JPH11148335A - 湿式排ガス浄化装置 - Google Patents
湿式排ガス浄化装置Info
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- JPH11148335A JPH11148335A JP33108697A JP33108697A JPH11148335A JP H11148335 A JPH11148335 A JP H11148335A JP 33108697 A JP33108697 A JP 33108697A JP 33108697 A JP33108697 A JP 33108697A JP H11148335 A JPH11148335 A JP H11148335A
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- water
- water tank
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の排ガス浄化装置における問題点を解消
しうる湿式排ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】 大容量の水タンクの上に気液分離室を設
け，同分離室内には，プリーツフィルターを円筒状に成
形した耐熱・撥水性のフィルターを同分離室の内壁との
間に空間が形成されるように配設し，同分離室の上に
は，上記フィルターの内側空間と連通し，かつ，インバ
ーター制御される吸引ブロワを設け，同分離室の側壁上
部には，ポンプ車とミキサー車の各排気口に接続した耐
熱フレキシブルダクトを接続する一対の吸込ノズルと，
適当数の噴霧ノズルとを設け，上記水タンクの近傍に
は，同タンク内の特殊添加水を上記各噴霧ノズルに給水
する循環ポンプを設置する。
しうる湿式排ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】 大容量の水タンクの上に気液分離室を設
け，同分離室内には，プリーツフィルターを円筒状に成
形した耐熱・撥水性のフィルターを同分離室の内壁との
間に空間が形成されるように配設し，同分離室の上に
は，上記フィルターの内側空間と連通し，かつ，インバ
ーター制御される吸引ブロワを設け，同分離室の側壁上
部には，ポンプ車とミキサー車の各排気口に接続した耐
熱フレキシブルダクトを接続する一対の吸込ノズルと，
適当数の噴霧ノズルとを設け，上記水タンクの近傍に
は，同タンク内の特殊添加水を上記各噴霧ノズルに給水
する循環ポンプを設置する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は，湿式排ガス浄化
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来の排ガス浄化装置には，図５に示
すように水タンク１８内に複数のバッフル１９（多孔
板）を交互に反対側のタンク壁から上下方向に間隔をお
いて水平に張り出すように設置し，水タンク１８内の底
部には，ポンプ車１台の排気口に連結し，かつ，多数の
散気孔３３を設けた配管２０を引き込み，水タンク１８
の上部には，浄化ガス２９を排気する排気口２１を設
け，配管２０から水タンク１８内の水３２中へ排ガス３
０をバブル状に吹き出させて，有害物質を水３２に溶か
し，浄化ガス２９を排気口２１から排気するように構成
されたものや，図６に示すように水タンク２２の上に排
ガス３０を圧送するダクト２３を設け，ダクト２３内に
設けたベンチュリースクラバー２４に水タンク２２から
直立するノズル２５を挿入し，ダクト２３の前方には，
その内部において有害物質を含む水３１と浄化ガス２９
とに分離するデミタス２６と，分離された有害物質を含
む水３１を水タンク２２内に還流させる還流口２７と，
分離された浄化ガス２９を排気する排気口２８とを設
け，ダクト２３内に圧送されてくる排ガスの３０圧力で
ノズル２５より水タンク２２内の水３２を排ガス３０中
に霧状に噴出させ，デミタス２６で有害物質を含む水３
１と浄化ガス２９に分離するように構成されたものがあ
る。
すように水タンク１８内に複数のバッフル１９（多孔
板）を交互に反対側のタンク壁から上下方向に間隔をお
いて水平に張り出すように設置し，水タンク１８内の底
部には，ポンプ車１台の排気口に連結し，かつ，多数の
散気孔３３を設けた配管２０を引き込み，水タンク１８
の上部には，浄化ガス２９を排気する排気口２１を設
け，配管２０から水タンク１８内の水３２中へ排ガス３
０をバブル状に吹き出させて，有害物質を水３２に溶か
し，浄化ガス２９を排気口２１から排気するように構成
されたものや，図６に示すように水タンク２２の上に排
ガス３０を圧送するダクト２３を設け，ダクト２３内に
設けたベンチュリースクラバー２４に水タンク２２から
直立するノズル２５を挿入し，ダクト２３の前方には，
その内部において有害物質を含む水３１と浄化ガス２９
とに分離するデミタス２６と，分離された有害物質を含
む水３１を水タンク２２内に還流させる還流口２７と，
分離された浄化ガス２９を排気する排気口２８とを設
け，ダクト２３内に圧送されてくる排ガスの３０圧力で
ノズル２５より水タンク２２内の水３２を排ガス３０中
に霧状に噴出させ，デミタス２６で有害物質を含む水３
１と浄化ガス２９に分離するように構成されたものがあ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 上記従来の排ガス浄
化装置には，次のような問題点がある。 (1) 装置の価格が高価である。 (2) 原理的にエンジンの排気量により性能が左右され
る。黒煙の浄化率は７５％とうたっているが，濾紙法で
１０％以上の黒煙濃度となっているので，微細粒子は捕
集されていない。浄化率は２０〜４０％と相当悪く，排
気口はすすで真黒になっている。 (3) 気液分離が不完全なため，水が大量に流出，消費す
る。また，水タンク容量が少なく，補給を毎日実施して
いる。空運転になることもしばしばで，装置の損傷が生
じる。 (4) 装置が大きく，重量が嵩張る。 (5) ポンプ車１台（ガス量８ｍ3 ／ｍｉｎ）用のため，
ミキサー車用は別途に追加が必要である。 (6) エンジン背圧抵抗が大きいため，エンジンの燃焼が
阻害され，排ガスの有害成分が増加する。 本発明は，上記従来の問題点を解消しうる湿式排ガス浄
化装置を提供することを目的とするものである。
化装置には，次のような問題点がある。 (1) 装置の価格が高価である。 (2) 原理的にエンジンの排気量により性能が左右され
る。黒煙の浄化率は７５％とうたっているが，濾紙法で
１０％以上の黒煙濃度となっているので，微細粒子は捕
集されていない。浄化率は２０〜４０％と相当悪く，排
気口はすすで真黒になっている。 (3) 気液分離が不完全なため，水が大量に流出，消費す
る。また，水タンク容量が少なく，補給を毎日実施して
いる。空運転になることもしばしばで，装置の損傷が生
じる。 (4) 装置が大きく，重量が嵩張る。 (5) ポンプ車１台（ガス量８ｍ3 ／ｍｉｎ）用のため，
ミキサー車用は別途に追加が必要である。 (6) エンジン背圧抵抗が大きいため，エンジンの燃焼が
阻害され，排ガスの有害成分が増加する。 本発明は，上記従来の問題点を解消しうる湿式排ガス浄
化装置を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために，本発明は，大容量の水タンクの上に気液分離室
を設け，上記水タンクには，液面の上限と下限を感知し
て動作する各レベルスイッチを設け，上記気液分離室に
は，プリーツフィルターが円筒状に成形されてなる耐熱
・発水性のフィルターを上記気液分離室の内壁との間に
空間が形成されるように配設し，上記気液分離室の上に
は，上記フィルターの内側空間と連通し，かつ，インバ
ーター制御される吸引ブロワを設け，この吸引ブロワに
は，上限温度を感知して動作する温度スイッチを設け，
上記気液分離室の側壁上部には，上記フィルターの外側
空間に連通する一対の吸込ノズルと，同側壁上部の周面
に適当間隔をおいた適当数の噴霧ノズルとを設け，上記
水タンクの近傍には，上記水タンク内の特殊添加水を上
記各噴霧ノズルに給水する循環ポンプを設置し，上記一
対の吸込ノズルには，セントル打設時に稼働するポンプ
車とミキサー車の各排気口に接続してディーゼル排ガス
と外気とを吸引する耐熱フレキシブルダクトをそれぞれ
接続する点に特徴を有するものである。
ために，本発明は，大容量の水タンクの上に気液分離室
を設け，上記水タンクには，液面の上限と下限を感知し
て動作する各レベルスイッチを設け，上記気液分離室に
は，プリーツフィルターが円筒状に成形されてなる耐熱
・発水性のフィルターを上記気液分離室の内壁との間に
空間が形成されるように配設し，上記気液分離室の上に
は，上記フィルターの内側空間と連通し，かつ，インバ
ーター制御される吸引ブロワを設け，この吸引ブロワに
は，上限温度を感知して動作する温度スイッチを設け，
上記気液分離室の側壁上部には，上記フィルターの外側
空間に連通する一対の吸込ノズルと，同側壁上部の周面
に適当間隔をおいた適当数の噴霧ノズルとを設け，上記
水タンクの近傍には，上記水タンク内の特殊添加水を上
記各噴霧ノズルに給水する循環ポンプを設置し，上記一
対の吸込ノズルには，セントル打設時に稼働するポンプ
車とミキサー車の各排気口に接続してディーゼル排ガス
と外気とを吸引する耐熱フレキシブルダクトをそれぞれ
接続する点に特徴を有するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】 大容量の水タンクの上に円筒状
の気液分離室を設ける。上記水タンクには，液面の上限
と下限を感知して動作する各レベルスイッチを設ける。
上記気液分離室内には，プリーツフィルターが円筒状に
成形されてなる耐熱・撥水性のカートリッジフィルター
を上記気液分離室の内壁との間に空間が形成されるよう
に配設する。上記気液分離室の上には，上記カートリッ
ジフィルターの内側空間と連通し，かつ，インバーター
制御される吸引ブロワを設け，この吸引ブロワには，上
限温度を感知して動作する温度スイッチを設ける。上記
気液分離室の側壁上部には，上記カートリッジフィルタ
ーの外側空間に接線方向から連通する一対の吸込ノズル
と，同側壁上部の周面に適当間隔をおいた適当数の噴霧
ノズルとを設ける。上記水タンクの近傍には，上記水タ
ンク内の特殊添加水を上記各噴霧ノズルに給水する循環
ポンプを設置する。上記一対の吸込ノズルには，セント
ル（トンネル内壁の型枠又はスチールホーム）打設時に
稼働するポンプ車とミキサー車の各排気口に接続してデ
ィーゼル排ガスと外気とを吸引する耐熱フレキシブルダ
クトをそれぞれ接続する。
の気液分離室を設ける。上記水タンクには，液面の上限
と下限を感知して動作する各レベルスイッチを設ける。
上記気液分離室内には，プリーツフィルターが円筒状に
成形されてなる耐熱・撥水性のカートリッジフィルター
を上記気液分離室の内壁との間に空間が形成されるよう
に配設する。上記気液分離室の上には，上記カートリッ
ジフィルターの内側空間と連通し，かつ，インバーター
制御される吸引ブロワを設け，この吸引ブロワには，上
限温度を感知して動作する温度スイッチを設ける。上記
気液分離室の側壁上部には，上記カートリッジフィルタ
ーの外側空間に接線方向から連通する一対の吸込ノズル
と，同側壁上部の周面に適当間隔をおいた適当数の噴霧
ノズルとを設ける。上記水タンクの近傍には，上記水タ
ンク内の特殊添加水を上記各噴霧ノズルに給水する循環
ポンプを設置する。上記一対の吸込ノズルには，セント
ル（トンネル内壁の型枠又はスチールホーム）打設時に
稼働するポンプ車とミキサー車の各排気口に接続してデ
ィーゼル排ガスと外気とを吸引する耐熱フレキシブルダ
クトをそれぞれ接続する。
【０００６】 上記の構成よりなる湿式排ガス浄化装置
は，例えば，トンネル内に設置し，水タンク内に特殊添
加水，即ちアルカリ水溶液と界面活性剤を混合してなる
溶液を上限のレベルスイッチが感知して警報を発するま
で，即ち満端に入れた状態で，吸引ブロワと循環ポンプ
を運転し，水タンク内の特殊添加水を各噴霧ノズルに給
水して，カートリッジフィルターの外側空間の上部へ霧
状に噴出させる。それと同時に，セントル打設用のポン
プ車とミキサー車を稼働させ，それらの排気口に接続し
た各耐熱フレキシブルダクトによりディーゼル排ガスを
外気と一緒に各吸込ノズルに吸引する。
は，例えば，トンネル内に設置し，水タンク内に特殊添
加水，即ちアルカリ水溶液と界面活性剤を混合してなる
溶液を上限のレベルスイッチが感知して警報を発するま
で，即ち満端に入れた状態で，吸引ブロワと循環ポンプ
を運転し，水タンク内の特殊添加水を各噴霧ノズルに給
水して，カートリッジフィルターの外側空間の上部へ霧
状に噴出させる。それと同時に，セントル打設用のポン
プ車とミキサー車を稼働させ，それらの排気口に接続し
た各耐熱フレキシブルダクトによりディーゼル排ガスを
外気と一緒に各吸込ノズルに吸引する。
【０００７】 このディーゼル排ガスおよび外気は，各
吸込ノズルから接線方向に流入し，カートリッジフィル
ターの外側と気液分離室内壁との間の空間を長時間巡回
し，各噴霧ノズルから噴出している特殊添加水ミストに
接触した状態で吸引ブロワの吸引力によりカートリッジ
フィルターの内側空間に向けて吸引されるので，排ガス
は急冷され，黒煙粒子は凝集・成長し，カートリッジフ
ィルターの表面で有害物質の粉塵粒子が濾過されると同
時に，浄化したガスが吸引ブロワより排気される。ま
た，ＮＯｘなどの有害ガスも急冷・凝集の過程で吸着さ
れやすくなり，フィルターの表面で浄化される。以上の
動作が継続される過程において，カートリッジフィルタ
ーの表面には，粉塵粒子が堆積しながら徐々に成長し，
ある程度の大きさに成長すると，各噴霧ノズルから噴出
している特殊添加水ミストによって洗い落とされ，水タ
ンク内へ流入する。この間に，吸引ブロワに設けた温度
スイッチが上限温度を感知したり，水タンク内の特殊添
加水が減少して，その液面を下限のレベルスイッチが感
知したりすると，警報が発せられるので，吸引ブロワと
循環ポンプの運転を停止させるとともに，ポンプ車とミ
キサー車の稼働を停止させる。なお，特殊添加水の液面
が下限のレべルスイッチによって感知されたら，水タン
ク内に給水すればよい。
吸込ノズルから接線方向に流入し，カートリッジフィル
ターの外側と気液分離室内壁との間の空間を長時間巡回
し，各噴霧ノズルから噴出している特殊添加水ミストに
接触した状態で吸引ブロワの吸引力によりカートリッジ
フィルターの内側空間に向けて吸引されるので，排ガス
は急冷され，黒煙粒子は凝集・成長し，カートリッジフ
ィルターの表面で有害物質の粉塵粒子が濾過されると同
時に，浄化したガスが吸引ブロワより排気される。ま
た，ＮＯｘなどの有害ガスも急冷・凝集の過程で吸着さ
れやすくなり，フィルターの表面で浄化される。以上の
動作が継続される過程において，カートリッジフィルタ
ーの表面には，粉塵粒子が堆積しながら徐々に成長し，
ある程度の大きさに成長すると，各噴霧ノズルから噴出
している特殊添加水ミストによって洗い落とされ，水タ
ンク内へ流入する。この間に，吸引ブロワに設けた温度
スイッチが上限温度を感知したり，水タンク内の特殊添
加水が減少して，その液面を下限のレベルスイッチが感
知したりすると，警報が発せられるので，吸引ブロワと
循環ポンプの運転を停止させるとともに，ポンプ車とミ
キサー車の稼働を停止させる。なお，特殊添加水の液面
が下限のレべルスイッチによって感知されたら，水タン
ク内に給水すればよい。
【０００８】
【実施例】 以下図１ないし図４にもとづいて本発明の
実施例を説明すると，１は大容量の水タンクで，例え
ば，φ５００，容量１００リットルのタンクを使用す
る。２は水タンク１の上端に設けたレベルスイッチで，
水タンク１内の特殊添加水，即ちアルカリ水溶液と界面
活性剤を混合してなる溶液の液面の上限を感知して動作
する。３は水タンク１の下方部に設けたレベルスイッチ
で，上記液面の下限を感知して動作する。４は水タンク
１の上に設けた円筒状（φ５００）の気液分離室，５は
気液分離室４の内壁との間に空間６が形成されるように
配設したカートリッジフィルターで，１３．５ｍ2 のフ
ィルター面積を有し，これには，テフロンをラミネート
したシートからなるプリーツフィルターを円筒状に成形
した耐熱・撥水性のフィルターを使用する。７はインバ
ーター制御される吸引ブロワで，例えば，耐熱２６０℃
のものを使用し，気液分離室４の上にカートリッジフィ
ルター５の内側空間８と連通するように設けてある。９
は吸引ブロワ７に設けた温度スイッチで，これには，例
えば，Ｍａｘ１３０℃を感知して動作するものを使用す
る。
実施例を説明すると，１は大容量の水タンクで，例え
ば，φ５００，容量１００リットルのタンクを使用す
る。２は水タンク１の上端に設けたレベルスイッチで，
水タンク１内の特殊添加水，即ちアルカリ水溶液と界面
活性剤を混合してなる溶液の液面の上限を感知して動作
する。３は水タンク１の下方部に設けたレベルスイッチ
で，上記液面の下限を感知して動作する。４は水タンク
１の上に設けた円筒状（φ５００）の気液分離室，５は
気液分離室４の内壁との間に空間６が形成されるように
配設したカートリッジフィルターで，１３．５ｍ2 のフ
ィルター面積を有し，これには，テフロンをラミネート
したシートからなるプリーツフィルターを円筒状に成形
した耐熱・撥水性のフィルターを使用する。７はインバ
ーター制御される吸引ブロワで，例えば，耐熱２６０℃
のものを使用し，気液分離室４の上にカートリッジフィ
ルター５の内側空間８と連通するように設けてある。９
は吸引ブロワ７に設けた温度スイッチで，これには，例
えば，Ｍａｘ１３０℃を感知して動作するものを使用す
る。
【０００９】 １０，１１は気液分離室４の側壁上部に
おいて上下２段に設置した一対の吸込ノズル（φ１２
５）で，気液分離室４に接線方向からカートリッジフィ
ルター５の外側空間６と連通するように設けてある。１
２は気液分離室４の側壁上部の周面に，例えば，等間隔
をおいた８箇所に設けた噴霧ノズル（６リットル／ｍｉ
ｎ），１３は水タンク１の近傍に設けた循環ポンプで，
各噴霧ノズル１２に水タンク１内の特殊添加水を給水す
る。１４は水タンク１の側壁下部に設置したライン／排
水切替弁，１５はポンプ車の排気口，１６は排気口１５
と吸込ノズル１０との間を接続する耐熱フレキシブルダ
クトで，ディーゼル排ガス３４を外気１７と一緒に吸い
込む。なお，ミキサー車の排気口と吸込ノズル１１との
間にも耐熱フレキシブルダクト１６と同様のダクトを接
続する。
おいて上下２段に設置した一対の吸込ノズル（φ１２
５）で，気液分離室４に接線方向からカートリッジフィ
ルター５の外側空間６と連通するように設けてある。１
２は気液分離室４の側壁上部の周面に，例えば，等間隔
をおいた８箇所に設けた噴霧ノズル（６リットル／ｍｉ
ｎ），１３は水タンク１の近傍に設けた循環ポンプで，
各噴霧ノズル１２に水タンク１内の特殊添加水を給水す
る。１４は水タンク１の側壁下部に設置したライン／排
水切替弁，１５はポンプ車の排気口，１６は排気口１５
と吸込ノズル１０との間を接続する耐熱フレキシブルダ
クトで，ディーゼル排ガス３４を外気１７と一緒に吸い
込む。なお，ミキサー車の排気口と吸込ノズル１１との
間にも耐熱フレキシブルダクト１６と同様のダクトを接
続する。
【００１０】 上記の構成よりなる湿式排ガス浄化装置
は，例えば，次の仕様により製作される。 電源 ： ＡＣ２００Ｖ 動力 ： ２，２７５Ｗ 処理ガス量 ： ２０ｍ3 ／ｍｉｎ（ポンプ車＋ミキサー車） 吸引ブロワ ： １．５ｋＷ ＩＮＶ制御 循環ポンプ ： ７７５Ｗ ６０ｍ3 ／ｍｉｎ×２．８ｋｇｆ／ｃｍ 浄化率 ： 黒煙，ＮＯｘ ９５％以上 ダクトガス量 ： φ１２５メタルダクト ２本 入口許容温度 ： ２５０℃ クリーンガス温度： ８０℃ 重量 ： 約１２０ｋｇ
は，例えば，次の仕様により製作される。 電源 ： ＡＣ２００Ｖ 動力 ： ２，２７５Ｗ 処理ガス量 ： ２０ｍ3 ／ｍｉｎ（ポンプ車＋ミキサー車） 吸引ブロワ ： １．５ｋＷ ＩＮＶ制御 循環ポンプ ： ７７５Ｗ ６０ｍ3 ／ｍｉｎ×２．８ｋｇｆ／ｃｍ 浄化率 ： 黒煙，ＮＯｘ ９５％以上 ダクトガス量 ： φ１２５メタルダクト ２本 入口許容温度 ： ２５０℃ クリーンガス温度： ８０℃ 重量 ： 約１２０ｋｇ
【００１１】 上記実施例に係る湿式排ガス浄化装置で
は，水タンク１内に特殊添加水を満端に入れ，ライン／
排水切替弁１４をライン側に切り替えた状態で，吸引ブ
ロワ７と循環ポンプ１３を運転し，水タンク１内の特殊
添加水を各噴霧ノズル１２に給水して，カートリッジフ
ィルター５の外側空間６の上部へ霧状に噴出させる。そ
れと同時に，セントル打設用のポンプ車とミキサー車を
稼働させ，ポンプ車の排気口１５に接続した耐熱フレキ
シブルダクト１６によりディーゼル排ガス３４を外気１
７と一緒に吸込ノズル１０に吸引すると同時に，ミキサ
ー車の排気口に接続した耐熱フレキシブルダクトにより
ディーゼル排ガス３４’を外気１７’と一緒に吸込ノズ
ル１１に吸引する。
は，水タンク１内に特殊添加水を満端に入れ，ライン／
排水切替弁１４をライン側に切り替えた状態で，吸引ブ
ロワ７と循環ポンプ１３を運転し，水タンク１内の特殊
添加水を各噴霧ノズル１２に給水して，カートリッジフ
ィルター５の外側空間６の上部へ霧状に噴出させる。そ
れと同時に，セントル打設用のポンプ車とミキサー車を
稼働させ，ポンプ車の排気口１５に接続した耐熱フレキ
シブルダクト１６によりディーゼル排ガス３４を外気１
７と一緒に吸込ノズル１０に吸引すると同時に，ミキサ
ー車の排気口に接続した耐熱フレキシブルダクトにより
ディーゼル排ガス３４’を外気１７’と一緒に吸込ノズ
ル１１に吸引する。
【００１２】 このディーゼル排ガス３４，３４’およ
び外気１７，１７’は，吸込ノズル１０および１１から
接線方向にそれぞれ流入し，カートリッジフィルター５
の外側空間６の上部を長時間巡回し，各噴霧ノズル１２
から噴出している特殊添加水ミストに接触した状態で吸
引ブロワ７の吸引力によりカートリッジフィルター５の
内側空間８に向けて吸引されるので，ディーゼル排ガス
３４は急冷・凝集され，黒煙粒子は凝集・成長し，カー
トリッジフィルター５の表面で有害物質の粉塵粒子が濾
過され，浄化したガス３５が吸引ブロワ７の排気口３６
より排気される。また，ＮＯｘなどの有害ガスも急冷・
凝集の過程で吸着されやすくなり，フィルターの表面で
浄化される。
び外気１７，１７’は，吸込ノズル１０および１１から
接線方向にそれぞれ流入し，カートリッジフィルター５
の外側空間６の上部を長時間巡回し，各噴霧ノズル１２
から噴出している特殊添加水ミストに接触した状態で吸
引ブロワ７の吸引力によりカートリッジフィルター５の
内側空間８に向けて吸引されるので，ディーゼル排ガス
３４は急冷・凝集され，黒煙粒子は凝集・成長し，カー
トリッジフィルター５の表面で有害物質の粉塵粒子が濾
過され，浄化したガス３５が吸引ブロワ７の排気口３６
より排気される。また，ＮＯｘなどの有害ガスも急冷・
凝集の過程で吸着されやすくなり，フィルターの表面で
浄化される。
【００１３】 上記の動作が継続される過程で，カート
リッジフィルター５の表面には，粉塵粒子が堆積しなが
ら徐々に成長し，ある程度の大きさに成長すると，各噴
霧ノズル１２から噴出している特殊添加水ミストによっ
て洗い落とされ，水タンク１内に流入する。この間に，
吸引ブロワ７に設けた温度スイッチ９が上限温度１３０
℃を感知したり，水タンク１内の特殊添加水が減少し
て，その液面をレベルスイッチ３が感知したりすると，
警報が発せられるので，吸引ブロワ７と循環ポンプ１３
の運転を停止させるとともに，ポンプ車とミキサー車の
稼働を停止させる。なお，特殊添加水の液面がレベルス
イッチ３によって感知されたら，水タンク１内に給水す
ればよい。また，ライン／排水切替弁１４を排水側に切
り替えると，水タンク１内の特殊添加水３７を全部水タ
ンク１外へ排水できる。
リッジフィルター５の表面には，粉塵粒子が堆積しなが
ら徐々に成長し，ある程度の大きさに成長すると，各噴
霧ノズル１２から噴出している特殊添加水ミストによっ
て洗い落とされ，水タンク１内に流入する。この間に，
吸引ブロワ７に設けた温度スイッチ９が上限温度１３０
℃を感知したり，水タンク１内の特殊添加水が減少し
て，その液面をレベルスイッチ３が感知したりすると，
警報が発せられるので，吸引ブロワ７と循環ポンプ１３
の運転を停止させるとともに，ポンプ車とミキサー車の
稼働を停止させる。なお，特殊添加水の液面がレベルス
イッチ３によって感知されたら，水タンク１内に給水す
ればよい。また，ライン／排水切替弁１４を排水側に切
り替えると，水タンク１内の特殊添加水３７を全部水タ
ンク１外へ排水できる。
【００１４】 本発明は，上記実施例に限定されるもの
ではなく，特許請求の範囲の記載内において適宜設計変
更しうる。
ではなく，特許請求の範囲の記載内において適宜設計変
更しうる。
【００１５】
【発明の効果】 本発明は，叙上のように構成したか
ら，次のような効果を奏する。 (1) 気液分離室内にプリーツフィルターを円筒状に成形
したフィルターを配設したため，装置の価格を従来装置
に比し安価にできるだけでなく，装置を小型・軽量化で
きる。 (2) セントル打設時のディーゼル排ガスを完全に浄化す
る画期的な装置である。 (3) ポンプ車，ミキサー車の各排気口より吸引されるデ
ィーゼル排ガスは，装置内で特殊添加水ミストによるガ
ス洗浄が行われる。このとき，耐熱・撥水性のィルター
の表面で急速冷却・気液接触・ミスト分離が同時に行わ
れ，有害物質，即ち黒煙（ＳＯＦ，ＰＭ）ＮＯｘを完全
に浄化でき，ハイドロカーボン（ＨＣ），一酸化炭素
（ＣＯ）も大巾に低減し，クリーンガスとして吸引ブロ
ワより排気される。 (4) 耐熱フレキシブルダクトでマフラー（排気口）から
ディーゼル排ガスを外気と一緒に吸引するので，エンジ
ンに負担が全くかからない。 (5) 湿式方式なので，火災の危険もなく，周囲温度の上
昇はない。 (6) 水補給のみであるから，メンテナンス・ランニング
コストがかからない。 (7) 水タンク容量が大きいため，補給を毎日実施しなく
て済み，装置の損傷が生じることなく長時間運転ができ
る。 (8) 水位・温度警報により安全に運転ができる。 (9) 吸引ブロワのインバーター制御によりガス量に合わ
せた制御ができる。 (10)ポンプ車，ミキサー車２台分をカバーでき，セント
ル打設場所の完全な浄化対策ができる。
ら，次のような効果を奏する。 (1) 気液分離室内にプリーツフィルターを円筒状に成形
したフィルターを配設したため，装置の価格を従来装置
に比し安価にできるだけでなく，装置を小型・軽量化で
きる。 (2) セントル打設時のディーゼル排ガスを完全に浄化す
る画期的な装置である。 (3) ポンプ車，ミキサー車の各排気口より吸引されるデ
ィーゼル排ガスは，装置内で特殊添加水ミストによるガ
ス洗浄が行われる。このとき，耐熱・撥水性のィルター
の表面で急速冷却・気液接触・ミスト分離が同時に行わ
れ，有害物質，即ち黒煙（ＳＯＦ，ＰＭ）ＮＯｘを完全
に浄化でき，ハイドロカーボン（ＨＣ），一酸化炭素
（ＣＯ）も大巾に低減し，クリーンガスとして吸引ブロ
ワより排気される。 (4) 耐熱フレキシブルダクトでマフラー（排気口）から
ディーゼル排ガスを外気と一緒に吸引するので，エンジ
ンに負担が全くかからない。 (5) 湿式方式なので，火災の危険もなく，周囲温度の上
昇はない。 (6) 水補給のみであるから，メンテナンス・ランニング
コストがかからない。 (7) 水タンク容量が大きいため，補給を毎日実施しなく
て済み，装置の損傷が生じることなく長時間運転ができ
る。 (8) 水位・温度警報により安全に運転ができる。 (9) 吸引ブロワのインバーター制御によりガス量に合わ
せた制御ができる。 (10)ポンプ車，ミキサー車２台分をカバーでき，セント
ル打設場所の完全な浄化対策ができる。
【図１】 本発明の実施例に係る湿式排ガス浄化装置の
正面図である。
正面図である。
【図２】 図１の右側面図である。
【図３】 図１の平面図である。
【図４】 ポンプ車の排気口に耐熱フレキシブルダクト
の一端を接続した状態を示す図である。
の一端を接続した状態を示す図である。
【図５】 従来の排ガス浄化装置の一例を概略的に示す
図である。
図である。
【図６】 従来の排ガス浄化装置の別の例を概略的に示
す図である。
す図である。
１ 水タンク ２ 上限のレベルスイッチ ３ 下限のレベルスイッチ ４ 気液分離室 ５ カートリッジフィルター ６ カートリッジフィルターの外側空間 ７ 吸引ブロワ ８ カートリッジフィルターの内側空間 ９ 温度スイッチ １０，１１ 一対の吸込ノズル １２ 噴霧ノズル １３ 循環ポンプ １５ ポンプ車の排気口 １６ 耐熱フレキシブルダクト
Claims (1)
- 【請求項１】 大容量の水タンクの上に気液分離室を設
け，上記水タンクには，液面の上限と下限を感知して動
作する各レベルスイッチを設け，上記気液分離室内に
は，プリーツフィルターが円筒状に成形されてなる耐熱
・撥水性のフィルターを上記気液分離室の内壁との間に
空間が形成されるように配設し，上記気液分離室の上に
は，上記フィルターの内側空間と連通し，かつ，インバ
ーター制御される吸引ブロワを設け，この吸引ブロワに
は，上限温度を感知して動作する温度スイッチを設け，
上記気液分離室の側壁上部には，上記フィルターの外側
空間に連通する一対の吸込ノズルと，同側壁上部の周面
に適当間隔をおいた適当数の噴霧ノズルとを設け，上記
水タンクの近傍には，上記水タンク内の特殊添加水を上
記各噴霧ノズルに給水する循環ポンプを設置し，上記一
対の吸込ノズルには，セントル打設時に稼働するポンプ
車とミキサー車の各排気口に接続してディーゼル排ガス
と外気とを吸引する耐熱フレキシブルダクトをそれぞれ
接続することを特徴とする湿式排ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33108697A JPH11148335A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 湿式排ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33108697A JPH11148335A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 湿式排ガス浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11148335A true JPH11148335A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18239704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33108697A Pending JPH11148335A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 湿式排ガス浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11148335A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1101242C (zh) * | 2000-11-07 | 2003-02-12 | 中山大学 | 火烟紊流混合、旋流分离滤清装置 |
| CN102230429A (zh) * | 2011-04-29 | 2011-11-02 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种egr气体混合器 |
| JP2013213616A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Fuji Electric Co Ltd | 気化冷却装置、およびその制御方法 |
| WO2014109339A1 (ja) * | 2013-01-10 | 2014-07-17 | 三菱重工業株式会社 | 船舶 |
| CN105952513A (zh) * | 2016-07-21 | 2016-09-21 | 汪浩 | 柴油机尾气颗粒净化器 |
| JP2017210963A (ja) * | 2017-06-30 | 2017-11-30 | 三菱重工業株式会社 | 船舶および船舶推進用の内燃機関 |
| CN108868973A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-23 | 山西天地王坡煤业有限公司 | 矿用安全防爆胶轮车 |
| CN114810281A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-07-29 | 宁德市卓力电机有限公司 | 一种柴油发电机组尾气净化设备 |
| CN114856761A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-08-05 | 中国煤炭科工集团太原研究院有限公司 | 一种具有吸声功能的防爆柴油机排气处理装置 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP33108697A patent/JPH11148335A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN108868973B (zh) * | 2018-06-26 | 2024-01-23 | 山西天地王坡煤业有限公司 | 矿用安全防爆胶轮车 |
| CN114856761A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-08-05 | 中国煤炭科工集团太原研究院有限公司 | 一种具有吸声功能的防爆柴油机排气处理装置 |
| CN114856761B (zh) * | 2022-03-22 | 2023-08-11 | 中国煤炭科工集团太原研究院有限公司 | 一种具有吸声功能的防爆柴油机排气处理装置 |
| CN114810281A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-07-29 | 宁德市卓力电机有限公司 | 一种柴油发电机组尾气净化设备 |
| CN114810281B (zh) * | 2022-05-20 | 2023-02-17 | 宁德市卓力电机有限公司 | 一种柴油发电机组尾气净化设备 |
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