JPH11146870A - 放射線照射位置合わせ方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置 - Google Patents

放射線照射位置合わせ方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置

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JPH11146870A
JPH11146870A JP9317077A JP31707797A JPH11146870A JP H11146870 A JPH11146870 A JP H11146870A JP 9317077 A JP9317077 A JP 9317077A JP 31707797 A JP31707797 A JP 31707797A JP H11146870 A JPH11146870 A JP H11146870A
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radiation
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detection element
radiation beam
radiation detection
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JP9317077A
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Masayasu Nukui
正健 貫井
Makoto Gono
誠 郷野
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線照射位置合わせを能率良く行う放射線
照射位置合わせ方法および放射線照射・検出装置並びに
放射線断層撮影装置を実現する。 【解決手段】 放射線ビーム40の厚み方向(z)の距
離に応じて受光面の幅が変化する複数の放射線検出器2
42,244,246の検出信号に基づいて放射線検出
器24における照射位置を検出し、それに基づいて照射
位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線照射位置合
わせ方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層
撮影装置に関し、特に、幅と厚みを持つ放射線ビームを
照射し、この放射線ビームを放射線検出素子アレイで受
ける放射線照射・検出装置およびそのような放射線照射
・検出装置のための放射線照射位置合わせ方法、並び
に、そのような放射線照射・検出装置を備えた放射線断
層撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線断層撮影装置の一例として、例え
ば、X線CT(computed tomography)装置がある。X線
CT装置においては、放射線としてはX線が利用され
る。そして、放射線照射・検出系、すなわちX線照射・
検出系を被検体の周りで回転(スキャン(scan))させ
て、被検体の周囲の複数のビュー(view)方向でそれぞれ
X線による被検体の投影データ(data)を測定し、それら
投影データに基づいて断層像を生成(再構成)するよう
になっている。
【0003】X線照射装置は、撮影範囲を包含する幅を
持ちそれに垂直な方向に所定の厚みを持つX線ビーム(b
eam)を照射する。X線検出装置は、X線ビームの幅の方
向に多数のX線検出素子をアレイ(array) 状に配列した
多チャンネル(channel) のX線検出器によってX線を検
出する。
【0004】X線検出器は、X線ビームの幅の方向に、
X線ビームの幅に相当する長さ(幅)を有する。また、
X線ビームの厚みの方向に、X線ビームの厚みよりも大
きな長さ(厚み)を有する。
【0005】X線照射・検出系の組み立て時のアライメ
ント(alignment) 調整により、X線ビームの照射位置が
X線検出器における厚み方向の中心に一致するように調
整される。アライメント調整は、X線検出器の両端に感
光フィルムを取り付け、それに感光したX線ビーム像の
位置から求めるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなアライメ
ント調整方法はフィルムの付け外しおよび現像等を必要
とするので能率が悪い。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、放射線照射位置合わせを能
率良く行う放射線照射位置合わせ方法および放射線照射
・検出装置並びに放射線断層撮影装置を実現することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、照射方向に垂直でかつ互いに垂直な
2つの方向の一方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他
方では相対的に小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを
照射する放射線照射手段と、前記放射線ビームの厚みの
方向において前記放射線ビームの厚みよりも大きな長さ
を持つ放射線検出素子が前記放射線ビームの幅の方向に
複数個配列され前記放射線ビームの照射を受ける放射線
検出素子アレイと、前記放射線検出素子アレイ中に設け
られ、前記放射線ビームの厚みの方向における前記放射
線検出素子アレイの長さの最初の1/3の範囲の一端か
ら他端にかけて前記放射線ビームの幅の方向における受
光面の幅が直線的に減少する第1の放射線検出素子と、
前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
長さの最初の1/3の範囲では前記放射線ビームの幅の
方向における受光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の
一端から他端にかけて前記放射線ビームの幅の方向にお
ける受光面の幅が直線的に減少する第2の放射線検出素
子と、前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放
射線ビームの厚みの方向における前記放射線検出素子ア
レイの長さの最初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を
通して前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅
が一定で、その次の1/3の範囲の一端から他端にかけ
て前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直
線的に減少する第3の放射線検出素子と、を有する放射
線照射・検出装置の放射線照射位置合わせ方法であっ
て、前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検
出素子の個々の放射線検出信号と前記第1の放射線検出
素子乃至前記第3の放射線検出素子の前記受光面の個々
の幾何学的条件とに基づいて、前記放射線検出素子アレ
イにおける前記放射線ビームの厚み方向での前記放射線
ビームの照射位置を求め、前記求めた照射位置に基づい
て前記放射線ビームの照射位置を前記放射線ビームの厚
み方向における前記放射線検出素子アレイの中心に合わ
せる、ことを特徴とする。
【0009】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、照射方向に垂直でかつ互いに垂直な2つの方向の一
方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他方では相対的に
小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを照射する放射線
照射手段と、前記放射線ビームの厚みの方向において前
記放射線ビームの厚みよりも大きな長さを持つ放射線検
出素子が前記放射線ビームの幅の方向に複数個配列され
前記放射線ビームの照射を受ける放射線検出素子アレイ
と、前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射
線ビームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレ
イの長さの最初の1/3の範囲の一端から他端にかけて
前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線
的に減少する第1の放射線検出素子と、前記放射線検出
素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビームの厚みの方
向における前記放射線検出素子アレイの長さの最初の1
/3の範囲では前記放射線ビームの幅の方向における受
光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の一端から他端に
かけて前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅
が直線的に減少する第2の放射線検出素子と、前記放射
線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビームの厚
みの方向における前記放射線検出素子アレイの長さの最
初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を通して前記放射
線ビームの幅の方向における受光面の幅が一定で、その
次の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記放射線ビ
ームの幅の方向における受光面の幅が直線的に減少する
第3の放射線検出素子と、前記第1の放射線検出素子乃
至前記第3の放射線検出素子の個々の放射線検出信号と
前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検出素
子の前記受光面の個々の幾何学的条件とに基づいて、前
記放射線検出素子アレイにおける前記放射線ビームの厚
み方向での前記放射線ビームの照射位置を求める照射位
置検出手段と、前記照射位置検出手段が求めた照射位置
に基づいて前記放射線ビームの照射位置を前記放射線ビ
ームの厚み方向における前記放射線検出素子アレイの中
心に合わせる位置合わせ手段と、を具備することを特徴
とする。
【0010】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、照射方向に垂直でかつ互いに垂直な2つの方向の一
方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他方では相対的に
小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを照射する放射線
照射手段と、前記放射線ビームの厚みの方向において前
記放射線ビームの厚みよりも大きな長さを持つ放射線検
出素子が前記放射線ビームの幅の方向に複数個配列され
前記放射線ビームの照射を受ける放射線検出素子アレイ
と、前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射
線ビームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレ
イの長さの最初の1/3の範囲の一端から他端にかけて
前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線
的に減少する第1の放射線検出素子と、前記放射線検出
素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビームの厚みの方
向における前記放射線検出素子アレイの長さの最初の1
/3の範囲では前記放射線ビームの幅の方向における受
光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の一端から他端に
かけて前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅
が直線的に減少する第2の放射線検出素子と、前記放射
線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビームの厚
みの方向における前記放射線検出素子アレイの長さの最
初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を通して前記放射
線ビームの幅の方向における受光面の幅が一定で、その
次の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記放射線ビ
ームの幅の方向における受光面の幅が直線的に減少する
第3の放射線検出素子と、前記第1の放射線検出素子乃
至前記第3の放射線検出素子の個々の放射線検出信号と
前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検出素
子の前記受光面の個々の幾何学的条件とに基づいて、前
記放射線検出素子アレイにおける前記放射線ビームの厚
み方向での前記放射線ビームの照射位置を求める照射位
置検出手段と、前記照射位置検出手段が求めた照射位置
に基づいて前記放射線ビームの照射位置を前記放射線ビ
ームの厚み方向における前記放射線検出素子アレイの中
心に合わせる位置合わせ手段と、前記放射線検出素子ア
レイによる複数ビューの放射線検出信号に基づいて前記
放射線ビームの通過領域についての断層像を生成する断
層像生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0011】第1の発明乃至第3の発明において、前記
放射線ビームの厚みが、前記前記放射線ビームの厚みの
方向における前記放射線検出素子アレイの長さの1/3
より大で2/3以下であることが、アライメント調整を
効果的に行う点で好ましい。
【0012】また、第1の発明乃至第3の発明におい
て、前記放射線ビームの厚みを、前記前記放射線ビーム
の厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの長さ
の1/3より小として、照射位置の粗調整を行うこと
が、、アライメント調整を一層効果的に行う点で好まし
い。
【0013】(作用)本発明では、第1の放射線検出素
子乃至第3の放射線検出素子の個々の放射線検出信号と
それら検出素子の受光面の個々の幾何学的条件とに基づ
いて放射線検出素子アレイの厚み方向での放射線ビーム
の照射位置を求め、それに基づいて、放射線ビームの照
射位置が放射線検出素子アレイの厚みの中心になるよう
に位置合わせを行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0015】図1にX線CT装置のブロック(block) 図
を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本
装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態
の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方
法に関する実施の形態の一例が示される。
【0016】(構成)図1に示すように、本装置は、走
査ガントリ(gantry)2と、撮影テーブル4と、操作コン
ソール(console) 6を備えている。
【0017】走査ガントリ2は、放射線源としてのX線
管20を有する。X線管20から放射された図示しない
X線は、コリメータ22により例えば扇状のX線ビーム
となるように成形され、検出器アレイ24に照射される
ようになっている。X線管20とコリメータ22は、本
発明における放射線照射手段の実施の形態の一例であ
る。
【0018】検出器アレイ24は、本発明における放射
線検出素子アレイの実施の形態の一例である。検出器ア
レイ24は、扇状のX線ビームの幅の方向にアレイ状に
配列された複数のX線検出素子を有する。検出器アレイ
24の構成については後にあらためて説明する。
【0019】X線管20、コリメータ22および検出器
アレイ24は、X線照射・検出系を構成する。X線照射
・検出系の構成については後にあらためて説明する。検
出器アレイ24にはデータ収集部26が接続されてい
る。データ収集部26は検出器アレイ24の個々のX線
検出素子の検出データを収集するようになっている。
【0020】X線管20からのX線の照射は、X線コン
トローラ(controller)28によって制御されるようにな
っている。なお、X線管20とX線コントローラ28と
の接続関係については図示を省略する。
【0021】コリメータ22は、コリメータコントロー
ラ30によって制御されるようになっている。なお、コ
リメータ22とコリメータコントローラ30との接続関
係については図示を省略する。
【0022】以上のX線管20乃至コリメータコントロ
ーラ30が、走査ガントリ2の回転部32に搭載されて
いる。回転部32の回転は、回転コントローラ34によ
って制御されるようになっている。なお、回転部32と
回転コントローラ34との接続関係については図示を省
略する。
【0023】撮影テーブル4は、図示しない被検体を走
査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出するよう
になっている。被検体とX線照射空間との関係について
は後にあらためて説明する。
【0024】操作コンソール6は、中央処理装置60を
有している。中央処理装置60は、本発明における照射
位置検出手段の実施の形態の一例である。また、コリメ
ータ22とともに本発明における位置合わせ手段の実施
の形態の一例を構成する。中央処理装置60は、例えば
コンピュータ(computer)等によって構成される。中央処
理装置60には、制御インタフェース(interface) 62
が接続されている。制御インタフェース62には、走査
ガントリ2と撮影テーブル4が接続されている。
【0025】中央処理装置60は制御インタフェース6
2を通じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御
するようになっている。走査ガントリ2内のデータ収集
部26、X線コントローラ28、コリメータコントロー
ラ30および回転コントローラ34が制御インタフェー
ス62によって制御される。なお、それら各部と制御イ
ンタフェース62との個別の接続については図示を省略
する。
【0026】中央処理装置60には、また、データ収集
バッファ64が接続されている。データ収集バッファ6
4には、走査ガントリ2のデータ収集部26が接続され
ている。データ収集部26で収集されたデータがデータ
収集バッファ64に入力される。データ収集バッファ6
4は、入力データを一時的に記憶する。
【0027】中央処理装置60には、また、記憶装置6
6が接続されている。記憶装置66は、各種のデータや
再構成画像およびプログラム(program) 等を記憶する。
中央処理装置60には、また、表示装置68と操作装置
70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、中央
処理装置60から出力される再構成画像やその他の情報
を表示するようになっている。操作装置70は、操作者
によって操作され、各種の指示や情報等を中央処理装置
60に入力するようになっている。
【0028】図2に、検出器アレイ24の模式的構成を
示す。検出器アレイ24は、多数(例えば1000個)
のX線検出素子24(i)を円弧状に配列した多チャン
ネルのX線検出器を形成している。iはチャンネル番号
であり例えばi=1〜1000である。X線検出素子2
4(i)は、本発明における放射線検出素子の実施の形
態の一例である。
【0029】図3に、X線照射・検出系におけるX線管
20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係を
示す。なお、図3の(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。同図に示すように、X線管20から放射されたX
線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム40とな
るように成形され、検出器アレイ24に照射されるよう
になっている。図3の(a)においては、扇状のX線ビ
ーム40の広がりすなわちX線ビーム40の幅を示して
いる。図3の(b)では、X線ビーム40の厚みを示し
ている。
【0030】このようなX線ビーム40の扇面に体軸を
交叉させて、例えば図4に示すように、撮影テーブル4
に載置された被検体8がX線照射空間に搬入される。X
線ビーム40によってスライスされた被検体8の投影像
が検出器アレイ24に投影される。被検体8のアイソセ
ンタ(isocenter) におけるX線ビーム40の厚みが、被
検体8のスライス厚thを与える。スライス厚thは、
コリメータ22のX線通過開口によって定まる。
【0031】検出器アレイ24に対するX線ビーム40
の照射状態のさらに詳細な模式図を図5に示す。同図に
示すように、コリメータ22におけるコリメータ片22
0,222をX線通過開口を狭める方向に変位させるこ
とにより、検出器アレイ24における投影像のスライス
厚thを薄くすることができる。また、コリメータ片2
20,222をX線通過開口を広げる方向に動かすこと
により、検出器アレイ24における投影像のスライス厚
thを厚くすることができる。
【0032】また、スライス厚thを設定したコリメー
タ片220,222の相対的位置関係を維持しながら両
者を同時に動かすことにより、検出器アレイ24上のX
線ビーム40の厚み方向の照射位置を制御するようにな
っている。なお、厚み方向の照射位置の制御は、コリメ
ータ片220,222を動かす代わりに、検出器アレイ
24を、破線矢印で示すように、X線ビーム40の厚み
方向にコリメータ22に関して相対的に変位させて行う
ようにしても良い。このようにすれば、スライス厚の調
節機構と厚み方向の照射位置の制御機構を別々に2系統
設けることができ、多角的な制御が可能になる。これに
対して、上記のように全てコリメータ22で行えば、制
御の系統が1系統に統一でき、簡素化の要請に応じられ
る。
【0033】X線管20とコリメータ22と検出器アレ
イ24とからなるX線照射・検出系は、それらの相互関
係を保ったまま被検体8の体軸の周りを回転(スキャ
ン)する。スキャンの1回転当たり複数(例えば100
0)のビュー角度で被検体の投影データが収集される。
投影データの収集は、検出器アレイ24−データ収集部
26−データ収集バッファ62の系統によって行われ
る。
【0034】データ収集バッファ62に収集された投影
データに基づいて、中央処理装置60により断層像の生
成すなわち画像再構成が行われる。中央処理装置60
は、本発明における断層像生成手段の実施の形態の一例
である。画像再構成は、1回転のスキャンで得られた例
えば1000ビューの投影データを、例えばフィルター
ド・バックプロジェクション(filtered back-projectio
n)法によって処理すること等により行われる。
【0035】図6に、検出器アレイ24のX線入射面の
構成例を示す。同図に示すように、検出器アレイ24の
端部には、3個の照射位置検出用のX線検出素子24
2,244,246が設けられている。X線検出素子2
42,244,246は、それぞれ、本発明における第
1,第2,第3の放射線検出素子の実施の形態の一例で
ある。
【0036】なお、X線検出素子242,244,24
6が設けられている検出器アレイ24の端部付近は、被
検体の透過像が投影される範囲外となっており、これに
よって、X線管20からのX線が被検体8を透過するこ
となく直接照射される。
【0037】X線検出素子242,244,246は、
それらのX線入射面250,270,290の合成によ
って構成されるX線入射面が直角三角形をなすようにな
っている。これによって、合成X線入射面の幅が、X線
ビームの厚みの方向(z方向)の距離に応じて直線的に
変化するものとなる。
【0038】個々のX線検出素子ごとに見れば、X線検
出素子242は、検出器アレイ24の厚みL(z方向に
おける検出器アレイ24の長さ)の最初の1/3の範囲
で、幅がPから0まで直線的に減少する直角三角形状の
受光面250を持つものとなっている。
【0039】X線検出素子244は、厚みLの最初の1
/3の範囲では左右の幅が一定(P)で、次の1/3の
範囲で幅がPから0まで直線的に減少する横倒しの台形
状の受光面270を持つものとなっている。
【0040】X線検出素子246は、厚みLの最初の1
/3の範囲と次の1/3の範囲を通して幅が一定(P)
で、その次の1/3の範囲で幅がPから0まで直線的に
減少する横倒しの台形状の受光面290を持つものとな
っている。
【0041】このようなX線検出素子242,244,
246は、例えば、検出器アレイ24の端部における互
いに隣接する3つのX線検出素子のX線入射面を、X線
遮蔽板252で対角的に覆うことによって構成される。
これは、検出器アレイ24における他のX線検出素子と
同じ構造のX線検出素子を利用できる点で好ましい。な
お、それに限らず、上記のような直角三角形ないし台形
状の受光面を持つX線検出素子をそれぞれ用いるように
しても良いのは勿論である。
【0042】このようなX線検出素子242,244,
246によるX線検出信号がデータ収集部26を通じて
データ収集バッファ64に収集される。中央処理装置6
0は、それらX線検出信号に基づいて検出器アレイ24
におけるX線照射位置を検出し、X照射・検出系のアラ
イメント調整を行う。X線照射位置の検出およびアライ
メント調整については、のちにあらためて説明する。検
出器アレイ24の他端にも同様な構成のX線検出素子2
42’,244’,246’を設けるのが、アライメン
ト調整をより正確に行う点で好ましい。
【0043】(動作)本装置の動作を説明する。先ず、
X線照射・検出系のアライメント調整について説明す
る。
【0044】アライメント調整は、図7に示すように、
X線ビーム40の厚みDを検出器アレイ24の厚みLの
1/3より厚くかつ2/3以下に設定した状態で行う。
そのようなビーム厚としたとき、X線照射・検出系の機
械的な組み立て精度により、必ずしもビーム厚の中心
(ビーム中心線402)が検出器アレイ24の中心線2
92に一致するとは限らないものの、X線ビーム40の
厚みDの範囲内にX線検出素子242,244,246
のX線入射面が部分的にかつ同時に含まれるようにな
る。
【0045】そのような状態では、X線検出素子24
2,244,246のX線検出信号S1,S2,S3は
それぞれ次のように与えられる。
【0046】
【数1】
【0047】
【数2】
【0048】
【数3】
【0049】ここで、 K1:X線検出素子242のゲイン定数 K2:X線検出素子244のゲイン定数 K3:X線検出素子246のゲイン定数 P:X線検出素子242,244,246の幅 D;X線ビーム40の厚み θ:X線遮蔽板252の斜辺の傾斜角度 σ:中心線292からのビーム中心線402のずれ (1)式において、ゲイン定数K1以外の項は、X線検
出素子242におけるX線ビーム40のX線照射領域
(縦ハッチングを付した部分)の面積を表す。これは、
図7に示した構成から幾何学的に求める。(2),
(3)式においても同様である。
【0050】これらの面積は、σすなわち検出器アレイ
24の中心線292からのビーム中心線402のずれに
応じてそれぞれ変化し、それによって、X線検出信号S
1,S2,S3がそれぞれ変化する。
【0051】したがって、X線検出信号S1,S2,S
3の測定値から、上式の関係を利用して、中央処理装置
60での演算によりσを求めることができる。上式にお
いてσ以外は定数であるから、それらの値が判明してい
るときは、X線検出信号S1,S2,S3の測定値から
直ちにσの値を求めることができる。
【0052】ただし、上記定数の中で、ゲイン定数K
1,K2,K3、X線ビーム40の厚みDは必ずしも正
確にわかっていない場合もあるので、その場合は、X線
ビーム40の厚みを異ならせた2回のX線測定を行い、
得られた6個の測定値に基づく6個の連立方程式を解く
ことにより、未知のゲイン定数K1,K2,K3および
X線ビーム40の2つの厚みD,D’の値とともにσの
値を求める。
【0053】中央処理装置60はσの値に応じてコリメ
ータ22を制御し、ビーム中心線402が検出器アレイ
24の中心線292に一致するようにX線ビーム40の
照射位置(アライメント)を調整する。このようにし
て、アライメント調整を能率良く行うことができる。
【0054】あるいは、検出器アレイ24の位置調節機
構が備わっているときは、中央処理装置60でそちらを
調節するようにしても良い。また、中央処理装置60に
よって調整する代わりに、σの値を表示部68に表示
し、その値に基づいて作業者が手動でアライメントを調
整するようにしても良い。
【0055】検出器アレイ24の他端のX線検出素子2
42’,244’,246’のX線検出信号をも利用す
るときは、他端におけるX線ビーム40の照射位置のず
れを同様にして求め、アライメント調整を行う。X線照
射・検出系の構成上、検出器アレイ24とX線ビーム4
0との平行性が良い場合は、他端についての調整は省略
するようにしても良い。
【0056】このようにアライメント調整が行われたX
線照射・検出系を用いて被検体8の撮影を行う。すなわ
ち、X線照射・検出系により被検体8をスキャンし、例
えば1000ビューの投影データをデータ収集バッファ
62に収集する。この投影データに基づいて、中央処理
装置60により、例えばフィルタード・バックプロジェ
クション法等を用いて画像再構成を行う。再構成した画
像は表示装置68に表示し、また、記憶装置66に記憶
する。
【0057】ところで、X線照射・検出系の組み立て精
度によっては、X線照射・検出系を組み立てた段階での
X線ビーム40の照射位置ずれが大きく、図7に示した
ような状態、すなわち、X線ビームの厚みDの範囲内に
X線検出素子242,244,246のX線照射面が同
時に含まれる状態にならない場合があり得る。そのよう
な場合は、アライメント調整に入る前に、予備的に照射
位置の粗調整を行う。粗調整も中央処理装置60によっ
て行われる。
【0058】以下、照射位置の粗調整について説明す
る。図8に、照射位置粗調整のフロー図を示す。先ず、
ステップ802で、ビーム1でのX線照射を行う。ここ
でビーム1はその厚みをD1とすると、L/6<D1<
L/3であるようなビームである。
【0059】次に、ステップ804にてX線検出信号S
1の出力があるかどうかを判定する。X線検出信号S1
があるとき、すなわち0<S1のときは、X線検出素子
242がX線ビームを受けていることを意味する。
【0060】X線検出信号S1の出力があるときは、ス
テップ806でビーム2でのX線照射を行う。ここでビ
ーム2は、ビーム1と同様に、その厚みをD2とする
と、L/6<D2<L/3であるようなビームである。
ただし、実施例の現実ではD1≠D2とする。
【0061】次に、ステップ808で、ビーム1でのX
線検出信号S2(D1)とビーム2でのX線検出信号S
2(D2)との比が、ビーム1でのX線検出信号S3
(D1)とビーム2でのX線検出信号S3(D2)との
比に概ね等しいか否かを判定する。ここで、ビーム1と
ビーム2とを用いて比をとるのは、検出素子244と検
出素子246の検出特性の違いに起因する検出信号の違
いをキャンセル(cancel)するためである。
【0062】これらの比がほぼ等しいと判定されると、
これはビーム中心線402が、図9に示すA領域に属す
る可能性が高いことを意味する。なお、A領域は検出器
アレイ24の厚みを6等分して形成される領域の図9に
おけるいちばん下側の領域である。以下、順番にB,
C,D,E,F領域とする。
【0063】ビーム中心線402がA領域に属する可能
性が高いことが判定されたときは、ステップ810で、
X線照射位置を5L/12の距離だけ図における上方に
移動させる。5/12という数字の意味は、2/6+1
/12ということであり、6等分された検出器の厚み2
つ分とその半分の距離ということである。6等分された
検出器の厚み2つ分の移動に加えて1L/12だけさら
に移動させるのは、ビーム中心線がA領域よりもさらに
図における下側にある場合もあり得ることを念頭におい
ているためである。このような移動によって、ビーム中
心線402がC領域ないしD領域に入るようになる。
【0064】上記の比がほぼ等しくいとはいえない程度
に異なっているときは、ビーム中心線402がB領域に
ある可能性が高いことを意味する。そこで、ステップ8
12で、X線照射位置を1/6×Lの距離だけ図におけ
る上方に移動させ、ビーム中心線402をC領域に入れ
る。
【0065】ステップ804での判定で、X線検出信号
S1が0より大でないと判定されたということは、X線
検出素子242がX線ビームを受けていないことを意味
する。
【0066】その場合は、ステップ814で、X線検出
信号S2が0か否かを判定する。X線検出信号S2が0
ということは、X線検出素子244がX線ビームを受け
ていないことを意味する。
【0067】そのような場合は、ビーム中心線402が
F領域に属する可能性が高いことを意味する。そこで、
ステップ816で、X線照射位置を5/12×Lの距離
だけ図における下方に移動させ、ビーム中心線402を
C領域ないしD領域に入れる。
【0068】ステップ804でS1が0であることが判
定されると、ステップ814に進む。ステップ814で
の判定でX線検出信号S2が0でない場合は、ステップ
818で、ビーム3でのX線照射、すなわち、ビーム厚
みD3(>L/3,<2/3×L)でのX線照射を行
う。
【0069】次に、ステップ820で、X線検出信号S
1が0か否かを判定する。X線検出信号S1が0という
ことは、X線検出素子242がX線ビームを受けていな
いということであり、ビーム中心線402がE領域にあ
る可能性が高いことを意味する。
【0070】そこで、ステップ822で1/6×Lだけ
X線照射位置を下方に移動させ、ビーム中心線402を
D領域に入れる。ステップ820でX線検出信号S1が
0でないことが判定されると、これは、X線検出素子2
42がX線ビームを受けていることを意味し、ビーム中
心線402がD領域にある可能性が高いことを意味す
る。その場合は照射位置の移動は行わない。
【0071】このような粗調整により、ビーム中心線4
02をC領域ないしD領域に入れた後に、前述の方法に
よるアライメント調整を行うようにすれば、組み立て精
度上X線照射位置ずれが大きい場合につき効果的に対処
することができる。
【0072】以上、放射線としてX線を用いた例につい
て説明したが、放射線はX線に限るものではなく、例え
ばγ線等の他の種類の放射線であっても良い。ただし、
現時点では、X線がその発生、検出および制御等に関し
実用的な手段が最も充実している点で好ましい。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、放射線ビームの厚み方向の距離に応じて受光面の幅
が変化する複数の放射線検出器の検出信号に基づいて放
射線検出器における照射位置を検出し、それに基づいて
照射位置を調整するようにしたので、放射線照射位置合
わせを能率良く行う放射線照射位置合わせ方法および放
射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置における検出
器アレイの模式的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置における検出
器アレイの模式的構成図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における検出
器アレイへのX線照射状態示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置において照射
位置を粗調整する場合のフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置における検出
器アレイの領域分割を示す模式図である。
【符号の説明】
2 走査ガントリ 20 X線管 22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 32 回転部 34 回転コントローラ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 60 中央処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 40 X線ビーム 8 被検体 220,222 コリメータ片 24(i),242〜248,242’〜246’ X
線検出素子 250,270,290 X線入射面 252 X線遮蔽板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射方向に垂直でかつ互いに垂直な2つ
    の方向の一方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他方で
    は相対的に小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを照射
    する放射線照射手段と、 前記放射線ビームの厚みの方向において前記放射線ビー
    ムの厚みよりも大きな長さを持つ放射線検出素子が前記
    放射線ビームの幅の方向に複数個配列され前記放射線ビ
    ームの照射を受ける放射線検出素子アレイと、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第1の放射線検出素子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲では前記放射線ビームの幅の
    方向における受光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の
    一端から他端にかけて前記放射線ビームの幅の方向にお
    ける受光面の幅が直線的に減少する第2の放射線検出素
    子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を通して
    前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が一定
    で、その次の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第3の放射線検出素子と、を有する放射線照射
    ・検出装置の放射線照射位置合わせ方法であって、 前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検出素
    子の個々の放射線検出信号と前記第1の放射線検出素子
    乃至前記第3の放射線検出素子の前記受光面の個々の幾
    何学的条件とに基づいて、前記放射線検出素子アレイに
    おける前記放射線ビームの厚み方向での前記放射線ビー
    ムの照射位置を求め、 前記求めた照射位置に基づいて前記放射線ビームの照射
    位置を前記放射線ビームの厚み方向における前記放射線
    検出素子アレイの中心に合わせる、ことを特徴とする放
    射線照射位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 照射方向に垂直でかつ互いに垂直な2つ
    の方向の一方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他方で
    は相対的に小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを照射
    する放射線照射手段と、 前記放射線ビームの厚みの方向において前記放射線ビー
    ムの厚みよりも大きな長さを持つ放射線検出素子が前記
    放射線ビームの幅の方向に複数個配列され前記放射線ビ
    ームの照射を受ける放射線検出素子アレイと、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第1の放射線検出素子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲では前記放射線ビームの幅の
    方向における受光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の
    一端から他端にかけて前記放射線ビームの幅の方向にお
    ける受光面の幅が直線的に減少する第2の放射線検出素
    子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を通して
    前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が一定
    で、その次の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第3の放射線検出素子と、 前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検出素
    子の個々の放射線検出信号と前記第1の放射線検出素子
    乃至前記第3の放射線検出素子の前記受光面の個々の幾
    何学的条件とに基づいて、前記放射線検出素子アレイに
    おける前記放射線ビームの厚み方向での前記放射線ビー
    ムの照射位置を求める照射位置検出手段と、 前記照射位置検出手段が求めた照射位置に基づいて前記
    放射線ビームの照射位置を前記放射線ビームの厚み方向
    における前記放射線検出素子アレイの中心に合わせる位
    置合わせ手段と、を具備することを特徴とする放射線照
    射・検出装置。
  3. 【請求項3】 照射方向に垂直でかつ互いに垂直な2つ
    の方向の一方では相対的に大きな寸法の幅を持ち他方で
    は相対的に小さな寸法の厚みを持つ放射線ビームを照射
    する放射線照射手段と、 前記放射線ビームの厚みの方向において前記放射線ビー
    ムの厚みよりも大きな長さを持つ放射線検出素子が前記
    放射線ビームの幅の方向に複数個配列され前記放射線ビ
    ームの照射を受ける放射線検出素子アレイと、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第1の放射線検出素子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲では前記放射線ビームの幅の
    方向における受光面の幅が一定で、次の1/3の範囲の
    一端から他端にかけて前記放射線ビームの幅の方向にお
    ける受光面の幅が直線的に減少する第2の放射線検出素
    子と、 前記放射線検出素子アレイ中に設けられ、前記放射線ビ
    ームの厚みの方向における前記放射線検出素子アレイの
    長さの最初の1/3の範囲と次の1/3の範囲を通して
    前記放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が一定
    で、その次の1/3の範囲の一端から他端にかけて前記
    放射線ビームの幅の方向における受光面の幅が直線的に
    減少する第3の放射線検出素子と、 前記第1の放射線検出素子乃至前記第3の放射線検出素
    子の個々の放射線検出信号と前記第1の放射線検出素子
    乃至前記第3の放射線検出素子の前記受光面の個々の幾
    何学的条件とに基づいて、前記放射線検出素子アレイに
    おける前記放射線ビームの厚み方向での前記放射線ビー
    ムの照射位置を求める照射位置検出手段と、 前記照射位置検出手段が求めた照射位置に基づいて前記
    放射線ビームの照射位置を前記放射線ビームの厚み方向
    における前記放射線検出素子アレイの中心に合わせる位
    置合わせ手段と、 前記放射線検出素子アレイによる複数ビューの放射線検
    出信号に基づいて前記放射線ビームの通過領域について
    の断層像を生成する断層像生成手段と、を具備すること
    を特徴とする放射線断層撮影装置。
JP9317077A 1997-11-18 1997-11-18 放射線照射位置合わせ方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置 Pending JPH11146870A (ja)

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