JPH1114221A - 冷却設備及びその運転方法 - Google Patents

冷却設備及びその運転方法

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JPH1114221A
JPH1114221A JP16716997A JP16716997A JPH1114221A JP H1114221 A JPH1114221 A JP H1114221A JP 16716997 A JP16716997 A JP 16716997A JP 16716997 A JP16716997 A JP 16716997A JP H1114221 A JPH1114221 A JP H1114221A
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Japan
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refrigerant
temperature
refrigerator
cooling
circulation path
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JP16716997A
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Akira Meguro
晃 目黒
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍機の出口温度を所定温度に維持することが
でき、しかも効率の良い運転を行なうことができる。 【解決手段】冷凍機12出口の冷媒温度が所定温度より
も低くなる時には、冷媒流量を設計流量に維持したまま
で、蓄熱槽36に貯留されている冷媒と循環路16を流
れる過冷却の冷媒とを部分的に交換し、過冷却分の冷熱
を蓄熱槽36に蓄熱しながら、冷凍機12入口の冷媒温
度を上げて冷凍機12出口の冷媒温度を所定温度に維持
する。そして、冷凍機12出口の冷媒温度が所定温度よ
りも高くなる時には、冷媒の循環流量を絞って冷凍機1
2の冷却能力が低下した状態でも冷凍機12出口の冷媒
温度が所定温度に維持されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却設備及びその運
転方法に係り、特に、冷却塔からの冷水温度により冷却
能力が影響を受ける冷凍機と、被冷却機器との間の循環
路に冷媒を循環させて被冷却機器を冷却する冷却設備と
その運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却塔を組み合わせたタイプの冷凍機
は、ビールを冷却する冷却タンクや化学プラントにおけ
る反応タンクを冷却する冷熱源機器として広く使用され
ている。これらの冷却タンクや反応タンクは、ビールの
品質維持或いは反応速度の制御のために極めて高精度の
温度管理が要求される。例えば、ビールの冷却タンクの
場合には、冷凍機出口の冷媒温度を一定値、具体的には
−5°C±0.5°Cの範囲に制御することが必要であ
る。尚、ここで冷媒とは2次冷媒のことをいう。
【0003】ところで、冷凍機の冷却能力(Q)は、Q
=L×γ×c×(t1 −t2 ) 〔Kcal/時間〕の
式で表される。 L :冷媒流量(m3 /時間) γ :比重 c :比熱 t1 :冷凍機入口の冷媒温度 t2 :冷凍機出口の冷媒温度 そして、冷凍機の設計冷却能力(Q)は、一般に設計冷
却能力(Q)と冷媒流量(L)を対応させ、夏季の平均
的気温の場合に被冷却機器を設計通りに冷却できるよう
に冷媒流量(L)を固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示すように、冷却塔を組み込んだこの種の冷凍機は、夏
季、冬季、春秋の中間季、或いは昼夜において冷却塔か
ら冷凍機に送られる冷水温度が変動するために冷凍機の
冷却能力(出力)がQ1 〜Q3 まで変動する。この為、
夏季の中で最も気温の高い最盛季における冷却能力Q1
は、設計冷却能力(Q)よりも低く冷却不足となるた
め、冷凍機の出口温度t2 が所定値よりも高くなってし
まう。反対に、中間季の冷却能力Q2 や冬季の冷却能力
3 は、設計冷却能力(Q)よりも高く過冷却となるた
め、冷凍機の出口温度t2 が所定値よりも低くなってし
まう。過冷却の対策として冷凍機を断続運転させること
も考えられるが、断続運転は冷凍機の運転効率の点から
も好ましくない。即ち、冷凍機の出口温度t2 が所定値
になるのは、設計冷却能力(Q)での運転が可能な夏季
の平均気温の時のみである。
【0005】従って、冷凍機出口の冷媒温度を所定温度
に常時維持できなくなるので、被冷却機器を精度良く温
度管理できないという欠点がある。この結果、被冷却機
器が例えばビールの冷却タンクの場合にはビールの品質
を保証できなくなる。また、冷凍機の冷却能力は、上記
季節変動にかぎらず、起動直後から定常運転状態になる
までの間でもQ0 からQ3 まで変動し、この対策が被冷
却機器を精度良く温度管理する上での課題となってい
る。
【0006】従来、起動直後から定常運転状態になるま
での間の冷却能力の変動については、図3に示すよう
に、冷凍機1と冷却タンク2とを繋ぐ往路ライン3及び
復路ライン4の間にバイパスライン5を設け、バイパス
ライン5と復路ライン4の接点に三方弁6を設けること
により解消していた。即ち、冷凍機1の起動直後の冷却
能力の小さい時は、循環ポンプ7で循環させる冷媒の大
部分をバイパスライン5を介して冷凍機1に戻し、冷却
能力の上昇に応じてバイパスライン5を介して冷凍機1
に戻す冷媒量を減らしていく方法である。
【0007】しかし、従来の対策では、冷媒温度を所定
温度まで冷却するのに長時間かかると共に、起動直後は
大部分の冷媒がバイパスラインに流れるので、バイパス
ラインの配管を太くしなくてはならずランニングコスト
を含めたコストアップになるという欠点がある。このよ
うに、冷却塔を組み込んだ冷凍機を備えた従来の冷却設
備は、季節や昼夜による冷却能力の変動に対応できない
と共に、起動から定常運転までの間の冷却能力の変動に
も十分対応することができず、冷凍機出口の冷媒温度が
変動していた。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、冷凍機の冷却能力が季節や昼夜、更には起動か
ら定常運転において変動しても、冷凍機出口の冷媒温度
を常に所定温度に維持することができる冷却設備とその
運転方法を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
る為に、冷凍機と被冷却機器との間の循環路に冷媒を循
環させて前記被冷却機器を冷却する冷却設備に於いて、
前記循環路に冷媒を循環させると共に循環量の可変可能
な循環用ポンプと、前記冷凍機出口の冷媒温度を測定す
る温度センサーと、冷媒が貯留されると共に前記循環路
との間で冷媒を交換可能な蓄熱槽と、前記蓄熱槽と前記
循環路との間で冷媒を交換する交換手段と、前記温度セ
ンサーで検出される冷媒が所定温度になるように前記循
環用ポンプと前記交換手段を制御する制御手段と、から
成ることを特徴とする。
【0010】また、本発明は前記目的を達成する為に、
被冷却機器と冷凍機との間の循環路に冷媒を循環させて
前記被冷却機器を冷却する冷却設備の運転方法に於い
て、前記冷凍機の冷却能力が上昇して冷媒が過冷却とな
り冷凍機出口の冷媒温度が所定温度よりも低くなる時に
は、前記循環路との間で冷媒を交換可能な蓄熱槽に貯留
されている冷媒と前記循環路を流れる過冷却の冷媒とを
部分的に交換することにより、前記過冷却分の冷熱を前
記蓄熱槽に蓄熱しながら冷凍機入口の冷媒温度を上げて
前記冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に定値制御す
る操作と、前記冷却能力が低下して冷媒が冷却不足とな
り冷凍機出口の冷媒温度が所定温度よりも高くなる時に
は、前記循環路を流れる冷媒流量を設計流量以下に絞る
ことにより前記冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に
定値制御する操作と、前記冷凍機出口の冷媒温度が所定
温度よりも高くなる時に前記蓄熱槽に前記循環路を流れ
る冷媒よりも低温の冷媒が貯留されている場合には、蓄
熱槽に貯留されている冷媒と前記循環路を流れる冷媒と
を部分的に交換して冷媒温度を下げることにより前記冷
媒流量の絞りを小さくしながら前記冷凍機出口の冷媒温
度を前記所定温度に定値制御する操作と、の中から何れ
かの操作を選択することにより前記冷凍機の冷却能力の
変動に応じて前記冷凍機出口の冷媒温度を所定温度に定
値制御することを特徴とする。
【0011】本発明は、冷凍機出口の冷媒温度を所定温
度に定値制御するために、循環路に循環する循環量と、
循環路との間で冷媒を交換可能な蓄熱槽とを組み合わせ
たものである。即ち、本発明によれば、冷凍機の冷却能
力が上がって過冷却にとなるために、冷凍機出口の冷媒
温度が所定温度よりも低くなる時には、冷媒流量を設計
流量以上に上げるとオーバロードになる。従って、この
場合には、蓄熱槽に貯留されている冷媒と循環路を流れ
る過冷却の冷媒とを部分的に交換し、過冷却分の冷熱を
蓄熱槽に蓄熱しながら、冷凍機入口の冷媒温度を上げて
前記冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に維持する。
【0012】また、冷凍機の冷却能力が設計冷却能力よ
り低下し冷却不足となるために、冷凍機出口の冷媒温度
が所定温度よりも高くなる時には、冷媒の循環流量を絞
って冷凍機の冷却能力が低下した状態でも冷凍機出口の
冷媒温度が所定温度に維持されるようにする。この時、
冷媒流量を絞り量にも限界があるので(絞り過ぎると冷
凍機が停止してしまう)、その場合は、蓄熱槽に貯留さ
れている循環路の冷媒よりも低温な冷媒と前記循環路を
流れる冷媒とを部分的に交換して冷媒温度を下げること
により、冷媒流量の絞りを小さくする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る冷却設備及びその運転方法の好ましい実施の形態につ
いて詳説する。図1は、本発明に係る冷却設備10の全
体構成図であり、冷凍機12で冷却する被冷却機器とし
て−5°C±0.5°Cのように高精度の温度管理が必
要なビールの冷却タンク14の例で以下に説明する。
【0014】図1に示すように、冷凍機12と冷却タン
ク14の間には、冷媒を循環する循環路16が形成され
る。冷凍機12には冷却塔18が組み合わされ、冷凍機
12から放出される熱が冷却塔18と冷凍機12の間の
配設された冷水循環路20を流れる冷水により冷却され
る。これにより、冷凍機12の冷却能力は、冷水循環路
20を流れる冷水の温度が季節或いは昼夜により変動す
ると、その影響を受けて変動する。冷凍機12として
は、例えば往復冷凍機、遠心冷凍機、吸収冷凍機を用い
ることができ、冷媒としては、ブラインや水を使用する
ことができる。
【0015】冷媒を循環する循環路16は、冷凍機12
から冷却タンク14への往路ライン22と、冷却タンク
14から冷凍機12への復路ライン24とで形成され、
往路ライン22の冷凍機12出口近傍には、冷凍機12
出口の冷媒温度を測定する温度センサー26が設けられ
る。この温度センサー26で検出された冷媒温度は信号
ケーブル28を介してコントローラ30に出力される。
【0016】往路ライン22と復路ライン24との間で
冷凍機12側には、バイパスライン32が設けられ、バ
イパスライン32にはバイパスポンプ34が設けられ
る。このバイパスポンプ34は冷凍機12が停止しない
程度の流量で且つ温度センサー26で冷媒温度を検出で
きる最低量の冷媒流量を冷凍機との間で循環可能な能力
のものが使用される。バイパスポンプ34は信号ケーブ
ル35を介してコントローラ30に接続される。
【0017】往路ライン22と復路ライン24との間で
冷却タンク14側には、蓄熱槽36が設けられる。この
蓄熱槽36は、高い保冷効果を有すると共に、第1槽3
6Aと第2槽36Bに区画され、それぞれの槽36A、
36Bには循環路16を流れる冷媒と同じ冷媒が貯留さ
れる。そして、第1槽36Aと復路ライン24とが第1
の連通ライン38により連通され、第2槽36Bと往路
ライン22とが第2の連通ライン40により連通され
る。また、復路ライン24で蓄熱槽36よりも冷凍機1
2側に第1の循環用ポンプ42が設けられ、往路ライン
22で蓄熱槽36よりも冷却タンク14側に第2の循環
用ポンプ44が設けられる。
【0018】これら第1及び第2の循環用ポンプ42、
44は冷媒流量を可変できるように回転数が可変可能に
形成される。そして、第1及び第2の循環用ポンプ4
2、44は、それぞれの信号ケーブル46、48を介し
てコントローラ30に接続される。従って、コントロー
ラ30からの指示により第1の循環用ポンプ42の回転
数を第2の循環用ポンプ44の回転数よりも大きくする
と、第1の循環用ポンプ42の冷媒搬送能力が、第2の
循環用ポンプ44の冷媒搬送能力よりも大きくなるの
で、第1槽36Aに貯留されていた冷媒の一部が復路ラ
イン24に吸い込まれ、吸い込まれた量に相当する往路
ライン22の冷媒が第2槽36B内に押し込まれる。こ
れにより、蓄熱槽36の冷媒と循環路16の冷媒とを部
分的に交換することができる。この蓄熱槽36の冷媒と
循環路16の冷媒との部分的交換により、蓄熱槽36の
第2槽36Bには過冷却された低温の冷媒が貯留される
ことになる。また、第1槽36Aに貯留される冷媒温度
は、特に冷却されていないために比較的高めの品温であ
るが、蓄熱槽ポンプ52により第1槽36Aの冷媒と第
2槽36Bの冷媒とを交換することにより第1槽36A
に低温の冷媒を貯留することができる。
【0019】また、第1槽36Aと第2槽36Bの間に
も流路50が設けられ、流路50には正逆回転可能な蓄
熱槽ポンプ52が設けられ、この貯留槽ポンプ52は信
号ケーブル54を介してコントローラ30に接続され
る。これにより、コントローラ30からの指示により蓄
熱槽ポンプ52を作動させることにより、第1槽36A
と第2槽36Bの間でも冷媒の交換を行うことができ
る。
【0020】次に、上記の如く構成された冷却設備10
の運転方法について冷凍機12出口の冷媒温度を−5°
Cに制御する場合で説明する。尚、冷凍機12の設計冷
却能力(Q)を夏場の平均気温の時に冷却タンク14内
のビールを−5°Cに管理可能なように設計したものと
する。先ず、冷凍機12の起動時の運転方法について説
明する。
【0021】冷凍機12の起動時には、第1及び第2の
循環用ポンプ42、44を停止した状態でバイパスポン
プ34を作動させる。これにより、冷凍機12が停止し
ない程度で、且つ温度センサー26が検出するのに必要
な最低量の冷媒がバイパスライン34と冷凍機12の間
で循環される。コントローラ30は、温度センサー26
からの信号により冷媒温度が−5°Cになった時点でバ
イパスポンプから第1及び第2の循環用ポンプ42、4
4に切り換える。この時、第1及び第2の循環用ポンプ
42、44の回転数をバイパスポンプ34の回転数に合
わせる。そして、冷凍機12が立上がるに従って増加す
る冷却能力に対応させて第1及び第2の循環用ポンプ4
2、44の回転数を上げていく。これにより、冷媒温度
を速やかに−5°Cにすることができると共に、−5°
Cに維持したまま冷媒流量を設計流量まで上昇させてい
くことができる。
【0022】次に、冷凍機12の定常運転時において季
節や昼夜に対応した運転方法について説明する。この場
合も冷凍機12出口に設けた温度センサー26の検出温
度は、コントローラ30に逐次出力される。そして、夏
季の最盛季に、冷却塔18の冷水温度が高くなって冷凍
機12の冷却能力が、例えば設計冷却能力(100%)
の70%に低下し、温度センサー26の検出温度が−5
°Cよりも高くなると、コントローラ30は、第1の循
環用ポンプ42と第2の循環用ポンプ44の回転数を小
さくして循環路16を流れる冷媒の流量を例えば70%
に低減する。通常、冷凍機12の冷却能力と冷媒流量は
1対1の関係で対応する。この冷媒流量の絞りは、検出
温度の上昇に追従させて連続的行われる。これにより、
冷凍機12が冷却能力70%で運転しても冷凍機12出
口の冷媒温度を−5°Cに定値制御することができる。
【0023】しかし、冷媒流量を絞り過ぎると冷凍機1
2が停止してしまうので(図2のL B 参照)、冷媒流量
の絞りだけでは限界がある。この場合には、蓄熱槽36
に貯留され循環路16の冷媒よりも低温な冷媒と、循環
路16を流れる冷媒とを部分的に交換して冷媒温度を下
げることにより、冷媒流量の絞りを小さくする。例え
ば、冷却塔の冷水温度が下がり且つ冷却タンク14の冷
却負荷も小さい夜間時に、蓄熱運転を行って、−5°C
以下の過冷却分の冷熱を蓄熱槽36の第1及び第2槽3
6A、36Bに蓄熱しておく。そして、昼間の運転にお
いて、第1の循環用ポンプ42の回転数を第2の循環用
ポンプ44の回転数よりも大きくする。これにより、第
1槽36Aから復路ライン24に低温の冷媒が吸い込ま
れる一方、往路ライン22を流れる冷媒が第1槽36A
に吸い込まれた量だけ第2槽36Bに押し込まれる。従
って、冷凍機12入口の冷媒温度を下げて冷凍機12の
負荷を低減することができるので、冷媒流量の絞りを小
さくすることができる。また、夜間に蓄熱槽36に蓄熱
した冷熱量が多い時には、冷媒流量を全く絞らずに運転
することも可能である。
【0024】また、冬季のように冷却塔18の冷水温度
が低くなって冷凍機12の冷却能力が、例えば設計冷却
能力の130%になり、過冷却のために冷凍機12出口
の冷媒温度が−5°Cよりも低くなる場合、冷媒流量を
設計流量以上に上げるとオーバロードになる。従って、
この場合は、コントローラ30で、第1の循環用ポンプ
42の回転数を設計流量を維持できる回転数に制御する
と共に、第1の循環用ポンプ42の回転数を第2の循環
用ポンプ44の回転数よりも大きくする。これにより、
第1槽36A内の冷媒が複路ライン24に吸い込まれて
復路ライン24の冷媒温度を上昇させる一方、往路ライ
ンを流れる5°C以下の過冷却の冷媒が前記第1の槽に
吸い込まれた量だけ第2の槽に押し込まれる。これによ
り、蓄熱槽36に貯留されている冷媒と循環路16を流
れる過冷却の冷媒とを部分的に交換される。従って、冷
媒流量を設計流量に維持したままで、蓄熱槽36に過冷
却分の冷熱を蓄熱しながら、冷凍機12入口の冷媒温度
を上げて冷凍機12出口の冷媒温度を−5°Cに定値維
持することができる。蓄熱槽36の冷媒と循環路16の
冷媒を交換する冷媒量は、コントローラ30が温度セン
サー26で検出される冷媒温度に基づいて−5°Cにな
るように第1及び第2の循環用ポンプ42、44の回転
数差を制御すると良い。
【0025】また、蓄熱槽36に蓄熱された冷熱量が所
定以上、例えば昼間の冷凍機12の運転に相当するまで
蓄熱されたら、冷凍機12の運転を完全に停止して蓄熱
槽36の冷熱だけで冷凍機12出口の冷媒温度を定値制
御することもできる。この場合、冷凍機12を短時間で
断続的に停止させると効率が悪いので、ある程度の長時
間運転が可能な程度まで蓄熱槽36に冷熱が蓄熱された
時点で冷凍機12を停止することが好ましい。
【0026】このように、季節、昼夜により冷凍機12
の冷却能力が変動しても冷凍機12出口の冷媒温度を常
時5°Cに維持することができる。また、冷却能力が設
計冷却能力よりも大きくなり、且つ蓄熱槽36に冷熱が
蓄熱されていない時以外は、全て冷媒流量を設計流量に
維持できるので、冷凍機12を効率良く運転することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷却設備
及びその運転方法によれば、冷凍機の冷却能力が変動し
ても冷凍機出口の冷媒温度を所定温度に定値制御するこ
とができる。また、冷凍機の冷却能力が変動に係わら
ず、冷媒流量を設計流量に維持することが可能なので、
冷凍機の高効率運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却設備の全体構成図
【図2】季節による冷凍機の冷却能力の変動、及び起動
から定常運転までの間の冷凍機の冷却能力の変動を説明
する説明図
【図3】従来の冷却設備の全体構成図
【符号の説明】
10…冷却設備 12…冷凍機 14…冷却タンク 16…循環路 18…冷却塔 22…往路ライン 24…復路ライン 26…温度センサー 30…コントローラ 32…バイパスライン 34…バイパスポンプ 36…蓄熱槽 42…第1の循環用ポンプ 44…第2の循環用ポンプ 52…蓄熱槽ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍機と被冷却機器との間の循環路に冷媒
    を循環させて前記被冷却機器を冷却する冷却設備に於い
    て、 前記循環路に冷媒を循環させると共に循環量の可変可能
    な循環用ポンプと、 前記冷凍機出口の冷媒温度を測定する温度センサーと、 冷媒が貯留されると共に前記循環路との間で冷媒を交換
    可能な蓄熱槽と、 前記蓄熱槽と前記循環路との間で冷媒を交換する交換手
    段と、 前記温度センサーで検出される冷媒が所定温度になるよ
    うに前記循環用ポンプと前記交換手段を制御する制御手
    段と、 から成ることを特徴とする冷却設備。
  2. 【請求項2】前記循環路を形成する往路ラインと復路ラ
    インとの間にバイパスラインを設けると共に、該バイパ
    スラインにバイパス用ポンプを設け、 前記冷凍機の起動時には、前記循環用ポンプを停止した
    状態で前記バイパス用ポンプにより前記冷凍機が停止し
    ないで且つ前記温度センサーが検出するのに必要な最低
    量の冷媒をバイパスラインに循環しておき、前記出口温
    度が前記所定温度になった時点で前記バイパス用ポンプ
    を停止して前記循環用ポンプを作動させると共に前記冷
    凍機が立上がるに従って増加する冷却能力に対応させて
    前記循環路を流れる冷媒流量を上げていくことを特徴と
    する請求項2の冷却設備。
  3. 【請求項3】被冷却機器と冷凍機との間の循環路に冷媒
    を循環させて前記被冷却機器を冷却する冷却設備の運転
    方法に於いて、 前記冷凍機の冷却能力が上昇して冷媒が過冷却となり冷
    凍機出口の冷媒温度が所定温度よりも低くなる時には、
    前記循環路との間で冷媒を交換可能な蓄熱槽に貯留され
    ている冷媒と前記循環路を流れる過冷却の冷媒とを部分
    的に交換することにより、前記過冷却分の冷熱を前記蓄
    熱槽に蓄熱しながら冷凍機入口の冷媒温度を上げて前記
    冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に定値制御する操
    作と、 前記冷却能力が低下して冷媒が冷却不足となり冷凍機出
    口の冷媒温度が所定温度よりも高くなる時には、前記循
    環路を流れる冷媒流量を設計流量以下に絞ることにより
    前記冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に定値制御す
    る操作と、 前記冷凍機出口の冷媒温度が所定温度よりも高くなる時
    に前記蓄熱槽に前記循環路を流れる冷媒よりも低温の冷
    媒が貯留されている場合には、蓄熱槽に貯留されている
    冷媒と前記循環路を流れる冷媒とを部分的に交換して冷
    媒温度を下げることにより前記冷媒流量の絞りを小さく
    しながら前記冷凍機出口の冷媒温度を前記所定温度に定
    値制御する操作と、 の中から何れかの操作を選択することにより前記冷凍機
    の冷却能力の変動に応じて前記冷凍機出口の冷媒温度を
    所定温度に定値制御することを特徴とする冷却設備の運
    転方法。
  4. 【請求項4】前記蓄熱槽の冷熱蓄熱量が所定以上になっ
    たら、前記冷凍機の運転を停止して前記蓄熱槽の冷媒と
    前記循環路の冷媒との交換のみで前記冷凍機出口の冷媒
    温度を定値制御する操作を含むことを特徴とする請求項
    1の冷却設備の運転方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190517A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Daikin Ind Ltd チリング式冷凍システム
JP2017048961A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 持田 裕美 熱交換装置、熱交換方法
KR102196868B1 (ko) * 2019-09-27 2020-12-30 (주)에프티에너지 결빙용기 내 물 온도와 브라인 온도 간의 온도 차 설정을 통한 빙축열조 운전방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010190517A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Daikin Ind Ltd チリング式冷凍システム
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