JPH11150797A - 聴覚補助装置および自己発話マイク - Google Patents

聴覚補助装置および自己発話マイク

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JPH11150797A
JPH11150797A JP31499397A JP31499397A JPH11150797A JP H11150797 A JPH11150797 A JP H11150797A JP 31499397 A JP31499397 A JP 31499397A JP 31499397 A JP31499397 A JP 31499397A JP H11150797 A JPH11150797 A JP H11150797A
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克文 近藤
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Akira Miki
晃 三木
Koji Tanitaka
幸司 谷高
Hiroshi Owaki
浩 大脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外耳道装着部の装着状態を検出して、これに合
わせて装着状態の調整を指示したり、ゲイン等の制御を
行うようにした聴覚補助装置を提供する。 【解決手段】自己発話マイク6のDC成分であるオフセ
ット電圧を装着状態検出部32が検出する。このオフセ
ット電圧は、自己発話マイク6(ビニルチューブ)が外
耳道内でどの程度押しつぶされているかを示すものであ
り、これによって、装着部2が外耳道にどの程度きつく
挿入されているかを判断することができる。この装着状
態が適正範囲でない場合には、LED35を点滅または
点灯させて装着状態を調整するよう促すか、または一度
抜いて再度装着しなおすよう促す。また、装着状態が適
正範囲の場合には、その装着状態に合わせて自己発話検
出部34の感度やパワーアンプ16のゲイン(小型スピ
ーカ5の音量)を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者等の聴覚
機能を補助する聴覚補助装置に関し、特にイヤホンなど
の装着部の装着状態を検出し、この検出内容のの告知や
これに基づく音声処理の制御を行う聴覚補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、高齢者など聴覚機能が低下し
た者の聴覚機能を補助する装置としていわゆる補聴器な
どの聴覚補助装置が実用化されている。高齢化による聴
覚機能の低下は、小さい音や高い音が聞き取れなくなる
(最小可聴信号レベルの上昇、高音域の聴取機能の低
下)などの物理的な機能低下のみならず、ゆっくり話し
てもらわなければ言葉を識別することができない(音声
識別臨界速度の低下)などの能力的な機能低下が複合し
たものである。
【0003】したがって、高齢者に対する聴覚機能の補
助は、単に音声信号の増幅や周波数特性を改善するのみ
でなく、聞かせるべき音声信号を時間軸上で伸長してゆ
っくり話しているようにする加工を並行して行うことが
好ましい。このような要望から、近年、音声信号を増幅
するとともに時間軸上で伸長する話速変換機能付補聴器
が提案されている。
【0004】ところで、人は聴覚フィードバックという
制御能力を有し、言葉を話すとき、自分が発した音声を
聞いて次の音声の発声タイミングや発声する音声の大き
さ等を無意識に制御している。聴覚機能が低下した者で
も補聴器から増幅された自己発話信号を入力することに
よって上記聴覚フィードバック機能を働かせることがで
きる。しかしながら、話速変換機能付補聴器を用い、自
分が発した音声までも話速変換して時間軸上で伸長して
しまうと、発声タイミングを制御することができなくな
り正常な発声をできなくなるという問題がある。このた
め、装用者の発声(自己発話)を検出するセンサを設
け、このセンサが自己発話を検出しているとき、すなわ
ち装用者が自分で発声しているときには、話速変換を停
止し前記自己発話を増幅するのみで装用者の聴覚に入力
するするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自己発話セ
ンサは、外部の音響信号を遮断し、装用者の発した音声
信号のみを検出する必要があるため、装用者が外耳道に
装着するイヤホンと一体にして外耳道の軟骨の振動を検
出するタイプのものが提案されている。しかし、耳に装
着して使用するセンサの場合、装着の度合いによって検
出の感度が異なり、装着状態によっては自己発話を正し
く検出できない場合があった。たとえば、装着が緩すぎ
る場合には、装用者が発声してもこれが検出されず、外
部マイクから入力された自分の音声が話速変換されてし
まうという問題点があり、装着がきつ過ぎる場合には、
装用者が発声していない場合でもノイズなどを検出して
しまい、話速変換機能が正常に働かないという問題点が
あった。
【0006】また、装着の状態によってイヤホンから発
せられる音声(空気振動)が鼓膜を振動させる強さ(感
覚的な音量)が変化するという問題点もあった。
【0007】この発明は、スピーカや自己発話センサを
備えた装着部の装着状態を検出し、これに基づいて装用
者に対して装着の調整・やり直しを指示したり、この装
着状態に合わせて音声信号の処理を制御することができ
る聴覚補助装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、自己発話マイクから入力された信号によって装用
者の発話を検出する自己発話検出手段と、該自己発話検
出手段が装用者の発話を検出しないとき外部マイクから
入力された音声信号を時間軸方向に伸長する話速変換手
段と、装用者の外耳道に装着され前記伸長された音声信
号を出力する装着部と、を有する聴覚補助装置におい
て、該装着部の前記外耳道への装着状態を検出する装着
状態検出手段と、該装着状態検出手段の検出結果に基づ
いて前記自己発話検出手段の検出感度を制御する感度制
御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】この出願の請求項2の発明は、外部マイク
から入力された音声信号を増幅する増幅手段と、装用者
の外耳道に装着され前記増幅された音声信号を出力する
装着部と、を有する聴覚補助装置において、該装着部の
前記外耳道への装着状態を検出する装着状態検出手段
と、該装着状態検出手段の検出結果に基づいて前記増幅
手段の増幅率を制御する増幅率制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0010】この出願の請求項3の発明は、外部マイク
から入力された音声信号を時間軸方向に伸長または増幅
する信号処理手段と、装用者の外耳道に装着され前記伸
長または増幅された音声信号を出力する装着部と、を有
する聴覚補助装置において、該装着部の前記外耳道への
装着状態を検出する装着状態検出手段と、該装着状態検
出手段が検出した装着状態を装用者に告知する告知手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この出願の請求項4の発明は、圧力を電圧
値またはインピーダンス値に変換するセンサと、該セン
サに開放端を接続して他の端部を密閉し内部に流動体を
充填した可撓性の中空体と、を有し、前記中空体を装用
者の外耳道の軟骨付近に当接させて使用することを特徴
とする。
【0012】この出願の請求項5の発明は、イヤホンと
一体に構成され、前記中空体をイヤホンのイヤーパッド
内に周回したチューブとしたことを特徴とする。
【0013】上記請求項1の発明は、話速変換機能を備
えた補聴器に関するものであり、自己発話検出手段が自
己発話マイクから入力された信号によって装用者の発話
を検出する。自己発話検出手段が自己発話を検出しない
期間に、外部マイクから入力される音声信号を話速変換
して装着部から装用者の耳に伝達する。自己発話マイク
は、たとえば装着部に内蔵されて外耳道に挿入されるも
のであるなど、装着状態によってその検出感度が異な
る。そこで、装着部の外耳道への装着状態を検出する装
着状態検出手段を設け、該装着状態検出手段の検出結果
に基づいて前記自己発話検出手段の検出感度を制御し、
装用状態に応じた検出感度を設定することによって常に
正確に自己発話を検出できるようにする。なお、上記自
己発話マイクを装用状態検出手段のためのセンサに兼用
してもよい。
【0014】請求項2の発明は、外部マイクから入力さ
れる音声信号を増幅して装着部から装用者の耳に伝達す
る。増幅された音声であっても、装着部の装着状態によ
って鼓膜を振動させるパワーが異なる。そこで、装着部
の外耳道への装着状態を検出する装着状態検出手段を設
け、該装着状態検出手段の検出結果に基づいて前記増幅
手段の増幅率を制御し、装用状態に合わせた増幅率(音
量)で出力することによって、どのような状態で装用さ
れている場合でも最適な音量で装用者に外部音声を聞か
せることができる。
【0015】請求項3の発明では、装着部の外耳道への
装着状態を検出する装着状態検出手段を設け、該装着状
態検出手段が検出した装着状態を装用者に告知する。す
なわち、装着部の装着状態が自己発話の検出や音声信号
の増幅に影響を与える。したがって、装着状態を装用者
に告知することにより、装着状態を正しく直したり、装
用しなおしたりさせることができる。告知の態様は、
光、音、振動などどのようなものでもよい。また、告知
の内容は、装用状態が緩すぎる/きつ過ぎるなどの装着
状態の程度を示す内容でもよく、また、装用状態が適正
範囲であるか不適切な範囲(装用し直し)であるかを示
す内容でもよい。光で告知する場合には、このような内
容を光の強度または色でアナログ的に表示すればよい。
音で告知する場合には、音の強度または音色でアナログ
的に指示すればよい。振動で告知する場合には、振動の
強度または振動のパターンで指示すればよい。
【0016】請求項4の発明では、圧力を電圧値または
インピーダンス値に変換するセンサに、先端部を密閉し
た可撓性の中空体が接続されている。センサとしては、
コンデンサマイク、圧電素子、導電ゴムなどの種々の素
子を用いることができる。また、中空体の内部に充填す
る流動体は、気体でも液体でもよく大気圧と同程度の空
気でもよい。コンデンサマイクは、感圧面にかかる圧力
により静電容量が変化する。圧電素子は、感圧面にかか
る圧力により端子間電圧が変化する。導電ゴムは、感圧
面にかかる圧力により抵抗値が変化する。定常的に圧力
が掛かっているとき、センサは定常値をオフセットとし
て出力する。音声などの振動する圧力が掛かったときセ
ンサはこの振動にほぼリニアに対応する波形の値を出力
する。
【0017】前記中空体としては、たとえば、請求項5
に示すようなチューブ形状のものがあるが形状はこれに
限定されない。中空体の内部には上記空気などの流動体
が充填されており、中空体が変形すると内部の圧力が変
化する。この圧力は前記センサに印加されている。この
中空体を装用者の外耳道の軟骨付近に当接させて使用す
る。装用者が音声を発すると、その音声波形の振動が頭
蓋骨や外耳の軟骨に伝達され、さらに前記中空体にも伝
達される。すなわち、中空体はこの音声波形に合わせて
変形し、この変形によって内部の圧力が変化する。この
圧力変化はセンサによって検出され電気信号として出力
される。一方、他者の音声やノイズなどの外部の音声信
号では、外耳の軟骨が振動せず、また、音声信号のみで
は前記中空体を変形させることができないため、外部音
声は前記センサに検出されることがなく、自己発話のみ
が検出される。
【0018】また、前記中空体が外耳道に挿入されたと
き、その挿入によって変形する。そして、挿入されてい
る間この変形の状態が維持される。この変形による中空
体内の圧力の変化もセンサによって検出される。この圧
力変化は殆どDC成分の定常的なもの(オフセット)と
して検出される。したがって、このDC成分を検出する
ことにより、自己発話マイクの装用状態を検出すること
ができる。
【0019】また、請求項5の発明では、上記自己発話
マイクを外耳道に装着して使用されるイヤホンと一体に
構成し、前記中空体をイヤホンのイヤーパッド内に周回
したチューブとして構成した。これにより、1つを装着
することにより自己発話マイクとイヤホンの両方を装着
することができ、装着が容易になる。また、装用者に音
声信号を伝達するイヤホンの装用状態を検出することも
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図面を参照してこの発明の実施形
態について説明する。図1はこの発明の実施形態である
話速変換機能付の補聴器の外観図である。図2は同補聴
器の装着部2の概略構造図である。図3は同補聴器のブ
ロック図である。同補聴器は、本体1および装着部2か
らなっている。本体1は電子回路部や電池などを収納し
たカード型の装置であり、該補聴器の装用者の胸ポケッ
トなどに収納される。装着部2は両耳の外耳道に挿入さ
れるイヤホン形状の装置であり、前記本体1と電気コー
ド3で接続されている。
【0021】図2(A)において、装着部2は、外部マ
イク4、小型スピーカ5および自己発話マイク6のコン
デンサマイク26などが収納されるケース部23および
装用者の外耳道に挿入される挿入部24からなってい
る。挿入部24は筒状であり前記ケース部23に内蔵さ
れている小型スピーカ5の振動を外耳道へ伝達する。な
お、小型スピーカ5はマグネチックスピーカで構成すれ
ばよい。外部マイク4は前記挿入部24と反対側すなわ
ちケース部23の外側に設けられている。また、挿入部
24の先端部には柔軟なゴムシートのフランジ状のイヤ
ーパッド25が設けられており、装用者の外耳道の形状
によくフィットするようになっている。このイヤーパッ
ド25の内部に自己発話マイク6の振動検出部であるビ
ニルチューブ21が内蔵されている。すなわち、ビニル
チューブ21は筒状の挿入部24の外周に沿って周状に
設けられている。このビニルチューブ21もイヤーパッ
ド25と同様に柔軟なものであり、装用者の外耳道に挿
入されたときその形状に合わせて変形する。
【0022】図2(B)において自己発話マイク6は、
アルミケースに収納された直径6mm程度のコンデンサ
マイク26を用い、このコンデンサマイク26の受音面
26aを、中央部に直径約1mmの穴27aが開設され
たゴムシート27で覆う。そして、この穴27aに内径
1mm、外径2mm程度で長さ20〜30mmのビニル
チューブ21を接着したものである。ビニルチューブ2
1のゴムシート27側の端部21aは開口してコンデン
サマイク26に通じているが、他端21bは密閉されて
おり、チューブ21が外力により変形すると、チューブ
21内の空気圧(内圧)がコンデンサマイク26に伝達
される。
【0023】装着部2の挿入部24が装用者の外耳道に
挿入されると、イヤーパッド25およびビニルチューブ
21はその外耳道の形状に合わせて変形する。この変形
によって生じた内圧がコンデンサマイク26に伝達され
る。装着部2が装用者に装着されている間はこの内圧が
コンデンサマイク26に掛かったままの状態になり、こ
れがコンデンサマイク26のDC成分(オフセット電
圧)として出力される。外耳道への装着状態によって挿
入部24の変形の仕方が異なり、ビニルチューブ21の
内圧すなわちコンデンサマイク26のオフセット電圧も
変化するため、本体1の装着状態検出部32(図3参
照)は、このオフセット電圧に基づいて装着部2の装着
状態を判断する。
【0024】また、挿入部24が外耳道に挿入された状
態で装用者が言葉を発すると、その発話による振動が耳
の軟骨を介して前記ビニルチューブ21に伝達される。
ビニルチューブ21ではこの振動により、内圧が前記発
話振動と一致して変動し、これが空気振動となってコン
デンサマイク26に伝達される。すなわち、コンデンサ
マイク26には上記自己発話の信号が受音されることに
なる。一方、外部ノイズではビニルチューブ21が振動
しないため、ノイズがコンデンサマイク26に入力され
ることはない。このように自己発話マイク6は耳軟骨の
振動をコンデンサマイク26に伝達することにより自己
発話のみを受音することができる。
【0025】装着部2は左右両耳用に2個設けられてい
るが、両方とも上記の構成にしてもよく、一方のみ上記
構成にし他方は自己発話マイク6を省略するようにして
もよい。
【0026】図3において、外部マイク4が受音した音
声信号は、前段アンプ10で増幅され、ローパスフィル
タ11に入力される。このローパスフィルタ11は、A
/D変換時のエリアシングを防止するためのローパスフ
ィルタ11でA/Dコンバータ12のサンプリング周波
数の1/2のカットオフ周波数を有するフィルタであ
る。ローパスフィルタ11で高域がカットされた信号が
A/Dコンバータ12に入力される。A/Dコンバータ
12はこの信号をディジタル信号に変換し、話速変換部
13に入力する。話速変換部13は、音声信号のフォル
マントを変えずに時間軸上に伸長する。会話音声の場
合、子音は伸長せず母音のみ時間軸方向に伸長し、通常
の会話でゆっくり話したような音声信号に変換する。た
だし、この話速変換部13には後述の自己発話検出部3
4から自己発話検出信号が入力されるようになってお
り、自己発話検出信号が入力されている間、すなわち、
装用者が発声している間は、話速変換部13は、機能を
休止して入力信号をそのまま出力し、自己発話音声を話
速変換しないようにしている。
【0027】話速変換部13が出力した信号はD/Aコ
ンバータ14によってアナログ信号に再変換される。ア
ナログ変換された信号はD/A変換にともなう折り返し
ノイズを除去するためローパスフィルタ15によって高
域が除去される。この高域が除去された信号がパワーア
ンプ16によって増幅され、装着部2の小型スピーカ5
に出力される。
【0028】一方、自己発話マイク6(コンデンサマイ
ク26)の出力電圧はローパスフィルタ30およびハイ
パスフィルタ31に入力される。ローパスフィルタ30
およびハイパスフィルタ31はともに20Hz程度の周
波数にカットオフ周波数を有し、ローパスフィルタ30
はDC〜20Hzの信号を通過させ、ハイパスフィルタ
31は20Hz〜3000Hz程度の信号を通過させ
る。ローパスフィルタ30を通過したDC〜20Hzの
信号は装着状態検出部32に入力される。装着状態検出
部32は、ローパスフィルタ30から入力される超低周
波信号成分のDC成分であるオフセット電圧に基づいて
装着部2の装着状態を判断する。装着状態検出部32に
はフィッティング情報テーブル33が接続されている。
フィッティング情報テーブル33には、装着状態検出部
32が装着状態を判定する場合に基準となる値(しきい
値)や装着状態に対応するパワーアンプ16のゲイン設
定値などが記憶されている。装着状態検出部32は、L
PF30から入力された電圧がしきい値のどの範囲に属
するかによって装着状態を判定する。そして、この判定
に基づいて自己発話検出部34のしきい値・ゲインや、
パワーアンプ16のゲインを設定する。または、所定の
態様でLED35の点灯・点滅させる。
【0029】また、ハイパスフィルタ31を通過した2
0Hz〜3000Hzの信号は自己発話検出部34に入
力される。自己発話検出部34はこの信号を所定のゲイ
ンで増幅したのちピークを検出し、このピークの値が所
定のしきい値を越えている場合に装用者が発声している
すなわち自己発話をしていると判断する。自己発話を検
出したとき、自己発話検出部34は話速変換を禁止する
ため自己発話検出信号を話速変換部13に出力する。上
記ゲインおよびしきい値は前記装着状態検出部32から
装着状態に応じて与えられる。
【0030】図4は前記フィッティング情報テーブル3
3の記憶内容の例を示す図である。上記構成において、
装着状態検出部32は自己発話マイク6のオフセット電
圧により装着部2の装着のきつさ/緩さを判定する。す
なわち、装着部2が外耳道の奥まで挿入されるとビニル
チューブ21の変形が大きくなってオフセット電圧が上
昇し、装着部2が外耳道に少しだけ挿入された場合には
ビニルチューブ21が少ししか変形せずオフセット電圧
は低いままである。フィッティング情報テーブル33に
は、理想的な装着状態のときのオフセット電圧(理想値
M)を中心に、4種類のしきい値T1,T2,T3,T
4が記憶されている。T2は理想値Mを中心とする適正
範囲の下限であり、T3は理想値Mを中心とする適正範
囲の上限である。オフセット電圧がこの範囲であれば装
着部2は正常に装着されていると判断され、この補聴器
は通常どおりに動作する。
【0031】ただし、適正範囲内であっても、その装用
状態(きつさ/緩さ)により、自己発話マイク6の自己
発話音声信号に対する感度が変化し、また、小型スピー
カ5が発した音声の鼓膜への伝達効率が変化する。この
ため、これを補償して一定の自己発話感度、一定の音声
出力を保つために、このT2〜T3の範囲の各オフセッ
ト電圧に対応して、連続的または段階的に変化する自己
発話検出部34のゲイン,しきい値の設定値、および、
パワーアンプ16のゲインの設定値がフィッティング情
報テーブル33に記憶されている。装着状態検出部32
は、オフセット電圧がT2〜T3の範囲であった場合に
は、フィッティング情報テーブル33からこのオフセッ
ト電圧に対応する自己発話検出部34のゲイン,しきい
値の設定値、および、パワーアンプ16のゲインの設定
値を読み出して自己発話検出部34およびパワーアンプ
16にそれぞれ設定する。
【0032】なお、フィッティング情報テーブル33に
記憶する自己発話検出部34のゲイン,しきい値、およ
び、パワーアンプ16のゲインは、設定値でなく、デフ
ォルトのゲイン,しきい値に対する補正値であってもよ
い。
【0033】一方、しきい値T1は、装用状態を修正可
能な範囲の下限であり、しきい値T4は装用状態を修正
可能な範囲の上限である。すなわち、オフセット電圧が
しきい値T3〜T4の範囲であれば装用状態はすこしき
つ過ぎるが適正範囲に修正可能な範囲であり、オフセッ
ト電圧がしきい値T1〜T2の範囲であれば装用状態は
すこし緩すぎるが適正範囲に修正可能な範囲である。そ
こで、この範囲であればLED35をゆっくり点滅させ
て装用者に修正を促す。装用者は自己の感覚で装用状態
のきつい/緩いは判定可能であるため、LED35がゆ
っくり点滅している場合には適正範囲に向けて装用の状
態を修正すればよい。また、オフセット電圧がしきい値
T4を超えている場合には、装用状態があまりにきつ過
ぎるため、LED35を速く点滅させることによって一
度装着部2を抜いて装着しなおすことを促す。
【0034】なお、オフセット電圧がT1〜T2の範囲
にある場合とT3〜T4の範囲にある場合とでLEDの
点灯の態様を異ならせるようにしてもよい。たとえば、
LED35が2色点灯できるものであれば表示色を変化
させるようにしてもよい。また、オフセット電圧が適正
範囲の場合、および、オフセット電圧がしきい値T1よ
りも低い場合(装用されていない場合)にはLED35
は消灯するようにしているが、何らかの態様で点灯(点
滅)させるようにしてもよい。
【0035】なお、上記理想値M、しきい値T1〜T
4、自己発話検出回路34のゲイン,しきい値、およ
び、パワーアンプ16のゲインは、それぞれの装用者に
よって異なるため、フィッティング情報テーブル33の
内容は、各装用者に合わせて個別に書き込まれる。フィ
ッティング情報テーブル33は、不揮発性の半導体メモ
リで構成すればよく、バッテリバックアップされたSR
AMやEEPROMで構成すればよい。
【0036】上記実施形態では、自己発話マイクとして
図2(B)示すコンデンサマイク26とビニルチューブ
21を用いたものを使用したが、圧電素子や歪みセンサ
を用いたものを使用してもよい。ここで、一般的に加速
度センサとは圧電素子など力が加わったときその変形に
よって両端に電圧を生じる(ピエゾ効果)ものをいい、
歪みセンサとは変形によって抵抗値が変化するものをい
う。また、上記実施形態では、ビニルチューブ21内部
に空気を充填しているが、空気以外の気体や液体を充填
するようにしてもよい。
【0037】また、上記実施形態では、コンデンサマイ
ク26のDC成分であるオフセット電圧によって装着状
態を検出するようにしているが、この実施形態の自己発
話マイク6によれば、外耳道を伝達してくる装用者の脈
拍を検出することもでき、この脈拍の強度によって装着
状態を検出するようにしてもよい。また、オフセット電
圧と脈拍の強度とを総合して装着状態を検出するように
してもよい。
【0038】上記実施形態では、胸ポケットに収納され
る本体1と耳に装着される装着部2とで構成したが、電
子回路や電池を小型にできるのであれば、いわゆる耳掛
け式にして本体1を無くしてもよい。また、上記実施形
態では本体1と装着部2をコード3で接続したが電波で
信号を送受してワイヤレスにしてもよい。
【0039】また、フィッティング情報テーブル33へ
のデータの書き込みは、本体1にキースイッチなどを設
け、これを用いて行ってもよく、別体の入力装置からワ
イヤまたはワイヤレスで行ってもよい。また、別体の入
力装置で書き込まれたメモリを本体にセットするように
してもよい。
【0040】なお、上記実施形態の補聴器はいわゆる両
耳型であるが、片耳型であってもよい。また、両耳型で
あっても自己発話センサおよびその装用状態の検出は、
一方の耳のみ行い、他方の耳の装着部は、外部マイクと
小型スピーカのみ内蔵するようにしてもよい。この場合
であっても、前記一方の耳の装着部から検出した自己発
話のタイミングには、他方の耳の装着部の話速変換(時
間軸伸長)も停止するようにする。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、装用者の外耳
道に装着される装着部の装着状態を検出し、この検出内
容に応じて自己発話検出手段の感度を調節するようにし
たことにより、装用状態に応じた検出感度を設定するこ
とができ、常に正確に自己発話を検出できるようにす
る。
【0042】請求項2の発明によれば、装用者の外耳道
に装着される装着部の装着状態を検出し、この検出内容
に応じて増幅手段の増幅率を制御するようにしたことに
より、装用状態に合わせた音量で音声信号を出力するこ
とができ、どのような状態で装用されている場合でも最
適な音量で装用者に音声を伝達することができる。
【0043】請求項3の発明によれば、装用者の外耳道
に装着される装着部の装着状態を検出し、この装着状態
を告知するようにしたことにより、装用者はこの告知に
応じて装着状態を正しく直したり、装用しなおしたりす
ることができ、常に適正な装用状態で聴覚補助装置を使
用することができる。
【0044】請求項4の発明によれば、圧力を電圧値ま
たはインピーダンス値に変換するセンサに、先端部を密
閉した可撓性の中空体を接続し、この中空体を装用者の
外耳道の軟骨付近に当接させて使用することにより、装
用者が音声を発すると、その音声波形の振動が頭蓋骨や
外耳の軟骨から前記中空体内部の圧力が変化として伝達
され、この圧力変化がセンサによって電気信号に変換さ
れて出力される。これにより、自己発話を検出すること
ができる。一方、外部の音声信号では前記中空体が変形
しないため、前記センサが外部音声を検出することがな
く、精度よく自己発話のみを検出することができる。
【0045】また、前記中空体は装用者の外耳道に挿入
されたとき、その挿入によって変形し、この変形による
内部圧力の変化がセンサによって検出されるため、自己
発話マイクの装用状態をこのセンサの出力値に基づいて
検出することができる。
【0046】請求項5の発明によれば、上記自己発話マ
イクを外耳道に装着して使用されるイヤホンと一体に構
成し、前記中空体をイヤホンのイヤーパッド内に周回し
たチューブとして構成したことにより、自己発話マイク
とイヤホンの両方を一度に装着することができて装着が
容易になるとともに、前記自己発話センサによってイヤ
ホンの装用状態を検出することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である話速変換機能付の補
聴器の外観図
【図2】同補聴器の装着部の構成図
【図3】同補聴器の電子回路部のブロック図
【図4】同補聴器のフィッティング情報テーブルの記憶
内容を示す図
【符号の説明】
1…本体、13…話速変換部、16…パワーアンプ、3
2…装着状態検出部、33…フィッティング情報テーブ
ル、34…自己発話検出部 2…装着部、3…コード、4…外部マイク、5…小型ス
ピーカ、6…自己発話マイク、21…ビニルチューブ、
26…コンデンサマイク、23…ケース部、24…挿入
部、25…イヤーパッド、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷高 幸司 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 大脇 浩 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己発話マイクから入力された信号によ
    って装用者の発話を検出する自己発話検出手段と、 該自己発話検出手段が装用者の発話を検出しないとき外
    部マイクから入力された音声信号を、時間軸方向に伸長
    する話速変換手段と、 装用者の外耳道に装着され、前記伸長された音声信号を
    出力する装着部と、 を有する聴覚補助装置において、 該装着部の前記外耳道への装着状態を検出する装着状態
    検出手段と、 該装着状態検出手段の検出結果に基づいて、前記自己発
    話検出手段の検出感度を制御する感度制御手段と、 を備えたことを特徴とする聴覚補助装置。
  2. 【請求項2】 外部マイクから入力された音声信号を増
    幅する増幅手段と、 装用者の外耳道に装着され、前記増幅された音声信号を
    出力する装着部と、 を有する聴覚補助装置において、 該装着部の前記外耳道への装着状態を検出する装着状態
    検出手段と、 該装着状態検出手段の検出結果に基づいて、前記増幅手
    段の増幅率を制御する増幅率制御手段と、 を備えたことを特徴とする聴覚補助装置。
  3. 【請求項3】 外部マイクから入力された音声信号を時
    間軸方向に伸長または増幅する信号処理手段と、 装用者の外耳道に装着され、前記伸長または増幅された
    音声信号を出力する装着部と、 を有する聴覚補助装置において、 該装着部の前記外耳道への装着状態を検出する装着状態
    検出手段と、 該装着状態検出手段が検出した装着状態を装用者に告知
    する告知手段と、 を備えたことを特徴とする聴覚補助装置。
  4. 【請求項4】 圧力を電圧値またはインピーダンス値に
    変換するセンサと、 該センサに開放端を接続して他の端部を密閉し、内部に
    流動体を充填した可撓性の中空体と、 を有し、前記中空体を装用者の外耳道の軟骨付近に当接
    させて使用することを特徴とする自己発話マイク。
  5. 【請求項5】 イヤホンと一体に構成され、前記中空体
    は、イヤホンのイヤーパッド内に周回したチューブであ
    る請求項4に記載の自己発話マイク。
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