JPH11147680A - エレベータ用巻上機 - Google Patents

エレベータ用巻上機

Info

Publication number
JPH11147680A
JPH11147680A JP31484797A JP31484797A JPH11147680A JP H11147680 A JPH11147680 A JP H11147680A JP 31484797 A JP31484797 A JP 31484797A JP 31484797 A JP31484797 A JP 31484797A JP H11147680 A JPH11147680 A JP H11147680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hoist
motor
elevator
drive motor
traction sheave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31484797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosaku Ono
耕作 大野
Naoyuki Tanaka
直行 田中
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP31484797A priority Critical patent/JPH11147680A/ja
Publication of JPH11147680A publication Critical patent/JPH11147680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄形巻上機においては、電動機によりトラクシ
ョンシーブを直接駆動するため低速大トルク形の電動機
となり、電動機直径の増大,ブレーキ容量の増大といっ
た問題が生じている。また、大きなトルクを発生させる
ため、高価な磁性材料の多用を余儀なくされている。 【解決手段】歯車装置を介してトラクションシーブを駆
動することにより、電動機を高速低トルク形とし、電動
機本体及びブレーキを小形化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータシステム
の巻上機に関わり、特に巻上機の設置面積を低減するの
に好適な、巻上機の構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ用巻上機においては、設置ス
ペースの狭隘化などに対応するため、巻上機の大幅な小
形化が望まれている。特に軸方向寸法を小形化した、い
わゆる薄形巻上機に対する要求は強く、特開平8−37764
号公報に示されるような、永久磁石を使用した薄形電動
機による直動巻上機などが開発されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の薄形巻
上機においては、電動機によりトラクションシーブを直
接駆動するため低速大トルク形の電動機となり、電動機
直径の増大,ブレーキ容量の増大といった問題が生じて
いる。また、大きなトルクを発生させるため、高価な磁
性材料の多用を余儀なくされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、電動機が歯
車装置を介してトラクションシーブを駆動することによ
って、前述の課題を解決する。電動機を高速低トルク形
とすることで、電動機本体及びブレーキを小形化する。
また、電動機と歯車装置の間にトラクションシーブを配
置することにより、設置面積の小さなエレベータ用巻上
機を提供する。さらに本発明では、永久磁石を使用した
直動巻上機と比較して、高価な磁性材料の使用量を低減
し、駆動用永久磁石の吸引力を小さくすることによっ
て、低コストかつ組立ての容易なエレベータ用巻上機を
提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明によるエレベ
ータ用巻上機の第1の実施例の上面図を図1に、側面図
を図2に示す。駆動電動機1はフレーム13に固定され
ており、電動機軸2へと動力を伝える。駆動電動機は、
誘導電動機、同期電動機のいずれでも構わないが、永久
磁石使用の同期電動機とすると、軸方向寸法を小さくす
ることができる。電動機軸はフレームに対して回転自在
に保持されており、同軸上にエンコーダ3とブレーキ4
を具備する。
【0006】動力はフレームに固定された遊星歯車装置
5へと入力され、電動機軸と同軸上に形成された太陽歯
車6から、太陽歯車及び内歯車8とかみあう遊星歯車7
を経由して、キャリヤ9及びキャリヤと一体のシーブ軸
10へと伝達される。シーブ軸10は軸受11によっ
て、フレームに対して回転自在に保持されており、駆動
電動機と遊星歯車装置の間には、シーブ軸と一体に形成
されたトラクションシーブ12が配置されている。
【0007】フレームは上フレーム13Aと下フレーム
13Bから構成されており、上フレームを取り外すと、
駆動電動機,トラクションシーブ,遊星歯車装置などの
主要駆動部品を容易に取り出すことができる。さらに、
駆動電動機,トラクションシーブが駆動電動機側へと抜
き出せる構造としておくと、駆動部品の保守,点検がい
っそう容易となり、巻上機の維持管理上都合がよい。
【0008】以上の要素から構成されるエレベータ用巻
上機をビーム14の上に配置し、図示していない乗りか
ごの巻上,巻下を行う。乗りかごを吊り下げるワイヤ,
乗りかごとバランスするカウンターウェイトなどエレベ
ータを構成する他の要素も、乗りかごと同様に省略す
る。
【0009】永久磁石電動機を用いて直動形巻上機を構
成すると、低速大トルク電動機とする必要から、一般に
は電動機の直径がシーブ直径を上回ってしまう。しか
し、本発明によれば電動機は高速低トルクのものでよい
ので、電動機直径を小さくできる。また、電動機のロー
タ軸と同軸に設けられたブレーキにより制動を行うの
で、制動トルクが小さくて済み、ブレーキもコンパクト
となる。さらに、直動形と比べて高価な磁性材料の必要
量が少ないため、製造コストが低く、かつ永久磁石の吸
引力が小さいため、組立てが容易となる。
【0010】(実施例2)本発明によるエレベータ用巻
上機の第2の実施例を図3に示す。駆動電動機1は、フ
レーム13から分離可能な軸受台15に固定されてお
り、電動機軸2とはギヤカップリング16で結合されて
いるので、保守時には側方へ容易に取り外すことができ
る。軸受台を取り外すと、トラクションシーブ12もま
た、側方へと抜き出すことができる。軸受台を取り外す
とシーブ軸10は片持ちの状態になるが、太陽歯車6,
内歯車7,キャリヤ9などの質量と、トラクションシー
ブの質量とがバランスするため、軸受に過大な偏荷重が
かからない。これ以外の構成は、実施例1と共通なの
で、説明を省略する。
【0011】駆動電動機の保守や、摩耗したシーブ溝の
再研削など、納品後に巻上機を分解する機会は少なくな
いが、本実施例のような構造であれば、分解,組立て作
業が容易となり、維持費の削減が可能となる。
【0012】(実施例3)本発明によるエレベータ用巻
上機の第3の実施例を図4に示す。フレーム13に固定
された駆動電動機1は、トラクションシーブ12が形成
する円筒空間の内部に設置されており、トラクションシ
ーブは、駆動電動機及びシーブ軸10の外周に設けられ
た軸受11で、フレームに対して回転自在に支持されて
いる。これ以外の構成は、実施例1と共通なので、説明
を省略する。
【0013】本実施例では、トラクションシーブの内部
の空間に駆動電動機を組み込んだため、実施例1と比べ
て巻上機の軸方向寸法をさらに小さくすることができ
る。
【0014】(実施例4)本発明によるエレベータ用巻
上機の第4の実施例を図5に示す。フレーム13に固定
された遊星歯車装置5は、トラクションシーブ12が形
成する円筒空間の内部に設置されており、トラクション
シーブは、遊星歯車装置及びシーブ軸10の外周に設け
られた軸受11で、フレームに対して回転自在に支持さ
れている。これ以外の構成は、実施例1と共通なので、
説明を省略する。
【0015】本実施例においては、トラクションシーブ
の内部の空間に遊星歯車装置を組み込んだため、実施例
1と比べて巻上機の軸方向寸法をさらに小さくすること
ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、制御が簡単であり、電
動機直径が小さく、ブレーキがコンパクトな薄形巻上機
が提供される。また、本発明によれば、設置面積の小さ
な薄形巻上機が提供される。さらに本発明によれば、低
コストかつ組立ての容易な薄形巻上機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるエレベータ用巻上
機の上面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本発明の第2の実施例であるエレベータ用巻上
機の側面図。
【図4】本発明の第3の実施例であるエレベータ用巻上
機の側面図。
【図5】本発明の第4の実施例であるエレベータ用巻上
機の側面図。
【符号の説明】
1…駆動電動機、2…電動機軸、3…エンコーダ、4…
ブレーキ、5…遊星歯車装置、6…太陽歯車、7…遊星
歯車、8…内歯車、9…キャリヤ、10…シーブ軸、1
1…軸受、12…トラクションシーブ、13…フレー
ム、13A…上フレーム、13B…下フレーム、14…
ビーム、15…軸受台、16…ギヤカップリング。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラクションシーブと、歯車装置と、駆動
    電動機を備えたエレベータ用巻上機において、該歯車装
    置と該駆動電動機との間に、該トラクションシーブを配
    置することを特徴とするエレベータ用巻上機。
  2. 【請求項2】請求項1のエレベータ用巻上機において、
    該トラクションシーブが形成する円筒空間の少なくとも
    一部の体積を占めるように、該駆動電動機、あるいは該
    歯車装置、または該駆動電動機及び該歯車装置の両方を
    配置することを特徴とするエレベータ用巻上機。
  3. 【請求項3】請求項1のエレベータ用巻上機において、
    該歯車装置が遊星歯車装置であることを特徴とするエレ
    ベータ用巻上機。
  4. 【請求項4】請求項1のエレベータ用巻上機において、
    該駆動電動機が永久磁石を使用した同期電動機であるこ
    とを特徴とするエレベータ用巻上機。
  5. 【請求項5】トラクションシーブと、シーブ軸と、遊星
    歯車装置と、駆動電動機と、電動機軸を備えたエレベー
    タ用巻上機において、該歯車装置と該駆動電動機との間
    に該トラクションシーブが配置されており、該電動機軸
    は該シーブ軸と同心に設けられていることを特徴とする
    エレベータ用巻上機。
  6. 【請求項6】請求項1のエレベータ用巻上機において、
    該巻上機は、巻上機フレームを備えており、該巻上機フ
    レームは上下方向に分割可能であり、該トラクションシ
    ーブ、あるいは該歯車装置、あるいは該駆動電動機、ま
    たはこれらの部品を任意に組み合わせたものを上方、あ
    るいは下方に取り出せる構造であることを特徴とするエ
    レベータ用巻上機。
  7. 【請求項7】請求項1のエレベータ用巻上機において、
    該巻上機は軸受台を備えており、該駆動電動機、及び該
    軸受台は、該巻上機側方へ取り外し可能であり、かつ該
    トラクションシーブも、該巻上機側方へ取り外し可能で
    あることを特徴とするエレベータ用巻上機。
JP31484797A 1997-11-17 1997-11-17 エレベータ用巻上機 Pending JPH11147680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31484797A JPH11147680A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 エレベータ用巻上機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31484797A JPH11147680A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 エレベータ用巻上機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11147680A true JPH11147680A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18058332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31484797A Pending JPH11147680A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 エレベータ用巻上機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11147680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016013925A (ja) * 2015-10-28 2016-01-28 三菱電機株式会社 エレベータ用巻上機の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016013925A (ja) * 2015-10-28 2016-01-28 三菱電機株式会社 エレベータ用巻上機の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI109596B (fi) Hissin käyttökoneisto ja hissi
US4960186A (en) Elevator hoist apparatus with an outer rotor motor
US6398685B1 (en) Drive mechanism for a vehicle, especially a multilane electromobile
CA1171448A (en) Electrical drive
JP2002369448A (ja) 駆動ホイールまたは巻き揚げウインチにおいて同期モーターを備えた駆動要素
CN101016137A (zh) 无齿轮曳引机
JPH09142761A (ja) エレベータ用巻上機
JP2010235266A (ja) 薄型巻上機及び薄型巻上機用駆動モータ
JP2004338915A (ja) エレベータ用巻上機
CN1746096A (zh) 电梯的曳引机
WO2023221539A1 (zh) 双电机驱动装置牵引的电梯
CN103693537A (zh) 准Halbach阵列外转子式永磁同步无齿轮曳引机
CN107809145A (zh) 径轴混合磁通式永磁游标电机
JPH11147680A (ja) エレベータ用巻上機
WO2023197708A1 (zh) 电机驱动装置牵引的电梯
JP5048802B2 (ja) エレベータ用薄型巻上機、及びエレベータ装置
JP5032723B2 (ja) エレベータ用巻上機
CN113602941B (zh) 曳引机及电梯系统
CN1654300A (zh) 升降设备
CN1387300A (zh) 无齿轮永磁同步曳引机
JPH0521830B2 (ja)
CN203794416U (zh) 准Halbach阵列外转子式永磁同步无齿轮曳引机
JP3148755B2 (ja) エレベータ装置
CN203222411U (zh) 用于升降电梯的异步起动的永磁同步曳引机
JPH1118366A (ja) エレベータ