JPH11145123A - アッシング方法 - Google Patents

アッシング方法

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Publication number
JPH11145123A
JPH11145123A JP32956597A JP32956597A JPH11145123A JP H11145123 A JPH11145123 A JP H11145123A JP 32956597 A JP32956597 A JP 32956597A JP 32956597 A JP32956597 A JP 32956597A JP H11145123 A JPH11145123 A JP H11145123A
Authority
JP
Japan
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ashing
cleaning
resist pattern
side film
wafer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32956597A
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English (en)
Inventor
Hidesato Iguchi
英里 井口
Masaki Shimoda
真岐 下田
Tadashi Senkawara
正 千川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔食を防止しつつサイドフィルムを完全に除
去する。 【解決手段】 アルミニウム配線形成方法においてアル
ミニウム膜がレジストパターンをマスクにして塩素系ガ
スでエッチングされた後にレジストパターン4をアッシ
ングするアッシング方法において、レジストパターン4
の表層部分が酸素にフレオン系ガスが添加されたアッシ
ングガスによりハーフアッシングされる。続いて、弱酸
性溶液により防蝕洗浄が実施される。次に、レジストパ
ターン4の残部がフレオン系ガスを含まないアッシング
ガスによりフルアッシングされる。続いて、弱酸性溶液
によりサイドフィルム6が除去される。 【効果】 エッチングで付着した塩素7はハーフアッシ
ング、防蝕洗浄で除去されるため、下地3が塩素7で腐
食されることはない。フルアッシングの効率を無理に高
めずとも、サイドフィルム6は専用の除去洗浄で完全に
除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アッシング技術、
特に、エッチングやイオン注入に使用されたレジストパ
ターンのアッシング技術に関し、例えば、半導体装置の
製造工程において、アルミニウム配線を形成するのに利
用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、半導体
ウエハ(以下、ウエハという。)の上にアルミニウム配
線を形成するのに次のような形成方法が、一般的に使用
されている。すなわち、ウエハに被着されたアルミニウ
ム膜の上にリソグラフィー処理によってレジストパター
ンが形成される。次いで、レジストパターンがマスクに
使用されてアルミニウム膜がエッチングされることによ
り、アルミニウムパターン(アルミニウム配線)が形成
される。その後、レジストパターンが四弗化炭素(CF
4 )等のフレオン系ガスが添加された酸素(O2 )およ
び/またはオゾン(O3 )ガスがアッシングガスとして
使用されてアッシングされる。続いて、ウエハは弱酸性
溶液が使用されてウエット洗浄される。
【0003】なお、アッシング技術を述べてある例とし
ては、株式会社プレスジャーナル社平成元年11月2日
発行「’90最新半導体プロセス技術」P200〜P2
11がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アルミニウム配線形成方法においては、次のような問題
点があることが本発明者によって明らかにされた。すな
わち、アルミニウム線の側面に形成されたサイドフィル
ムがアッシングガスに使用されたフレオン系ガスによっ
て弗化され、弗化されたサイドフィルムがウエット洗浄
によって除去しにくくなる。また、アッシングに使用さ
れた弗素がウエハに多量に付着した状態で、ウエハが弱
酸性溶液によって洗浄されるため、弗素の影響によって
アルミニウムの一部が消失することにより所謂孔食が発
生する。
【0005】本発明の目的は、サイドフィルムを除去す
ることができるとともに、孔食を防止することができる
アッシング技術を提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0008】すなわち、下地のマスクに使用されたレジ
ストパターンをアッシングするアッシング方法におい
て、前記レジストパターンの表層部分がハーフアッシン
グされた後に防蝕洗浄が実施され、さらに、前記レジス
トパターンの残部がフルアッシングされた後にサイドフ
ィルム除去洗浄が実施されることを特徴とする。
【0009】前記した手段によれば、前処理でレジスト
表面に多量に付着した腐食性物質がハーフアッシングに
よって除去される。万一残った腐食性物質は防蝕洗浄に
よって除去することができるため、下地が腐食性物質に
よって腐食される現象が発生するのを防止することがで
きる。フルアッシングにおいて除去すべきレジストパタ
ーンの層厚は減少されているため、アッシングの効率を
無理に高める必要はない。サイドフィルムはサイドフィ
ルム除去洗浄によって専用的に除去されるため、完全に
除去することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
アルミニウム配線形成方法に使用されるアッシング方法
の各工程を示す各拡大部分断面図である。図2はそのフ
ローチャートである。図3はエッチング装置の一実施形
態を示しており、(a)は正面断面図、(b)はウエハ
の拡大部分断面図である。図4はハーフアッシング装置
の一実施形態を示す正面断面図である。図5は洗浄装置
の一実施形態を示す正面断面図である。図6はフルアッ
シング装置の一実施形態を示しており、(a)は正面断
面図、(b)は側面断面図である。
【0011】本実施形態において、本発明に係るアッシ
ング方法は、ウエハの上にアルミニウム配線を形成する
アルミニウム配線形成方法のアッシング工程に使用され
ている。アルミニウム配線形成方法のアッシング工程に
は、エッチング工程においてレジストパターンがマスク
に使用されてアルミニウム膜がエッチングされたウエハ
がワークとして供給される。
【0012】ここで、図3に示されているエッチング装
置、図4に示されているアッシング装置、図5に示され
ている洗浄装置および図6に示されているアッシング装
置について説明する。ちなみに、図3に示されているエ
ッチング装置、図4に示されているアッシング装置、図
5に示されている洗浄装置は防蝕のためにインライン
(一貫処理)構造に構成されている。
【0013】図3(a)に示されているエッチング装置
10は、ECR(electron cyclotron resonance )プ
ラズマエッチング装置として構成されており、処理室1
1を形成するチャンバ12を備えている。チャンバ12
には石英ベルジャ13が被せられており、石英ベルジャ
13には導波管14が被せられている。導波管14の一
端部にはマグネトロン15が設備されており、マグネト
ロン15はマイクロ波16を導波管14および石英ベル
ジャ13を経て処理室11に照射するように構成されて
いる。導波管14の外側にはソレノイドコイル17が処
理室11に磁界を形成するように設備されている。処理
室11の内部にはウエハ1を保持するサセプタ18が挿
入されており、サセプタ18には高周波電源19が接続
されている。チャンバ12にはエッチングガス20を処
理室11に供給するための供給口21と、処理室11を
真空排気するための排気口22とが開設されている。
【0014】図4に示されているアッシング装置30は
マイクロ波プラズマアッシング装置として構成されてお
り、処理室31を形成する石英チャンバ32を備えてい
る。ウエハ1がサセプタ33上に搬送されるようになっ
ており、ガス供給口34によりアッシングガス35が供
給されるようになっている。マグネトロン36から伝播
されるマイクロ波37によりプラズマが形成されるよう
になっており、排気口38により処理室31は真空排気
されるようになっている。
【0015】図5に示されている洗浄装置40はスピン
ナチャック41の上にウエハ1を保持し、薬液ノズル4
2から洗浄液43を供給し、純水ノズル44より純水4
5を供給するように構成されており、薬液処理または純
水洗浄時にはスピンナチャック41が回転することによ
りウエハ1が効率よく洗浄処理されるようになってい
る。排気ダクト46により薬液処理時の雰囲気が排気さ
れるようになっている。
【0016】図6に示されているアッシング装置50
は、バレル形プラズマアッシング装置として構成されて
おり、処理室51を形成するプロセスチューブ52を備
えている。プロセスチューブ52の一端には炉口53が
開口されており、炉口53はキャップ54によって開閉
されるようになっている。ウエハ1は複数枚が処理治具
55に整列された状態で、炉口53から処理室51に搬
入されるようになっている。プロセスチューブ52の外
側には高周波電極56が処理室51にプラズマを形成す
るように設備されている。プロセスチューブ52の胴部
にはアッシングガス57を処理室51に供給するための
供給口58と、処理室51を真空排気するための排気口
59とが開設されている。
【0017】図2に示されているアッシング工程におい
ては、アッシング工程に供給される前にウエハにはエッ
チング工程P0が実施される。エッチング工程P0はエ
ッチング装置10によって実施される。
【0018】エッチング装置10におけるワークとして
のウエハ1は、図3(b)に示されているように、シリ
コン酸化膜2の上に被エッチング膜3が被着されてお
り、被エッチング膜3の上にマスクであるレジストパタ
ーン4が被着されている。この被エッチング膜3は図1
に示されているように、窒化チタン(TiN)からなる
バリア層3a、アルミニウム(Al)−シリコン(S
i)−銅(Cu)の合金からなる本体層3b、窒化チタ
ン(TiN)からなるキャップ層3cによって構成され
ている。レジストパターン4はノボラック樹脂を主成分
とするレジストによって形成されており、リソグラフィ
ー処理によってパターニングされている。
【0019】エッチング工程P0の実施に際して、図3
(a)に示されているように、ウエハ1はレジストパタ
ーン4を上にしてサセプタ18に保持される。処理室1
1が排気口22によって真空排気され、高周波電源19
によってウエハ1に高周波電力が印加され、処理室11
にソレノイドコイル17によって磁界が形成され、マグ
ネトロン15によってマイクロ波16がウエハ1に照射
される。この状態で、供給口21から塩素(Cl)系の
ガスがエッチングガス20として供給されると、被エッ
チング膜3がレジストパターン4をマスクとして所定の
選択比をもってエッチングされる。
【0020】エッチング処理によって、被エッチング膜
3はレジストパターン4の真下の部分(以下、下地3と
いうことがある。)が、図1(a)に示されているよう
に残った状態になる。この状態において、下地3および
レジストパターン4が積層した凸部5の両側面にはサイ
ドフィルム6がそれぞれ付着した状態になっている。サ
イドフィルム6はエッチング処理によって生成されるレ
ジストの炭素(C)や下地3のアルミニウム、エッチン
グガスの塩素等から組成されている。また、レジストパ
ターン4およびサイドフィルム6の表面には塩素分子7
が多量に付着した状態になっている。
【0021】以上のようにエッチングされて塩素分子7
が多量に付着したウエハ1は、防蝕のため真空搬送によ
ってアッシング装置30に供給される。
【0022】図2に示されているアッシング方法におい
ては、ウエハ1は図3に示したエッチング装置10の処
理室から真空搬送で運ばれ、エッチング装置に付帯した
アッシング装置30によってハーフアッシング工程P1
が実施される。図4に示されているアッシング装置30
においては、ウエハ1が1枚ずつ処理室31のサセプタ
33へ置かれた状態で、排気口38によって処理室31
が真空排気され、マグネトロン36によってマイクロ波
37が伝播され、石英チャンバ32内の処理室31にプ
ラズマが形成される(図示せず)。プラズマを形成する
アッシングガス35はフレオン系ガスである四弗化炭素
と酸素(CF4 /O2 )、または三弗化炭素と酸素(C
HF3 /O2 )等であり、供給口34から供給される。
処理室31にアッシングガス35が供給されると、プラ
ズマによって生成された酸素ラジカルによってレジスト
パターン4が分解されてアッシングされる。
【0023】ハーフアッシング工程P1においては、レ
ジストパターン4は図1(b)に示されているように表
層部が除去されて下層部は残される。このハーフアッシ
ング処理によって、ウエハ1に付着していた塩素分子7
が殆ど除去される。ハーフアッシング工程P1において
のレジストパターン4の除去量は、完全には至らない
が、ウエハ1の表面に多量に付着した塩素分子7は殆ど
除去することができる程度である。すなわち、レジスト
パターン4の除去量は、50%〜70%が好ましく、2
/3程度が望ましい。レジストパターン4の除去量が5
0%未満であると、ウエハ1に付着した塩素分子の除去
が不充分になる。他方、レジストパターン4の除去量が
70%を超えると、サイドフィルム6が弗化されるた
め、後の洗浄工程においてサイドフィルム6を除去する
のがきわめて困難になってしまう。
【0024】ここで、アッシングは基本的にはレジスト
の基本成分であるノボラック樹脂を酸素ラジカルによっ
て分解し、二酸化炭素(CO2 )、水(H2 O)として
除去するプロセスである。酸素にフレオン系ガスが添加
される理由は、酸素にフレオン系ガスが所定量(例え
ば、約8体積%)添加されると、酸素ラジカル濃度が急
激に増加するという現象が知られており、これを利用し
てアッシング効率を高めるためである。ところが、アッ
シングガスにフレオン系ガスが添加されると、サイドフ
ィルム6が弗化されるため、サイドフィルム6をウエッ
ト洗浄によって除去するのが困難になってしまう。
【0025】図2に示されているアッシング方法におい
ては、レジストパターン4がハーフアッシングされて塩
素分子7が除去されたウエハ1に対して防蝕洗浄工程P
2が洗浄装置によって実施される。防蝕洗浄工程P2が
実施される場合においては、図5に示されている洗浄装
置40には弱酸性溶液が洗浄液43として使用される。
例えば、洗浄装置40には氷酢酸(CH3 COOH)/
アンモニア(NH4 OH)/純水(H2 O)が予め秤量
された所定の量ずつ供給される。ちなみに、防蝕洗浄工
程P2を実施するための洗浄液としては、弱酸性溶液を
使用するに限らず、純水等を使用してもよい。要は、防
蝕洗浄工程P2においては、サイドフィルム6は除去す
る必要はないため、洗浄液は塩素や弗素(F)を除去す
ることができればよい。
【0026】図5に示されている洗浄装置40におい
て、ハーフアッシングされた後の被洗浄物としてのウエ
ハ1はスピンナチャック41の上に真空吸着された状態
で、薬液ノズル42から滴下される洗浄液43によって
処理される。スピンナチャック41が所定の回転数で回
転することにより、ウエハ1上に滴下された洗浄液43
がウエハ上に短時間でウエハ全面にわたり覆われる。洗
浄液43に覆われている間に、ウエハ1に付着した塩素
分子7や弗素等の異物は洗浄液43の作用によってウエ
ハ1の表面から剥離される。
【0027】所定時間の処理後、スピンナチャック41
が高速回転し、ウエハ1上に滴下された洗浄液43はふ
りとばされる。続いて、純水ノズル44により供給され
る純水45によってウエハ1は純水洗浄される。純水洗
浄後は高速回転による純水ふりきり乾燥およびホットプ
レート(図示せず)によるベークによって乾燥が施され
る。
【0028】以上の防蝕洗浄工程P2の実施によって、
ウエハ1に付着していた塩素分子7はウエハ1から腐食
を発生させないレベルまで除去される。また、ハーフア
ッシング工程P1において弗素の付着数が低減されてい
るため、かつまた、防蝕洗浄工程P2のウエット処理時
においても弗酸の発生数が抑えられるため、所謂孔食が
発生するのを未然に防止することができる。
【0029】図2に示されているアッシング方法におい
ては、以上のようにして防蝕洗浄工程P2を実施された
ウエハ1に対してフルアッシング工程P3が実施され
る。図6に示されているアッシング装置50によってフ
ルアッシング工程P3が実施される場合には、防蝕洗浄
されたウエハ1は複数枚が処理治具55に整列されて保
持された状態で、処理室51に炉口53から搬入され
る。排気口59によって処理室51が真空排気され、高
周波電極56によって処理室51にプラズマ(図示せ
ず)が形成される。
【0030】このフルアッシング工程P3においては、
アッシングガス57としてフレオン系ガスを含まない酸
素が使用される。すなわち、酸素がアッシングガス57
として供給口58から供給される。処理室51にアッシ
ングガス57が供給されると、プラズマによって生成さ
れた酸素ラジカルによってレジストパターン4が分解さ
れてアッシングされ、下地3の上に少し残存していたレ
ジストパターン4は図1(d)に示されているように完
全に辞去される。
【0031】ここで、フルアッシング工程P3において
は、下地3の上に薄く残存していたレジストパターン4
をアッシングして除去すればよいため、フレオン系ガス
をアッシングガスに添加しなくても済む。したがって、
サイドフィルム6が弗化されるのを防止することができ
る。その結果、サイドフィルム6がより一層弗化される
ことによって後のサイドフィルム除去洗浄工程P4にお
いてサイドフィルム6を除去するのがきわめて困難にな
ってしまうのを未然に回避することができる。ちなみ
に、フルアッシング工程P3はオゾンアッシング装置を
使用してもよい。
【0032】図2に示されているアッシング方法におい
ては、レジストパターン4がフルアッシングされて除去
されたウエハ1に対してサイドフィルム除去洗浄工程P
4が、洗浄装置によって実施される。サイドフィルム除
去洗浄工程P4が実施される場合においては、図5に示
されている洗浄装置40には弱酸性(pH5程度)の溶液
が洗浄液43として使用される。例えば、氷酢酸(CH
3 COOH)/アンモニア(NH4 OH)/純水(H2
O)がウエハ1上に滴下される。ちなみに、サイドフィ
ルム除去洗浄工程P4を実施するための洗浄液として
は、弱酸性溶液を使用するに限らず、サイドフィルム6
を除去することができる洗浄液をすればよい。
【0033】図5に示されている洗浄装置40におい
て、フルアッシングされた後の被洗浄物としてのウエハ
1はスピンナチャック41の上に真空吸着された状態
で、薬液ノズル42から滴下される洗浄液43にさらさ
れる。所定時間の処理後、ウエハ1は純水ノズル44よ
り供給される純水45によって洗浄される。洗浄液43
に覆われている間に、凸部5の側面に付着していたサイ
ドフィルム6は腐食されて、図1(e)に示されている
ように完全に除去される。サイドフィルム除去洗浄工程
P4において洗浄されたウエハ1はホットプレート等の
乾燥工程(図示せず)において乾燥される。なお、サイ
ドフィルム除去洗浄工程P4においてはバッチ式のドラ
フト洗浄装置を使用してもよい。
【0034】サイドフィルム除去洗浄工程P4において
は、弱酸性溶液が洗浄液に使用されるが、CH3 COO
H/H2 O/NH4 OHの緩衝溶液であり、水素イオン
の増加を防ぐことができるため、アルミニウム配線の腐
食を防ぐことができる。
【0035】以上のアッシング方法によってレジストパ
ターン4およびサイドフィルム6を完全に除去された下
地3の表面には、アルマイト加工工程P5において、ア
ルマイト加工部としての三酸化アルミニウム(Al2
3 )膜8が図1(f)に示されているように形成され
る。このアルマイト加工によって下地3は防蝕性能を高
められた状態になる。
【0036】前記実施形態によれば次の効果が得られ
る。
【0037】 エッチング後のレジストパターンの表
層部をハーフアッシングすることにより、塩素系のエッ
チングガスが使用されたエッチング処理によってレジス
ト表面に多量に付着した塩素分子をハーフアッシングに
よって除去することができるため、ハーフアッシングに
続くウエット洗浄においてアルミニウムが塩素によって
腐食される現象が発生するのを防止することができる。
【0038】 レジストパターンがハーフアッシング
されて塩素分子が除去されたウエハに対して防蝕洗浄工
程を弱酸性溶液や純水を使用して実施することにより、
塩素や弗素等の腐食性物質を除去することができる。
【0039】 前記により、アッシング中にウエハ
に付着する弗素分子を低減することができるため、防蝕
洗浄工程中において、弗素の影響によってアルミニウム
の一部が消失するのを防止することができ、アルミニウ
ム配線に孔食が発生するのを防止することができる。
【0040】 ハーフアッシングした後にフルアッシ
ングを実施することにより、フルアッシング工程におい
ては下地の上に薄く残存していたレジストパターンをア
ッシングして除去すればよいため、フレオン系ガスをア
ッシングガスに添加しなくても済み、サイドフィルムが
弗化されるのを防止することができる。
【0041】 サイドフィルム洗浄工程においてサイ
ドフィルムが弗化されていないため、サイドフィルムを
完全に除去することができ、アルミニウム配線に対して
のサイドフィルムの悪影響を防止することができる。
【0042】 エッチング装置、アッシング装置、洗
浄装置をインライン構造に構することにより、真空搬送
することができるため、大気による腐食を防止すること
ができる。
【0043】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】例えば、ハーフアッシング後の防蝕洗浄お
よびフルアッシング後のサイドフィルム除去洗浄は、ウ
エット洗浄によって実施するに限らず、ドライ洗浄によ
って実施してもよい。
【0045】下地はTiN系材料(Tiおよびその窒化
物)に限らず、タングステン(W)系材料(タングステ
ンおよびその合金)やモリブデン(Mo)系材料(モリ
ブデンおよびその合金)等であってもよい。
【0046】レジストパターンはエッチング時のマスク
に使用されたものに限らず、イオン注入時のマスクに使
用されたレジストパターン等であってもよい。
【0047】エッチング装置、アッシング装置、洗浄装
置は前記実施形態に係る構造を使用するに限らず、他の
構造や形式のものを使用することができる。
【0048】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
装置のアルミニウム配線形成技術に適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、アルミ
ニウム電極等のアルミニウム線形成方法に使用されるア
ッシング技術、さらには、液晶パネルやプリント配線基
板の配線形成方法に使用されるアッシング技術等々のア
ッシング技術全般に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0050】レジストパターンの表層部分をハーフアッ
シングした後に防蝕洗浄を実施することにより、前処理
でレジスト表面に多量に付着した腐食性物質をハーフア
ッシングによって除去することができ、万一、残った腐
食性物質は防蝕洗浄によって除去することができるた
め、下地が腐食性物質によって腐食される現象が発生す
るのを防止することができる。さらに、アッシング時に
付着する弗素が少ないため、孔食を低減することができ
る。また、レジストパターンの残部をフルアッシングし
た後にサイドフィルム除去洗浄を実施することにより、
フルアッシングにおいて除去すべきレジストパターンの
層厚はハーフアッシングによって既に減少されているた
め、アッシングの効率を無理に高めなくとも済み、ま
た、サイドフィルムは弗化されていないため、サイドフ
ィルム除去洗浄によって容易に除去されるため、完全に
除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるアルミニウム配線形
成方法に使用されるアッシング方法の各工程を示す各拡
大部分断面図である。
【図2】そのフローチャートである。
【図3】エッチング装置の一実施形態を示しており、
(a)は正面断面図、(b)はウエハの拡大部分断面図
である。
【図4】ハーフアッシング装置の一実施形態を示す正面
断面図である。
【図5】洗浄装置の一実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図6】フルアッシング装置の一実施形態を示してお
り、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(被処理物)、2…シリコン酸化膜、3…被
エッチング膜(下地)、3a…バリア層、3b…本体
層、3c…キャップ層、4…レジストパターン、5…凸
部、6…サイドフィルム、7…塩素分子(腐食性物
質)、8…三酸化アルミニウム膜(アルマイト加工
部)、10…エッチング装置、11…処理室、12…チ
ャンバ、13…石英ベルジャ、14…導波管、15…マ
グネトロン、16…マイクロ波、17…ソレノイドコイ
ル、18…サセプタ、19…高周波電源、20…エッチ
ングガス、21…供給口、22…排気口、30…アッシ
ング装置、31…処理室、32…石英チャンバ、33…
サセプタ、34…供給口、35…アッシングガス、36
…マグネトロン 37…マイクロ波、38…排気口、4
0…洗浄装置、41…スピンナチャック、42…薬液ノ
ズル、43…洗浄液、44…純水ノズル、45…純水、
46…排気ダクト、50…アッシング装置、51…処理
室、52…プロセスチューブ、53…炉口、54…キャ
ップ、55…処理治具、56…高周波電極、57…アッ
シングガス、58…供給口、59…排気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 真岐 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 千川原 正 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地のマスクに使用されたレジストパタ
    ーンをアッシングするアッシング方法において、 前記レジストパターンの表層部分がハーフアッシングさ
    れた後に防蝕洗浄が実施され、さらに、前記レジストパ
    ターンの残部がフルアッシングされた後にサイドフィル
    ム除去洗浄が実施されることを特徴とするアッシング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ハーフアッシングによる前記レジス
    トパターンの除去量は、エッチングによって表面に多量
    に付着した腐食性物質を殆ど除去する程度であることを
    特徴とする請求項1に記載のアッシング方法。
  3. 【請求項3】 前記ハーフアッシングによる前記レジス
    トパターンの除去量は、50%〜70%であることを特
    徴とする請求項1または2に記載のアッシング方法。
  4. 【請求項4】 前記ハーフアッシングによる前記レジス
    トパターンの除去量は、2/3程度であることを特徴と
    する請求項3に記載のアッシング方法。
  5. 【請求項5】 前記ハーフアッシングに際して、酸素に
    フレオン系物質が添加されたアッシングガスが使用され
    ることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の
    アッシング方法。
  6. 【請求項6】 前記ハーフアッシング後の防蝕洗浄は、
    腐食性物質を洗浄する溶液によって実施されることを特
    徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のアッシ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 前記ハーフアッシング後の防蝕洗浄は、
    弱酸性溶液または純水によって実施されることを特徴と
    する請求項6に記載のアッシング方法。
  8. 【請求項8】 前記フルアッシングは酸素および/また
    はオゾンからなるアッシングガスによって実施されるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、5、6または7に記
    載のアッシング方法。
  9. 【請求項9】 前記フルアッシング後のサイドフィルム
    除去洗浄は、サイドフィルムを洗浄する溶液によって実
    施されることを特徴とする請求項1、2、3、5、6、
    7または8に記載のアッシング方法。
  10. 【請求項10】 前記フルアッシング後のサイドフィル
    ム除去洗浄は、弱酸性溶液によって実施されるが使用さ
    れることを特徴とする請求項9に記載のアッシング方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151199A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Citizen Holdings Co Ltd 半導体装置の製造方法

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