JPH1113649A - ポンプとそのポンプを利用した液圧制御装置 - Google Patents

ポンプとそのポンプを利用した液圧制御装置

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JPH1113649A
JPH1113649A JP16710897A JP16710897A JPH1113649A JP H1113649 A JPH1113649 A JP H1113649A JP 16710897 A JP16710897 A JP 16710897A JP 16710897 A JP16710897 A JP 16710897A JP H1113649 A JPH1113649 A JP H1113649A
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JP
Japan
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magnetic
pump
magnetic pole
fluid
control device
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Withdrawn
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JP16710897A
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English (en)
Inventor
Minoru Masuko
実 増子
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Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流体圧の制御部に電磁弁等の流路切り替え部を
必要とせず、流体圧制御が可能な磁性流体を用いたポン
プを提供する。 【解決手段】外周に回転軸と平行に、かつ互いに間隔に
凹部が形成されている回転円筒体からなる第1磁極2
と、本体側に配置した第2磁極6とによって形成した通
路7内に磁性流体10を満たし、磁性流体に前記磁極を
介して磁界を与え、かつ、第1磁極2を回転駆動させる
ことにより磁極間に引き寄せられた磁性流体10を送り
だすことができることを特徴とする磁性流体を作動液と
して利用したポンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,磁性流体を作動流
体とする新しい原理に基づくポンプであり、さらに詳細
には、流体圧の制御部に電磁弁等の流路切り替え部を必
要とせずに流体圧制御が可能なポンプおよびそのポンプ
を利用した液圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般車両や産業機械用動力油圧源として
油圧ポンプが広く利用されており、こうした油圧ポンプ
は、モータ等の外部アクチュエータによりピストンや羽
根車を作動して作動油を汲み上げ、油圧を高くして吐出
する構成が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なポンプを液圧制御システムに用いた場合、高圧側と低
圧側の通路を電磁弁等により切り替える必要があり、緻
密な液圧制御を行うシステムでは、電磁弁やそれに伴う
配管などシステム全体の構成が複雑となる。また電磁弁
を用いた圧力制御系では、電磁弁切換時に脈動が発生す
る。さらに部品点数も多く、コスト高の原因となるなど
問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、磁性流体を用いた新し
い原理に基づくポンプを提供し、上記のような問題点を
解決せんとするものである。本発明に係わるポンプは、
ポンプを構成する一対の磁極間に磁気回路を形成すると
ともに一対の磁極間に磁性流体を満たし、一方の磁極を
回転させることにより、磁極間に磁性流体を引き寄せさ
らに磁性流体を送りだすことができるようにしたため、
流体圧制御部に電磁弁等の流路切り替え手段が不要とな
り、システム全体が極めて簡略化できるとともに、大幅
のコスト低減を可能とする。また本発明のポンプを利用
した液圧制御装置は、構成が簡単で小型となり、その上
すべらかな液圧制御を実行できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、外周に回転軸と平行に、かつ互い
に等間隔に複数の凹部が形成されている回転円筒体から
なる第1磁極と、本体側に配置した第2磁極とによって
形成した通路内に磁性流体を満たし、磁性流体に前記磁
極を介して磁界を与え、かつ、第1磁極を回転駆動させ
ることにより磁極間に引き寄せられた磁性流体を送りだ
すことができることを特徴とする磁性流体を作動液とし
て利用したポンプであり、前記ポンプと、前記ポンプか
らの出力圧で作動するアクチュエータと、前記ポンプを
制御する制御装置および前記ポンプへ磁性流体を供給す
るリザーバとを備えてなる液圧制御装置である。
【0006】
【実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態
を説明すると、図1(a)(b)は本発明に係わる第1
実施形態としてのポンプの断面図、図2は図1中のA−
A断面図である。図1中、符号1はポンプ本体であり、
この本体1は非磁性体で構成され、さらに本体1内には
第1磁極2としての円筒状の回転体が図2に示す如く左
右支持軸2a、2bを介してベアリング12により回転
自在に軸支されている。第1磁極2(回転体)は磁性体
2Bで構成されており、その周囲に歯型状に凹部3が形
成されているとともに回転体2の一方側の支持軸2bに
はギヤ4が固定されている。ギヤ4はモータの出力軸に
固定されたピニオン5と噛み合っており、モータの回転
により、回転体2が回転するようになっている。図中1
1は側板である。
【0007】回転体2の外周一部に対応して図1に示す
ように回転体と同心円上の半径を持った第2磁極6が本
体側に固定され回転体2と第2磁極6との間には通路7
が形成されている。第2磁極は永久磁石6Aで構成され
ており、前述の通路7は本体1内に形成した入力側通路
8と出力側通路9とを連通しており、この通路内には分
散媒に磁性粒子を混合した磁性流体10が充満されてい
る。入力側通路8は図示せぬリザーバに接続されてお
り、また出力側通路9は図示せぬアクチュエータに接続
されている。
【0008】そして第1磁極2である磁性体2Bと第2
磁極6である永久磁石6Aとの間には、磁気回路が閉成
されておりその強さは回転体の凹部3より凸部の方が強
くなっており、凹部と凸部との間には磁束密度に偏りが
形成されるようになっている。なお、磁性体2Bの凹部
間の距離をLaとし、永久磁石6A側の長さをLbとし
た時にLb>Laの関係となるようにしておく。
【0009】つづいて、上記ポンプの作動を図1を参照
しながら説明する。上記構成からなるポンプにおいて、
第1磁極(回転体)2をモータで回転させると、第1磁
極2の回転に伴い磁束密度の分布は回転方向に移動す
る。そのため磁束密度の高い所に引き寄せられた磁性流
体10は図1(b)に示すように磁束密度とともに移動
する。この結果回転体の回転により磁性流体は一方向に
送られポンプとしての機能を果たす。このポンプで吐出
圧は磁界中に保持された磁性流体が担っており、最大吐
出圧は永久磁石の強さ、回転体と永久磁石とが磁界を形
成する面積とで決まる。吐出圧は最大吐出圧以下の範囲
で回転体の回転速度により制御でき、また、流量(また
は加減圧の立ち上がり)は第1磁極としての回転体の回
転数で制御可能である。
【0010】つづいて、本発明に係わる幾つかの実施形
態を図面を参照して説明する。図3は第2実施形態とし
てのポンプの断面図を示しており、この実施形態は第1
磁極2としての回転体が永久磁石2Aで構成されてお
り、本体側の第2磁極6としては第1実施態様の永久磁
石6Aの代わりに磁性体6Bを使用する。この実施形態
のポンプも第1実施形態と同様に回転体2の回転により
磁性流体10を出力側通路9に吐出することができる。
【0011】図4は第3実施形態としてのポンプの断面
図であり、このポンプは、第1磁極(回転体)2が永久
磁石2Aで構成され、さらに本体側に配置される第2磁
極6も永久磁石6Aとして構成されており、第1磁極2
の回転により磁性流体10を出力側通路9に吐出するこ
とができる。図5は第4実施形態としてのポンプの断面
図であり、このポンプは、回転体2が永久磁石2Aから
なり、本体側に配置される第2磁極6を電磁石6Cとし
て構成されている。
【0012】図6は第5実施形態としてのポンプの断面
図であり、このポンプは、第1磁極2が電磁石2Cから
なり、さらに本体側の第2磁極として磁性体6Bを配置
した例である。図7は第6実施形態としてのポンプの断
面図であり、このポンプは第1磁極(回転体)および本
体側の第2磁極をともに電磁石2C、6Cで構成したも
のである。
【0013】図8は第7実施形態としてのポンプの断面
図であり、このポンプは、第1磁極(回転体)を電磁石
2Cで構成し、本体側の第2磁極6を磁性体6Bで構成
し、さらに本体内に第1磁極2にモータの原理で回転力
を付与する回転駆動用永久磁石13を配置した点に特徴
がある。このポンプは、第1磁極2に電流を通電すると
ステータ側に相当する回転駆動用永久磁石13との関係
で第1磁極2がモータの回転子の機能を果たし、第1磁
極2が回転することになる。この結果、回転体を回転さ
せるための外部駆動モータが不要となり、ポンプの構成
が簡略化される。上記いづれのポンプの作動原理は第1
実施形態のものと同じであり、また、ポンプの吐出圧、
吐出量の制御等も磁石の強さ、回転体と磁石とが磁界を
形成する面積、さらには回転体の回転速度等によりによ
り制御できる。
【0014】つづいて、上記ポンプを利用した液圧制御
装置について図9を参照して説明すると、図9は本発明
に係わる液圧制御装置の概念構成図である。図におい
て、21は上記で説明した構成からなるポンプ、22は
ポンプを制御する電子制御装置、23はポンプからの出
力圧を受けて作動するアクチュエータ、24は前記ポン
プへ作動液としての磁性流体を供給するリザーバであ
る。この液圧制御装置では、ポンプを構成する第1、第
2磁極に対して、電子制御装置からの信号で印加する電
圧等を制御することにより、ポンプからの出力圧を制御
するようにしてあり、この出 力圧によってアクチュエ
ータの作動状態を変ることができるようになっている。
【0015】上記のような液圧制御装置としては車両用
ブレーキ装置等が好適であり、たとえばブレーキ装置の
場合には、図示せぬセンサ(ブレーキ踏力スイッチ、車
速センサ、圧力検出手段等)からの信号により、電子制
御装置によってポンプを作動し、ブレーキホイールシリ
ンダ内の液圧を増圧、減圧、保持することができ、通常
のブレーキ作動だけでなく、アンチロック制御、トラク
ション制御、自動ブレーキなど種々の対応でブレーキ力
を働かせることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、つぎ
のような優れた効果を得ることができる。 (1)本ポンプを使用することにより、流量制御弁のよ
うな複雑で精密な機械的可動部を必要とせず、液圧シス
テムそのものの構造を簡略化、低コスト化できる。 (2)また流路切り替え用の流量制御弁が不要となるた
め、その部分での流体の外部漏れの心配がなくなる。 (3)一対の磁極に発生する磁力を変えるだけで、吐出
圧を簡単に制御することができる。 (4)電磁弁のような開閉制御によって圧力制御を行う
のに比較して、連続的に液を輸送するため脈動の発生が
なく制御が良くなる。 (5)このポンプの吐出圧は、磁石の強さ、磁性体と磁
石とが磁界を形成する面積を変えることにより自由に設
計できる。 (6)流量(または加減圧の立ち上がり)は第1磁極と
しての回転体の回転数で容易に制御可能である。 (7)本発明に係わるポンプを利用することで構成が簡
単な液圧制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる第1実施形態のポンプの構成
図である。
【図2】 図1中のA−A断面図である。
【図3】 本発明に係わる第2実施形態のポンプの構成
図である。
【図4】 本発明に係わる第3実施形態のポンプの構成
図である。
【図5】 本発明に係わる第4実施形態のポンプの構成
図である。
【図6】 本発明に係わる第5実施形態のポンプの構成
図である。
【図7】 本発明に係わる第6実施形態のポンプの構成
図である。
【図8】 本発明に係わる第7実施形態のポンプの構成
図である。
【図9】 各実施形態に係わるポンプを利用した液圧制
御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 2 第1磁極(回転体) 3 凹部 4 ギヤ 5 ピニオン 6 第2磁極 7 通路 8 入力側通路 9 出力側通路 10 磁性流体 13 回転駆動用永久磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に回転軸と平行に、かつ互いに間隔
    に複数の凹部が形成されている回転円筒体からなる第1
    磁極2と、本体側に配置した第2磁極6とによって形成
    した通路7内に磁性流体10を満たし、磁性流体に前記
    磁極を介して磁界を与え、かつ、第1磁極2を回転駆動
    させることにより磁極間に引き寄せられた磁性流体10
    を送りだすことができることを特徴とする磁性流体を作
    動液として利用したポンプ。
  2. 【請求項2】 前記凹部間の長さLaよりも、第2磁極
    の長さLbの方が長いことを特徴とする請求項1に記載
    のポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第1磁極と第2磁極のうち、少なく
    とも一方に磁極は永久磁石または電磁石で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  4. 【請求項4】 前記第1磁極はモータの回転子としての
    機能を持っていることを特徴とする請求項1に記載のポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜請求項4のいづれか1項
    のポンプと、前記ポンプからの出力圧で作動するアクチ
    ュエータと、前記ポンプを制御する制御装置および前記
    ポンプへ磁性流体を供給するリザーバとを備えてなる液
    圧制御装置。
JP16710897A 1997-06-24 1997-06-24 ポンプとそのポンプを利用した液圧制御装置 Withdrawn JPH1113649A (ja)

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040907