JPH11150311A - 圧電トランス - Google Patents
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- JPH11150311A JPH11150311A JP9317841A JP31784197A JPH11150311A JP H11150311 A JPH11150311 A JP H11150311A JP 9317841 A JP9317841 A JP 9317841A JP 31784197 A JP31784197 A JP 31784197A JP H11150311 A JPH11150311 A JP H11150311A
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Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電トランスの効率向上を図る。
【解決手段】 圧電磁器板1の上下面に、その外周端縁
を囲むように所定幅の導体層を形成して相対向する入力
電極2,2を形成すると共に、この圧電磁器板1のほぼ
中心部分に貫通孔3を設け、その内側面に導体層を形成
して出力電極4を形成する。そして、外周より中心方向
に分極P2を施すと共に、厚み方向に分極P1を施して
圧電トランス10を構成する。このように、圧電磁器板
1の外周端縁を囲むように入力電極2,2を形成するこ
とで入力電極2,2の静電容量を大きく取れるため、発
電時は比較的低い電源入力で効率良く電力供給が行える
ようになり、かつ、外周端面の機械的振動が中心部の出
力電極4に効率良く伝達されるので、所望の高電圧を効
率的に発生できる。
を囲むように所定幅の導体層を形成して相対向する入力
電極2,2を形成すると共に、この圧電磁器板1のほぼ
中心部分に貫通孔3を設け、その内側面に導体層を形成
して出力電極4を形成する。そして、外周より中心方向
に分極P2を施すと共に、厚み方向に分極P1を施して
圧電トランス10を構成する。このように、圧電磁器板
1の外周端縁を囲むように入力電極2,2を形成するこ
とで入力電極2,2の静電容量を大きく取れるため、発
電時は比較的低い電源入力で効率良く電力供給が行える
ようになり、かつ、外周端面の機械的振動が中心部の出
力電極4に効率良く伝達されるので、所望の高電圧を効
率的に発生できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCDバックライ
ト、電気集塵機、FAX・スキャナー用の冷陰極管、あ
るいは、デジタルカメラ用のバックライト等の高電圧発
生器等に使用される圧電トランスに関するものである。
ト、電気集塵機、FAX・スキャナー用の冷陰極管、あ
るいは、デジタルカメラ用のバックライト等の高電圧発
生器等に使用される圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記したような高電圧発生器
等に使用されている昇圧用トランスにあっては、磁性材
であるフェライトコアに一次巻線、および二次巻線を形
成すると共に、この一次巻線に駆動用トランジスタを介
して30〜50KHzの高周波電力を供給することによ
りトランス二次側より巻数比に応じて誘起される高電圧
を取り出す、所謂、巻線型トランスが周知であるが、近
年、この巻線による昇圧機構に替わり、圧電セラミック
ス(圧電体)の圧電効果を利用した圧電トランスが利用
されるようになってきた。すなわち、上記圧電体は、機
械的エネルギーを電気的エネルギーに変換する機能を有
していることから、変成器としての用途が注目されてい
る。
等に使用されている昇圧用トランスにあっては、磁性材
であるフェライトコアに一次巻線、および二次巻線を形
成すると共に、この一次巻線に駆動用トランジスタを介
して30〜50KHzの高周波電力を供給することによ
りトランス二次側より巻数比に応じて誘起される高電圧
を取り出す、所謂、巻線型トランスが周知であるが、近
年、この巻線による昇圧機構に替わり、圧電セラミック
ス(圧電体)の圧電効果を利用した圧電トランスが利用
されるようになってきた。すなわち、上記圧電体は、機
械的エネルギーを電気的エネルギーに変換する機能を有
していることから、変成器としての用途が注目されてい
る。
【0003】図9は、従来より用いられている代表的な
圧電トランスの概略構成図であって、一般的にローゼン
型圧電トランスと呼ばれるものである。
圧電トランスの概略構成図であって、一般的にローゼン
型圧電トランスと呼ばれるものである。
【0004】図示するように、この圧電トランスは、長
さL、幅W、厚さTの平板矩形状に形成された圧電磁器
21から成り、この矩形体のほぼ半分(L/2)の上下
面に相対向する駆動用の入力電極22,23を形成する
と共に、もう一方(L/2)の片端面に発電用の出力電
極24を形成し、入力電極22,23間、ならびに出力
電極24と入力電極22(または23)間に、各々2〜
3KV/mmの直流電圧を印加することで、この矩形体
の半分に矢印で示す厚み方向の分極P1を、また、他の
半分に長さ方向の分極P2を施して構成されている。
さL、幅W、厚さTの平板矩形状に形成された圧電磁器
21から成り、この矩形体のほぼ半分(L/2)の上下
面に相対向する駆動用の入力電極22,23を形成する
と共に、もう一方(L/2)の片端面に発電用の出力電
極24を形成し、入力電極22,23間、ならびに出力
電極24と入力電極22(または23)間に、各々2〜
3KV/mmの直流電圧を印加することで、この矩形体
の半分に矢印で示す厚み方向の分極P1を、また、他の
半分に長さ方向の分極P2を施して構成されている。
【0005】上記構成の圧電トランスにおいて、入力電
極22−23間に所定の交流電圧Vin(例えば、50
〜170KHzの高周波電力)を印加することによりラ
ジアル(広がり)方向の振動を発生させ、このラジアル
方向の振動により入力電極22(または23)と出力電
極24との間に昇圧された高電圧の出力Voutを取り
出すことができる。なお、発生する出力電圧Voutは
上記入力電極22(または23)と出力電極24との静
電容量比で決定される。
極22−23間に所定の交流電圧Vin(例えば、50
〜170KHzの高周波電力)を印加することによりラ
ジアル(広がり)方向の振動を発生させ、このラジアル
方向の振動により入力電極22(または23)と出力電
極24との間に昇圧された高電圧の出力Voutを取り
出すことができる。なお、発生する出力電圧Voutは
上記入力電極22(または23)と出力電極24との静
電容量比で決定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した巻
線型トランスにあっては、例えば、5〜12Vの直流電
源から2000Vrmsの高周波で高電圧を得るには、
二次側巻線は線径0.04φ程度の極細導線を約200
0ターン程巻回する必要があるため、電流歪みによる電
磁波が発生し易い構造であった。また、このような巻線
方式は構造上、半田個所の断線や絶縁不良による巻線間
の絶縁破壊やリーク、およびこれに伴う巻線の発熱・発
煙・発火等の障害も発生し易く、信頼性や製造行程管理
の面で問題を有していた。
線型トランスにあっては、例えば、5〜12Vの直流電
源から2000Vrmsの高周波で高電圧を得るには、
二次側巻線は線径0.04φ程度の極細導線を約200
0ターン程巻回する必要があるため、電流歪みによる電
磁波が発生し易い構造であった。また、このような巻線
方式は構造上、半田個所の断線や絶縁不良による巻線間
の絶縁破壊やリーク、およびこれに伴う巻線の発熱・発
煙・発火等の障害も発生し易く、信頼性や製造行程管理
の面で問題を有していた。
【0007】一方、上記した単層構造のローゼン型圧電
トランスにあっては、前記巻線型トランスで問題となっ
た電磁波の発生は防止されるが、入力電極22(または
23)に印加した高周波電力によるラジアル方向振動の
一部が長手方向振動となって電気変換されるため、その
分トランスの変換効率が悪くなるといった欠点があっ
た。
トランスにあっては、前記巻線型トランスで問題となっ
た電磁波の発生は防止されるが、入力電極22(または
23)に印加した高周波電力によるラジアル方向振動の
一部が長手方向振動となって電気変換されるため、その
分トランスの変換効率が悪くなるといった欠点があっ
た。
【0008】また、通常、圧電トランスにおいては、振
動する圧電磁器21を支持・固定するための支持機構を
必要とするが、前記ローゼン型圧電トランスの場合、形
成される電極構造上、振動が発生する入力電極22,2
3の駆動部分と出力電極24付近の2ケ所に上記支持機
構を必要とし、この支持機構による固定部分が圧電トラ
ンスの駆動側および出力側の機械的振動を阻害し、ひい
ては圧電トランスの効率を低下させる要因となってい
た。
動する圧電磁器21を支持・固定するための支持機構を
必要とするが、前記ローゼン型圧電トランスの場合、形
成される電極構造上、振動が発生する入力電極22,2
3の駆動部分と出力電極24付近の2ケ所に上記支持機
構を必要とし、この支持機構による固定部分が圧電トラ
ンスの駆動側および出力側の機械的振動を阻害し、ひい
ては圧電トランスの効率を低下させる要因となってい
た。
【0009】また、上述の単層構造に対し、積層構造の
圧電トランスにあっては、図示しないが、各電極(入力
電極および出力電極)が形成された厚さ0.1mm程度
の圧電磁器シートを複数枚積層・加圧して一体化された
構造であることから、小型でありながら入力電極容量を
大きく取ることができるため、発電時に印加する駆動電
圧は比較的低くて済むが、積層構造のため、各層の圧電
素子の特性のバラツキにより振動にズレを生じるため、
単板構造に比べ発熱が大きく、放熱効果も悪いため、発
電時の発熱と振動により圧電磁器21が入力電極22,
23側と出力電極24側の境目で破損し易いといった構
造上の欠点が有り、そのため、使用上の用途は発熱の少
ない小出力用に限定されていた。
圧電トランスにあっては、図示しないが、各電極(入力
電極および出力電極)が形成された厚さ0.1mm程度
の圧電磁器シートを複数枚積層・加圧して一体化された
構造であることから、小型でありながら入力電極容量を
大きく取ることができるため、発電時に印加する駆動電
圧は比較的低くて済むが、積層構造のため、各層の圧電
素子の特性のバラツキにより振動にズレを生じるため、
単板構造に比べ発熱が大きく、放熱効果も悪いため、発
電時の発熱と振動により圧電磁器21が入力電極22,
23側と出力電極24側の境目で破損し易いといった構
造上の欠点が有り、そのため、使用上の用途は発熱の少
ない小出力用に限定されていた。
【0010】本発明は、上記問題を解消するために成さ
れたものであって、効率が良く、かつ小型で信頼性の高
い圧電トランスを提供することを目的としている。
れたものであって、効率が良く、かつ小型で信頼性の高
い圧電トランスを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明では、圧電磁器板(1)の上下面に、その外
周端縁を囲むように所定幅の導体層を形成して相対向す
る入力電極(2,2)を形成すると共に、前記圧電磁器
板(1)のほぼ中心部分に貫通孔(3)を設け、その内
側面に導体層を形成して出力電極(4)を形成し、か
つ、この圧電磁器板(1)の外周より中心方向に分極
(P2)を施すと共に、厚み方向に分極(P1)を施し
て構成した。
載の本発明では、圧電磁器板(1)の上下面に、その外
周端縁を囲むように所定幅の導体層を形成して相対向す
る入力電極(2,2)を形成すると共に、前記圧電磁器
板(1)のほぼ中心部分に貫通孔(3)を設け、その内
側面に導体層を形成して出力電極(4)を形成し、か
つ、この圧電磁器板(1)の外周より中心方向に分極
(P2)を施すと共に、厚み方向に分極(P1)を施し
て構成した。
【0012】また、請求項2に記載の本発明では、前記
出力電極(4)は、貫通孔(3)の内側面に形成した導
体層を圧電磁器板(1)の上下面に導出させて形成する
構成とした。
出力電極(4)は、貫通孔(3)の内側面に形成した導
体層を圧電磁器板(1)の上下面に導出させて形成する
構成とした。
【0013】また、請求項3に記載の本発明では、前記
入力電極(2,2)と前記圧電磁器板(1)の外周端縁
との間に一定幅の未導体部分(5)が形成されている構
成とした。
入力電極(2,2)と前記圧電磁器板(1)の外周端縁
との間に一定幅の未導体部分(5)が形成されている構
成とした。
【0014】また、請求項4に記載の本発明では、前記
入力電極(2,2)の一部分が径方向に欠切されて未導
体部分(6)が形成されている構成とした。
入力電極(2,2)の一部分が径方向に欠切されて未導
体部分(6)が形成されている構成とした。
【0015】また、請求項5に記載の本発明では、前記
圧電磁器板(1)は、複数枚の圧電磁器シート材(T1
…Tn)を積層・加圧・一体化して形成され、導電ペー
ストにより入力電極(2,2)および出力電極(4)を
形成した後、焼結して形成される構成とした。
圧電磁器板(1)は、複数枚の圧電磁器シート材(T1
…Tn)を積層・加圧・一体化して形成され、導電ペー
ストにより入力電極(2,2)および出力電極(4)を
形成した後、焼結して形成される構成とした。
【0016】また、請求項6に記載の本発明では、前記
圧電磁器板(1)は、導電ペーストにより入力電極
(2)および出力電極(4)を形成した複数枚の低温焼
結性の圧電磁器シート材(T1…Tn)で形成され、こ
れら圧電磁器シート材(T1…Tn)の各導体電極を互
いに重ね合わせるように積層・加圧・一体化した後、焼
結して形成される構成とした。
圧電磁器板(1)は、導電ペーストにより入力電極
(2)および出力電極(4)を形成した複数枚の低温焼
結性の圧電磁器シート材(T1…Tn)で形成され、こ
れら圧電磁器シート材(T1…Tn)の各導体電極を互
いに重ね合わせるように積層・加圧・一体化した後、焼
結して形成される構成とした。
【0017】また、請求項7に記載の本発明では、前記
圧電磁器板(1)のノーダル・ポイントに、この圧電磁
器板(1)を支持・固定するための支持機構(7)を設
ける構成とした。
圧電磁器板(1)のノーダル・ポイントに、この圧電磁
器板(1)を支持・固定するための支持機構(7)を設
ける構成とした。
【0018】さらにまた、請求項8に記載の本発明で
は、前記圧電磁器板(1)の形状を円形状、もしくは角
形状とした。
は、前記圧電磁器板(1)の形状を円形状、もしくは角
形状とした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8に基づき、本発
明に係る圧電トランスについて説明する。
明に係る圧電トランスについて説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態を示す圧電トラ
ンスの概略外観図である。図1において、1は、PZT
系のセラミックスを圧電材料として用いた圧電磁器板で
ある。この圧電磁器板1の形状は円板形であって、その
外周端の上下面に所定幅の導体層(図中、点々を付した
部分)が相対向する形で同心円状に形成されて駆動用の
入力電極2,2とされると共に、この圧電磁器板1のほ
ぼ中心部分に丸形の貫通孔3を設け、その内側面に導体
層が形成されて発電用の出力電極4とされ、かつ、この
圧電磁器板1の外周より中心部に向けて分極P2が施さ
れると共に、板厚方向に分極P1が施されて圧電トラン
ス10が構成されている。
ンスの概略外観図である。図1において、1は、PZT
系のセラミックスを圧電材料として用いた圧電磁器板で
ある。この圧電磁器板1の形状は円板形であって、その
外周端の上下面に所定幅の導体層(図中、点々を付した
部分)が相対向する形で同心円状に形成されて駆動用の
入力電極2,2とされると共に、この圧電磁器板1のほ
ぼ中心部分に丸形の貫通孔3を設け、その内側面に導体
層が形成されて発電用の出力電極4とされ、かつ、この
圧電磁器板1の外周より中心部に向けて分極P2が施さ
れると共に、板厚方向に分極P1が施されて圧電トラン
ス10が構成されている。
【0021】なお、前記圧電磁器板1の分極処理は、圧
電磁器板1の所定位置に入力電極2,2および出力電極
4の各電極を形成した後、先ず相対向する入力電極2−
2を短絡し、これと円形体中央部の出力電極4の間に、
例えば1K〜3KV/mmの直流電圧を印加して径方向
の分極P2が施され、また、上記入力電極2−2間に前
記同条件で直流電圧を印加して板厚方向の分極P1が施
されて成されるものである。
電磁器板1の所定位置に入力電極2,2および出力電極
4の各電極を形成した後、先ず相対向する入力電極2−
2を短絡し、これと円形体中央部の出力電極4の間に、
例えば1K〜3KV/mmの直流電圧を印加して径方向
の分極P2が施され、また、上記入力電極2−2間に前
記同条件で直流電圧を印加して板厚方向の分極P1が施
されて成されるものである。
【0022】本発明に係る圧電トランスは、既述した従
来のローゼン型圧電トランスと同様の動作原理によって
駆動されるものである。すなわち、各々の電極間にそれ
ぞれ分極P1,P2を施した後、図8に示す圧電トラン
スの駆動回路のように、電磁器板1の厚みと外形によっ
て決まる共振周波数に対し、入力電極2,2と並列また
は直列に共振コイルLを接続して構成された共振回路に
駆動用トランジスタQ1を介して、前記入力電極間2−
2に駆動周波数入力による所定の高周波電力を供給する
ことにより、この円形体のラジアル方向(広がり方向)
に前記共振周波数に対応した機械的振動を発生させ、こ
の振動が圧電素子の機械−電気変換作用により、出力電
極4と入力電極2,2の何れか一方の間に電源入力Vi
nと各々の電極の静電容量比(すなわち、電源入力Vi
nの昇圧比)で決定される高電圧の出力電圧Voutを
発生する。
来のローゼン型圧電トランスと同様の動作原理によって
駆動されるものである。すなわち、各々の電極間にそれ
ぞれ分極P1,P2を施した後、図8に示す圧電トラン
スの駆動回路のように、電磁器板1の厚みと外形によっ
て決まる共振周波数に対し、入力電極2,2と並列また
は直列に共振コイルLを接続して構成された共振回路に
駆動用トランジスタQ1を介して、前記入力電極間2−
2に駆動周波数入力による所定の高周波電力を供給する
ことにより、この円形体のラジアル方向(広がり方向)
に前記共振周波数に対応した機械的振動を発生させ、こ
の振動が圧電素子の機械−電気変換作用により、出力電
極4と入力電極2,2の何れか一方の間に電源入力Vi
nと各々の電極の静電容量比(すなわち、電源入力Vi
nの昇圧比)で決定される高電圧の出力電圧Voutを
発生する。
【0023】なお、本駆動回路は、冷陰極管RLの高電
圧発生回路例であって、電源入力10Vが圧電トランス
10により出力200Vの高電圧に昇圧されて、冷陰極
管RLの一方の電極に印加される構成を示している。
圧発生回路例であって、電源入力10Vが圧電トランス
10により出力200Vの高電圧に昇圧されて、冷陰極
管RLの一方の電極に印加される構成を示している。
【0024】ところで、発電時(高圧発生時)に発生す
るラジアル方向の機械的振動は、その形状の特質より、
この圧電磁器板1の厚みや外径に応じた共振振動数で外
周端面より中心部に向かって波紋状(同心円状)に広が
って行くため、従来のように振動が長手方向に伝わって
いく平板矩形状の圧電トランスに比べ、振動の伝達効率
は極めて良好であって、最終的にその中心部分(出力電
極4)に全ての応力が集中するため、所望の高電圧を効
率的に得ることができる。また、このように、入力電極
2,2が圧電磁器板1の外周端縁を囲む形で形成された
電極構造であれば、この機械的振動を阻害しないノーダ
ル・ポイントが円形体の中心部および円周上に形成され
るため、例えば、円周上に存在するノーダル・ポイント
部分に図7に示すような支持機構7を設けることにより
支持・固定による圧電磁器板1の振動阻害は発生しなく
なり、効率の向上が望める。
るラジアル方向の機械的振動は、その形状の特質より、
この圧電磁器板1の厚みや外径に応じた共振振動数で外
周端面より中心部に向かって波紋状(同心円状)に広が
って行くため、従来のように振動が長手方向に伝わって
いく平板矩形状の圧電トランスに比べ、振動の伝達効率
は極めて良好であって、最終的にその中心部分(出力電
極4)に全ての応力が集中するため、所望の高電圧を効
率的に得ることができる。また、このように、入力電極
2,2が圧電磁器板1の外周端縁を囲む形で形成された
電極構造であれば、この機械的振動を阻害しないノーダ
ル・ポイントが円形体の中心部および円周上に形成され
るため、例えば、円周上に存在するノーダル・ポイント
部分に図7に示すような支持機構7を設けることにより
支持・固定による圧電磁器板1の振動阻害は発生しなく
なり、効率の向上が望める。
【0025】図7は、例えばシリコンゴム等の弾性素材
で錐体状に形成した支持部材7を使用した支持機構の一
実施形態である。
で錐体状に形成した支持部材7を使用した支持機構の一
実施形態である。
【0026】本実施形体は圧電磁器1の円周上のノーダ
ル・ポイントを圧電磁器板1を挟んで上下両面より前記
支持部材7,7の頂天部を突き合わせる形で数カ所支持
した支持機構であって、円形体の下側に位置する支持部
材7の底部は圧電トランス10が実装された基板PBに
接着・固定され、もう一方の上側に位置する支持部材7
の底部は、例えば、これを収納するケーシングCの内面
に固定されている。
ル・ポイントを圧電磁器板1を挟んで上下両面より前記
支持部材7,7の頂天部を突き合わせる形で数カ所支持
した支持機構であって、円形体の下側に位置する支持部
材7の底部は圧電トランス10が実装された基板PBに
接着・固定され、もう一方の上側に位置する支持部材7
の底部は、例えば、これを収納するケーシングCの内面
に固定されている。
【0027】また、図示していないが、上記以外にノー
ダル・ポイントが存在する圧電磁器板1の中心部分(貫
通孔3の部分)を上記と同形状の支持部材7にて一点支
持する構成としても良い。何れの場合も、支持構造はシ
ンプルである。
ダル・ポイントが存在する圧電磁器板1の中心部分(貫
通孔3の部分)を上記と同形状の支持部材7にて一点支
持する構成としても良い。何れの場合も、支持構造はシ
ンプルである。
【0028】つぎに、図2〜図6に図1で示した圧電ト
ランス10の変形例を示す。何れも図1のものと同等の
電気的性能を発揮するものである。
ランス10の変形例を示す。何れも図1のものと同等の
電気的性能を発揮するものである。
【0029】図2に示す圧電トランス10は、貫通孔3
の内側面に形成した導体層をこの貫通孔3の周縁上下面
に導出させて出力電極4としたものであって、この上下
面の導出電極で所望の高電圧を得ることができる。ま
た、係る電極構造とした場合は、貫通孔3が形成されな
くとも出力電極4としての機能は十分果たすことが可能
であって、貫通孔形成のための孔加工が不要である分、
圧電磁器板1の形状や構造は簡素化される。
の内側面に形成した導体層をこの貫通孔3の周縁上下面
に導出させて出力電極4としたものであって、この上下
面の導出電極で所望の高電圧を得ることができる。ま
た、係る電極構造とした場合は、貫通孔3が形成されな
くとも出力電極4としての機能は十分果たすことが可能
であって、貫通孔形成のための孔加工が不要である分、
圧電磁器板1の形状や構造は簡素化される。
【0030】また、図3に示す圧電トランス10は、相
対向する入力電極2−2間の延面距離を十分に確保する
ため、圧電磁器板1の外周端縁より一定の距離をおいて
導体層を形成し、入力電極2,2と外周端縁との間に環
状の未導体部分5を設けたものである。
対向する入力電極2−2間の延面距離を十分に確保する
ため、圧電磁器板1の外周端縁より一定の距離をおいて
導体層を形成し、入力電極2,2と外周端縁との間に環
状の未導体部分5を設けたものである。
【0031】また、図4に示す圧電トランス10は、上
述のように入力電極2,2を環状とせず、その導体層の
一部分を径方向に欠切したものであって、本実施形態で
は、切断により形成された未導体部分6に円形体中心部
の導体層が導出されて、その外周端部に出力電極4が形
成されている。
述のように入力電極2,2を環状とせず、その導体層の
一部分を径方向に欠切したものであって、本実施形態で
は、切断により形成された未導体部分6に円形体中心部
の導体層が導出されて、その外周端部に出力電極4が形
成されている。
【0032】また、図6に示す圧電トランス10は、上
述した実施形態と異なり、前記圧電磁器板1の形状を矩
形状(例えば、正方形)とした実施形態であって、図6
(a)は入力電極2,2を矩形環状としたもの、図6
(b)は矩形環状体の一部を欠切した例であり、その電
極構造は何れの場合も既述の円形状のものと同様であ
る。なお、貫通孔3の形状は図6(a)に示すように矩
形状としても良いし、今まで通り丸形としても良い。
述した実施形態と異なり、前記圧電磁器板1の形状を矩
形状(例えば、正方形)とした実施形態であって、図6
(a)は入力電極2,2を矩形環状としたもの、図6
(b)は矩形環状体の一部を欠切した例であり、その電
極構造は何れの場合も既述の円形状のものと同様であ
る。なお、貫通孔3の形状は図6(a)に示すように矩
形状としても良いし、今まで通り丸形としても良い。
【0033】このように、圧電磁器板1の形状を矩形状
とすると材料取りは円形状の場合に比べて効率が良く、
経済的である。
とすると材料取りは円形状の場合に比べて効率が良く、
経済的である。
【0034】以上の実施形態のように、圧電磁器板1の
中心部分に出力電極4を形成すると共に、その外周端面
の上下に入力電極2,2を形成した電極構成とすること
により、入力電極2、2の静電容量を大きくできるた
め、発電の際、電源入力Vinをさほど高くしなくとも
効率の良い電力供給が行える。しかも、出力電極4の孔
径を変えることで出力電極4と入力電極2,2との静電
容量比(昇圧比)を簡単に変更できるため、発生させる
出力電圧Voutに応じてその都度圧電磁器板1の外径
寸法や入力電極2,2の面積を変える必要はない。
中心部分に出力電極4を形成すると共に、その外周端面
の上下に入力電極2,2を形成した電極構成とすること
により、入力電極2、2の静電容量を大きくできるた
め、発電の際、電源入力Vinをさほど高くしなくとも
効率の良い電力供給が行える。しかも、出力電極4の孔
径を変えることで出力電極4と入力電極2,2との静電
容量比(昇圧比)を簡単に変更できるため、発生させる
出力電圧Voutに応じてその都度圧電磁器板1の外径
寸法や入力電極2,2の面積を変える必要はない。
【0035】また、以上説明した圧電トランス10は単
板の圧電磁器で形成した単層構造であるが、勿論、図5
に示すように複数枚の圧電磁器シート材T1…Tnを使
用した積層構造としても良い。
板の圧電磁器で形成した単層構造であるが、勿論、図5
に示すように複数枚の圧電磁器シート材T1…Tnを使
用した積層構造としても良い。
【0036】以下にその実施形態を示せば、まず1つ
は、複数枚の圧電磁器シート材T1…Tnを厚さ方向に
積層・加圧・一体化して圧電磁器板1を形成すると共
に、導電ペーストを塗布することにより、それぞれ入力
電極2,2および出力電極4を形成し、その後、焼成し
て圧電トランス10を構成した例である。
は、複数枚の圧電磁器シート材T1…Tnを厚さ方向に
積層・加圧・一体化して圧電磁器板1を形成すると共
に、導電ペーストを塗布することにより、それぞれ入力
電極2,2および出力電極4を形成し、その後、焼成し
て圧電トランス10を構成した例である。
【0037】また、別の実施形態は、前記圧電磁器1と
して導電ペーストにより入力電極2および出力電極4が
形成された複数枚の低温焼結性の圧電磁器シート材T1
…Tnを用いたものであって、この低温焼結性の圧電磁
器シート材T1…Tnを各々の導体電極を互いに重ね合
わせるように厚さ方向に積層・加圧・一体化して所定形
状(例えば、円形状)に裁断し、その後、焼成して圧電
トランス10を構成した例である。このタイプは、内部
電極層を有する電極構造となるが、入力電極構造が環状
であるため、従来の矩形状のローゼン型圧電トランスの
ように振動による破損は生じ難い。
して導電ペーストにより入力電極2および出力電極4が
形成された複数枚の低温焼結性の圧電磁器シート材T1
…Tnを用いたものであって、この低温焼結性の圧電磁
器シート材T1…Tnを各々の導体電極を互いに重ね合
わせるように厚さ方向に積層・加圧・一体化して所定形
状(例えば、円形状)に裁断し、その後、焼成して圧電
トランス10を構成した例である。このタイプは、内部
電極層を有する電極構造となるが、入力電極構造が環状
であるため、従来の矩形状のローゼン型圧電トランスの
ように振動による破損は生じ難い。
【0038】また、本実施形態では、圧電磁器素材とし
て低温焼結性の圧電磁器シート材が使用されることによ
り、圧電トランス形成のための焼成処理が比較的低温域
で行えるため、通常の焼成処理に比べ高温によるトラン
スの電気的特性(効率、昇圧比)への悪影響が緩和・防
止できる。
て低温焼結性の圧電磁器シート材が使用されることによ
り、圧電トランス形成のための焼成処理が比較的低温域
で行えるため、通常の焼成処理に比べ高温によるトラン
スの電気的特性(効率、昇圧比)への悪影響が緩和・防
止できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から請求
項6に記載の本発明によれば、圧電磁器板の中心部分に
出力電極を形成すると共に、外周端縁を囲むように入力
電極を形成した構成とすることにより、入力電極の静電
容量を大きく取れるため、発電の際に電源入力を高くし
なくとも効率の良い電力供給が行えるようになる。
項6に記載の本発明によれば、圧電磁器板の中心部分に
出力電極を形成すると共に、外周端縁を囲むように入力
電極を形成した構成とすることにより、入力電極の静電
容量を大きく取れるため、発電の際に電源入力を高くし
なくとも効率の良い電力供給が行えるようになる。
【0040】しかも、圧電磁器板の中心部に出力電極を
形成したので、入力電極に発生した機械的振動が外周端
面より中心部に向かって波紋状に広がり、効率良く出力
電極に伝達されていくため、出力電極には所望の高電圧
出力が高効率で発生できる。また、上記出力電極の孔径
を少し変更することによって昇圧比、すなわち出力電圧
を容易に変更できるため、小型でかつ各用途に対し汎用
性の高い圧電トランスが実現できる。
形成したので、入力電極に発生した機械的振動が外周端
面より中心部に向かって波紋状に広がり、効率良く出力
電極に伝達されていくため、出力電極には所望の高電圧
出力が高効率で発生できる。また、上記出力電極の孔径
を少し変更することによって昇圧比、すなわち出力電圧
を容易に変更できるため、小型でかつ各用途に対し汎用
性の高い圧電トランスが実現できる。
【0041】また、特に圧電磁器板を積層構造とする場
合、圧電磁器素材として低温焼結性の圧電磁器シート材
を使用することにより焼成処理が比較的低温域で行える
ため、通常の焼成処理に比べ高温によるトランス効率、
昇圧比等電気的特性への悪影響が緩和・防止でき、高効
率で信頼性の高い圧電トランスが実現できる。
合、圧電磁器素材として低温焼結性の圧電磁器シート材
を使用することにより焼成処理が比較的低温域で行える
ため、通常の焼成処理に比べ高温によるトランス効率、
昇圧比等電気的特性への悪影響が緩和・防止でき、高効
率で信頼性の高い圧電トランスが実現できる。
【0042】また、請求項7に記載の本発明によれば、
発電時に発生する機械的振動を阻害しないノーダル・ポ
イントに支持機構を設けることにより、固定により生ず
る振動阻害は無くなり、効率が向上する。
発電時に発生する機械的振動を阻害しないノーダル・ポ
イントに支持機構を設けることにより、固定により生ず
る振動阻害は無くなり、効率が向上する。
【0043】さらにまた、請求項8に記載の本発明によ
れば、前記圧電磁器板の形状を円形状とした場合は、発
電時の機械的振動が同心円状に広がるので振動の伝達は
角形状のものに比べてより効率的となる。
れば、前記圧電磁器板の形状を円形状とした場合は、発
電時の機械的振動が同心円状に広がるので振動の伝達は
角形状のものに比べてより効率的となる。
【0044】また、圧電磁器板を角形状(矩形状)とし
た場合は、材料取りを効率良く行えるので、経済的であ
る。
た場合は、材料取りを効率良く行えるので、経済的であ
る。
【図1】本発明に係る圧電トランスの概略構成を示す外
観図である。
観図である。
【図2】同、図1とは別の圧電トランスの概略構成を示
す外観図である。
す外観図である。
【図3】同、図2とは別の圧電トランスの概略構成を示
す外観図である。
す外観図である。
【図4】同、図3とは別の圧電トランスの概略構成を示
す外観図である。
す外観図である。
【図5】同、図4とは別の圧電トランスの概略構成を示
す外観図である
す外観図である
【図6】同、図5とは別の圧電トランスの概略構成を示
す外観図である
す外観図である
【図7】圧電トランスの支持構造を示す図である。
【図8】圧電トランスの駆動回路の一実施形態を示す図
である。
である。
【図9】従来のローゼン型圧電トランスの概略構成を示
す外観図である。
す外観図である。
1 圧電磁器板 2 入力電極 3 貫通孔 4 出力電極 5,6 未導体部分 7 支持機構(支持部材) P1 厚み方向の分極 P2 径方向の分極 T1…Tn 圧電磁器シート材
Claims (8)
- 【請求項1】 圧電磁器板(1)の上下面に、その外周
端縁を囲むように所定幅の導体層を形成して相対向する
入力電極(2,2)を形成すると共に、前記圧電磁器板
(1)のほぼ中心部分に貫通孔(3)を設け、その内側
面に導体層を形成して出力電極(4)を形成し、かつ、
この圧電磁器板(1)の外周より中心方向に分極(P
2)を施すと共に、厚み方向に分極(P1)を施して成
ることを特徴とする圧電トランス。 - 【請求項2】 前記出力電極(4)は、貫通孔(3)の
内側面に形成した導体層を圧電磁器板(1)の上下面に
導出させて形成されていることを特徴とする請求項1に
記載の圧電トランス。 - 【請求項3】 前記入力電極(2,2)と前記圧電磁器
板(1)の外周端縁との間に一定幅の未導体部分(5)
が形成されていることを特徴とする請求項1、または請
求項2に記載の圧電トランス。 - 【請求項4】 前記入力電極(2,2)の一部分が径方
向に欠切されて未導体部分(6)が形成されていること
を特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載
の圧電トランス。 - 【請求項5】 前記圧電磁器板(1)は、複数枚の圧電
磁器シート材(T1…Tn)を積層・加圧・一体化して
形成され、導電ペーストにより入力電極(2,2)およ
び出力電極(4)を形成した後、焼結して成ることを特
徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の圧
電トランス。 - 【請求項6】 前記圧電磁器板(1)は、導電ペースト
により入力電極(2)および出力電極(4)を形成した
複数枚の低温焼結性の圧電磁器シート材(T1…Tn)
で形成され、これら圧電磁器シート材(T1…Tn)の
各導体電極を互いに重ね合わせるように積層・加圧・一
体化した後、焼結して成ることを特徴とする請求項1か
ら請求項4までの何れかに記載の圧電トランス。 - 【請求項7】 前記圧電磁器板(1)のノーダル・ポイ
ントに、この圧電磁器板(1)を支持・固定するための
支持機構(7)を設けたことを特徴とする請求項1から
請求項6までの何れかに記載の圧電トランス。 - 【請求項8】 前記圧電磁器板(1)の形状が円形状、
もしくは角形状を成すことを特徴とする請求項1から請
求項7までの何れかに記載の圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317841A JPH11150311A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317841A JPH11150311A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11150311A true JPH11150311A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18092660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9317841A Pending JPH11150311A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11150311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101013841B1 (ko) * | 2008-12-03 | 2011-02-14 | 한국전기연구원 | 링-도트-홀 형상의 강압용 압전변압기의 제조방법 |
JP2021535760A (ja) * | 2018-09-21 | 2021-12-23 | チャイナ タバコ フーナン インダストリアル カンパニー リミテッド | 超音波霧化シート、アトマイザー及び超音波電子タバコ |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP9317841A patent/JPH11150311A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101013841B1 (ko) * | 2008-12-03 | 2011-02-14 | 한국전기연구원 | 링-도트-홀 형상의 강압용 압전변압기의 제조방법 |
JP2021535760A (ja) * | 2018-09-21 | 2021-12-23 | チャイナ タバコ フーナン インダストリアル カンパニー リミテッド | 超音波霧化シート、アトマイザー及び超音波電子タバコ |
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