JPH11151275A - 診療台および診療装置 - Google Patents

診療台および診療装置

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Publication number
JPH11151275A
JPH11151275A JP9318689A JP31868997A JPH11151275A JP H11151275 A JPH11151275 A JP H11151275A JP 9318689 A JP9318689 A JP 9318689A JP 31868997 A JP31868997 A JP 31868997A JP H11151275 A JPH11151275 A JP H11151275A
Authority
JP
Japan
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medical
main body
partition member
table main
patient
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Application number
JP9318689A
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English (en)
Inventor
Morio Inoue
盛雄 井上
Ken Nakai
憲 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者と医者とを仕切る仕切用カーテンを装備
した比較的簡単な構成の診療台を提供すること。 【解決手段】 患者を支持するための診療台本体4と、
この診療台本体4を起立位置と受診位置との間を移動さ
せるための傾動手段10とを具備する診療台。診療台本
体4には支持ポール44が設けられ、この支持ポール4
4には医者と患者を仕切るための仕切用カーテン42が
取付られている。仕切用カーテン42は、診療台本体4
の傾動によって移動され、診療台本体を起立位置に位置
付けると、仕切用カーテン42は支持ポール44から垂
下がって診療台本体4の前方に位置し、診療台本体4を
受診位置に位置付けると、仕切用カーテン42は支持ポ
ール44から診療台本体4に向けて垂下がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産科、婦人科、泌
尿器科および肛門科などの治療および診断に好適に用い
ることができる診療台および診療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産婦人科用診療装置として、たとえば、
特公平6−26560号公報に開示されたものが知られ
ている。この公知の検診装置は、患者が着座する診療台
と、診療台が設置される診療室に設けられた第1および
第2の仕切部材と、この仕切部材をそれぞれ開閉する第
1および第2開閉手段とを備えている。診療台は、診療
台本体と、この診療台を昇降動させる昇降機構とを備
え、診療台本体の昇降動と関連して第1および第2の仕
切部材が開閉動される。
【0003】この診療装置では、検診待機時、診療台に
近い第1の仕切部材は開状態に保持され、診療台から離
れた第2の仕切部材が閉状態に保持されている。このよ
うに第1および第2の仕切部材が保持されるので、患者
は容易に診療台に着座することができる。また、患者と
医者との空間は第2の仕切部材によって仕切られている
ので、患者と医者とが直接に顔を合わせることも避ける
ことができる。
【0004】診療に際して診療台本体を上昇すると、第
1の仕切部材が閉じられるとともに第2の仕切部材が開
放される。したがって、第1の仕切部材によって患者と
医者とが直接顔を合わせることがなく、医者は第2の仕
切部材に邪魔されることなく患者の患部を診療すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな診療装置では、仕切部材として別個の2個のものを
必要とし、また2個の仕切部材を独立に制御するため別
個の2組の制御装置(制御手段および駆動源)も必要と
し、診療装置が大型化するとともに製造コストも高価と
なり、さらに診察台ならびに第1および第2の仕切部材
を設置するための大きなスペースの診察室を必要とする
問題がある。
【0006】本発明の目的は、患者と医者とを仕切るた
めの仕切部材を装備することができる比較的簡単な構成
の診療台および診療装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、診療台本体の着座位
置と受診位置との間の傾動に関連して仕切部材を開閉す
ることができる診療台および診療装置を提供することで
ある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、診療台に変更
を加えることなく仕切部材を装備することができる診療
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、患者を支持するための診療台本体と、この診療台本
体を起立位置と受診位置との間を移動させるための傾動
手段とを具備する診療台において、前記診療台本体に
は、医者と患者とを仕切るための仕切部材を装着可能と
する支持ポールが取付けられていることを特徴とする診
療台である。
【0010】本発明に従えば、仕切部材を装着するため
の支持ポールが診療台に取付けられているので、支持ポ
ールに仕切部材を取付けるという簡単な作業でもって仕
切部材を診療台に設けることができる。
【0011】また請求項2記載の本発明は、前記仕切部
材は、前記診療台本体の傾動によって移動され、前記診
療台本体を前記起立位置に位置付けると、前記仕切部材
は前記支持ポールから垂下がって前記診療台本体の前方
に位置して医者と患者とを仕切り、前記傾動手段を作動
させて前記診療台本体を前記受診位置に位置付けると、
前記仕切部材は前記支持ポールから前記診療台本体に向
けて垂下がることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、仕切部材は診療台の診療
台本体の傾動に関連して移動される。そして、診療台本
体が起立位置に位置付けられると仕切部材は診療台の前
方に位置して医者と患者とを仕切り、これによって、患
者が着座した状態において患者と医者とが顔を合わせる
ことが回避される。また、診療台本体が受診位置に位置
付けられると、仕切部材は診療台本体に向けて垂下がる
ので、医者は患者の患部を仕切部材に邪魔されることな
く診療することができる。またこのように仕切部材が移
動するので、この仕切部材を開閉するための専用の駆動
源等を必要としない。
【0013】また請求項3記載の本発明は、前記診療台
本体は、患者の背部を支持する背板部と、患者の臀部を
支持する座部とを有し、前記診療台本体には、患者の脚
部を支持するための一対の脚受け台が設けられ、前記一
対の脚受け台にはこれを開閉動作させるための開閉手段
が設けられており、前記診療台本体を前記受診位置に位
置付けると、前記仕切部材は前記支持ポールから前記診
療台本体の前記座部またはその近傍に向けて垂下がるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、診療台本体を受診位置に
位置付けると、仕切部材は支持ポールから診療台本体の
座部またはその近傍に向けて垂下がるので、充分な視野
を確保しながら患者の患部を診療することができる。
【0015】また請求項4記載の本発明は、前記支持ポ
ールは、前記診療台本体の前記背板部に、この背板部に
沿って位置調整自在に装着されていることを特徴とす
る。
【0016】本発明に従えば、支持ポールは診療台本体
の背板部に位置調整自在に装着されているので、この支
持ポールの位置を調整することによって、仕切部材の開
状態、閉状態における垂下り位置を変えることができ
る。
【0017】また請求項5記載の本発明は、前記支持ポ
ールは、その長さを調整するための長さ調整機構を備え
ていることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、支持ポールは長さ調整機
構を備えているので、この長さ調整機構を操作すること
によって、仕切部材の開状態、閉状態における垂下り位
置を変えることができる。
【0019】また請求項6記載の本発明は、前記診療台
本体には、前記仕切部材の前記支持ポールからの垂下が
りを調整するための補助ポールが設けられていることを
特徴とする。
【0020】本発明に従えば、診療台本体には調整用ポ
ールが設けられているので、支持ポールからの仕切部材
の垂下がり状態を調整すことができる。
【0021】また請求項7記載の本発明は、前記支持ポ
ールには補助仕切部材が取付けられ、この補助仕切部材
の下端部に前記仕切部材が取付けられ、前記補助仕切部
材には可動仕切部材が前記補助仕切部材から伸縮自在に
装着されていることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、支持ポールに補助仕切部
材が取付けられ、この補助仕切部材に可動仕切部材が伸
縮自在に取付けられているので、診療台本体を着座位置
から受診位置に向けて傾動する際に可動仕切部材が診療
室の天井に衝突すると、補助仕切部材に対して可動仕切
部材が収縮方向に移動され、これによって補助仕切部
材、支持ポール等の損傷、破損を防止することができ
る。
【0023】また請求項8記載の本発明は、患者を支持
するための診療台本体および前記診療台本体を起立位置
と受診位置との間を移動させるための傾動手段とを具備
する診療台と、前記診療台が設置される診療室に設けら
れ、医者と患者とを仕切るための仕切部材とを備えた診
療装置において、前記診療台本体には、前記仕切部材を
開閉するための開閉用ポールが設けられ、前記仕切部材
の一部が前記開閉用ポールに取付けられていることを特
徴とする診療装置である。
【0024】本発明に従えば、診療台本体に設けられた
開閉用ポールに仕切部材の一部が取付けられているの
で、この開閉用ポールの移動によって仕切部材を開閉動
することができ、比較的簡単な構成でもって仕切部材を
開閉移動することができる。
【0025】また請求項9記載の本発明は、前記開閉用
ポールは、前記診療台本体の傾動によって前記仕切部材
を開閉移動し、前記診療台本体を前記起立位置に位置付
けると、前記開閉用ポールは前記仕切部材を閉状態に保
持して医者と患者とを仕切り、前記傾動手段を作動させ
て前記診療台本体を前記受診位置に位置付けると、前記
開閉用ポールは前記仕切部材を開状態に保持することを
特徴とする。
【0026】本発明に従えば、仕切部材は診療台の診療
台本体の傾動に関連して開閉動される。そして、診療台
本体を起立位置に位置付けると仕切部材は閉状態となっ
て診療台の前方に位置して医者と患者とを仕切り、これ
によって、患者が着座した状態において患者と医者とが
顔を合わせることが回避される。また、診療台本体を受
診位置に位置付けると、仕切部材は開状態となって診療
台本体に向けて垂下がるので、医者は患者の患部を仕切
部材に邪魔されることなく診療することができる。また
このように仕切部材開閉動するので、このカーテンを開
閉するための専用の駆動源等を必要とせず、診療装置の
構成の簡略化を図ることができる。
【0027】また請求項10記載の本発明は、前記診療
台本体は、患者の背部を支持する背板部と、患者の臀部
を支持する座部とを有し、前記診療台本体には、患者の
脚部を支持するための一対の脚受け台が設けられ、前記
一対の脚受け台にはこれを開閉動作させるための開閉手
段が設けられており、前記診療台本体を前記受診位置に
位置付けると、前記開閉用ポールは前記仕切部材を開状
態に保持し、前記仕切部材の下部は前記開閉用ポールか
ら前記診療台本体の前記座部またはその近傍に向けて垂
下がることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、診療台本体を受診位置に
位置付けると、仕切部材は開状態に保持されて支持ポー
ルから診療台本体の座部またはその近傍に向けて垂下が
るので、充分な視野を確保しながら患者の患部を診療す
ることができる。
【0029】また請求項11記載の本発明は、患者を支
持するための診療台本体および前記診療台本体を起立位
置と受診位置との間を移動させるための傾動手段とを具
備する診療台と、医者と患者とを仕切るための仕切部材
を支持するため仕切支持手段とを具備する診療台装置に
おいて、前記仕切支持手段は、前記仕切部材を巻取るた
めの巻取り手段と、前記巻取り手段を前記診療台に近接
する診療位置と前記診療台から離隔する非診療位置との
間を移動させるための移動機構とを備えていることを特
徴とする診療装置である。
【0030】本発明に従えば、仕切支持手段は仕切部材
を巻取るための巻取り手段と、この巻取り手段を診療位
置と非診療位置との間を移動させるための移動機構とを
備えているので、巻取り手段および移動機構とによって
仕切部材を所望のとおりに移動させることができる。
【0031】また請求項12記載の本発明は、前記仕切
支持手段は、前記診療台本体の傾動に関連して前記仕切
部材を開閉移動し、前記診療台本体を前記起立位置に位
置付けると、前記仕切支持手段は前記巻取り手段を前記
非診療位置に位置付けるとともに、前記巻取り手段は前
記仕切部材を巻戻して閉状態に保持し、前記診療台本体
を前記受診位置に位置付けると、前記仕切支持手段は前
記巻取り手段を前記診療位置に位置付けるとともに、前
記巻取り手段は前記仕切部材を巻取って開状態に保持す
ることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、仕切部材は診療台の診療
台本体の傾動に関連して開閉動される。そして、診療台
本体を起立位置に位置付けると、仕切支持手段は巻取り
手段を非診療位置に位置付けるとともに、巻取り手段は
仕切部材を巻戻して閉状態に保持する。したがって、仕
切部材は診療台本体の前方にて患者と医者とを所要の通
り仕切り、診療台本体に着座した状態において患者と医
者とが顔を合わせることが回避できる。また、診療台本
体を受診位置に位置付けると、仕切支持手段は巻取り手
段を診療位置に位置付けるとともに、巻取り手段は仕切
部材を巻取って開状態に保持する。したがって、仕切部
材は開状態に保持され、医者は患者の患部を仕切部材に
邪魔されることなく診療することができる。
【0033】さらに請求項13記載の本発明は、前記診
療台本体は、患者の背部を支持する背板部と、患者の臀
部を支持する座部とを有し、前記診療台本体には、患者
の脚部を支持するための一対の脚受け台が設けられ、前
記一対の脚受け台にはこれを開閉動作させるための開閉
手段が設けられており、前記診療台本体を前記受診位置
に位置付けると、前記仕切支持手段は前記巻取り手段を
前記診療位置に位置付けるとともに、前記巻取り手段は
前記仕切部材を巻戻し、前記仕切部材は前記巻取り手段
から前記診療台本体の前記座部またはその近傍に向けて
垂下がることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、診療台本体を受診位置に
位置付けると、仕切部材は開状態に保持されて診療台本
体の座部またはその近傍に向けて垂下がるので、充分な
視野を確保しながら医者は診療を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に従う診療台および診療装置の実施形態について
説明する。
【0036】診療台の第1の実施形態図1〜図3は、本
発明に従う診療台の第1の実施形態を示している。図1
〜図3を参照して、図示の産婦人科(産科および婦人科
を総称して産婦人科と称する)用診療台2は、患者を支
持するための診療台本体4と、この診療台本体4に装着
された一対の脚受け台6,6(図2参照)と、診療台本
体4を傾動自在に支持する傾動手段10と、この傾動手
段10を診療台本体4とともに昇降動させるための昇降
手段12と、この昇降手段12を支持する基台14とを
備えている。
【0037】診療台本体4は、患者の背部を支持するた
めの背板部16と、患者の臀部を支持するための座部1
8とを有し、座部18は背板部16の一端部の両側部位
に設けられている。この実施形態では、座部18は背板
部16と一体的に設けられているが、座部18と背板部
16とを別個に設けることもできる。一対の脚受け台
6,6は、各座部18に対応して設けられている。この
形態では、各脚受け台6,6は旋回アーム20,20
と、旋回アーム20,20の先端部に取付けられた脚受
け部材22,22(図1において一方のみ示す)から構
成されている。脚受け台6,6の旋回アーム20,20
は座部18の下部前方の左右に旋回自在に装着されてい
る。旋回アーム20,20の先端部は診療台2の前方
(図1において右方)に向けて延び、それらの先端部に
は脚受け部材22,22が取付けられている。各脚受け
部材22は、患者の大腿部を支持するための大腿支持面
24,24と、患者の膝後を支持するための膝後支持面
26,26とを有している。
【0038】一対の脚受け台6,6には、これらを開閉
移動させるための開閉手段(図示せず)が設けられてい
る。開閉手段は、たとえば、旋回アーム20,20に対
応して設けられる電動モータから構成される。電動モー
タから構成する場合、電動モータの出力軸が減速機構を
介して旋回アーム20,20の基部に駆動連結される。
したがって、電動モータを正転すると、一対の旋回アー
ム20,20は外側に旋回され、脚受け台22,22は
図3に示すように両側に開いて開状態に保持される。一
方、電動モータを逆転すると、一対の旋回アーム20,
20は内側に旋回され、脚受け部材22,22は図1お
よび図2に示すように内側に移動して閉位置に位置付け
られる。閉位置においては、一対の脚受け部材22,2
2は実質上水平にかつ平行に位置し、したがって患者は
診療台本体4に着座した状態にて脚部を脚受け部材2
2,22上に容易に載せることができる。
【0039】昇降手段12は傾動手段10を昇降動自在
に支持する。この昇降手段12は、傾動手段10を昇降
動させるための昇降用油圧シリンダ機構25を含んでお
り、たとえば油圧シリンダ機構25のシリンダ部が基台
14に連結され、その出力ロッドが傾動手段10に連結
される。したがって、昇降用油圧シリンダ機構25が伸
張されると、基台14に対して傾動手段10および診療
台本体4が上昇される。一方、昇降用油圧シリンダ機構
25が収縮されると、基台14に対して傾動手段10お
よび診療台本体4が下降される。
【0040】傾動手段10は、診療台本体4を実質上水
平に延びる旋回軸線15を中心として起立位置(図1お
よび図2に示す位置)と受診位置(図3に示す位置)と
の間を傾動自在に支持する。傾動手段10は、診療台本
体4を傾動させるための傾動用油圧シリンダ機構23を
含んでおり、たとえば、油圧シリンダ機構23のシリン
ダ部が昇降手段12の出力ロッドに連結され、傾動用油
圧シリンダ機構23の出力ロッドが診療台本体4に連結
される。したがって、傾動用油圧シリンダ機構23が伸
張されると、診療台本体4は上記旋回軸線15を中心と
して図1において時計方向に旋回されて上記起立位置に
位置付けられる。この起立位置においては、診療台本体
4は斜め上方に大きく傾斜して延び、患者は診療台本体
4に着座することができる。一方、傾動用油圧シリンダ
機構23が収縮されると、診療台本体4は上記旋回軸線
を中心として図1において反時計方向に旋回されて上記
受診位置に位置付けられる。この受診位置においては、
診療台本体4はほぼ水平に延び、着座した患者は診療台
本体4上に仰臥するようになる。なお、診療台本体4の
傾動と一対の脚受け台6,6の開閉動とを相互に関連さ
せで動作するようにすることもできるが、上記傾動と上
記開閉動とを別個に動作させるようにすることもでき
る。
【0041】傾動手段10、昇降手段12および一対の
脚受け台6,6に関連してフット制御装置30(図1参
照)が設けられている。このフット制御装置30は、4
個のフットスイッチ32,34,36,38を有し、図
1において左側の2個のフットスイッチ32,34は昇
降手段12を作動制御するためのものでり、図1におい
て右側の2個のフットスイッチ36,38は傾動手段1
0および一対の脚受け台6,6を作動制御するためのも
のである。たとえば、フットスイッチ32(または3
4)を押圧すると、昇降手段12の油圧シリンダ機構2
5が伸張(または収縮)される。また、フットスイッチ
36(または38)を押圧すると、傾動手段10の油圧
シリンダ機構23が伸張(または収縮)されるととも
に、開閉手段の電動モータが正転(または逆転)され
る。また、診療台本体4の座部18間の下方には、汚物
受けトレイ40が設けられている。
【0042】この検診台2には、仕切部材としての仕切
用カーテン42を取付けることができる。さらに説明す
ると、診療台本体4の背板部16の一側部には支持ポー
ル44が取付けられている。この実施形態では、背板部
16にはこれに沿って延びる摺動レール27が取付けら
れており、この摺動レール27に支持ポール44の基部
が位置調整自在に支持されている。したがって摺動レー
ル27は支持ポール44の位置を調整する位置調整機構
として作用し、摺動レール27に沿って任意の位置に位
置付けることができる。この支持ポール44は、診療台
本体4から前方(図1において右方)に向けて斜め上方
に延びる第1ポール46と、この第1ポール46の先端
部に設けられた第2ポール48とを備えている。第2ポ
ール48は、図2に示すとおり、診療台本体4の前方側
に位置し、第1ポール46の先端部から実質上水平に延
びている。このような第1および第2ポール46,48
は、たとえば合成樹脂製のパイプ、あるいはアルミニウ
ムまたはステンレス製のパイプから構成することができ
る。
【0043】仕切用カーテン42は、その上端部が支持
ポール44の第2ポール48に取付けられている。この
ようにカーテン42を取付けることによって、その下端
部は自重によって下方に垂下がる。この仕切用カーテン
42は、図1〜図3に示すとおりに設けることが望まし
い。すなわち、診療台本体4が起立位置に位置している
とき、仕切用カーテン42は診療台本体4の前方にて下
方に垂下がり、診療台本体4と仕切用カーテン42との
間にある程度の間隙が存在するのが望ましい。このよう
に構成することによって、患者は診療台本体4と仕切用
カーテン42との間隙を通して診療台本体4に容易に着
座することができる。そして、患者が診療台本体4に着
座した状態においては、仕切用カーテン42は、着座し
た患者の顔から体までを覆うようにするのが望ましい。
このような診療台2を用いて診療する場合、図1に示す
ように、医者は診療台4から前方に離れた位置、すなわ
ち仕切用カーテン42によりもさらに前方側に位置して
いる。それ故に、仕切用カーテン42を上述したように
構成することによって、診療台本体4に着座した患者と
医者とが顔を合わせることが回避できる(図1参照)。
また、診療台本体4が受診位置に位置付けられると、支
持ポール44の第2ポール48からの仕切用カーテン4
2は、診療台本体4の座部18または座部18の近傍に
向けて垂下がるようにするのが望ましい。このように構
成することによって、受診位置にある診療台本体4に仰
臥した患者の患部は仕切用カーテン42から医者側に露
呈され、医者は仕切用カーテン42の開閉操作を行うこ
となく患部に対する診療を行うことができる。この受診
のときには、仕切用カーテン42は、診療台本体4に仰
臥する患者の顔と診療を行う医者との間を仕切っている
ので、診療中においても患者と医者とが顔を合わせるこ
とが回避される。上述したように仕切用カーテン42が
配置されるように、第1および第2ポール46,48の
形状、長さ、傾斜角度等が適宜設定される。
【0044】この診療台2においては、支持ポール46
は摺動レール27に沿って移動させることができ、たと
えば図1に二点鎖線で示すように、摺動レール27の上
端部に位置付けると、仕切用カーテン42は診療台2に
近接する方向に移動するとともに上方に移動される。し
たがって、診療台本体4に対する支持ポール46の位置
を調整することによって、患者に対する仕切用カーテン
42の相対的位置を調整することができる。なお、この
実施形態では、支持ポール46は手動でもって移動する
構成であるが、電動モータのごとき駆動手段を用いて移
動するように構成することもでき、また診療台2の昇降
動に合わせて支持ポールを自動的に移動させるように構
成することもできる。
【0045】この診療台2の作用効果は、次のとおりで
ある。診療台本体4が起立位置に位置しているときに
は、図1および図2に示すとおり、支持ポール44の第
1ポール46は斜め前方に向けて延び、仕切用カーテン
42は診療台本体2の前方にて支持ポール44の第2ポ
ール48から垂下がる。したがって、仕切用カーテン4
2は診療台2側の患者側空間と診療する医者側空間とを
仕切り、患者が診療台2に着座した状態において患者と
医者とが顔を合わすことが回避できる。
【0046】傾動手段10の傾動用油圧シリンダ機構2
3を収縮させて診療台本体4を受診位置に向けて傾動す
る(これによって一対の脚受け台6,6は両側に開くよ
うに開動される)と、図1と図3とを比較することによ
って容易に理解される如く、診療台本体4の傾動に伴っ
て支持ポール44の第1ポール46の傾斜角度が大きく
なり、仕切用カーテン42は診療台本体4側に垂下がる
ようになる。そして、診療台本体4を受診位置まで傾動
すると、第1ポール46はほぼ垂直上方に延びるように
なり、第2ポール48からの仕切用カーテン42は診療
台本体4の座部18またはこの座部18近傍に向けて垂
下がるようになる。したがって、仕切用カーテン42の
下端部は、受診位置に保持された診療台本体4に仰臥し
た患者の腹部あたりに垂下がり、仰臥した患者の顔と診
療する医者との間に位置し、診療中においても患者と医
者とが顔を合わすことが回避できる。また、仕切用カー
テン42は、診療台本体4の傾動とともに患者側に後退
するようになり、医者は仕切用カーテン42に邪魔され
ることなく診療を行うことができる。さらに、支持ポー
ル44を診療台本体4に設けることによって、仕切用カ
ーテン42は診療台本体4の傾動に伴って患者側に移動
し、それ故に、仕切用カーテン42を開閉動するための
機構等を実質上必要とすることなく、このカーテン42
を所要のとおりに移動させることができる。
【0047】この第1の実施形態では特に設けていない
が、必要に応じて、支持ポール44の第1ポール46の
取付部位に角度調整機構を設け、診療台本体4に対する
第1ポール46の取付角度を角度調整自在とすることも
できる。
【0048】この角度調整機構として、たとえば診療台
本体4に旋回自在に装着された旋回ブラケットと、この
旋回ブラケットの角度位置をロックするロックピンとか
ら構成されるものを用いることができる。この場合、旋
回ブラケットに支持ポールが取付けられ、旋回ブラケッ
トに形成された複数個の孔から選択される孔を通してロ
ックピンが診療台のロック孔に着脱自在に装着される。
このように構成すると、ロックピンを挿入する旋回ブラ
ケットの孔を変えることによって支持ポールの角度位置
を調整することができる。また、必要に応じて第1ポー
ル46自体を伸縮自在に、または第1ポール46の取付
部位を位置調整自在に構成することもでき、このように
構成することによって診療台本体4に対する仕切用カー
テン42の位置を調整することができる。なお、支持ポ
ール44の取付部位の位置調整については、たとえば、
支持ポール44の基部に軸線方向に複数個の孔を設け、
複数個の孔から選択される孔を通じてロックピンを診療
台本体4のロック孔に着脱自在に挿入するように構成す
ることによって達成できる。
【0049】診療台の第2の実施形態図4および図5
は、本発明に従う診療台の第2の実施形態を示してい
る。この第2の実施形態では、仕切部材としての仕切用
カーテンを支持する支持ポールに加えて、補助ポールが
設けられている。なお、図1〜図3に示す第1の実施形
態と実質上同一の部材には同一の参照を付してその説明
を省略する。
【0050】図4および図5を参照して、この第2の実
施形態の診療台52では、支持ポール44の第1ポール
46は診療台本体4の上端部に取付けられ、第1ポール
46の先端部は診療台本体4の上端部から前方(図4お
よび図5において右方)に向けて上方に傾斜して延びて
いる。第1のポール46の先端部には、第1の実施形態
と同様に、第2ポール48が取付けられ、この第2ポー
ル48に仕切用カーテン42が取付けられている。この
第2の実施形態では、支持ポール44が診療台本体4の
上端部に取付けられていることに関連して、第2の実施
形態における第1ポール46は、上記第1の実施形態に
おける第1ポール46に比して幾分長く形成され、また
仕切用カーテン42の長さも第1の実施形態のものより
も幾分長く形成され、このように構成することによっ
て、仕切用カーテン42は、起立位置にある診療台本体
4の上方まで覆うようになり、したがって、着座する患
者をより広範囲にわたって覆うことができ、患者と医者
とが顔を合わせることが一層確実に回避できる。
【0051】この第2実施形態では、支持ポール46に
加えて補助ポール54が設けられている。補助ポール5
4は支持ポール44の下側に配置され、支持ポール44
の第2ポール48から垂下がる仕切用カーテン42に作
用する。図示の補助ポール54は、第3および第4ポー
ル56,58から構成されている。第3ポール56の基
部は診療台本体4の上端部に取付けられ、この第3ポー
ル56の先端部に第4ポール58が装着されている。第
3ポール56は支持ポール44の第1ポール46とほぼ
同じ長さに設定され、第1ポール46の傾斜角度よりも
小さい傾斜角度でもって前方に延びている。また、第4
のポール58は支持ポール44の第2ポール48とほぼ
同じ長さに設定され、第2ポール48と平行に実質上水
平に延びている。この第2の実施形態のその他の構成
は、図1〜図3に示す第1の実施形態と実質上同一であ
る。
【0052】次に、第2の実施形態の診療台52の作用
効果について説明する。診療台本体4が起立位置に位置
しているときには、図4に示すとおり、支持ポール44
の第1ポール46は斜め前方に向けて延び、仕切用カー
テン42は診療台本体2の前方にて支持ポール44の第
2ポール48から垂下がる。このとき、補助ポール54
の第3ポール56は前方に向けて略水平に延び、第4ポ
ール58は第2ポール48から垂下がる仕切用カーテン
42に実質上作用することはない。したがって、仕切用
カーテン42は実質上垂直下方に垂下がって診療台52
側の患者側空間と診療する医者側空間とを仕切り、患者
が診療台52に着座した状態において患者と医者とが顔
を合わすことが回避できる。
【0053】傾動手段10の傾動用油圧シリンダ機構2
3を収縮させて診療台本体4を受診位置に向けて傾動す
ると、図5に示すとおり、診療台本体4の傾動に伴って
支持ポール44の第1ポール46の傾斜角度が大きくな
り、仕切用カーテン42は診療台本体4側に垂下がるよ
うになる。また、補助ポール54の第3ポール56の傾
斜角度も大きくなり、その第4ポール58は第2ポール
48から垂下がる仕切用カーテン42の上部に作用して
診療台本体4から離隔する方向に幾分移動させる。そし
て、診療台本体4を受診位置まで傾動すると、支持ポー
ル44の第2ポール48からの垂下がる仕切用カーテン
42は、補助ポール54の第4ポール58の作用によっ
て垂下がり状態が調整され、その下部は診療台本体4の
座部18またはこの座部18近傍に向けて垂下がるよう
になる。したがって、仕切用カーテン42の下端部は、
受診位置に保持された診療台本体4に仰臥した患者の腹
部あたりに垂下がり、仰臥した患者の顔と診療する医者
との間に位置し、診療中においても患者と医者とが顔を
合わすことが回避でき、上記第1の実施形態と同様の作
用効果が達成される。なお、容易に理解される如く、補
助ポール54の形状、長さ、取付角度等を適宜設定する
ことによって、支持ポール44から垂下がる仕切用カー
テン42の垂下がり状態を調整することができる。
【0054】この第2の実施形態でも特に設けていない
が、必要に応じて、支持ポール44の第1ポール46の
取付部位および/または補助ポール54の第3ポール5
6の取付部位に角度調整機構を設け、診療台本体4に対
する第1ポール46および/または第3ポール56の取
付角度を角度調整自在とすることもできる。また、必要
に応じて第1ポール46および/または第3ポール56
自体を伸縮自在に、または第1ポール46および/また
は第3ポール56の取付部位を位置調整自在に構成する
こともでき、このように構成することによって診療台本
体4に対する仕切用カーテン42の位置および/または
仕切用カーテン42の垂下がり状態を調整することがで
きる。なお、角度調整機構、位置調整機構としては、上
述したものを援用することができる。
【0055】診療台の第3の実施形態 図6は、本発明に従う診療台の第3の実施形態を示して
いる。この第3の実施形態では、仕切用カーテンの支持
機構に変形が施されている。なお、図1〜図3に示す第
1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照を付し
てその説明を省略する。
【0056】図6を参照して、この第3の実施形態の診
療台102では、支持ポール44の第1ポール46は診
療台本体4の側部に取付けられている。第1ポール46
は診療台本体4に沿って上方に延びた後前方(図6にお
いて左方)に向けて略水平にに延びている。この第1ポ
ール46の先端部には、第1の実施形態と同様に、第2
ポール48が取付けられ、この第2ポール48に薄い矩
形箱状の補助仕切部材104が取付けられ、この補助仕
切部材104の下端部には、その実質上全幅に渡って仕
切部材としての仕切用カーテン42が取付けられてい
る。また、補助仕切部材104の上端部には、プレート
状の可動仕切部材106が設けられている。この実施形
態では、可動仕切部材106は、補助仕切部材104の
上面に形成された開口を通してその内部に侵入可能に取
付けられている。したがって、可動仕切部材106は、
補助仕切部材104に対して伸縮自在に装着され、補助
仕切部材104に収納される収納状態と補助仕切部材1
04から大きく突出する突出状態(図6に示す状態)と
の間を補助仕切部材104に沿って移動自在である。
【0057】支持ポール44の第2ポール48と補助仕
切部材104とは回動自在に連結され、第2ポール48
に対して補助仕切部材104を旋回動させるための駆動
モータ108が設けられている。この駆動モータ108
は、診療台本体4が旋回動した際に補助仕切部材10
4、可動仕切部材106および仕切用カーテン42を診
療台本体4に対して所定角度に保持する。なお、補助仕
切部材104の内部には、可動仕切部材106を上記突
出状態に向けて弾性的に付勢するばね手段(図示せず)
が設けられており、可動仕切部材106は、通常、ばね
手段の作用によって上記突出状態に保持される。このよ
うに補助仕切部材104および可動仕切部材106を設
けることによって、上記第2の実施形態と同様に、起立
位置にある診療台本体4の上方まで仕切ることができ
る。この第3の実施形態のその他の構成は、図1〜図3
に示す第1の実施形態と実質上同一の構成である。
【0058】この第3の変形形態の作用効果は、次のと
おりである。診療台本体4が起立位置に位置していると
きには、図5に示すとおり、支持ポール44の第1ポー
ル46は前方に向けて略水平に延び、補助仕切部材10
4は駆動モータ108によって診療台本体4の前方にて
実質上垂直に延びる角度位置に位置付けられ、これによ
って可動仕切部材106も上下方向に延び、また仕切用
カーテン42は補助仕切部材104から実質上垂直下方
に垂下がる。したがって、補助仕切部材104、可動仕
切部材106および仕切用カーテン42は診療台52側
の患者側空間と診療する医者側空間とを仕切り、患者が
診療台52に着座した状態において患者と医者とが顔を
合わすことが回避できる。
【0059】傾動手段10によって診療台本体4を受診
位置に位置付けると、診療台本体4の傾動に伴って支持
ポール44の第1ポール46の傾斜角度が大きくなると
ともに、駆動モータ108の作用によって第2ポール4
8に対して相対的に補助仕切部材104が図6に二点鎖
線で示す角度位置となるように回動され、受診位置に位
置付けられた診療台本体4に対して補助仕切部材10
4、可動仕切部材106および仕切用カーテン42が実
質上垂直方向に延び、仕切用カーテン42は診療台本体
4の座部18またはその近傍に垂下がるようになる。し
たがって、補助仕切部材104からの仕切用カーテン4
2の下端部は、受診位置に保持された診療台本体4に仰
臥した患者の腹部あたりに垂下がり、補助仕切部材10
4、可動仕切部材106および仕切用カーテン42は仰
臥した患者の顔と診療する医者との間に位置し、診療中
においても患者と医者とが顔を合わすことが回避でき、
上記第1の実施形態と同様の作用効果が達成される。
【0060】この実施形態では、支持ポール44の第1
ポール46は診療台本体4の上方から大きく前方に向け
て延びているので、診療台本体4の起立位置から受診位
置に向けての傾動の際に可動仕切部材106の上部が、
診療台102が設置された診療室の天井に衝突するおそ
れがあるが、この診療台102においては、可動仕切部
材106が上記天井に衝突すると、可動仕切部材106
の一部が補助仕切部材104の内部に収容され、補助仕
切部材104に対して収縮され、それ故に補助仕切部材
104、可動仕切部材106、支持ポール44等の損
傷、破損を防止することができる。
【0061】この第3の実施形態でも特に設けていない
が、必要に応じて、支持ポール44の第1ポール46の
取付部位に角度調整機構を設け、診療台本体4に対する
第1ポール46の取付角度を角度調整自在とすることも
できる。また、必要に応じて第1ポール46自体を伸縮
自在に、または第1ポール46の取付部位を位置調整自
在に構成することもでき、このように構成することによ
って診療台本体4に対する仕切用カーテン42の位置を
調整することができる。なお、補助仕切部材104およ
び可動仕切部材106等の大きさ、形状は適宜設定する
ことができる。
【0062】診療装置の第1の実施形態 図7および図8は、診療台を含む診療装置の第1の実施
形態を示している。図7および図8を参照して、図示の
診療装置は診療台202を備え、診療台202には開閉
ポール204が設けられいる。この診療台202は、図
1〜図3に示す第1の実施形態の診療台2から支持ポー
ル44および仕切用カーテン42を省略して開閉ポール
204を設けたものであり、したがって診療台202の
基本的構成は上記第1の実施形態のものと実質上同一で
あり、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番
号を付してその説明を省略する。
【0063】開閉用ポール204は、第1開閉ポール2
06と第2開閉ポール208から構成され、第1開閉ポ
ール206の基部が診療台本体4の側部に取付けられて
いる。第1開閉ポール206は、診療台本体4から前方
(図7において右方)に向けて斜め上方に延びており、
この第1開閉ポール206の先端部に第2開閉ポール2
08が取付けられている。第2開閉ポール208は、診
療台本体4の前方側に位置し、第1開閉ポール206の
先端部から実質上水平に延びている。このような第1お
よび第2開閉ポール206,208は、たとえば合成樹
脂製のパイプ、あるいはアルミニウムまたはステンレス
製のパイプから構成することができる。
【0064】この診療装置では、患者と医者とを仕切る
仕切部材としての仕切用カーテン210は、診療台20
2が設置される診療室の天井212に取付けられてい
る。天井212には、カーテンレール214が取付けら
れ、このカーテンレール214に仕切用カーテン210
の上端部が取付けられている。したがって、仕切用カー
テン210はカーテンレール214から下方に垂下が
り、診療台202が設置される患者側空間と、医者が診
療する医者側空間とを仕切る。なお、この仕切用カーテ
ン210は、診療室の天井212から吊下げることに代
えて、診療室内に吊下げ部材を設置し、仕切用カーテン
210をこの吊下げ部材から吊下げるようにすることも
できる。吊下げ部材は、診療室に固定的に設置するもの
でもよく、また移動可能に設置するものでもよい。
【0065】診療台202の開閉用ポール204は、仕
切用カーテン210の中間部に取付けられている。この
実施形態では、第2開閉ポール208が仕切用カーテン
210に取付けられている。この取付けは、たとえば、
仕切用カーテン210の所定部位にポール収容部(図示
せず)を設け、この収容部に第2開閉ポール208を着
脱自在に収容することによって行うことができる。この
ように開閉ポール204と仕切用カーテン210とを接
続することによって、開閉ポール208の移動によって
仕切用カーテン210を後述する如く開閉することがで
きる。なお、開閉用ポール204の第1および第2開閉
ポール206,208の形状、長さ等は、仕切用カーテ
ン210の開閉状態を考慮して適宜設定される。
【0066】この診療台202には、開閉ポール204
の位置を調整するための位置調整機構222が設けられ
ている。図9および図10を参照して、図示の位置調整
機構222は中空管状部材224を備え、この中空管状
部材224が診療台本体4の背板部16の側面に取付け
られ、この中空管状部材224の上端部にはロックねじ
226が螺合されている。一方、第1開閉ポール206
の下端部には折曲部228が設けられ、この折曲部22
8が中空管状部材224に移動自在に挿入されている。
したがって、ロックねじ226を緩めて第1開閉ポール
206の折曲部228を中空管状部材224に対して出
入れすることによって、開閉ポール204の位置を調整
することができる。
【0067】また、開閉ポール204には、その長さを
調整するための長さ調整機構232が設けられている。
図11および図12を参照して、第1開閉ポール206
は、中空管状部材224に着脱自在に装着される第1部
材234と、この第1部材234に着脱自在に挿入され
る第2部材236とから構成され、第2部材236の一
端部に第2開閉ポール208が取付けられる。長さ調整
機構232は、第1部材234の先端部に螺合されたロ
ックねじ238を備えており、第2部材236の他端部
を第1部材234に挿入してロックねじ238を締付け
ることによって、第1部材234から突出する第2部材
の突出量、換言すると第1開閉ポール206の長さを調
整することができる。
【0068】このような位置調整機構222および長さ
調整機構232は、たとえば図1、図4に示す支持ポー
ル44、補助ポール46等にも適用することができる。
【0069】この診療装置の作用効果は、次のとおりで
ある。診療台202は、仕切用カーテン210に対して
たとば図7に示す所定の位置関係に位置付けられる。こ
のような位置関係において、診療台202の診療台本体
4が起立位置に位置しているときには、図7に示すとお
り、開閉用ポール204の第1開閉ポール206は斜め
前方に向けて上方に延び、第2開閉ポール208は仕切
用カーテン210に実質上作用せず、この仕切用カーテ
ン210はカーテンレール214から実質上垂直下方に
垂下がり、図7に示す閉状態に保持される。したがっ
て、仕切用カーテン210は診療台202側の患者側空
間と診療する医者側空間とを仕切り、患者が診療台20
2に着座した状態において患者と医者とが顔を合わすこ
とが回避できる。
【0070】傾動手段10の作用によって診療台本体4
を受診位置に向けて傾動すると、図7と図8とを比較す
ることによって容易に理解される如く、診療台本体4の
傾動に伴って開閉ポール204の第1開閉ポール206
の傾斜角度が大きくなり、仕切用カーテン210は第2
開閉ポール208の作用によって診療台本体4側に上方
に持上げられるようになる。そして、診療台本体4を受
診位置まで傾動すると、図8に示すとおり、第1開閉ポ
ール206はほぼ垂直上方に延びるようになり、第2開
閉ポール208は仕切用カーテン210の中間部を上方
に大きく持上げ、第2開閉ポール208から垂下がる仕
切用カーテン10の下部は診療台本体4の座部18また
はこの座部18近傍に向けて垂下がるようになる。した
がって、仕切用カーテン210の下端部は、受診位置に
保持された診療台本体4に仰臥した患者の腹部あたりに
垂下がり、仰臥した患者の顔と診療する医者との間に位
置し、診療中においても患者と医者とが顔を合わすこと
が回避できる。また、仕切用カーテン210は、診療台
本体4の傾動とともに患者側に後退しながら上方に持上
げられて開状態になるので医者は仕切用カーテン210
に邪魔されることなく診療を行うことができる。さら
に、仕切用カーテン210は診療台本体4の傾動に伴っ
て開状態に保持されるので、仕切用カーテン210を開
閉動するための駆動機構等を実質上必要とすることな
く、このカーテン42を所要のとおり開閉することがで
きる。
【0071】この第1の実施形態の診療装置でも、第1
の実施形態の診療台と同様に、必要に応じて、開閉ポー
ル204の第1開閉ポール206の取付部位の取付角度
を調整するための角度調整機構を設けることもできる。
【0072】診療装置の第2の実施形態 図13〜図15は、診療装置の第2の実施形態を示して
いる。この第2の実施形態では、仕切用カーテンは巻取
り手段によって巻取られるように構成されている。
【0073】主として図13および図14を参照して、
第2の実施形態の診療装置は診療台302を備ている。
この診療台302は、図1〜図3に示す第1の実施形態
の診療台2から支持ポール44および仕切用カーテン4
2を省略したものであり、したがって診療台302の基
本的構成は上記第1の実施形態のものと実質上同一であ
り、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号
を付してその説明を省略する。
【0074】第2の実施形態では、診療台302が設置
される診療室の天井304に仕切支持手段を構成するカ
ーテン支持手段306が取付けられる。図示のカーテン
支持手段306は、天井304に所定方向(図13およ
び図14において左右方向)に設けられた支持レール3
08を備え、この支持レール308に巻取り手段310
が移動自在に支持されている。巻取り手段310は、支
持レール308に支持された巻取り本体312と、この
巻取り本体312に回転自在に支持された巻取りローラ
314とを備え、巻取りローラ314に仕切部材として
の仕切用カーテン316の一端部が取付けられている。
この巻取りローラ314に関連して巻取り用モータ31
8が設けられている。したがって、巻取り用モータ31
8が所定方向(または所定方向と反対方向)に回動され
ると、巻取りローラ314が矢印320(または32
2)で示す方向に回動され、これによって仕切用カーテ
ン316は巻取りローラ312に巻取られる(巻戻され
る)。
【0075】巻取り本体312は、支持レール308に
沿って図13に示す非診療位置と図14に示す診療位置
との間を移動自在に支持されている。この支持レール3
08に関連して移動用モータ324が設けられ、移動用
モータ324の出力部がワイヤ等の駆動伝動機構(図示
せす)を介して巻取り本体312に連結されている。し
たがって、移動用モータ324が所定方向(または所定
方向と反対方向)に回動されると、巻取り手段310は
矢印326(または328)で示す方向に診療位置(ま
たは非診療位置)に向けて移動される。したがって、こ
の実施形態位置では、支持レール308および移動用モ
ータ324等が、巻取り手段310を移動させるための
移動機構を構成する。
【0076】非診療位置に対応して第1位置センサ33
0が配設され、また診療位置に対応して第2位置センサ
332が設けられている。巻取り手段310が非診療位
置まで移動すると、第1位置センサ330がその巻取り
本体312を検出する。巻取り手段310がこの非診療
位置に位置付けられると、図13に示すとおり、巻取り
手段310から垂下がる仕切用カーテン316は、診療
台302の前方に位置して診療台302側の患者側空間
と医者側空間とを仕切る。また、巻取り手段310が診
療位置まで移動すると、第2位置センサ332が巻取り
本体312を検出する。巻取り手段310がこの診療位
置に位置付けられると、図14に示すとおり、巻取り手
段310から垂下がる仕切用カーテン316は、受診位
置にある診療台本体4の座部18またはこの座部18近
傍に向けて垂下がる。巻取り手段310には、さらに、
異常巻取り検出センサ334(図15)が設けられてい
る。この異常巻取り検出センサ334は、仕切用カーテ
ン316の他端部が巻取りローラ312近傍まで上昇す
るとこれを検出し、巻取り用モータ318の駆動を停止
する。
【0077】第2の実施形態の診療装置は、図15に示
す制御系によって作動制御される。すなわち、診療台3
02は、医者が足で制御するためのフット制御装置30
が設けられ、このフット制御装置30は4個の第1〜第
4フットスイッチ32,34,36,38を有してい
る。診療台302は、傾動手段10、昇降手段12およ
び開閉手段338(図15)を制御するための制御手段
336(たとえば、マイクロコンピュータから構成され
る)を装備しており、第1〜第4フットスイッチ32〜
38からの出力信号は制御手段336に送給され、制御
手段336はこれらの出力信号に基づいて傾動手段1
0、昇降手段12および一対の脚受け台6,6(図13
および図14において一方のみ示す)を開閉動作するた
めの開閉手段338を作動制御する。診療台302に
は、さらに、作動信号を送信するための送信手段340
が設けられいる。
【0078】また、診療室の天井304には、制御ボッ
クス342が取付けられている。制御ボックス342に
は、診療台302の制御手段336からの作動信号を受
信するための受信手段344が設けられ、またその内部
には、たとえばマイクロコンピュータから構成される補
助制御手段346が内蔵されている。受信手段344に
て受信された作動信号は補助制御手段346に送給さ
れ、補助制御手段346はこれら作動信号に基づいて移
動用モータ324および巻取り用モータ318を作動制
御する。また、この補助制御手段346には、第1およ
び第2位置センサ330,332からの検出信号および
異常巻取り検出センサ334からの検出信号も送給され
る。
【0079】図15の制御系による制御は、次のとおり
である。診療台302は、仕切用カーテン316に対し
てたとば図3および図14に示す所定の位置関係に位置
付けられる。このような位置関係において、診療台30
2の診療台本体4を受診位置に位置付けるには第4フッ
トスイッチ38を足で踏込めばよい。第4フットスイッ
チ38を押圧すると、第4スイッチ38からの出力信号
が制御手段336に送給され、制御手段336は傾動手
段10および開閉手段338を作動する。傾動手段10
が作動されると、診療台本体4が図13において反時計
方向に傾動して図14に示す受診位置に位置付けられ
る。また、開閉手段338が作動されると、一対の脚受
け台6,6は両外側に開かれ開状態に保持される。
【0080】制御手段336は、また、第4フットスイ
ッチ38からの出力信号に基づいて作動信号を生成し、
この作動信号が送信手段340から制御ボックス342
の受信手段344に向けて送信される。送信手段340
から送信された作動信号は受信手段344によって受信
され、補助制御手段346に送給され、補助制御手段3
46はこの作動信号に基づいて移動用モータ324およ
び巻取り用モータ318を作動制御する。すなわち、補
助制御手段346は移動用モータ324を所定方向に回
動し、これによって巻取り手段310は支持レール30
8に沿って矢印326で示す方向に診療位置に向けて移
動される。そして、巻取り手段310が診療位置まで移
動すると、第2位置センサ332が巻取り本体312を
検出する。かくすると、第2位置センサ332からの検
出信号が補助制御手段346に送給され、この検出信号
に基づいて補助制御手段346は移動用モータ324の
作動を停止し、かくして巻取り手段310は図14に示
す診療位置に保持される。
【0081】また、補助制御手段346は、この巻取り
手段310の移動に先だって、またはこの移動とともに
巻取り用モータ318を所定方向に回動する。このよう
に回動すると、巻取りローラ312が矢印320で示す
方向に回動され、仕切用カーテン316が巻取りローラ
312に所要のとおりに巻取られ、仕切用カーテン31
6は図10に示す開状態に保持される。なお、巻取りロ
ーラ312に巻取られる量は、巻取りローラ312の回
転数等を設定することによって予め決定することができ
る。
【0082】このようにして巻取り手段310が診療位
置に位置付けられるとともに、仕切用カーテン316が
開状態に保持される。このような状態においては、図1
4に示すとおり、巻取り手段310から垂下がる仕切用
カーテン316は診療台本体4の座部18またはこの座
部18近傍に向けて垂下がるようになる。したがって、
仕切用カーテン316の下端部は、受診位置に保持され
た診療台本体4に仰臥した患者の腹部あたりに垂下が
り、仰臥した患者の顔と診療する医者との間に位置し、
診療中においても患者と医者とが顔を合わすことが回避
できる。また、仕切用カーテン316は、診療台本体4
の傾動とともに患者側に後退しながら巻上げられて開状
態になるので医者は仕切用カーテン316に邪魔される
ことなく診療を行うことができる。
【0083】一方、診療台302の診療台本体4を上記
受診位置から起立位置に位置付けるには第3フットスイ
ッチ36を足で踏込めばよい。第3フットスイッチ36
を押圧すると、第3スイッチ36からの出力信号が制御
手段336に送給され、制御手段336は傾動手段10
および開閉手段338を作動する。傾動手段10が作動
されると、診療台本体4が図14において時計方向に傾
動して図13に示す起立位置に位置付けられる。また、
開閉手段338が作動されると、一対の脚受け台6,6
は内側に向けて閉じられ閉状態に保持される。
【0084】制御手段336は、また、第3フットスイ
ッチ33からの出力信号に基づいて作動信号を生成し、
この作動信号が送信手段340から制御ボックス342
の受信手段344に向けて送信される。送信手段340
から送信された作動信号は受信手段344によって受信
され、補助制御手段346に送給され、補助制御手段3
46はこの作動信号に基づいて移動用モータ324およ
び巻取り用モータ318を作動制御する。すなわち、補
助制御手段346は移動用モータ324を所定方向と反
対方向に回動し、これによって巻取り手段310は支持
レール308に沿って矢印328で示す方向に非診療位
置に向けて移動される。そして、巻取り手段310が非
診療位置まで移動すると、第1位置センサ330が巻取
り本体312を検出する。かくすると、第1位置センサ
330からの検出信号が補助制御手段346に送給さ
れ、この検出信号に基づいて補助制御手段346は移動
用モータ324の作動を停止し、かくして巻取り手段3
10は図13に示す非診療位置に保持される。
【0085】また、補助制御手段346は、この巻取り
手段310の移動の後に、またはこの移動とともに巻取
り用モータ318を所定方向と反対方向に回動する。こ
のように回動すると、巻取りローラ312が矢印322
で示す方向に回動され、仕切用カーテン316が巻取り
ローラ312から所要のとおりに巻戻され、仕切用カー
テン316は図13に示す閉状態に保持される。なお、
巻取りローラ312に巻戻し量は、巻取りローラ312
の回転数等を設定することによって予め決定することが
できる。
【0086】このようにして巻取り手段310が非診療
位置に位置付けられるとともに、仕切用カーテン316
が閉状態に保持される。このような状態においては、図
13に示すとおり、巻取り手段310から垂下がる仕切
用カーテン316は、診療台302の前方にて垂下がる
ので、診療台302に着座する患者と診療する医者とを
仕切り、患者と医者とが顔を合わすことが回避される。
【0087】この第2の実施形態では、仕切用カーテン
316が下方に垂下するように、その下端部に実質上全
幅に渡って棒状の錘部材を設けるのが望ましい。なお、
このような錘部材は、第1〜第3の実施形態の診療台に
おける仕切用カーテンに、また第1の実施形態の診療装
置における仕切用カーテンに設けることもできる。
【0088】上述した第2の実施形態の診療装置では、
仕切用カーテン316の巻上げ量および巻戻し量は予め
設定されているが、診療台本体4の傾動角度に応じて自
動的に調整するようにすることもできる。この場合、診
療台本体4の傾動角度を検出するための角度検出センサ
を設け、この角度検出センサからの検出信号に基づいて
巻取り用モータ318の回動量を制御するようにすれば
よい。このように構成することによって、仕切用カーテ
ン316の下端部の位置を診療台本体4の傾動角度に対
応した位置に位置付けることができる。
【0089】以上、本発明に従う診療台および診療装置
の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形
態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の変更、修正が可能である。
【0090】たとえば、図示の実施形態では、診療台と
して産婦人科用の診療台に適用して説明したが、これに
限定されることなく、泌尿器科および肛門科等の診療台
にも同様に適用することができる。なお、上述の実施形
態において、仕切部材として仕切カーテンを例に説明し
たが、カーテン以外の布や紙など仕切として使用できる
ものなら他のものでもよい。また、仕切部材の移動方向
も上下のみならず水平方向に巻取るものや折りたたむも
のでもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の診療台によれ
ば、仕切部材を装着するための支持ポールが診療台に取
付けられているので、支持ポールに仕切部材を取付ける
という簡単な作業でもって仕切部材を診療台に設けるこ
とができる。
【0092】また本発明の請求項2記載の診療台によれ
ば、仕切部材は診療台の診療台本体の傾動に関連して移
動される。そして、診療台本体が起立位置に位置付けら
れると仕切部材は診療台の前方に位置して医者と患者と
を仕切り、これによって、患者が着座した状態において
患者と医者とが顔を合わせることが回避される。また、
診療台本体が受診位置に位置付けられると、仕切部材は
診療台本体に向けて垂下がるので、医者は患者の患部を
仕切部材に邪魔されることなく診療することができる。
またこのように仕切部材が移動するので、この仕切部材
を開閉するための専用の駆動源等を必要としない。
【0093】また本発明の請求項3記載の診療台によれ
ば、診療台本体を受診位置に位置付けると、仕切部材は
支持ポールから診療台本体の座部またはその近傍に向け
て垂下がるので、充分な視野を確保しながら患者の患部
を診療することができる。
【0094】また本発明の請求項4記載の診療台によれ
ば、支持ポールは診療台本体の背板部に位置調整自在に
装着されているので、この支持ポールの位置を調整する
ことによって、仕切部材の開状態、閉状態における垂下
り位置を変えることができる。
【0095】また本発明の請求項5記載の診療台によれ
ば、支持ポールは長さ調整機構を備えているので、この
長さ調整機構を操作することによって、仕切部材の開状
態、閉状態における垂下り位置を変えることができる。
【0096】また本発明の請求項6記載の診療台によれ
ば、診療台本体には調整用ポールが設けられているの
で、支持ポールからの仕切部材の垂下がり状態を調整す
ことができる。
【0097】また本発明の請求項7記載の診療台によれ
ば、支持ポールに補助仕切部材が取付けられ、この補助
仕切部材に可動仕切部材が伸縮自在に取付けられている
ので、診療台本体を着座位置から受診位置に向けて傾動
する際に可動仕切部材が診療室の天井に衝突すると、補
助仕切部材に対して可動仕切部材が収縮方向に移動さ
れ、これによって補助仕切部材、支持ポール等の損傷、
破損を防止することができる。
【0098】また本発明の請求項8記載の診療台によれ
ば、診療台本体に設けられた開閉用ポールに仕切部材の
一部が取付けられているので、この開閉用ポールの移動
によって仕切部材を開閉動することができ、比較的簡単
な構成でもって仕切部材を開閉移動することができる。
【0099】また本発明の請求項9記載の診療台によれ
ば、仕切部材は診療台の診療台本体の傾動に関連して開
閉動される。そして、診療台本体を起立位置に位置付け
ると仕切部材は閉状態となって診療台の前方に位置して
医者と患者とを仕切り、これによって、患者が着座した
状態において患者と医者とが顔を合わせることが回避さ
れる。また、診療台本体を受診位置に位置付けると、仕
切部材は開状態となって診療台本体に向けて垂下がるの
で、医者は患者の患部を仕切部材に邪魔されることなく
診療することができる。またこのように仕切部材開閉動
するので、このカーテンを開閉するための専用の駆動源
等を必要とせず、診療装置の構成の簡略化を図ることが
できる。
【0100】また本発明の請求項10記載の診療台によ
れば、診療台本体を受診位置に位置付けると、仕切部材
は開状態に保持されて支持ポールから診療台本体の座部
またはその近傍に向けて垂下がるので、充分な視野を確
保しながら患者の患部を診療することができる。
【0101】また本発明の請求項11記載の診療台によ
れば、仕切支持手段は仕切部材を巻取るための巻取り手
段と、この巻取り手段を診療位置と非診療位置との間を
移動させるための移動機構とを備えているので、巻取り
手段および移動機構とによって仕切部材を所望のとおり
に移動させることができる。
【0102】また本発明の請求項12記載の診療台によ
れば、仕切部材は診療台の診療台本体の傾動に関連して
開閉動される。そして、診療台本体を起立位置に位置付
けると、仕切支持手段は巻取り手段を非診療位置に位置
付けるとともに、巻取り手段は仕切部材を巻戻して閉状
態に保持する。したがって、仕切部材は診療台本体の前
方にて患者と医者とを所要の通り仕切り、診療台本体に
着座した状態において患者と医者とが顔を合わせること
が回避できる。また、診療台本体を受診位置に位置付け
ると、仕切支持手段は巻取り手段を診療位置に位置付け
るとともに、巻取り手段は仕切部材を巻取って開状態に
保持する。したがって、仕切部材は開状態に保持され、
医者は患者の患部を仕切部材に邪魔されることなく診療
することができる。
【0103】また本発明の請求項13記載の診療台によ
れば、診療台本体を受診位置に位置付けると、仕切部材
は開状態に保持されて診療台本体の座部またはその近傍
に向けて垂下がるので、充分な視野を確保しながら医者
は診療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う診療台の第1の実施形態を、診療
台本体を起立位置に位置付けた状態で示す簡略側面図で
ある。
【図2】図1の診療台を簡略的に示す正面図である。
【図3】図1の診療台を、診療台本体を受診位置に位置
付けた状態で示す簡略側面図である。
【図4】本発明に従う診療台の第2の実施形態を、診療
台本体を起立位置に位置付けた状態で示す簡略側面図で
ある。
【図5】図4の診療台を、診療台本体を受診位置に位置
付けた状態で示す簡略側面図である。
【図6】本発明に従う診療台の第3の実施形態を、診療
台本体を起立位置に位置付けた状態で示す簡略側面図で
ある。
【図7】本発明に従う診療装置の第1の実施形態を、診
療台本体を起立位置に位置付けた状態で示す簡略側面図
である。
【図8】図7の診療装置を、診療台本体を受診位置に位
置付けた状態で示す簡略側面図である。
【図9】第1開閉ポールの位置を調整するための位置調
整機構およびその近傍を示す断面図である。
【図10】図9におけるX−X線による断面図であるる
【図11】第1開閉ポールの長さを調整するための長さ
調整機構およびその近傍を示す断面図である。
【図12】図11におけるXII−XII線による断面
図である。
【図13】本発明に従う診療装置の第2の実施形態を、
診療台本体を起立位置に位置付けた状態で示す簡略側面
図である。
【図14】図13の診療装置を、診療台本体を受診位置
に位置付けた状態で示す簡略側面図である。
【図15】図13の診療装置の制御系を簡略的に示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
2,52,102,202,302 診療台 4 診療台本体 6,8 脚受け台 10 傾動手段 12 昇降手段 16 背板部 18 座部 30 フット制御装置 42,210,316 仕切用カーテン 44 支持ポール 46 第1ポール 48 第2ポール 54 補助ポール 104 仕切部材 106 可動仕切部材 204 開閉用ポール 222 位置調整機構 232 長さ調整機構 306 カーテン支持手段 308 支持レール 310 巻取り手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者を支持するための診療台本体と、こ
    の診療台本体を起立位置と受診位置との間を移動させる
    ための傾動手段とを具備する診療台において、前記診療
    台本体には、医者と患者とを仕切るための仕切部材を装
    着可能とする支持ポールが取付けられていることを特徴
    とする診療台。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材は、前記診療台本体の傾動
    によって移動され、前記診療台本体を前記起立位置に位
    置付けると、前記仕切部材は前記支持ポールから垂下が
    って前記診療台本体の前方に位置して医者と患者とを仕
    切り、前記傾動手段を作動させて前記診療台本体を前記
    受診位置に位置付けると、前記仕切部材は前記支持ポー
    ルから前記診療台本体に向けて垂下がることを特徴とす
    る請求項1記載の診療台。
  3. 【請求項3】 前記診療台本体は、患者の背部を支持す
    る背板部と、患者の臀部を支持する座部とを有し、前記
    診療台本体には、患者の脚部を支持するための一対の脚
    受け台が設けられ、前記一対の脚受け台にはこれを開閉
    動作させるための開閉手段が設けられており、前記診療
    台本体を前記受診位置に位置付けると、前記仕切部材は
    前記支持ポールから前記診療台本体の前記座部またはそ
    の近傍に向けて垂下がることを特徴とする請求項2記載
    の診療台。
  4. 【請求項4】 前記支持ポールは、前記診療台本体の前
    記背板部に、この背板部に沿って位置調整自在に装着さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の診療台。
  5. 【請求項5】 前記支持ポールは、その長さを調整する
    ための長さ調整機構を備えていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の診療台。
  6. 【請求項6】 前記診療台本体には、前記仕切部材の前
    記支持ポールからの垂下がりを調整するための補助ポー
    ルが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の診療台。
  7. 【請求項7】 前記支持ポールには補助仕切部材が取付
    けられ、この補助仕切部材の下端部に前記仕切部材が取
    付けられ、前記補助仕切部材には可動仕切部材が前記補
    助仕切部材から伸縮自在に装着されていることを特徴と
    する請求項1記載の診療台。
  8. 【請求項8】 患者を支持するための診療台本体および
    前記診療台本体を起立位置と受診位置との間を移動させ
    るための傾動手段とを具備する診療台と、前記診療台が
    設置される診療室に設けられ、医者と患者とを仕切るた
    めの仕切部材とを備えた診療装置において、 前記診療台本体には、前記仕切部材を開閉するための開
    閉用ポールが設けられ、前記仕切部材の一部が前記開閉
    用ポールに取付けられていることを特徴とする診療装
    置。
  9. 【請求項9】 前記開閉用ポールは、前記診療台本体の
    傾動によって前記仕切部材を開閉移動し、前記診療台本
    体を前記起立位置に位置付けると、前記開閉用ポールは
    前記仕切部材を閉状態に保持して医者と患者とを仕切
    り、前記傾動手段を作動させて前記診療台本体を前記受
    診位置に位置付けると、前記開閉用ポールは前記仕切部
    材を開状態に保持することを特徴とする請求項8記載の
    診療装置。
  10. 【請求項10】 前記診療台本体は、患者の背部を支持
    する背板部と、患者の臀部を支持する座部とを有し、前
    記診療台本体には、患者の脚部を支持するための一対の
    脚受け台が設けられ、前記一対の脚受け台にはこれを開
    閉動作させるための開閉手段が設けられており、前記診
    療台本体を前記受診位置に位置付けると、前記開閉用ポ
    ールは前記仕切部材を開状態に保持し、前記仕切部材の
    下部は前記開閉用ポールから前記診療台本体の前記座部
    またはその近傍に向けて垂下がることを特徴とする請求
    項9記載の診療装置。
  11. 【請求項11】 患者を支持するための診療台本体およ
    び前記診療台本体を起立位置と受診位置との間を移動さ
    せるための傾動手段とを具備する診療台と、医者と患者
    とを仕切るための仕切部材を支持するため仕切支持手段
    とを具備する診療台装置において、 前記仕切支持手段は、前記仕切部材を巻取るための巻取
    り手段と、前記巻取り手段を前記診療台に近接する診療
    位置と前記診療台から離隔する非診療位置との間を移動
    させるための移動機構とを備えていることを特徴とする
    診療装置。
  12. 【請求項12】 前記仕切支持手段は、前記診療台本体
    の傾動に関連して前記仕切部材を開閉移動し、前記診療
    台本体を前記起立位置に位置付けると、前記仕切支持手
    段は前記巻取り手段を前記非診療位置に位置付けるとと
    もに、前記巻取り手段は前記仕切部材を巻戻して閉状態
    に保持し、前記診療台本体を前記受診位置に位置付ける
    と、前記仕切支持手段は前記巻取り手段を前記診療位置
    に位置付けるとともに、前記巻取り手段は前記仕切部材
    を巻取って開状態に保持することを特徴とする請求項1
    1記載の診療装置。
  13. 【請求項13】 前記診療台本体は、患者の背部を支持
    する背板部と、患者の臀部を支持する座部とを有し、前
    記診療台本体には、患者の脚部を支持するための一対の
    脚受け台が設けられ、前記一対の脚受け台にはこれを開
    閉動作させるための開閉手段が設けられており、前記診
    療台本体を前記受診位置に位置付けると、前記仕切支持
    手段は前記巻取り手段を前記診療位置に位置付けるとと
    もに、前記巻取り手段は前記仕切部材を巻戻し、前記仕
    切部材は前記巻取り手段から前記診療台本体の前記座部
    またはその近傍に向けて垂下がることを特徴とする請求
    項12記載の診療装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001340404A (ja) * 2000-03-31 2001-12-11 Morita Mfg Co Ltd 医療台、ストレッチャーおよび医療台装置
CN113662796A (zh) * 2021-07-27 2021-11-19 漯河医学高等专科学校 一种妇产科检查护理装置及其工作方法

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