JPH11151708A - セラミック積層体のプレス装置及びプレス方法 - Google Patents
セラミック積層体のプレス装置及びプレス方法Info
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- JPH11151708A JPH11151708A JP9337742A JP33774297A JPH11151708A JP H11151708 A JPH11151708 A JP H11151708A JP 9337742 A JP9337742 A JP 9337742A JP 33774297 A JP33774297 A JP 33774297A JP H11151708 A JPH11151708 A JP H11151708A
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Abstract
備えたプレス装置、及び小型、軽量の金型本体を用いて
効率よくセラミック積層体をプレスすることが可能なプ
レス方法を提供する。 【解決手段】 積層体10を金型本体3の凹部3aに収
容し、金型保持・押圧手段8の当接部材5を金型本体3
の側壁部2に当接させて金型本体3を保持するととも
に、押圧機構部6により当接部材5を介して金型本体3
の側壁部2を内周面側に押圧しながら、上金型7によ
り、金型本体3の凹部3aに収容された積層体10をプ
レスする。
Description
プレス方法に関し、詳しくは、セラミックグリーンシー
トを積層した積層体(セラミック積層体)を圧着するた
めのプレス装置及びそれを用いたセラミック積層体のプ
レス方法に関する。
ば、代表的な積層セラミック電子部品の一つである積層
セラミックコンデンサは、誘電体であるセラミック中に
複数の内部電極が積層、配設された素子(セラミック素
子)に、内部電極と導通する外部電極が配設された構造
を有している。
内部電極パターンを配設したセラミックグリーンシート
を積層してなる積層体を圧着し、得られた圧着積層体を
所定の位置でカットして、個々のセラミック素子を切り
出し、このセラミック素子に、外部電極を配設すること
により製造されている。
シートを積層してなる積層体(セラミック積層体)をプ
レスして圧着する場合、通常は、図5に示すように、セ
ラミック積層体51を、金型本体(下金型)52にセッ
トし、上金型53により積層体51をプレスして、積層
体51を構成するセラミックグリーンシートを互いに圧
着させるようにしている。
るためには、高い圧力を加えることが必要になるため、
プレスに用いられる金型もそのような圧力に耐えるもの
でなければならず、通常は、大型で重量の大きいものが
用いられている。そのため、プレス工程では大型で重い
金型を取り扱わなければならず、作業性が悪いという問
題点がある。
送する工程では、前述のように、プレス用の金型が重い
ため、金型とは別の軽量の搬送容器(搬送治具)が用い
られている。そのため、プレス工程に搬送されたセラミ
ック積層体を、搬送容器からプレス用の金型に移しかえ
る作業が必要になり、手間がかかるばかりでなく、積み
重ねずれが発生して製品の特性に悪影響を与えるという
問題点がある。
あり、小型、軽量で取り扱い性に優れた金型本体を備え
たセラミック積層体のプレス装置、及び小型、軽量の金
型本体を用いて効率よくセラミック積層体をプレスする
ことが可能なプレス方法を提供することを目的とする。
に、本願請求項1のセラミック積層体のプレス装置は、
セラミックグリーンシートを積層した積層体(セラミッ
ク積層体)が収容される凹部を構成する底部及び側壁部
を備えた金型本体と、金型本体の側壁部の外周面と当接
して金型本体を保持する当接部材及び当接部材を介して
金型本体の側壁部を内周面側に押圧する押圧機構部を備
えてなる金型保持・押圧手段と、金型本体の凹部に収容
された積層体をプレスする上金型とを具備することを特
徴としている。
の側壁部の外周面に当接させることにより金型本体を所
定の位置に保持するとともに、押圧機構部により当接部
材を介して金型本体の側壁部を内周面側に押圧すること
により、金型本体のみでプレス時の高圧に耐えられるよ
うにした従来の場合に比べて、金型本体に要求される強
度を小さくすることが可能になり、金型本体の小型化、
軽量化を実現することができるようになる。
ス装置は、前記金型本体の底部と側壁部とが分離可能に
構成されていることを特徴としている。金型本体の底部
と側壁部を分離可能とすることにより、金型本体の構成
の自由度を向上させることが可能になるとともに、金型
本体の取り扱い性をさらに向上させることが可能にな
り、本願発明をより実効あらしめることができる。
ス装置は、前記金型本体が、積層体を搬送するのに用い
られる搬送容器を兼ねていることを特徴としている。本
願発明のプレス装置においては、金型本体を小型、軽量
化することが可能になるため、特に不都合なく金型本体
を積層体の搬送容器として用いることが可能になる。し
たがって、搬送のために別途、搬送容器を用いることが
不要になるとともに、搬送容器から金型に積層体を移し
かえる工程が不要になり、作業性を大幅に向上させるこ
とが可能になるとともに、移しかえの工程で積層体に積
みずれが発生することがなくなるため、特性の劣化を防
止することができる。
は、上記本願発明のプレス装置を用いてセラミックグリ
ーンシートを積層した積層体をプレスする方法であっ
て、セラミックグリーンシートを積層した積層体を、底
部と側壁部とを備えた金型本体の凹部に収容し、金型保
持・押圧手段の当接部材を金型本体の側壁部の外周面に
当接させて金型本体を保持するとともに、押圧機構部に
より当接部材を介して金型本体の側壁部を内周面側に押
圧しながら、上金型により、金型本体の凹部に収容され
た積層体をプレスすることを特徴としている。
を金型本体の凹部に収容し、金型保持・押圧手段の当接
部材を金型本体の側壁部に当接させて金型本体を保持す
るとともに、押圧機構部により当接部材を介して金型本
体の側壁部を内周面側に押圧しながら、上金型により、
金型本体の凹部に収容された積層体をプレスすることに
より、小型、軽量の金型本体を用いて、積層体を高圧で
確実に押圧することが可能になる。
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、図1はこの実施形態のセラミック積層体のプレス装
置を示す図、図2はこの実施形態のプレス装置の金型本
体及びその近傍の構成を示す平面図である。
装置は、セラミックグリーンシートを積層してなる積層
体(セラミック積層体)10が収容される凹部3aを構
成する底部(プレート)1と側壁部(枠体)2からなる
金型本体3と、金型本体3が載置される金型ベース4
と、金型本体3の側壁部2の外周面と当接して金型本体
3を所定の位置に保持する当接部材5と、当接部材5を
金型本体3の側壁部2に押圧するシリンダ式の押圧機構
部6と、金型本体3の凹部3aにセットされた積層体1
0を上面側からプレスする上金型7とを備えている。す
なわち、この実施形態のプレス装置では、上記当接部材
5とシリンダ式の押圧機構部6が、金型保持・押圧手段
8を構成している。なお、当接部材5は、側壁部2の外
周面の略全面に当接するように構成されているととも
に、シリンダ式の押圧機構部6のロッド6aに固定され
ており、また、押圧機構部6は金型ベース4に固定され
ている。
は、その周辺部の厚みが薄く、中央部との間に段差部1
aが形成され、この段差部1aに側壁部(枠体)2がは
まり込むことにより、底部1と側壁部2が分離可能に係
合し、凹部3aが形成されるように構成されている。さ
らに、この金型本体3は、積層体10を搬送するための
搬送容器(搬送治具)としても用いられるように構成さ
れており、金型ベース4とは着脱自在となっている。
0をプレスする方法について説明する。 まず、図1に示すように、セラミックグリーンシート
を金型本体3の凹部3a内に所定枚数積層して積層体1
0を形成した後、プレス工程に搬送し、積層体10を金
型本体3とともに金型ベース4上に載置する。 次に、図3に示すように、押圧機構部6により当接部
材5を金型本体3の側壁部2の外周面に当接するまで押
圧して金型本体3を所定の位置に保持する。 それから、図4に示すように、押圧機構部6により当
接部材5を金型本体3の側壁部2に所定の圧力で押圧す
るとともに、上金型7により、積層体10を上面側から
プレスして、積層体10を構成する各セラミックグリー
ンシートを圧着させる。
積層体のプレス装置は、金型保持・押圧手段8の当接部
材5を金型本体3の側壁部2の外周面に当接させること
により金型本体3を所定の位置に保持するとともに、押
圧機構部6により当接部材5を介して金型本体3の側壁
部2を内周面側に押圧しながら上金型7で積層体10を
上面側あるいは下面側からプレスするようにしているの
で、金型のみでプレス時の高圧に耐えられるようにした
従来の場合に比べて、金型本体3に要求される強度を小
さくすることが可能になり(すなわち、金型本体3の側
壁部2を当接部材5を介して内周面側に押圧しながら上
金型7でプレスすることにより、金型本体3の側壁部2
の破損を防止することが可能になり)、金型本体3の小
型化、軽量化を実現することができる。
から、搬送容器(搬送治具)としても用いることが可能
で、金型とは別に搬送容器を用いた場合のように、プレ
ス工程で積層体10を搬送容器から金型本体3に移しか
える手間を省くことが可能になる。また、金型本体3に
移しかえることが不要で、積層体に積みずれが発生する
ことがなく、特性の劣化を防止することが可能になる。
2とを分離可能としているので、金型本体3の構成の自
由度が高く、しかも、金型本体3の取り扱い性にも優れ
ており有利である。
部1と側壁部2が分割可能に構成されている場合を例に
とって説明したが、金型本体3を一体構造とすることも
可能である。
手段8の押圧機構部6としてシリンダ式の押圧機構部を
用いた場合について説明したが、押圧機構部6はこれに
限らず、例えばコッター方式などの他の方式のものを用
いることも可能である。
上記実施形態に限定されるものではなく、金型本体の具
体的な形状、プレスする際の圧力やプレス時間などに関
し、発明の要旨の範囲内において種々の応用、変形を加
えることが可能である。
層体のプレス装置は、金型保持・押圧手段の当接部材を
金型本体の側壁部の外周面に当接させることにより金型
本体を所定の位置に保持するとともに、押圧機構部によ
り当接部材を介して金型本体の側壁部を内周面側に押圧
するようにしているので、金型本体のみでプレス時の高
圧に耐えられるようにした従来の場合に比べて、金型本
体に要求される強度を小さくすることが可能になり、金
型本体の小型化、軽量化を実現することができる。
ス装置のように、金型本体の底部と側壁部を分離可能と
した場合、金型本体の構成の自由度を向上させることが
可能になるとともに、金型本体の取り扱い性をさらに向
上させることが可能になり、本願発明をより実効あらし
めることができる。
ス装置においては、金型本体を小型、軽量化することが
可能になるため、請求項3のように、金型本体を搬送容
器としても用いることが可能になり、搬送容器から金型
に積層体を移しかえる工程が不要になり、作業性を大幅
に向上させることが可能になるとともに、移しかえの工
程で積層体の積みずれが発生することを防止することが
できる。
発明のプレス装置を用い、積層体を金型本体の凹部に収
容し、金型保持・押圧手段の当接部材を金型本体の側壁
部に当接させて金型本体を保持するとともに、押圧機構
部により当接部材を介して金型本体の側壁部を内周面側
に押圧しながら、上金型により、金型本体の凹部に収容
された積層体をプレスするようにしているので、小型、
軽量の金型本体を用いて、積層体を高圧で確実に押圧す
ることができる。
のプレス装置を示す図である。
のプレス装置の金型本体及びその近傍の構成を示す平面
図である。
て積層体をプレスする方法を説明する図である。
て積層体をプレスする方法を説明する図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】セラミックグリーンシートを積層した積層
体(セラミック積層体)が収容される凹部を構成する底
部及び側壁部を備えた金型本体と、 金型本体の側壁部の外周面と当接して金型本体を保持す
る当接部材及び当接部材を介して金型本体の側壁部を内
周面側に押圧する押圧機構部を備えてなる金型保持・押
圧手段と、 金型本体の凹部に収容された積層体をプレスする上金型
とを具備することを特徴とするセラミック積層体のプレ
ス装置。 - 【請求項2】前記金型本体の底部と側壁部とが分離可能
に構成されていることを特徴とする請求項1記載のセラ
ミック積層体のプレス装置。 - 【請求項3】前記金型本体が、積層体を搬送するのに用
いられる積層体搬送容器を兼ねていることを特徴とする
請求項1又は2記載のセラミック積層体のプレス装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のプレス装
置を用いてセラミックグリーンシートを積層した積層体
をプレスする方法であって、 セラミックグリーンシートを積層した積層体を、底部と
側壁部とを備えた金型本体の凹部に収容し、 金型保持・押圧手段の当接部材を金型本体の側壁部の外
周面に当接させて金型本体を保持するとともに、押圧機
構部により当接部材を介して金型本体の側壁部を内周面
側に押圧しながら、 上金型により、金型本体の凹部に収容された積層体をプ
レスすることを特徴とするプレス方法。
Priority Applications (4)
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ID=18311539
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