フィーダを通常の発泡成形よ
    りも多めに用いると共に使用ネットとしては粗目のもの
    を成形型内にセッティングし、中間にブースタを取付け
    た充填ホースを用いて加圧充填工程を2回以上繰り返し
    て成形することを特徴とするネット入り発泡樹脂成形品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】樹脂フィーダを通常の発泡成形より10本
    以上多く用いることを特徴とする上記請求項3記載のネ
    ット入り発泡樹脂成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】ネットとして繊維間の空間開孔径が10〜
    20mmの、ネット目の粗い絡みの少ないものを用いる
    ことを特徴とするネット入り発泡樹脂成形品の製造方
    法。
JP9320142A 1997-11-20 1997-11-20 ネット入り発泡樹脂成形品およびその製造方法 Pending JPH11151731A (ja)

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JP9320142A JPH11151731A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 ネット入り発泡樹脂成形品およびその製造方法

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JPH11151731A true JPH11151731A (ja) 1999-06-08

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ID=18118186

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JP9320142A Pending JPH11151731A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 ネット入り発泡樹脂成形品およびその製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010025667A (ko) * 2001-01-16 2001-04-06 이상억 폐합성수지를 이용한 발포 수지 성형물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010025667A (ko) * 2001-01-16 2001-04-06 이상억 폐합성수지를 이용한 발포 수지 성형물

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