JPH111353A - コンクリート用補強剤及びこれを含有する特殊コンクリート - Google Patents
コンクリート用補強剤及びこれを含有する特殊コンクリートInfo
- Publication number
- JPH111353A JPH111353A JP15643897A JP15643897A JPH111353A JP H111353 A JPH111353 A JP H111353A JP 15643897 A JP15643897 A JP 15643897A JP 15643897 A JP15643897 A JP 15643897A JP H111353 A JPH111353 A JP H111353A
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- JP
- Japan
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- pitch
- concrete
- reinforcement
- cement
- coal
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B24/00—Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
- C04B24/24—Macromolecular compounds
- C04B24/36—Bituminous materials, e.g. tar, pitch
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐火性、耐熱性に優れたコンクリート用補強
剤及びコンクリートを提供する。 【解決手段】 軟化点が200〜350℃で100μm
〜4mmの粒径を有するピッチからなるコンクリート用
補強剤。
剤及びコンクリートを提供する。 【解決手段】 軟化点が200〜350℃で100μm
〜4mmの粒径を有するピッチからなるコンクリート用
補強剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火性、耐熱性に
優れたコンクリート及びコンクリート用補強剤に関する
ものである。
優れたコンクリート及びコンクリート用補強剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートは構造材として広く使用さ
れているが、耐火性、耐熱性が不十分で、高温にさらさ
れると、機械的特性が著しい低下をきたす致命的欠点が
ある。そのため、無機質耐火性粉粒体あるいは無機質結
合材あるいは揮発分10%以上の生コークス粉末等を添
加し、目的の解決を図っているが必ずしも満足のいくも
のではない。
れているが、耐火性、耐熱性が不十分で、高温にさらさ
れると、機械的特性が著しい低下をきたす致命的欠点が
ある。そのため、無機質耐火性粉粒体あるいは無機質結
合材あるいは揮発分10%以上の生コークス粉末等を添
加し、目的の解決を図っているが必ずしも満足のいくも
のではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、コンク
リートの耐熱性を向上させるべく鋭意検討した結果ある
種のピッチをコンクリートに添加混合せしめることによ
り、耐火性、耐熱性が大きく改善しうることを見出し、
本発明に至った。
リートの耐熱性を向上させるべく鋭意検討した結果ある
種のピッチをコンクリートに添加混合せしめることによ
り、耐火性、耐熱性が大きく改善しうることを見出し、
本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
軟化点が200〜350℃で100μm〜4mmの粒径
を有するピッチからなるコンクリート用補強剤に存す
る。他の要旨は、少なくともセメント類及び上記コンク
リート用補強剤を含有してなる特殊コンクリートに存す
る。
軟化点が200〜350℃で100μm〜4mmの粒径
を有するピッチからなるコンクリート用補強剤に存す
る。他の要旨は、少なくともセメント類及び上記コンク
リート用補強剤を含有してなる特殊コンクリートに存す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
ピッチとは、FCC(流動接触分解)残渣、EHE(エ
チレン製造時の副生油)、常圧残渣油、減圧残渣油等の
石油系重質油やコールタール、コールタールピッチ等の
石炭系重質油を不活性ガス気流下、減圧下で350〜5
00℃に加熱処理あるいは、酸素、二酸化窒素含有気流
下、硝酸添加系において、250〜400℃に加熱処理
することによって得られる。
ピッチとは、FCC(流動接触分解)残渣、EHE(エ
チレン製造時の副生油)、常圧残渣油、減圧残渣油等の
石油系重質油やコールタール、コールタールピッチ等の
石炭系重質油を不活性ガス気流下、減圧下で350〜5
00℃に加熱処理あるいは、酸素、二酸化窒素含有気流
下、硝酸添加系において、250〜400℃に加熱処理
することによって得られる。
【0006】しかして、本発明にあっては、このような
ピッチの内、軟化点200〜350℃、粒径100μm
から4mmのピッチをコンクリート基材の補強剤として
用いる点に特徴がある。上記のようなピッチはポルトラ
ンドセメント、アルミナセメント、膨張セメント、石灰
スラグセメント、高炉スラグセメント、消石灰、火山
灰、焼石膏等のセメント類と砂、砂利、砕石等と水を混
合・混練され、硬化せしめられて特殊コンクリートとさ
れる。
ピッチの内、軟化点200〜350℃、粒径100μm
から4mmのピッチをコンクリート基材の補強剤として
用いる点に特徴がある。上記のようなピッチはポルトラ
ンドセメント、アルミナセメント、膨張セメント、石灰
スラグセメント、高炉スラグセメント、消石灰、火山
灰、焼石膏等のセメント類と砂、砂利、砕石等と水を混
合・混練され、硬化せしめられて特殊コンクリートとさ
れる。
【0007】ピッチとセメントとの配合割合は、特に限
定されるものではないが、通常は容量比でセメント1に
対しピッチ0.05〜2、好ましくは0.1〜0.8が
望ましい。また、本ピッチは樹脂エマルジョンと共に使
用可能であり、更にAE剤、分散剤、硬化促進剤、凝結
遅延剤などと併用してもよい。このようにして、得られ
た特殊コンクリートは、後述の実施例から明白なよう
に、優れた高温特性を有するものとなる。
定されるものではないが、通常は容量比でセメント1に
対しピッチ0.05〜2、好ましくは0.1〜0.8が
望ましい。また、本ピッチは樹脂エマルジョンと共に使
用可能であり、更にAE剤、分散剤、硬化促進剤、凝結
遅延剤などと併用してもよい。このようにして、得られ
た特殊コンクリートは、後述の実施例から明白なよう
に、優れた高温特性を有するものとなる。
【0008】ここで軟化点が200〜350℃、100
μmから4mmの粒径を有するピッチを添加することに
より、耐火性、耐熱性が向上する理由について説明す
る。通常、コンクリートは加熱されると、セメント水和
物の分解により、脆くなっていくが、上記ピッチを添加
することにより、加熱した時にピッチがコンクリート内
の空隙に浸透し、セメント骨材粒子を覆い炭化固結し、
高温特性に優れたセメント−炭素複合体が形成され耐火
性、耐熱性が向上する。したがって用いるピッチの軟化
点は浸透という点では軟化点の低いものが良いが、一般
にはピッチは軟化点が低いと揮発分が高く、炭素複合体
の炭素含有という点からは好ましくない。それで、最適
点が存在し、軟化点については200〜350℃のもの
が好ましい。粒度は元々細かいほうが好ましいが、細か
すぎるとピッチ粉末がコンクリート表面より粉化し好ま
しくない。大きすぎると、高温に曝された場合にピッチ
が軟化溶融してできた欠陥のサイズが大きすぎ、強度の
低下をきたす。したがって、粒度は100μm以上4m
m以下が好ましい。以下、本発明を実施例により、更に
詳細に説明するが、本発明は、その旨を越えない限り、
以下実施例によって限定されるものではない。
μmから4mmの粒径を有するピッチを添加することに
より、耐火性、耐熱性が向上する理由について説明す
る。通常、コンクリートは加熱されると、セメント水和
物の分解により、脆くなっていくが、上記ピッチを添加
することにより、加熱した時にピッチがコンクリート内
の空隙に浸透し、セメント骨材粒子を覆い炭化固結し、
高温特性に優れたセメント−炭素複合体が形成され耐火
性、耐熱性が向上する。したがって用いるピッチの軟化
点は浸透という点では軟化点の低いものが良いが、一般
にはピッチは軟化点が低いと揮発分が高く、炭素複合体
の炭素含有という点からは好ましくない。それで、最適
点が存在し、軟化点については200〜350℃のもの
が好ましい。粒度は元々細かいほうが好ましいが、細か
すぎるとピッチ粉末がコンクリート表面より粉化し好ま
しくない。大きすぎると、高温に曝された場合にピッチ
が軟化溶融してできた欠陥のサイズが大きすぎ、強度の
低下をきたす。したがって、粒度は100μm以上4m
m以下が好ましい。以下、本発明を実施例により、更に
詳細に説明するが、本発明は、その旨を越えない限り、
以下実施例によって限定されるものではない。
【0009】
【実施例】ピッチとして、表1に示す特性及び粒度分布
のものを用いた。
のものを用いた。
【0010】
【表1】
【0011】このピッチは石油系重質油を350℃で減
圧熱処理をしたものであるが、軟化点が200〜350
℃であれば良い。この微粒状ピッチを表2に示す調合比
によってセメントモルタル(秩父小野田製普通ポルトラ
ンドセメントと2〜4mmの粒径のものが25.3%、
1〜2mmの粒径のものが30.9%、0.3〜1mm
のものが23.5%、0.1〜0.3mm粒径のものが
20.3%からなる砂使用)に混合し、JIS-R-5201に規
定する40×40×160mmの供試体を作成し、28
日間空中養生(温度25℃、湿度60〜80%)し、そ
の後900℃で90分間加熱し、その後室温まで冷却
し、曲げ強度を測定した。結果を表3に示す。
圧熱処理をしたものであるが、軟化点が200〜350
℃であれば良い。この微粒状ピッチを表2に示す調合比
によってセメントモルタル(秩父小野田製普通ポルトラ
ンドセメントと2〜4mmの粒径のものが25.3%、
1〜2mmの粒径のものが30.9%、0.3〜1mm
のものが23.5%、0.1〜0.3mm粒径のものが
20.3%からなる砂使用)に混合し、JIS-R-5201に規
定する40×40×160mmの供試体を作成し、28
日間空中養生(温度25℃、湿度60〜80%)し、そ
の後900℃で90分間加熱し、その後室温まで冷却
し、曲げ強度を測定した。結果を表3に示す。
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】表から明らかなように、ピッチの高熱に対
する補強効果が認められる。特に、体積比でセメント1
に対して0.1〜0.6範囲で2〜2.5倍の強度アッ
プが確認された。
する補強効果が認められる。特に、体積比でセメント1
に対して0.1〜0.6範囲で2〜2.5倍の強度アッ
プが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上述のごとく耐火、耐熱性が
向上し、火事に強い材料としてまた、コンクリートのホ
ウロウ処理等熱処理を必要とする際のコンクリート基材
として最適である。また、結果的には、砂の代わりに軽
量のピッチを添加したことになり、重量当たりの強度は
強く、実用的には更に効果大である。さらに、本提案に
使用されるピッチは、原油精製の際に大量に副生するも
ので、低コストでピッチ添加によるコスト上昇はほとん
どないという優れたメリットがある。
向上し、火事に強い材料としてまた、コンクリートのホ
ウロウ処理等熱処理を必要とする際のコンクリート基材
として最適である。また、結果的には、砂の代わりに軽
量のピッチを添加したことになり、重量当たりの強度は
強く、実用的には更に効果大である。さらに、本提案に
使用されるピッチは、原油精製の際に大量に副生するも
ので、低コストでピッチ添加によるコスト上昇はほとん
どないという優れたメリットがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 24:36) 111:28
Claims (2)
- 【請求項1】軟化点が200〜350℃で100μm〜
4mmの粒径を有するピッチからなるコンクリート用補
強剤。 - 【請求項2】少なくともセメント類及び請求項1に記載
のコンクリート用補強剤を含有してなる特殊コンクリー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15643897A JPH111353A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | コンクリート用補強剤及びこれを含有する特殊コンクリート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15643897A JPH111353A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | コンクリート用補強剤及びこれを含有する特殊コンクリート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH111353A true JPH111353A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15627765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15643897A Pending JPH111353A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | コンクリート用補強剤及びこれを含有する特殊コンクリート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH111353A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101110780B1 (ko) | 2009-06-03 | 2012-02-15 | 주식회사 씨알-텍 | 흑색 콘크리트 조성물, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 흑색 콘크리트 블록 |
CN114477882A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-05-13 | 王传坤 | 一种高强混凝土及使用该混凝土的梁柱结构 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15643897A patent/JPH111353A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101110780B1 (ko) | 2009-06-03 | 2012-02-15 | 주식회사 씨알-텍 | 흑색 콘크리트 조성물, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 흑색 콘크리트 블록 |
CN114477882A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-05-13 | 王传坤 | 一种高强混凝土及使用该混凝土的梁柱结构 |
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