JPH1114162A - 太陽熱収集装置 - Google Patents
太陽熱収集装置Info
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- JPH1114162A JPH1114162A JP9205156A JP20515697A JPH1114162A JP H1114162 A JPH1114162 A JP H1114162A JP 9205156 A JP9205156 A JP 9205156A JP 20515697 A JP20515697 A JP 20515697A JP H1114162 A JPH1114162 A JP H1114162A
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- solar heat
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S10/00—Solar heat collectors using working fluids
- F24S10/70—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed through tubular absorbing conduits
- F24S10/75—Solar heat collectors using working fluids the working fluids being conveyed through tubular absorbing conduits with enlarged surfaces, e.g. with protrusions or corrugations
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S70/00—Details of absorbing elements
- F24S70/20—Details of absorbing elements characterised by absorbing coatings; characterised by surface treatment for increasing absorption
- F24S70/225—Details of absorbing elements characterised by absorbing coatings; characterised by surface treatment for increasing absorption for spectrally selective absorption
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S25/00—Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
- F24S2025/01—Special support components; Methods of use
- F24S2025/011—Arrangements for mounting elements inside solar collectors; Spacers inside solar collectors
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
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- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】太陽光をレンズ等で収束することなく、100
℃以上の高温で高出力の熱源として使える平板型の太陽
熱収集装置を得ること。 【解決手段】平板型の太陽熱収集装置1の内部を真空に
して、吸熱板4に金属の真空蒸着膜7、選択吸収膜5を
形成し、選択フィルター6等を用いて、吸熱板4から熱
の伝導と放射によって無駄に逃げる熱損失を極度に減少
させる。熱を外部に取り出すパイプ13を筺体2に気密
に支持するブッシングの構造等を工夫して、真空を保持
しながら、熱損失の増大を防ぐ。
℃以上の高温で高出力の熱源として使える平板型の太陽
熱収集装置を得ること。 【解決手段】平板型の太陽熱収集装置1の内部を真空に
して、吸熱板4に金属の真空蒸着膜7、選択吸収膜5を
形成し、選択フィルター6等を用いて、吸熱板4から熱
の伝導と放射によって無駄に逃げる熱損失を極度に減少
させる。熱を外部に取り出すパイプ13を筺体2に気密
に支持するブッシングの構造等を工夫して、真空を保持
しながら、熱損失の増大を防ぐ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空式の太陽熱収集
装置、特に真空式で平板型の太陽熱収集装置で100℃
を越す高温の熱出力を出し得る太陽熱収集装置に関す
る。
装置、特に真空式で平板型の太陽熱収集装置で100℃
を越す高温の熱出力を出し得る太陽熱収集装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の平板式の太陽熱収集装置は、太陽
光のエネルギーを吸収する吸熱板を支える熱絶縁物、或
いは吸熱板の周囲の空気等を通しての熱損失と、吸熱板
からの赤外線放射による放射損失が大きいので、100
℃以上の高温を効率良く得ることは難しかった。
光のエネルギーを吸収する吸熱板を支える熱絶縁物、或
いは吸熱板の周囲の空気等を通しての熱損失と、吸熱板
からの赤外線放射による放射損失が大きいので、100
℃以上の高温を効率良く得ることは難しかった。
【0003】従来、吸熱板の表面からの放射損失は吸熱
板の表面に選択吸収膜を形成することによって減らして
いた。選択吸収膜は太陽光のエネルギーの大半が存在す
る可視光を中心とした波長帯では、到来したエネルギー
の大半を吸収し、吸熱板から放射される赤外線について
は、その大半を反射する、換言すれば赤外線については
殆ど放射しないという特性をもった膜である。しかし選
択吸収膜を用いても、吸熱板の表面からの空気の対流と
熱伝導による損失は防止出来なかった。
板の表面に選択吸収膜を形成することによって減らして
いた。選択吸収膜は太陽光のエネルギーの大半が存在す
る可視光を中心とした波長帯では、到来したエネルギー
の大半を吸収し、吸熱板から放射される赤外線について
は、その大半を反射する、換言すれば赤外線については
殆ど放射しないという特性をもった膜である。しかし選
択吸収膜を用いても、吸熱板の表面からの空気の対流と
熱伝導による損失は防止出来なかった。
【0004】また従来の平板式の太陽熱収集装置では、
吸熱板の背面から逃げる熱を減らすために、背面を固体
の熱絶縁物で覆っていた。しかし最も優れた熱絶縁物は
真空であり、吸熱板を真空中におくのが最も良い方法で
ある。それにも拘わらず平板式のもので真空式のものが
存在しなかったのは、平板の窓にかかる大気圧が大きく
てそれを経済的に支えることができなかった為である。
そのため真空式で平板式のものは市販されておらず、真
空式のものは全てガラス二重管方式のものであった。
吸熱板の背面から逃げる熱を減らすために、背面を固体
の熱絶縁物で覆っていた。しかし最も優れた熱絶縁物は
真空であり、吸熱板を真空中におくのが最も良い方法で
ある。それにも拘わらず平板式のもので真空式のものが
存在しなかったのは、平板の窓にかかる大気圧が大きく
てそれを経済的に支えることができなかった為である。
そのため真空式で平板式のものは市販されておらず、真
空式のものは全てガラス二重管方式のものであった。
【0005】また従来は平板の真空式が無かったため、
真空式のときに特に問題になる、吸熱板の背面からの熱
放射による熱損失を減らすためのは対策はなされていな
かった。
真空式のときに特に問題になる、吸熱板の背面からの熱
放射による熱損失を減らすためのは対策はなされていな
かった。
【0006】また従来のものは、太陽熱収集装置の効率
が良くないので、太陽光の強さが変動しても、出力の温
度を高温で一定に保つと言うことが難しかった。
が良くないので、太陽光の強さが変動しても、出力の温
度を高温で一定に保つと言うことが難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】太陽を熱源としてみる
と、6000℃の表面温度であるから、太陽熱収集装置
の温度が何度になっても、入射するエネルギー量は殆ど
変わらない。従って太陽熱収集装置から利用されずに無
駄に逃げる熱損失を減らせれば、高温度の熱源を得るこ
とができる。
と、6000℃の表面温度であるから、太陽熱収集装置
の温度が何度になっても、入射するエネルギー量は殆ど
変わらない。従って太陽熱収集装置から利用されずに無
駄に逃げる熱損失を減らせれば、高温度の熱源を得るこ
とができる。
【0008】本発明の解決しようとする課題は、太陽熱
収集装置を従来使われていた100℃以下の熱源として
ではなく100℃よりずっと高い例えば200℃のよう
な温度の熱源として使えるようにする為に、太陽熱収集
装置の吸熱板からの熱損失を如何にして大幅に減らすか
と言うことである。
収集装置を従来使われていた100℃以下の熱源として
ではなく100℃よりずっと高い例えば200℃のよう
な温度の熱源として使えるようにする為に、太陽熱収集
装置の吸熱板からの熱損失を如何にして大幅に減らすか
と言うことである。
【0009】熱損失の一つは温度の上がった吸熱板から
放射される主として赤外線の放射によって起こる。吸熱
板の温度が高い場合は、この放射損失は大きい。例えば
150℃で放射率0.9の吸熱板が30℃で放射率0.
9の周囲の灰色放射体に放射するエネルギーは吸熱板の
片面だけからでも約1kW/平方米に達する。
放射される主として赤外線の放射によって起こる。吸熱
板の温度が高い場合は、この放射損失は大きい。例えば
150℃で放射率0.9の吸熱板が30℃で放射率0.
9の周囲の灰色放射体に放射するエネルギーは吸熱板の
片面だけからでも約1kW/平方米に達する。
【0010】吸熱板からの放射損失は吸熱板の表面から
窓に向かってのものと、吸熱板の背面から筺体に向かっ
てのものの二つである。従って1平方米の吸熱板の放射
損失は、この両面に対するもので約2kWに達する。一
方太陽から吸熱板が貰うエネルギーは約800W/平方
米である。即ち特別な工夫をしなければ150℃のよう
な高温度は太陽光を収束しない平板型の太陽熱収集装置
では得られないと言うことである。同じ条件下で吸熱板
からの放射損失が800W/平方米位になる温度を概略
計算で求めると、80〜90℃位である。
窓に向かってのものと、吸熱板の背面から筺体に向かっ
てのものの二つである。従って1平方米の吸熱板の放射
損失は、この両面に対するもので約2kWに達する。一
方太陽から吸熱板が貰うエネルギーは約800W/平方
米である。即ち特別な工夫をしなければ150℃のよう
な高温度は太陽光を収束しない平板型の太陽熱収集装置
では得られないと言うことである。同じ条件下で吸熱板
からの放射損失が800W/平方米位になる温度を概略
計算で求めると、80〜90℃位である。
【0011】このように放射損失は大きいからこの損失
を減らすことは高温の太陽熱収集装置を得るためには絶
対必要である。
を減らすことは高温の太陽熱収集装置を得るためには絶
対必要である。
【0012】熱損失の他の一つは、吸熱板の周囲の空気
の熱伝導と対流と吸熱板を支える熱絶縁物を通しての熱
伝導によるものである。即ち熱損失は放射と熱伝導の二
つによって起こる。本発明はこの二つの熱損失を減らす
多様な手段を提供する。
の熱伝導と対流と吸熱板を支える熱絶縁物を通しての熱
伝導によるものである。即ち熱損失は放射と熱伝導の二
つによって起こる。本発明はこの二つの熱損失を減らす
多様な手段を提供する。
【0013】太陽熱収集装置の用途の中には、出力の温
度が或る一定の温度以上でないと困る場合もある。本発
明の太陽熱収集装置は効率に余裕があるので、100〜
200℃位の範囲で太陽光の強度如何に拘わらず一定の
温度の出力を得られる装置を提供する。
度が或る一定の温度以上でないと困る場合もある。本発
明の太陽熱収集装置は効率に余裕があるので、100〜
200℃位の範囲で太陽光の強度如何に拘わらず一定の
温度の出力を得られる装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】吸熱板の表面、即ち太陽
光の当たる面から、窓に向かって放射される赤外線によ
る放射損失は選択吸収膜によって軽減される。選択吸収
膜と、可視光は透過するが赤外線は反射する選択フィル
ターとを共用すると、更に赤外線による損失は軽減され
る。
光の当たる面から、窓に向かって放射される赤外線によ
る放射損失は選択吸収膜によって軽減される。選択吸収
膜と、可視光は透過するが赤外線は反射する選択フィル
ターとを共用すると、更に赤外線による損失は軽減され
る。
【0015】吸熱板の背面から筐体に向かって放射され
る損失は、吸熱板の背面を処理し、反射膜を形成してそ
の放射率を減らすようにすることと、筐体の反射性能を
上げることによって達成される。吸熱板の背面の放射率
と筐体の反射性能には、表面の選択吸収膜のような波長
選択性は必要ない。全ての波長に対して一様な反射性能
を持っていても差し支えない。
る損失は、吸熱板の背面を処理し、反射膜を形成してそ
の放射率を減らすようにすることと、筐体の反射性能を
上げることによって達成される。吸熱板の背面の放射率
と筐体の反射性能には、表面の選択吸収膜のような波長
選択性は必要ない。全ての波長に対して一様な反射性能
を持っていても差し支えない。
【0016】吸熱板の背面から放射された赤外線は、筐
体と吸熱板の間で反射を繰り返しながら、吸熱板と筐体
との間の隙間から吸熱板の表面に回り、窓から外部空間
に逃げて行く。従ってこの損失を減らすために、この隙
間を小さくすると共に、隙間からの赤外線を反射して外
部に漏らさないように隙間の近傍に反射体を設ける。
体と吸熱板の間で反射を繰り返しながら、吸熱板と筐体
との間の隙間から吸熱板の表面に回り、窓から外部空間
に逃げて行く。従ってこの損失を減らすために、この隙
間を小さくすると共に、隙間からの赤外線を反射して外
部に漏らさないように隙間の近傍に反射体を設ける。
【0017】吸熱板の周囲を囲む空気の伝導と対流によ
って、吸熱板から窓や容器に逃げる熱損失は、太陽熱収
集装置の内部を真空にすることによって無くすことがで
きる。この場合の問題は窓にかかる大気圧をどのように
処理するかである。太陽熱収集装置の太陽光を採り入れ
る窓の面積は数平米あるので、窓にかかる大気圧は数1
0トンに達する。この大気圧を1枚の平板で受けるとす
ると大変厚い透明板を必要とする。薄い窓で大気圧を受
けられるようにするために、本発明では、窓を角形又は
亀甲型をした小さいシェル構造の窓素子の集合体として
構成し、各素子毎に分散してかかる大気圧を、分散して
設置された多数の柱で受ける構造にする。
って、吸熱板から窓や容器に逃げる熱損失は、太陽熱収
集装置の内部を真空にすることによって無くすことがで
きる。この場合の問題は窓にかかる大気圧をどのように
処理するかである。太陽熱収集装置の太陽光を採り入れ
る窓の面積は数平米あるので、窓にかかる大気圧は数1
0トンに達する。この大気圧を1枚の平板で受けるとす
ると大変厚い透明板を必要とする。薄い窓で大気圧を受
けられるようにするために、本発明では、窓を角形又は
亀甲型をした小さいシェル構造の窓素子の集合体として
構成し、各素子毎に分散してかかる大気圧を、分散して
設置された多数の柱で受ける構造にする。
【0018】太陽熱収集装置の熱出力を運ぶ熱媒体の温
度を一定にするために、太陽熱収集装置の出力端におけ
る熱媒体の温度を測定し、太陽光の強さに応じて熱媒体
の流量を加減して出力の温度を一定にする。
度を一定にするために、太陽熱収集装置の出力端におけ
る熱媒体の温度を測定し、太陽光の強さに応じて熱媒体
の流量を加減して出力の温度を一定にする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の太陽熱
収集装置の構造の概略を示す簡略構造図で、(a)は平
面図、(b)は図1(a)のA−Bで切った横断面図で
ある。
収集装置の構造の概略を示す簡略構造図で、(a)は平
面図、(b)は図1(a)のA−Bで切った横断面図で
ある。
【0020】図1で1は太陽熱収集装置、2は筐体、3
は太陽光を採り入れる窓、4は吸熱板、5は吸熱板4の
表面上に設けられた選択吸収膜、6は窓3と吸熱板4と
の間に設けられた選択フィルター、7は吸熱板の裏面に
設けられた反射膜、8は筐体2の底面に設けられた反射
膜、9は吸熱板4と筺体2との間の隙間、10は隙間9
を通り抜けて吸熱板4の裏面から表面に出て来た放射を
反射する反射体、11は窓3を支える柱、12は柱11
を通すために吸熱板4に明けられた穴、13は吸熱板4
が吸熱した太陽熱を外部に持ち出すための流体の熱媒体
を通すパイプ、14は吸熱板4を支える柱である。
は太陽光を採り入れる窓、4は吸熱板、5は吸熱板4の
表面上に設けられた選択吸収膜、6は窓3と吸熱板4と
の間に設けられた選択フィルター、7は吸熱板の裏面に
設けられた反射膜、8は筐体2の底面に設けられた反射
膜、9は吸熱板4と筺体2との間の隙間、10は隙間9
を通り抜けて吸熱板4の裏面から表面に出て来た放射を
反射する反射体、11は窓3を支える柱、12は柱11
を通すために吸熱板4に明けられた穴、13は吸熱板4
が吸熱した太陽熱を外部に持ち出すための流体の熱媒体
を通すパイプ、14は吸熱板4を支える柱である。
【0021】筐体2は偏平な箱状の容器のような形状を
し、上部は透明なガラス又はプラスチックで作られた窓
3で覆われており、筐体2の底部は平面状に作られ、窓
3とほぼ平行になるように形成されている。
し、上部は透明なガラス又はプラスチックで作られた窓
3で覆われており、筐体2の底部は平面状に作られ、窓
3とほぼ平行になるように形成されている。
【0022】筐体2と窓3によって密閉した空間が形成
され、内部は真空に保たれると共にその中間の位置に太
陽光をうけて熱エネルギーに変える吸熱板4が窓3とほ
ぼ平行に設けられている。柱11は太陽光を受光する窓
3の全域にほぼ均等に配置され、内部が真空のため図1
(a)で上下から、筐体2と窓3が受けている大気圧を
支えている。
され、内部は真空に保たれると共にその中間の位置に太
陽光をうけて熱エネルギーに変える吸熱板4が窓3とほ
ぼ平行に設けられている。柱11は太陽光を受光する窓
3の全域にほぼ均等に配置され、内部が真空のため図1
(a)で上下から、筐体2と窓3が受けている大気圧を
支えている。
【0023】多数の柱11で大気圧を分散して受けるの
で、薄いガラスやプラスチックで窓3を構成できる。柱
11は吸熱板4に設けられた、柱11の断面より大きい
穴12を通って、筐体2と窓3を直接結合しており、吸
熱板4には触れていない。そのため太陽熱によって吸熱
板4の温度が上がっても、柱11と吸熱板4の間は真空
であり、吸熱板4から直接柱11に熱伝導で熱が伝わる
ことはないので、柱11の温度は殆ど上がらない。換言
すれば吸熱板4の熱エネルギーが柱11を通して損失と
なることがないし、柱の温度が上がらないので柱11の
材料に融点の低いプラスチックを使用することができ
る。
で、薄いガラスやプラスチックで窓3を構成できる。柱
11は吸熱板4に設けられた、柱11の断面より大きい
穴12を通って、筐体2と窓3を直接結合しており、吸
熱板4には触れていない。そのため太陽熱によって吸熱
板4の温度が上がっても、柱11と吸熱板4の間は真空
であり、吸熱板4から直接柱11に熱伝導で熱が伝わる
ことはないので、柱11の温度は殆ど上がらない。換言
すれば吸熱板4の熱エネルギーが柱11を通して損失と
なることがないし、柱の温度が上がらないので柱11の
材料に融点の低いプラスチックを使用することができ
る。
【0024】この柱11には、座屈による破壊を避け易
くするためと、太陽熱収集装置1の厚さを薄くするため
に、100ミリメートル以下程度の短いものが用いられ
る。
くするためと、太陽熱収集装置1の厚さを薄くするため
に、100ミリメートル以下程度の短いものが用いられ
る。
【0025】太陽光を吸収して吸熱板4の温度が上がっ
て高温になると、吸熱板4はその温度より低い温度の物
体に対して、それぞれの絶対温度の4乗の差に比例した
放射を行う。利用出来る吸熱板4の温度は精々300℃
以下位であるから、その放射は殆ど赤外領域の波長で行
われる。真空断熱を採用した太陽熱収集装置では、熱損
失は殆ど吸熱板4からの放射によって起こる。この放射
による損失を防ぐために、次のような色々の対策を講ず
る。吸熱板4の表面には太陽光は効率良く吸収するが、
赤外領域の放射は抑制する選択吸収膜5を設ける。選択
吸収膜5によって吸熱板4からの赤外線の放射は抑制さ
れる。
て高温になると、吸熱板4はその温度より低い温度の物
体に対して、それぞれの絶対温度の4乗の差に比例した
放射を行う。利用出来る吸熱板4の温度は精々300℃
以下位であるから、その放射は殆ど赤外領域の波長で行
われる。真空断熱を採用した太陽熱収集装置では、熱損
失は殆ど吸熱板4からの放射によって起こる。この放射
による損失を防ぐために、次のような色々の対策を講ず
る。吸熱板4の表面には太陽光は効率良く吸収するが、
赤外領域の放射は抑制する選択吸収膜5を設ける。選択
吸収膜5によって吸熱板4からの赤外線の放射は抑制さ
れる。
【0026】太陽熱収集装置1は通常1〜2平方米の広
さを持ち、これを1単位として、数個〜数十個をの単位
を連結して使用する。このときの一般的な使用方法は、
各単位のパイプ13を直列に接続して用いる。このよう
にして使用すると、最初の単位の吸熱板4に接する熱媒
体の温度は高くないが、熱媒体が1単位を行き過ぎる度
に、換言すると下流になるに従って熱媒体の温度、即ち
吸熱板4の温度は高くなって行く。吸熱板4の温度が高
くなると放射による損失がその絶対温度の4乗に比例し
て増加する。従って温度の低い所では、選択吸収膜5の
作用だけで放射による損失を十分防げるが、吸熱板4の
温度が150℃を越える位になると、選択吸収膜5に加
えて、太陽光は通すが赤外線は反射する特性を持つ選択
フィルター6を併用すると、太陽熱収集装置の効率は更
に向上する。
さを持ち、これを1単位として、数個〜数十個をの単位
を連結して使用する。このときの一般的な使用方法は、
各単位のパイプ13を直列に接続して用いる。このよう
にして使用すると、最初の単位の吸熱板4に接する熱媒
体の温度は高くないが、熱媒体が1単位を行き過ぎる度
に、換言すると下流になるに従って熱媒体の温度、即ち
吸熱板4の温度は高くなって行く。吸熱板4の温度が高
くなると放射による損失がその絶対温度の4乗に比例し
て増加する。従って温度の低い所では、選択吸収膜5の
作用だけで放射による損失を十分防げるが、吸熱板4の
温度が150℃を越える位になると、選択吸収膜5に加
えて、太陽光は通すが赤外線は反射する特性を持つ選択
フィルター6を併用すると、太陽熱収集装置の効率は更
に向上する。
【0027】吸熱板4の裏面からの赤外線を主とする放
射は、その面の赤外線の反射率を上げる、換言すれば赤
外線の放射率を下げるように処理することによって抑制
される。吸熱板4の裏面の放射率は、表面の選択吸収膜
5と異なり波長依存性を必要とせず、全ての波長で放射
の少ないもので良い。
射は、その面の赤外線の反射率を上げる、換言すれば赤
外線の放射率を下げるように処理することによって抑制
される。吸熱板4の裏面の放射率は、表面の選択吸収膜
5と異なり波長依存性を必要とせず、全ての波長で放射
の少ないもので良い。
【0028】吸熱板4はパイプ13への熱の伝導が良い
ように、金属の板で作られるが、一般に清浄な金属表面
は反射率が良好であるから、吸熱板4の裏面を良く磨い
ておくと、赤外線の反射率は良くなる、換言すれば赤外
線の放射率は悪くなり、それだけ放射損失が減少する。
従って吸熱板4の裏面を磨いておくことも、吸熱板4の
効率をあげる一つの方法であるが、次のような処理方法
を行うと更に良い結果が得られる。
ように、金属の板で作られるが、一般に清浄な金属表面
は反射率が良好であるから、吸熱板4の裏面を良く磨い
ておくと、赤外線の反射率は良くなる、換言すれば赤外
線の放射率は悪くなり、それだけ放射損失が減少する。
従って吸熱板4の裏面を磨いておくことも、吸熱板4の
効率をあげる一つの方法であるが、次のような処理方法
を行うと更に良い結果が得られる。
【0029】赤外線の放射を少なくする処理方法の代表
的な良い方法は金、銀、銅、アルミニウム等の金属を放
射面に蒸着して反射膜7を形成することである。これら
の金属を高真空中で急速に蒸着して作った真空蒸着膜は
大変反射率が高く、1ミクロンより長い波長の赤外線に
対して98%前後の反射率を示す。
的な良い方法は金、銀、銅、アルミニウム等の金属を放
射面に蒸着して反射膜7を形成することである。これら
の金属を高真空中で急速に蒸着して作った真空蒸着膜は
大変反射率が高く、1ミクロンより長い波長の赤外線に
対して98%前後の反射率を示す。
【0030】蒸着の変わりにスパッタリング、或いは化
学的なメッキによって形成された金属の反射膜7でも、
良く赤外線を反射する。これらの反射膜7のなかで最高
のものは、銀、銅または金を真空蒸着したもので、赤外
線に対して98%以上の反射率を示す。中でも銀は最高
の特性を持ち99%に近い反射率を示す。
学的なメッキによって形成された金属の反射膜7でも、
良く赤外線を反射する。これらの反射膜7のなかで最高
のものは、銀、銅または金を真空蒸着したもので、赤外
線に対して98%以上の反射率を示す。中でも銀は最高
の特性を持ち99%に近い反射率を示す。
【0031】筐体2に金属の真空蒸着をすることは能率
を上げるのに大変良い方法であるが、数平方メートルの
広さを持つ吸熱板4を真空装置に容れて真空蒸着を行う
ことは、製造技術的にはあまり良い方法ではない。比較
的に安価に金属の蒸着膜を吸熱板4の裏面に装着する方
法は、吸熱板4の裏面に直接蒸着する代わりに、プラス
チックフィルムに前記の金属を蒸着したフィルムを裏面
に張り付ける方法である。フィルムの場合は真空室内で
巻き取りながら連続的に真空蒸着が出来るので、フィル
ムを張り付ける方が、板に真空蒸着するより製造技術的
には有利である。
を上げるのに大変良い方法であるが、数平方メートルの
広さを持つ吸熱板4を真空装置に容れて真空蒸着を行う
ことは、製造技術的にはあまり良い方法ではない。比較
的に安価に金属の蒸着膜を吸熱板4の裏面に装着する方
法は、吸熱板4の裏面に直接蒸着する代わりに、プラス
チックフィルムに前記の金属を蒸着したフィルムを裏面
に張り付ける方法である。フィルムの場合は真空室内で
巻き取りながら連続的に真空蒸着が出来るので、フィル
ムを張り付ける方が、板に真空蒸着するより製造技術的
には有利である。
【0032】しかし太陽熱収集装置の用途如何によって
は、吸熱板4の温度は200℃を越えるから、このよう
な場合のプラスチックフィルムはポリイミドフィルムの
ように、耐熱性の良いものが必要である。
は、吸熱板4の温度は200℃を越えるから、このよう
な場合のプラスチックフィルムはポリイミドフィルムの
ように、耐熱性の良いものが必要である。
【0033】同じように、筐体2の内部の底面、即ち吸
熱板4に対向する面も、高温になった吸熱板4から放射
される赤外線を主体とする放射を良く反射するように、
前記のような処理、即ち金属の真空蒸着をするか、真空
蒸着をしたフィルムを張り付ける処理を施して反射膜8
を形成すると吸熱板4の損失を更に減らすのに有効であ
る。
熱板4に対向する面も、高温になった吸熱板4から放射
される赤外線を主体とする放射を良く反射するように、
前記のような処理、即ち金属の真空蒸着をするか、真空
蒸着をしたフィルムを張り付ける処理を施して反射膜8
を形成すると吸熱板4の損失を更に減らすのに有効であ
る。
【0034】吸熱板5の裏面とこれに向きあう筐体2の
底面の両方に、赤外線の反射率を良くする、換言すれば
赤外線の放射率を下げる前記のような処理を施すと、吸
熱板4からの赤外線放射による損失は劇的に小さくな
る。
底面の両方に、赤外線の反射率を良くする、換言すれば
赤外線の放射率を下げる前記のような処理を施すと、吸
熱板4からの赤外線放射による損失は劇的に小さくな
る。
【0035】吸熱板4の裏面から放射され、筐体2の底
面から反射された赤外線はこの両者の間で反射を繰り返
しながら、筐体2と吸熱板4との間の隙間9を通り抜け
て吸熱板4の表面側に出てくる。この損失を減らすため
に、この隙間の出口の所に反射板10を設ける。吸熱板
4に集めた熱を外部に運び出すのには、吸熱板4に密着
したパイプ13の中に液体の熱媒体を通し、この液体を
ポンプで循環させて冷たい液体を送り込んで熱い液体を
運び出すと言う方法で熱を外部に運ぶ。
面から反射された赤外線はこの両者の間で反射を繰り返
しながら、筐体2と吸熱板4との間の隙間9を通り抜け
て吸熱板4の表面側に出てくる。この損失を減らすため
に、この隙間の出口の所に反射板10を設ける。吸熱板
4に集めた熱を外部に運び出すのには、吸熱板4に密着
したパイプ13の中に液体の熱媒体を通し、この液体を
ポンプで循環させて冷たい液体を送り込んで熱い液体を
運び出すと言う方法で熱を外部に運ぶ。
【0036】パイプ13は150〜200℃と言った高
温になるので、中の熱媒体も高温になり高い蒸気圧を発
生する。例えば熱媒体として水を使っ場合は蒸気圧は数
十気圧に達する。従って高い蒸気圧に耐えるために、パ
イプ13は金属製とする。本発明の太陽熱収集装置は真
空式であるから、このパイプ13を筐体2の外部に出す
ときに、出口の所で真空を保持出来るように筺体2とパ
イプ13の間を封じなければならない。図2はその方法
を実現するブッシングの(a)縦断面図、(b)右側面
図である。
温になるので、中の熱媒体も高温になり高い蒸気圧を発
生する。例えば熱媒体として水を使っ場合は蒸気圧は数
十気圧に達する。従って高い蒸気圧に耐えるために、パ
イプ13は金属製とする。本発明の太陽熱収集装置は真
空式であるから、このパイプ13を筐体2の外部に出す
ときに、出口の所で真空を保持出来るように筺体2とパ
イプ13の間を封じなければならない。図2はその方法
を実現するブッシングの(a)縦断面図、(b)右側面
図である。
【0037】図2で21はブッシングで、22はブッシ
ングを貫通している穴、23はブッシングの鍔、24は
穴22の内面に形成された金属膜、25は鍔23の筐体
2の壁に接する面に形成された金属膜である。
ングを貫通している穴、23はブッシングの鍔、24は
穴22の内面に形成された金属膜、25は鍔23の筐体
2の壁に接する面に形成された金属膜である。
【0038】ブッシング21は陶磁器のような、耐熱性
があり且つ組織が緻密で空気を通さない材料で作られ、
その穴22と鍔23には金属膜24と金属膜25がスパ
ッタリングその他適宜な方法でが形成されている。図3
はブッシングとパイプを示す断面図で、ブッシング21
を用いてパイプ13が気密に筐体2の壁を貫通している
所を示す。図3で31は筐体2の壁、32は金属はんだ
である。
があり且つ組織が緻密で空気を通さない材料で作られ、
その穴22と鍔23には金属膜24と金属膜25がスパ
ッタリングその他適宜な方法でが形成されている。図3
はブッシングとパイプを示す断面図で、ブッシング21
を用いてパイプ13が気密に筐体2の壁を貫通している
所を示す。図3で31は筐体2の壁、32は金属はんだ
である。
【0039】穴22を貫通した金属製パイプ13は、ブ
ッシング21の金属膜24と金属はんだ32で鑞付けさ
れる。筐体2の壁31に接するブッシング21の鍔23
は、金属膜25と金属はんだ32で壁31と鑞付けされ
る。このようにして、筺体2の壁を貫通するパイプ13
と壁31との間は、空気を通さない緻密な材料で構成さ
れたブッシング21と、金属はんだ32で気密に接合さ
れるから、この部分から筺体2の真空が破れることはな
い。
ッシング21の金属膜24と金属はんだ32で鑞付けさ
れる。筐体2の壁31に接するブッシング21の鍔23
は、金属膜25と金属はんだ32で壁31と鑞付けされ
る。このようにして、筺体2の壁を貫通するパイプ13
と壁31との間は、空気を通さない緻密な材料で構成さ
れたブッシング21と、金属はんだ32で気密に接合さ
れるから、この部分から筺体2の真空が破れることはな
い。
【0040】筐体2内は真空であるから筺体2と窓3に
大気圧が懸かる。一つの筐体2の大きさは1〜2平方米
位の大きさになるので、これを一枚の平らな板で支えよ
うとすると、窓3或いは筐体2の底面に懸かる大気圧に
よる力は10〜20トンに及び、これに耐えるために
は、大変厚いガラスを必要とするようになって、価格が
上昇し、装置が重くなり、ガラスによる太陽光の吸収も
増えるので、実用性が無くなる。
大気圧が懸かる。一つの筐体2の大きさは1〜2平方米
位の大きさになるので、これを一枚の平らな板で支えよ
うとすると、窓3或いは筐体2の底面に懸かる大気圧に
よる力は10〜20トンに及び、これに耐えるために
は、大変厚いガラスを必要とするようになって、価格が
上昇し、装置が重くなり、ガラスによる太陽光の吸収も
増えるので、実用性が無くなる。
【0041】このような欠点を避けるために、本発明の
太陽熱収集装置では、図1に示すように窓3と筐体2の
底面とを直接連結する多数の柱11を設け、大きな大気
圧を分散して受けるようにする。窓3と筐体2との間に
は吸熱板4があるから、吸熱板4の上に柱を立てて窓3
を支えても良いが、そうするとその柱を通して吸熱板4
の熱が窓3に逃げる。それを避ける為に、柱11は吸熱
板4に開けられた穴12を通して、吸熱板4に触れない
で、筐体2の底面と窓3を直接連結するようにする。そ
のために、吸熱板4に明けた穴12の直径は柱11の直
径より少し大きく作られている。このようにして柱11
からの熱損失は防止できる。
太陽熱収集装置では、図1に示すように窓3と筐体2の
底面とを直接連結する多数の柱11を設け、大きな大気
圧を分散して受けるようにする。窓3と筐体2との間に
は吸熱板4があるから、吸熱板4の上に柱を立てて窓3
を支えても良いが、そうするとその柱を通して吸熱板4
の熱が窓3に逃げる。それを避ける為に、柱11は吸熱
板4に開けられた穴12を通して、吸熱板4に触れない
で、筐体2の底面と窓3を直接連結するようにする。そ
のために、吸熱板4に明けた穴12の直径は柱11の直
径より少し大きく作られている。このようにして柱11
からの熱損失は防止できる。
【0042】吸熱板4を支える柱14は、大気圧を受け
るわけではなく、単に吸熱板4の重さだけを支えれば良
いので、細いもので良い。熱伝導による損失を少なくす
るために、小さい断面積で支えられようにパイプ状柱を
採用する。以上の手段によって空気と柱を通しての熱伝
導による熱損失は殆ど無くなる。
るわけではなく、単に吸熱板4の重さだけを支えれば良
いので、細いもので良い。熱伝導による損失を少なくす
るために、小さい断面積で支えられようにパイプ状柱を
採用する。以上の手段によって空気と柱を通しての熱伝
導による熱損失は殆ど無くなる。
【0043】多数の柱11によって支えられる窓3は、
各柱11の間に跨がるシェル構造をした四角形又は六角
形のセグメントの集合体として形成される。図4はその
シェル構造を示す図で、(a)は四角形のセグメントを
示す図、(b)は六角形のセグメントを示す図で、夫々
斜視図と平面図と断面図を示す。図4で41はシェル構
造をした四角形のセグメントを、42は六角形のセグメ
ントを示す。図4に示したように、各柱11によって挟
まれた窓3のセグメントの構造を平板ではなく、シェル
構造にすると平板のセグメントの場合より更に薄い材料
で窓3を構成できる。
各柱11の間に跨がるシェル構造をした四角形又は六角
形のセグメントの集合体として形成される。図4はその
シェル構造を示す図で、(a)は四角形のセグメントを
示す図、(b)は六角形のセグメントを示す図で、夫々
斜視図と平面図と断面図を示す。図4で41はシェル構
造をした四角形のセグメントを、42は六角形のセグメ
ントを示す。図4に示したように、各柱11によって挟
まれた窓3のセグメントの構造を平板ではなく、シェル
構造にすると平板のセグメントの場合より更に薄い材料
で窓3を構成できる。
【0044】図5は太陽熱収集装置の出力温度を一定に
するための装置を示す図である。図5で51は温度計測
器、52は熱媒体を送るポンプ、53は熱媒体の流路中
に設けた流量制御弁である。図5に示したように、太陽
熱収集装置1は入力端54から出力端55へ通常複数個
を直列に接続して用いる。即ち熱媒体を運ぶパイプ13
を直列に接続するのである。
するための装置を示す図である。図5で51は温度計測
器、52は熱媒体を送るポンプ、53は熱媒体の流路中
に設けた流量制御弁である。図5に示したように、太陽
熱収集装置1は入力端54から出力端55へ通常複数個
を直列に接続して用いる。即ち熱媒体を運ぶパイプ13
を直列に接続するのである。
【0045】パイプ13の入力端における熱媒体の温度
は低いが下流になるに従って温度は上がり、最後尾の太
陽熱収集装置1のパイプ13の出力端における温度は最
高になる。この点の温度を温度計測器51で測定し、そ
の測定結果ををポンプ52に送る。
は低いが下流になるに従って温度は上がり、最後尾の太
陽熱収集装置1のパイプ13の出力端における温度は最
高になる。この点の温度を温度計測器51で測定し、そ
の測定結果ををポンプ52に送る。
【0046】その測定結果が、予め定めた一定の温度よ
り高いときは、ポンプ52の能力を上げて熱媒体の流量
を増加させ、予め定めた一定の温度より低いときは、ポ
ンプ52の能力を下げて熱媒体の流量を減少させる。換
言すれば、太陽光のエネルギーの大きいときは熱媒体の
流量を増やし、太陽光のエネルギーの小さいときは熱媒
体の流量を減らす。太陽からの到来エネルギーに見合っ
た流量の熱媒体を流すことによって太陽熱収集装置の出
力温度を一定にする。
り高いときは、ポンプ52の能力を上げて熱媒体の流量
を増加させ、予め定めた一定の温度より低いときは、ポ
ンプ52の能力を下げて熱媒体の流量を減少させる。換
言すれば、太陽光のエネルギーの大きいときは熱媒体の
流量を増やし、太陽光のエネルギーの小さいときは熱媒
体の流量を減らす。太陽からの到来エネルギーに見合っ
た流量の熱媒体を流すことによって太陽熱収集装置の出
力温度を一定にする。
【0047】また太陽からの熱エネルギーが一定でも、
熱媒体が図示されていない熱交換機を通過して還流し、
太陽熱収集装置の入力端54に入るときの温度によって
も、出力端の温度は変化するので、この場合も熱媒体の
流量を増減して出力端55の温度を一定にする。
熱媒体が図示されていない熱交換機を通過して還流し、
太陽熱収集装置の入力端54に入るときの温度によって
も、出力端の温度は変化するので、この場合も熱媒体の
流量を増減して出力端55の温度を一定にする。
【0048】流量の制御は前記のように、ポンプ52の
吐出量を加減して行うことも出来るし、ポンプ52の出
力圧力を一定にしておいて、電磁弁53を操作して行う
ことも出来る。図5の装置を前記のように操作して、太
陽光のエネルギーの変動や太陽熱収集装置の入力端の温
度の変動にも拘わらず、太陽熱収集装置の出力温度を一
定に保つことが出来る。
吐出量を加減して行うことも出来るし、ポンプ52の出
力圧力を一定にしておいて、電磁弁53を操作して行う
ことも出来る。図5の装置を前記のように操作して、太
陽光のエネルギーの変動や太陽熱収集装置の入力端の温
度の変動にも拘わらず、太陽熱収集装置の出力温度を一
定に保つことが出来る。
【0049】
【発明の効果】上記したように、本発明は、入射した太
陽エネルギーによって高温になった吸熱板から、外部空
間に無駄に逃げる熱を減少させるため、吸熱板からの赤
外線放射を抑える手段を、真空式の平板型の太陽熱収集
装置に採用することによって、太陽光をレンズ等で収束
することなく高温の太陽熱収集装置を得ることが出来、
また熱媒体の流量を制御して一定の出力温度の太陽熱収
集装置を得ることも可能となり、太陽エネルギーを広範
囲の用途に適用することが出来て産業上の効果は多大で
ある。
陽エネルギーによって高温になった吸熱板から、外部空
間に無駄に逃げる熱を減少させるため、吸熱板からの赤
外線放射を抑える手段を、真空式の平板型の太陽熱収集
装置に採用することによって、太陽光をレンズ等で収束
することなく高温の太陽熱収集装置を得ることが出来、
また熱媒体の流量を制御して一定の出力温度の太陽熱収
集装置を得ることも可能となり、太陽エネルギーを広範
囲の用途に適用することが出来て産業上の効果は多大で
ある。
【図1】(a)は本発明の実施形態を示す平面図 (b)は同じくそのA−B横断面図
【図2】(a)はブッシングの縦断面図 (b)は同じくその右側面図
【図3】ブッシングとパイプを示す断面図
【図4】(a)シェル構造をした四角形のセグメントを
示す図 (b)同じく六角形のセグメントを示す図
示す図 (b)同じく六角形のセグメントを示す図
【図5】出力温度を一定にするための装置を示す図
【符号の説明】 1 太陽熱収集装置 2 筐体 3 窓 4 吸熱板 5 選択吸収膜 6 選択フィルター 7,8 反射膜 13 パイプ 21 ブッシング 24,25 金属膜 32 金属はんだ 51 温度計測器 52 ポンプ 53 電磁弁
Claims (9)
- 【請求項1】 筐体の内部を真空にした真空式平板型の
太陽熱収集装置において、太陽に面しない吸熱板の裏面
を赤外線の放射を抑えるように処理して反射膜を形成し
たことを特徴とする太陽熱収集装置。 - 【請求項2】 前記吸熱板の裏面に対向する前記筺体の
内部の底部を赤外線の放射を抑えるように処理したこと
を特徴とする請求項1に記載の太陽熱収集装置。 - 【請求項3】 前記赤外線の放射を抑える処理が、処理
する面に金属の薄膜を付加したことによる処理であるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽熱収集装
置。 - 【請求項4】 前記した金属の薄膜を付加する処理が、
処理する面に金属の薄膜を蒸着することであることを特
徴とする請求項3に記載の太陽熱収集装置。 - 【請求項5】 前記した金属の薄膜を付加する処理が、
処理する面に、金属の薄膜を蒸着したフイルムを装着す
ることであることを特徴とする請求項3に記載の太陽熱
収集装置。 - 【請求項6】 前記吸熱板に密着させた熱媒体を運ぶた
めの金属製パイプが、前記筐体の壁を貫通しているとこ
ろに、耐熱性熱絶縁物で作られその表面に金属被膜を形
成したブッシングを設け、そのブッシングの中を前記金
属パイプを通し、該パイプと前記ブッシングの間、前記
筐体壁と前記ブッシングの間をそれぞれ金属はんだで鑞
付けして、気密を保ちながら前記パイプが前記筐体壁を
貫通するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の太陽熱収集装置。 - 【請求項7】 複数個の太陽熱収集装置の熱媒体を運ぶ
ための前記金属製パイプを直列に接続し、熱媒体が一つ
の太陽熱収集装置を通過する度に温度が上がるようにし
たシステムにおいて、高温になる後部の太陽熱収集装置
に選択吸収膜と選択フィルターを二重に使うことを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽熱収集装
置。 - 【請求項8】 太陽光の入射する窓を多数の分散して配
置された柱で支持するようにしたことを特徴とする請求
項1〜7のいずれかに記載の太陽熱収集装置。 - 【請求項9】 前記熱媒体を循環させるポンプまたは前
記熱媒体を通す流路中に設けた電磁弁のうちどちらか一
方または両者を出力端の温度計測器からの温度によって
制御し、熱媒体の流量を加減して出力端の温度を一定に
保つことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
太陽熱収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9205156A JPH1114162A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 太陽熱収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9205156A JPH1114162A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 太陽熱収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114162A true JPH1114162A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=16502357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9205156A Pending JPH1114162A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 太陽熱収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1114162A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1491831A2 (en) | 2003-06-24 | 2004-12-29 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kabushiki Kaisha | Solar heat collecting apparatus |
JP2007107867A (ja) * | 2005-10-10 | 2007-04-26 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd | 真空平板式太陽熱収集装置 |
JP2007518957A (ja) * | 2004-01-22 | 2007-07-12 | ヨーロピアン オーガニゼーション フォー ニュークリア リサーチ−セルン | 排気可能なフラットパネル太陽熱集熱器 |
JP2012503755A (ja) * | 2008-09-26 | 2012-02-09 | テイー・ブイ・ピー・ソーラー・エス・アー | 放射スクリーン付き真空太陽熱パネル |
CN103047773A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-04-17 | 浙江高得乐新能源有限公司 | 真空平板太阳能集热器 |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP9205156A patent/JPH1114162A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1491831A2 (en) | 2003-06-24 | 2004-12-29 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kabushiki Kaisha | Solar heat collecting apparatus |
US6955168B2 (en) | 2003-06-24 | 2005-10-18 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kabushiki Kaisha | Solar heat collecting apparatus |
JP2007518957A (ja) * | 2004-01-22 | 2007-07-12 | ヨーロピアン オーガニゼーション フォー ニュークリア リサーチ−セルン | 排気可能なフラットパネル太陽熱集熱器 |
JP2007107867A (ja) * | 2005-10-10 | 2007-04-26 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd | 真空平板式太陽熱収集装置 |
JP2012503755A (ja) * | 2008-09-26 | 2012-02-09 | テイー・ブイ・ピー・ソーラー・エス・アー | 放射スクリーン付き真空太陽熱パネル |
CN103047773A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-04-17 | 浙江高得乐新能源有限公司 | 真空平板太阳能集热器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060822 |