JPH11151573A - ろう付装置 - Google Patents
ろう付装置Info
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- JPH11151573A JPH11151573A JP31518497A JP31518497A JPH11151573A JP H11151573 A JPH11151573 A JP H11151573A JP 31518497 A JP31518497 A JP 31518497A JP 31518497 A JP31518497 A JP 31518497A JP H11151573 A JPH11151573 A JP H11151573A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろう付の品質を確実に向上し得るろう付装置
を提供する。 【解決手段】 ろう付動作部54の被ろう付部材に対す
る実際のろう付動作を目視しながら、ろう付動作を構成
する各動作の開始又は終了のタイミングを入力部55の
操作スイッチによって入力する。入力されたデータは、
記憶部57に記憶されると共に、表示部56に表示され
る。ろう付が終了後、ろう付の品質を解析して、良好な
ろう付品に対応する入力データを記憶部57に登録し
て、これより以後のろう付動作に活用する。
を提供する。 【解決手段】 ろう付動作部54の被ろう付部材に対す
る実際のろう付動作を目視しながら、ろう付動作を構成
する各動作の開始又は終了のタイミングを入力部55の
操作スイッチによって入力する。入力されたデータは、
記憶部57に記憶されると共に、表示部56に表示され
る。ろう付が終了後、ろう付の品質を解析して、良好な
ろう付品に対応する入力データを記憶部57に登録し
て、これより以後のろう付動作に活用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はろう付装置に関
し、特にろう付の品質に影響を与える要因を制御し得る
ろう付装置に関するものである。
し、特にろう付の品質に影響を与える要因を制御し得る
ろう付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の自動ろう付装置の概要を示
すものであって、加熱、ろう差しステーションの側面図
であり、図7は図6の自動ろう付装置の平面図である。
これらの図を参照して、自動ろう付装置は、被接合部材
をクランプして正確に位置決めするためのろう付治具ユ
ニットAと、予熱バーナユニットBと、加熱ろう差しユ
ニットCと、ろう材、燃焼ガスの供給ユニットDとから
なる。
すものであって、加熱、ろう差しステーションの側面図
であり、図7は図6の自動ろう付装置の平面図である。
これらの図を参照して、自動ろう付装置は、被接合部材
をクランプして正確に位置決めするためのろう付治具ユ
ニットAと、予熱バーナユニットBと、加熱ろう差しユ
ニットCと、ろう材、燃焼ガスの供給ユニットDとから
なる。
【0003】ろう付治具ユニットAには、インデックス
テーブル36を間欠駆動する駆動モータ38と、駆動モ
ータ38の駆動軸に接続されインデックステーブル36
を正確に位置決めするインデックスギヤ37とが、ろう
付装置固定テーブル51下部に固着されている。治具テ
ーブルの中心のインデックステーブル36の上方には、
軸外周をOリングシールして回転可能とするシールリン
グ35を介して空気管73が接続され、治具クランプ等
の駆動源に圧縮空気を供給する。回転可能なシールリン
グ35を用いて空気管73を接続するのは、インデック
ステーブル36が回動するため直接的な接続ができない
からである。
テーブル36を間欠駆動する駆動モータ38と、駆動モ
ータ38の駆動軸に接続されインデックステーブル36
を正確に位置決めするインデックスギヤ37とが、ろう
付装置固定テーブル51下部に固着されている。治具テ
ーブルの中心のインデックステーブル36の上方には、
軸外周をOリングシールして回転可能とするシールリン
グ35を介して空気管73が接続され、治具クランプ等
の駆動源に圧縮空気を供給する。回転可能なシールリン
グ35を用いて空気管73を接続するのは、インデック
ステーブル36が回動するため直接的な接続ができない
からである。
【0004】インデックステーブル36上には接合部材
71と被接合部材72とを同時に同軸心でクランプする
治具75が配置されている。予熱バーナユニットBに
は、予熱用バーナ39がインデックステーブル36の中
心方向に向かって前後に移動できるように配置されてい
る。加熱ろう差しユニットCにおいては、ろう付装置固
定テーブル51上に固定した駆動シリンダ48とろう付
ユニットフレーム47とが連結され、ろう付ユニットフ
レーム47はインデックステーブル36の中心方向に向
かって前後に移動できるようにガイドレール76上に配
置されている。
71と被接合部材72とを同時に同軸心でクランプする
治具75が配置されている。予熱バーナユニットBに
は、予熱用バーナ39がインデックステーブル36の中
心方向に向かって前後に移動できるように配置されてい
る。加熱ろう差しユニットCにおいては、ろう付装置固
定テーブル51上に固定した駆動シリンダ48とろう付
ユニットフレーム47とが連結され、ろう付ユニットフ
レーム47はインデックステーブル36の中心方向に向
かって前後に移動できるようにガイドレール76上に配
置されている。
【0005】移動フレーム50のインデックステーブル
36側の側壁部には、バーナ42として先端が2双のガ
スノズル43がガス管77に接続されている。ガスノズ
ル43の先端には、複数対の加熱用トーチ69が各々対
向して取付けられている。更に、ろう付ユニットフレー
ム47には、ノズル駆動シリンダ45が固定金具59に
傾斜調整可能に連結され、ろう材供給ノズル44の先端
方向は加熱用トーチ69による加熱片の中心点に照準を
合わせて固定されている。
36側の側壁部には、バーナ42として先端が2双のガ
スノズル43がガス管77に接続されている。ガスノズ
ル43の先端には、複数対の加熱用トーチ69が各々対
向して取付けられている。更に、ろう付ユニットフレー
ム47には、ノズル駆動シリンダ45が固定金具59に
傾斜調整可能に連結され、ろう材供給ノズル44の先端
方向は加熱用トーチ69による加熱片の中心点に照準を
合わせて固定されている。
【0006】ろう材、燃焼ガスの供給ユニットDにおい
ては、ノズル駆動シリンダ45の駆動によりろう材供給
ノズル44が前進して接合部材71、被接合部材72の
ろう差し部分に接近し、ろう材ワイヤリール58a,5
8bの各々からワイヤ供給モータ52によってろう材は
所定量だけ繰り出される。燃焼ガスは、可燃性ガスと支
燃性ガス(酸素)の各々を一定比率で混合させたものと
して供給される。
ては、ノズル駆動シリンダ45の駆動によりろう材供給
ノズル44が前進して接合部材71、被接合部材72の
ろう差し部分に接近し、ろう材ワイヤリール58a,5
8bの各々からワイヤ供給モータ52によってろう材は
所定量だけ繰り出される。燃焼ガスは、可燃性ガスと支
燃性ガス(酸素)の各々を一定比率で混合させたものと
して供給される。
【0007】次に、図6及び図7を参照して、ろう付動
作について簡単に説明する。まず、被ろう付すべき接合
部材71及び被接合部材72が組み入れられて治具75
に保持されると、インデックステーブル36が図7にお
いては時計方向回りに90°回転し、予熱バーナユニッ
トBのステージに向かう。すると、予熱用バーナ39が
前進して、その先端を接合部材71及び被接合部材72
の周辺に位置させ、予熱を行う。予熱が終了すると予熱
用バーナ39は後退し、インデックステーブル36はさ
らに時計方向回りに90°回転し、予熱された接合部材
71及び被接部材72は、加熱ろう差しユニットCのス
テージに向かう。すると、所定のタイミングで、ガスノ
ズル43が送出され、接合部材71及び被接合部材72
の接合部分を「強炎」状態で加熱を開始する。
作について簡単に説明する。まず、被ろう付すべき接合
部材71及び被接合部材72が組み入れられて治具75
に保持されると、インデックステーブル36が図7にお
いては時計方向回りに90°回転し、予熱バーナユニッ
トBのステージに向かう。すると、予熱用バーナ39が
前進して、その先端を接合部材71及び被接合部材72
の周辺に位置させ、予熱を行う。予熱が終了すると予熱
用バーナ39は後退し、インデックステーブル36はさ
らに時計方向回りに90°回転し、予熱された接合部材
71及び被接部材72は、加熱ろう差しユニットCのス
テージに向かう。すると、所定のタイミングで、ガスノ
ズル43が送出され、接合部材71及び被接合部材72
の接合部分を「強炎」状態で加熱を開始する。
【0008】一方、ろう材供給ノズル44はガスノズル
43の加熱の開始に若干遅れて送出される。更にその後
の所定のタイミングでろう材供給ノズル44からワイヤ
状のろう材46が接合部材71及び被接合部材72の接
合部に向かって供給され、ろう付が行われる。その後ガ
スノズル43からの火炎は「強炎」から「弱炎」状態に
変わり、所定時間接合部を加熱した後「弱炎」状態の終
了に伴ってバーナ42は後退してろう付が完了する。な
お、ろう材供給ノズル44は、ガスノズル43の火炎が
「強炎」から「弱炎」状態への切替前後に後退する。
43の加熱の開始に若干遅れて送出される。更にその後
の所定のタイミングでろう材供給ノズル44からワイヤ
状のろう材46が接合部材71及び被接合部材72の接
合部に向かって供給され、ろう付が行われる。その後ガ
スノズル43からの火炎は「強炎」から「弱炎」状態に
変わり、所定時間接合部を加熱した後「弱炎」状態の終
了に伴ってバーナ42は後退してろう付が完了する。な
お、ろう材供給ノズル44は、ガスノズル43の火炎が
「強炎」から「弱炎」状態への切替前後に後退する。
【0009】ろう付が完了すると、インデックステーブ
ル36はさらに90°回転し、ろう付製品として接合部
材71及び被接合部材72が取り出される。以上のよう
に一組のろう付部材は、インデックステーブル36の9
0°の回転ごとに組入れ、予熱、ろう付、取り出しのス
テージに移り、ろう付が行われるが、実際には、複数組
のろう付部材がインデックステーブル36の90°の回
転タイミングごとに組入られ、順次並行的にステージで
ろう付処理がされているものである。
ル36はさらに90°回転し、ろう付製品として接合部
材71及び被接合部材72が取り出される。以上のよう
に一組のろう付部材は、インデックステーブル36の9
0°の回転ごとに組入れ、予熱、ろう付、取り出しのス
テージに移り、ろう付が行われるが、実際には、複数組
のろう付部材がインデックステーブル36の90°の回
転タイミングごとに組入られ、順次並行的にステージで
ろう付処理がされているものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ろう付動作において
は、上述のように、加熱用のバーナの火炎の強度や加熱
時間、ろう材の供給タイミングや供給時間等がろう付品
質に影響を与える変動要因となっており、これらの変動
要因は、被ろう付部材の形状やろう付雰囲気の環境条件
等によって大きく変動するものである。そして、このよ
うな変動要因をいかに決定するかは、熟練者の経験や勘
に頼っている場合が多い。その為、ろう付の品質を確実
に向上させるには、従来のろう付装置では十分とは言え
なかった。
は、上述のように、加熱用のバーナの火炎の強度や加熱
時間、ろう材の供給タイミングや供給時間等がろう付品
質に影響を与える変動要因となっており、これらの変動
要因は、被ろう付部材の形状やろう付雰囲気の環境条件
等によって大きく変動するものである。そして、このよ
うな変動要因をいかに決定するかは、熟練者の経験や勘
に頼っている場合が多い。その為、ろう付の品質を確実
に向上させるには、従来のろう付装置では十分とは言え
なかった。
【0011】この問題を解決すべく、本出願人は特願平
8−123457号で、リモートコントローラを用いて
実際のろう付動作を目視しながら各動作タイミングを決
定し、このタイミングをデータとして保存する方法を提
案している。しかしながら、この方法では、熟練者によ
る一瞬の理想的なコントローラ操作が要求されるため、
ろう付の品質向上の確実性という点では未だ不十分であ
る。
8−123457号で、リモートコントローラを用いて
実際のろう付動作を目視しながら各動作タイミングを決
定し、このタイミングをデータとして保存する方法を提
案している。しかしながら、この方法では、熟練者によ
る一瞬の理想的なコントローラ操作が要求されるため、
ろう付の品質向上の確実性という点では未だ不十分であ
る。
【0012】そこで、本願発明は、ろう付の品質を確実
に向上し得るろう付装置を提供することを目的とする。
に向上し得るろう付装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、被ろう付部材を複数の動
作を組み合わせてろう付するろう付手段と、複数の動作
のうち、少なくとも一つの動作のタイミングをろう付手
段のろう付の進行と並行して入力する入力手段と、入力
されたタイミングに基づいて、ろう付手段のろう付を制
御する制御手段とを備えたものである。
めに、請求項1記載の発明は、被ろう付部材を複数の動
作を組み合わせてろう付するろう付手段と、複数の動作
のうち、少なくとも一つの動作のタイミングをろう付手
段のろう付の進行と並行して入力する入力手段と、入力
されたタイミングに基づいて、ろう付手段のろう付を制
御する制御手段とを備えたものである。
【0014】通常、ろう付は、バーナによる加熱動作、
ろう材の供給動作等の複数の動作からなり、これらの動
作タイミングによってろう付の品質が左右される。従っ
て、このタイミングを例えば熟練者が入力して、このタ
イミングでろう付するとろう付品質と入力タイミングと
が対応したろう付品が得られる。請求項2記載の発明
は、請求項1記載のろう付装置において、入力手段を動
作の開始のタイミングを入力するものとしたものであ
る。
ろう材の供給動作等の複数の動作からなり、これらの動
作タイミングによってろう付の品質が左右される。従っ
て、このタイミングを例えば熟練者が入力して、このタ
イミングでろう付するとろう付品質と入力タイミングと
が対応したろう付品が得られる。請求項2記載の発明
は、請求項1記載のろう付装置において、入力手段を動
作の開始のタイミングを入力するものとしたものであ
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のろう付装置において、入力手段を動作の終了のタ
イミングを入力するものとしたものである。請求項4記
載の発明は、請求項1から3の何れかに記載のろう付装
置において、入力されたタイミングを記憶する記憶手段
をさらに備えたものである。このように構成すると、請
求項1から3の構成によるろう付装置の作用に加えて、
入力タイミングを確実に保存することができる。
記載のろう付装置において、入力手段を動作の終了のタ
イミングを入力するものとしたものである。請求項4記
載の発明は、請求項1から3の何れかに記載のろう付装
置において、入力されたタイミングを記憶する記憶手段
をさらに備えたものである。このように構成すると、請
求項1から3の構成によるろう付装置の作用に加えて、
入力タイミングを確実に保存することができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
何れかに記載のろう付装置において、入力される動作の
タイミングは、ろう材の供給開始時、ろう材の供給時間
及び加熱時間を含むものである。請求項6記載の発明
は、複数の被ろう付部材を順次ろう付するろう付装置で
あって、被ろう付部材を順次転送する転送手段と、転送
された被ろう付部材ごとを複数の動作を組み合わせてろ
う付するろう付手段と、複数の動作のうち、少なくとも
一つの動作のタイミングを、ろう付手段のろう付の進行
と並行して入力する入力手段と、入力されたタイミング
を、ろう付されている被ろう付部材ごとに表示する表示
手段と、入力されたタイミングに基づいて、ろう付手段
のろう付を制御する制御手段とを備えたものである。
何れかに記載のろう付装置において、入力される動作の
タイミングは、ろう材の供給開始時、ろう材の供給時間
及び加熱時間を含むものである。請求項6記載の発明
は、複数の被ろう付部材を順次ろう付するろう付装置で
あって、被ろう付部材を順次転送する転送手段と、転送
された被ろう付部材ごとを複数の動作を組み合わせてろ
う付するろう付手段と、複数の動作のうち、少なくとも
一つの動作のタイミングを、ろう付手段のろう付の進行
と並行して入力する入力手段と、入力されたタイミング
を、ろう付されている被ろう付部材ごとに表示する表示
手段と、入力されたタイミングに基づいて、ろう付手段
のろう付を制御する制御手段とを備えたものである。
【0017】ろう付の品質に影響を与える動作の入力タ
イミングは、転送されてくる被ろう付部材ごとに表示さ
れる。そして、各被ろう付部材ごとに、ろう付品質と入
力タイミングとが対応したろう付品を得ることができ
る。請求項7記載の発明は、請求項6記載のろう付装置
において、表示された各被ろう付部材に対応したタイミ
ングのうち、特定の被ろう付部材に対応するタイミング
を選択する選択手段と、選択されたタイミングを記憶す
る記憶手段とを備えたものである。請求項6の構成によ
るろう付装置の作用に加えて、特定の被ろう付部材に対
応するタイミングが保存される。
イミングは、転送されてくる被ろう付部材ごとに表示さ
れる。そして、各被ろう付部材ごとに、ろう付品質と入
力タイミングとが対応したろう付品を得ることができ
る。請求項7記載の発明は、請求項6記載のろう付装置
において、表示された各被ろう付部材に対応したタイミ
ングのうち、特定の被ろう付部材に対応するタイミング
を選択する選択手段と、選択されたタイミングを記憶す
る記憶手段とを備えたものである。請求項6の構成によ
るろう付装置の作用に加えて、特定の被ろう付部材に対
応するタイミングが保存される。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項7記載のろ
う付装置において、制御手段が、記憶されたタイミング
に基づいて新たな被ろう付部材を自動的にろう付するよ
うにろう付手段を制御するものである。請求項7の構成
によるろう付装置の作用に加えて、入力手段によって動
作を入力することなく、新たな被ろう付部材をろう付す
ることができる。
う付装置において、制御手段が、記憶されたタイミング
に基づいて新たな被ろう付部材を自動的にろう付するよ
うにろう付手段を制御するものである。請求項7の構成
によるろう付装置の作用に加えて、入力手段によって動
作を入力することなく、新たな被ろう付部材をろう付す
ることができる。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項6から8の
いずれかに記載のろう付装置において、表示手段が、基
準時からの時間経過を表示し、入力手段によって入力さ
れた時点の経過時間を表示するものである。請求項6か
ら8のいずれかに記載の構成のろう付装置の作用に加え
て、入力手段による入力があるまでは、その動作に対す
る基準時からの時間経過が表示される。
いずれかに記載のろう付装置において、表示手段が、基
準時からの時間経過を表示し、入力手段によって入力さ
れた時点の経過時間を表示するものである。請求項6か
ら8のいずれかに記載の構成のろう付装置の作用に加え
て、入力手段による入力があるまでは、その動作に対す
る基準時からの時間経過が表示される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、入力タイミングとろう付品質とが対応したろう付
品を得ることができるので、このタイミングを変化させ
ることによってろう付の品質に影響を与える要因を把握
でき、これによってろう付けの品質を向上することがで
きる。
明は、入力タイミングとろう付品質とが対応したろう付
品を得ることができるので、このタイミングを変化させ
ることによってろう付の品質に影響を与える要因を把握
でき、これによってろう付けの品質を向上することがで
きる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
ろう付装置の効果に加えて、入力タイミングが保存され
るため、ろう付品のろう付品質を後に分析するような場
合特に有益となる。請求項6記載の発明は、各被ろう付
部材ごとに入力タイミングが順次表示されるので、前回
のろう付動作と比較しながら、今回のろう付動作のタイ
ミングを入力することが容易となり、ろう付の品質をよ
り簡単に向上させることができる。
ろう付装置の効果に加えて、入力タイミングが保存され
るため、ろう付品のろう付品質を後に分析するような場
合特に有益となる。請求項6記載の発明は、各被ろう付
部材ごとに入力タイミングが順次表示されるので、前回
のろう付動作と比較しながら、今回のろう付動作のタイ
ミングを入力することが容易となり、ろう付の品質をよ
り簡単に向上させることができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載のろ
う付装置の効果に加えて、ろう付終了後、被ろう付部材
の品質を分析して、好ましい被ろう付部材に対応する動
作タイミングを好ましいろう付の動作タイミングとして
以後採用することができる。請求項8記載の発明は、請
求項7記載のろう付装置の効果に加えて、好ましいろう
付の動作タイミングで新たな被ろう付部材をろう付でき
るので、ろう付の品質を確実に向上させることが可能と
なる。
う付装置の効果に加えて、ろう付終了後、被ろう付部材
の品質を分析して、好ましい被ろう付部材に対応する動
作タイミングを好ましいろう付の動作タイミングとして
以後採用することができる。請求項8記載の発明は、請
求項7記載のろう付装置の効果に加えて、好ましいろう
付の動作タイミングで新たな被ろう付部材をろう付でき
るので、ろう付の品質を確実に向上させることが可能と
なる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項6から8の
いずれかに記載のろう付装置の効果に加えて、その動作
に対する基準時からの時間経過が表示されるので、表示
されている前回までの入力タイミングとの比較ができる
ことになり、今回の入力タイミングを適切に決定するこ
とが容易となる。
いずれかに記載のろう付装置の効果に加えて、その動作
に対する基準時からの時間経過が表示されるので、表示
されている前回までの入力タイミングとの比較ができる
ことになり、今回の入力タイミングを適切に決定するこ
とが容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の第1の実施の
形態によるろう付装置の構成を示すブロック図である。
図を参照して、このろう付装置は、制御部53を中心と
して、制御部53によってその各種動作が制御されるろ
う付動作部54と、ろう付の品質に影響を与えるろう付
動作のタイミングを入力するための入力部55と、入力
部55によって入力されたタイミングを表示するための
表示部56と、入力部55による入力タイミングの時間
経過を測定するための基準となるクロック60と、入力
部55によって入力された各種データを保存するための
記憶部57とからなる。
形態によるろう付装置の構成を示すブロック図である。
図を参照して、このろう付装置は、制御部53を中心と
して、制御部53によってその各種動作が制御されるろ
う付動作部54と、ろう付の品質に影響を与えるろう付
動作のタイミングを入力するための入力部55と、入力
部55によって入力されたタイミングを表示するための
表示部56と、入力部55による入力タイミングの時間
経過を測定するための基準となるクロック60と、入力
部55によって入力された各種データを保存するための
記憶部57とからなる。
【0025】ここでより具体的に言えば、制御部53は
CPUを中心として構成されており、ろう付動作部54
は、従来例で示した図6及び図7のろう付装置が対応す
る。入力部55は、この実施の形態においては、遠隔操
作スイッチが対応するものである。このスイッチは複数
でもよいが、この実施の形態においては、説明をより簡
単にするため1個としている。そして、入力部55によ
る操作スイッチの操作によって、「ろう材の供給待
ち」、「ろう材の供給」、「強炎加熱終了」及び「弱炎
加熱終了」の4つのタイミングを設定することができる
が、他の動作も設定できるようにしても良い。より具体
的には、このスイッチの1回目の操作でろう材供給開始
時間が確定し、2回目の操作でろう材供給時間が確定
し、3回目の操作で強炎加熱の終了が確定し、4回目の
操作で弱炎加熱の終了が確定する。これらの操作のタイ
ミングについては後に詳述する。
CPUを中心として構成されており、ろう付動作部54
は、従来例で示した図6及び図7のろう付装置が対応す
る。入力部55は、この実施の形態においては、遠隔操
作スイッチが対応するものである。このスイッチは複数
でもよいが、この実施の形態においては、説明をより簡
単にするため1個としている。そして、入力部55によ
る操作スイッチの操作によって、「ろう材の供給待
ち」、「ろう材の供給」、「強炎加熱終了」及び「弱炎
加熱終了」の4つのタイミングを設定することができる
が、他の動作も設定できるようにしても良い。より具体
的には、このスイッチの1回目の操作でろう材供給開始
時間が確定し、2回目の操作でろう材供給時間が確定
し、3回目の操作で強炎加熱の終了が確定し、4回目の
操作で弱炎加熱の終了が確定する。これらの操作のタイ
ミングについては後に詳述する。
【0026】表示部56としては、例えば液晶パネルに
よる表示画面が相当し、後述するように、入力部55に
よる入力タイミングが各被ろう付部材ごとに順次確認で
きるような表示が行われる。記憶部57は、例えばDR
AM、磁気テープ、磁気ディスク、ハードディスク等で
よいが、データの書き換え及び保持が容易なものが好ま
しい。
よる表示画面が相当し、後述するように、入力部55に
よる入力タイミングが各被ろう付部材ごとに順次確認で
きるような表示が行われる。記憶部57は、例えばDR
AM、磁気テープ、磁気ディスク、ハードディスク等で
よいが、データの書き換え及び保持が容易なものが好ま
しい。
【0027】以上のようにろう付動作部54では、入力
部55で設定されたタイミングで各ろう付動作の制御が
制御部53によって行われるが、ろう付動作を構成する
他の動作については、通常の自動運転と同様に制御され
ているものとする。尚、この実施の形態におけるろう付
装置は、従来例として図6及び図7に示しているよう
に、予熱工程とろう付加熱工程とからなっているが、本
願発明は必ずしも予熱工程を有するろう付装置に限定さ
れるものではない。一方、予熱工程を有するろう付装置
においても、後に述べるように、予熱工程の予熱のタイ
ミングに対して時間調整を行うことによって、1サイク
ルタイムにおいて、ろう付加熱工程における各動作のタ
イミングを自由に設定して本願発明の特徴を発揮させる
ことができる。
部55で設定されたタイミングで各ろう付動作の制御が
制御部53によって行われるが、ろう付動作を構成する
他の動作については、通常の自動運転と同様に制御され
ているものとする。尚、この実施の形態におけるろう付
装置は、従来例として図6及び図7に示しているよう
に、予熱工程とろう付加熱工程とからなっているが、本
願発明は必ずしも予熱工程を有するろう付装置に限定さ
れるものではない。一方、予熱工程を有するろう付装置
においても、後に述べるように、予熱工程の予熱のタイ
ミングに対して時間調整を行うことによって、1サイク
ルタイムにおいて、ろう付加熱工程における各動作のタ
イミングを自由に設定して本願発明の特徴を発揮させる
ことができる。
【0028】次に、被ろう付部材の準備について説明す
る。この発明の実施の形態によるろう付装置において
は、複数の被ろう付部材を連続的にろう付することがで
きる。この為、連続的にろう付ができるように、予め複
数個の被ろう付部材を用意する。そして、ろう付後のろ
う付の品質の評価結果に各被ろう付部材を対応させる為
に、前もって準備した被ろう付部材に何らかの印を付け
ておく。この実施の形態の対応づけでは、1から10ま
での番号の印を各被ろう付部材に付ける事とするが、各
被ろう付部材と入力部55による入力タイミングとを対
応させることができれば、対応づけは他の方法でも良い
ことは言うまでもない。
る。この発明の実施の形態によるろう付装置において
は、複数の被ろう付部材を連続的にろう付することがで
きる。この為、連続的にろう付ができるように、予め複
数個の被ろう付部材を用意する。そして、ろう付後のろ
う付の品質の評価結果に各被ろう付部材を対応させる為
に、前もって準備した被ろう付部材に何らかの印を付け
ておく。この実施の形態の対応づけでは、1から10ま
での番号の印を各被ろう付部材に付ける事とするが、各
被ろう付部材と入力部55による入力タイミングとを対
応させることができれば、対応づけは他の方法でも良い
ことは言うまでもない。
【0029】図2は、本願発明の第1の実施の形態によ
る予熱工程及びろう付加熱工程のタイムチャートを示し
た図であり、図3は図1の制御部53による制御動作を
示したフローチャートである。これらの図を参照して、
まず予熱工程について説明する。被ろう付部材が組入ら
れ、インデックステーブル36が90°回転すると予熱
工程に入るが、インデックステーブル36の回転終了
後、直ちに予熱用バーナが送出されるものではなく、こ
の間に時間調整をとっている。これは以下の理由によ
る。
る予熱工程及びろう付加熱工程のタイムチャートを示し
た図であり、図3は図1の制御部53による制御動作を
示したフローチャートである。これらの図を参照して、
まず予熱工程について説明する。被ろう付部材が組入ら
れ、インデックステーブル36が90°回転すると予熱
工程に入るが、インデックステーブル36の回転終了
後、直ちに予熱用バーナが送出されるものではなく、こ
の間に時間調整をとっている。これは以下の理由によ
る。
【0030】通常はインデックステーブル36の回転終
了後、予熱用バーナ39の送出を行い、この送出が完了
した後予熱を開始するのが一般的であり、これは、1サ
イクルタイムの時間が固定されており、かつ各ろう付動
作のタイミングが定まったような自動運転モードでは問
題はない。しかしながら、本願発明のように、ろう付加
熱工程においてろう付条件を自由に設定すると、予熱の
終了から、ろう付加熱工程における動作の開始までの時
間が変動することがある。予熱後の時間経過は、ろう付
の品質にかなり影響する為、この予熱後の時間経過を一
定としなければ、正確なろう付の品質の評価ができな
い。
了後、予熱用バーナ39の送出を行い、この送出が完了
した後予熱を開始するのが一般的であり、これは、1サ
イクルタイムの時間が固定されており、かつ各ろう付動
作のタイミングが定まったような自動運転モードでは問
題はない。しかしながら、本願発明のように、ろう付加
熱工程においてろう付条件を自由に設定すると、予熱の
終了から、ろう付加熱工程における動作の開始までの時
間が変動することがある。予熱後の時間経過は、ろう付
の品質にかなり影響する為、この予熱後の時間経過を一
定としなければ、正確なろう付の品質の評価ができな
い。
【0031】一方、予熱後の時間の経過だけではなく、
予熱時間も当然ろう付の品質に大きく影響する。そこ
で、予熱時間と予熱後の時間を一定にする必要が生じ
る。さらに、自動運転モードにおいても、被ろう付部材
の形状等によって、1サイクルタイムの長さを変更する
必要が生じる場合もある。そこで、予熱工程において、
時間調整をすることによって、同一の被ろう付部材に対
して、予熱工程の影響の差異を与えないように制御され
ている。
予熱時間も当然ろう付の品質に大きく影響する。そこ
で、予熱時間と予熱後の時間を一定にする必要が生じ
る。さらに、自動運転モードにおいても、被ろう付部材
の形状等によって、1サイクルタイムの長さを変更する
必要が生じる場合もある。そこで、予熱工程において、
時間調整をすることによって、同一の被ろう付部材に対
して、予熱工程の影響の差異を与えないように制御され
ている。
【0032】ここで、予熱工程における「予熱用バーナ
送出」、「予熱」及び「予熱用バーナ戻し」の時間を一
定と考えることによって、時間調整は、以下によって算
出される。1サイクルタイムが固定されている通常運転
モードでは、 時間調整=(1サイクルタイム)−(予熱用バーナ送出
時間)−(予熱時間)−(予熱用バーナ戻し時間)−
(テーブル回転時間) となる。
送出」、「予熱」及び「予熱用バーナ戻し」の時間を一
定と考えることによって、時間調整は、以下によって算
出される。1サイクルタイムが固定されている通常運転
モードでは、 時間調整=(1サイクルタイム)−(予熱用バーナ送出
時間)−(予熱時間)−(予熱用バーナ戻し時間)−
(テーブル回転時間) となる。
【0033】次に、ろう付加熱工程について図3のフロ
ーチャートを中心として説明する。予熱工程が終了し、
インデックステーブル36が90°回転するとろう付加
熱工程に入る。インデックステーブル36の回転の静止
が確認されると、バーナ42が所定タイミングで送出さ
れる(S1)。バーナ42の送出の完了を待って(S
2)、ろう材供給ノズル44の送出タイミングを計時す
る為のカウントが開始される(S8)。この状態で、入
力部55における操作スイッチがONされたか否かが判
別される(S9)。ここで、操作スイッチがONされる
と、クロック60に基づくタイマのカウントに基づき、
制御部53は、ろう材供給ノズル44の供給待ち時間を
データとして、記憶部57に記憶させると共に、表示部
56の表示画面にその時間を表示させる。すなわち、図
2におけるの時刻が、1サイクルタイムにおいて決定
されることになる。
ーチャートを中心として説明する。予熱工程が終了し、
インデックステーブル36が90°回転するとろう付加
熱工程に入る。インデックステーブル36の回転の静止
が確認されると、バーナ42が所定タイミングで送出さ
れる(S1)。バーナ42の送出の完了を待って(S
2)、ろう材供給ノズル44の送出タイミングを計時す
る為のカウントが開始される(S8)。この状態で、入
力部55における操作スイッチがONされたか否かが判
別される(S9)。ここで、操作スイッチがONされる
と、クロック60に基づくタイマのカウントに基づき、
制御部53は、ろう材供給ノズル44の供給待ち時間を
データとして、記憶部57に記憶させると共に、表示部
56の表示画面にその時間を表示させる。すなわち、図
2におけるの時刻が、1サイクルタイムにおいて決定
されることになる。
【0034】次に、ステップS9において操作スイッチ
がONされると、ろう材供給ノズル44の送出が開始さ
れる。そしてろう材供給ノズル44の送出が完了すると
(S11)、ろう材の供給待ちのタイマのカウントが開
始され、このタイマのカウントが終了すると、ろう材の
供給タイマのカウントが開始される(S12)。尚、ろ
う材供給ノズル44の送出が完了した後、ろう材46の
供給が開始されるまでの時間(T)は、この実施の形態
では所定のタイマによって一定としているが、この時間
も別途操作スイッチによって自由に設定することも可能
である。
がONされると、ろう材供給ノズル44の送出が開始さ
れる。そしてろう材供給ノズル44の送出が完了すると
(S11)、ろう材の供給待ちのタイマのカウントが開
始され、このタイマのカウントが終了すると、ろう材の
供給タイマのカウントが開始される(S12)。尚、ろ
う材供給ノズル44の送出が完了した後、ろう材46の
供給が開始されるまでの時間(T)は、この実施の形態
では所定のタイマによって一定としているが、この時間
も別途操作スイッチによって自由に設定することも可能
である。
【0035】ろう材46の供給待ちタイマのカウントが
終了すると(S13でYES)、ろう材供給ノズル44
からろう材46が供給される(S14)。そして、ステ
ップS15において、ろう材46の供給の終了を指示す
る操作スイッチがONされたか否かが判別される。すな
わちこの操作スイッチのONによって、図2における
の時刻が1サイクルタイムにおいて決定されたことにな
る。そして、ろう材供給ノズル44の送出の完了からろ
う材46の供給の終了までの時間は、記憶部57に記憶
されると共に、表示部56の表示画面に表示されること
になる。
終了すると(S13でYES)、ろう材供給ノズル44
からろう材46が供給される(S14)。そして、ステ
ップS15において、ろう材46の供給の終了を指示す
る操作スイッチがONされたか否かが判別される。すな
わちこの操作スイッチのONによって、図2における
の時刻が1サイクルタイムにおいて決定されたことにな
る。そして、ろう材供給ノズル44の送出の完了からろ
う材46の供給の終了までの時間は、記憶部57に記憶
されると共に、表示部56の表示画面に表示されること
になる。
【0036】その後、ステップS16において、ろう材
46の供給は停止され、ろう材供給ノズル44が後退
し、初期の位置に戻る。一方、上記のろう材の供給の制
御に並行して、バーナ42の火炎の制御も開始される。
すなわち、ステップS2において、バーナ42の送出が
完了すると、強炎状態の時間を計時する為の強炎タイマ
のカウントが開始される(S3)。そして、ステップS
4において、入力部55の操作スイッチが、強炎終了ス
イッチとしてONされたか否かが判別される(S4)。
ここで、この操作スイッチがONされた時には、図2に
おけるの時刻が1サイクルタイムにおいて決定された
ことになる。そして、制御部53は、バーナ42が強炎
状態となっている時間をデータとして記憶部57に記憶
すると共に、表示部56の表示画面に表示させる。
46の供給は停止され、ろう材供給ノズル44が後退
し、初期の位置に戻る。一方、上記のろう材の供給の制
御に並行して、バーナ42の火炎の制御も開始される。
すなわち、ステップS2において、バーナ42の送出が
完了すると、強炎状態の時間を計時する為の強炎タイマ
のカウントが開始される(S3)。そして、ステップS
4において、入力部55の操作スイッチが、強炎終了ス
イッチとしてONされたか否かが判別される(S4)。
ここで、この操作スイッチがONされた時には、図2に
おけるの時刻が1サイクルタイムにおいて決定された
ことになる。そして、制御部53は、バーナ42が強炎
状態となっている時間をデータとして記憶部57に記憶
すると共に、表示部56の表示画面に表示させる。
【0037】次に、ステップS4において操作スイッチ
がONされた時は、強炎タイマのカウントが停止され、
弱炎タイマのカウントが開始される(S5)。そして、
ステップS6において、入力部55の操作スイッチが弱
炎終了スイッチとしてONされたか否かが判別される。
この操作スイッチがONされると、図2におけるの時
刻が1サイクルタイムにおいて決定されたことになる。
そして、バーナ42の弱炎状態の時間がデータとして記
憶部57に記憶され、合わせて表示部56の表示画面に
表示される。
がONされた時は、強炎タイマのカウントが停止され、
弱炎タイマのカウントが開始される(S5)。そして、
ステップS6において、入力部55の操作スイッチが弱
炎終了スイッチとしてONされたか否かが判別される。
この操作スイッチがONされると、図2におけるの時
刻が1サイクルタイムにおいて決定されたことになる。
そして、バーナ42の弱炎状態の時間がデータとして記
憶部57に記憶され、合わせて表示部56の表示画面に
表示される。
【0038】ステップS6において操作スイッチがON
された時は、弱炎タイマのカウントが停止され(S
7)、バーナ42は初期の位置に後退して戻る。以上の
ようにして、ろう材46の供給タイミングやバーナ42
の火炎の条件等を、転送されてきた被ろう付部材ごとに
自由に設定することができる。図4は、この発明の第1
の実施の形態による図1の入力部55における表示画面
を表わし、特にろう付条件設定途中におけるデータの表
示状態を示した図である。
された時は、弱炎タイマのカウントが停止され(S
7)、バーナ42は初期の位置に後退して戻る。以上の
ようにして、ろう材46の供給タイミングやバーナ42
の火炎の条件等を、転送されてきた被ろう付部材ごとに
自由に設定することができる。図4は、この発明の第1
の実施の形態による図1の入力部55における表示画面
を表わし、特にろう付条件設定途中におけるデータの表
示状態を示した図である。
【0039】図を参照して、表示画面61の中央には、
各ろう付部材の番号、ろう材の供給待ち時間、ろう材の
供給時間、バーナ42の強炎状態の時間及びバーナ42
の弱炎状態の時間をマトリクス状に表示できるようにな
っている。表示部62の右上方には、被ろう付部材の番
号を選択する為の番号変更スイッチ64が配置され、表
示部62の右下方には、選択した被ろう付部材に対する
設定データを登録する為の登録ボタン65が設けられて
いる。また、表示部62の各番号に対応する行の左に
は、各々表示灯63が配置されている。尚、番号変更ス
イッチ64及び登録ボタン65は液晶画面におけるタッ
チパネル方式となっており、各々の所定場所を指で押圧
することによってスイッチ入力として機能する。
各ろう付部材の番号、ろう材の供給待ち時間、ろう材の
供給時間、バーナ42の強炎状態の時間及びバーナ42
の弱炎状態の時間をマトリクス状に表示できるようにな
っている。表示部62の右上方には、被ろう付部材の番
号を選択する為の番号変更スイッチ64が配置され、表
示部62の右下方には、選択した被ろう付部材に対する
設定データを登録する為の登録ボタン65が設けられて
いる。また、表示部62の各番号に対応する行の左に
は、各々表示灯63が配置されている。尚、番号変更ス
イッチ64及び登録ボタン65は液晶画面におけるタッ
チパネル方式となっており、各々の所定場所を指で押圧
することによってスイッチ入力として機能する。
【0040】この図においては、番号1から3の被ろう
付部材に対するろう付条件の設定が終了し、夫々設定さ
れた時間(秒)が表示されている。そして、番号4の被
ろう付部材がろう付加熱工程に入っている状態が表示さ
れている。すなわち、表示灯63においては、番号4の
ろう付部材に対応するものが点灯しており、ろう材供給
ノズル44の送出待ちタイマとバーナ42の強炎タイマ
とがカウントを開始した状態が示されている。具体的に
は、番号4の被ろう付部材に対しては、バーナ42の送
出が完了して0.7秒が経過した状態を示していること
になる。この状態では、ろう材46の供給時間を計時す
るタイマ及びバーナ42の弱炎状態の時間を計時するタ
イマは各々カウントを開始していない為、表示部62に
おいてはそれらの欄のデータはブランクとなっている。
付部材に対するろう付条件の設定が終了し、夫々設定さ
れた時間(秒)が表示されている。そして、番号4の被
ろう付部材がろう付加熱工程に入っている状態が表示さ
れている。すなわち、表示灯63においては、番号4の
ろう付部材に対応するものが点灯しており、ろう材供給
ノズル44の送出待ちタイマとバーナ42の強炎タイマ
とがカウントを開始した状態が示されている。具体的に
は、番号4の被ろう付部材に対しては、バーナ42の送
出が完了して0.7秒が経過した状態を示していること
になる。この状態では、ろう材46の供給時間を計時す
るタイマ及びバーナ42の弱炎状態の時間を計時するタ
イマは各々カウントを開始していない為、表示部62に
おいてはそれらの欄のデータはブランクとなっている。
【0041】このように、表示画面61において、各被
ろう付部材ごとにろう付動作の各設定タイミングが表示
されるので、前回において設定したデータを参考に今回
の被ろう付部材に対して設定タイミングを選択(操作ス
イッチのON)するのが容易となる。次に、被ろう付部
材のろう付結果の判定について説明する。
ろう付部材ごとにろう付動作の各設定タイミングが表示
されるので、前回において設定したデータを参考に今回
の被ろう付部材に対して設定タイミングを選択(操作ス
イッチのON)するのが容易となる。次に、被ろう付部
材のろう付結果の判定について説明する。
【0042】図5は、10個の被ろう付部材に対して、
ろう付条件を設定した結果を表した表示画面61の内容
である。ろう付が完了した被ろう付部材(この例では1
0個)の各々についてろう付の状態を解析し、良好にろ
う付された被ろう付部材を選別する。例えば番号6の被
ろう付部材のろう付の品質が良好である場合、図5に示
すように、番号変更スイッチ64をタッチ操作して、番
号6の被ろう付部材のデータに対応する表示灯63を点
灯させる。そして、登録ボタン65をタッチ操作する
と、番号6の被ろう付部材の設定データが記憶部57に
登録データとして記憶される。これによって、この登録
されたろう付条件の設定データに基づいて新たな被ろう
付部材に対してろう付を行えば、番号6に相当する品質
のろう付製品を確実に得ることができる。尚、10個の
被ろう付部材に対して行ったデータ設定では未だ不十分
なろう付品質しか得れなかった場合は、再度新たな被ろ
う付部材に対して上記と同様の方法によって、ろう付条
件を新たに設定することができる。また、最良ではなく
ても、良好なろう付品質の製品を得ることができた場
合、その設定データに基づいて、その近辺の新たなデー
タを設定し直し、そのデータに基づいて新たな被ろう付
部材に対してろう付動作を行うようにしても良い。この
ようにすることによって、大まかなろう付品質の条件を
まず抽出し、次にかなり細かなろう付品質の条件を絞り
込むことができる。
ろう付条件を設定した結果を表した表示画面61の内容
である。ろう付が完了した被ろう付部材(この例では1
0個)の各々についてろう付の状態を解析し、良好にろ
う付された被ろう付部材を選別する。例えば番号6の被
ろう付部材のろう付の品質が良好である場合、図5に示
すように、番号変更スイッチ64をタッチ操作して、番
号6の被ろう付部材のデータに対応する表示灯63を点
灯させる。そして、登録ボタン65をタッチ操作する
と、番号6の被ろう付部材の設定データが記憶部57に
登録データとして記憶される。これによって、この登録
されたろう付条件の設定データに基づいて新たな被ろう
付部材に対してろう付を行えば、番号6に相当する品質
のろう付製品を確実に得ることができる。尚、10個の
被ろう付部材に対して行ったデータ設定では未だ不十分
なろう付品質しか得れなかった場合は、再度新たな被ろ
う付部材に対して上記と同様の方法によって、ろう付条
件を新たに設定することができる。また、最良ではなく
ても、良好なろう付品質の製品を得ることができた場
合、その設定データに基づいて、その近辺の新たなデー
タを設定し直し、そのデータに基づいて新たな被ろう付
部材に対してろう付動作を行うようにしても良い。この
ようにすることによって、大まかなろう付品質の条件を
まず抽出し、次にかなり細かなろう付品質の条件を絞り
込むことができる。
【0043】また、さらに細かなろう付品質を管理しよ
うとするならば、最初は熟練者によって上述のように良
好なろう付結果となる設定データを得ておき、次にこれ
らのデータに基づき、人間の手では操作し得ない程の微
小な時間間隔で各設定データを各被ろう付部材毎に順次
変化させ、これによって自動的にろう付を行うようにろ
う付動作部54を制御しておけば、さらに最適なろう付
品質に寄与する設定データを得ることができる。
うとするならば、最初は熟練者によって上述のように良
好なろう付結果となる設定データを得ておき、次にこれ
らのデータに基づき、人間の手では操作し得ない程の微
小な時間間隔で各設定データを各被ろう付部材毎に順次
変化させ、これによって自動的にろう付を行うようにろ
う付動作部54を制御しておけば、さらに最適なろう付
品質に寄与する設定データを得ることができる。
【図1】この発明の第1の実施の形態によるろう付装置
の制御構成を示すブロック図である。
の制御構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態によるろう付装置
での予熱工程及びろう付加熱工程における、各動作の1
サイクルタイムにおけるタイムチャートを示した図であ
る。
での予熱工程及びろう付加熱工程における、各動作の1
サイクルタイムにおけるタイムチャートを示した図であ
る。
【図3】図1の制御部53によって制御される内容を示
したフローチャートである。
したフローチャートである。
【図4】図1の入力部55の入力画面の表示の一例であ
って、ろう付条件の設定途中の状態を示した図である。
って、ろう付条件の設定途中の状態を示した図である。
【図5】図1の入力部55の入力画面の表示の一例であ
って、10個の被ろう付部材に対してろう付条件を設定
した状態を示した図である。
って、10個の被ろう付部材に対してろう付条件を設定
した状態を示した図である。
【図6】従来のろう付装置の側面図である。
【図7】図6のろう付装置の平面図である。
42 バーナ 44 ろう材供給ノズル 46 ろう材 53 制御部 54 ろう付動作部 55 入力部 56 表示部 57 記憶部 60 クロック 61 表示画面 64 番号変更スイッチ 65 登録ボタン 71 接合部材 72 被接合部材 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 被ろう付部材を複数の動作を組み合わせ
てろう付するろう付手段と、 前記動作のうち、すくなくとも一つの動作のタイミング
を前記ろう付手段のろう付の進行と並行して入力する入
力手段と、 前記入力されたタイミングに基づいて、前記ろう付手段
のろう付を制御する制御手段とを備えた、ろう付装置。 - 【請求項2】 前記入力手段は、動作の開始のタイミン
グを入力する、請求項1記載のろう付装置。 - 【請求項3】 前記入力手段は、動作の終了のタイミン
グを入力する、請求項1又は2記載のろう付装置。 - 【請求項4】 前記入力されたタイミングを記憶する記
憶手段を更に備えた、請求項1から3のいずれかに記載
のろう付装置。 - 【請求項5】 前記入力される動作のタイミングは、ろ
う材の供給開始時、ろう材の供給時間及び加熱時間を含
む、請求項1から4のいずれかに記載のろう付装置。 - 【請求項6】 複数の被ろう付部材を順次ろう付するろ
う付装置であって、前記被ろう付部材を順次転送する転
送手段と、 前記転送された被ろう付部材ごとを複数の動作を組み合
わせてろう付するろう付手段と、 前記動作のうち少なくとも一つの動作のタイミングを前
記ろう付手段のろう付の進行と並行して入力する入力手
段と、 前記入力されたタイミングを、前記ろう付されている被
ろう付部材ごとに表示する表示手段と、 前記入力されたタイミングに基づいて、前記ろう付手段
のろう付を制御する制御手段とを備えた、ろう付装置。 - 【請求項7】 前記表示された各被ろう付部材に対応し
たタイミングのうち、特定の被ろう付部材に対応するタ
イミングを選択する選択手段と、前記選択されたタイミ
ングを記憶する記憶手段とを更に備えた、ろう付装置。 - 【請求項8】 前記制御手段は、前記記憶されたタイミ
ングに基づいて新たな被ろう付部材を自動的にろう付す
るように前記ろう付手段を制御する、請求項7記載のろ
う付装置。 - 【請求項9】 前記表示手段は、基準時からの時間経過
を表示し、前記入力手段によって入力された時点の経過
時間を表示する、請求項6から8のいずれかに記載のろ
う付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09315184A JP3117196B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | ろう付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09315184A JP3117196B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | ろう付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11151573A true JPH11151573A (ja) | 1999-06-08 |
JP3117196B2 JP3117196B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=18062437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09315184A Expired - Fee Related JP3117196B2 (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | ろう付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117196B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019058916A1 (ja) * | 2017-09-21 | 2019-03-28 | 株式会社日立製作所 | 接合工程ライン監視システム |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP09315184A patent/JP3117196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019058916A1 (ja) * | 2017-09-21 | 2019-03-28 | 株式会社日立製作所 | 接合工程ライン監視システム |
JP2019056622A (ja) * | 2017-09-21 | 2019-04-11 | 株式会社日立製作所 | 接合工程ライン監視システム |
US11150196B2 (en) | 2017-09-21 | 2021-10-19 | Hitachi, Ltd. | Joining process line monitoring system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3117196B2 (ja) | 2000-12-11 |
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