JPH11148102A - 鎖錠式転轍機 - Google Patents

鎖錠式転轍機

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JPH11148102A
JPH11148102A JP31542797A JP31542797A JPH11148102A JP H11148102 A JPH11148102 A JP H11148102A JP 31542797 A JP31542797 A JP 31542797A JP 31542797 A JP31542797 A JP 31542797A JP H11148102 A JPH11148102 A JP H11148102A
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JP
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lock
rail
locking
rod
hook
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Hiroshi Nakada
宏 中田
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Nakata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道軌道などのポイントの転換および鎖錠を
電気制御で行う直接鎖錠式転轍機を提供する。 【解決手段】 基本レールとトングレールのポイント切
り換えのみの機能を有する転換装置と、この転換装置に
近接して、トングレールの基本レールへの密着・離間を
行う機能のみを有する鎖錠装置を別に配設した鎖錠式転
轍機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道軌道などのポ
イントの転換および鎖錠を電気制御で行う直接鎖錠式転
轍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】転轍機は、鉄道軌道などのポイントの転
換および鎖錠を電気的に行い、列車の進路を構成する重
要な運転保安装置であり、近年の信号設備の増強に伴い
電気転轍機の設備量は急伸しており、様々なタイプの電
気転轍機が採用されている。最も普及している在来線で
使用されている電気転轍機は、図1に示すように、転轍
機内に配置した鎖錠扞を上下重ね式の構造とし、転轍棒
でトングレールを移動させ、フロントロッドと接続扞に
より転轍機内で前記フロントロッドを鎖錠する構造とし
た転轍機である。また、新幹線で使用されている電気転
轍機は、使用軌条の関係からポイントのトングレールが
長いために2本のタイバーで転換させるので転轍機本体
が軌道と並行に据え付けられ、動作扞は転轍機本体の電
動機取り付け部と反対側の後部より出し、2本のタイバ
ーより接続ロッド、エスケープクランクに接続し、軌道
と並行に接続ロッドにより転轍機の動作扞と接続させる
ことにより転換力を在来線のそれの2倍の能力と短時間
転換を図り、かつ鎖錠状態と密着力の点検を容易にした
構造の転轍機である。
【0003】このように、現在の電気転轍機の鎖錠方式
は、ポイント転換終了後、トングレール先端部を基本レ
ールに直接鎖錠する方式でなく、トングレール先端部の
位置を電気転轍機に内蔵された鎖錠機構で保持する間接
鎖錠方式を採用している。しかしながら、この鎖錠機構
の調整幅(余裕)は、トングレールと基本レール間に異
物が介在した場合の先端許容開口量、約5mm等を考慮
して左右約1.5mmと非常に狭いために、基本レール
の横移動、トングレールの匐進、鎖錠機構とトングレー
ルを接続するロッドのジョーピン磨耗等、種々の要因に
より「ロック狂い」を正常な状態に調整せず放置すると
ポイント不転換となり、列車運転に大きな影響を与え
る。
【0004】そこで、ポイント転換終了後、トングレー
ル先端部を基本レールに直接鎖錠する方式により前記ロ
ックの点検、調整が不要で転換装置の取り替えが容易な
直接鎖錠式電気転轍機が開発された。これを図2に示
す。基本的には転換装置により転轍棒に取り付けたL字
型のロックバーを取り付け、この転轍棒を左右に移動さ
せることにより、前記転轍棒の突起にロックさせたり、
アンロックさせることでポイントの転換と解錠・鎖錠が
行われるものである。なお、密着については、転轍棒の
押し金具が密着用ブロックに当たりトングレールに密着
力を加えてポイントの転換と鎖錠動作を完了させるもの
である。
【0005】更に、別の直接鎖錠式電気転轍機は、図3
に示すように、中空枕木中にポイントマシン、対向ポイ
ントロック、トングレールねじれ防止、ポイント検知機
構を組み込み、トングレールと基本レールを鎖錠する方
式としては、転轍棒にピン止めされ、回動自在に取り付
けられた歯止式ポイントロックを基本レールの下部に設
け、前記転轍棒を左右に摺動させることにより解錠、鎖
錠を行う機構を有する転轍機も開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行技術においては何れも転轍機本体内に鎖錠機構を内
蔵し、しかも前記転轍機本体内に配置した1つの駆動モ
ータにより転轍棒によるトングレールの移動とフロント
ロッドによる解錠、鎖錠を操作するようにした転轍機で
あり、そのために転轍機本体の構造が複雑になり、しか
も転換装置までをも一緒に内蔵するために増々構造が複
雑になっている。更に、この転轍機本体内には、転轍
棒、密着ブロック、ロックバー、スイッチアジャスター
等の各構成要素が狭い空間内に密集して内蔵されている
ために一旦不具合が生じると点検・調整作業に多くの労
力が必要とされる。しかも、基本レールの横移動、トン
グレールの匐進、鎖錠機構とトングレールを接続するジ
ョーピン磨耗等の要因に基づくロック狂いは依然として
解消されていない現状にあり、抜本的な鎖錠機構の開発
が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、先ず、本発明の最大の特
徴は、転轍機本体と鎖錠機構を別個の装置としてそれぞ
れ独立して設けたことにある。すなわち、転轍機本体は
本来のポイントの転換のみの役割とし、トングレールの
解錠・鎖錠は転轍機本体近傍に別に設けた鎖錠機構によ
り行わせることで、前述した問題点を一挙に解決できた
ものである。
【0008】すなわち、本発明は、基本レールとトング
レールのポイント切り換えのみの機能を有する転換装置
と、この転換装置に近接してトングレールの基本レール
への密着・離間を行う機能のみを有する鎖錠装置を別に
配設したことを特徴とする鎖錠式転轍機であり、より具
体的には、トングレール同士を連結する転轍棒と、この
転轍棒に接続するスイッチアジャスターと、前記トング
レールを基本レールに密着・離間して移動させる電気転
轍機を具備したポイント切り換えのみの機能を有する転
換装置と、基本レールおよびトングレール下部を貫通
し、左右に自由に移動可能な鎖錠扞と、この鎖錠扞にト
ングレール上に左右一対の鎖錠フックと鎖錠ドッグを設
け、更に前記鎖錠扞の端部にトングレールの基本レール
への密着・離間を行うための鎖錠扞を左右に移動させて
トングレール解錠・鎖錠を行う鎖錠装置を別に配設した
ことを特徴とする鎖錠式転轍機、である。
【0009】また、本発明は、更に、基本レールとトン
グレールのポイント切り換えの転換装置に近接して別個
に設けた鎖錠装置であって、基本レールの側部に取付け
ボルトで一端を固定された中心に偏心軸を有し、前記基
本レールの側部形状に沿って延びるフランジ部を有する
固定ブロックと、この固定ブロックの下部の複数のガイ
ドローラーを設け、これらガイドローラー上を鎖錠扞が
左右に自由にスライド可能なように構成し、前記固定ブ
ロックの中央部には偏心軸を中心に回動するL字形の鎖
錠フックを設けてトングレールを基本レールに密着・固
定させる機能を持たせ、前記偏心軸に係合する鎖錠フッ
クの他端の鉤状のフックでトングレールに完全に嵌合さ
せ、前記鎖錠扞の上部には左右に一対の凸状の鎖錠ドッ
グを断面形状が楔形を有する突起物として設け、前記鎖
錠扞の左右への移動により前記鎖錠ドッグを鎖錠フック
の下側に入り込ませ、鎖錠ドッグの厚み分だけ鎖錠フッ
クを押し上げ、前記鎖錠フック端部の鉤状フックで前記
トングレール下部に嵌合してトングレールを基本レール
へ密着・固定することを特徴とする鎖錠式転轍機、であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、現在在来線で使用されて
いる電気転轍機の平面図である。この転轍機は、転轍機
内に配置した鎖錠扞を上下重ね式の構造で、スイッチア
ジャスタ6に接続された転轍棒7を電気転轍機1内のモ
ータを駆動させてトングレールTを基本レールR側に接
触、離間させ、このトングレールTの移動に従ってフロ
ントロッド4と接続扞5により電気転轍機1内で前記フ
ロントロッド4を鎖錠する構造の転轍機であり、鎖錠は
前記転轍機本体内で行われる。
【0011】図2は、転轍棒7にロックバー8、8’、
突起部a、bとを取り付けた直接鎖錠式電気転轍機の側
面図を示したものである。基本的には転換装置により転
轍棒7が左から右に駆動され、ポイントの転換と鎖錠が
行われるものである。すなわち、転轍棒7の左右に突起
部a,bを設け、転轍棒7の突起部bがロックバー8’
に当たりロックバー頭部を回転して解錠し、更に回転さ
せてロックバーが転轍棒と並行になるようにし、次い
で、転轍棒7の突起部aがロックバー8に当たりロック
バーが回転し、ロックバー頭部が密着用ブロック9に接
触しながらトングレールTを駆動させる。この場合、ロ
ックバーとトングレールはリンクで接続されている。更
に、ロックバー頭部が密着用ブロック9の切欠部に入り
込み、突起部aがロックバー頭部に接触して鎖錠を完了
させる。なお、密着については、転轍棒7が密着用ブロ
ックに当たりトングレールに密着力を加えてポイントの
転換と鎖錠動作を完了させるものである。
【0012】更に、図3に別の直接鎖錠式電気転轍機を
示した。aはその正面図、bは平面図、cは鎖錠部の拡
大図である。中空鉄枕木F中に鎖錠機構を組み込み、ト
ングレールTと基本レールRを鎖錠する場合、転轍棒7
にピン止めされ、回動自在に取り付けられた歯止式ポイ
ントロック(鎖錠子)10、10’を基本レールRの下
部に設け、前記転轍棒7の表面には前記基本レールRの
間隔で前記歯止式ポイントロックの形状に合致して嵌合
する形状の凹凸部を設け、転轍棒7を左右に摺動させる
ことにより前記歯止式ポイントロック10、10’を前
記転轍棒7の凹凸部に嵌合、離脱させることにより解
錠、鎖錠を行う機構を有する転轍機である。より詳細に
は図3cに示すように、トングレールTと基本レールR
を鎖錠する場合には、転轍棒7を左側に移動させ、歯止
式ポイントロック10、10’の下部の凸部10−1が
転轍棒7の凸部7−2に乗り上げるように時計回りに回
転し、歯止式ポイントロック10、10’の下部に設け
た凸部10−1の端部に転轍棒7の凸部7−2の端部に
設けた止め部7−3に押圧して基本レールRを上方に押
し上げるようにし、一方、前記歯止式ポイントロック1
0、10’の回転部10−4端部のロックピン10−3
がトングレールTの端部を押圧して基本レールR側部に
密着させて、トングレールTと基本レールRを固定する
よう構成されている。
【0013】図1から図3に示した従来の電気転轍機の
鎖錠方式は、いずれも転轍機の機構内に転換装置と鎖錠
装置が上下に複雑に入り組んで構成されており、また、
転換装置と鎖錠装置を作動させる駆動機構が転轍機本体
内に組み込まれた唯1個のモータで駆動される構成とな
っているため、転轍機の構造が複雑な上に、保守・点検
に相当の時間と労力を要していたものである。
【0014】一方、本発明における鎖錠方式は、図4お
よび図5に示したように上述の従来の電気転轍機の鎖錠
方式と全く異なる構造を有するもので、基本レールRに
トングレールTを転換する転換装置を内蔵する転轍機本
体と鎖錠機構を別個の装置としてそれぞれ独立して設
け、転轍機本体は本来のポイントの転換のみの役割と
し、トングレールTの鎖錠は転轍機本体近傍に別に設け
た鎖錠装置のみにより行う構成としたもので、図4は本
発明による転換装置と鎖錠装置を示した平面図であり、
図5は本発明による鎖錠装置の詳細を示した断面側面図
である。図4において、トングレールTを転換する転換
装置Aは、基本レールRに並行するトングレールT同士
を絶縁体Zを介して予め設定されたレール幅で連結する
転轍棒7の一端にスイッチアジャスター6を接続する。
このスイッチアジャスター6の端部は電気転轍機1内に
位置し、前記電気転轍機1に接続されたモータの駆動に
より前記トングレールT、T’を左右に移動させ基本レ
ールR、R’に密着・離間してポイント転換を行うよう
構成されている。この転換装置には格別の新規な構成部
分はないが、唯一の特徴は、この転換装置内には鎖錠装
置が設けられていないことである。
【0015】そこで、本発明における鎖錠装置を説明す
る。本発明による鎖錠装置は、図4に示したように、前
記転換装置に隣接して独立の鎖錠のみを機能させた鎖錠
装置Bを設けたものである。この鎖錠装置は、転換装置
を設置するU字形の鉄枕木Fに隣接して同様な形状の鉄
枕木F’を配設し、その上に前述の基本レールR、
R’、トングレールT、T’の延長部を載置し、基本レ
ールR、R’は転換装置におけると同様の形態でU字形
鉄枕木F’に固定する。一方、鎖錠装置は、前記U字形
鉄枕木F’の中空部で、基本レールR、R’、トングレ
ールT、T’の下部に配置され、前記中空部を貫通し、
基本レールRに固定された固定ブロック15に設けられ
たガイドローラーと、基本レールR’に固定された固定
ブロック15’に設けられたガイドローラーをスライド
する長い棒状の鎖錠扞14を設ける。この鎖錠扞14
は、転換装置で転換されるトングレールT、T’とは機
械的な結合は何らなく、しかも中央部では基本レール
R、R’と絶縁するために分割されそれぞれが絶縁体Z
で連結されている。基本レールR、R’に固定された固
定ブロック15、15’の中央部のリンク機構に一端を
係合し、基本レールR、R’の直下で、前記鎖錠扞14
上で自由に回動し、トングレールT、T’を基本レール
R、R’に密着・固定させるL字形の鎖錠フック16、
16’を設けている。このL字形の鎖錠フック16、1
6’の長さは、基本レールとトングレールが密着した際
の底辺の長さにほぼ等しい長さを有し、偏心軸に係合す
る他端は鉤状のフックでトングレールT、T’に完全に
嵌合するような形状を有している。
【0016】また、前記鎖錠扞14の上部には左右に一
対の凸状の鎖錠ドッグ17、17’をトングレールT、
T’間の幅より僅か小さい位置に配置する。この鎖錠ド
ッグ17、17’の断面形状は楔形を有する突起物であ
る。前記鎖錠扞14の他端は、接手を介して電気転轍機
1’に連結されており、この電気転轍機1’に独立した
設けられたモータにより前記鎖錠扞14を左右にスライ
ドさせている。
【0017】図5は、本発明による鎖錠装置の拡大断面
図であり、この図5に基づいて本発明による鎖錠装置を
更に詳細に説明すると、(左右で向きは逆になるがほぼ
同一機構を有しているので一方の、左側の鎖錠装置のみ
を代表して説明する。)基本レールR’の側部に取付け
ボルトで一端を固定された中心に偏心軸18を有し、前
記基本レールR’の側部形状に沿って延びるフランジ部
19を有する固定ブロック15’を取り付ける。この固
定ブロック15’の下部には複数のガイドローラー2
0、20’を設け、これらガイドローラー上を鎖錠扞1
4が左右に自由にスライド可能なように構成してある。
前記固定ブロック15’の中央部には偏心軸18を中心
に回動するL字形の鎖錠フック16’を設けている。こ
の鎖錠フック16’は、トングレールT’を基本レール
R’に密着・固定させる機能を持ち、その長さは基本レ
ールR’とトングレールT’が密着した際の底辺の長さ
にほぼ等しい長さを有し、前記偏心軸18に係合する他
端は鉤状のフックでトングレールT’に完全に嵌合する
ような形状を有している。
【0018】前記鎖錠扞14の上部には左右に一対の凸
状の鎖錠ドッグ17’を断面形状が楔形を有する突起物
として設けてある。従って、鎖錠扞14が右側に移動
し、鎖錠ドッグ17’がない状態においては、前記鎖錠
フック16’が自重で回動し、直接鎖錠扞14に接触す
るXの位置にあり解錠した状態にある。一方、トングレ
ールT’を基本レールR’に密着させる場合には、鎖錠
扞14を左側に引き込み、鎖錠ドッグ17’を鎖錠フッ
ク16’の下側に入り込ませると、鎖錠ドッグ17’の
厚み分だけ鎖錠フック16’がYの位置まで押し上げら
れ、この鎖錠フック16’の端部の鉤状フックで前記ト
ングレールT’の下部に完全に嵌合してトングレール
T’の基本レールR’への密着・固定が行われ鎖錠が完
了する。
【0019】次に、本発明による鎖錠装置の具体的な操
作過程を図6a〜図6dに基づいて説明する。図6aは
トングレールTが基本レールRに密着・固定された状態
で、この時のトングレールTの鎖錠状態は、図6aに示
したようにトングレールTは鎖錠扞14上に設けた鎖錠
ドッグ17が、固定ブロック15の中心の偏心軸18か
ら延びる鎖錠フック16の下側に完全に入り込んだ状態
で鎖錠フック16を押し上げ、かつ鎖錠フック16の端
部の鉤状フックがトングレールTを下側および側部から
完全に押さえ込んで鎖錠された状態にあるが、一方のト
ングレールT’は基本レールR’から引き離されている
ために、鎖錠ドッグ17’は鎖錠扞14の右側への送り
のために鎖錠フック16’から離れた位置にあって鎖錠
フック16’は自重で鎖錠扞14上にただ接触している
解錠された状態にある。
【0020】レールのポイント転換を行う場合、司令室
の制御盤(図示せず)で図4に示した転換装置Aの起動
指示に基づき、電気転轍機1のモータが作動し、スイッ
チアジャスター6に接続された転轍棒7を引き込み、基
本レールRからトングレールTを引き離し、基本レール
R’にトングレールT’を密着させる操作を開始する
が、この時点で転換装置Aの電気転轍機1のモータ駆動
と鎖錠装置Bの電気転轍機1’のモータが作動し、鎖錠
扞14を左側に引き込む操作を行う。それによって図6
b、図6cに示すように鎖錠扞14上の鎖錠ドッグ17
が左側に引き込まれて鎖錠フック16を離れ解錠が始ま
り、それと同時にトングレールTが完全に基本レールか
ら離れた状態になる。一方、反対側のトングレールT’
は次第に基本レールR’側に近接し、それに伴い鎖錠扞
14上の鎖錠ドッグ17’は鎖錠フック16’側に近づ
き鎖錠の準備に入る。次いで、図6dに示したように、
鎖錠ドッグ17’が鎖錠フック16’下側に入り込み、
鎖錠ドッグ17’の厚み分だけ鎖錠フック16’が押し
上げられ、この鎖錠フック16’の端部の鉤状フックで
前記トングレールT’の下部に完全に嵌合してトングレ
ールT’の基本レールR’への密着・固定が行われ鎖錠
が完了する。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明による鎖錠式転
轍機は、ポイント切り換えのための転換装置と基本レー
ル側にトングレールを密着・固定する鎖錠装置がそれぞ
れ独立して近接して設置されており、しかも、転換装置
と一緒に鎖錠装置が組み込まれていないために、鎖錠装
置構造がシンプルな構造とすることが可能で、更に、頻
繁なポイント切り換えにおいてもトングレールの鎖錠、
解錠が極めて容易の操作可能で、しかも保守・修繕等が
容易に実施できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の在来線で使用されている転換装置と鎖錠
装置を示す平面図である。
【図2】従来の在来線での使用に提案された転換装置と
鎖錠装置を示す側面図である。
【図3】従来の在来線での使用に提案された別の態様の
転換装置と鎖錠装置を示す図で、図3aは側面図、図3
bは平面図、図3cは鎖錠装置の拡大断面図である。
【図4】本発明による転換装置と鎖錠装置を示す平面図
である。
【図5】本発明による鎖錠装置の拡大断面図である。
【図6】本発明による鎖錠装置の作動順序を示す図で、
図6a、図6dは鎖錠状態を、図6b、図6cは解錠状
態を示す図である。
【符号の説明】
1…転轍機 2…床敷板 3…床板用絶縁 4…フロントロッド 5…接続扞 6…スイッチアジャスター 7…転轍棒 7−1…転轍棒凹部 7−2…転轍棒凸部 7−3…止め部 8、8’…ロックバー 9、9’…密着用ブロック 10、10’…歯止式ポイントロック 10−1…歯止式ポイントロック下部の凸部 10−2…歯止式ポイントロック下部の凹部 10−3…ロックピン 10−4…回転部 12…鎖錠ブロック 13、13’…動作扞 14…鎖錠扞 15、15’…固定ブロック 16、16’…鎖錠フック 17、17’…鎖錠ドッグ 18…偏心軸 19…フランジ部 20、20’…ガイドローラー R、R’…基本レール T、T’…トングレール a、b…突起部 F、F’…鉄枕木 A…転換装置 B…鎖錠装置 Z…絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本レールとトングレールのポイント切
    り換えのみの機能を有する転換装置と、この転換装置に
    近接して、トングレールの基本レールへの密着・離間を
    行う機能のみを有する鎖錠装置を別に配設したことを特
    徴とする鎖錠式転轍機。
  2. 【請求項2】 トングレール同士を連結する転轍棒と、
    この転轍棒に接続するスイッチアジャスターと、前記ト
    ングレールを基本レールに密着・離間して移動させる電
    気転轍機を具備したポイント切り換えのみの機能を有す
    る転換装置と、基本レールおよびトングレール下部を貫
    通し、左右に自由に移動可能な鎖錠扞と、この鎖錠扞に
    トングレール上に左右一対の鎖錠フックと鎖錠ドッグを
    設け、更に前記鎖錠扞の端部にトングレールの基本レー
    ルへの密着・離間を行うための鎖錠扞を左右に移動させ
    てトングレール解錠・鎖錠を行う鎖錠装置を別に配設し
    たことを特徴とする鎖錠式転轍機。
  3. 【請求項3】 基本レールの側部に取付けボルトで一端
    を固定された中心に偏心軸を有し、前記基本レールの側
    部形状に沿って延びるフランジ部を有する固定ブロック
    と、この固定ブロックの下部の複数のガイドローラーを
    設け、これらガイドローラー上を鎖錠扞が左右に自由に
    スライド可能なように構成し、前記固定ブロックの中央
    部には偏心軸を中心に回動するL字形の鎖錠フックを設
    けてトングレールを基本レールに密着・固定させる機能
    を持たせ、前記偏心軸に係合する鎖錠フックの他端の鉤
    状のフックでトングレールに完全に嵌合させ、前記鎖錠
    扞の上部には左右に一対の凸状の鎖錠ドッグを断面形状
    が楔形を有する突起物として設け、前記鎖錠扞の左右へ
    の移動により前記鎖錠ドッグを鎖錠フックの下側に入り
    込ませ、鎖錠ドッグの厚み分だけ鎖錠フックを押し上
    げ、前記鎖錠フック端部の鉤状フックで前記トングレー
    ル下部に嵌合してトングレールを基本レールへ密着・固
    定することを特徴とする鎖錠式転轍機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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