JPH11148983A - 人工衛星搭載タイマの補正装置 - Google Patents

人工衛星搭載タイマの補正装置

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JPH11148983A
JPH11148983A JP9315490A JP31549097A JPH11148983A JP H11148983 A JPH11148983 A JP H11148983A JP 9315490 A JP9315490 A JP 9315490A JP 31549097 A JP31549097 A JP 31549097A JP H11148983 A JPH11148983 A JP H11148983A
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JP
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time
timer
artificial satellite
gps receiver
correction
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JP9315490A
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Hiroshi Tomita
博史 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、人工衛星搭載のタイマ(時計)
を簡単な構成で、容易にかつ高精度に補正する。 【解決手段】 GPS衛星からの航法データが高精度の
時刻データ等を含むことに着目してなされたもので、G
PS受信機3はGPS衛星からの電波を受信して時刻デ
ータと軌道上の位置データを出力する。計算機1は、位
置データから得られる軌道位置情報及びこれに同期した
パルス時刻情報から、軌道面における起点位置Kからの
経過現在時刻を算出し、搭載タイマを補正する。また時
刻データを基に、同様にして秒タイマ及び日タイマの時
刻を補正する。このように、GPS受信機3の利用によ
り、従来のように逐一地上局側との間で補正のための通
信を必要とすることがなく、簡単な構成で高精度のタイ
マ補正が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星に搭載さ
れ衛星制御や天体位置観測等に使用されるタイマ(時
計)の補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示したように、地球回りを周回す
る人工衛星には計算機1が搭載され、その計算機1に
は、水晶発振器で構成されたクロック信号発生回路11
が内蔵されている。計算機1は、クロック信号発生回路
11から供給されたパルス状のクロック信号CをCPU
12で受け、ソフトウェアによるそのクロック信号Cの
積算演算(カウント)によって、時刻信号を導出するよ
う構成されている。クロック信号Cの積算演算(カウン
ト)は、人工衛星の地球回りの周回に同期して行なわ
れ、予め定めた軌道上のある起点の通過時をゼロ(0)
時として、そこから積算を開始し、各周回毎にそのゼロ
時からの積算を繰り返し、軌道上の位置に対応した時刻
信号を導出する。
【0003】従って、いま人工衛星は6000秒(10
0分)の周期で地球を周回しているものとし、計算機1
におけるタイマが、クロック信号発生回路11から出力
される例えば1/4秒間隔のクロック信号Cを計数して
現在時刻信号を生成するとすれば、図7に示したよう
に、タイマは24000個目の現在時刻信号を生成し
て、ゼロに戻る周期を繰り返す。
【0004】クロックパルス発生回路11を構成する水
晶発振器はかなり安定した周波数特性を有するものでは
あるが、発振器を構成する水晶振動子及びそれに付随す
る回路は、周囲の温度変化や経年変化等によって、クロ
ック信号Cの周期に誤差が生じるのは避け難い。
【0005】人工衛星搭載の時刻信号は周回する人工衛
星の軌道位置情報に対応し、時刻信号は衛星制御等のス
ケジューリングはもちろんのこと、搭載された太陽セン
サあるいはスターセンサにおけるオン・オフ動作の基準
時刻となるので、タイマの誤差は、直ちに衛星自体の機
能精度に大きな影響を与えるから、時刻信号は高精度に
維持管理されることが必要とされた。
【0006】従って、従来は、時刻信号の正確さを期す
ため、時刻信号を人工衛星側からテレメトリによって地
上局2側に定期的に伝送し、地上局2側では正確な時刻
と比較し、その時間差を補正すべく補正コマンドを人工
衛星側に送信していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工衛星におけ
るタイマは、上述のように、地上局との間で定期的な時
刻信号及び補正コマンドの送受信による補正を必要とし
たので、構成は複雑であると同時に、運用には手数を要
した。
【0008】また、時刻信号を受信し補正コマンドを送
信する地上局は、太陽の周りを公転する地球上に固定し
て位置するのに対し、時刻信号を送信し補正コマンドを
受信する人工衛星側はその地球を周回しているから、両
者間の距離も刻々と変化する。また衛星の周回軌道も太
陽風等による外乱を受けしばしば変位するので、両者間
の電波伝搬距離も変動し、正確な距離を把握するのは困
難である従って、衛星と地球、両者間の距離を常に正確
に把握するのは容易ではなく、人工衛星側と地上局側と
の間を送信される時刻信号及び補正コマンドの伝送時間
も、正確に把握するのは困難であり、これが正確なタイ
マ補正を阻害する要因となったので改善が要望されてい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで第1の発明は、人
工衛星搭載タイマの補正装置において、人工衛星に搭載
され、GPS衛星からの電波を受信して人工衛星の軌道
位置情報及びこれに同期したパルス時刻情報を出力する
GPS受信機と、前記人工衛星に搭載され現在時刻信号
を生成するタイマと、このタイマの現在時刻信号を前記
GPS受信機から出力された軌道位置情報及びパルス時
刻情報を基に補正する補正手段とを具備することを特徴
とする。
【0010】また、第2の発明は、同じく人工衛星搭載
タイマの補正装置において、人工衛星に搭載され、GP
S衛星からの電波を受信して時刻データを出力するGP
S受信機と、前記人工衛星に搭載され現在時刻信号を生
成するタイマと、このタイマの現在時刻信号を前記GP
S受信機から出力された時刻データを基に補正する補正
手段とを具備することを特徴とする。
【0011】このように、第1及び第2の発明は、いず
れも人工衛星がGPS衛星からの電波を受信し、得られ
た人工衛星の位置データあるいは時刻データを基に、搭
載されたタイマを補正するので、より高い精度の時刻信
号が得られるとともに、従来のように地上局側との間
で、補正のための定期的な通信を行う必要がないので、
構成の簡易化が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明による人工衛星搭
載タイマの補正装置の一実施の形態を図1ないし図5を
参照して説明する。なお、図6及び図7に示した従来の
装置と同一構成には、同一符号を付して、詳細な説明は
省略する。
【0013】図1は、この発明による人工衛星搭載タイ
マの補正装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【0014】すなわち、人工衛星にはまず従来と同様
に、計算機1が搭載され、クロック信号発生回路11か
らの1/4秒(=Δt)周期のクロック信号CがCPU
12に供給されている。CPU12も、従来と同様に、
人工衛星の周回毎にソフトウェア上でそのクロック信号
Cのパルスの積算を繰り返し時刻信号を順次導出するよ
う構成されている。
【0015】また、人工衛星にはCPU31を内蔵した
周知のGPS受信機3が搭載され、GPS受信機3は、
GPSを構成する24個の衛星のうち、4個以上のGP
S衛星から伝送される航法データの電波をアンテナ4を
介して受信する。GPS衛星には原子(電子)時計が搭
載され、GPS受信機3はその原子(電子)時計に基づ
く高精度の航法データを受信し、例えば8秒毎に、正確
な時刻データと人工衛星(自己)の3次元位置データと
を間欠的に算出するように構成されている。
【0016】なお、自己の軌道位置を示す算出された3
次元上の位置データは、周知のように、人工衛星(自
己)の軌道位置情報とその軌道位置情報に同期したパル
ス時刻情報とから構成されている。
【0017】なお、GPS衛星に搭載された原子時計
は、水晶発振器等と比較してより高精度で、誤差も常時
精々数ナノ秒程度であるから、8秒周期の出力ではある
が、高精度の時刻データ及び位置データを得ることがで
きる。
【0018】そこで、この実施の形態の装置は、図1に
示すように、受信した航法データからGPS受信機3
は、8秒(ΔY)周期で、極めて正確な時刻データと位
置データとを演算して求め、計算機1のCPU12に供
給する。GPS受信機3は、時刻データ及び位置データ
の演算に、例えば2秒という処理時間を要するとする
と、その2秒経過した現在時刻及び現在位置を計算機1
に供給する。
【0019】CPU12は、GPS受信機3からの位置
データ(軌道位置情報及びこれに同期したパルス時刻情
報)を基に、周回する人工衛星の軌道上の起点位置K通
過時刻が正確にゼロ時刻を示すようにタイマ補正を行う
もので、以下図2及び図3を参照しその補正動作を説明
する。なお、人工衛星の起点位置Kには、例えば地球の
赤道上空に対応する軌道上の位置が採用される。従っ
て、タイマにおけるゼロ時刻は、その起点位置Kの通過
時刻に対応するものとし、従来と同様に、タイマは起点
位置Kの通過した後のクロック信号Cのパルス数を計数
し、1周回して、起点位置Kを通過時にクリアし、同時
に再びパルス数の計数を行い、以後これを繰り返すもの
である。以上のタイマ動作を図2に示すフローチャート
を参照して説明する。なお、図3にはタイマの補正動作
手順を説明したフローチャートであるが、いずれもソフ
トウェア(プログラム)の表記方法で表示している。
【0020】まず図2に示すように、ステップ21で
は、計算機1のCPU12は軌道上の起点位置Kの通過
時刻(ゼロ時)から周期Δt(1/4秒)のクロック信
号Cを計数し、時刻信号を生成する。
【0021】次に、ステップ22において、CPU12
は、クロック信号Cの計数によりタイマが人工衛星の1
周回に要する時間に該当する時間(6000秒)を計数
したか否かを判定し、その時間を越えないとき(NO)
には、ステップ21におけるタイマ1での計数を継続
し、1周回に該当する時間(6000秒)を越えたとき
(YES)には、次のステップ23において、タイマは
それまでの計数値の時間から1周回に相当する時間を引
算し、つまりその瞬間にはゼロ時にクリアされた後、再
びステップ21のステップに戻り、引続きパルス数の積
算計数を実行する。 以上のようにして、人工衛星搭載
のタイマにより、軌道位置に対応した時刻信号が生成さ
れる。
【0022】クロック信号発生回路11からのクロック
信号Cの周期が不安定である場合、より正確な時刻信号
を得るため、この実施の形態では、GPS受信機3から
の位置データを利用し、起点位置K通過時のゼロカウン
トを基準とするタイマ補正を以下説明する手順で行うも
のである。
【0023】すなわち、図3は後述するように、図2に
示した手順(ステップ21〜23)に加えて、クロック
信号Cに誤差が生じ、GPS受信機3からの位置データ
(T0 )に基づきタイマ補正を行う動作手順を示したも
のであり、図4に示す動作説明図を参照して説明する。
【0024】まず、理解を容易にするために、GPS受
信機3からは、人工衛星が軌道上の起点位置K通過時刻
に一致したタイミングで位置データが出力される場合
を、図4(a)を参照して説明する。上述のように、G
PS受信機3から出力される位置データ(T0 )とは、
人工衛星の軌道上の位置情報とその位置情報に同期した
パルス時刻情報であり、例えば8秒間隔という間欠的に
出力されるデータである。従って、受信された航法デー
タを基に、GPS受信機3内でその位置データ(T0 )
を算出するのに2秒間要するとすると、図4(a)に示
すように、計算機1のCPU12は、軌道上の起点位置
K通過後、2秒(T1 )後に、その2秒経過後の人工衛
星の現在位置データ、すなわち軌道位置情報及びこれに
同期したパルス時刻情報を受ける。従って、タイマはパ
ルス時刻情報による2秒後の時刻信号(T1 =2秒)を
そのままより正しい現在時刻として補正される。
【0025】このように、GPS受信機3出力の位置デ
ータ(T0 )が起点位置Kとタイミングが一致する場合
は、位置データに基づく現在時刻信号そのものが軌道起
点位置K通過後の正確な現在時刻を示すものであり、タ
イマの時刻をその現在時刻に補正すればよい。
【0026】上記説明は、GPS受信機3出力の位置デ
ータ(T0 )が起点位置Kとタイミングが一致するもの
として説明したが、位置データ(T0 )は高精度ではあ
るが、間欠的に出力されるものであり、起点位置KとG
PS受信機3出力の位置データ(T0 )とは必ずしも一
致しないと考えることができる。
【0027】そこで、人工衛星の起点位置K通過時刻と
GPS受信機3出力の位置データ(T0 )とが一致しな
い場合のタイマ補正動作を、図3及び図4(b)を参照
して説明する。
【0028】ステップ21からステップ23までは、図
2に示したものと同様であり、相違点は、ステップ22
でNOのとき及びステップ23の後に、GPS受信機3
による位置データ(T0 )が起点位置Kを通過して出力
されたか否かの判断(ステップ31)が入る点である。
【0029】すなわち、ステップ22でNOの判断のと
き及びステップ23を経た後は、ステップ31におい
て、GPS受信機3による位置データ(T0 )が、起点
位置Kを通過した(YES)か否か判断され(ステップ
31)、位置データ(T0 )が起点位置Kを通過した
(YES)ときは、ステップ32においてタイマは次の
ようにして時刻信号の補正を行うものである。
【0030】すなわち、図4(b)にも示すように、G
PS受信機3から起点位置K通過後に初めて出力される
の位置データ(T0 )は、その時の軌道面内における人
工衛星の位置に対応した時刻(軌道位置情報に同期した
パルス時刻情報)に基づく現在位置及び現在時刻(T1
)である。
【0031】ところで、タイマ側で必要とする時刻は、
人工衛星が起点位置Kを経過した後の正確な時間であ
る。従って、人工衛星がその起点位置Kから、位置デー
タ(T0 )である航法データの受信位置までの軌道上の
角度θを通過するのに要した時間Tmを、位置データ
(T0 )上の現在時刻(2秒)に加えた時刻(Tm+2
秒)が、タイマでの正確な現在時間とするものである。
【0032】起点位置Kを通過後の軌道面内の角度θだ
け通過するに要した時間(Tm)は、計算機1におい
て、図4(b)に示すように、GPS受信機3の位置デ
ータ(T0 )から求められる軌道面上の角度(θ)を人
工衛星の周回角速度(ω)で除することによって求めら
れる。
【0033】従って、人工衛星の計算機1は、図3に示
すステップ31において、GPS受信機3の位置データ
(T0 )が起点位置Kを通過したとき(YES)、ステ
ップ32において、タイマは上記時間(Tm)にGPS
受信機3出力遅れ(2秒)を加算した時間を、人工衛星
の正確な現在時刻であるとして補正する。
【0034】補正後、及びステップ31でGPS受信機
3の位置データ(T0 )が起点位置Kを通過してない
(NO)と判断されたときは、いずれもステップ21に
戻り、タイマ積算が継続する。
【0035】なお、上述のように、この実施の形態にお
ける装置では、タイマ補正は、タイマの積算計数が最大
値からゼロに変化するいわゆる不連続点となる位置で実
行される。従って、軌道上の起点位置K付近での、タイ
マによる各種制御や天体位置計算等は好ましくなく、こ
れらの動作は起点位置K通過時間帯を避けた領域で実施
される。
【0036】上記第1の実施の形態では、GPS受信機
3での演算のための出力遅れ時間を2秒であるとして説
明したが、この出力遅れ時間には単なる処理時間(既知
の一定時間と考えることができる)の他に、GPS受信
機3の航法データ出力の周期が計算機1側の受信タイミ
ングが一致しないことによるその差分の遅れ時間が含ま
れる。
【0037】このような出力遅れ時間は、図1に示すよ
うに、計算機1からGPS受信機3へ8秒周期の時刻信
号を供給することによって計測することができる。すな
わち、GPS受信機3は、計算機1からの時刻信号か
ら、その現在時刻を演算により求めて直ちに計算機1に
出力する。この時刻には単なる処理時間による遅れのみ
であり、上述のような航法データ出力周期とのタイミン
グの不一致による遅れ時間は含まれてはいない。
【0038】計算機1は航法データ出力周期に同期して
出力された時刻と、GPS受信機3からの演算出力され
た時刻情報との時間差を航法データ出力周期とのタイミ
ング不一致による出力遅れ時間とするものである。
【0039】以上のように、第1の実施の形態ではGP
S衛星による航法データから得られる位置データを用い
てタイマ補正することを説明したが、航法データから得
られる時刻データを用いてタイマ補正することもでき
る。
【0040】図6は、本発明による人工衛星搭載タイマ
の補正装置の第2の実施の形態を説明したもので、GP
S受信機3からの時刻データに基づくタイマ補正手順を
示したフローチャートである。また、図6は、タイマが
天体の位置計算等の時刻信号を供給し、秒単位で日付管
理を行っているものとして説明する。
【0041】その動作原理は、GPS受信機3からの時
刻データが、午前零時を通過した初回の時刻データを検
出し、その時刻データが午前零時から経過した時間(す
なわち、午前零時を通過した初回の時刻データの時刻
と、GPS受信機3の出力遅れ時間(2秒)との和)を
秒タイマに設定する。また、秒タイマが24時間を計数
したときに1日を加算するよう日タイマが設定される。
【0042】すなわち、図1に示した計算機1は、GP
S受信機3から導出される時刻データから、軌道上での
起点位置Kにおける衛星通過時刻を求め、図5のステッ
プ51に示すように、秒タイマはその衛星通過時刻から
周期Δtのクロック信号Cを基に秒単位の積算計数を行
なう。
【0043】次ぎに、ステップ52において、計算機1
は秒タイマが人工衛星の1日に相当する秒数(8640
0秒)を計数したか否かを判定し、1日に相当する秒数
を越えたとき(YES)には、次のステップ53におい
て、秒タイマは計数値から1日に相当する時間を引算し
た、また日タイマは1(日)を追加する。
【0044】次に、第1の実施の形態で説明したのと同
様に、ステップ54において、GPS受信機3による時
刻データ(GPS時刻)が、午前零(0)時を通過した
か否かを判定する。
【0045】ステップ54において、GPS受信機3に
よる時刻データが、午前零時を通過したとき(YE
S)、秒タイマは、ステップ55において、午前零時を
通過してから12時間経過したか否かを判断する。ステ
ップ55において、秒タイマが12時間を越えて、午前
零時を通過した(YES)と判断されたときは、日タイ
マはステップ56において1(日)を加算し、次ぎに、
ステップ55で午前零時を通過してから12時間経過し
ない(NO)と判断された場合とともに、ステップ57
において、秒タイマはGPS受信機3による時刻データ
によりゼロに補正され、人工衛星搭載タイマの補正が終
了する。
【0046】なお、この実施の形態において、ステップ
55で12時間を越えたか否かを判定するのは、次のス
テップ56において、日付の加算を2重に行わないため
に安全度を考慮して行うものである。すなわち、例え
ば、GPS受信機3が一時的に動作を停止している場合
も考えられる。そこで、GPS受信機3による日タイマ
誤差補正の際は、秒数の値が、例えば一日の半分の12
時間(43200秒)の計数を境界として、既に12時
間を越えているときには、日付の更新を実行することと
した。 このように、第2の実施の形態では、人工衛星
搭載のタイマはGPS衛星からの航法データに含む時刻
データをもとに、秒及び日付の補正を行うもので、午前
零時のGPS時刻を基準に、秒タイマが1日の秒数(8
6400秒)を計数して、ゼロへの補正と日付の1日加
算が正確に実行される。
【0047】以上のように、この発明によれば、GPS
受信機を搭載し、GPS衛星からの航法データを利用し
て、搭載したタイマの時刻補正を行うので、従来のよう
に地上局側との間で時刻信号や補正コマンドの送受信を
交わす必要がなくなり、簡単な構成で高精度の補正がで
きるものである。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明による人工衛星
搭載タイマの補正装置によれば、タイマ補正に、地上局
からの制御を必要とせず、しかも人工衛星のタイマを高
精度に維持できるものであり、実用に際し得られる効果
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による人工衛星搭載タイマの補正装置に
係る第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す装置のタイマ動作を説明するフロー
チャートである。
【図3】図1に示す装置のタイマ補正手順を示すフロー
チャートである。
【図4】図4(a)(b)は図1に示す装置の動作説明
図である。
【図5】本発明による人工衛星搭載タイマの補正装置に
係る第2の実施の形態において、そのタイマ補正手順を
示すフローチャートである。
【図6】従来の人工衛星搭載タイマの補正装置の構成図
である。
【図7】図6に示す装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 計算機 11 クロック信号発生回路 12 CPU 2 地上局 21 計算機 3 GPS受信機 31 CPU 4 アンテナ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星に搭載され、GPS衛星からの
    電波を受信して人工衛星の軌道位置情報及びこれに同期
    したパルス時刻情報を出力するGPS受信機と、 前記人工衛星に搭載され現在時刻信号を生成するタイマ
    と、 このタイマの現在時刻信号を前記GPS受信機から出力
    された軌道位置情報及びパルス時刻情報を基に補正する
    補正手段とを具備することを特徴とする人工衛星搭載タ
    イマの補正装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマは、地球の回りを周回する人
    工衛星の軌道面に設定した起点位置通過時をゼロ時とし
    て周回毎に時刻を計数し、 前記補正手段は、前記ゼロ時を基準として現在時刻を補
    正することを特徴とする請求項1記載の人工衛星搭載タ
    イマの補正装置。
  3. 【請求項3】 人工衛星に搭載され、GPS衛星からの
    電波を受信して時刻データを出力するGPS受信機と、 前記人工衛星に搭載され現在時刻信号を生成するタイマ
    と、 このタイマの現在時刻信号を前記GPS受信機から出力
    された時刻データを基に補正する補正手段とを具備する
    ことを特徴とする人工衛星搭載タイマの補正装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記タイマの時刻信号
    により設定される日付と秒とを、GPS受信機からの時
    刻データを基に補正する請求項3記載の人工衛星搭載タ
    イマの補正装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、午前零時を基準に現在
    時刻を補正することを特徴とする請求項3または請求項
    4に記載の人工衛星搭載タイマの補正装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100899545B1 (ko) 2007-07-10 2009-05-27 한국표준과학연구원 항법 위성 전체 관측법을 이용한 시각 전송방법
CN102566408A (zh) * 2010-12-10 2012-07-11 上海卫星工程研究所 卫星时钟的校准系统及其校准方法
JP2017052306A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 Necスペーステクノロジー株式会社 人工衛星、及び人工衛星の衛星送出信号生成方法
CN112255906A (zh) * 2020-09-25 2021-01-22 深圳星标科技股份有限公司 计时方法、目视助航设备控制方法及相关装置

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