JPH11135295A - X線管装置 - Google Patents

X線管装置

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Publication number
JPH11135295A
JPH11135295A JP30944097A JP30944097A JPH11135295A JP H11135295 A JPH11135295 A JP H11135295A JP 30944097 A JP30944097 A JP 30944097A JP 30944097 A JP30944097 A JP 30944097A JP H11135295 A JPH11135295 A JP H11135295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating oil
ray tube
pressure
container
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP30944097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tachiki
茂 立木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP30944097A priority Critical patent/JPH11135295A/ja
Publication of JPH11135295A publication Critical patent/JPH11135295A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁油の急激な膨張であっても絶縁油が外部
に放出されるおそれのないX線管装置を提供する。 【解決手段】 上記課題は、防爆構造が急膨張によって
変形されるばね4と、ばね4と固着さればね4の変形に
よって開かれる穴8と、穴8を通じて急膨張した絶縁油
を導き入れる絶縁油収納容器6とからなることで解決で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管を収容する
管容器がX線管の異常な発熱により絶縁油の急膨張によ
って破損するのを防ぐ防爆構造を備えたX線管装置に係
り、特に絶縁油が漏れがないように改良した防爆構造を
備えるX線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線管装置は、X線管と管容器を
備えていた。X線管は外部の高電圧電源等から高電圧を
入力され、X線と共に大量の熱を出力する。管容器は前
記X線管を収容すると共に前記X線管とを絶縁する絶縁
油を封入する。また管容器には、前記X線管の発熱によ
る前記絶縁油の膨張が管容器自身を破損するのを防ぐ防
爆構造を備えている。
【0003】この防爆構造は、絶縁油の膨張した圧力に
対応して伸張可能な弾性体、例えばゴムなどを用い、前
記膨張時に対応する容積を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記X
線管の陽極と陰極とを覆う外囲器がガラスで形成されて
いる場合では、前記絶縁油の膨張した圧力でごくまれに
前記外囲器を破壊することがある。すると前記絶縁油と
陽極とが直接接触することとなり、高温の陽極に接した
絶縁油が蒸化して急激な膨張を引き起こす。前記防爆構
造は比較的緩慢な単なる熱膨張にしか対応せず、前記急
激な膨張に配慮していないという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、絶縁油の急激な膨張で
あっても絶縁油が外部に放出されるおそれのないX線管
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、X線管と、
前記X線管を収容すると共に前記X線管との間に絶縁油
を封入する管容器と、前記管容器が前記X線管の異常な
発熱の結果生じる前記絶縁油の急膨張によって前記管容
器が破損するのを防ぐ防爆構造を備えたX線管装置にお
いて、前記防爆構造は、前記急膨張によって変形される
弾性部材と、前記弾性部材と固着され前記弾性部材の変
形によって開かれる開口部と、前記開口部を通じて前記
急膨張した絶縁油を導き入れる絶縁油封入部とからなる
ことを特徴とするX線管装置によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】X線管はその与えられた電力の約
99.4%が熱となって絶縁油に直接放出されるか、陽
極に蓄えられる(陽極に蓄えられた熱も熱輻射および伝
熱によって絶縁油に伝わる)ので、管容器の破損が起こ
らないようにいくつもの安全対策が取られている。
【0008】第1の安全対策として、X線管容器の表面
に温度センサを設け、温度センサによって所謂オーバー
ヒート状態となったならば、X線管装置への電力の供給
を中断し、X線管装置を冷却することが行われている。
【0009】しかし、第1の安全対策がうまく機能しな
い場合には、ガラスで形成されるX線管の外囲器も熱に
よって破損するおそれがある。この場合、絶縁油が高温
の陽極と接触して蒸気になり、管容器内の圧力は前記蒸
気となった絶縁油により急激に上昇し、管容器の設計耐
圧を超えることも考えられる。そこで管容器内の圧力が
設計耐圧を超えても安全を確保するために、油量調整機
構の伸縮隔壁の働く範囲を余分にとっておく防爆構造が
第2の安全対策として行われている。
【0010】この防爆構造は、この温度上昇によって絶
縁油が熱膨張するため管容器内の圧力が上昇しないよう
にゴムやばね等を使った圧力調整機構として例えば伸縮
隔壁を管容器内に設ける。第1の安全対策が機能しなく
なった時の管容器内の圧力は数気圧に達するほど急激に
上昇する。このときの膨張率は数百パーセントとなり、
前記圧力調整機構は大きく膨張することとなる。
【0011】このような防爆構造の機能を維持しつつ、
X線管の通常使用時には絶縁油収納容器が小さく折り畳
まれて収容され、第1の安全対策が機能しないような時
に防爆構造が作用する例を、図面を用いて説明する。図
1は通常使用時の管容器の主要部の断面図、図2は異常
時の管容器の主要部の断面図、図3は管容器内の圧力に
対する蓋の変位(動作点)を説明する図である。
【0012】X線管装置の通常使用時の管容器の主要部
の断面図を図1に示す。X線管装置の管容器2に一部に
設けられた蓋3とこの蓋3を設計耐圧と釣り合う圧力で
押すばね4とこのばね4を収納する保持器5で構成され
ている。蓋3は同心の2段の円筒になっており、円筒の
径の小さい方の側面には半円筒状に溝が設けられており
絶縁油1が円滑に通過できるようになっている。
【0013】また、保持器5には絶縁油1をさらに絶縁
油収納容器6に放出する複数個の穴9が設けられてい
る。絶縁油収納容器6は保持器5の外側に設けられ、ゴ
ムなどて作られている。
【0014】通常、蓋3はばね4によって設計耐圧と釣
り合う圧力で押されており管容器2との間にゴムなどの
気密シール7で気密に保たれている。ここで圧力と蓋3
の管容器2からの変位量の関係は図3ののようになるよ
うに予めばね4を縮めて取り付けている。通常の範囲の
X線管装置の動作では圧力P(1.1気圧以下程度)で
あるので、蓋3が変位して絶縁油1が漏れることは無
い。
【0015】しかしながら図3のように設計耐圧を超え
る圧力P’に達すると、蓋3は管容器2の図面右方向に
変位し気密シール部7に隙間が開き絶縁油1は図2の矢
印のように蓋3,保持器5に設けられる穴8を通り、絶
縁油収納容器6に流れ込むことで管容器2内部の絶縁油
1の蒸気化による圧力の急激な上昇を防ぐことができ
る。
【0016】また、通常使用時では、絶縁油収納容器6
が折り畳められているので、管容器を小さく形成できる
から、X線管装置の小型化にも有利である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、絶縁油の急激な膨張であって
も絶縁油が外部に放出されるおそれのないX線管装置を
提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常使用時の管容器の主要部の断面図。
【図2】急激な膨張時の管容器の主要部の断面図。
【図3】管容器内の圧力に対する蓋の変位を説明する
図。
【符号の説明】
1 絶縁油 2 管容器 4 ばね 6 絶縁油収納容器 8 穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管と、前記X線管を収容すると共に
    前記X線管との間に絶縁油を封入する管容器と、前記管
    容器が前記X線管の異常な発熱の結果生じる前記絶縁油
    の急膨張によって前記管容器が破損するのを防ぐ防爆構
    造を備えたX線管装置において、前記防爆構造は、前記
    急膨張によって変形される弾性部材と、前記弾性部材と
    固着され前記弾性部材の変形によって開かれる開口部
    と、前記開口部を通じて前記急膨張した絶縁油を導き入
    れる絶縁油封入部とからなることを特徴とするX線管装
    置。
JP30944097A 1997-10-27 1997-10-27 X線管装置 Pending JPH11135295A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30944097A JPH11135295A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 X線管装置

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JP30944097A JPH11135295A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 X線管装置

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JPH11135295A true JPH11135295A (ja) 1999-05-21

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ID=17993029

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JP30944097A Pending JPH11135295A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 X線管装置

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JP (1) JPH11135295A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500979A (ja) * 2000-06-02 2004-01-15 グラツト ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 防爆性の容器
JP2010044897A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Hitachi Medical Corp X線管装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500979A (ja) * 2000-06-02 2004-01-15 グラツト ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 防爆性の容器
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