JPH11147185A - エネルギービームによる被加工品表面への複合形状の形成方法及びこの方法により得られた物品 - Google Patents

エネルギービームによる被加工品表面への複合形状の形成方法及びこの方法により得られた物品

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JPH11147185A
JPH11147185A JP20468098A JP20468098A JPH11147185A JP H11147185 A JPH11147185 A JP H11147185A JP 20468098 A JP20468098 A JP 20468098A JP 20468098 A JP20468098 A JP 20468098A JP H11147185 A JPH11147185 A JP H11147185A
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energy beam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な光学系や簡単形状のマスクを使用して
被加工材表面に不均一な凹所からなる複合形状を形成す
る方法。 【解決手段】 本発明の方法では、先ず複合形状を決定
し、この複合形状を異なる特性を持つ単純で規則性の有
る波形パターンに分解し、次いで、被加工材の表面にエ
ネルギービームを照射し、被加工材の表面へ融解により
個々の規則性の有る波形パターンを順に重畳させように
して形成する。従って,所望の複合形状が簡単に効率よ
く安価で得られるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエネルギービームに
よる被加工品表面への複合形状の形成方法、更に詳しく
は、エネルギービームを用いて熱融解可能な被加工品表
面へ不均一な凹所が分布する複合形状となったマイクロ
構造を与える方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エネルギービームを用いて被加工品表面
に所望のマイクロ構造形状を与えることが米国特許4、
128,752号や米国特許4,842,782号に見
られるように提案されている。広範囲な表面に亘って不
均一な凹所が分布する複合形状を与えるためには,エネ
ルギービームを精密に制御すると共に複雑な形状のマス
クを使用しなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,複雑な
形状のマスクを製作することは難しく、非常にコストが
高くなるという問題があった。従って,被加工品表面へ
複合形状を低コストで迅速に実現することが要求されて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の要求を
満たすために達成されたものであり,簡単な光学系や簡
単形状のマスクを用いて不均一な凹所からなる複合形状
を形成する方法を提供する。本発明の方法では、先ず複
合形状を決定し、この複合形状を異なる特性を持つ単純
で規則性の有る波形パターンに分解し、次いで、被加工
材の表面にエネルギービームを照射し、被加工材の表面
へ融解により個々の規則性の有る波形パターンを順に重
畳させようにして形成する。従って,所望の複合形状が
簡単に効率よく安価で得られるという効果がある。
【0005】好ましくは,例えばフーリエ解析のような
直交変換を用いた近似法によって複合形状を正弦波形状
の規則性波形パターンに分解する。
【0006】同心円上に並ぶ複数の不透明環を有するマ
スクを用いて、このマスク及び光学系を通るエネルギー
ビームの回折によって規則性波形パターンの1周期部分
を被加工材へ写し出すことができる。被加工材はマスク
や光学系に対して移動することで1周期部分を連続させ
て規則性波形パターンが得られる。この被加工材の表面
に連続して別の規則性波形パターンを形成するには,同
一のマスクを使用して光学系の倍率を変えるたり別の特
性を有するマスクを用いる。また、上記の同心円上に並
ぶ不透明環で構成されるマスクユニットが複数配列され
たマスクを使用することが望ましい。
【0007】更に,正弦波パターンを精密に形成するた
めに、凹所の側壁に照射されるエネルギービームのビー
ム強度を凹所の谷部や頂部へ照射されるものよりも高く
するとが好ましい。
【0008】また、被加工材表面へ蒸着された蒸着マス
クを使用して規則性波形パターンの一つを被加工材表面
に写し出すことができる。この蒸着マスクはエネルギー
ビームの透過度が異なる複数のマスク環を中央開口の周
りに配したマスクユニットが複数配列された形状に構成
される。この蒸着マスクに入射するエネルギービーム
は、蒸着マスクが無い場合に別の規則性波形パターンを
写し出すように制御され,この蒸着マスクを通してエネ
ルギービームが照射されることによって、複合形状が形
成される。これにより、エネルギービームを被加工材表
面へ一回走査するだけで複合形状が実現できる。
【0009】マスクを使用する変わりに、特殊なレンズ
を含む光学系を用いて規則的に変化するビーム強度を有
するビームスポット複数をエネルギービームから分配し
て被加工材表面に与えることも可能である。このビーム
スポットは規則的に配列されてこの配列によって規則性
波形パターンの一つを規定する。光学系の倍率を変える
ことによって先ず第1の倍率で規則性波形パターンの一
つを被加工材表面に写し出し,次いで、第2の倍率で他
の規則性波形パターンを同じ表面に写し出す。これによ
り、所望の複合パターンが倍率を変えた2回以上の写し
出し操作によって被加工材表面に形成できる。
【0010】エネルギービームとしては所定のパルス周
波数を有するレーザービームを用いることが好ましい。
このレーザービームをパルス周波数に同期させて被加工
材表面に走査することで広い範囲にわたって複合形状を
作り出すことができる。これに代えて、固定の光学系に
対して被加工材を移動させて広い範囲にわたって複合形
状を作り出すようにしてもよい。本発明において使用さ
れるレーザービームは、精密なレーザー融解を行うため
に短波長乃至短パルスであることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は被加工材表面に不均一な凹
所からなる複合形状を形成するシステムを示す。ここに
おいて開示される技術は照明器具の光拡散板、マイクロ
構造を有する部品、トライボロジー表面、その他複雑な
三次元構造を作り出すために適用できる。更に詳しく
は,本発明の方法は、1〜50μmのピッチで分布しア
スペクト比が0.6〜2.0となった不均一な凹所が分
布する複合形状を持つ光拡散板や微小光学レンズ、或い
は0.01〜50μmのピッチで分布しアスペクト比が
0.1〜0.5となった不均一な凹所が分布する複合形
状を持つマイクロ構造部品、または約0.05μmのピ
ッチで分布し深さが約0.5μmとなった不均一な凹所
が分布する複合形状を持つ赤外線や可視光センサーを製
作するのに使用できる。
【0012】このシステムは、被加工材1を融解により
加工するエネルギービームを発生するエネルギー源10
を有する。このエネルギービーム源10としては、短パ
ルス、特に波長が248nmでパルス幅が30nsのK
rFエキシマレーザーを発生させることが望ましい。そ
の他のレーザ、例えば、高ピークCO2ガスレーザー、
YAGレーザー等が被加工材1との相性を考慮して使用
できる。
【0013】被加工材1は融解可能な材料、例えば,ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリエステル、ポリスチレン,セルロース
樹脂、ポリイミド、液晶ポリマー、窒化珪素、アルミ
ナ、窒化ボロン、金、銅合金、タングステン、アルミニ
ウムでできている。複合形状は希望する特性に応じて、
例えばコンピュータシミュレーションによって決定され
る。図2(a)はこの複合形状Pの一例を示すもので,多
数の連続して分布する不均一な凹所から構成される。こ
の複合形状Pは、フーリエ近似によって、図2(b)と図
2(c)に示すような,2つの正弦波形パターンW1、W
2に分解される。このようにして分解された波形パター
ンW1、W2は異なるピッチ(周波数)及び異なる高さ
(振幅)を持つ。複雑度や必要とする精密度に応じて、
複合形状Pはこの複合形状のフーリエ級数として表わさ
れるものから選択された3つ以上の正弦波形パターンに
分解してもよい。本実施例では、第1の波形パターンW
1と第2の波形パターンW2は夫々、f(x)=−15
+15sin(2πx/30),g(x)=−8+8s
in(2πx/24)として示される。従って,複合形
状はh(x) = f(x) + g(x)で表わされる。
【0014】このようにして得られた正弦波形パターン
W1、W2は、光学系を用いて被加工材1表面へ順に重
畳させるようにして形成されて複合形状を再現する。光
学系には一対の固定ミラー11、12が設けられてビー
ム源10からのレーザービームBを一対のシリンドリカ
ルレンズ13、14へ導き、シリンドリカルレンズによ
って略長方形(25mm x 8 mm)断面のレーザービームを
正方形(25mm x 25 mm)断面に整形する。整形されたレ
ーザビームBはアッテネータ15とマスク20を通過し
た後、スキャンミラー17によって反射され、集光レン
ズ18を通してテーブル2上に載置された被加工材1に
達する。マスク20はスキャンミラー17と集光レンズ
18との間に設けてもよい。
【0015】被加工材表面に正弦波形パターンの一つを
映し出すために使用するマスクの一例を図4に示す。マ
スク20は透明な水晶基板21に、直径が300μmの
円内で同心円上に並ぶ複数の不透明環22をクロム蒸着
によって形成したもので,残りの部分もクロム蒸着され
て不透明となっている。不透明環は2μm幅で2μm間
隔で並んでその間にレーザービームを通過させる透明環
を形成する。このマスク20をレーザービームが通過す
ることにより、図5に示すように,略正弦波の1周期分
のビーム強度となった回折パターンが得られる。この回
折正弦波形パターンが、焦点距離が100mmの集光レ
ンズ18を通して倍率1/10で被加工材1に写し出さ
れ、スキャンミラー17が適宜の周波数で振動してレー
ザービームを1x1mmの広い範囲に亘って被加工材表
面へ走査する。このように最外側の不透明環より内側で
ビーム強度が異なるレーザービームが被加工材表面に照
射されることで、図7に示すようなビームスポットSの
配列が被加工材表面に形成され,同図の右側と下側に示
すように,被加工材の互いに直交する方向に沿って走る
波形パターンW1、W2の一つをレーザ融解によって形
成する。この例では、アッテネータ15でエネルギー密
度を5.0 mJ/mm2に調節し、30ショットのレ
ーザービームがマスクを通して照射されることで対応す
る波形パターンを形成した。
【0016】図4のマスクを使用する代わりに、図6に
示すような集合マスク30を用いることも可能である。
この集合マスクは複数の不透明環からなる上記マスク2
0に相当するマスクユニットを基板上に複数配列したも
のである。基板の残りの部分はクロム蒸着されて不透明
処理されている。
【0017】第1の波形パターンW1を形成した後、光
学系の倍率を変えて第2の波形パターンを第1波形パター
ンに重畳させるようにして被加工材表面に形成し、これ
によって不均一な凹所からなる複合形状を実現する。必
要に応じて、更に異なる波形パターンを異なる倍率で形
成してより精密な複合形状を得ることができる。より精
密な複合形状を形成する場合は、振幅が大きな波形パタ
ーンを最初に形成してから次の波形パターンを形成する
ことが好ましい。
【0018】倍率を変えるのではなくて、異なるマスク
を使用して被加工材表面に異なる波形パターンを形成す
ることが可能である。例えば、3種類のマスクを用い
て、ピッチが30μmで高さが9μmの波形パターンW
1、ピッチが12μmで高さが3μmの波形パターンW
2、ピッチが5μmで高さが1.3μmの波形パターン
W3を夫々被加工材に形成して、これらの組み合わせに
より複合形状を再現する。第1のマスクは径が240μ
mで中心間距離が300μmで並ぶ円形マスクユニット
の配列を有するもので、各マスクユニットは図4と同一
の構成となる。第2のマスクは径が96μmで中心間距
離が120μmで並ぶ円形マスクユニットの配列を有
し、第3のマスクは径が40μmで中心間距離が50μ
mで並ぶ円形マスクユニットの配列を有する。第1のマ
スクを通して、エネルギー密度5.0mJ/mm2のレ
ーザービームが30パルスで被加工材に照射され、次い
で第2のマスクを通してレーザーパルスが10パルス照
射され、その後第3のマスクを通してレーザーパルスが
4パルス照射される。各々のレーザー照射は1/10の
倍率で行われる。
【0019】図8は、2種類の異なるマスク31、32
を用いて同様な複合形状を形成する例を示すもので、こ
れらのマスクでは異なる径の円形開口34が同じピッチ
で配列される。第1及び第2のマスク31、32は夫々
単独では同図のマスクのすぐ下に示すような第1及び第
2の波形パターンを形成するものであり、その結果得ら
れる複合形状を同図の右側に示す。
【0020】図9は、2種類の異なるマスク31A、3
2Aを用いて同様な複合形状を形成する例を示すもの
で、これらのマスクでは同一径の円形開口34Aが18
0度の位相差で配列される。第1及び第2のマスク31
A、32Aは夫々単独では同図のマスクのすぐ下に示す
ような第1及び第2の波形パターンを形成するものであ
り、その結果得られる複合形状を同図の右側に示す。円
形開口34及び34Aは入射レーザービームのビーム径
よりも十分小さな径を有し、この開口を横切るようにレ
ーザービームを移動させることで被加工材表面に丸型凹
所を形成する。この開口を通過するレーザービームの量
が開口の周縁部より中央に向けて次第に多くなるため、
レーザー融解によって形成される円形凹所は略正弦波形
パターンの断面を持つことになる。この円形開口34、
34Aに代えて図4で示すマスク20を使用してもよ
い。
【0021】波形パターンにより複合形状を広い範囲に
亘って形成するためには、図10(a)(b)に示すよう
に,レーザービームを一方向に走査してからこれと直行
する方向に走査することができる。広い範囲に亘って、
例えば、波形の数周期に相当する距離で波形パターンを
形成した後は、被加工材1を光学系に対して移動させ
る。或いは、図11(a)(b)に示すように、固定した光
学系においてレーザービームを被加工材に照射している
間に、被加工材を光学系に対して移動させる。この方式
では、被加工材を載置するテーブル2をレーザービーム
のパルスに同期させて移動させる。例えば、150Hz
の周波数でレーザービームパルスを照射しながら、13
mm/秒でテーブルを移動させる。このようにテーブル
を移動させる方式は、光学系で収差を少なくして複合形
状を精密に再現できるという点で有用である。
【0022】図12は、本発明の方法に使用できる蒸着
マスク40を示す。このマスク40はレーザービーム照
射前の被加工材1の平坦な表面に蒸着されて規則性波形
パターンの一つを写し出すものである。このマスク40
では30μm径の中央開口42の周りに透過度が異なる
2つの同心円上のマスク環43,44を有するマスクユ
ニット41が配列されている。内側のマスク環43は銀
の蒸着によって直径で30μm〜70μmの領域に10
00Åの厚さで形成され、外側のマスク環44は銅の蒸
着によって直径で70μm〜100μmの領域に100
0Åの厚さで形成される。残りの部分45にはアルミニ
ウムが厚さ5000Åで蒸着される。このようにして形
成さえたマスクユニット41は中心間距離100μmで
並ぶ。内側の銀蒸着マスク環43、外側の銅蒸着マスク
環44及び残りのアルミニウム蒸着領域45は、KrF
エキシマレーザービームに対して夫々、72%、59
%、9%の透過度を示し、蒸着マスクの全領域に亘って
一様な強度のレーザービームを照射するとしたら、図1
3の左下に示すような、ピッチが100μmで高さが3
μmである第1の正弦波形パターンを写し出す。実際に
は、ピッチが50μmで高さが1μmとなる第2の正弦
波形パターンを単独で写し出すように強度を調整したレ
ーザービームをこの蒸着マスク40を通して照射するこ
とによって第1と第2の波形パターンが合成された複合
形状を形成する。この技法によって、蒸着マスク40に
て覆われた部分へレーザービームを一度照射するだけで
複合形状が得られる。強度が異なる入射レーザービーム
はマスクや特殊レンズ又は光学系での他の手法を用いて
得られる。
【0023】図14に本発明の方法を実行する他のシス
テムを示す。このシステムは短パルスのレーザービーム
を発生するエネルギービーム源100及び一対の固定ミ
ラー111、112を有し、ビーム源からのレーザービ
ームBが一対のアッテネータ115,116を通してス
キャンミラー117に導かれる。この後、レーザービー
ムが一対のシリンドリカルレンズ113,114に通さ
れて略長方形(25mm x8 mm)断面のレーザービームが正
方形(25mm x 25 mm)断面に整形される。こうして整形
されたレーザービームBはフライアイレンズ120を通
してテーブル上に載置された被加工材1表面に照射され
る。このフライアイレンズ120は25個の微小凸レン
ズが配列されたもので、正方形断面の入射レーザービー
ムをビームスポット配列に分解するもので、このビーム
スポット列は、図6に示すマスクを用いて得られた図7
に示す配列と同一であり、各ビームスポット内でビーム
強度が規則的に変化して被加工材表面に正弦波形パター
ンを与えるものである。このフライアイレンズ120を
用い、光学系の倍率を代えることで、異なる正弦波形パ
ターンを被加工材表面に与えることができる。レーザー
ビームはエネルギー密度5.0mJ/mm2と成るよう
にアッテネータ115,116で調整されて、ポリカー
ボネート製の被加工材1表面に複合形状を与える。この
複合形状は、ピッチが1000μmで高さが50μmで
ある第1の正弦波形パターンと、ピッチが500μmで
高さが30μmである第2の正弦波形パターンと、ピッ
チが250μmで高さが5μmである第3の正弦波形パ
ターンとの合成である。第1の波形パターンはフライア
イレンズ120を通して倍率1/5でレーザービームを
170パルス照射して形成され、第2の波形パターンは
第1の波形パターンの上へ、フライアイレンズ120を
通して倍率1/10でレーザービームを100パルス照
射して形成され、最後に第3の波形パターンが複合パタ
ーンの上へ、フライアイレンズ120を通して倍率1/
20でレーザービームを17パルス照射して形成され
て、所望の複合形状を得る。第1、第2及び第3の波形
パターンは、スキャンミラー117によりレーザービー
ムをフライアイレンズ120に通して走査することで写
し出され、一回の走査により夫々、25mm2、6.2
5mm2、1.5625mm2の正方形領域に波形パター
ンが形成される。従って、被加工材1を載せたテーブル
を光学系に対して水平移動することでより広い範囲に亘
って複合形状を形成する。
【0024】ここで開示されるマスクやフライアイレン
ズを用いる以外に、被加工材表面に沿ってビームスポッ
トを移動させる間にレーザービームの強度を変化させる
方法を採用することで、レーザービームを直接被加工材
表面に照射することも可能である。図15(a)はレーザ
ービームを直接照射することで正弦波形パターンを形成
する簡単な方法を示す。所望の正弦波形の1周期を8つ
の区画S1〜S8に分割し、各区画での平均振幅に対応
させてレーザー強度を変えて融解深さを調整する。従っ
て、ビーム強度を変えながら単純な正弦波形パターンを
描くようにビームに対して被加工材を移動させる工程を
繰り返すだけで、2つ以上の正弦波形パターンからなる
複合形状を作り出すことができる。正弦波形パターンを
形成する場合にはレーザービームを容易に調整できるも
のではあるが、図4に示すマスク20を用いて図15
(b)に示すように正弦波形の1周期分を一度に形成する
ことや、図6に示すマスク30または図14に示すフラ
イアイレンズ120を用いて図15(c)に示すように正
弦波形の2周期以上を形成することは、複合形状の形成
効率を上げる意味において利点がある。
【0025】レーザー融解によって正弦波形パターンを
形成する場合、このパターンの凹所の側壁の傾斜面に対
する入射レーザービームの強度が低くなるため、図3の
点線で示すように、正弦波形に正確に合致しなくなるこ
とがある。このような望ましくない影響を避けてより正
確な正弦波形パターンを形成するために、正確な波形を
描くように側壁に照射されるレーザービームの強度を調
整する。これを行う場合は、同一の波形パターンを形成
する工程を2度繰り返すことが有効である。例えば、意
図する正弦波形パターンが関数g(x)=15sin
(2πx/30)で示される場合、関数f(x)=7.
5sin(2πx/30)で示される正弦波を形成する
工程を繰り返してg(x)での波形が近似できる。正弦波形
をより正確に近似するためには、同一の波形を整形する
工程の数を増やすことがよい。正弦波形f(x)は上記のマ
スクやフライアイレンズを用いたり、レーザービームの
強度を変化させることで得られる。更に、凹所の側壁に
向けられるビーム強度の低下を補償するように設計され
た2つ以上のマスクやフライアイレンズを用いて一つの
正弦波形を形成するようにしてもよい。
【0026】尚、上述で説明した特徴を組み合わせて複
合形状を再現することができる。また、本発明の方法は
マイクロ構造表面を有する製品を再現するためのマスタ
ー型の製作に適用できる。この場合、LIGA技術と称
される公知の方法を用いてマイクロ構造を持つ被加工材
を形成し、次いで電気鋳造によってマスター型を形成す
ることができる。複合形状の凹所がより微細になって、
数μm以下のピッチでアスペクト比が1.0以上になれ
ば、マスター型によって再現するこが難しくなる。この
場合は、マスター型で波形パターンの内の基本となる一
つを製品に与えるようにし、次いでこの製品に別の一つ
またはそれ以上の波形パターンを与えて、最終の複合形
状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る被加工品表面への
複合形状の形成方法を実行するためのシステムを示す概
略図。
【図2】(a)は複合形状を示す図。(b)は図2(a)
の形状から分解された規則性波形パターンを示す図。
(c)は図2(a)の形状から分解された規則性波形パタ
ーンを示す図。
【図3】規則性波形パターンの凹所を整形する方法を示
す図。
【図4】上記システムに使用するマスクの平面図。
【図5】図4のマスクを通して回折されたビームの強度
を示す図。
【図6】上記システムに使用される他のマスクの概略平
面図。
【図7】被加工材表面に投射されるマスクイメージ、被
加工材表面に形成される波形パターンの断面を示す概略
図。
【図8】異なる波形パターンを写し出すために上記シス
テムに用いられる2つの異なるマスク、このマスクによ
って形成される被加工材表面の断面形状、その結果得ら
れる複合形状の断面をしめす概略図。
【図9】異なる波形パターンを写し出すために上記シス
テムに用いられる2つの異なるマスク、このマスクによ
って形成される被加工材表面の断面形状、その結果得ら
れる複合形状の断面をしめす概略図。
【図10】(a)は被加工材の一方向に沿って複合形状
を形成するためのレーザービームを走査する方式を示す
図。(b)は被加工材の互いに直交する方向に沿って複
合形状を形成するためのレーザービームを走査する方式
を示す図。
【図11】(a)は被加工材の一方向に沿って被加工材
を移動させる方式を示す図。(b)は被加工材の互いに
直交する方向に沿って被加工材を移動させる方式を示す
図。
【図12】被加工材表面に規則性波形パターンを写し出
すための蒸着マスクの平面図。
【図13】図12に示す蒸着マスクを用いて複合形状を
形成する方法を示す図。
【図14】被加工材の表面に不均一な凹所からなる複合
形状を形成する本発明の他の実施例に係る方法を実行す
るシステムを示す概略図。
【図15】(a)は被加工材表面に規則性波形パターン
を形成するために本発明で使用される一つの方式を示す
概略図。(b)は被加工材表面に規則性波形パターンを
形成するために本発明で使用される別の方式を示す概略
図。(c)は被加工材表面に規則性波形パターンを形成
するために本発明で使用される他の方式を示す概略図。
【符号の説明】
1 被加工材 2 テーブル 10 エネルギービーム源 11 ミラー 12 ミラー 13 シリンドリカルレンズ 14 シリンドリカルレンズ 15 アッテネータ 17 スキャンミラー 18 集光レンズ 20 マスク 21 水晶基板 22 不透明環 30 マスク 31 マスク 32 マスク 34 開口 40 蒸着マスク 41 マスクユニット 42 中央開口 43 内側環 44 外側環 100 ビーム源 111 ミラー 112 ミラー 113 シリンドリカルレンズ 114 シリンドリカルレンズ 115 アッテネータ 116 アッテネータ 117 スキャンミラー 120 フライアイレンズ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工材の表面に多数の不均一な凹所で定
    義される複合形状を形成する方法であって,この方法は
    以下の過程よりなる:上記複合形状を決定し;上記複合
    形状を異なる特性を持つ単純で規則性の有る波形パター
    ンに分解し;上記被加工材の表面にエネルギービームを
    照射し、被加工材の表面へ融解により個々の規則性の有
    る波形パターンを順に重畳させようにして形成する。
  2. 【請求項2】上記複合形状を直交変換による近似によっ
    て正弦波形状の規則性波形パターンに分解することを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】複数の同心円上に並ぶ不透明環を有するマ
    スクを用い、上記規則性波形パターンの1周期部分をこ
    のマスクを通過するエネルギービームによって被加工材
    表面に写し出すことを特徴とする請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】上記複数の規則性波形パターンの内の一つ
    を写し出すために被加工材表面に蒸着された単一の蒸着
    マスクが用いられ,この蒸着マスクでは中央開口を同心
    円状に囲むように隣接した互いに透過度が異なる複数の
    マスク環で構成された複数のマスクユニットが配列さ
    れ,上記規則性パターンの内の他の規則性波形パターン
    を形成することとなるエネルギービームが上記蒸着マス
    クを介して照射されて上記の複合形状を実現することを
    特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】融解により形成されつつある凹所の側壁に
    向けられるエネルギービームが上記凹所の次頂点及び谷
    に向けられるエネルギービームより大きなビーム強度と
    することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】異なる種類のマスクを使用して上記エネル
    ギービームを被加工材に照射し,各マスクは上記の各規
    則性波形パターンの被加工材表面に写し出すことを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】上記エネルギービームを被加工材表面で複
    数のビームスポットに分散する特殊なレンズを含む光学
    系を使用し,各ビームスポットは規則的に変化するビー
    ム強度を有し、これらのビームスポットが一様に配列さ
    れてこの配列によって上記の規則性波形パターンを形成
    することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】上記光学系の倍率を変えて被加工材表面に
    上記規則性波形パターンの一つを第1の倍率で写し出
    し、次いで別の規則性波形パターンを同じ表面に第2の
    倍率で写し出すことを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】単一のマスクと、このマスクを通して上記
    エネルギービームにより上記規則性波形パターンの一つ
    を被加工材表面に投影する単一の光学系とを使用し,上
    記光学系の倍率を変えて先ず被加工材表面に第1の倍率
    で上記一つの規則性波形パターンを投影した後に、別の
    規則性波形パターンを第2の倍率で投影することを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】上記エネルギービームは所定の周波数で
    上記被加工材に照射されるパルスレーザービームであ
    り、上記レーザービームは上記被加工材の表面を上記パ
    ルス周波数に同期されて走査してこの表面の広範囲に亘
    って上記の複合形状を実現することを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  11. 【請求項11】上記レーザービームは短波長または短パ
    ルス幅を有することを特徴とする請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】上記の規則性波形パターンを被加工材表
    面に投影する手段を含む光学系が固定され,上記被加工
    材が上記光学系に対して移動することにより上記被加工
    材の表面の広範囲に亘って上記の複合形状を実現するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】請求項1に記載の方法に基づいて作成さ
    れた物品であり、この物品は上記の被加工材から成形さ
    れて上記複合形状を有し,複合形状をなす不均一な凹所
    が0.01〜50μmのピッチで分布しアスペクト比が
    0.1〜2.0である物品。
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