JPH11137526A - 骨強度測定方法 - Google Patents
骨強度測定方法Info
- Publication number
- JPH11137526A JPH11137526A JP30884197A JP30884197A JPH11137526A JP H11137526 A JPH11137526 A JP H11137526A JP 30884197 A JP30884197 A JP 30884197A JP 30884197 A JP30884197 A JP 30884197A JP H11137526 A JPH11137526 A JP H11137526A
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- JP
- Japan
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- bone
- bone strength
- measuring
- measuring device
- variation
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 身体の骨強度を正確に測定することができる
骨強度測定方法を提供する。 【解決手段】 骨の固有振動数を衝撃を与えることによ
り測定する測定装置を用いてなる骨強度測定方法であっ
て、上記測定装置に固有の変動係数を求め、上記測定装
置により骨強度パラメータを測定し、上記骨強度パラメ
ータ測定値を、上記変動係数に基づいて補正することに
より特定評価値を算出する骨強度測定方法。
骨強度測定方法を提供する。 【解決手段】 骨の固有振動数を衝撃を与えることによ
り測定する測定装置を用いてなる骨強度測定方法であっ
て、上記測定装置に固有の変動係数を求め、上記測定装
置により骨強度パラメータを測定し、上記骨強度パラメ
ータ測定値を、上記変動係数に基づいて補正することに
より特定評価値を算出する骨強度測定方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の骨強度測定
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、骨中のカルシウムが不足すると
骨折が起こりやすくなり、骨そしょう症の原因となると
言われている。骨そしょう症の診断・予防や啓蒙の目的
で、腕、踵、肋骨等の部分的な骨の骨強度を測定するこ
とが、近年、広く行われるようになった。
骨折が起こりやすくなり、骨そしょう症の原因となると
言われている。骨そしょう症の診断・予防や啓蒙の目的
で、腕、踵、肋骨等の部分的な骨の骨強度を測定するこ
とが、近年、広く行われるようになった。
【0003】骨強度の測定方法としては、測定対象とな
る骨に打骨等による衝撃を与えてその骨の固有振動数、
音の伝達速度、減衰率等を測定し、これらの値から骨密
度やE/ρ(ヤング係数/骨密度)等の骨強度パラメー
タを算出し、この骨強度パラメータにより骨強度を評価
する方法が行われている。
る骨に打骨等による衝撃を与えてその骨の固有振動数、
音の伝達速度、減衰率等を測定し、これらの値から骨密
度やE/ρ(ヤング係数/骨密度)等の骨強度パラメー
タを算出し、この骨強度パラメータにより骨強度を評価
する方法が行われている。
【0004】しかしながら、打骨等による衝撃を利用し
た骨強度測定方法はその再現性がDEXA法に比べて悪
く、例えば、標準偏差を平均値で割った100分率であ
るCV値(変動係数)が、DEXA法は2%程度である
のに対して、打骨式では15%程度である。ここで、例
えば、骨強度パラメータである骨密度の測定値が1.0
g/cm3 である場合に、CV値が15%であるとする
と、測定値の標準偏差の2倍値の範囲は、0.7〜1.
3g/cm3 にもなる。健康な人の骨密度は一般に1g
/cm3 程度であり、0.8g/cm3 以下であると骨
そしょう症やその他骨折の原因となりやすいと言われて
おり、従来の方法のようにCV値が高いと、正確な診断
は困難であった。また、骨密度と同様に骨強度パラメー
タであるE/ρの場合も、健康な人が250程度であ
り、骨そしょう症者が200以下程度であるため、CV
値が高いと正確な診断は困難であった。
た骨強度測定方法はその再現性がDEXA法に比べて悪
く、例えば、標準偏差を平均値で割った100分率であ
るCV値(変動係数)が、DEXA法は2%程度である
のに対して、打骨式では15%程度である。ここで、例
えば、骨強度パラメータである骨密度の測定値が1.0
g/cm3 である場合に、CV値が15%であるとする
と、測定値の標準偏差の2倍値の範囲は、0.7〜1.
3g/cm3 にもなる。健康な人の骨密度は一般に1g
/cm3 程度であり、0.8g/cm3 以下であると骨
そしょう症やその他骨折の原因となりやすいと言われて
おり、従来の方法のようにCV値が高いと、正確な診断
は困難であった。また、骨密度と同様に骨強度パラメー
タであるE/ρの場合も、健康な人が250程度であ
り、骨そしょう症者が200以下程度であるため、CV
値が高いと正確な診断は困難であった。
【0005】特開平8−182681号公報に記載され
ている骨強度測定装置等であっても、骨に衝撃を与えて
骨強度パラメータを測定するものであるかぎり上述の問
題は解消されておらず、正確な診断を行えるものではな
かった。
ている骨強度測定装置等であっても、骨に衝撃を与えて
骨強度パラメータを測定するものであるかぎり上述の問
題は解消されておらず、正確な診断を行えるものではな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、身体の骨強度を正確に測定することができる骨強度
測定方法を提供することを目的とする。
み、身体の骨強度を正確に測定することができる骨強度
測定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、骨の固有振動
数を衝撃を与えることにより測定する測定装置を用いて
なる骨強度測定方法であって、上記測定装置に固有の変
動係数を求め、上記測定装置により骨強度パラメータを
測定し、上記骨強度パラメータ測定値を、上記変動係数
に基づいて補正することにより特定評価値を算出する骨
強度測定方法である。以下に本発明を詳述する。
数を衝撃を与えることにより測定する測定装置を用いて
なる骨強度測定方法であって、上記測定装置に固有の変
動係数を求め、上記測定装置により骨強度パラメータを
測定し、上記骨強度パラメータ測定値を、上記変動係数
に基づいて補正することにより特定評価値を算出する骨
強度測定方法である。以下に本発明を詳述する。
【0008】本発明の骨強度測定方法は、骨の固有振動
数を衝撃を与えることにより測定する測定装置を用いて
なるものである。一般に、骨の固有振動数を衝撃を与え
ることにより測定する測定装置を用いてなる骨強度測定
方法においては、測定された骨の固有振動数に基づい
て、骨密度、E/ρ(ヤング係数/骨密度)等の骨強度
パラメータを測定し、この骨強度パラメータを指標とし
て骨強度が評価される。本発明の骨強度測定方法は、上
記骨強度パラメータ測定値を、用いる測定装置に固有の
変動係数に基づいて補正することにより、骨強度の評価
をより正確に行うものである。
数を衝撃を与えることにより測定する測定装置を用いて
なるものである。一般に、骨の固有振動数を衝撃を与え
ることにより測定する測定装置を用いてなる骨強度測定
方法においては、測定された骨の固有振動数に基づい
て、骨密度、E/ρ(ヤング係数/骨密度)等の骨強度
パラメータを測定し、この骨強度パラメータを指標とし
て骨強度が評価される。本発明の骨強度測定方法は、上
記骨強度パラメータ測定値を、用いる測定装置に固有の
変動係数に基づいて補正することにより、骨強度の評価
をより正確に行うものである。
【0009】本発明において用いられる測定装置として
は、上記骨強度パラメータを測定することができるもの
であれば特に限定されず、例えば、打骨式骨強度計「ホ
ネミカST246」(誠鋼社製)等が挙げられる。
は、上記骨強度パラメータを測定することができるもの
であれば特に限定されず、例えば、打骨式骨強度計「ホ
ネミカST246」(誠鋼社製)等が挙げられる。
【0010】本発明においては、上記測定装置に固有の
変動係数を求め、上記測定装置により測定された上記骨
強度パラメータ測定値を、上記変動係数に基づいて補正
することにより特定評価値を算出する。
変動係数を求め、上記測定装置により測定された上記骨
強度パラメータ測定値を、上記変動係数に基づいて補正
することにより特定評価値を算出する。
【0011】本発明においては、上記測定装置における
測定値のバラツキを表すものとして変動係数を用いる
が、測定値のバラツキを表現する数値であれば、例え
ば、標準偏差、分散等を用いることもできる。上記特定
評価値は、上記骨強度パラメータ測定値を補正すること
により算出される骨強度を評価する値であり、例えば、
骨そしょう症の確率等として表現されるものである。
測定値のバラツキを表すものとして変動係数を用いる
が、測定値のバラツキを表現する数値であれば、例え
ば、標準偏差、分散等を用いることもできる。上記特定
評価値は、上記骨強度パラメータ測定値を補正すること
により算出される骨強度を評価する値であり、例えば、
骨そしょう症の確率等として表現されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態とし
て、上記測定装置により測定された骨強度パラメータ測
定値を、上記測定装置に固有の変動係数に基づいて補正
することにより、上記特定評価値である骨そしょう症の
確率を算出する具体的方法を示す。
て、上記測定装置により測定された骨強度パラメータ測
定値を、上記測定装置に固有の変動係数に基づいて補正
することにより、上記特定評価値である骨そしょう症の
確率を算出する具体的方法を示す。
【0013】骨そしょう症危険領域の骨強度パラメータ
の値をa、骨強度パラメータ測定値をS、変動係数をb
(%)とする。 (1)S>aのとき、 σ=S×b/100 (σ:標準偏差) t=(S−a)/σ とおく。
の値をa、骨強度パラメータ測定値をS、変動係数をb
(%)とする。 (1)S>aのとき、 σ=S×b/100 (σ:標準偏差) t=(S−a)/σ とおく。
【0014】
【数1】
【0015】上記式により、 I×100(%) が骨そしょう症ではない確率となる。また、 (1−I)×100(%) が骨そしょう症の確率となる。
【0016】(2)S<aのとき、 σ=S×b/100 (σ:標準偏差) t=(a−S)/σ とおく。
【0017】
【数2】
【0018】上記式により (1−I)×100(%) が骨そしょう症ではない確率となる。また、 I×100(%) が骨そしょう症の確率となる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0020】実施例1 打骨式骨強度計「ホネミカST246」(誠鋼社製)を
用い、骨のE/ρを測定した。本装置のE/ρの変動係
数は15%であった(n=30)。これをもとに、被験
者(No.1〜20)の骨そしょう症の確率を求めた。
結果を表1に示した。
用い、骨のE/ρを測定した。本装置のE/ρの変動係
数は15%であった(n=30)。これをもとに、被験
者(No.1〜20)の骨そしょう症の確率を求めた。
結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の骨強度測定方法は、上述の構成
からなるので、身体の骨強度を正確に測定することがで
きる。
からなるので、身体の骨強度を正確に測定することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 骨の固有振動数を衝撃を与えることによ
り測定する測定装置を用いてなる骨強度測定方法であっ
て、前記測定装置に固有の変動係数を求め、前記測定装
置により骨強度パラメータを測定し、前記骨強度パラメ
ータ測定値を、前記変動係数に基づいて補正することに
より特定評価値を算出することを特徴とする骨強度測定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30884197A JPH11137526A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 骨強度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30884197A JPH11137526A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 骨強度測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11137526A true JPH11137526A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17985934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30884197A Pending JPH11137526A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 骨強度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11137526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539884A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 骨折リスクを査定するための方法および器具 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP30884197A patent/JPH11137526A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539884A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 骨折リスクを査定するための方法および器具 |
JP4918086B2 (ja) * | 2005-05-05 | 2012-04-18 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 骨を査定するための診断器具 |
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