JPH11141819A - 表面燃焼バーナ - Google Patents

表面燃焼バーナ

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JPH11141819A
JPH11141819A JP31183997A JP31183997A JPH11141819A JP H11141819 A JPH11141819 A JP H11141819A JP 31183997 A JP31183997 A JP 31183997A JP 31183997 A JP31183997 A JP 31183997A JP H11141819 A JPH11141819 A JP H11141819A
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burner
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combustion burner
temperature
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JP31183997A
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Akihiro Kataoka
明博 片岡
Toshiharu Shimizu
敏春 清水
Takamichi Kusafuka
隆道 草深
Takayoshi Endo
孝義 遠藤
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NARITA TECHNO KK
Toho Gas Co Ltd
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NARITA TECHNO KK
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い燃焼温度で長時間安定して使用でき、安
価で軽量であり、また、燃焼の均一性に優れた表面燃焼
バーナをセラミックス系の素材で提供すること。 【解決手段】 1800℃以上の耐熱性を有するアルミ
ナ繊維質のセラミック材で形成され、φ0.9mmの通
気孔11が多数設けられた整流板10を、バーナプレー
ト37、通気層21とともに、バーナケース30と支持
板20によって挟持する。整流板10の裏面側から混合
ガスGを供給すると、その混合ガスGは整流板10を経
由してバーナプレート37に至り燃焼する。整流板1
0、バーナプレート37の耐熱性、低熱膨張性、低熱伝
導性により、高い表面温度で長時間安定して逆火のおそ
れなく使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あらかじめ空気と
混合された燃料ガスを、多数の通気孔が設けられた耐熱
セラミック板を通してその外側に配置された多孔質セラ
ミック板に導き燃焼させ、その燃焼熱で多孔質セラミッ
ク板の表面より熱輻射を行なう表面燃焼バーナに関す
る。さらに詳細には、燃焼部分に金属性繊維や触媒を用
いたバーナ並に高い燃焼部の表面温度と耐久性とを得ら
れるようにした表面燃焼バーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばセラミック部品等の加
熱のような高温加熱用途では、燃焼部分に金属性繊維や
セラミック繊維を用いたバーナが用いられている。これ
らのバーナでは、金属質またはセラミック質のファイバ
により形成されたバーナプレートの表面であらかじめ空
気と混合された燃料ガスを燃焼させるようにしている。
ここで、金属質のファイバの材質の例としてはCr、A
l、Yを含有する鉄合金が挙げられる。これは、鉄合金
が金属系材料としては比較的高融点であることを利用し
て1100℃程度の高い表面温度を実現するとともに、
表面に燃焼時の高温域でも強固な不導体皮膜を形成させ
る元素を添加して耐久性の向上を図ったものである。
【0003】また、セラミック質のファイバの材質の例
としてはアルミナ(Al23)やシリカ(SiO2)等
が挙げられる(例・特開昭62−112907号公報
等)。また、1層のファイバ層のみでなく、外側の粗い
構造のファイバ層と内側の細かい構造のファイバ層とを
積層して構成することにより、より均一に燃焼させる2
層構造のバーナも知られている(例・特公昭52−39
503号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のバーナには、次のような問題点があった。ま
ず、鉄合金を用いたバーナでは、鉄合金の繊維が高価で
あるために実用上普及しにくいという問題点があった。
これは、添加元素(特にY)が高価であり、また、その
合金に他に用途がないため供給が限定されるからであ
る。また、ファイバが金属性であるために、熱伝導率が
高く予混合方式のバーナとして用いる場合には逆火しや
すかったり、さらには重くなりがちであるという問題も
あった。金属性繊維の代わりに触媒を用いるものもあっ
たが、同様に触媒が高価で実際の普及は困難であった。
【0005】また、セラミック質のファイバを用いたバ
ーナにおいては、セラミックスの耐熱性や放射板の耐久
性が難点となって、表面温度を1000℃以上に上げる
ことは困難であった。従って、高い燃焼温度を必要とし
ない限定された用途にしか使用できなかった。
【0006】本発明は、従来の技術が有する前記の問題
点を解決するためになされたものである。すなわち、燃
焼温度の点で金属質のファイバを用いたバーナに匹敵し
うるとともに安価で軽量であり、また、燃焼の均一性に
優れた表面燃焼バーナをセラミックス系の素材で提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた本発明は、裏面側から予混合燃料ガスの供
給を受ける整流板と、前記整流板の表面側に設けられた
放射板とを有する表面燃焼バーナにおいて、前記整流板
は、1800℃以上の耐熱性を有するアルミナ繊維質の
セラミック材で形成されている表面燃焼バーナであるこ
とを特徴として特定される。ここにおいて、前記整流板
は、15mm以上35mm以内の厚さを有するととも
に、0.9mm以上1.8mm以内の直径の厚さ方向の
通気孔が形成されていることが望ましい。
【0008】この表面燃焼バーナでは、整流板の裏側に
予混合燃料ガスが供給されると、整流板に通気孔が形成
されているために、予混合燃料ガスがこれを透過して表
面側へ向けて厚さ方向に移動し、放射板に至る。そして
予混合燃料ガスが燃焼し、その燃焼熱で放射板が加熱さ
れ高温となる。予混合燃料ガスの燃焼は、主として、整
流板と放射板との境目から放射板の内部にかかる領域で
起こると考えられる。これにより高温となった放射板の
表面から熱放射が起こることにより、対象物が加熱され
る。ここにおいて、整流板が耐熱性アルミナ繊維質のセ
ラミック材で形成されていることにより、次のような効
果が得られる。
【0009】まず、整流板が1800℃以上という高い
耐熱性を有しているので、1100℃以上の高い表面温
度で安定して燃焼を行なうことができる。この温度は、
金属質のファイバを用いたバーナの燃焼時の表面温度に
遜色ないものであり、例えばセラミック部品の加熱等の
用途に良好に用いることができる。1100℃以上で安
定的に燃焼させるためには、整流板表面の温度は時に1
600℃以上となることもあるため、整流板の耐熱性が
1600℃程度しかないと、整流板の表面が溶けたり、
あるいは整流板全体の収縮が起こり、逆火を起す可能性
がある。1800℃以上の耐熱性を有する整流板を用い
ることによって初めて安定的に1100℃以上の燃焼温
度を得られる。
【0010】次に、整流板の厚さが15mm〜35mm
であるので、小型、軽量な表面燃焼バーナを構成でき
る。15mm厚以下では、逆火が起こりやすくなる。ま
た、35mm厚以上にすることは性能上何等利点がな
く、表面燃焼バーナ本体が大型になり、かつ重くなるだ
けで無駄である。整流板の厚さは、20mm厚程度が最
も良好である。
【0011】さらに、整流板には、φ0.9mm〜φ
1.8mmの通気孔が厚さ方向に貫通して形成されてい
るので、整流板の裏側から供給される予混合燃料ガスは
通気孔を通過して放射板に至り、燃焼する。従って、整
流板およびその表面側に設けられた放射板は、安定して
高い燃焼温度を保つことができる。ここで、通気孔がφ
0.9mm以下であると、予混合燃焼ガスの透過性が悪
くなり、燃焼効率が落ちる。さらに、定量の予混合燃焼
ガスを透過させるためには、通気孔の数を増やす必要が
あり、加工上より煩雑となる。一方、φ1.8mm以上
の通気孔を設けることは、逆火を起しやすくなり、適当
でない。通気孔の大きさは、φ0.9mm〜φ1.0m
mが最も良好である。
【0012】さらに本発明の表面燃焼バーナは、前記整
流板の裏面側に設けられた有穴の支持板と、前記整流板
と前記支持板との間に挟持された通気層とを有すること
が望ましい。
【0013】整流板の裏側に有穴の支持板を有すること
により、整流板をこの支持板に乗せ、安定して固定でき
る。支持板としては、安価で入手しやすいφ6パンチン
グメタルが良好である。さらに、整流板と支持板との間
に通気層を有するので、整流板の通気孔が支持板によっ
て塞がれることがない。さらに、支持板のφ6穴を通過
した予混合燃料ガスが通気層により分散され、均一に整
流板に供給される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態にかかる表面燃焼バーナ1は、図1の断面図に
示すように、整流板10およびバーナプレート37を中
心に構成され、バーナケース30と基板70とにより外
形をなしている。
【0015】整流板10はアルミナ繊維質のセラミック
材で形成されている。その材質は多結晶質アルミナ短繊
維で1800℃以上の耐熱性を有している。その厚さは
20mmであり、外形は1辺142mmの正方形の平板
状である。さらに、整流板10には、図2の平面図に示
すように、直径0.9mmの通気孔11が多数貫通して
形成されている。各通気孔11はそれぞれ1辺7mmの
正三角形の各頂点に当たる位置に形成されている。ただ
し、整流板10の周辺部は燃焼に寄与しないため、通気
孔11を形成する必要はない。多結晶質アルミナ短繊維
材は加工性がよいので、ドリル加工等により容易に通気
孔11を形成できる。この整流板10は、あらかじめ空
気と混合された燃料ガス(以下、「混合ガス」という)
Gを、整流してバーナプレート37に導くためのもので
ある。
【0016】バーナプレート37はチタン酸アルミニウ
ム(Al2TiO5)で形成された三次元網目構造の多孔
質体であり、その外形は整流板10よりやや大きい正方
形の平板状である。多孔質体とは、固形体の中に固相の
他に気孔が多く含まれており、しかもそれらの気孔が裏
面から表面まで連通していて気体の透過が可能であるも
のをいう。そして、三次元網目構造とは、多孔質体の中
でも、筋状または面状の固相が三次元に絡み合って全体
で気孔を含む固形体をなしている構造をいう。これらの
条件を満たすようなプレートは、冶金の分野において、
溶融金属の濾過用フィルターとして汎用品が安価に安定
して供給されているので、これを用いれば好都合であ
る。このバーナプレート37は、整流板10を通して供
給された混合ガスGが燃焼することにより発生する火炎
を内部に保有して無炎燃焼とするとともに、その燃焼熱
を輻射熱として外部に放出させるためのものである。
【0017】バーナケース30は、表面燃焼バーナ1の
外形の主要部をなすものであって、後述するバーナプレ
ート37が外部に面するように上面に開口部31が設け
られている。また、底面側は開放面であり、基板70と
組み合わされて箱体をなすようになっている。そして底
面側の各辺には、基板70に対し固定するための鍔部3
2が設けられている。このバーナケース30の材質は、
適度な耐熱性、低熱伝導性、耐食性、および機械的強度
を備えたものであれば何でもよく、ここでは炭化珪素
(SiC)の板材を使用している。
【0018】基板70は、バーナケース30等を支持す
る四角形の台である。基板70の中央には、円筒形のガ
スポート71が形成されており、混合ガスGを表面燃焼
バーナ1の内部に導入できるようにされている。
【0019】この基板70の上面側には、四角形筒状の
インナーケース35が固定して設けられている。インナ
ーケース35の位置およびサイズは、基板70にバーナ
ケース30を取付けた状態でバーナケース30のすぐ内
側に位置するが接触しないように定められている。そし
てインナーケース35の内側には、支持板20が固定し
て設けられている。支持板20としては、汎用品として
供給されているステンレス鋼性のφ6パンチングメタル
を使用する。この支持板20は、整流板10とバーナプ
レート37をバーナケース30との間に、通気性を確保
しつつ挟持するものである。
【0020】さらに、支持板20と整流板10の間に通
気層21が設けられている。通気層21としてはアルミ
ナ長繊維クロスが適当である。この通気層21は、支持
板20が整流板10に直接接触することにより整流板1
0の通気孔11を塞ぐことを防ぐとともに、混合ガスG
の流れを整え、整流板10の各通気孔11へ均一に混合
ガスGを供給するものである。
【0021】そして、基板70とインナーケース35と
支持板20とにより区画される空間内には邪魔板73が
設けられている。邪魔板73は、四隅の支柱72を介し
て基板70に固定されている。この邪魔板73自体は通
気性を有するものではないが、邪魔板73は基板70に
対して四隅の支柱72で支えられているだけなので、そ
のあいだには十分な隙間がある。したがって、ガスポー
ト71から導入された混合ガスGは、邪魔板73を迂回
して支持板20へ向かうことができる。この邪魔板73
は、混合ガスGの流れを屈曲させて乱流を生じさせ、空
気と燃料ガスとの混合をより均一化させる役割を有して
いる。
【0022】この基板70等の材質については、必要な
機械的強度を備えていれば何でもよいが、ここでは基板
70、ガスポート71、邪魔板73、支柱72について
は通常の鋼材を用いている。そして、これらより若干高
温となるインナーケース35および支持板20について
はステンレス鋼材を用いている。かかる基板70に対し
て、止め具38をネジ止めすることによりバーナケース
30の鍔部32が固定され、表面燃焼バーナ1の全体形
をなしている。
【0023】この表面燃焼バーナ1では、支持板20と
バーナケース30との間にバーナプレート37、整流板
10、通気層21が挟持されている。さらに、バーナプ
レート37とバーナケース30との間にはウールキャス
ト39が挟持されている。ウールキャスト39は、バー
ナプレート37や整流板10にバーナケース30から過
度の圧縮が掛からないようにするための緩衝材であり、
可撓性を有している。このように組み立てた状態での表
面燃焼バーナ1においては、バーナプレート37および
整流板10は、バーナケース30とインナーケース35
および支持板20により、確実に固定されている。
【0024】上記の構成を有する表面燃焼バーナ1にお
いて、ガスポート71から内部に導入された混合ガスG
は、支柱72の隙間を通って邪魔板73を迂回しその上
方へ進入する。この迂回により混合ガスGの流れに乱流
が生じて空気と燃料ガスとの混合状況がより均一とな
る。そして混合ガスGは、支持板20の孔および通気層
21を通って整流板10の裏面の各部分に均一に供給さ
れる。そして整流板10の通気孔11を通過してバーナ
プレート37に至り燃焼する。さらに、燃焼によって生
じた火炎が、バーナプレート37を1000℃以上に加
熱することにより輻射熱がバーナプレート37の表面側
から放出される。このとき、火炎がバーナプレート37
の表面側の外部に出ることのない無炎燃焼となってい
る。
【0025】ここで、燃焼時における表面燃焼バーナ1
の表面温度は、ガスポート71からのガスインプット
量、燃料ガスの種類、整流板10の通気孔11の直径お
よび数などにより変化するが、表面燃焼バーナ1で使用
している整流板10は1800℃までの温度にも十分耐
える耐熱性があるので、1100℃以上の高い温度で安
定して混合ガスGを燃焼させることができる。このた
め、金属バーナの通常の使用状況での面負荷を凌ぐ50
0kW/m2以上2000kW/m2程度までの高い面負
荷で使用することができる。また、支持板20および通
気層21により混合ガスGの供給が均一化され、整流板
10を通ってバーナプレート37に至り燃焼して発生し
た輻射熱はバーナプレート37の三次元網目構造体でさ
らに均一化される。そのため、表面燃焼バーナ1の使用
範囲である開口部31内のどの部分でも均一に輻射熱を
得ることができる。さらに、整流板10、バーナプレー
ト37の熱伝導率が低いことから、その裏面側、すなわ
ち表面燃焼バーナ1の内部の温度はさほど高くなく、逆
火が起こることはない。
【0026】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係る表面燃焼バーナ1では、整流板10として180
0℃以上の耐熱性のあるアルミナ繊維質のセラミック材
を使用しているので、その最高可能温度が高く、かつ熱
膨張率が低く熱衝撃に強い。このため、1100℃以上
の高い表面温度で長時間安定して使用することができ
る。また、整流板10およびバーナプレート37の熱伝
導率が低いことから、そのような高い表面温度で使用し
ても支持板20等はさほど高温にはならないので、予混
合方式で使用しても逆火のおそれはほとんどない。
【0027】また、整流板10には多数の通気孔11が
形成されているので、混合ガスGをスムーズに通過さ
せ、燃焼させることができる。さらに、通気孔11は、
整流板10の周辺部には形成されていないので、バーナ
ケース30を高温にすることなく、開口部31内のみを
高温に使用することができる。また、整流板10、バー
ナプレート37は共に、一般に供給されている汎用品を
使用することができ、軽量なセラミック材を使用するの
で、金属バーナや触媒を使用したバーナ等の従来品と比
較して著しく安価かつ軽量に提供できる。
【0028】さらに、整流板10は、インナーケース3
5に固定された支持板20と、その上の通気層21に保
持されているので、インナーケース35に安定的に固定
されている。また、バーナプレート37とバーナケース
30との間に可撓性のウールキャスト39を介在させて
いるので、バーナプレート37および整流板10に過度
の圧縮を加えて破損することなく、バーナケース30を
基板70に確実に固定できる。
【0029】さらに、表面燃焼バーナ1の内部に邪魔板
73を備えたので、混合ガスGの流路が湾曲され、空気
と燃料ガスとがより均一に混合された状態で支持板20
を通過し、通気層21でさらに均一に混合されて整流板
10に供給される。したがって、整流板10内の燃焼状
態はよく均一化されたものとなる。また、表面燃焼バー
ナ1の内部構造部材のうち、インナーケース35や支持
板20についてはステンレス鋼材を用いたので、使用中
にこれらの部材の温度が若干上がっていても、その状態
での強度や耐食性は十分に確保されている。
【0030】
【実施例】上記の表面燃焼バーナ1の性能を説明する。
ここでは、燃料ガスとして都市ガスを用い、整流板10
として、アルミナファイバのボードを、通気層21とし
て、アルミナのクロスを使用した場合を例としてあげ
る。このためまず、混合ガスGの混合比と表面燃焼バー
ナ1の表面温度との関係を、図3のグラフに示す。この
グラフは、横軸に燃料ガス(都市ガス)の供給量に対す
る空気の供給量の比(空気比:理想混合比の場合を1.
00としている)を示し、縦軸には面負荷1434kW
/m2 の条件で使用した場合の表面温度を示している。
最も燃焼状態の良い理想混合比の場合に1200℃を越
える高い表面温度が得られている。
【0031】次に、面負荷と表面燃焼バーナ1の表面温
度との関係を、図4のグラフに示す。このグラフは、横
軸に面負荷(kW/m2 )を示し、縦軸には空気比が
1.0であった場合の表面温度を示している。面負荷を
1000kW/m2 以上とすれば1100℃を超える表
面温度が得られ、さらに面負荷を1500kW/m2
度とすれば表面温度は1200℃を超えることが理解で
きる。そして、このような高い表面温度で長時間にわた
る連続運転が可能であった。
【0032】なお、本発明は前記実施の形態および実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんで
ある。例えば寸法等について示した具体的数値は、単な
る例示にすぎない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、燃焼温度の点で金属質のファイバを用いたバー
ナに匹敵しうるとともに安価で軽量であり、また、燃焼
の均一性に優れた表面燃焼バーナがセラミックス系の素
材で提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る表面燃焼バーナの構造を説明
する断面図である。
【図2】整流板に形成された通気孔の配置を示す説明図
である。
【図3】表面燃焼バーナにおける空気比と表面温度との
関係を示すグラフである。
【図4】表面燃焼バーナにおける面負荷と表面温度との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 表面燃焼バーナ 10 整流板 11 通気孔 20 支持板 21 通気層 37 バーナプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草深 隆道 愛知県東海市新宝町507−2 東邦ガス株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 遠藤 孝義 愛知県瀬戸市道泉町70番地 株式会社ナリ タテクノ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側から予混合燃料ガスの供給を受け
    る整流板と、前記整流板の表面側に設けられた放射板と
    を有する表面燃焼バーナにおいて、 前記整流板は、1800℃以上の耐熱性を有するアルミ
    ナ繊維質のセラミック材で形成されていることを特徴と
    する表面燃焼バーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する表面燃焼バーナにお
    いて、 前記整流板は、15mm以上35mm以内の厚さを有す
    るとともに、0.9mm以上1.8mm以内の直径の厚
    さ方向の通気孔が形成されていることを特徴とする表面
    燃焼バーナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する表面
    燃焼バーナにおいて、 前記整流板の裏面側に設けられた有穴の支持板と、 前記整流板と前記支持板との間に挟持された通気層とを
    有することを特徴とする表面燃焼バーナ。
JP31183997A 1997-11-13 1997-11-13 表面燃焼バーナ Pending JPH11141819A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10038716A1 (de) * 2000-08-09 2002-02-21 Bosch Gmbh Robert Gasbrenner mit einem Brennkörper aus porösem Material mit einem homogenen Verbrennungsverlauf
JP2004360843A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Toshiba Plant Systems & Services Corp 管の分岐体構造
KR101122156B1 (ko) * 2009-11-13 2012-03-16 그린화이어주식회사 소둔로의 라디안트 튜브 가열용 표면연소 버너를 구비한 소둔로

Cited By (4)

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