JPH11150259A - 固体撮像素子の製造方法および固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法および固体撮像素子

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JPH11150259A
JPH11150259A JP9317863A JP31786397A JPH11150259A JP H11150259 A JPH11150259 A JP H11150259A JP 9317863 A JP9317863 A JP 9317863A JP 31786397 A JP31786397 A JP 31786397A JP H11150259 A JPH11150259 A JP H11150259A
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JP
Japan
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transfer electrode
light
resist pattern
effective pixel
substrate
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JP9317863A
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English (en)
Inventor
Junichi Furukawa
順一 古川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送電極の開口の最適な位置に遮光膜の開口
部を得るためのレジストパターンを高精度に位置合わせ
できるようにする。 【解決手段】 有効画素領域に転送電極2を形成する際
に、周辺領域にも転送電極2を形成してこの周辺領域の
転送電極2をダミー転送電極3とし、転送電極2および
ダミー転送電極3を覆う遮光材料膜5上に、有効画素領
域の遮光膜の開口部を得るための第1レジストパターン
7を形成する際、周辺領域の遮光材料膜5上に、第1レ
ジストパターン7を反転した形状の第2レジストパター
ン8をダミー転送電極3の開口3aに重なるように形成
する。そして、周辺領域のダミー転送電極3の開口3a
に対する第2レジストパターン8の位置の観察結果に基
づいて、有効画素領域の転送電極2が開口した位置に対
する第1レジストパターン7の位置合わせを行うように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子の製
造方法および固体撮像素子に関し、詳細には開口部を有
する遮光膜を形成する際のアライメントに好適な固体撮
像素子の製造方法および固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の固体撮像素子においては、スチル
カメラ等の需要から多画素、小型化の要求が強くなって
きている。これに伴い、固体撮像素子の製造における加
工精度の要求も厳しくなっている。特に、感度やスミア
等の特性は、受光部の直上位置を開口した転送電極を覆
いかつ受光部の直上位置のみに開口部を有する遮光膜の
開口部が、受光部の直上位置に精度良く形成されている
か否かに大きく依存している。したがって、遮光膜の開
口部を形成する際のアライメント、すなわちウエハから
なる基体上に形成された転送電極のその開口と、遮光膜
の開口部を形成するためのレジストパターンとの位置合
わせが重要とされている。
【0003】ところが、開口部を有する遮光膜の形成プ
ロセスでは、下地の転送電極の形状(凹凸)を反映する
ように遮光材料膜が形成されるため、遮光膜材料膜を形
成した状態で転送電極が開口した位置を視認できるもの
の、遮光材料膜上に形成されるレジスト膜は上面が平坦
に形成されることから、レジスト膜を形成した状態で転
送電極が開口した位置を視認することができない。
【0004】そのため、リソグラフィ技術(レジスト塗
布,露光,現像,ベーキング等)によって、遮光膜の開
口部を得るための孔パターンを有したレジストパターン
を形成する際に、図3(a)に示すように転送電極21
の開口21cの最適な位置にレジストパターン(ハッチ
ングで示す)22の孔パターン22aが形成されている
場合に対して、同図(b)に示すように孔パターン22
aが例えば左右にズレて形成されていても直接、確認す
ることができない。
【0005】そこで従来では、転送電極の開口と遮光膜
の開口部との位置合わせを高精度に行う場合、固体撮像
素子の製造用の基体として、リソグラフィ技術の1回の
露光で照射される領域(1ショット)毎に、その領域に
おける有効画素領域の周辺に正方形等の規格化されたア
ライメント用のパターンを位置合わせの代用として設け
た基体を用いている。そして、通常の工程によって基体
に転送電極、受光部、レジストパターン等を形成した
後、アライメント用のパターンに対するそのレジストパ
ターンの位置ズレを光学顕微鏡等の光学的手段を用いて
観察し、この観察結果に基づき上記の位置合わせを行っ
ている。なお、この位置合わせによる補正は、次に処理
する基体に対して加えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、規格化されたアライメント用のパターンを用
いても、以下に述べる理由から下地の転送電極が開口し
た位置と、遮光膜の開口部を形成するためのレジストパ
ターンとの位置合わせを高精度に行うことができないと
いう難点がある。
【0007】上記したようにアライメント用のパターン
は光学顕微鏡等の光学的手段を用いて観察するが、光学
的手段は光の波長により解像度が決まるものである。そ
のため、アライメント用のパターンを大きいパターンに
形成する必要がある。しかもこのパターンを常に規格化
した一定の形状に形成している。
【0008】ところが、実際の転送電極の開口は微細で
あり、また図3(a),(b)に示されるように第1転
送電極パターン21aと第2転送電極パターン21bと
によって形成されるものであることから、第1転送電極
パターン21aと第2転送電極パターン21bとの微妙
なズレ等によって常に一定の形状に形成されるものとは
なっていない。すなわち、規格化されたアライメント用
のパターンは、第1転送電極パターン21a,第2転送
電極パターン22bの微妙なズレ等を反映していないも
のとなっている。
【0009】このため、従来のアライメント用のパター
ンを用いた位置合わせでは、上記微妙なズレ等に対して
必要な、レジストパターンの微妙な位置制御を行うこと
ができず、転送電極の開口の最適な位置にレジストパタ
ーンの孔パターンを高精度に形成できないのである。結
果として、感度やスミア等の特性バラツキが最小限に抑
えられた固体撮像素子を得ることができないという不具
合が生じている。
【0010】また、たとえ転送電極の上方にレジスト膜
を形成した状態で転送電極が開口した位置を視認できた
としても、従来では転送電極の開口に対してレジストパ
ターンの孔パターンを位置合わせするため、さらに固体
撮像素子の製造プロセスを進めなければ、例えば上記孔
パターンの中心が転送電極の開口の中心と一致していた
か微妙にズレていたかがわからない。しかし、固体撮像
素子の製造プロセスを進めてしまうと、孔パターンの中
心が転送電極の開口の中心と微妙にズレていた場合に、
この基体はもはや用いることができないものとなってし
まうのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明に係る請求項1の発明は、有効画素領
域とその周辺の周辺領域とを有した基体を用い、この基
体上の縦横それぞれに所定間隔をあけて開口した状態に
転送電極を形成し、有効画素領域にて転送電極が開口し
た位置に光電変換をなす受光部を設け、基体上に転送電
極を覆う状態で遮光性を有する遮光材料膜を形成し、有
効画素領域における遮光材料膜上に第1レジストパター
ンを形成し、第1レジストパターンをマスクとして遮光
材料膜をエッチングすることにより、受光部の直上位置
に開口部を有する遮光膜を形成する固体撮像素子の製造
方法において、転送電極を形成する際に、有効画素領域
だけでなく周辺領域にも転送電極を形成してこの周辺領
域の転送電極をダミー転送電極とし、上記遮光材料膜上
に第1レジストパターンを形成する際に、周辺領域の遮
光材料膜上に、第1レジストパターンを反転した形状の
第2レジストパターンをダミー転送電極が開口した位置
に重なるように形成し、周辺領域のダミー転送電極が開
口した位置に対する第2レジストパターンの位置の観察
結果に基づいて、有効画素領域の転送電極が開口した位
置に対する第1レジストパターンの位置合わせを行うよ
うになっている。
【0012】また本発明に係る請求項2の発明は、基板
に設けられた有効画素領域とその周辺の周辺領域とを備
え、有効画素領域には、有効画素領域における基板上
に、その縦横それぞれに所定間隔をあけて開口した状態
に転送電極が形成され、基板の転送電極が開口した位置
に光電変換をなす受光部が設けられ、転送電極の上方
に、受光部の直上位置を開口した開口部を有しかつ受光
部以外への光の入射を遮断する遮光膜が形成された固体
撮像素子において、周辺領域における基板上に、有効画
素領域の転送電極と同じパターン形状を有するアライメ
ント用のダミー転送電極が設けられている構成となって
いる。
【0013】上記した請求項1の発明に係る固体撮像素
子の製造方法において、第1レジストパターンは、受光
部の直上位置に開口部を有する遮光膜を形成するための
エッチングマスクとなるものであることから、遮光膜の
開口部を形成する位置の直上にこの開口部に対応する形
状の孔パターンを有するものである。一方、第2レジス
トパターンは、第1レジストパターンを反転した形状に
形成されるため、遮光膜の開口部を形成する位置の直上
に設けられて遮光膜の開口部に対応する形状の島パター
ンとなる。すなわち、第2レジストパターンは第1レジ
ストパターンの孔パターン部分と一致した形状になる。
【0014】この請求項1の発明では、転送電極を形成
する際に、有効画素領域だけでなく周辺領域にも転送電
極を形成してこの周辺領域の転送電極をダミー転送電極
とするため、ダミー転送電極は有効画素領域に転送電極
を形成する際のこの転送電極の微妙なズレをそのまま反
映したものとなる。同様に、遮光材料膜上に第1レジス
トパターンを形成する際に、周辺領域の遮光材料膜上に
第2レジストパターンを形成するため、第2レジストパ
ターンは第1レジストパターンを形成する際の第1レジ
ストパターンの位置ズレをそのまま反映したものとな
る。
【0015】そして、転送電極の微妙な位置ズレを反映
したダミー転送電極をアライメント用のパターンとして
用い、島パターンである第2レジストパターンをダミー
転送電極が開口した位置に重なるように形成するため、
ダミー転送電極が開口した位置に対する第2レジストパ
ターンの位置を観察することにより、有効画素領域の転
送電極が開口した位置に対する第1レジストパターンの
孔パターンの微妙な位置ズレの情報が高精度に得られ
る。さらに観察結果に基づき、転送電極が開口した位置
に対する第1レジストパターンの孔パターンの位置合わ
せを行うため、この位置合わせが高い精度でなされる。
また第1レジストパターンおよび第2レジストパターン
を形成した段階で上記の位置合わせを行えるため、位置
合わせに用いた基体は、位置合わせ後に第1レジストパ
ターンおよび第2レジストパターンを除去することによ
り、再び固体撮像素子の製造に用いることが可能にな
る。
【0016】請求項2の発明に係る固体撮像素子では、
周辺領域における基板上に設けられたアライメント用の
ダミー転送電極が、有効画素領域の転送電極と同じパタ
ーン形状を有するものであることから、ダミー転送電極
は有効画素領域の転送電極と同じ工程にて形成されるこ
とになる。よって、ダミー転送電極は有効画素領域の転
送電極と同じ高さ位置に設けられて、有効画素領域に転
送電極を形成する際の転送電極の微妙な位置ズレをその
まま反映したものとなる。したがってこの固体撮像素子
は、転送電極の上方に開口部を有する遮光膜を形成する
際に、開口部に対応する形状の孔パターンを有する第1
レジストパターンを得るためのリソグラフィ技術にて、
上記のダミー転送電極を用いた請求項1の発明と同様の
位置合わ、すなわち転送電極が開口した位置に対する第
1レジストパターンの孔パターンの位置合わせを高精度
に行えるものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体撮像素子
の製造方法および固体撮像素子の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1(a),(b)および図2(c)
は請求項1の発明に係る固体撮像素子の製造方法の一実
施形態を工程順に示す説明図であり、特に請求項1の発
明の特徴である転送電極の形成プロセスと遮光膜の形成
プロセスとを示した図である。なお、図1(a),
(b)および図2(c)において(イ)は有効画素領域
の要部平面図、(ロ)は周辺領域の要部平面図をそれぞ
れ示している。
【0018】本実施形態の実施にあたっては、予め、有
効画素領域とその周辺の周辺領域とを有した基体を用
い、基体上に例えば酸化膜からなる第1絶縁膜(図示
略)を形成しておく。なお、請求項1の発明における基
体は、後に複数の基板(チップ)に分割される例えばシ
リコンからなるウエハであり、分割される基板毎に有効
画素領域および周辺領域を有したものとなっている。ま
た周辺領域は、例えば、有効画素領域の周辺に設けられ
たいわゆる光学的黒領域と呼ばれる無効画素領域と、そ
の周辺に設けられて駆動回路等が形成された回路領域
と、これら以外の領域、つまり基板の周縁付近の領域と
からなっている。
【0019】このような基体を用い、まず、図1(a)
の(イ)に示すように、有効画素領域における基体1上
に、上記第1絶縁膜を介して、基体1の縦横それぞれに
所定間隔をあけて開口した状態に第1転送電極パターン
2aおよび第2転送電極パターン2bからなる転送電極
2を形成する。その際、図1(a)の(ロ)に示すよう
に、有効画素領域だけでなく周辺領域にも同様に上記の
転送電極2を形成し、この周辺領域の転送電極2をダミ
ー転送電極3とする。このとき、後述する遮光膜の開口
部を得るためのレジストパターンの形成工程にて行うリ
ソグラフィ技術(レジスト塗布,露光,現像,ベーキン
グ等)において、1回の露光で照射される領域(1ショ
ット)毎に、1か所以上ダミー転送電極3を形成する。
【0020】例えば1ショットで1つの基板の形成領域
が照射される場合には、その基板の周辺領域に少なくと
も1か所ダミー転送電極3を形成する。また例えば、1
ショットで複数の基板の形成領域が照射される場合に
は、その複数の基板の形成領域における周辺領域のう
ち、少なくとも1か所にダミー転送電極3を形成する。
ダミー転送電極3の形成か所が増えるにしたがって、後
述する位置合わせの精度が高められることになる。また
この実施形態では、1ショット内の周辺領域のうち、基
板の周縁付近となる領域にダミー転送電極3を形成す
る。
【0021】ここで、上記の転送電極2およびダミー転
送電極3の形成は、既存の技術によって行う。例えば、
化学的気相成長技術(以下、CVD技術と記す)によっ
て、基体1上に第1絶縁膜を介してポリシリコン膜を形
成し、次いで、リソグラフィ技術(レジスト塗布,露
光,現像,ベーキング等)によってポリシリコン膜上に
所望のレジストパターンを形成する。続いてこのレジス
トパターンをマスクとした例えば反応性イオンエッチン
グ(以下、RIEと記す)等のエッチング技術によって
ポリシリコン膜を加工し、さらにレジストパターンを除
去することにより、基体上にポリシリコンからなるライ
ン状の第1転送電極パターン2a…を間隔をあけて形成
する。
【0022】次に、第1転送電極パターン2aの表面に
第2絶縁膜(図示略)を形成し、続いて第1転送電極パ
ターン2aと同様のプロセスによって、基体1上の第1
転送電極パターン2a間にポリシリコンからなるライン
状の第2転送電極パターン2bを形成する。この際、隣
り合う第1転送電極パターン2a,2aにそれぞれ第2
転送電極パターン2b一部がオーバーラップするように
形成する。このことによって、有効画素領域の基体1の
縦横それぞれに所定間隔をあけて開口した状態に第1転
送電極パターン2aおよび第2転送電極パターン2bか
らなる転送電極2が得られ、周辺領域の基体1の縦横そ
れぞれに所定間隔をあけて開口した状態に第1転送電極
パターン2aおよび第2転送電極パターン2bからなる
ダミー転送電極3が得られる。
【0023】このように、有効画素領域に転送電極2を
形成すると同時に、周辺領域にも同様の転送電極2を形
成して周辺領域の転送電極2をダミー転送電極3とする
ため、ダミー転送電極3は有効画素領域に転送電極2を
形成する際のこの転送電極2の微妙なズレをそのまま反
映したものとなる。
【0024】次いで、例えばリソグラフィ技術およびイ
オン注入技術を用いて有効画素領域の転送電極2が開口
した位置(以下、単に開口と記す)2cに光電変換をな
す受光部4を設ける。これによって、転送電極2は受光
部4の直上位置を開口した状態になる。続いてCVD技
術によって、第2絶縁膜および第2転送電極パターン2
bを覆うようにして第1絶縁膜上に第3絶縁膜(図示
略)を形成し、リソグラフィ技術およびRIE等のエッ
チング技術によって、例えば第3絶縁膜に第2転送電極
パターン2bに達するスルーホールを形成し、また第3
絶縁膜および第2絶縁膜に第1転送電極パターン2a達
するスルーホール等を形成する。
【0025】次に、スパッタリング技術によって、基体
1上全体に、転送電極2およびダミー転送電極3を覆う
状態で遮光性を有する遮光材料膜5を形成する。この遮
光材料膜5は、後述の遮光膜および配線(図示略)を形
成するためのもので、例えばアルミニウム等の金属膜で
形成される。その後、リソグラフィ技術によって、図1
(b)の(イ)に示すように、有効画素領域における遮
光材料膜5上に、開口部を有する遮光膜を得るためのエ
ッチングにてマスクとなる第1レジストパターン7を形
成する。これとともに、同図(b)の(ロ)に示すよう
に、周辺領域における遮光材料膜5上には、第1レジス
トパターン7を反転した形状の第2レジストパターン8
をダミー転送電極3が開口した位置(以下、単に開口と
記す)3aに重なるように形成する。
【0026】第1レジストパターン7は、開口部を有す
る遮光膜を得るためのエッチングにてマスクとなるもの
であることから、遮光膜の開口部を形成する位置の直上
がその開口部に対応する形状に除去されて、開口部に対
応する形状の孔パターンを有するものとなる。一方、第
2レジストパターン8は、第1レジストパターン7を反
転した形状に形成されるため、遮光膜の開口部を形成す
る位置の直上が、その開口部に対応する形状に残った島
パターンとなる。すなわち、第2レジストパターン8は
第1レジストパターン7の孔パターン部分と一致した形
状になる。また第2レジストパターン8は、第1レジス
トパターン7とともに形成するため、第1レジストパタ
ーン7を形成する際の第1レジストパターン1の位置ズ
レをそのまま反映したものとなる。
【0027】次いで、周辺領域のダミー転送電極3の開
口3aに対する第2レジストパターン8の位置を観察す
る。この観察では、例えば電子顕微鏡等を用い、ダミー
転送電極3の開口3aに対して第2レジストパターン8
の位置がズレているか否かを確認する。そして位置ズレ
が生じている場合には、第2レジストパターン8の位置
および大きさを測定する。
【0028】その後、観察結果に基づいて、例えば位置
ズレが生じている場合には、測定して得た第2レジスト
パターン8の位置および大きさの寸法から、例えば、第
1レジストパターン7および第2レジストパターン8の
形成に用いる露光装置の露光量や基体1を保持するステ
ージの位置の調整等を行って、有効画素領域の転送電極
2の開口2cに対する第1レジストパターン7の位置合
わせを行う。
【0029】上記の位置合わせは、次に処理する基体1
に対して行われる。すなわち、次に処理する基体1上に
第1レジストパターン7を形成する露光にて、上記位置
合わせによる補正が加えられることになる。そして位置
合わせ後、第1レジストパターン7をマスクとして遮光
材料膜5をエッチングすることにより、受光部4の直上
位置に開口部6aを有する遮光膜6を形成する(図1
(c)の(イ)参照)。
【0030】このエッチングでは、第2レジストパター
ン8が形成された基体1の周辺領域にて、第2レジスト
パターン8をマスクとした遮光材料膜5のエッチングも
なされ、周辺領域のダミー転送電極3の開口3aの直上
位置に、開口3aと同様の形状、つまり遮光膜6の開口
部6aと同様の形状の遮光材料膜5のパターンが残るこ
とになる。その後は、第1レジストパターン7および第
2レジストパターン8を除去し、さらに従来と同様のプ
ロセスを行って遮光膜6上に、平坦化層、カラーフィル
タ層、層間絶縁膜、オンチップレンズ等を設けるととも
に基体1を複数の基板に分割する。
【0031】以上の工程によって図2(c)の(イ)に
示すように、分割して得た基板9の有効画素領域に、基
板9上に形成された転送電極2と、基板1の転送電極2
の開口2cの位置に設けられた受光部4と、転送電極2
の上方に形成されて高精度に受光部4の直上位置を開口
した開口部6aを有する遮光膜6(ハッチングで示す)
と、図示しないが遮光膜6上に形成された平坦化層、カ
ラーフィルタ層、層間絶縁膜およびオンチップレンズ等
とを備えた固体撮像素子が得られる。
【0032】なお、前述した基体1への転送電極2の形
成の際に、この固体撮像素子を構成する基板2の周辺領
域にダミー転送電極3を形成した場合には、例えば第1
レジストパターン7および第2レジストパターン8の形
成工程の露光の際に、1ショットで1つの基板9の形成
領域を照射する場合には、有効画素領域が図2(c)の
(イ)に示すように構成されているとともに、基板9の
周辺領域が図2(c)の(ロ)に示すように、ダミー転
送電極3と、遮光膜6の開口部6aと同様の形状を有す
る遮光材料膜5のパターン11とを備えた請求項2の発
明の一実施形態となる固体撮像素子10が得られる。
【0033】また、例えば第1レジストパターン7およ
び第2レジストパターン8の形成工程の露光の際に、1
ショットで複数の基板9の形成領域を照射するととも
に、基板9の周辺領域以外にダミー転送電極3を形成し
た場合には、有効画素領域が図2(c)の(イ)に示す
ように構成されているとともに、基板9の周辺領域が従
来と同様に構成された固体撮像素子が得られることにな
る。
【0034】このように、本実施形態の固体撮像素子の
製造方法では、有効画素領域に転送電極2を形成する際
のこの転送電極2の微妙なズレをそのまま反映したダミ
ー転送電極3を周辺領域に形成し、転送電極2およびダ
ミー転送電極3を遮光材料膜5で覆い、さらに有効画素
領域の遮光材料膜5上に第1レジストパターン7を形成
するとともに周辺領域の遮光材料膜5上に、第1レジス
トパターン7の位置ズレをそのまま反映した第2レジス
トパターン8を形成する。したがって、ダミー転送電極
3の開口3aに対する第2レジストパターン8の位置を
観察することにより、有効画素領域の転送電極2の開口
2cに対する第1レジストパターン7の孔パターンの微
妙な位置ズレの情報を高精度に得ることができる。
【0035】そして、観察結果に基づき、転送電極2の
開口2cに対する第1レジストパターン7の孔パターン
の位置合わせを行うことから、転送電極2の開口2cと
第1レジストパターン7の孔パターンとを高精度に位置
合わせした状態で第1レジストパターン7を形成するこ
とができる。このため、第1レジストパターン7をマス
クとして遮光材料膜5をエッチングすることにより、受
光部4の直上の最適な位置にしかも最適な形状に遮光膜
5の開口部5aを形成することができる。よって、受光
部4に光を入射させかつ受光部4以外への光の入射を確
実に防止できるため、感度やスミア等の特性がバラツキ
が少ない最善値である固体撮像素子を製造することがで
きる。
【0036】また本実施形態では第1レジストパターン
7および第2レジストパターン8を形成した段階で上記
の位置合わせを行うことができるので、位置合わせに用
いた基体1は、位置合わせ後に第1レジストパターン7
および第2レジストパターン8を除去することにより、
再び固体撮像素子の製造に用いることができる。
【0037】また周辺領域にアライメント用のダミー転
送電極3を備えた固体撮像素子10では、ダミー転送電
極3が、有効画素領域の転送電極2と同じパターン形状
を有するものであるため、上記実施形態の方法で述べた
ように有効画素領域の転送電極2と同じ工程にて形成さ
れて、有効画素領域に転送電極2を形成する際のこの転
送電極2の微妙な位置ズレをそのまま反映したものとな
っている。よって、転送電極2の上方に開口部6aを有
する遮光膜6を形成する際、開口部6aに対応する形状
の孔パターンを有する第1レジストパターンを7得るた
めのリソグラフィ技術では、ダミー転送電極3を用いた
上記実施形態と同様の方法を実施できるので、有効画素
領域の転送電極2の開口2cに対して第1レジストパタ
ーン7の孔パターンの位置合わせを高精度に行うことが
できる。
【0038】したがって、ダミー転送電極3を備えた固
体撮像素子10は、受光部4の直上の最適な位置にしか
も最適な形状に遮光膜5の開口部5aが形成されたもの
となるので、感度やスミア等の特性がバラツキが最小限
に抑えられたものとなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
る固体撮像素子の製造方法によれば、有効画素領域の転
送電極の微妙なズレをそのまま反映したダミー転送電極
を周辺領域に形成し、周辺領域の遮光材料膜上に第1レ
ジストパターンの位置ズレをそのまま反映した第2レジ
ストパターンをダミー転送電極の開口に重なるように形
成し、ダミー転送電極の開口に対する第2レジストパタ
ーンの位置を観察して、転送電極の開口に対する第1レ
ジストパターンの位置合わせを行うので、転送電極の開
口の最適な位置に位置合わせした第1レジストパターン
をマスクとした遮光材料膜のエッチングを行うことがで
きる。したがって、受光部の直上の最適な位置にしかも
最適な形状に遮光膜の開口部を形成することができるた
め、感度やスミア等の特性がバラツキが少ない最善値で
ある固体撮像素子を製造することができる。
【0040】また請求項2の発明に係る固体撮像素子に
よれば、周辺領域に、転送電極の微妙な位置ズレをその
まま反映したアライメント用のダミー転送電極が設けら
れているので、転送電極の上方に開口部を有する遮光膜
を形成する際、開口部に対応する形状の孔パターンを有
する第1レジストパターンを得るためのリソグラフィ技
術にて、ダミー転送電極を用いた上記請求項1の発明と
同様の方法により、有効画素領域の転送電極の開口に対
して第1レジストパターンの孔パターンの位置合わせを
高精度に行うことができる。したがってこの発明によれ
ば、受光部の直上の最適な位置にしかも最適な形状に遮
光膜の開口部が形成されたものとなるので、感度やスミ
ア等の特性のバラツキが少ない固体撮像素子を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明に係る固体撮像素子の
製造方法の一実施形態を工程順に示す説明図(その1)
であり、(イ)は有効画素領域の要部平面図、(ロ)は
周辺領域の要部平面図である。
【図2】(c)は本発明に係る固体撮像素子の製造方法
の一実施形態を工程順に示す説明図(その2)であり、
(イ)は有効画素領域の要部平面図、(ロ)は周辺領域
の要部平面図である。
【図3】(a),(b)は本発明の課題を説明するため
の要部平面図である。
【符号の説明】
1…基体、2…転送電極、2c,3a…開口、3…ダミ
ー転送電極、4…受光部、5…遮光材料膜、6…遮光
膜、6a…開口部、7…第1レジストパターン、8…第
2レジストパターン、9…基板、10…固体撮像素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効画素領域とその周辺の周辺領域とを
    有した基体を用い、該基体上に、その縦横それぞれに所
    定間隔をあけて開口した状態に転送電極を形成し、前記
    有効画素領域にて前記転送電極が開口した位置に光電変
    換をなす受光部を設け、前記基体上に前記転送電極を覆
    う状態で遮光性を有する遮光材料膜を形成し、前記有効
    画素領域における遮光材料膜上に第1レジストパターン
    を形成し、該第1レジストパターンをマスクとして前記
    遮光材料膜をエッチングすることにより、前記受光部の
    直上位置に開口部を有する遮光膜を形成する固体撮像素
    子の製造方法において、 前記転送電極を形成する際に、前記有効画素領域だけで
    なく前記周辺領域にも前記転送電極を形成してこの周辺
    領域の転送電極をダミー転送電極とし、 前記遮光材料膜上に第1レジストパターンを形成する際
    に、前記周辺領域の遮光材料膜上に、第1レジストパタ
    ーンを反転した形状の第2レジストパターンを前記ダミ
    ー転送電極が開口した位置に重なるように形成し、 前記周辺領域のダミー転送電極が開口した位置に対する
    前記第2レジストパターンの位置の観察結果に基づい
    て、前記有効画素領域の転送電極が開口した位置に対す
    る前記第1レジストパターンの位置合わせを行うことを
    特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板に設けられた有効画素領域とその周
    辺の周辺領域とを備え、 前記有効画素領域には、該有効画素領域における基板上
    に、その縦横それぞれに所定間隔をあけて開口した状態
    に転送電極が形成され、 前記基板の前記転送電極が開口した位置に光電変換をな
    す受光部が設けられ、 前記転送電極の上方に、前記受光部の直上位置を開口し
    た開口部を有しかつ受光部以外への光の入射を遮断する
    遮光膜が形成された固体撮像素子において、 前記周辺領域における基板上には、前記有効画素領域の
    転送電極と同じパターン形状を有するアライメント用の
    ダミー転送電極が設けられていることを特徴とする固体
    撮像素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105448953A (zh) * 2014-09-16 2016-03-30 乐金显示有限公司 有机发光显示装置
US10903225B2 (en) 2018-09-19 2021-01-26 Toshiba Memory Corporation Storage device and manufacturing method for the same

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