JPH11151674A - ダイヤモンド砥石 - Google Patents

ダイヤモンド砥石

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JPH11151674A
JPH11151674A JP16414498A JP16414498A JPH11151674A JP H11151674 A JPH11151674 A JP H11151674A JP 16414498 A JP16414498 A JP 16414498A JP 16414498 A JP16414498 A JP 16414498A JP H11151674 A JPH11151674 A JP H11151674A
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JP
Japan
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diamond
diamond abrasive
graphite
blade portion
cutting
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JP16414498A
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Akifumi Hoshino
明文 星野
Tatsu Fukuda
達 福田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤモンド砥石の寿命を落とさずに切断速
度を向上でき、かつ製造容易なダイヤモンド砥石を提供
する。 【解決手段】 ダイヤモンド砥粒(51)を結合剤(52)によ
って結合してなるダイヤモンド砥粒結合体(4) を刃部
(3) とするダイヤモンド砥石において、ダイヤモンド砥
粒結合体(4) に孔や溝等でなる切欠部(6) を有すると共
に、切欠部(6) に黒鉛(5) を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤモンド砥石
に係り、特に鉄系部材とコンクリート等の硬質部材との
複合構造物の切断等に好適なダイヤモンド砥石に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイヤモンド砥石は、コンクリー
ト、ガラス等の高硬度な無機系部材の切断及び研削に使
用される。ところが鉄筋コンクリート等、鉄系部材と高
硬度部材との複合構造物の切断に際しても、その最高硬
度ゆえにダイヤモンド砥石が多用されている。ワイヤソ
ーを例に述べる。
【0003】第1例は、図15に示すように、ニッケ
ル、コバルト等の結合剤52にダイヤモンド砥粒51を
埋設して結合した刃部53を金属スリーブ54の外周に
固着し、金属スリーブ54を所定間隔でワイヤ55の外
周に多数挿通したワイヤソー50である。このワイヤソ
ー50は刃部53とウレタンスペーサ56との間に溝5
7を有している。
【0004】上記ワイヤソー50は、例えば図16に示
すように、非切断体となる鉄筋構造物60の外周に巻回
され、ノズル61からの切断液で冷却されつつ、駆動装
置62によって回転駆動され、鉄筋構造物60を切断す
る。尚、切断時は、アンカ63に一端を固定されたテン
ションワイヤ64によって駆動装置62が引っ張られ、
これによってワイヤソー50は切断張力を得ている。
【0005】ところが第1例では、切断時の切断抵抗と
摩擦とによって非切断体60に接するダイヤモンド砥粒
51が高温となり、特に発熱温度が鉄筋である鋼のA1
変態点以上となると、ダイヤモンド砥粒51の炭素が鋼
に拡散し、発熱温度の上昇に伴い拡散量が急増し硬化す
ると共に、ダイヤモンド砥粒51の表面が黒鉛化して脆
くなる。このため、ダイヤモンド砥粒51の消耗が大き
く、ワイヤソー50の寿命が短くなる問題がある。発熱
温度を抑制するには切断速度を小さくすればよいが、こ
の場合、切断時間が長くなる問題がある。
【0006】第2例は、図17に示すように、刃部53
と第2刃部71とを交互に有するワイヤソー70である
(例えば、実開平1−110019号公報)。第2刃部
71は、合成樹脂を結合剤73としてタングステン炭化
物や窒化硼素等のセラミックス系超硬粒子72を結合し
てある。即ち鉄筋構造物60の切断時、刃部53はコン
クリートの切断を担当し、一方、第2刃部71は鉄筋の
切断を担当することがもくろまれている。
【0007】ところが第2例では切断時に不向きな切断
も生ずる。即ち刃部53による鉄筋切断と、第2刃部7
1によるコンクリート切断が同時に生ずる。従ってこれ
ら不向きな切断による夫々の摩耗や破損が少なくないの
で、ワイヤソー70の寿命が不十分となっている。また
配筋率(鉄筋構造物60中の鉄筋の比率)の違いによっ
て、ダイヤモンド砥粒51とセラミックス系超硬粒子7
2とのそれぞれの消耗が異なるため、ワイヤソー70の
寿命が刃部53及び第2刃部71の夫々の寿命の内、い
ずれか短い方に依存するという不安定要素がある。
【0008】第3例は、図示しないが、ダイヤモンド砥
粒51の表面に非晶質炭素層を形成したものである(例
えば特開平4−19001号、特開平4−63606号
公報)。第3例によれば、高硬度な非晶質炭素層の厚さ
をサブミクロンから数十μm程度にすることによって、
鋼材切断において良好な耐摩耗性が得られるとされてい
る。
【0009】ところが第3例では、非晶質炭素層が薄い
ときは炭素層が早期に摩滅するためにダイヤモンド砥粒
51による鉄筋切断が主となり、寿命が不十分となる。
一方、非晶質炭素層が厚いときは、鉄筋とコンクリート
との断続切断によって硬度の小さい炭素層が剥離し、同
様に寿命が不十分となる。
【0010】第4例は、第1〜第3例の問題を解消する
ものとして、本出願人が先に提案したものである(特願
平7−278221号公報)。これは、図18に示すよ
うに、結合剤85にダイヤモンド砥粒86と黒鉛粒子8
7とを埋設して結合した刃部84を金属スリーブ82の
外周に固着し、金属スリーブ82をスペーサ83を介し
てワイヤ55の外周に多数挿通したワイヤソー80であ
る。尚、このワイヤソー80は金属スリーブ82、82
間、即ちスペーサ83の外周が溝88となっている。黒
鉛粒子87は刃部84に対して2〜30%の含有割合で
ある。溝88は、切断液の供給通路となると共に、切断
粉の排出通路ともなっている。鉄筋切断時には黒鉛粒子
87が磨耗粉となって鉄筋とダイヤモンド砥粒86との
接触部に供給され、薄い膜を形成し化学反応を低減させ
る。従って、第1〜第3例のものよりもこのダイヤモン
ド砥粒86の方が小さな消耗となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように第4例は、
第1〜第3例のダイヤモンド砥石よりもさらに長寿命で
あるが、黒鉛の(また非晶質炭素もその)硬度が大変低
いため、黒鉛粒子87を分散させた分だけ、例えばダイ
ヤモンド砥粒86の刃部84での固着力が低下してお
り、その分、摩耗及び損傷が大きくなる。即ち第4例に
はさらに改良すべき箇所が多々有る。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
鉄筋構造物の切断において、ダイヤモンド砥石の寿命を
落とさずに切断速度を向上でき、かつ製造容易なダイヤ
モンド砥石を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るダイヤモンド砥石の第1発明は、ダイ
ヤモンド砥粒51を結合剤52によって結合してなるダ
イヤモンド砥粒結合体4を刃部3とするダイヤモンド砥
石において、ダイヤモンド砥粒結合体4に孔や溝等でな
る切欠部6を有すると共に、切欠部6に黒鉛5を有する
ことを特徴としている。
【0014】上記第1発明によれば、高硬度のダイヤモ
ンド砥粒結合体4と硬度の低い黒鉛5とを分離させたた
め、鉄筋構造物切断時には磨耗した黒鉛5が磨耗粉とな
って鉄筋構造物と切断中のダイヤモンド砥粒結合体4と
の接触部に供給され、黒鉛5が接触部で黒鉛膜を形成
し、ダイヤモンドと鉄筋との直接接触を低減させる。こ
の黒鉛膜は鉄と化学反応を起こし難いため、鉄の硬化を
阻止し、ダイヤモンド砥石の消耗を低減させる。しかも
た黒鉛5の自己潤滑性によって切断時のダイヤモンドの
温度上昇を押さえると共にダイヤモンドの炭素の拡散速
度を低下させ、かつダイヤモンド砥粒の表面の黒鉛化を
阻止する。このためダイヤモンド砥粒51の消耗をさら
に低減させる。従ってダイヤモンド砥石が長寿命化す
る。またダイヤモンド砥粒51の消耗が低減するため、
ダイヤモンド砥粒結合体4のダイヤモンド砥粒の突き出
し量を維持することができ、切断能力の低下を防止でき
る。またダイヤモンド砥粒結合体4を黒鉛5に邪魔され
ることなく基体(図1の符号2参照)に溶着でき、固設
し易い。またダイヤモンド砥粒結合体4と黒鉛5とを夫
々個別に生産できるため、製造し易く、歩留りもよい。
また黒鉛5がダイヤモンド砥粒結合体4よりも早期に摩
耗しても、黒鉛5を交換すればよく、経済的である。
【0015】第2発明は、上記第1発明のダイヤモンド
砥石において、切欠部6はダイヤモンド砥粒結合体4の
ほぼ中央部に位置することを特徴としている。
【0016】上記第2発明によれば、刃部3の先端の両
端が高強度のダイヤモンド砥粒結合体4となるため、切
断時の刃部3の欠損を防止することができ、ダイヤモン
ド砥石の寿命が向上する。
【0017】第3発明は、ダイヤモンド砥粒51を結合
剤52によって結合してなるダイヤモンド砥粒結合体4
を刃部3とするダイヤモンド砥石において、ダイヤモン
ド砥粒結合体4に孔や溝等でなる切欠部6を有すると共
に、切欠部6に滑材を有するか、切欠部6に互いに異な
る滑材の混合物を有するか、又は切欠部6に互いに異な
る滑材を並べて有することを特徴としている。
【0018】上記第3発明によれば、次のような作用効
果を奏する。黒鉛5は鉄への炭素の拡散を抑え、かつダ
イヤモンドの黒鉛化を抑える作用の他、滑材としての作
用するものであり、滑材の一種でもある。滑材は摩擦熱
を下げ、これによりダイヤモンド砥粒の消耗を低減させ
る。そこで第3発明は、各種滑材を独立させ、異なる滑
材を混合させ、又は異なる滑材を並べて切欠部6に設け
たものである。このようにすると、滑材が切断時のダイ
ヤモンド砥粒51の温度上昇を抑え、ダイヤモンド砥石
の消耗を低減させる。尚、滑材が黒鉛5を含むと、ダイ
ヤモンド砥粒の表面の黒鉛化を抑え、ダイヤモンド砥粒
の消耗をさらに低減させることは第1、第2発明の作用
効果で説明したとおりである。
【0019】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、本発明に係る
ダイヤモンド砥石の実施例を図1〜図14及び表1を参
照し説明する。
【0020】図1は円盤式ダイヤモンド砥石1の正面図
である。これは、円盤状の金属製基体2の外周に多数の
刃部3を等ピッチで溶着したものである。刃部3はダイ
ヤモンド砥粒結合体4と黒鉛5とから構成される。ダイ
ヤモンド砥粒結合体4は、前記従来技術の欄で説明した
第1例のように、結合剤52にダイヤモンド砥粒51を
埋設して結合したものである。そしてダイヤモンド砥粒
結合体4の一部に切欠部6を設け、この切欠部6に黒鉛
5を埋設したものである。切断時は砥石1を回転させ、
刃部3の外周面を鉄筋構造物に当接させて鉄筋構造物を
切断する。以下、刃部3の各種実施例を述べる。
【0021】図2は、第1実施例なる刃部3aの斜視図
である。ダイヤモンド砥粒結合体4の上面中央部は所定
深さのU字形の切欠部6を有し、この切欠部6に黒鉛5
がエポキシ系樹脂等によって埋設され接合されている。
刃部3aの下端辺は長さWに渡って金属製基体2の外周
に溶着され、溶着強度が補償されている。
【0022】鉄筋構造物を切断するときは、刃部3aの
外周面が被切断物に当接して摺動する。このとき黒鉛5
の表面が磨耗し、磨耗粉となって鉄筋構造物とダイヤモ
ンド砥粒結合体4との接触部に供給され、黒鉛膜を形成
してダイヤモンドと鉄との間で生じる化学反応を抑制
し、ダイヤモンド砥粒51の消耗を低減させる。同時に
黒鉛5の自己潤滑性によって切断時のダイヤモンド砥粒
51の温度上昇を抑制し、ダイヤモンドの炭素の鉄筋へ
の拡散速度を低下させてダイヤモンド砥粒51の消耗を
低減させ、またダイヤモンド砥粒51の表面の黒鉛化を
阻止する。このため、刃部3aの摩耗寿命が延長すると
共に、ダイヤモンド砥粒51の突出量が維持され、切断
能力の低下を抑えられる。また刃部3aの円周方向の両
端部がダイヤモンド砥粒結合体4であるため高強度であ
り、従って使用時に欠損の恐れが少ない。尚、黒鉛5は
砥石1の使われ方によって耐衝撃強度の高い材料が求め
られる。また、黒鉛5の凝着による焼きつきは黒鉛5の
急速な損耗を起こすため、適度の潤滑性を合わせ持つ必
要がある。この場合、等方性の高強度黒鉛やボロン化黒
鉛を用いるのが良い。これらは耐酸化性、耐磨耗性や潤
滑性に優れ、特に有効に作用する。
【0023】図3は、第2実施例なる刃部3bの斜視図
であり、2分割したダイヤモンド砥粒結合体4a、4b
の間の空隙6bに黒鉛5を埋設してある。これは切欠部
6の加工が困難な場合であり、このように、黒鉛5を金
属製基体2に直接接合することも可能である。刃部3b
は、黒鉛5の高さが刃部3bの全高と等しいため、刃部
3bの全高に渡って無駄なく使用できる。
【0024】図4は、第3実施例の刃部3cの斜視図で
あり、ダイヤモンド砥粒結合体4の中央部に金属製基体
2の半径方向に縦孔6cを設け、この縦孔6cに黒鉛5
を埋設してある。従って刃部3cの下端辺は長さWに渡
って溶着できる。
【0025】図5は、第4実施例の刃部3dの斜視図で
あり、ダイヤモンド砥粒結合体4の側面中央部に横孔6
dを設け、この横孔6dに黒鉛5を埋設してある。鉄筋
コンクリートは外側がコンクリートであるから、切断開
始時に、ダイヤモンド砥粒結合体4とコンクリートとの
接触する機会を幾らかでも多くしたもので、その分、刃
部3dの寿命を延長できる。
【0026】図6は、第5実施例の刃部3eの斜視図で
あり、ダイヤモンド砥粒結合体4の上面の回転方向の両
端部に所定深さのU字形の切欠部6、6を設け、それぞ
れの切欠部6、6に黒鉛5を埋設したものである。従っ
て、切断時に充分な量の黒鉛5を供給することができ、
刃部3eの寿命を延長できる。
【0027】図7は、第6実施例の刃部3fの斜視図で
あり、ダイヤモンド砥粒結合体4の回転方向の両側面に
所定深さの切欠部6、6を設け、それぞれの切欠部6、
6に黒鉛5を接合したものである。
【0028】図8は、第7実施例の刃部3gの斜視図で
あり、ダイヤモンド砥粒結合体4の回転方向の両側面に
黒鉛5、5を全高に渡って接合したものである。
【0029】図9は、ワイヤソー式ダイヤモンド砥石1
0の側面図である。ワイヤソー10はダイヤモンド砥粒
結合体4を有する円筒の刃部3をワイヤ55に順次挿通
する共に、それぞれの刃部3の間にスペーサ7を介装し
てある。刃部3は、上記実施例と同様、ダイヤモンド砥
粒結合体4と、黒鉛5とで構成し、ダイヤモンド砥粒結
合体4も、前記同様、結合剤52にダイヤモンド砥粒5
1を埋設して結合したものである
【0030】図10は、第8実施例の刃部3hの断面図
であり、上記ワイヤソー10の刃部3の第1実施例でも
ある。ダイヤモンド砥粒結合体4の長手方向の中央部に
は所定深さのU字形の環状溝6hが設けられ、環状溝6
h内に黒鉛5が埋設され、エポキシ系樹脂等によって接
合されている。鉄筋構造物切断時には上記ブレード式ダ
イヤモンド砥石1と同様に黒鉛5の作用によってダイヤ
モンド砥粒結合体4の寿命を延長する効果を発揮する。
【0031】図11は、第9実施例の刃部3iの断面図
であり、上記ワイヤソー10の刃部3の第2実施例でも
ある。ダイヤモンド砥粒結合体4の一端面に環状に黒鉛
5を接合したものである。
【0032】図12は、第10実施例の刃部3jの断面
図であり、上記ワイヤソー10の刃部3の第3実施例で
もある。ダイヤモンド砥粒結合体4の両端部に環状の黒
鉛5、5を接合したものである。
【0033】図13は、コアドリル式ダイヤモンド砥石
20の斜視図である。金属製円筒基体21の先端部には
刃部3kが円周上に等ピッチで溶着されており、それぞ
れの刃部3kはダイヤモンド砥粒結合体4と、その上面
中央部に設けられたU字形の切欠部6に埋設した黒鉛5
とから構成されている。鉄筋構造物に穴を穿つときに用
いられる。ダイヤモンド砥粒結合体4の寿命を延長する
作用、効果については上記実施例と同一なので説明は省
略する。
【0034】以下、切断試験成績を説明する。試験条件
は以下の通り。 (1)試験砥石:円盤式ダイヤモンド砥石である。 (2)切断条件:周速は2000m/min 、押し付け力は
35kg、冷却水量は10l/min 、切り込み量は150mm
である。 (3)被切断材:鉄筋コンクリートであり、鉄筋の直径
は25mm、ピッチは300mmである。コンクリートの圧
縮強度は360kg/cm2である。 (4)比較用の従来の刃部:黒鉛なしの刃部(即ち従来
の第1例の刃部)、平均粒径3μmの黒鉛粒子87を体
積%で6%混入した刃部(即ち従来の第4例の刃部)、
及び30%混入させた刃部(同じく従来の第4例の刃
部)の3種である。 (5)本発明に係る刃部:図14に示すように、ダイヤ
モンド砥粒結合体4の刃部3の幅Lに対して中央部の
(1/3)Lの幅で設けられたU字形の切欠部6に黒鉛
5を埋設したもの。黒鉛5のダイヤモンド砥粒結合体4
に対する表面比率は10〜40%である。
【0035】試験結果は、表1の切断速度、磨耗量の比
較表に示す通り、本発明に係る試験刃部3は、従来の刃
部よりも切断速度、磨耗量共に優れた結果を示す。
【0036】
【表1】
【0037】尚、黒鉛5は上記の通り、ダイヤモンドの
黒鉛化を抑える作用の他、滑材としての作用も有する。
つまり黒鉛5は滑材の一種である。滑材は摩擦熱を下げ
る。そこで滑材を独立させ、互いに異なる滑材を混合さ
せ、又互いに異なる滑材を並べて切欠部6に設けても構
わない。このようにすると、滑材が切断時のダイヤモン
ド砥粒51の温度上昇を抑え、ダイヤモンド砥石の消耗
を低減させる。尚、滑材が液体ならば固体滑材(黒鉛5
を含む)に含有させることになる。
【0038】滑材が固体ならば、前記の通り、切欠部6
に滑材を独立させ、互いに異なる滑材を混合させ、又互
いに異なる滑材を並べて有することが好ましく、そして
固体滑材としては、金、銀、鉛、窒化ボロン、テルル化
モリブデン、テルル化タングステン、テルル化ニオブ、
テルル化タンタル、テルル化ジルコニウム、テルル化チ
タン、セレン化タングステン、セレン化チタン、セレン
化ジルコニウム、セレン化モリブデン、αセレン化タン
タル、βセレン化ニオブ、β硫化タンタル、二硫化ジル
コニウム、二硫化ニオブ、二硫化チタン、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステン、三酸化モリブデン、三フッ
化樹脂、よう化ビスマス、よう化ニッケル、よう化カド
ミウム、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、フッ化リチウ
ム、フッ化ナトリウム、一酸化鉛、酸化コバルト、酸化
亜鉛、酸化すず、酸化カドミウム、酸化タングステン、
水酸化リチウム、臭化カドミウム、硫化すず、亜酸化
銅、窒化けい素、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアセタール、ポリイミド、ナイロン
6,6 、その他のほぼ総ての固体滑材を適用できる。尚、
ピロリン酸鉄、ピロリン酸亜鉛、ピロリン酸すず等の酸
化物系滑材は経年変化する等の問題を有するため、その
使用は適宜決定するのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】円盤式ダイヤモンド砥石の正面図である。
【図2】第1実施例なる刃部の斜視図である。
【図3】第2実施例なる刃部の斜視図である。
【図4】第3実施例なる刃部の斜視図である。
【図5】第4実施例なる刃部の斜視図である。
【図6】第5実施例なる刃部の斜視図である。
【図7】第6実施例なる刃部の斜視図である。
【図8】第7実施例なる刃部の斜視図である。
【図9】ワイヤソー式ダイヤモンド砥石の側面図であ
る。
【図10】第8実施例なる刃部の側面断面図である。
【図11】第9実施例なる刃部の側面断面図である。
【図12】第10実施例なる刃部の側面断面図である。
【図13】コアドリル式ダイヤモンド砥石の斜視図であ
る。
【図14】本発明に係る試験用刃部の斜視図である。
【図15】従来のワイヤソー式ダイヤモンド砥石の第1
例の側面断面図である。
【図16】ワイヤソーを用いた切断装置の説明図であ
る。
【図17】従来のワイヤソー式ダイヤモンド砥石の第2
例の側面断面図である。
【図18】従来のワイヤソー式ダイヤモンド砥石の第4
例の側面断面図である。
【符号の説明】
1…円盤式ダイヤモンド砥石、2…金属製基体、3、3
a〜3k…刃部、4…ダイヤモンド砥粒結合体、5…黒
鉛、51…ダイヤモンド砥粒、52…結合剤、6…切欠
部、6b…空隙、6c…縦孔、6d…横孔、6h…環状
溝、7…スペーサ、10…ワイヤソー式ダイヤモンド砥
石、20…コアドリル式ダイヤモンド砥石、21…金属
製円筒基体、55…ワイヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B28D 1/08 B28D 1/08 1/14 1/14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤモンド砥粒(51)を結合剤(52)によ
    って結合してなるダイヤモンド砥粒結合体(4) を刃部
    (3) とするダイヤモンド砥石において、ダイヤモンド砥
    粒結合体(4) に孔や溝等でなる切欠部(6) を有すると共
    に、切欠部(6)に黒鉛(5) を有することを特徴とするダ
    イヤモンド砥石。
  2. 【請求項2】 切欠部(6) はダイヤモンド砥粒結合体
    (4) のほぼ中央部に位置することを特徴とする請求項1
    記載のダイヤモンド砥石。
  3. 【請求項3】 ダイヤモンド砥粒(51)を結合剤(52)によ
    って結合してなるダイヤモンド砥粒結合体(4) を刃部
    (3) とするダイヤモンド砥石において、ダイヤモンド砥
    粒結合体(4) に孔や溝等でなる切欠部(6) を有すると共
    に、切欠部(6)に滑材を有するか、切欠部(6) に互いに
    異なる滑材の混合物を有するか、又は切欠部(6) に互い
    に異なる滑材を並べて有することを特徴とするダイヤモ
    ンド砥石。
JP16414498A 1997-09-17 1998-05-27 ダイヤモンド砥石 Pending JPH11151674A (ja)

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