JPH11148751A - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JPH11148751A
JPH11148751A JP33511197A JP33511197A JPH11148751A JP H11148751 A JPH11148751 A JP H11148751A JP 33511197 A JP33511197 A JP 33511197A JP 33511197 A JP33511197 A JP 33511197A JP H11148751 A JPH11148751 A JP H11148751A
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water
recovery
ice
heat storage
pipe
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JP33511197A
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Isao Hashiguchi
功 橋口
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒液を水と直接接触させて冷却し氷を作る
製氷装置において、複数の蓄熱槽に流出して滞留する冷
媒液を効率的に回収すること。 【解決手段】 複数の蓄熱槽4の底部10に滞留する冷
媒液41をそれぞれ回収する複数の回収配管5を備え、
各回収配管5には、回収される液が冷媒液41の場合は
開作動し、水40の場合は閉作動する水制限弁16が設
けられる。そして水制限弁16が開作動しているときだ
け冷媒液41が回収槽13に回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水より比重が大き
く実質的に水に不溶性の冷媒液を水に直接接触させて冷
却し氷を作る製氷器と、該製氷器からの氷を貯蔵する複
数の蓄熱槽と、各蓄熱槽に混入し底部に貯留する冷媒液
を回収する複数の回収配管を備えた製氷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンバインドサイクル吸気冷却な
どを用いた火力発電プラントや比較的大規模な空調設備
等において、氷を利用した蓄熱システムが採用されるよ
うになってきた。例えば火力発電プラントでは、電力需
要の非ピーク時に製氷装置を運転して蓄熱槽に氷を含む
冷却水を貯蔵しておき、電力需要ピーク時に蓄熱槽から
冷却水をガスタービンの吸気冷却装置に供給して吸気を
冷やし、ガスタービンに流入する空気の密度を上昇させ
多量の空気をガスタービン燃焼室に流入させることによ
り、通常では夏季にガスタービン出力が低下するのを防
止している。また大規模な空調設備においては、深夜電
力を利用して製氷装置を運転し蓄熱槽に氷を含む冷却水
を貯蔵しておき、冷房需要の大きい昼間に貯蔵した冷却
水で冷却の少なくとも一部を補っている。
【0003】このような蓄熱システムは融解潜熱の大き
い氷を利用するので、設置される蓄熱槽の容積あたりの
蓄熱量が大きいという利点があり、今後より多くの分野
で利用されるものと期待されている。氷を利用する蓄熱
システムとしては、先ずスタチック氷を利用する方法が
知られている。しかしこの方法は、槽内に設けた伝熱管
に冷媒液(ブライン)を流し、その外周面に氷が成長す
るにつれ、氷自身の熱抵抗が増大して蓄熱速度が低下し
ていくという問題がある。そのため所望の蓄熱速度を得
るには、氷形成のために伝熱管に流す冷媒液の温度を極
めて低くするか、または伝熱管をかなり長くする必要が
ある。そして前者の方法は冷媒液を冷却する冷凍装置の
成績係数が低くなるため冷凍装置の要領が大きくなり、
後者の方法は長い伝熱管により製氷装置自体が大きくな
るという、それぞれ別の問題が発生する。
【0004】これらの問題を解決するため、水を冷媒液
に直接接触させて製氷する方法が知られている。例えば
特開昭48−47518号公報には図3に示すような方
法が提案されている。この方法は槽106内に冷凍装置
などの吸熱部104を設け、その吸熱部104において
水不溶性で水より比重の大きな流体(冷媒液)109を
冷却し、それをポンプ107で移送し槽111内に噴出
して水113と直接接触させることにより粒状の氷11
3’を作るものである。ここで、水は水道管116より
供給され、生成された氷113’は水と共に出口118
から外部へ取り出される。なおこの方法では、比重差に
より槽111内の上部に水113と氷113’の層が形
成され、下部に流体109の層が形成される。そして流
体109の層は、重力差で連通管112を通って再び槽
106に戻される。
【0005】さらに、特開平3−140767号公報に
は図4に示すような方法が提案されている。この方法は
熱交換器244で冷却された油性流体(冷媒液)を供給
ノズル252に送り、蓄熱槽202内に落下した油性流
体に水を直接接触させて氷Iを作るものである。そして
生成した氷は水と共に外部装置(206)に循環され
る。一方、水から熱を吸収した油性流体は蓄熱槽202
の水層Wの下部に蓄積して油性流体層Oを形成し、ポン
プ232により熱交換器244に循環する。なお油性流
体は、熱交換器244を通過する間に他の冷媒で間接的
に冷却される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし図3や図4の方
法を実施すると冷媒液の流出は避けられないが、前記い
ずれの公報にもその解決方法は示されていない。また蓄
熱槽はいずれも単一槽形式であり、そのような蓄熱槽と
して一般に鋼製またはFRP製のタンクが使用される
が、コストが高くなり、大容量の蓄熱システムには適用
できないという問題がある。そこで低コストの蓄熱槽が
考えられるが、そのような蓄熱槽としてはコンクリート
製のスラブ層を側部や底部に採用したものがある。しか
もこのスラブ層を用いた蓄熱槽を大容量の蓄熱システム
に適用する場合は、複数の単位蓄熱槽を必要とするだけ
連結造成して並列運転することができる。しかし、この
ようなスラブ層を用いた蓄熱槽を使用する場合でも、氷
に混入して流出する冷媒液の回収対策は必要である。そ
して大容量化のために複数の蓄熱槽を設置する場合に
は、必ずしも夫々の槽に等量の冷媒液が流出するとは限
らず、より安価で効率的な回収システムに使用とする場
合、困難性を増すことになる。そこで本発明は、複数の
蓄熱槽を使用する場合において、それらの蓄熱槽から冷
媒液を効率的に回収する手段を備えた製氷装置を提供す
ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、水40より比重が大きく実
質的に水40に不溶性の冷媒液41を水40に直接接触
させて冷却し氷を作る製氷器1と、製氷器1からの水4
0を貯蔵する複数の蓄熱槽4と、氷に混入され各蓄熱槽
4の底部10に貯留する冷媒液41を回収する複数の回
収配管5を備えている。そして各回収配管5には、回収
される液が冷媒液41の場合は開作動し水40の場合は
閉作動する水制限弁16が設けられることを特徴とする
ものである。なお本発明において「実質的に水不溶性」
とは、水に対して不溶性もしくは本発明の製氷作用に差
し支えない程度の僅かな可溶性しかないことをいう。
(以下同じ) そして水より比重が大きく実質的に水不溶性の冷媒液と
しては、例えばパーフロロカーボン、ハイドロフロロカ
ーボン、パーフロロエーテルなどを含む不凍液を使用で
きる。
【0008】上記製氷装置によれば、各蓄熱槽4に氷や
水と一緒に混入しその比重差により底部に貯留する冷媒
液41は、回収配管5により例えば回収槽13に回収す
ることができる。そして回収された冷媒液41は製氷器
1に循環して再使用に供すことができる。この回収操作
は蓄熱槽4に所定量の冷媒液41が貯留する都度バッチ
的に行なうことができる。そして回収配管5内の流体が
冷媒液41の間は水制限弁16が開作動するので貯留し
た冷媒液41が回収槽13などに回収でき、回収配管5
内の流体が冷媒液41から水40に代わった時点で水制
限弁16が閉じられて回収操作が自動的に停止される。
また回収配管5や水制限弁16は各蓄熱槽4ごとに設け
られるので、例え回収ポンプ11が共通であっても各蓄
熱槽4に滞留する冷媒液量に応じた個別操作が行われ
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の実施の形態であって、蓄熱槽4がコンクリート
スラブ構造によって形成されていることを特徴とするも
のである。このように構成すると、複数の蓄熱槽4を連
続して低いコストで作ることができる。請求項3に記載
の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の実施
の形態であって、各回収配管5における水制限弁16の
2次側に接続される共通の回収ヘッダ17と、該回収ヘ
ッダ17と回収槽13を接続する共通回収配管12と、
該共通回収配管12に設けた回収ポンプ11を有するこ
とを特徴とするものである。このように構成すると、回
収系の設備がより簡単になり装置の設置面積および設置
コストをより低下させることができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の発明の実施の形態であっ
て、水制限弁16が水40と冷媒液41の比重差を利用
する重力作動弁であることを特徴とするものである。こ
のような水制限弁16は構造が簡単で他からの駆動力を
必要とせず、高い信頼性で回収系に水が流出することを
制限することができる。請求項5に記載の発明は、請求
項4に記載の発明の好ましい実施の形態であって、回収
配管5が蓄熱槽4から上方に立ち上げられ次いで下降す
るように設置され、該下降部分に重力作動弁が設けられ
ることを特徴とするものである。このように構成した回
収配管5部分に重力作動弁を設けることにより、重力作
動弁の作動をより確実なものとするこができる。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の発明の好ましい実施の形態
であって、水制限弁16の1次側における回収配管5に
侵入した水40を回収槽13に送る水回収手段が設けら
れることを特徴とするものである。このように構成する
と冷媒液41を回収する際に、回収に先立って回収系に
混入した水40を回収槽13に回収して除去することが
可能になる。請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の好ましい実施の形態であって、水回収手段が、
各回収配管5の蓄熱槽4内における吸入部5aに設けた
逆流防止手段5bと、回収槽13の冷媒液41を各重力
作動弁の2次側から1次側における回収配管5に供給す
る開閉弁(20、22)と、該1次側における回収配管
5と回収槽13を接続する水回収配管29および開閉弁
28を有することを特徴とするものである。このように
すると簡単な構成でより確実に効率よく回収系に滞留す
る水40を回収槽13に回収除去することが可能にな
る。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明の好ましい実施の形態であって、各水回収配管2
9が開閉弁28を介して共通の水回収ヘッダ30に接続
され、該水回収ヘッダ30と回収槽13が共通水回収配
管31により接続されることを特徴とするものである。
このように構成すると水回収系統の配管構成が簡単にな
る。請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8
記載の発明の好ましい実施の形態であって、各回収配管
5の吸入部5aと水回収配管29の接続部の間に水置か
ら冷媒液(不凍液)への換配管26と開閉弁27がさら
に設けられ、その水から冷媒液への置換配管26に回収
槽13の冷媒液41が供給されるものである。このよう
に構成すると各回収配管5における吸入部5aと水回収
配管29の接続部の間に滞留する水40をより効率よく
冷媒液41と置換することができる。請求項10に記載
の発明は、請求項9に記載の発明の好ましい実施の形態
であって、各回収配管5に接続される水から冷媒液への
置換配管26が開閉弁27を介して共通の置換ヘッダ2
5に接続され、該置換ヘッダ25とポンプ11が共通置
換配管24により接続されることを特徴とするものであ
る。このように構成すると水置換系統の配管構成がさら
に簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の製氷装置を説明す
るためのプロセスフロー図である。製氷装置は、水40
と冷媒液41を直接接触させて熱交換する製氷器1と、
冷媒41を冷却する冷凍装置2と、製氷器1と冷凍装置
2の間に冷媒液41をポンプ3bによって循環させる冷
媒液循環経路3と、製氷器1で作られた氷を水40と共
に貯蔵する複数基の蓄熱槽4と、各蓄熱槽4の底部に滞
留する冷媒液をそれぞれ回収する複数の回収配管5を備
えている。製氷器1は略U型の形状を有し、その一方の
脚部における上部には、冷媒液循環経路3からの冷媒液
41の導入部が設けられると共に、1基の蓄熱槽4から
の水リターン配管6が接続される。なお水リターン配管
6にはポンプ7がもうけられている。また他方の脚部の
上部には3基の蓄熱槽4への氷流出配管8が3本の接続
される。これら水リターン配管6および氷流出配管8の
本数は上記に限らず任意に設けることができる。なお冷
媒液循環経路3は配管3aとポンプ3bにより構成さ
れ、ポンプ3bにより水40と熱交換して略U型の底部
に滞留する冷媒液41が冷凍装置2に移送される。
【0014】各蓄熱槽4はコンクリート製のスラブ層に
より側部、底部および蓋部が形成され、それら蓄熱槽4
は相互に隣接して連結されている。そして各蓄熱槽4は
互いに共通の仕切壁9で仕切られ、それら仕切壁9の下
部に設けた開口部9aにより水40が槽間を流通できる
ようになっている。また各蓄熱槽4の底部10は一方に
傾斜しており、その最下部に形成された凹部10a内に
回収配管5の吸入部5aが位置している。各回収配管5
は蓄熱槽4から立ち上げられて回収ポンプ11を設けた
共通回収配管12を経て回収槽13に接続される。そし
て回収槽13に回収された冷媒液31はその下部からポ
ンプ14を有する冷媒液リターン配管15により製氷器
1の底部に戻される。なお後述するようにポンプ14は
冷媒液回収系と水回収系に兼用される。
【0015】図2は図1における冷媒の回収系統の詳細
図であり、水回収系も併せて示されている。各蓄熱槽4
から立ち上げられたそれぞれの回収配管5は、上方に一
旦立ち上げられてから下降し、その下降部分に水制限弁
16が設けられる。この水制限弁16は例えば水と冷媒
液の比重差を利用する重力作動弁を使用することができ
る。図2に示すように、水制限弁16としての重力作動
弁は、弁本体16a、弁座16bおよび弁体16cから
なり、弁体16cの比重は水40より大きく冷媒液41
より小さい値とされる。従って冷媒液41が導入された
ときは弁体16cが弁座16bより上昇して開作動とな
る。また水40が導入されたときは弁体16cが下降し
弁座16bに密着して閉作動となる。例えば、冷媒液と
してパーフロロカーボン,比重1.8を使用する場合の
弁体16cの材料は、ポリ塩化ビニル,比重1.4など
が使用できる。なお、比重の大きい金属片などを比重の
小さいプラスチックで被覆したり、中空金属球等を使用
して、弁体16cの比重を所望の値に調整することもで
きる。
【0016】各水制限弁16の2次側は共通の回収ヘッ
ダ17に接続され、回収ヘッダ17と回収槽13の間は
開閉弁18、回収ポンプ11および開閉弁19を設けた
共通回収配管12によって接続される。また回収ポンプ
11の1次側と開閉弁18との間と回収槽13の下部と
は、開閉弁20を有する冷媒液供給配管21により接続
され、回収ポンプ11の2次側と開閉弁19との間と、
回収ヘッダ17と開閉弁18との間が、開閉弁22を有
する冷媒液供給配管23により接続される。さらに回収
ポンプ11の2次側と開閉弁22との間から共通置換配
管24が分岐されて置換ヘッダ25に接続される。そし
て置換ヘッダ25から各回収配管5における吸入部5a
からの立ち上がり部分に、複数の水から冷媒液への置換
配管26がそれぞれ開閉弁27を介して接続される。な
お吸入部5aには逆止弁などの逆流防止手段5bが設け
られる。
【0017】また各水制限弁16の1次側の回収配管5
から開閉弁28を設けた水回収配管29が分岐されて共
通の水回収ヘッダ30に接続され、該水回収ヘッダ30
と回収槽13が共通水回収配管31により接続される。
なお回収配管5における水回収配管29の分岐点は、回
収配管5が蓄熱槽4から上方へ立ち上がり次いで下降す
る最上部であって、且つ、前記水から冷媒液への置換配
管26の接続点と水制限弁16の1次側との間でもあ
る。
【0018】次に上記製氷装置の作用を説明すると、先
ず製氷器1内に所定量の水40を供給する。次に冷凍装
置2を運転し、冷却した冷媒41を配管3aとポンプ3
bにより構成される冷媒液循環経路3により製氷器1へ
供給してノズルなどから噴出させる。それにより形成さ
れる冷媒液滴42は製氷器1内で水リターン配管6から
送り込まれる水40と直接接触して熱交換し、比重差で
下降して底部に滞留する。そして滞留した冷媒液41は
ポンプ3bで再び冷凍装置2に戻される。一方、冷媒液
滴42により冷却された水40は当初はポンプ7により
製氷器1と蓄熱槽4の間を循環して次第に冷し込みが行
われ、水リターン配管6の水が0℃に近くなるとシャー
ベット状氷43を発生しながら循環する。発生したシャ
ーベット状氷43は水40と共に同伴して、ポンプ7か
ら送り込まれる水に押されながら製氷器1から氷流出配
管8を経て各蓄熱槽4に送り込まれる。
【0019】そして各蓄熱槽4に供給されたシャーベッ
ト状氷43は、次第に成長してシャーベット状氷塊44
になる。このシャーベット状氷塊44はともとも蓄熱槽
4になった水が冷却されて変換されたものであり、氷の
密度が水より小さいため蓄熱槽4に浮かんでいる。この
ようにして、製氷器1におけるシャーベット状氷43の
生成と各蓄熱槽4への供給、および製氷器1と各蓄熱槽
4間の水40の循環の各作用が連続的に行われる。そし
て製氷器1と各蓄熱槽4の全ての水は、次第に水と氷の
混合物に変えられて行く。製氷器1から各蓄熱槽4へシ
ャーベット状氷43を水40と共に供給し続けると、冷
媒液41も僅かづつであるがそれらに同伴して各蓄熱槽
4に入り、比重差で次第に底部10に下降して凹部10
a内に滞留する。この滞留量が所定以上になったとき、
回収配管5から回収槽13に回収する。
【0020】図2を参照して冷媒液41の回収操作を説
明する。なお、回収に先立って回収配管5などの回収系
には冷媒液41が満たされ、開閉弁18と19が開状
態、開閉弁20、22、27および28が閉状態になっ
ているものとする。この状態でポンプ11を運転すると
蓄熱槽4内の冷媒液41は各回収配管5の吸入部5aか
ら吸入され、水制限弁16と回収ヘッダ17を経て回収
槽13に回収される。そして蓄熱槽4に冷媒液41がな
くなると、その蓄熱槽4における回収配管5に水40が
侵入する。その水40が水制限弁16まで達すると弁体
16cが下降して閉作動するので、蓄熱槽4からそれ以
上の水40の侵入は停止する。このような作用は各蓄熱
槽4について独立して行われるので、回収操作に相互干
渉を生じることはない。以上のような操作により、全て
の蓄熱槽4について冷媒液回収操作が終了したらポンプ
11を停止する。
【0021】次に各蓄熱槽4内に冷媒液41が再び所定
量まで滞留したら、同様な回収操作を繰り返すのである
が、回収操作に先立って各水制限弁16の1次側の回収
配管5に滞留している水40を冷媒液41に置換する必
要がある。この置換操作は開閉弁20、22、27およ
び28を開状態、開閉弁18、19を閉状態にしてから
ポンプ11を運転することにより行われる。ポンプ11
を運転すると回収槽13内の冷媒液41が冷媒液供給配
管21から開閉弁22を経て回収ヘッダ17に入り、そ
こから各水制御弁16の2次側に供給される。そして各
水制御弁16はその圧力により開作動するので、冷媒液
41は水制御弁16の1次側の各回収配管5に滞留して
いる水40を同伴して水回収配管29から共通の水回収
ヘッダ30に流入し、そこからさらに共通水回収配管3
1を経て回収槽13に回収される。なお各回収配管5の
吸入部5aには逆流防止手段5bが設けられているの
で、回収配管5の立ち上がり部分の水40と比重差によ
り置換して侵入した冷媒液41が吸入部5aから蓄熱槽
4内に流出することはない。
【0022】上記のように各回収配管5内に滞留してい
た水40は水制御弁16の1次側からの冷媒液で置換さ
れるが、その置換作用は水から冷媒液への置換配管26
からの冷媒液41によりさらに促進される。すなわちポ
ンプ11からの冷媒液41は共通置換配管24および置
換ヘッダ25を経て水から冷媒液への置換配管26より
回収配管5の立ち上がり部分にも流入する。そのため該
部分の水40は速やかに比重差で冷媒液41と置換され
て水回収配管29から流出する。なお、水から冷媒液へ
の置換配管26の系統は場合によっては省略することも
できる。以上の冷媒液の置換操作が終了したらポンプ1
1を一旦停止し、開閉弁20、22、27および28を
閉状態にし、開閉弁18、19を開状態にする。この状
態で前記のような冷媒液回収準備か完了する。なお回収
槽13に回収した水40は比重差により槽上部に滞留す
るので、適宜ポンプ13aを設けた戻し配管13bから
いずれかの蓄熱槽4もしくは系外に排出すればよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、氷や水と一緒に各蓄熱槽に混入し、その比重差に
より蓄熱槽の底部に貯留する冷媒液は、回収配管により
回収槽などに回収することができる。そして回収された
冷媒液は製氷器に循環して再使用に供すことができる。
この回収操作は蓄熱槽に所定量の冷媒液が貯留する都度
行なうことができる。そして回収配管内の流体が冷媒液
の間は水制限弁が開作動するので貯留した冷媒液が回収
槽などに回収でき、回収配管内の流体が冷媒液から水に
代わった時点で水制限弁が閉じられて回収操作が自動的
に停止される。また回収配管や水制限弁は各蓄熱槽ごと
に設けられるので、回収ポンプが共通であっても各蓄熱
槽に滞留する冷媒液量に応じた個別操作が相互干渉なし
に行われる。
【0024】また請求項2に記載の発明によれば、複数
の蓄熱槽を連続して低いコストで作ることができる。さ
らに請求項3に記載の発明によれば、回収系の設備がよ
り簡単になり装置の設置面積および設置コストをより低
下させることができる。次に請求項4に記載の発明によ
れば、水制限弁の構造が簡単になり、他からの駆動力を
必要とせずに高い信頼性で回収系に水が大量に回収され
ることを制限することができる。さらに請求項5に記載
の発明によれば、重力作動弁の作動をより確実なものと
するこができる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、冷媒液を
回収する際に、回収に先立って回収系に混入した水を回
収槽に回収して除去することが可能になる。さらに請求
項7に記載の発明によれば、簡単な構成でより確実に効
率よく回収系に滞留する水を蓄熱槽に戻すことが可能に
なる。請求項8に記載の発明によれば、水回収系統の配
管構成がより簡単になる。次に請求項9に記載の発明に
よれば、各回収配管における吸入部と水回収配管の接続
部の間に滞留する水を効率よく冷媒液と置換することが
できる。さらに請求項10に記載の発明によれば、水置
換系統の配管構成がより簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷装置を説明するためのプロセスフ
ロー図。
【図2】図1における冷媒液の回収系統の詳細図。
【図3】従来型製氷装置の系統図。
【図4】従来型製氷装置の他の系統図。
【符号の説明】
1 製氷器 2 冷凍装置 3 冷媒液循環経路 3a 配管 3b ポンプ 4 蓄熱槽 5 回収配管 5a 吸入部 5b 逆流防止手段 6 水リターン配管 7 ポンプ 8 氷流出配管 9 仕切壁 9a 開口部 10 底部 10a 凹部 11 回収ポンプ 12 共通回収配管 13 回収槽 13a ポンプ 13b 配管 14 ポンプ 15 冷媒液リターン配管 16 水制限弁 16a弁本体 16b弁座 16C弁体 17 回収ヘッダ 18 開閉弁 19 開閉弁 20 開閉弁 21 冷媒液供給配管 22 開閉弁 23 冷媒液供給配管 24 共通置換配管 25 置換ヘッダ 26 水から冷媒液への置換配管 27 開閉弁 28 開閉弁 29 水回収配管 30 水回収ヘッダ 31 共通水回収配管 40 水 41 冷媒液 42 冷媒液滴 43 シャーベット状氷 44 シャーベット状氷塊

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水40より比重が大きく実質的に水40
    に不溶性の冷媒液41を水40に直接接触させて冷却し
    氷を作る製氷器1と、 製氷器1からの氷を貯蔵する複数の蓄熱槽4と、 水40に混入されて各蓄熱槽4の底部10に貯留する冷
    媒液41を回収する複数の回収配管5とを備え、 各回収配管5には、回収される液が冷媒液41の場合は
    開作動し、水40の場合は閉作動する水制限弁16が設
    けられることを特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 蓄熱槽4がコンクリートスラブ構造によ
    り形成される請求項1に記載の製氷装置。
  3. 【請求項3】 各回収配管5における水制限弁16の2
    次側に接続される共通の回収ヘッダ17と、 該回収ヘッダ17と回収槽13を接続する共通回収配管
    12と、 該共通回収配管12に設けた回収ポンプ11を有する請
    求項1または請求項2に記載の製氷装置。
  4. 【請求項4】 水制限弁16が水40と冷媒液41の比
    重差を利用する重力作動弁である請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載の製氷装置。
  5. 【請求項5】 回収配管5が蓄熱槽4より上方に立ち上
    がってから下降するように設置され、該下降部分に重力
    作動弁が設けられる請求項4に記載の製氷装置。
  6. 【請求項6】 水制限弁16の1次側における回収配管
    5に滞留する水40を回収槽13に送る水回収手段が設
    けられる請求項1〜請求項5のいずれかに記載の製氷装
    置。
  7. 【請求項7】 水回収手段が、各回収配管5の蓄熱槽4
    内における吸入部5aに設けた逆流防止手段5bと、回
    収槽13の冷媒液41を各重力作動弁の2次側から1次
    側における回収配管5に供給するポンプ11および開閉
    弁(20、22)と、該1次側における回収配管5と回
    収槽13を接続する水回収配管29および開閉弁28を
    有する請求項6に記載の製氷装置。
  8. 【請求項8】 各水回収配管29が開閉弁28を介して
    共通の水回収ヘッダ30に接続され、該水回収ヘッダ3
    0と回収槽13が共通水回収配管31により接続される
    請求項7に記載の製氷装置。
  9. 【請求項9】 各回収配管5の吸入部5aと水回収配管
    29の接続部の間に水から冷媒液への置換配管26と開
    閉弁27がさらに設けられ、 その水から冷媒液への置換配管26に回収槽13の冷媒
    液41が供給される請求項7または請求項8に記載の製
    氷装置。
  10. 【請求項10】 各回収配管5に接続される各水から冷
    媒液への置換配管26が開閉弁27を介して共通の置換
    ヘッダ25に接続され、該置換ヘッダ25とポンプ11
    の2次側が共通置換配管24により接続される請求項9
    に記載の製氷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102338433A (zh) * 2010-07-26 2012-02-01 浙江耀能科技有限公司 一种利用低谷电储能的蓄水池结构
WO2022073435A1 (zh) * 2020-10-07 2022-04-14 海尔智家股份有限公司 带清洁系统的无排水制冰机

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