JPH11135352A - インダクタンス素子の製造方法 - Google Patents

インダクタンス素子の製造方法

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Publication number
JPH11135352A
JPH11135352A JP9314572A JP31457297A JPH11135352A JP H11135352 A JPH11135352 A JP H11135352A JP 9314572 A JP9314572 A JP 9314572A JP 31457297 A JP31457297 A JP 31457297A JP H11135352 A JPH11135352 A JP H11135352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite core
conductor film
inductance element
ferrite
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP9314572A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiho Morita
千穂 森田
Mitsuo Sakakura
光男 坂倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
Priority to JP9314572A priority Critical patent/JPH11135352A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェライトコアの抵抗の劣化を防止するとと
もに導体膜の密着性を改善して、高いインダクタンスや
Qの得られるインダクタンス素子を提供する。 【構成】 円柱または角柱のフェライトコアの側面に下
地層と電極層の二層の導体膜を形成し、この導体膜をレ
ーザで切削して螺旋状の導体パターンを形成する。レー
ザ照射によって金属化して抵抗の下がったフェライトを
酸素雰囲気中で熱処理して酸素と反応させて絶縁体化
し、抵抗を上げる。また、表面の電極層とフェライトと
の密着性を上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタンス素
子の製造方法に係るもので、特に、フェライトコアの周
囲に導体膜のコイル形成用の導体パターンを形成するタ
イプのインダクタンス素子の特性を改善するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インダクタンス素子は一般にフェライト
コアに導線を巻き回すものが用いられていたが、加工技
術の進歩等によって、巻線に代えて導体膜を形成する構
造のものが実用化されている。特に、レーザー加工技術
の進歩によって、精度の高い導体パターンが得られるよ
うになり、中高周波用のチップインダクタ等として適し
たものが得られるようになっている。
【0003】このタイプのインダクタンス素子は、図2
に示したように、フェライトコア20の周囲に螺旋状の導
体パターン22を形成し、端子電極24を形成したものであ
る。製造する際には、フェライトコアの側面全体に無電
解めっきと電解めっきによってAg層を形成して導体膜を
形成し、この導体膜を切削してフェライト素体を露出さ
せ、螺旋状の導体パターンを残すようにするのが一般的
である。
【0004】導体膜の切削には、カッターに代えてレー
ザービームを照射して導体膜を除去する方法が採用され
るようになっている。これによって、精度よく導体パタ
ーンを形成できるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザー加工
による場合には、フェライトコア素体もレーザー照射に
より加熱されることになる。この加熱によってフェライ
トコアの表面の性質が変化し、絶縁性の高い酸化物が導
体化する問題も生じる。これによって、インダクタンス
素子のインダクタンス、Q等の劣化を生じる。また、銀
電極とフェライトコアの密着性も十分でなく、信頼性の
上でも問題がある。本発明は、このフェライトの特性の
劣化を防止して、特性の良好なインダクタンス素子を得
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体化したフ
ェライトコアを空気中または酸素雰囲気中で熱処理し
て、その本来の組成に戻すことによって絶縁性を取り戻
すとともに下地層を介して密着性を改善することによっ
て、上記の課題を解決するものである。
【0007】すなわち、角柱または円柱形のフェライト
コアの側面に導体膜を形成し、その導体膜の一部をレー
ザー加工によって切削してフェライトコアの周囲に螺旋
状の導体パターンを形成するインダクタンス素子の製造
方法において、フェライトコアに無電解めっきによって
下地電極層を形成し、その表面に電解めっきによって電
極膜を形成して二層の導体膜を形成し、レーザー加工に
よって導体膜の一部を切削した後、フェライトコアを空
気中または酸素雰囲気中で熱処理することに特徴を有す
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明によるインダクタンス素子
の製造方法のプロセスを図1に示す。Ni-Zn系またはNi-
Cu-Zn系のフェライトを所定の形状に成形し、焼成して
フェライトコアを得る。このフェライトコアの側面にニ
ッケル合金等の下地電極層を形成し、その上に銀等の導
体膜を形成する。この導体膜をレーザビームを走査させ
ながら所定のパターンで切削して、所定のパターンの導
体膜を残す。その後、このフェライトコアを空気中また
は酸素雰囲気中で所定時間熱処理することによってイン
ダクタンス素子を得る。
【0009】
【実施例】通信機器用等の中高周波用のインダクタンス
素子の材料としてはNi-Zn 系あるいはNi-Cu-Zn系等のフ
ェライトが用いられる。これらの材料の酸化物とFe2O3
とを所定の量混合した材料を成形し、焼成してフェライ
トコアを得る。一般的に上記の系のコアは高い抵抗率を
有している。
【0010】このフェライトコアに、無電解めっきによ
ってニッケルまたはニッケル合金等の導体膜を形成す
る。その表面に更に電解メッキによって銀の導体層を形
成する。この導体膜の材料としては、他に銅を用いたり
することもでき、異なる金属を多層に形成するようにし
てもよい。
【0011】フェライトコアに形成された導体膜は、レ
ーザー加工によって切削される。レーザービームによっ
て導体膜を焼き切るもので、導体膜とともにフェライト
コア素体の表面の一部も焼き切られることになる。この
とき、フェライトコア表面は高温に熱せられることにな
るので、フェライトの粒子もその影響を受けて還元され
導体化することになる。
【0012】そこで、本発明においては、レーザ加工後
のフェライトコアを空気中または酸素雰囲気中で熱処理
する。この熱処理によって、導体化したフェライトが酸
化されて本来の絶縁体のフェライトに戻される。その際
に、下地導体層となるニッケル合金等の層とフェライト
コアの素体とが熱によって拡散が促進され、それによっ
て密着性も向上する。熱処理の方法としては、空気中で
900°Cまで20°C/min で温度を上げ、 900°Cを10
分間保持し、その後冷却する方法などがある。
【0013】なお、上記のように処理されたフェライト
コアの導体パターンを外部回路と接続するための端子電
極を形成するが、最初に形成した金属膜をそのまま下地
電極として利用することもできる。端子電極の部分には
半田食われの防止のためにニッケル、半田めっきを施し
ておくとよい。また、フェライトコアの側面に形成され
た導体パターンの表面には樹脂等によって保護膜を形成
することが望ましい。
【0014】本発明は、上記の例に限られるものではな
く、フェライトコアに導体膜を形成してレーザー加工に
よって所定の導体パターンを得るインダクタンス素子全
般に利用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、フェライトコアの抵抗
の劣化を防止することができるので、インダクタンスや
Qが高く、特性の良好なインダクタンス素子が得られ
る。
【0016】また、その熱処理によって、導体膜とフェ
ライトコア素体との密着性が改善されるので、特性が改
善されるとともに信頼性も大幅に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の工程の説明図
【図2】 インダクタンス素子の正面図
【符号の説明】
10:フェライトコア 12:導体パターン 14:端子電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角柱または円柱形のフェライトコアの側
    面に導体膜を形成し、その導体膜の一部をレーザー加工
    によって切削してフェライトコアの周囲に螺旋状の導体
    パターンを形成するインダクタンス素子の製造方法にお
    いて、フェライトコアに無電解めっきによって下地電極
    層を形成し、その表面に電解めっきによって電極膜を形
    成して二層の導体膜を形成し、レーザー加工によって導
    体膜の一部を切削した後、フェライトコアを空気中また
    は酸素雰囲気中で熱処理することを特徴とするインダク
    タンス素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 角柱または円柱形のフェライトコアの側
    面に導体膜を形成し、その導体膜の一部をレーザー加工
    によって切削してフェライトコアの周囲に螺旋状の導体
    パターンを形成するインダクタンス素子の製造方法にお
    いて、フェライトコアに無電解めっきによってNiまたは
    Ni合金層を形成し、その表面に電解めっきによってAgま
    たはAg合金層を形成して二層の導体膜を形成し、レーザ
    ー加工によって導体膜の一部を切削した後、フェライト
    コアを空気中または酸素雰囲気中で熱処理することを特
    徴とするインダクタンス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 角柱または円柱形のフェライトコアの側
    面に導体膜を形成し、その導体膜の一部をレーザー加工
    によって切削してフェライトコアの周囲に螺旋状の導体
    パターンを形成するインダクタンス素子の製造方法にお
    いて、フェライトコアに無電解めっきによって下地電極
    層を形成し、その表面に電解めっきによって電極膜を形
    成して二層の導体膜を形成し、レーザー加工によって導
    体膜の一部を切削した後、フェライトコアを空気中また
    は酸素雰囲気中で熱処理してフェライトの抵抗を上げる
    とともに、電極層とフェライトコアの密着性を向上させ
    ることを特徴とするインダクタンス素子の製造方法。
JP9314572A 1997-10-31 1997-10-31 インダクタンス素子の製造方法 Pending JPH11135352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107225331A (zh) * 2017-07-07 2017-10-03 东莞市展鑫电子科技有限公司 采用激光层叠方式雕刻手机铝合金外壳3d纹饰的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107225331A (zh) * 2017-07-07 2017-10-03 东莞市展鑫电子科技有限公司 采用激光层叠方式雕刻手机铝合金外壳3d纹饰的方法

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