JPH11148032A - 塗料剥離剤組成物 - Google Patents

塗料剥離剤組成物

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JPH11148032A
JPH11148032A JP26875798A JP26875798A JPH11148032A JP H11148032 A JPH11148032 A JP H11148032A JP 26875798 A JP26875798 A JP 26875798A JP 26875798 A JP26875798 A JP 26875798A JP H11148032 A JPH11148032 A JP H11148032A
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paint
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benzyl alcohol
carbon atoms
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JP26875798A
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Ara Z Nercissiantz
ゼット. ナーチサンツ アラ
Kai S Chang
エス. チャン カイ
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Mcgean Rohco Inc
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    • C09D9/00Chemical paint or ink removers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料剥離剤および表面から塗料を剥離する方
法を提供すること。 【解決手段】 少なくとも約3重量%の水と、(A-1)ア
ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレンまたは(A
-2)次式の少なくとも1種の四級アミン塩または(A-3)(A
-1)および(A-2)の混合物から選択した少なくとも1種の
有機溶媒(A)との混合物を含有する水性塗料剥離剤組成
物: 【化17】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料剥離剤に関
し、そして表面から塗料を剥離する方法に関する。さら
に特定すると、本発明は、レオロジー特性を改良した疑
似プラスチック塗料剥離剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本願で使用する「塗料剥離剤(paint str
ipper および paint remover)」の用語は、被覆(例え
ば、基材を保護し美化するのに使用する塗料)を剥離
し、または剥離を促進できる化学組成物を意味する。保
護被覆および装飾被覆において、新規でより耐久性のあ
るタイプの合成樹脂および重合体を導入すると、この被
覆を剥離する問題は、ますます困難となる。従来技術の
塗料剥離剤(removerおよび stripper)は、典型的には、
芳香族溶媒、ケトン、パラフィン、メタノールおよび希
釈剤(例えば、ミネラルスピリット)の混合物を含有す
る。伝統的な塗料剥離剤は、危険物(例えば、フェノー
ル、トルエンおよびメチルエチルケトン)を含有してお
り、最も効果的な塗料剥離剤は、主要溶媒として、塩化
メチレンをベースにしていた。塩化メチレンは、非常に
効果的な溶媒であり、塩化メチレンを含有する塗料剥離
剤は、ほとんどのタイプの塗料を素早く軟化するのに効
果的である。しかしながら、塩化メチレンは、非常に揮
発性の液体であり、それにより、作用寿命が短くなる。
さらに、塩化メチレンは、実験室試験において、動物に
腫瘍や癌を起こすことが発見され、従って、産業上およ
び政府の規制機関によって、塩化メチレンの使用をなく
すかまたは大きく低下させる試みがなされている。
【0003】塩化メチレンおよび可燃性、揮発性および
毒性の化学物質(例えば、ベンゼン、トルエン、フェノ
ールおよびアセトン)の使用を回避した非常に多くの塗
料剥離剤(removerおよび stripper)が、近年、導入され
ている。いくつかの特許に示唆されているように、塗料
剥離剤組成物では、溶媒成分として、塩化メチレンに代
えて、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)が使用されている。
例えば、米国特許第4,759,510号は、約20重量%〜90重
量%のNMPおよび30重量%〜70重量%の芳香族炭化水素
溶媒を含有する低揮発性の塗料剥離剤を記述している。
米国特許第4,836,950号は、スクリーン印刷インクを除
去するための液状調合物を記述しており、これは、NMP
およびガンマブチロラクトンの混合物を含有する。
【0004】米国特許第5,124,062号は、高い引火点お
よび低沸騰揮発性有機化学物質を有する塗料剥離剤組成
物を記述しており、これは、少なくとも10個の炭素原子
を有するテルペン化合物、NMPおよびテルペン乳化界面
活性剤の混合物を含有する。
【0005】米国特許第3,322,677号は、エチレンジア
ミンおよびアニソールから実質的になり、必要に応じ
て、水4部で希釈したケイ酸ナトリウムの40°ボーメ溶
液2〜3容量%を含有する塗料剥離剤組成物を記述して
いる。この塗料剥離剤組成物は、非鉄金属(例えば、ア
ルミニウムおよびマグネシウム)上の塗料に特に有用で
ある。
【0006】Murphyの米国特許第3,615,827号は、アル
キレングリコールアリールエーテル(例えば、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル)を含有するアルカリ
塗料剥離剤組成物を記述しており、これは、ポリアルキ
レングリコール(例えば、トリプロピレングリコール)と
組み合わせて、使用される。米国特許第4,477,288号
は、フェニルグリコールエーテルおよび複素環アミン
(例えば、イミダゾール)を含有する洗浄溶液を列挙して
いる。
【0007】最近では、塗料を除去するための非危険性
製品が導入され、これは、主要溶媒として、ベンジルア
ルコールの使用を包含する。ベンジルアルコールベース
の剥離剤の性能は、酸で活性化する場合、改良される
が、このような剥離剤は、例えば、航空機の着陸ギア部
品で使用する高力鋼に悪影響を与えるおそれがある。活
性化用の酸よりもむしろアルカリ成分を含有するベンジ
ルアルコールベースの剥離剤もまた、利用可能である。
ベンジルアルコール含有塗料剥離剤組成物は、米国特許
第5,454,985号および第4,732,695号に開示されている。
米国特許第5,411,678号(Sims)は、有機溶媒(例えば、ベ
ンジルアルコール、ピロール)、活性化剤としての少な
くとも1種の他の有機アミン化合物、および水を含有す
る塗料剥離剤を記述している。ヨーロッパ特許第497,13
0 B1号は、ベンジルアルコールおよびメチルベンジルア
ルコールのエステルを含有する溶媒系を含む塗料剥離剤
調合物を記述している。特に、この調合物は、ベンジル
アルコール/ギ酸ベンジル/ギ酸を含有する。
【0008】塗料剥離剤(stripper および remover)
は、航空宇宙産業にて、民間ジェット航空機および軍用
ジェット航空機から塗料を除去するのに使用されてい
る。美観上の理由、色の変更、またはさらに重要なこと
には、航空機の安全運行に必要な機体の検査のために、
定期的な塗料の除去が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、危険物を使
用せず、優れた性能を有する塗料剥離剤および表面から
塗料を剥離する方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも約
3重量%の水と、(A-1)アルコキシベンゼンまたはアル
コキシナフタレンまたは(A-2)次式の少なくとも1種の
四級アミン塩または(A-3)(A-1)および(A-2)の混合物か
ら選択した少なくとも1種の有機溶媒(A)との混合物を
含有する水性塗料剥離剤組成物に関するものである。
【0011】
【化7】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである。
【0012】1実施態様として、前記有機溶媒は、(B)
そのアルコキシ基中に1個〜約4個の炭素原子を含有す
るアルコキシベンゼンである。
【0013】1実施態様として、前記有機溶媒(A)は、
アニソールである。
【0014】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、ベンジルアルコール、アルキル置換ベンジルアルコ
ール、フルフリルアルコール、アルキル置換フルフリル
アルコール、および3個〜約5個の炭素原子を含有する
アセチレン性アルコールからなる群から選択した少なく
とも1種の第二有機溶媒(B)を含有する。
【0015】1実施態様として、前記第二有機溶媒は、
ベンジルアルコールまたはアルキル置換ベンジルアルコ
ールである。
【0016】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、前記第二有機溶媒に加え、ピロールを含有する。
【0017】本発明はまた、以下の(A)、(B)および(C)
の混合物を含有する水性塗料剥離剤組成物に関するもの
である。
【0018】(A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)少
なくとも1種のアルコキシベンゼンまたはアルコキシナ
フタレンまたは(A-2)次式の少なくとも1種の四級アミ
ン塩または(A-3)(A-1)および(A-2)の混合物から選択し
た第一有機溶媒:
【0019】
【化8】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである;および (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の第二有機溶媒;
および (C)約94.9重量%までの水。
【0020】1実施態様として、前記水性塗料剥離剤組
成物は、約0.1重量%〜約20重量%のピロールを含有す
る。
【0021】1実施態様として、前記水性塗料剥離剤組
成物は、(A)が、(A-2)であり、そしてまた、約0.1重量
%〜約10重量%の少なくとも2個の炭素原子を含有する
少なくとも1種の脂肪族オキシムを含有する。
【0022】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の増粘剤を含有する。
【0023】1実施態様として、前記増粘剤は、少なく
とも1種の無機粘土増粘剤および少なくとも1種の有機
増粘剤の混合物である。
【0024】1実施態様として、前記第一有機溶媒(A)
は、そのアルコキシ基中に1個〜約4個の炭素原子を含
有するアルコキシベンゼンである。
【0025】本発明はまた、以下の(A)、(B)、(C)、(D)
および(E)の混合物を含有する塗料剥離剤組成物に関す
るものである。
【0026】(A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)ア
ルコキシベンゼンおよびアルコキシナフタレンまたは(A
-2)次式の四級アミン塩のいずれかの群の少なくとも1
種の有機溶媒:
【0027】
【化9】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである;および (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の第二有機溶媒; (C)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (E)約94.8重量%までの水。
【0028】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、約0.1重量%〜約20重量%のピロールを含有する。
【0029】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、(A)が、(A-2)であり、そしてまた、約0.1重量%〜
約10重量%の少なくとも2個の炭素原子を含有する少な
くとも1種の脂肪族オキシムを含有する。
【0030】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールまたはアルキル置換ベンジルアルコ
ールである。
【0031】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、(A)が、(A-1)であり、そして前記アルコキシ基が、
1個〜約4個の炭素原子を含有する。
【0032】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、1種またはそれ以上のアルカリ性剤または1種また
はそれ以上の酸を含有する、請求項17に記載の塗料剥
離剤組成物。
【0033】本発明はまた、以下の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)および(F)の混合物を含有する塗料剥離剤組成
物に関するものである。
【0034】(A)約0.1重量%〜約90重量%の、そのアル
コキシ基中に1個〜約2個の炭素原子を含有する少なく
とも1種のアルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタ
レン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の第二有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水。
【0035】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールまたはアルキル置換ベンジルアルコ
ールである。
【0036】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、(A)が、そのアルコキシ基中に1個または2個の炭
素原子を含有するアルコキシベンゼンである。
【0037】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、(A)が、アニソールである。
【0038】1実施態様として、前記無機粘土増粘剤
は、スメクタイト粘土、モンモリロナイト粘土、ヘクト
ライト粘土およびベントナイト粘土からなる群から選択
される。
【0039】1実施態様として、前記無機粘土増粘剤
は、スメクタイト粘土である。
【0040】1実施態様として、前記無機粘土増粘剤
は、水和マグネシウムアルミニウムシリケート鉱物であ
る。
【0041】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、多糖類ガムである少なくとも1種の有機増粘剤(C)
を含有する。
【0042】1実施態様として、前記多糖類ガムは、天
然ガムまたはキサンタンガムである。
【0043】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の界面活性剤を含有する。
【0044】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、1種またはそれ以上のアルカリ性剤を含有する。
【0045】1実施態様として、前記アルカリ性剤は、
アルカリ金属水酸化物、アルコキシドまたはシリケー
ト、またはそれらの混合物を含有する。
【0046】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の酸を含有する。
【0047】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、1種またはそれ以上の金属腐食防止剤を含有する。
【0048】本発明はまた、以下の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)および(G)の混合物を含有する塗料剥離剤
組成物に関するものである。
【0049】(A)約1重量%〜約50重量%のアニソール
またはフェネトール; (B)約10重量%〜約50重量%の、ベンジルアルコール、
またはそのアルキル基中に1個〜約4個の炭素原子を含
有するアルキル置換ベンジルアルコールからなる群から
選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.1重量%〜約1.5重量%の水和マグネシウムアル
ミニウムシリケート鉱物; (E)約0.1重量%〜約0.5重量%のキサンタンガム; (F)約0.1重量%〜約1.0重量%のセルロースエーテルま
たはエステル;および (G)約87.7重量%までの水。
【0050】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールである。
【0051】1実施態様として、前記アルコキシベンゼ
ンは、アニソールである。
【0052】1実施態様として、前記セルロースエーテ
ルまたはエステルが、アルキルセルロースおよびヒドロ
キシアルキルセルロースからなる群から選択したセルロ
ースエーテルである。
【0053】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の界面活性剤を含有する。
【0054】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、1種またはそれ以上のアルカリ性剤を含有する。
【0055】1実施態様として、前記アルカリ性剤は、
アルカリ金属水酸化物、アルコキシドまたはシリケー
ト、またはそれらの混合物を含有する。
【0056】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の酸を含有する。
【0057】1実施態様として、前記酸は、有機酸であ
る。
【0058】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の金属腐食防止剤を含有する。
【0059】本発明はまた、以下の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)および(F)の混合物を含有する塗料剥離剤組成
物に関するものである。
【0060】(A)約0.1重量%〜約50重量%の次式の少な
くとも1種の四級アミン塩:
【0061】
【化10】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約20重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水。
【0062】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、約0.1重量%〜約10重量%の少なくとも2個の炭素
原子を含有する少なくとも1種の脂肪族オキシムを含有
する。
【0063】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールまたはアルキル置換ベンジルアルコ
ールである。
【0064】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、(A)にて、各Rが、平均して、約8個〜約10個の炭素
原子を含有し、そしてXが、塩素である。
【0065】1実施態様として、前記無機粘土増粘剤
は、スメクタイト粘土、モンモリロナイト粘土、ヘクト
ライト粘土およびベントナイト粘土からなる群から選択
される。
【0066】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、1種またはそれ以上のアルカリ性剤を含有する。
【0067】本発明はまた、表面から塗料を剥離する方
法に関するものであって、該方法は、以下の(I)および
(II)を包含するものである。
【0068】(I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触さ
せることであって、該塗料剥離剤組成物は、少なくとも
約3重量%の水と、(A-1)アルコキシベンゼンおよびア
ルコキシナフタレンまたは(A-2)次式の少なくとも1種
の四級アミン塩または(A-3)(A-1)および(A-2)の混合物
のいずれかから選択した少なくとも1種の有機溶媒(A)
との混合物を含有する:
【0069】
【化11】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
去すること。
【0070】1実施態様として、前記有機溶媒は、その
アルコキシ基中に1個〜約4個の炭素原子を含有するア
ルコキシベンゼンである。
【0071】本発明はまた、表面から塗料を剥離する方
法に関するものであって、該方法は、以下の(I)および
(II)を包含するものである。
【0072】(I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触さ
せることであって、該塗料剥離剤組成物は、以下の
(A)、(B)および(C)を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)アルコキシベン
ゼンおよびアルコキシナフタレンまたは(A-2)次式の少
なくとも1種の四級アミン塩または(A-3)(A-1)および(A
-2)の混合物のいずれかの群の少なくとも1種の有機溶
媒:
【0073】
【化12】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである; (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒;およ
び (C)約94.9重量%までの水;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
去すること。
【0074】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールである。
【0075】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、約25重量%〜約50重量%のベンジルアルコールおよ
び約5重量%〜約50重量%の(B)を含有する。
【0076】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも40重量%の水を含有する。
【0077】本発明はまた、表面から塗料を剥離する方
法に関するものであって、該方法は、以下の(I)および
(II)を包含するものである。
【0078】(I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触さ
せることであって、該塗料剥離剤組成物は、以下の
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)および(F)を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、そのアルコキシ基中に
1個〜約4個の炭素原子を含有する少なくとも1種のア
ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
去すること。
【0079】1実施態様として、前記有機溶媒(B)は、
ベンジルアルコールまたはアルキル置換ベンジルアルコ
ールである。
【0080】1実施態様として、(A)は、アルコキシベ
ンゼンである。
【0081】1実施態様として、(A)は、アニソールで
ある。
【0082】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、約1重量%〜約50重量%のアルコキシベンゼンを含
有する。
【0083】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種のアルカリ性剤を含有する。
【0084】1実施態様として、前記塗料剥離剤組成物
は、少なくとも1種の酸を含有する
【0085】。
【発明の実施の形態】上で述べたように、本発明の塗料
剥離剤組成物は、水と、アルコキシベンゼンおよびアル
コキシナフタレン、式Iの四級アミン塩またはそれらの
混合物から選択した少なくとも1種の有機溶媒との混合
物を含有する。水は、この塗料剥離剤組成物の必須成分
であり、一般に、この組成物は、少なくとも約3重量%
から約99重量%までの水を含有する。好ましい実施態様
では、この水性組成物は、少なくとも約5重量%、10重
量%または20重量%の水、ある場合には、少なくとも25
重量%〜40重量%の水を含有する。この組成物中に存在
する水の量は、99重量%程度に高くてもよいが、多くの
場合、95重量%、90重量%または80重量%程度である。
本発明の組成物中での適切な範囲の水濃度には、3重量
%〜約99重量%、約5重量%〜約95重量%、および10重
量%〜約95重量%が挙げられる。
【0086】本発明の塗料剥離剤組成物の第二の必須成
分は、(A-1)アルコキシベンゼンおよびアルコキシナフ
タレンまたは(A-2)次式の四級アミン塩または(A-3)(A-
1)および(A-2)の混合物の(A)いずれかの群の少なくとも
1種の有機溶媒である:
【0087】
【化13】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである。成分(A-1)または(A-2)は、この水性塗料剥
離剤組成物中に、種々の量で存在できる有機溶媒であ
る。一般に、この有機溶媒(A)は、少なくとも約0.1重量
%の量で存在する。好ましい実施態様では、この塗料剥
離剤組成物は、少なくとも約1重量%、多くの場合、少
なくとも約5重量%の有機溶媒(A)を含有する。本発明
の塗料剥離剤組成物は、約15重量%まで、または20重量
%まで、または50重量%まで、または70重量%まで、ま
たは80重量%まで、または90重量%までまたはそれ以上
の成分(A)を含有する。0.1重量%〜約90重量%の範囲、
約1重量%〜約50重量%の範囲、および約5重量%〜約
50重量%の範囲の有機溶媒(A)は、典型的な範囲であ
る。
【0088】好ましい1実施態様では、溶媒(A)は、少
なくとも1種のアルコキシベンゼンまたはアルコキシナ
フタレンである。このアルコキシ基は、1個〜約4個ま
たは5個の炭素原子、好ましくは、1個または2個の炭
素原子を含有できる。このアルコキシベンゼンおよびア
ルコキシナフタレンは、他の基(例えば、そのベンゼン
環またはナフタレン環に結合した水酸基)を含有でき
る。本発明の組成物で使用できるアルコキシベンゼンの
例には、メトキシベンゼン(アニソール)、エトキシベン
ゼン(フェネトール)、4-メチルエトキシベンゼン、1-フ
ェノキシ-2-プロパノール、3-メチルアニソール、4-メ
チルアニソール、2-メトキシフェノール、2-エトキシフ
ェノール、4-メトキシフェノール、4-エトキシフェノー
ル、2,4-ジメチルアニソール、2,5-ジメチルアニソール
および2-エトキシアニソールが包含される。アルコキシ
ナフタレンの例には、1-メトキシナフタレン、2-メトキ
シナフタレン、1-エトキシナフタレンおよび2-エトキシ
ナフタレンが包含される。
【0089】本発明の水性塗料剥離剤組成物で使用でき
る四級アミン塩(A-2)は、一般に、次式により特徴づけ
られる:
【0090】
【化14】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである。
【0091】他の実施態様では、式Iの各Rは、独立し
て、主として、C8およびC10鎖連結から構成される脂肪
族基であり、そしてこのハロゲンは、塩素である。本発
明で有用な市販の四級アミン塩の一例には、Sherex Che
mical Company、Inc.(Dublin、Ohio)からのAdogen 464
がある。Adogen 464は、メチルトリアルキル四級アミン
であると言われており、ここで、各Rは、主として、C8
およびC10鎖連結から構成され、そしてXは、塩素であ
る。
【0092】本発明の塗料剥離剤組成物中の成分(A)
が、式Iの少なくとも1種の四級アミン塩のとき、この
塗料剥離剤組成物はまた、好ましくは、約0.1重量%〜
約10重量%、多くの場合、約0.1重量%〜約5重量%の
少なくとも2個の炭素原子を含有する少なくとも1種の
脂肪族オキシムを含有する。このような脂肪族オキシム
の例には、アセトアルデヒドオキシム、アセトンオキシ
ム、ブタノンオキシム、メチルエチルケトキシム、ジエ
チルケトキシムなどが包含される。
【0093】先に述べたように、この第一有機溶媒は、
アルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレンおよび
式Iの四級アミン塩の混合物を含有できる。この混合物
中の(A-1)と(A-2)との相対量は、重量基準で、1:99〜
99:1の範囲であり得る。
【0094】本発明の塗料剥離剤組成物中で存在できる
第二有機溶媒は、(B)ベンジルアルコール、アルキル置
換ベンジルアルコール、フルフリルアルコール、アルキ
ル置換フルフリルアルコール、および3個〜約5個の炭
素原子を含有するアセチレン性アルコールからなる群か
ら選択した少なくとも1種の有機溶媒である。本発明の
塗料剥離剤組成物に含入される第二有機溶媒(B)の量
は、少なくとも約5重量%である。一般に、この組成物
は、少なくとも約5重量%または10重量%または15重量
%から約90重量%までまたはそれ以上の第二有機溶媒を
含有する。他の場合には、この塗料剥離剤組成物は、80
重量%まで、または50重量%まで、または40重量%まで
の第二有機溶媒を含有できる。それゆえ、例えば、この
塗料剥離剤組成物中の第二有機溶媒(B)の濃度は、5重
量%〜90重量%、10重量%〜80重量%、10重量%〜50重
量%または15重量%〜40重量%の範囲であり得る。
【0095】いずれのアルキル置換ベンジルアルコール
も使用でき、そのアルキル基は、一般に、1個〜約4個
の炭素原子を含有する。このアルキル置換ベンジルアル
コールの特定の例には、以下が包含される:α−メチル
ベンジルアルコール、α−エチルベンジルアルコール、
オルト−メチルベンジルアルコール、メタ−メチルベン
ジルアルコール、パラ−メチルベンジルアルコール、オ
ルト−エチルベンジルアルコール、パラ−エチルベンジ
ルアルコール、パラ−プロピルベンジルアルコール、パ
ラ-n-ブチルベンジルアルコールおよびパラ-t-ブチルベ
ンジルアルコール。
【0096】このアルキル置換フルフリルアルコール中
のアルキル基は、1個〜4個の炭素原子を含有できる。
置換フルフリルアルコールの例には、α−メチルフルフ
リルアルコール、α−エチルフルフリルアルコール、5-
メチルフルフリルアルコールなどが包含される。
【0097】本発明のこれらの塗料剥離剤組成物中で有
機溶媒として使用できるアセチレン性アルコールは、約
3個〜約5個の炭素原子を含有し、このアセチレン性ア
ルコールは、第一級アルコールまたは第二級アルコール
であり得る。第一級アルコールが好ましい。本発明で使
用できるアセチレン性アルコールの例には、プロパルギ
ルアルコール、2-ブチン-1-オール、3-ブチン-1-オー
ル、3-ブチン-2-オール、1-ペンチン-3-オール、2-ペン
チン-1-オール、3-ペンチン-1-オール、4-ペンチン-1-
オールが包含される。
【0098】好ましい1実施態様では、本発明で使用さ
れる第二有機溶媒は、第一級水酸基、すなわち、−CH2O
H基を含有するものである。すなわち、本発明の好まし
い実施態様では、これらの有機溶媒は、ベンジルアルコ
ール、環置換アルキルベンジルアルコール、フルフリル
アルコール、環上にアルキル置換基を含有するフルフリ
ルアルコール、およびその水酸基が末端メチレン基上に
あるアセチレン性アルコール(例えば、プロパルギルア
ルコール、2-ブチン-1-オール、3-ブチン-1-オール、2-
ペンチン-1-オール、3-ペンチン-1-オールおよび4-ペン
チン-1-オール)からなる群から選択される。
【0099】好ましい1実施態様では、本発明の塗料剥
離剤組成物はまた、ピロールを含有する。この塗料剥離
剤組成物に含有されるピロールの量は、広範囲で変える
ことができるが、一般に、このピロールの濃度は、約0.
1重量%〜約50重量%またはそれ以上である。1実施態
様では、この塗料剥離剤組成物は、約0.1重量%〜約20
重量%のピロールを含有する。このピロールは、この塗
料剥離剤組成物中にて、共溶媒および活性化剤として作
用する。
【0100】本発明の塗料剥離剤組成物はまた、少なく
とも1種の無機粘土増粘剤を含有できる。種々の無機粘
土増粘剤(変性天然粘土を含めて)は利用可能であり、本
発明の塗料剥離剤組成物で有用である。その天然形状ま
たは変性形状のいずれかで使用できる無機粘土の例に
は、スメクタイト粘土、モンモリロナイト粘土、ヘクト
ライト粘土、ベントナイト粘土などが包含される。スメ
クタイト粘土は、本発明の塗料剥離剤組成物に特に有用
である。コロイド状または水和したマグネシウムアルミ
ニウムシリケートは、本発明で有用な特定のタイプの処
理スメクタイト粘土の例である。このようなコロイド状
または水和したマグネシウムアルミニウムシリケート
は、例えば、R.T. Vanderbilt Co.,Inc.から、Veegumお
よびVan Gelの商品名称で市販されている。マグネシウ
ムアルミニウムシリケートはまた、Rheox、Inc.から、B
entone MAの商品名称で市販されている。モンモリロナ
イト粘土増粘剤もまた、市販されている。例えば、有機
変性したモンモリロナイト粘土は、Rheox,Inc.から、Ba
ragel 3000、Bentone SD、Bentone 27、Bentone 34、Be
ntone 760、Bentone 2282などの一般商品名称で市販さ
れている。ヘクトライト粘土は、例えば、Southern Cla
y Productsから、Laponiteの一般商品名称で、そしてRh
eox,Inc.から、Bentone LTの商品名で市販されている。
ベントナイト粘土は、American Colloid Companyから、
Polargelの一般商品名称で市販されている。
【0101】本発明の塗料剥離剤組成物で使用される無
機粘土増粘剤の量は、一般に約0.05重量%〜約5重量%
の範囲である。さらに多くの場合、この塗料剥離剤組成
物中で存在する無機粘土増粘剤の量は、この塗料剥離剤
組成物の全量を基準にして、約0.1重量%〜約1.5重量%
の範囲である。
【0102】本発明の塗料剥離剤組成物はまた、この無
機粘土増粘剤と組み合わせた場合に、独特のレオロジー
特性を有する本発明の塗料剥離剤組成物を与える1種ま
たはそれ以上の有機増粘剤を含有する。この有機増粘剤
は、多糖類、合成増粘重合体、またはそれらの2種また
はそれ以上の混合物であり得る。多糖類ガムは、通常、
コロイド特性を有する高分子量分子であり、これは、適
切な溶媒または膨潤剤中で、低ガム濃度にて、ゲルまた
は非常に粘稠な懸濁液または溶液を生成する。有用な多
糖類ガムには、天然ガム(例えば、Industrial Gums、Po
lysaccharidesAnd Their Derivatives、R.L. Whistler
and J.N. BeMiller著、3版、Academic
【0103】Press Inc. (1995)に開示のもの)がある。
水溶性多糖類ガムに関するこの本の開示内容は、本明細
書中で参考として援用されている。このような多糖類ガ
ムの特定の例には、アガーガム、グアーガム、アラビア
ゴム、アルギン、デキストラン、キサンタンガム、メチ
ルセルロースおよびその誘導体、セルロースのヒドロキ
シアルキルエーテルおよびアルキルエーテルなどが包含
される。微生物から生成した多糖類は、特に有用な多糖
類ガムである。デキストランガムおよびキサンタンガム
は、商業的に生成した微生物多糖類の例であり、キサン
タンは、本発明の塗料剥離剤組成物で有用な多糖類ガム
の特に好ましい例である。本発明の組成物で有用な市販
のキサンタンガムの一例には、R.T. Vanderbilt Co.In
c.のRodopol 23およびRhodigel;およびMerk & Co. In
c.のKelco DivisionのKeltrol、Keltrol BT、Keltrol R
D、Keltrol SF、Kelzan、Kelzan D35、Kelzan Sなどが
挙げられる。
【0104】キサンタンガムは、単独かまたは他の増粘
剤(例えば、セルロースエーテルおよびセルロースエス
テル;アルキルセルロース(例えば、メチルセルロース)
およびヒドロキシアルキルセルロース(例えば、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス)などを含めて)と組み合わせるかいずれかで使用でき
る特に好ましい多糖類ガム増粘剤である。単独かまたは
他の多糖類(例えば、キサンタンガム)と組み合わせるか
いずれかで本発明で有用な市販のセルロースエーテルの
例には、Hercules Inc.からNatrosol 250 ER、250 HB、
250 HRなどの一般商品名称で入手できるヒドロキシエチ
ルセルロースが包含される。メチルセルロース生成物
は、種々の名称(例えば、Methocelなど)で市販されてい
る。エチルセルロース生成物もまた、市販されている
(例えば、Dow Chemical Co.のEthocelStandard 100)。
【0105】本発明で使用できる有機増粘剤はまた、合
成増粘重合体であり得る。このような重合体の多くは、
当業者に公知であり、合成増粘剤重合体の代表的な例に
は、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、加水分解
ビニルエステル、アクリルアミドアルカンスルホネート
の水溶性単独重合体およびインターポリマー、ポリN-ビ
ニルピロリドン、スチレン、無水マレイン酸の単独重合
体および共重合体および水溶性塩、イソブチレン−無水
マレイン酸共重合体が包含される。本発明で有用な市販
の有機増粘剤には、PPG Industriesから、Mazamide SS1
0の商品名称で入手できる大豆油アルカノールアミドが
ある。Mazamide 65(PPG Industries)は、混合脂肪酸ジ
エタノールアミンを含有する有機増粘剤である。Alcogu
m Lは、Alco Chemical Corp.、a division of National
Starch and Chemicalから入手できるアクリル共重合体
乳濁液である。
【0106】本発明の塗料剥離剤組成物に含有される有
機増粘剤の量は、約0.05重量%〜約5重量%の範囲であ
り得る。多くの場合、この塗料剥離剤組成物に含有され
るこのような増粘剤の量は、この塗料剥離剤組成物の全
量を基準にして、0.1重量%〜約1重量%または2重量
%の範囲である。
【0107】本発明の塗料剥離剤組成物に含有される無
機粘土増粘剤および有機増粘剤(例えば、多糖類ガム)の
相対量は、所望の特定のレオロジー特性を与えるよう
に、変えることができ、また調整できる。さらに特定す
ると、この塗料剥離剤組成物中に存在する無機粘土およ
び多糖類ガムの相対量は、所望の疑似プラスチック特性
を有する組成物を与えるように、調整できる。
【0108】本発明の塗料剥離剤組成物には、別の所望
の特性を与えるために、他の成分が含有できる。このよ
うな任意成分の例には、界面活性剤、活性化剤、アルカ
リ性剤、禁止剤、湿潤剤および酸化防止剤などが包含さ
れる。
【0109】種々の界面活性剤は、この塗料剥離剤組成
物の湿潤特性を高めるために、この組成物に含入でき、
これらの界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオ
ン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤または両性界面
活性剤またはそれらの混合物であり得る。1実施態様で
は、これらの界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、例
えば、アセチレン性ポリオール(例えば、テトラメチル
デシンジオール(Surfynol 104または104A、Air Product
s Inc.)、アリールオキシアルカノール(例えば、フェノ
キシエタノール、フェノキシグリコール))などであり得
る。
【0110】好ましい1実施態様では、これらの界面活
性剤は、フッ素化した非イオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤またはアニオン性界面活性剤である。フッ
素化非イオン性界面活性剤には、フッ素化アルキルポリ
オキシエチレンエタノール、フッ素化アルキルアルコキ
シレートおよびフッ素化アルキルエステルが挙げられ
る。フッ素化カチオン性界面活性剤の例には、フッ素化
アルキル四級アンモニウムハライド(例えば、ヨーダイ
ド)などが包含される。有用なフッ素含有界面活性剤
は、3M Companyから、Fluorad FCの一般商品名称で、そ
してEI DuPont deNemoursから、Zonyl FSの一般商品名
称で市販されている。このような界面活性剤の特定の例
には、Fluorad FC-135(これは、フッ素化アルキル四級
アンモニウムヨーダイドである)、Fluorad FC-170-C(こ
れは、フッ素化アルキルポリエチレンエタノールであ
る)、Fluorad FC-171(これは、フッ素化アルキルアルコ
キシレートである)、およびFluorad FC-430、FC-431お
よびFC-740(これらは、フッ素化アルキルエステルであ
る)が包含される。DuPontから入手できるフルオロ化学
界面活性剤の特定の例には、Zonyl FSN、Zonyl FSN-9
0、Zonyl FSOおよびZonyl FSO-100(これらは、非イオン
性界面活性剤である)が包含される。好ましい1実施態
様では、本発明で使用される界面活性剤は、非イオン性
フッ素化アルキルアルコキシレートである。アニオン性
界面活性剤もまた、この塗料剥離剤組成物に含有でき
る。有用なアニオン性界面活性剤の一例には、Triton D
F-20があり、これは、Union Carbideの変性エトキシレ
ートである。有用な両性界面活性剤の一例には、Mirano
l C2Mがあり、これは、Rhone-Poulenc(Dayton、N.J.)の
ココアンフォカルボキシ(cocoamphocarboxy)プロピオン
酸である。典型的には、これらの界面活性剤は、本発明
の塗料剥離剤組成物中に存在する場合、約0.001重量%
〜約1重量%または2重量%で変えた量で、使用され
る。
【0111】アミン活性化剤もまた、本発明の塗料剥離
剤組成物中に含有でき、このような活性化剤には、アン
モニア、水酸化アンモニウムまたは少なくとも1種の有
機アミン化合物が挙げられる。この塗料剥離剤組成物中
で存在する活性化剤の量は、この塗料剥離剤組成物の全
量を基準にして、約0重量%〜約5重量%または10重量
%の範囲であり得る。1実施態様では、この塗料剥離剤
組成物は、約0.1重量%〜約1重量%または1.5重量%の
アンモニア、水酸化アンモニウムまたは有機アミンまた
はそれらの混合物を含有する。
【0112】本発明の塗料剥離剤組成物では、活性化剤
として、広範囲の有機アミン化合物が含有できる。1実
施態様では、本発明の塗料剥離剤組成物で使用できるア
ミンには、ピロール、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン
および複素環アミンの群からの1種またはそれ以上のア
ミンが挙げられる。他の実施態様では、これらのアミン
は、少なくとも2個の炭素原子を含有する第一級脂肪族
アミンまたは脂肪族オキシムである。さらに他の実施態
様では、これらの脂肪族アミンは、オキシアルキルアミ
ン、ヒドロキシルアミンおよび/またはジアミンを包含
する。
【0113】本発明で有用な脂肪族および環状脂肪族第
一級アミンの例には、エチルアミン、プロピルアミン、
イソプロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン、フ
ルフリルアミンおよびシクロヘキシルアミンが包含され
る。これらのアミンは、第二級アミン(例えば、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミンな
ど)または第三級アミン(例えば、トリエチルアミン)で
あり得る。
【0114】ヒドロキシルアミンもまた、本発明で有用
であり、このようなアミンの特定の例には、以下が挙げ
られる:エタノールアミン、3-アミノ-1-プロパノー
ル;2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール;2-アミノ-2-
エチル-1,3-プロパンジオール;トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン;N-メチルエタノールアミン;2-ジエ
チルアミノ-2-メチル-1-プロパノール。アルコキシル化
アミン(オキシアルキルアミン)もまた、本発明で使用で
き、これらは、2-メトキシエチルアミン;3-メトキシプ
ロピルアミン;2-エトキシエチルアミン;3-エトキシプ
ロピルアミンなどに代表される。
【0115】ジアミンもまた有用であり、これらのジア
ミンは、水酸基を含有できる。有用なジアミンの例に
は、脂肪族ジアミン(例えば、エチレンジアミン、1,3-
ジアミノプロパン、1,2-ジアミノプロパン、1,4-ジアミ
ノブタン、1,6-ジアミノヘキサン、3-ジメチルアミノプ
ロピルアミン、アミノエチルエタノールアミンなど)が
包含される。
【0116】他の実施態様では、このアミンは、少なく
とも2個の炭素原子を含有する脂肪族オキシム(例え
ば、アセトアルデヒドオキシム、アセトンオキシム、ブ
タノンオキシム、メチルエチルケトキシム、ジエチルケ
トキシムなど)であり得る。ヒドロキシアミンおよびオ
キシムの混合物は、腐食を少なくするのが望ましい場
合、特に有用である。
【0117】これらの脂肪族アミンに加えて、複素環ア
ミンが使用できる。これらには、例えば、ピペラジンお
よびその誘導体、ピペリジンおよびその誘導体、モルホ
リンおよびその誘導体などが挙げられる。このような複
素環化合物の特定の例には、モルホリン、4-メチルモル
ホリンおよびN-アミノプロピルモルホリン;ピペラジ
ン、1-メチルピペラジン、2-メチルピペラジンおよびN-
アミノエチルピペラジン;ピペリジン、4-アミノメチル
ピペリジン、2-メチルピペリジン、3-メチルピペリジ
ン、4-メチルピペリジンなどが包含される。
【0118】本発明の塗料剥離剤組成物には、ある種の
成分(例えば、禁止剤、増粘剤、界面活性剤など)から生
じる酸性を中和する用途にて、アルカリ性剤もまた含入
できる。有用なアルカリ性剤の例には、アルカリ金属水
酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)、アルコキシドおよ
びシリケート(例えば、ケイ酸ナトリウム、ナトリウム
メトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド)などが包含される。本発明の塗料剥離剤組成物に含
有されるアルカリ性剤の量は、約0.01重量%〜約5重量
%、多くの場合、0.05重量%と約1重量%または2重量
%の間の範囲であり得る。いずれかの特定の塗料剥離剤
組成物に含有されるアルカリ性剤の量は、この組成物中
に存在する酸寄与成分の量に依存する。
【0119】酸性塗料剥離剤組成物を得るには、本発明
の塗料剥離剤組成物は、アルカリ性剤の代わりに、1種
またはそれ以上の酸を含有できる。有用な酸の例には、
有機酸および無機酸が包含され、有機酸の特定の例に
は、ギ酸、酢酸、モノクロロ酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、クエン酸、乳酸、アジピン酸、コハク
酸、ヒドロキシ酢酸、グリコール酸、マンデル酸、p-ト
ルエンスルホン酸、アクリル酸などが包含される。無機
酸の例には、塩酸、硫酸、硝酸、ホウ酸、フッ化水素酸
などが包含される。本発明の塗料剥離剤組成物中に酸が
存在する場合、この酸は、約15重量%または20重量%ま
での量で存在する。それゆえ、本発明の塗料剥離剤組成
物中で存在する酸の量は、約0.1重量%〜約20重量%の
範囲であり、多くの場合、約1重量%〜約15重量%の範
囲であり得る。
【0120】種々の禁止剤もまた、一般に、ある種の界
面活性剤と組み合わせて、本発明の塗料剥離剤組成物に
含入できる。腐食防止剤の例には、トリアゾール(例え
ば、ベンゾトリアゾール)およびシリケート(例えば、ケ
イ酸ナトリウム)が包含される。ベンゾトリアゾール類
には、ベンゾトリアゾールおよび置換ベンゾトリアゾー
ルが挙げられる。適切な化合物の例には、ベンゾトリア
ゾール、アルキル置換ベンゾトリアゾール(例えば、ト
リルトリアゾール、エチルベンゾトリアゾール、ヘキシ
ルベンゾトリアゾール、オクチルベンゾトリアゾールな
ど)、アリール置換ベンゾトリアゾール(例えば、フェニ
ルベンゾトリアゾールなど)、アルカリールまたはアリ
ールアルキル置換ベンゾトリアゾール、および置換ベン
ゾトリアゾール(ここで、この置換基は、例えば、ヒド
ロキシ、メルカプト、アルコキシ、ハロ(特に、クロ
ロ)、ニトロ、カルボキシまたはカルボアルコキシ)であ
り得る。ベンゾトリアゾール、アルキル基が1個〜約20
個の炭素原子、特に、1個〜約8個の炭素原子を含有す
るアルキルベンゾトリアゾールが好ましく、最も望まし
くは、ベンゾトリアゾールおよびトリルトリアゾール、
およびカルボキシ置換ベンゾトリアゾールである。
【0121】アセチレン性ジオールのエーテルもまた、
本発明の塗料剥離剤組成物に含有できる有用な腐食防止
剤である。有用なエーテル化合物の一例には、Internat
ional Specialty Productsから、Butoxyne 497の商品名
称で入手できるブチンジオールのヒドロキシエチルエー
テルの混合物が包含される。トリルトリアゾールおよび
メルカプトベンゾトリアゾールの組合せは、本発明の組
成物に特に効果的であることが分かった。有用なカルボ
キシベンゾトリアゾール混合物は、PMC Inc.のPMC Spec
ialties Group Inc.から、Cobralec CBTの名称で入手で
きる。ベンゾトリアゾールおよび置換ベンゾトリアゾー
ルは、Ceba-Geigy Corp.から、Rheometの一般商品名称
で入手できる。SACl 100Aは、Witco Petroleum Special
ties Group、Witco、Corporationから入手できる変性ス
ルホン酸カルシウム腐食防止剤のオイルおよびミネラル
スピリット分散体である。この腐食防止剤の少量が、一
般に、必要であるにすぎず、このような量は、約0.01重
量%〜約3重量%または5重量%の範囲である。
【0122】湿潤剤もまた、この塗料剥離剤組成物に含
有できる。例えば、グリセリンの含有は、この組成物の
堅牢性およびこの塗料剥離剤組成物が塗料表面を湿潤さ
せる性能を改良する。湿潤剤の量は、0重量%〜約4重
量%または5重量%の範囲であり得る。
【0123】1実施態様では、少なくとも1種の有機増
粘剤および少なくとも1種の無機増粘剤を含有する本発
明の塗料剥離剤組成物は、レオロジー特性を改良した疑
似プラスチック性の低せん断性の組成物として、特徴づ
けられる。この組成物は、所望のチクソトロピー特性を
示しつつ、比較的に低い粘度を有して調製できる。本発
明の塗料剥離剤組成物は、塗装表面に粘着し塗料に貫入
する高い性能を有する。
【0124】好ましい1実施態様では、本発明の塗料剥
離剤組成物は、以下の(A)、(B)、(C)、(D)および(E)の
混合物を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)アルコキシベン
ゼンおよびアルコキシナフタレンまたは(A-2)次式の四
級アミン塩のいずれかの群の少なくとも1種の有機溶
媒:
【0125】
【化15】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである;および (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (E)約94.8重量%までの水。
【0126】これらの塗料剥離剤組成物はまた、約0.1
重量%〜約20重量%のピロール、および1種またはそれ
以上のアルカリ性剤または1種またはそれ以上の酸を含
有できる。さらに好ましくは、成分(A)は、上記アルコ
キシベンゼンおよびアルコキシナフタレンから選択され
る。
【0127】他の好ましい実施態様では、本発明の塗料
剥離剤組成物は、以下の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)およ
び(F)の混合物を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の少なくとも1種のアルコ
キシベンゼンまたはアルコキシナフタレン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水。
【0128】さらに他の実施態様では、本発明の塗料剥
離剤組成物は、以下の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)お
よび(G)の混合物を含有する: (A)約1重量%〜約50重量%のアルコキシベンゼン; (B)約10重量%〜50重量%の、ベンジルアルコール、ま
たはそのアルキル基中に1個〜約4個の炭素原子を含有
するアルキル置換ベンジルアルコールからなる群から選
択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.1重量%〜約1.5重量%の水和マグネシウムアル
ミニウムシリケート鉱物; (E)約0.1重量%〜約0.5重量%のキサンタンガム; (F)約0.1重量%〜約1.0重量%のセルロースエーテルま
たはエステル;および (G)約87.7重量%までの水。
【0129】本発明の塗料剥離剤組成物は、一般に、有
機混合物である第一混合物を第二水性混合物と配合し混
合することにより調製した水性乳濁液である。例えば、
Methocellのような増粘剤は、ベンジルアルコールおよ
び/またはアニソールのような溶媒に分散され、透明で
濃厚な溶液が形成される。この有機溶液には、界面活性
剤(例えば、Fluorad FC-171(非イオン性)およびTriton
DF-20(アニオン性))が含入できる。別の水性組成物は、
水、四級アミン塩(もし存在するなら)、無機粘土および
有機増粘剤(例えば、キサンタンガム)を、単独で、また
は任意成分(例えば、アミン活性化剤、腐食防止剤、ア
ルカリ性剤、染料など)と共にヒドロキシアルキルセル
ロースと組み合わせて含有させて、調製される。好まし
くは、この無機粘土および有機増粘剤は、この粘土およ
び増粘剤の混合物を形成することにより、この水性乳濁
液に共に分散され、これは、次いで、水に分散される
か、またはこの粘土および増粘剤は、水に同時に分散さ
れる。この粘土および増粘剤が、水に共に分散されず
に、個々に添加される場合、より高い粘度の組成物が得
られる。この有機混合物は、次いで、良好に撹拌しつ
つ、この水性混合物に添加されて、クリーム状の乳濁液
を形成する。
【0130】以下の実施例は、本発明の塗料剥離剤組成
物を例示し、これは、A部およびB部を別個に調製し、
その後、2つの部分を共に配合することにより、上記の
ように調製できる。本明細書および添付の請求の範囲で
他に指示がなければ、全ての部およびパーセントは重量
基準であり、温度は摂氏であり、そして圧力は大気圧ま
たはそれに近い。
【0131】 実施例I 重量部 A部 アニソール 70.0 ベンジルアルコール 10.0 B部 水 20.0 実施例II A部 ベンジルアルコール 35.0 Methocell XUS 40443 0.3 アニソール 5.0 B部 水 57.9 Veegum-T 1.5 キサンタンガム 0.3 実施例III A部 ベンジルアルコール 33.460 Fluorad FC171 0.003 Methocell XUS 40443 0.300 Triton DF-20 0.300 フェネトール 10.000 B部 水 50.572 Natrosol 250H4 BR 0.342 Veegum T 1.246 キサンタンガム 0.283 トリエタノールアミン(99%) 0.303 水酸化ナトリウム(50%) 0.121 ケイ酸ナトリウム(E等級) 1.010 水酸化アンモニウム(28%) 2.021 染料 0.039 実施例IV A部 ベンジルアルコール 19.45 ピロール 1.50 Fluorad FC-171 0.003 トリルトリアゾール 0.37 メルカプトベンゾトリアゾール 0.16 Methocell XUS 40443 0.23 Triton DF-20 0.32 B部 水 62.83 ケイ酸ナトリウム(E等級) 3.00 Natrosol 250 H4BR 0.37 キサンタンガム 0.28 Veegum T 0.05 グリセリン 2.16 Butoxyne 497 0.33
SACI 100A
0.35 染料 0.01 水酸化ナトリウム(50%) 0.25 アニソール 8.34 実施例V A部 ベンジルアルコール 29.59 ピロール 1.50 Fluorad FC 171 0.003 トリルトリアゾール 0.32 メルカプトベンゾトリアゾール 0.14 Methocell XU 540443 0.20 Triton DF-20 0.30 B部 水 52.64 Natrosol 250 H4BR 0.32 ケイ酸ナトリウム(E等級) 2.38 キサンタンガム 0.24 Veegum T 0.04 水酸化アンモニウム 2.77 グリセリン 1.84 トリエタノールアミン 0.92 Butoxyne 497 0.92 Rodafac RE-610 0.03 SACI 100A 0.25 Adogen 464(85%) 3.85 アセトアルデヒドオキシム(50%) 1.50 水酸化ナトリウム(50%) 0.25 実施例VI A部 ベンジルアルコール 24.50 アニソール 4.00 Ethocel Standard 100 0.10 Miranol C2M 0.50 Fluorad FC-171 0.02 氷酢酸 8.59 B部 水 61.079 Natrosol 250 H4BR 1.00 キサンタンガム 0.20 Rhodamine B(染料) 0.000258 水酸化ナトリウム(50%) 0.01 実施例VII A部 ベンジルアルコール 29.590 Fluorad FC-171 0.003 トリルトリアゾール 0.324 メルカプトベンゾトリアゾール 0.138 Methocell XUS 40443 0.200 Triton DF-20 0.277 B部 水 53.861 ケイ酸ナトリウム(E等級) 1.386 Natrosol 250 H4BR 0.320 キサンタンガム 0.240 Veegum T 0.046 水酸化アンモニウム 2.773 グリセリン 1.849 トリエタノールアミン 0.925 Butoxyne 497 0.277 Rodafac RE-610 0.028 Adogen 464(85%) 3.400 アセトアルデヒドオキシム(50%) 1.840 ピロール 2.300 水酸化ナトリウム(50%) 0.200 染料 0.010 この塗料剥離剤組成物を調製する方法は、実施例IVの組
成物の調製に関して、さらに詳細に例示する。第一の水
性混合物(A部)は、ベンジルアルコール、ピロール、ト
リルトリアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、Fl
uorad FC-171、Methocel XUS 40443およびTriton DF-20
を上に示した量で混合することにより調製し、透明で濃
厚な溶液が形成される。別の水性溶液(B部)は、Natros
ol 250 H4BR、Veegum Tおよびキサンタンガムを、上で
示した量で、撹拌しながら、水に同時に添加して、共分
散体を形成することによって調製される。約5分間混合
した後、B部の残りの成分を、各成分の添加の間に、約
5分間にわたって、撹拌しながら、個々に添加する。B
部の全ての成分を水に分散したとき、A部の有機混合物
を、次いで、よく撹拌しながら、B部の水性混合物に添
加して、クリーム状の乳濁液を形成する。実施例IVの乳
濁液は、約4,000〜12,000センチポアズの間の粘度を有
する。実施例IVと類似の調合物(ここで、Natrosol 25
0、Veegum Tおよびキサンタンガムを、水に個々に添加
し配合した)を調製する場合、得られた組成物は、4,000
〜12,000センチポアズの範囲の粘度を有するものとし
て、特徴づけられる。
【0132】実施例VIの塗料剥離剤組成物を調製する方
法は、以下のように、さらに詳細に例示する。実施例IV
で規定した全ての成分を混合することにより、水性混合
物(B部)を調製すると、透明で濃厚な溶液が形成され
る。ベンジルアルコール24部、アニソール4部およびEt
hocel Standard 100(0.10部)を、このEthocelが完全に
分散するまで混合することにより、別の溶液(A部)を調
製する。ベンジルアルコール0.5部およびMiranol C(0.5
部)の予備混合物を、Miranolが溶液になるまで、加熱し
ながら調製し、次いで、この溶液を、ベンジルアルコー
ル、アニソールおよびEthocelの上で調製した混合物に
添加する。次いで、充分に混合しつつ、A部に、Fluora
d FC-171および氷酢酸を添加する。次いで、B部に、A
部を添加し、この混合物が滑らかになり均一なピンク色
が得られるまで、混合する。
【0133】本発明はまた、表面から塗料を剥離する方
法に関し、該方法は、以下の(I)および(II)を包含す
る: (I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触させることであ
って、該塗料剥離剤組成物は、少なくとも約3重量%の
水と、(A-1)アルコキシベンゼンおよびアルコキシナフ
タレンまたは(A-2)次式の少なくとも1種の四級アミン
塩または(A-3)(A-1)および(A-2)の混合物から選択した
少なくとも1種の有機溶媒(A)との混合物を含有する:
【0134】
【化16】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
ゲンである;および(II)該表面から、該塗料および該塗
料剥離剤組成物を除去すること。
【0135】さらに多くの場合、本発明はまた、表面か
ら塗料を剥離する方法に関し、該方法は、以下の(I)お
よび(II)を包含する: (I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触させることであ
って、該塗料剥離剤組成物は、以下の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)および(F)を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、そのアルコキシ基中に
1個〜約4個の炭素原子を含有する少なくとも1種のア
ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤を除去する
こと。
【0136】本発明の方法では、表面から除去する塗料
は、この塗料のこの表面への付着を低減するのに充分な
時間にわたって、この塗料剥離剤組成物と接触される。
塗装表面を、この塗料剥離剤を含有する容器に浸漬する
ことにより、接触を行うことができ、またはこの塗料剥
離剤は、当該技術分野で公知のいずれかの方法(例え
ば、噴霧、はけ塗り、回転塗装など)により、この塗装
表面に塗布できる。この塗料のこの表面への付着の減少
は、一般に、この塗料が、その後、この表面から容易に
除去できるように、この塗料をこの表面から泡立たせて
押し上げることにより、示される。この塗料の剥離を行
うのに必要な時間は、この塗料の性質、この塗装の期
間、塗装する表面などを含めた種々の要因に依存して、
変わる。本発明の塗料剥離剤組成物を用いて剥離できる
塗料には、アルキド、アクリル、ポリウレタン、エポキ
シド、エポキシ/ウレタンなどが挙げられる。
【0137】本発明の塗料剥離剤組成物(例えば、腐食
防止剤を含有する実施例IVの組成物)は、挟み腐食(the
Sandwich Corrosion)、浸漬腐食(Immersion Corrosion)
および水素脆化(Hydrogen Embrittlement)試験に合格
し、この試験は、航空宇宙用途、例えば、McDonnell Do
uglas (CSD#1)およびBoeing(D6-17487. Rev L.)に必要
である。
【0138】本発明は、その好ましい実施態様に関して
説明しているものの、それらの種々の変更は、この明細
書を読めば、当業者に明かなことが理解されるべきであ
る。従って、ここで開示の発明は、添付の請求の範囲に
入るようなこれらの変更を含むべく意図されていること
が理解されるべきである。
【0139】
【発明の効果】本発明の塗料剥離剤組成物は、危険物を
使用せずに優れた性能を有する効果がある。
フロントページの続き (71)出願人 594206082 Terminal Tower Buil ding,50 Public Squar e−#1250,Cleveland,Ohi o 44113,United States of America (72)発明者 カイ エス. チャン アメリカ合衆国 カリフォルニア 91711, クレアモント, モンティセロ ロード 2684

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約3重量%の水と、(A-1)ア
    ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレンまたは(A
    -2)少なくとも1種の次式の四級アミン塩または(A-3)(A
    -1)および(A-2)の混合物から選択した少なくとも1種の
    有機溶媒(A)との混合物を含有する水性塗料剥離剤組成
    物: 【化1】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである。
  2. 【請求項2】 前記有機溶媒が、(B)そのアルコキシ基
    中に1個〜約4個の炭素原子を含有するアルコキシベン
    ゼンである、請求項1に記載の塗料剥離剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記有機溶媒(A)が、アニソールであ
    る、請求項1に記載の塗料剥離剤組成物。
  4. 【請求項4】 ベンジルアルコール、アルキル置換ベン
    ジルアルコール、フルフリルアルコール、アルキル置換
    フルフリルアルコール、および3個〜約5個の炭素原子
    を含有するアセチレン性アルコールからなる群から選択
    した少なくとも1種の第二有機溶媒(B)をも含有する、
    請求項1に記載の塗料剥離剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記第二有機溶媒が、ベンジルアルコー
    ルまたはアルキル置換ベンジルアルコールである、請求
    項4に記載の塗料剥離剤組成物。
  6. 【請求項6】 ピロールを含有する、請求項4に記載の
    塗料剥離剤組成物。
  7. 【請求項7】 以下の(A)、(B)および(C)の混合物を含
    有する水性塗料剥離剤組成物: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)少なくとも1種
    のアルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレンまた
    は(A-2)少なくとも1種の次式の四級アミン塩または(A-
    3)(A-1)および(A-2)の混合物のいずれかから選択した第
    一有機溶媒: 【化2】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである;および(B)約5重量%〜約90重量%の、ベ
    ンジルアルコール、アルキル置換ベンジルアルコール、
    フルフリルアルコール、アルキル置換フルフリルアルコ
    ール、および3個〜約5個の炭素原子を含有するアセチ
    レン性アルコールからなる群から選択した少なくとも1
    種の第二有機溶媒;および(C)約94.9重量%までの水。
  8. 【請求項8】 約0.1重量%〜約20重量%のピロールを
    も含有する、請求項7に記載の塗料剥離剤組成物。
  9. 【請求項9】 (A)が、(A-2)であり、そして前記組成物
    がまた、少なくとも2個の炭素原子を含有する少なくと
    も1種の脂肪族オキシムを約0.1重量%〜約10重量%含
    有する、請求項7に記載の塗料剥離剤組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種の増粘剤をも含有す
    る、請求項7に記載の塗料剥離剤組成物。
  11. 【請求項11】 前記増粘剤が、少なくとも1種の無機
    粘土増粘剤および少なくとも1種の有機増粘剤の混合物
    である、請求項10に記載の塗料剥離剤組成物。
  12. 【請求項12】 前記第一有機溶媒(A)が、そのアルコ
    キシ基中に1個〜約4個の炭素原子を含有するアルコキ
    シベンゼンである、請求項7に記載の塗料剥離剤組成
    物。
  13. 【請求項13】 以下の(A)、(B)、(C)、(D)および(E)
    の混合物を含有する塗料剥離剤組成物: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)アルコキシベン
    ゼンおよびアルコキシナフタレンまたは(A-2)次式の四
    級アミン塩のいずれかの群の少なくとも1種の有機溶
    媒: 【化3】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである;および (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
    アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
    ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
    約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
    らなる群から選択した少なくとも1種の第二有機溶媒; (C)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
    粘土増粘剤; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
    増粘剤;および (E)約94.8重量%までの水。
  14. 【請求項14】 約0.1重量%〜約20重量%のピロール
    を含有する、請求項13に記載の塗料剥離剤組成物。
  15. 【請求項15】 (A)が、(A-2)であり、そして前記組成
    物がまた、少なくとも2個の炭素原子を含有する少なく
    とも1種の脂肪族オキシムを約0.1重量%〜約10重量%
    含有する、請求項13に記載の塗料剥離剤組成物。
  16. 【請求項16】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールまたはアルキル置換ベンジルアルコールである、請
    求項13に記載の塗料剥離剤組成物。
  17. 【請求項17】 (A)が、(A-1)であり、そして前記アル
    コキシ基が、1個〜約4個の炭素原子を含有する、請求
    項13に記載の塗料剥離剤組成物。
  18. 【請求項18】 1種またはそれ以上のアルカリ性剤あ
    るいは1種またはそれ以上の酸を含有する、請求項17
    に記載の塗料剥離剤組成物。
  19. 【請求項19】 以下の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)およ
    び(F)の混合物を含有する塗料剥離剤組成物: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、そのアルコキシ基中に
    1個〜約2個の炭素原子を含有する少なくとも1種のア
    ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
    アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
    ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
    約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
    らなる群から選択した少なくとも1種の第二有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
    粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
    増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水。
  20. 【請求項20】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールまたはアルキル置換ベンジルアルコールである、請
    求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  21. 【請求項21】 (A)が、そのアルコキシ基中に1個ま
    たは2個の炭素原子を含有するアルコキシベンゼンであ
    る、請求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  22. 【請求項22】 (A)が、アニソールである、請求項1
    9に記載の塗料剥離剤組成物。
  23. 【請求項23】 前記無機粘土増粘剤が、スメクタイト
    粘土、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土および
    ベントナイト粘土からなる群から選択される、請求項1
    9に記載の塗料剥離剤組成物。
  24. 【請求項24】 前記無機粘土増粘剤が、スメクタイト
    粘土である、請求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  25. 【請求項25】 前記無機粘土増粘剤が、水和マグネシ
    ウムアルミニウムシリケート鉱物である、請求項19に
    記載の塗料剥離剤組成物。
  26. 【請求項26】 多糖類ガムである少なくとも1種の有
    機増粘剤(C)を含有する、請求項19に記載の塗料剥離
    剤組成物。
  27. 【請求項27】 前記多糖類ガムが、天然ガムまたはキ
    サンタンガムである、請求項26に記載の塗料剥離剤組
    成物。
  28. 【請求項28】 少なくとも1種の界面活性剤をも含有
    する、請求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  29. 【請求項29】 1種またはそれ以上のアルカリ性剤を
    も含有する、請求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  30. 【請求項30】 前記アルカリ性剤が、アルカリ金属水
    酸化物、アルコキシドまたはシリケート、またはそれら
    の混合物を含有する、請求項29に記載の塗料剥離剤組
    成物。
  31. 【請求項31】 少なくとも1種の酸をも含有する、請
    求項19に記載の塗料剥離剤組成物。
  32. 【請求項32】 また、1種またはそれ以上の金属腐食
    防止剤をも含有する、請求項19に記載の塗料剥離剤組
    成物。
  33. 【請求項33】 以下の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)
    および(G)の混合物を含有する塗料剥離剤組成物: (A)約1重量%〜約50重量%のアニソールまたはフェネ
    トール; (B)約10重量%〜約50重量%の、ベンジルアルコール、
    またはそのアルキル基中に1個〜約4個の炭素原子を含
    有するアルキル置換ベンジルアルコールからなる群から
    選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.1重量%〜約1.5重量%の水和マグネシウムアル
    ミニウムシリケート鉱物; (E)約0.1重量%〜約0.5重量%のキサンタンガム; (F)約0.1重量%〜約1.0重量%のセルロースエーテルま
    たはエステル;および (G)約87.7重量%までの水。
  34. 【請求項34】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールである、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  35. 【請求項35】 前記アルコキシベンゼンが、アニソー
    ルである、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  36. 【請求項36】 前記セルロースエーテルまたはエステ
    ルが、アルキルセルロースおよびヒドロキシアルキルセ
    ルロースからなる群から選択したセルロースエーテルで
    ある、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  37. 【請求項37】 少なくとも1種の界面活性剤を含有す
    る、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  38. 【請求項38】 1種またはそれ以上のアルカリ性剤を
    含有する、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  39. 【請求項39】 前記アルカリ性剤が、アルカリ金属水
    酸化物、アルコキシドまたはシリケート、またはそれら
    の混合物を含有する、請求項38に記載の塗料剥離剤組
    成物。
  40. 【請求項40】 少なくとも1種の酸を含有する、請求
    項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  41. 【請求項41】 前記酸が、有機酸である、請求項40
    に記載の塗料剥離剤組成物。
  42. 【請求項42】 少なくとも1種の金属腐食防止剤を含
    有する、請求項33に記載の塗料剥離剤組成物。
  43. 【請求項43】 以下の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)およ
    び(F)の混合物を含有する塗料剥離剤組成物: (A)約0.1重量%〜約50重量%の次式の少なくとも1種の
    四級アミン塩: 【化4】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
    アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
    ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
    約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
    らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約20重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
    粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
    増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水。
  44. 【請求項44】 約0.1重量%〜約10重量%の少なくと
    も2個の炭素原子を含有する少なくとも1種の脂肪族オ
    キシムを含有する、請求項43に記載の塗料剥離剤組成
    物。
  45. 【請求項45】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールまたはアルキル置換ベンジルアルコールである、請
    求項43に記載の塗料剥離剤組成物。
  46. 【請求項46】 (A)にて、各Rが、平均して、約8個〜
    約10個の炭素原子を含有し、そしてXが、塩素である、
    請求項43に記載の塗料剥離剤組成物。
  47. 【請求項47】 前記無機粘土増粘剤が、スメクタイト
    粘土、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土および
    ベントナイト粘土からなる群から選択される、請求項4
    3に記載の塗料剥離剤組成物。
  48. 【請求項48】 1種またはそれ以上のアルカリ性剤を
    含有する、請求項43に記載の塗料剥離剤組成物。
  49. 【請求項49】 表面から塗料を剥離する方法であっ
    て、該方法は、以下の(I)および(II)を包含する: (I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触させることであ
    って、該塗料剥離剤組成物は、少なくとも約3重量%の
    水と、(A-1)アルコキシベンゼンおよびアルコキシナフ
    タレンまたは(A-2)次式の少なくとも1種の四級アミン
    塩または(A-3)(A-1)および(A-2)の混合物のいずれかか
    ら選択した少なくとも1種の有機溶媒(A)との混合物を
    含有する: 【化5】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
    去すること。
  50. 【請求項50】 前記有機溶媒が、そのアルコキシ基中
    に1個〜約4個の炭素原子を含有するアルコキシベンゼ
    ンである、請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】 表面から塗料を剥離する方法であっ
    て、該方法は、以下の(I)および(II)を包含する: (I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触させることであ
    って、該塗料剥離剤組成物は、以下の(A)、(B)および
    (C)を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、(A-1)アルコキシベン
    ゼンおよびアルコキシナフタレンまたは(A-2)次式の少
    なくとも1種の四級アミン塩または(A-3)(A-1)および(A
    -2)の混合物のいずれかの群の少なくとも1種の有機溶
    媒: 【化6】 ここで、各Rは、独立して、平均して約6個〜約12個の
    炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてXは、ハロ
    ゲンである; (B)約5重量%〜約90重量%の、ベンジルアルコール、
    アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
    ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
    約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
    らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒;およ
    び (C)約94.9重量%までの水;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
    去すること。
  52. 【請求項52】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールである、請求項51に記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記塗料剥離剤組成物が、約25重量%
    〜約50重量%のベンジルアルコールおよび約5重量%〜
    約50重量%の(B)を含有する、請求項51に記載の方
    法。
  54. 【請求項54】 前記塗料剥離剤組成物が、少なくとも
    40重量%の水を含有する、請求項51に記載の方法。
  55. 【請求項55】 表面から塗料を剥離する方法であっ
    て、該方法は、以下の(I)および(II)を包含する: (I)該塗料を、塗料剥離剤組成物と接触させることであ
    って、該塗料剥離剤組成物は、以下の(A)、(B)、(C)、
    (D)、(E)および(F)を含有する: (A)約0.1重量%〜約90重量%の、そのアルコキシ基中に
    1個〜約4個の炭素原子を含有する少なくとも1種のア
    ルコキシベンゼンまたはアルコキシナフタレン; (B)約10重量%〜約80重量%の、ベンジルアルコール、
    アルキル置換ベンジルアルコール、フルフリルアルコー
    ル、アルキル置換フルフリルアルコール、および3個〜
    約5個の炭素原子を含有するアセチレン性アルコールか
    らなる群から選択した少なくとも1種の有機溶媒; (C)約0.1重量%〜約10重量%のピロール; (D)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の無機
    粘土増粘剤; (E)約0.05重量%〜約5重量%の少なくとも1種の有機
    増粘剤;および (F)約89.7重量%までの水;および (II)該表面から、該塗料および該塗料剥離剤組成物を除
    去すること。
  56. 【請求項56】 前記有機溶媒(B)が、ベンジルアルコ
    ールまたはアルキル置換ベンジルアルコールである、請
    求項55に記載の方法。
  57. 【請求項57】 (A)が、アルコキシベンゼンである、
    請求項55に記載の方法。
  58. 【請求項58】 (A)が、アニソールである、請求項5
    5に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記塗料剥離剤組成物が、約1重量%
    〜約50重量%のアルコキシベンゼンを含有する、請求項
    55に記載の方法。
  60. 【請求項60】 前記塗料剥離剤組成物が、少なくとも
    1種のアルカリ性剤を含有する、請求項55に記載の方
    法。
  61. 【請求項61】 前記塗料剥離剤組成物が、少なくとも
    1種の酸を含有する、請求項55に記載の方法。
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