JPH11148007A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH11148007A JPH11148007A JP31823097A JP31823097A JPH11148007A JP H11148007 A JPH11148007 A JP H11148007A JP 31823097 A JP31823097 A JP 31823097A JP 31823097 A JP31823097 A JP 31823097A JP H11148007 A JPH11148007 A JP H11148007A
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Abstract
可塑性樹脂組成物を提供する。 【構成】ポリアミド樹脂100重量部に対し、ガラス繊
維10〜170重量部、酸化マグネシウム20〜250
重量部含有してなる熱可塑性樹脂組成物であって、該酸
化マグネシウムの表面積がBET法で5m2 /g以下で
あることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Description
性及び電気絶縁性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
は軽量性、電気絶縁性面で金属材料から樹脂材料への急
激な転換が進みつつある。しかし、金属材料性のハウジ
ングではモーター等から発生する熱も自然に放熱される
が、樹脂の場合には放熱が十分に迅速に行われず、その
ため、内蔵されている他の部品が軟化したり、劣化が促
進される等の問題が生じている。
れているため、電気・電子部品等のハウジングへの利用
が試みられているが、放熱性に乏しく、改善が望まれて
いる。
る方法としては、例えば、特開昭58−174440号
公報にあるように、金属フィラーを複合する方法があ
る。しかしながら、多量に複合した場合、樹脂の本来の
特性である電気絶縁性及び軽量性が失われ、一方、少量
の場合には、放熱性は不十分である。
を向上させる方法があるが、従来の酸化マグネシウムは
活性が高く、酸化マグネシウムを複合した熱可塑性樹脂
組成物の成形品を高温・多湿下に放置した場合、酸化マ
グネシウムが徐々に水和され、熱可塑性樹脂組成物の放
熱性は低下する。
来技術の有する問題点を解決すべく鋭意研究した結果、
本発明を完成したものであって、その目的とするところ
は、機械物性、熱伝導性及び電気絶縁性に優れた熱可塑
性樹脂組成物を提供しようとするものである。
樹脂100重量部に対し、ガラス繊維10〜170重量
部、酸化マグネシウム20〜250重量部含有してなる
熱可塑性樹脂組成物であって、該酸化マグネシウムの表
面積がBET法で5m2 /g以下であることを特徴とす
る熱可塑性樹脂組成物によって達成される。
本発明に用いられるポリアミド樹脂としては、特に制限
はなく、高分子鎖中に−CONH−基を有する物であれ
ば各種のポリアミド樹脂を使用することが出来る。代表
例としては、ナイロン6やナイロン12等脂肪族ラクタ
ムの開環重合により得られる物、ナイロン6・6、ナイ
ロン6・12、MXD・ナイロン6等脂肪族ジアミンと
脂肪族ジカルボン酸との重縮合により得られる物、ナイ
ロン11等アミノ酸の重縮合により得られる物、その他
各種ナイロンモノマーの重合により得られる共重合体等
があげられる。また、これらの混合物も含まれる。
繊維は、通常のガラス繊維強化熱可塑性樹脂に使用され
る物であり、一般には直径5〜20μm、長さ1〜25
mmの物が使用される。本発明に使用するガラス繊維の
表面は、例えば、アミノシラン、エポキシシラン、ボラ
ン、ビニルシラン、メタクリロシラン等で表面処理され
ていてもよく、更に、混練加工時のハンドリング性よ
り、ウレタン、PET、EVA等の収束剤を併用しても
良い。
00重量部に対して10〜170重量部であることが肝
要である。10重量部未満の場合、補強効果は不十分で
あり、機械物性は不良である。一方、170重量部を超
える場合、成形性は低下する。
グネシウムは、表面積がBET法で5m2 /g以下であ
ることが肝要である。5m2 /gを超える場合、酸化マ
グネシウムの活性度は高く、高温・多湿下では徐々に水
和され、熱可塑性樹脂組成物の放熱性は低下する。
常は水酸化マグネシウムを1200℃未満の比較的低い
温度で焼成し、粉砕、分級する方法がとられているが
(軽焼マグネシア)、表面積は大きく活性度は高く、本
発明には不適である。
酸化マグネシウムを1200℃以上の温度で焼成(硬
焼)し、粉砕、分級した物が好ましい。この製造方法で
は、表面積も小さくなり、活性度は低く、本発明には適
している。
径は、特に制限はないが、通常100μm以下が用いら
れ、好ましくは50μm以下である。
脂と複合する前に予めカップリング剤で表面処理されて
いることが樹脂組成物の機械強度の面で好ましい。カッ
プリング剤の種類としては、通常無機フィラーに使用さ
れる物があげられるが、シラン系が好ましい。具体的に
は、アミノシラン系、エポキシシラン系等があげられ
る。
樹脂100重量部に対して20〜250重量部であるこ
とが肝要である。20重量部未満の場合、熱伝導性が低
く、放熱性の効果は小さい。一方、250重量部を超え
る場合、機械強度が不十分となる。
わない範囲で少量のフィラーを加えることが出来る。例
えば、耐熱性、機械物性を向上する目的でガラスフレー
ク、ガラスビーズ、マイカ、カオリン、炭素繊維等が挙
げられる。
わない範囲で通常の添加剤、例えば酸化防止剤及び熱安
定剤(例えばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、チ
オエーテル、ホスファイト類及びこれらの置換体及びそ
の組合せを含む)、紫外線吸収剤(例えばレゾルシノー
ル、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノ
ン等)、結晶核剤(例えばカオリン、タルク等)、滑剤
及び離型剤(例えばモンタン酸及びその塩、ステアリン
酸及びその塩、ステアリルアルコール、ステアリルアミ
ド、シリコン樹脂等)、染料(例えばニトロシン等)及
び顔料(例えばカーボンブラック、硫化カドミウム、フ
タロシアニン等)を含む着色剤、添加剤添着液(例えば
シリコンオイル等)等を1種以上添加することが出来
る。
塑性樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン系共重合体などのオレフィン系樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、
ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエステ
ル、ABS樹脂、MBS樹脂などのグラフト共重合体な
ど)を配合することが出来る。
となるまで、すべての成分が十分に分散されていること
が好ましい。このための方法としては、例えば異方向回
転2軸押出機を用いてペレット状の樹脂を作り、射出成
形工程に供する方法がある。
絶縁性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
する。尚、物性評価は、以下の方法に従って行った。但
し、放熱性効果は、熱伝導率をもって表すこととする。
n 衝撃強度:ASTM D256 アイゾット、ノッチ付
き、1/4インチ 熱伝導率:ASTM E1530(ディスク板、熱流計
方式) 電気抵抗:127mm×13mm×6mmの試験片を用
い、100mm間隔でSUS製タップを立て、両端の抵
抗をメガテスター(印可電圧500V)で測定
112L)100重量部に対し、ガラス繊維(日本電気
硝子社製 ECS03T−24)及び酸化マグネシウム
(協和化学社製 パイロキスマ5301K 表面積1
(m2 /g)を表1に示す組成で、スクリュー径30m
mの異方向2軸混練押出機(日本製鋼社製TEX−3
0)のメインフィーダーよりポリアミド樹脂を供給し、
サイドフィーダーよりガラス繊維と酸化マグネシウムを
供給して溶融混練し、ペレットを得た。
に供し試験片を得、物性試験に供した。その結果も表1
にあわせて示した。但し、比較例2と比較例4は成形で
きなかった。また、電気抵抗値は何れも100MΩ以上
であった。
量部にガラス繊維(ECS03T−289)30重量部
の組成で、実施例1と同方法でガラス繊維複合66ナイ
ロン材料を作った。このガラス繊維複合材料100重量
部に対し、表2に示す酸化マグネシウムを50重量部配
合し、両材料をメインフィーダーより供給し、実施例1
で使用した混練押出機で溶融混練しペレットを得、高温
・多湿処理(80℃、90%、30日)前後の熱伝導性
を評価した。その結果も表2に示した。
0重量部に対し、黄銅粉(福田金属箔粉工業社製 Br
a−At−100)160重量部配合し、実施例1で使
用した混練押出機で熔融混練しペレットを得た。熱伝導
度は、0.82W/mK、電気抵抗は1kΩであり、電
気絶縁性は不十分であった。
組成物は、機械物性、熱伝導性及び電気絶縁性に優れて
いる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリアミド樹脂100重量部に対し、ガ
ラス繊維10〜170重量部、酸化マグネシウム20〜
250重量部含有してなる熱可塑性樹脂組成物であっ
て、該酸化マグネシウムの表面積がBET法で5m2 /
g以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 酸化マグネシウムがカップリング剤で表
面処理されている請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
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-
1997
- 1997-11-19 JP JP31823097A patent/JP3406816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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