JPH11134495A - 周期成分除去方法およびその装置 - Google Patents

周期成分除去方法およびその装置

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JPH11134495A
JPH11134495A JP9316375A JP31637597A JPH11134495A JP H11134495 A JPH11134495 A JP H11134495A JP 9316375 A JP9316375 A JP 9316375A JP 31637597 A JP31637597 A JP 31637597A JP H11134495 A JPH11134495 A JP H11134495A
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JP
Japan
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data
array
image data
noise signal
scanning direction
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JP9316375A
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English (en)
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Kimihiro Nakatsuka
公博 中塚
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データのような配列データにノイズ信号
成分が重畳されている場合に、元の配列データを劣化す
ることなしにノイズ信号成分を除去する。 【解決手段】 処理前画像データにおいて、走査方向に
周期的に変化するノイズ信号の1周期の半分に当たる距
離だけ互いに離れた2つの画素データの平均を求める平
均演算と、この平均演算の逆演算を行なう処理である復
元演算とを、実質的に行なうフィルタリング処理が施さ
れる。このフィルタリング処理に用いられるフィルタ
は、中心要素a0に「1.0」が、その中心要素a0か
ら上下左右の4方向にそれぞれ、ノイズ信号の1周期
(主走査方向:f1,副走査方向:f2)の1/2だけ
離れた要素a2,a4に「1/8」が、また、さらにそ
の1周期の1/2だけ外側の要素a1,a3に「−1/
8」がそれぞれ設定された構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、単位データを所
定方向に複数並べた配列を表わす配列データ(例えば、
画素の配列を表わす画像データ)から、該配列データに
重畳されたノイズ信号成分を除去する周期成分除去方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像を表わすディジタル画像データ(以
下、単に画像データと呼ぶ)には、周期的に変化するノ
イズ信号成分が重畳されている場合が多い。これは、画
像データは、CCD(charge coupled device)等の撮
像素子を用いて対象物を走査することにより得られるこ
とから、その走査方向に周期的にパターン信号が重畳さ
れやすいためである。特に、印刷物を原稿とした場合、
画像入力時の光学的分解能と印刷の網点の干渉により生
じるモアレによって、走査方向に周期的なパターンが重
畳されることも多い。
【0003】従来より、こうした画像データからノイズ
信号成分を除去する方法として、信号中のピーク成分を
除去する方法や、撮影時にピントをぼかしてモアレの発
生を回避する方法等、各種の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、画像中の必要なデータ部分を取り除いて
しまったり、画像そのものをぼかすものであることか
ら、画像は劣化し画質を低下させる問題が発生した。
【0005】この発明の周期成分除去方法およびその装
置は、画像データのような配列データにノイズ信号成分
が重畳されている場合に、元の配列データを劣化するこ
となしにノイズ信号成分を除去できるようにして、高品
質の配列データを得ることができるようにすることを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0007】本発明の周期成分除去方法は、単位データ
を所定方向に複数並べた配列を表わす第1の配列データ
から、該第1の配列データに重畳されて前記所定方向に
周期的に変化するノイズ信号成分を除去する周期成分除
去方法であって、(a)前記第1の配列データにおいて
前記所定方向に前記ノイズ信号成分の1周期の半分に当
たる距離だけ互いに離れた2つの単位データの平均を求
める第1の演算と、前記第1の演算によって生成された
第2の配列データに関して前記第1の演算の逆演算を行
なう処理である第2の演算と、を実質的に行なうことに
よって、前記ノイズ信号成分が除去された第3の配列デ
ータを生成する工程を備えることを、その要旨としてい
る。
【0008】上記構成の周期成分除去方法によれば、工
程(a)における第1の演算によって、周期的に変化す
るノイズ信号成分の1周期の半分に当たる距離だけ互い
に離れた2つの単位データの平均が求められる。周期的
に変化するノイズ信号成分は、1周期の半分に当たる距
離だけ互いに離れた2つの単位データの間で正側、負側
で互いに打ち消し合う大きさであることから、上記第1
の演算によって、そのノイズ信号成分は除去される。そ
の後、第2の演算によって、第2の配列データに関し第
1の演算の逆演算が行なわれる。第2の配列データは、
第1の演算によってノイズ信号成分が取り除かれている
ことから、第2の演算である逆演算により復元される第
3の配列データは、第1の配列データからノイズ信号成
分を除去したものとなる。
【0009】したがって、この周期成分除去方法によれ
ば、例えば画像データのような配列データにノイズ信号
成分が重畳されている場合に、配列データの元となる原
信号を劣化することなしにノイズ信号成分を除去するこ
とができる。この結果、ノイズ信号の含まれない高品質
の配列データを得ることができる。
【0010】上記周期成分除去方法において、前記第1
の配列データにおける前記所定方向に沿った第1の向き
と該第1の向きに反転した第2の向きとの双方につい
て、前記工程(a)の処理を実行する構成とすることが
できる。
【0011】この構成の周期成分除去方法によれば、第
1の向きと第2の向きとで等方性を保つことができるこ
とから、第3の配列データがエッジの傾斜方向によって
異なった形状に変形するといった支障を防ぐことができ
る。このため、より元の配列データに忠実な高品質の配
列データを得ることができる。
【0012】さらに、上記周期成分除去方法において、
前記第1の配列データは、格子状に並べた複数の画素の
配列により画像を表わす画像データであり、前記画像デ
ータにおける前記画素の配列の主走査方向と副走査方向
の双方について、前記工程(a)の処理を実行すること
により、格子状の前記第3の配列データを求める構成と
することができる。
【0013】一般に、画像データは、CCD等の撮像素
子を用いて対象物を走査することにより得られることか
ら、その走査方向に周期的にノイズ信号が重畳されやす
い。この周期成分除去方法によれば、こうした走査方向
(主、副いずれの走査方向でも可)に周期的に変化する
ノイズ信号成分を除去することが可能となることから、
画像データに比較的重畳しやすい走査方向のノイズ信号
成分を除去することができ、高品質の画像データを得る
ことができる。
【0014】さらに、上記構成の周期成分除去方法にお
いて、前記工程(a)は、前記第1の演算と第2の演算
を同時に実現するフィルタを用いたフィルタリング処理
によって実行されるものとすることができる。
【0015】この周期成分除去方法によれば、フィルタ
リング処理により工程(a)を一度に実現することがで
きることから、処理が容易である。
【0016】また、上記構成の周期成分除去方法におい
て、前記フィルタは、前述した数式1で与えられるもの
である構成とすることもできる。
【0017】さらに、上記構成の周期成分除去方法にお
いて、前記工程(a)は、(a−1)前記第1の演算を
実現する第1のフィルタを用いた第1のフィルタリング
処理を実行する工程と、(a−2)前記第2の演算を実
現する第2のフィルタを用いた第2のフィルタリング処
理を実行する工程とを含む構成としてもよい。
【0018】また、これまで説明してきた周期成分除去
方法において、前記工程(a)は、前記第1の演算と、
前記第2の演算と、前記第3の配列データに関して前記
第1の演算と第2の演算とを同時に実現する演算の逆演
算を行なう処理である第3の演算と、を実質的に行なう
ものである構成とすることも可能である。
【0019】この構成によれば、平均値を求める第1の
演算とその逆変換を行なう第2の演算とに加えて、その
第2の演算によって生成された第3の配列データに基づ
く第3の演算の処理が実質的に行なわれる。第3の配列
データは、ノイズ信号成分が除去されてはいるが、厳密
には、信号の変形(例えば、エッジ部分の強調)が加え
られる傾向にある。この構成によれば、第3の配列デー
タに関して第3の配列データの生成の元になる演算の逆
演算を行なう処理を、第3の演算により実質的に行なう
ことで、上記信号の変形の要因をほぼ除くことができ、
元の画像データ(以下、原画像データと呼ぶ)に、より
一致する高品質の画像データを得ることができる。
【0020】この発明の周期成分除去装置は、単位デー
タを所定方向に複数並べた配列を表わす第1の配列デー
タから、該第1の配列データに重畳されて前記所定方向
に周期的に変化するノイズ信号成分を除去する周期成分
除去装置であって、前記第1の配列データにおいて前記
所定方向に前記ノイズ信号成分の1周期の半分に当たる
距離だけ互いに離れた2つの単位データの平均を求める
第1の演算と、前記第1の演算によって生成された第2
の配列データに関して前記第1の演算の逆演算を行なう
処理である第2の演算と、を実質的に行なうことによっ
て、前記ノイズ信号成分が除去された第3の配列データ
を生成する演算手段を備えることを、その要旨としてい
る。
【0021】この構成の周期成分除去装置は、前述した
本発明の周期成分除去方法と同様な作用、効果を有して
おり、周期的なノイズ信号成分を除去した高品質の配列
データを得ることができる。
【0022】上記の周期成分除去装置において、前記演
算手段は、前記第1の演算と、前記第2の演算と、前記
第3の配列データに関して前記第1の演算と第2の演算
とを同時に実現する演算の逆演算を行なう処理である第
3の演算と、を実質的に行なう構成とすることもでき
る。
【0023】この構成によれば、請求項7記載の周期成
分除去方法と同様な作用、効果を有しており、エッジ部
分の強調等の信号の変形を防いで、原画像データに、よ
り一致する高品質の画像データを得ることができる。
【0024】
【発明の他の態様】この発明は、次のような他の態様も
含んでいる。この態様は、コンピュータシステムのマイ
クロプロセッサによって実行されることによって、上記
の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェアプ
ログラムを格納した携帯型記憶媒体である。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。
【0026】1)第1実施例の画像処理装置の構成:図
1は、本発明の第1実施例を適用する画像処理装置を示
すブロック図である。この画像処理装置は、CPU10
とメインメモリ12を備えた処理ユニット20を備える
ものである。処理ユニット20は、算術論理演算回路と
して構成されており、各種処理を行なうCPU10に
は、画像入力インタフェース22を介して、イメージス
キャナ24が接続されている。また、CPU10には、
入出力インタフェイス30を介して、キーボード32
と、ポインティングデバイスとしてのマウス34と、表
示手段としてのカラーCRT36と、各種データを一時
的に記憶するハードディスク装置38およびフレキシブ
ルドライブ装置40が接続されている。
【0027】メインメモリ12は、各種プログラムおよ
び各種データを記憶している。この各種プログラムのう
ちの一つとして、画像処理装置の各機能(詳細には、こ
の発明の各工程または各手段の各機能)を実現するため
の周期成分除去処理プログラムpfがあり、各種データ
のうちの一つとして、その周期成分除去処理プログラム
の実行時に用いられるフィルタデータdfがある。
【0028】上記周期成分除去処理プログラムpf等の
ソフトウェアプログラムは、フロッピディスク、CD−
ROM、光磁気ディスク、ICカード等のコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供され
る。コンピュータ(処理ユニット20が該当する)は、
その記録媒体からソフトウェアプログラムを読み取って
内部記憶装置(上記メインメモリ12が該当する)また
は外部記憶装置(ハードディスク装置38、フレキシブ
ルドライブ装置40等が該当する)に転送する。あるい
は、通信経路を介してコンピュータにソフトウェアログ
ラムを供給するようにしてもよい。詳しくは、コンピュ
ータをモデムが接続された構成とし、モデムは通信回線
に接続され、通信回線はサーバを含むネットワークに接
続された構成とする。これにより、サーバは、通信回線
を介してソフトウェアプログラムを処理ユニット20に
供給するプログラム供給装置としての機能を有すること
になる。
【0029】ソフトウェアプログラムの機能を実現する
時には、内部記憶装置に格納されたソフトウェアプログ
ラムがCPU10によって実行される。また、記録媒体
に記録されたソフトウェアプログラムをコンピュータが
読み取ってCPU10によって直接実行するようにして
もよい。
【0030】イメージスキャナ24は、CCDを用いて
原稿の画像を光学的にスキャンして多値のデジタル画像
データを読み取る装置である。
【0031】こうした構成の画像処理装置によれば、C
PU10は、次のような処理を行なう。 CPU10は、イメージスキャナ24により得られた
デジタル画像データを取り込んで、ハードディスク装置
38にそのデジタル画像データ(特許請求の範囲の第1
の配列データに相当する。以下、処理前画像データと呼
ぶ。)DT1を格納する。 CPU10は、ハードディスク装置38に格納された
処理前画像データDT1に周期成分を除去するためのフ
ィルタリング処理を施して処理済画像データ(特許請求
の範囲の第3の配列データに相当する)を生成し、ハー
ドディスク装置38にその処理済画像データDT2を格
納する。
【0032】2)フィルタの定め方の詳細:メインメモ
リ12に記憶されるフィルタデータdfで示されるフィ
ルタについて、次に説明する。ここでは、説明を簡単な
ものとするため、画像データが画素を一方向だけに配列
した一次元画像データである場合についてまず説明する
【0033】一次元画像データの画素配列(第1の画素
配列)をP(i)で表わし、これに重畳されている周期
成分の1周期のピッチ(以下、このピッチを「周期ピッ
チ」とも呼ぶ)を画素数換算でf個であるとする。な
お、P(i)といった一次元配列表現は、配列のi番目
に存在する画素の濃度値(grey level)と呼ばれる数値
を示している。iは、配列子で整数である。また、fは
正の整数である。ここでは、まず、一次元画像データの
画素配列P(i)において、上記fの1/2の距離だけ
互いに離れた2つの画素間で平均演算を行なう。この演
算処理は、下記の数式2で示される。
【0034】
【数2】
【0035】この平均演算処理を行なった結果、第2の
画素配列P2(i)が得られる。一次元画像データに重
畳される周期成分において1周期の1/2の距離だけ互
いに離れた2つの位置の値は、符号が逆転した同じ絶対
値を示すものであることから、両者の間で平均演算を行
なうことで、その周期成分を打ち消すことができる。こ
のため、上記第2の画素配列P2(i)は上記周期成分
が除去されたものとなる。
【0036】次に、その第2の画素配列P2(i)に対
して、上記平均演算の逆演算を行なうことにより、平均
演算前の画素配列を推定する。この逆演算による復元処
理は、上記数式2を変形して求めた下記の数式3で示さ
れる。
【0037】
【数3】
【0038】数式2を単純に変形した場合、数式3の右
辺の第2項目に相当する項目は、平均演算前のP(i+
f/2)となり、数式3は数式2からの完全な可逆式で
はない。しかしながら、数式3では、平均演算後のP2
(i+f/2)を用いることで、平均演算後の画素配列
からの復元を可能としている。実際、画像データに重畳
された周期成分は、数式2で相殺されるため、平均演算
後の画素配列P2から完全に復元することはできない
が、数式3に従うことにより、周期ピッチfの周期成分
が除かれ、その上で、画像データ中のエッジ部等を近似
的に復元した第3の画素配列P3を得ることができる。
【0039】数式3に数式2を代入して変形すると下記
の数式4が得られる。
【0040】
【数4】
【0041】したがって、上記数式4に従う演算処理を
画像データに施すことにより、その画像データ中に含ま
れる周期ピッチfの周期成分を除去することが可能にな
る。但し、数式4に従う演算処理では処理対象画素(以
下、注目画素とも呼ぶ)について周期成分除去処理を行
なう際、1/2周期後の画素の画像データP(i+f/
2)を参照している。そのため、周期成分が加算される
前の画像データ(原画像データ)における注目画素周辺
の濃度変化に応じて演算結果が変化する。すなわち、注
目画素の画像データP(i)と1/2周期後の画素の画
像データP(i+f/2)との大小関係に応じて、処理
後の画像が異なった形状になる。この場合、注目画素の
前の画素、すなわち、1/2周期前の画素の画像データ
P(i−f/2)を参照すれば、処理後の画像の等方性
が保てる。この変換は下記の数式5で示される。
【0042】
【数5】
【0043】この数式5に従う演算処理が、一次元画像
データの画素配列P(i)に対して最適な変換処理を施
す。
【0044】実際の一次元画像データを用いて、上記数
式5に従う演算処理により、画像データがどういった形
に変換されるかを、次に説明する。図2は、一次元画像
データについて上記演算処理を施した場合の演算結果を
例示する説明図である。図2の(a)は原信号を表わ
し、(b)は周期成分であるノイズ信号が重畳された処
理前信号を表わし、(c)は演算処理が施された処理済
信号を表わす。上記ノイズ信号は、1周期が2画素分
で、振幅が40レベル分である。
【0045】図2の(b)において、例えば、第13番
目の画素データP(13)に注目して、数式5に従う演
算を行なってみる。図2の(b)に示すように、P(1
1),P(12),P(13),P(14),P(1
5)は、それぞれ値120,86,120,86,12
6であることから、上記数式5から、P3(13)=
(120+43−63+120+43−60)/2=1
01.5となる。この演算結果の値は図2の(c)の画
素P3(13)の値と一致している。このことは、図2
の(c)に示す画素データP3(i)は、図2の(b)
に示す画素データP2(i)に数式5に従う演算処理を
施した結果であることを示している。
【0046】この図2の(c)から、画素データP3
(i)は、上記ノイズ信号を含まないものであることが
判る。これは、図2の(a)に示す原画像データとほぼ
一致していることが判る。即ち、この図2で示した演算
結果から次のようなことが判る。処理前画像データP
(i)に数式5に従う演算処理を施すことにより、その
処理前画像データP(i)に重畳されたノイズ信号を除
去し原画像データにほぼ一致した処理済画像データP3
(i)を得ることができる。
【0047】次に、画像データが、画素を格子状に配列
した二次元画像データである場合について説明する。な
お、この明細書では、画像データの2次元配列表現をつ
ぎのように定めている。図3は、画像データの2次元配
列表現を示す説明図である。図示するように、画像デー
タの画素配列をPで表記すると、P(i,j)は配列の
i行j列に存在する画素の濃度値と呼ばれる数値を表わ
す。なお、図中、縦下方向が、画像データを生成する際
の主走査方向Yに相当し、右横方向が、副走査方向Xに
相当する。
【0048】前述してきた一次元データについての考え
方(即ち、上記数式5に従う演算処理を一次元画像デー
タに施すことにより、その画像データ中に含まれる周期
ピッチfの周期成分を除去することが可能となるといっ
た考え方)は、二次元画像データに対して拡張すること
ができ、このときの二次元画像データの画素配列P
(i,j)に対する演算処理は、下記の数式6で示され
る。
【0049】
【数6】
【0050】数式6では、主走査方向Y、副走査方向X
とで除去すべき周期成分のピッチは同じfとしたが、こ
れに替えて、それぞれ異なる周期成分のピッチf1、f
2である場合、数式6の右辺の前半部分の「f」を「f
1」に、後半部分の「f」を「f2」に変更した数式、
即ち、下記の数式7となる。
【0051】
【数7】
【0052】メインメモリ12に格納されたフィルタデ
ータdfで示されるフィルタFは、上記数式7に基づい
て作成されている。図4は、このフィルタFの配列要素
を示す説明図である。図示するように、メインメモリ1
2に記憶されるフィルタデータdfで示されるフィルタ
Fは、縦方向(主走査方向Yに対応する方向)にM個、
横方向(副走査方向Xに対応する方向)にN個の格子状
(M×N)の係数マトリックスであり、その中心の要素
a0に「1.0」が、その中心要素a0から縦方向にそ
れぞれ上下とも、1周期分のピッチf1(前述した周期
成分の周期)だけ離れた要素a1(この要素が最も外
側)に「−1/8」が、また、中心要素a0と最も外側
の要素a1との中間に位置する要素a2、即ち、中心要
素から上下縦方向に、2分の1周期(f1/2)離れた
要素a2に「1/8」がそれぞれ設定されている。さら
に、中心要素a0から横方向にそれぞれ左右とも、1周
期分のピッチf2に相当するだけ離れた要素a3(この
要素が最も外側)に「−1/8」が、また、その中心要
素a0と最も外側の要素a3との中間に位置する要素a
4、即ち、その中心要素a0から上下縦方向に、2分の
1周期(f2/2)離れた要素a4に「1/8」がそれ
ぞれ設定されている。なお、フィルタFにおいてこれら
要素a0ないしa4に該当しない要素部分には、「0」
がそれぞれ設定されている。
【0053】また、縦、横双方の周期成分のピッチf
1,f2が、共に図2で示した例と同じ2画素分である
とすると、2分の1周期は、1画素分となることから、
そのときのフィルタFは、図5に示すように、上記要素
a0ないしa4が互いに隣接した、5×5の係数マトリ
ックスとなる。
【0054】3)周期成分除去処理の手順:CPU10
で実行される前記に当たる周期成分除去処理につい
て、次に詳述する。この処理は、メインメモリ12に格
納される周期成分除去処理プログラムをCPU10が実
行することで実現される。図6は、CPU10により実
行される周期成分除去処理の手順を示すフローチャート
である。
【0055】図6に示すように、CPU10は、処理が
開始されると、まず、前記の処理によりハードディス
ク装置38に格納された処理前画像データDT1を入力
する処理を行なう(ステップS100)。次いで、CP
U10は、その処理前画像データDT1に、主走査方向
Yの周期成分(ノイズ信号)NS1と副走査方向Xの周
期成分(ノイズ信号)NS2とが共に重畳されているか
否かを判別する(ステップS110)。ここで、主走査
方向Yのノイズ信号NS1とは、周期の方向が主走査方
向Yであるノイズ信号であり、副走査方向Xのノイズ信
号NS2とは、周期の方向が副走査方向Xであるノイズ
信号であり、この判別は、オペレータによって目視にて
行なわれるものである。オペレータは、処理前画像デー
タDT1を図示しないプリンタから一旦印刷して、その
印刷物を目視により観察し、周期的に変化するノイズが
主走査方向Yと副走査方向Xの双方に重畳されているか
否かを判別する。
【0056】図7は、処理前画像データDT1による印
刷物の一例を示す説明図である。図7の例では、処理前
画像データDT1に、主走査方向Yのノイズ信号NS1
と副走査方向Xのノイズ信号NS2が重畳されているこ
とがわかる。オペレータは、こうした印刷物から、両ノ
イズ信号NS1,NS2が重畳されているか否かを判別
する。
【0057】ステップS110で両方のノイズ信号NS
1,NS2が重畳されていないと判別されると、CPU
10は、この処理前画像データDT1に対してフィルタ
リング処理は不要であるとして、この処理の実行を終了
する。一方、ステップS110で両方のノイズ信号NS
1,NS2が重畳されていると判別されると、処理をス
テップS120に進める。ステップS120では、CP
U10は、両走査方向Y,Xのノイズ信号NS1,NS
2について1周期のピッチf1,f2を入力する処理を
行なう。この入力処理は、オペレータによってキーボー
ド32から入力されるもので、上記周期ピッチf1,f
2は、画素数を単位として入力される。オペレータは、
処理前画像データDT1の印刷物を目視により観察し、
ノイズの強度のピーク部分と隣り合うピーク部分との間
に何個の画素が存在するかを各走査方向Y,X毎に数え
ることにより周期ピッチf1,f2を求め、その数値を
直接キーボード32から入力する。
【0058】ステップS120の実行後、CPU10
は、上記主走査方向Yおよび副走査方向Xの周期成分の
周期ピッチf1,f2から、主走査方向YにM個、副走
査方向XにN個の格子状のフィルタFを作成する処理を
行なう(ステップS130)。このフィルタFは、前述
した数式7に示す関係を実現する図4に示す配列要素の
もので、ステップS130ではこのフィルタFを作成す
る処理を行なう。
【0059】ステップS130の実行後、CPU10
は、変数jを上記フィルタFの主走査方向の大きさMの
1/2の値にセットする(ステップS140)ととも
に、変数iを上記フィルタFの副走査方向の大きさNの
1/2の値にセットする(ステップS150)。なお、
ステップS140およびS150の処理は小数点以下の
値を四捨五入したものである。続いて、上記処理前画像
データDT1を構成する画素データP(i,j)に上記
フィルタFの値を積和演算して、処理済画像データDT
2を構成する画素データTP(i,j)を算出する(ス
テップS160)。ここで、積和演算は次の数式8に従
う演算処理である。
【0060】
【数8】 ここで、上式における*は積和演算子を示す。
【0061】続いて、変数iを値1だけインクリメント
し(ステップS170)、その変数iに上記フィルタF
の主走査方向の大きさMの1/2の値を加えた値が、処
理前画像データDT1の主走査方向の最大値Ymax より
大きいか否かを判別する(ステップS180)。ここで
大きいと判別されると、処理をステップS150に戻
し、ステップS150からステップS180までの処理
を繰り返し実行する。
【0062】こうしたステップS150からステップS
180までの繰り返し処理により、処理前画像データD
T1の主走査方向Yに順に上記フィルタFによるフィル
タリング処理が実行される。
【0063】続いて、変数jを値1だけインクリメント
し(ステップS190)、その変数jに上記フィルタデ
ータFの副走査方向の大きさNの1/2の値を加えた値
が、処理前画像データDT1の副走査方向の最大値Xma
x より大きいか否かを判別する(ステップS200)。
ここで大きくないと判別されると、処理をステップS1
40に戻し、ステップS140からステップS200ま
での処理を繰り返し実行する。こうした繰り返しの処理
により、副走査方向Xにも順に上記フィルタFによるフ
ィルタリング処理が施される。一方、ステップS200
で大きいと判別されると、ステップS210に処理を進
める。このステップS210では、処理済画像データD
T2をハードディスク装置38に出力する。その後、こ
の処理を終了する。
【0064】以上詳述してきた、この第1実施例の画像
処理装置によれば、処理前画像データDT1において、
走査方向に周期的に変化するノイズ信号の1周期の半分
に当たる距離だけ互いに離れた2つの画素データで平均
値を求める平均演算(第1の演算)と、この平均演算の
逆演算を行なう処理である復元演算(第2の演算)と
を、実質的に行なうフィルタリング処理が施される。こ
のため、平均演算によって走査方向に周期的に変化する
ノイズ信号が1周期の2分の1距離だけ離れた間で互い
に打ち消されることから、ノイズ信号が除去された処理
済画像データDT2を得ることができる。
【0065】したがって、この第1実施例によれば、画
像データに走査方向のノイズ信号成分が重畳されている
場合に、原画像データを劣化することなしにノイズ信号
成分を除去することができることから、高品質の画像デ
ータを得ることができる。特に、この第1実施例では、
画像データに、主走査方向Y、副走査方向Xに格子状に
ノイズ信号NS1,NS2が重畳されている場合に、両
方向のノイズを十分に除去することができ、高品質の画
像データを得ることが可能となっている。また、この第
1実施例では、フィルタを用いたフィルタリング処理に
より、平均演算および復元演算を同時に行なうようにな
されていることから、ソフトウェアプログラムによる処
理アルゴリズムの記述を容易とすることができ、また、
処理速度が高速となることから処理に要する時間の短縮
を図ることができる。
【0066】4)第1実施例の変形例:なお、この第1
実施例では、周期成分の除去を行なうフィルタリング処
理の対象となる処理前画像データを、主走査方向Yの周
期方向を持つノイズ信号NS1と副走査方向Xの周期方
向を持つノイズ信号NS2とが共に重畳されているもの
に限っていたが、これに替えて、両ノイズ信号NS1,
NS2のうちのいずれか一方が重畳されている画像デー
タを処理対象としてもよいが、この場合には、フィルタ
リング処理で用いるフィルタを次に示す配列要素を持つ
ものに変更する必要がある。
【0067】図8は、主走査方向Yの周期方向を持つノ
イズ信号NS1を除去するためのフィルタF2の配列要
素を示す説明図である。このフィルタF2は、前述した
一次元画像データについての考察に従う数式5に基づい
て作成されたものである。図示するように、このフィル
タF2は、M×Nの格子状の係数マトリックスであり、
その中心の要素b0に「1.0」が、その中心要素b0
から縦方向にそれぞれ上下とも、1周期分のピッチfだ
け離れた要素b1(この要素が最も外側)に「−1/
4」が、また、中心要素b0と最も外側の要素b1との
中間に位置する要素b2、即ち、中心要素から上下縦方
向に2分の1周期(f1/2)離れた要素b2に「1/
4」がそれぞれ設定されている。なお、これら要素b0
ないしb2に該当しない要素部分には、「0」がそれぞ
れ設定されている。このフィルタF2を用いたフィルタ
リング処理により、主走査方向Yの周期方向を持つノイ
ズ信号NS1を除去することができる。
【0068】図9は、副走査方向Xの周期方向を持つノ
イズ信号NS2を除去するためのフィルタF3の配列要
素を示す説明図である。このフィルタF3は、前述した
フィルタF2を中心要素b0を中心に、時計回り(ある
いは反時計回り)に45度回転させた構成を備えてい
る。このフィルタF3を用いたフィルタリング処理によ
り、副走査方向Xの周期方向を持つノイズ信号NS1を
除去することができる。
【0069】なお、前記第1実施例およびその変形例で
は、画像データに重畳された周期成分としてのノイズ信
号が、主走査方向もしくは副走査方向の周期方向である
場合について説明してきたが、これに替えて、その周期
方向が走査方向に対して45度の角度で傾斜する場合に
ついて、次に説明する。
【0070】図10は、斜め方向のノイズ信号が重畳さ
れた処理前画像データDT1による印刷物の一例を示す
説明図である。処理前画像データDT1には、図10に
示す例では、周期方向が主走査方向Yに対して反時計回
りに45度傾斜したノイズ信号NS11と、副走査方向
Xに対して反時計回りに45度傾斜したノイズ信号NS
12とが重畳されている。なお、ノイズ信号NS11の
周期ピッチはf11であり、ノイズ信号NS12の周期
ピッチはf12であるとする。これらノイズ信号NS1
1,NS12を除去するためのフィルタリング処理で用
いるフィルタは、次に示す配列要素を持つものとなる。
【0071】図11は、斜め方向の周期方向を持つノイ
ズ信号NS11,NS12を除去するためのフィルタF
4の配列要素を示す斜視図である。図示するように、こ
のフィルタF2の配列要素は、上記第1実施例の図4に
示したフィルタFを、中心要素a0を中心に反時計回り
に45度回転させた構成を備えている。このフィルタF
4を用いて第1実施例と同様なフィルタリング処理を処
理前画像データに施すことにより、周期方向が走査方向
に対して45度の角度をなす上記ノイズ信号NS11,
NS12を除去することができる。
【0072】図12は、斜め方向の周期方向を持つノイ
ズ信号が一方向だけ画像データに重畳されている場合の
フィルタF5の配列要素を示す説明図である。図示する
ように、このフィルタF5の配列要素は、上記第1実施
例の図9に示したフィルタF3を、中心要素a0を中心
に反時計回りに45度回転させた構成を備えている。こ
のフィルタF5を用いて第1実施例と同様なフィルタリ
ング処理を処理前画像データに施すことにより、周期方
向が走査方向に対して45度の角度をなすノイズ信号を
除去することができる。
【0073】なお、上記変形例では、周期方向が走査方
向に対して45度傾いているノイズ信号を除去する場合
について説明してきたが、これに替えて、ノイズ信号の
傾斜角が45度以外の場合には、次のような処理が必要
となる。その傾斜したノイズ信号の傾斜角度と1周期ピ
ッチとから、そのベクトル成分を主走査方向Yおよび副
走査方向Xへ分解し、これらを主走査方向Yおよび副走
査方向Xの周期成分とする。この構成によって、様々な
角度に傾斜したノイズ信号の除去が可能となる。
【0074】次に、この発明の第2実施例について説明
する。 5)第2実施例:前述した第1実施例では、走査方向に
ノイズ信号の周期ピッチの2分の1だけ互いに離れた画
素データ間で重みつき平均値を求める平均演算と、この
平均演算の逆演算を行なう復元演算との両者を同時に実
現するフィルタを用いたフィルタリング処理を実行して
いたが、これに替えて、この第2実施例では、上記平均
演算を実現する第1のフィルタを用いた第1のフィルタ
リング処理と、上記復元演算を実現する第2のフィルタ
を用いた第2のフィルタリング処理とを別工程にて行な
う構成としている。なお、この第2実施例を適用する画
像処理装置は、第1実施例の画像処理装置とそのハード
ウェア構成が同一のものであり、第1実施例の画像処理
装置との相違点は、処理ユニット20のCPU10にて
実行される周期成分除去処理プログラムの構成にある。
【0075】6)処理の手順:図13は、周期成分除去
処理の手順を示すフローチャートである。図示するよう
に、処理が開始されると、CPU10は、まず、第1実
施例のステップS100ないしステップS120と同じ
ステップS300ないしステップS320の処理を行な
う。その後、CPU10は、ステップS320で入力し
た周期ピッチf1,f2から第1フィルタFaを作成す
る処理を行なう(ステップS330)。この第1フィル
タFaは、前述した一方向の平均化を示す数式2を、逆
方向との等方性を図り、さらに、2次元に拡張して、そ
の結果、得られた以下の数式9に従って作成されたもの
である。
【0076】
【数9】
【0077】図14は、周期ピッチf1,f2が共に2
画素である場合の第1フィルタFaの配列要素を示す説
明図である。周期ピッチf1,f2が共に2画素である
場合、図示するように、第1フィルタFaは、3×3の
格子状の係数マトリックスであり、中心要素c0は「1
/2」であり、中心要素c0の上下左右の4方の各要素
c1ないしc4は全て「1/8」であり、それら以外の
各要素は全て「0」である。
【0078】その後、CPU10は、ステップS300
で入力した処理前画像データDT1に対して、第1フィ
ルタFaを用いたフィルタリング処理を実行する(ステ
ップS340)。このフィルタリング処理の結果、処理
前画像データDT1(特許請求の範囲の第一の配列デー
タに相当する)に対して、平均演算が施された結果であ
る中間画像データDT11(特許請求の範囲の第2の配
列データに相当する)が作成される。
【0079】ステップS340の処理を終えると、次い
で、CPU10は、周期ピッチf1,f2から第2フィ
ルタFbを作成する処理を行なう(ステップS35
0)。この第2フィルタFbは、前述した一方向の復元
演算を示す数式3を、逆方向との等方性を図り、さら
に、2次元に拡張して、その結果、得られた以下の数式
10に従って作成されたものである。
【0080】
【数10】
【0081】図15は、周期ピッチf1,f2が共に2
画素である場合の第2フィルタFbの配列要素を示す説
明図である。周期ピッチf1,f2が共に2画素である
場合、図示するように、第2フィルタFbは、3×3の
格子状の係数マトリックスであり、中心要素d0は
「2.0」であり、中心要素d0の上下左右の4方の各
要素d1ないしd4は全て「−1/4」であり、それら
以外の各要素は全て「0」である。
【0082】その後、CPU10は、ステップS340
で作成された中間画像データDT11に対して、第2フ
ィルタFbを用いたフィルタリング処理を実行する(ス
テップS360)。このフィルタリング処理の結果、復
元演算が施された結果である処理済画像データ(特許請
求の範囲の第3の配列データに相当する)DT12が作
成される。CPU10は、その後、この処理済画像デー
タDT12をハードディスク装置38に出力する(ステ
ップS370)。その後、この処理を終了する。
【0083】以上詳述してきた、この第2実施例の画像
処理装置によれば、処理前画像データDT1に対して平
均演算を行ない、その後、平均演算後の中間画像データ
DT11に対して復元演算を行なう。平均演算によれ
ば、周期的に変化するノイズ信号の1周期の半分に当た
る距離だけ互いに離れた2つの単位データの平均が求め
られることから、第1実施例と同様な作用により、ノイ
ズ信号成分を除去することができる。
【0084】したがって、この第2実施例によれば、第
1実施例と同様に、周期的なノイズ信号成分を除去した
高品質の画像データを得ることができる。
【0085】次に、この発明の第3実施例について説明
する。 7)第3実施例の考え方:第1実施例において画像デー
タに適用されるフィルタは注目画素から離れた位置の画
素の画像データも参照して該注目画素の画像データを決
定している。そのため、注目画素あるいは参照画素が画
像中のエッジに相当する画素である場合には、該エッジ
の位置を移動させる、あるいはエッジの強度を変化させ
る、といった好ましくない画像変形が引き起こされる恐
れがある。この場合、巨視的にはぶれたような画像が出
力されることになる。この場合、前記フィルタによって
処理された処理済画像データDT2に対して、メディア
ンフィルタリング等のエッジ保存性のある平滑化処理を
行ない上記画像変形を軽減するという対応策が考えられ
る。
【0086】しかし、上記平滑化処理によって別の画像
変形が引き起こされる恐れもある。第3実施例では、処
理済画像データDT2に対しさらに別のフィルタリング
処理を施すことにより、画像変形が発生しない高画質の
画像データを得る。
【0087】第1実施例のフィルタリング処理で用いた
フィルタについての数学的な解析を、次に示す。いま、
周期成分が重畳される前の原信号をG(i)とし、重畳
された周期成分をKsin(2πi/f) とする。ここ
で、iは原信号の配列の位置、fは周期成分のピッチ
(単位は画素数)とする。周期成分が加法的に重畳され
ているとすると、ノイズ信号除去の対象となる信号系列
P(i)は、次の数式11で示すことができる。
【0088】
【数11】
【0089】数式11を、前述してきた平均演算および
復元演算を同時に一次元画像データに施す数式4に代入
すると、次の数式12となる。
【0090】
【数12】
【0091】数式12には、周期成分は含まれず、G
(i+f/2)=G(i+f)が成り立てば、完全に修
復されたことになる。しかし、多くの場合、この条件は
成り立たず、原信号G(i)に上記数式10のG(i+
f/2)およびG(i+f)が互いにキャンセルされな
いまま加算された結果となる。G(i+f/2)−G
(i+f)の演算は配列の位置である3f/4を中心と
した場合の1次微分演算であり、これが結果として得ら
れる信号に先鋭化を与える要因となる。しかし、先鋭化
するべき位置がずれているため、本来の鮮鋭機能として
は働かず、画像の変形と認識される場合もある。
【0092】そこで、数式12を基に逆変換によってG
(i)を推定する。数式12を変形すると、次の数式1
3を得ることができる。
【0093】
【数13】
【0094】この数式13を再帰的にP3(i)で表現
すると、次の数式14になる。
【0095】
【数14】
【0096】この数式14の()内の演算は、位置(i
+3f/2)でのラプラシアンに他ならないが、推定す
るべき信号G(i)に作用する値は1/4に縮小されて
いる。ここで、近似的に()内を値0と考えると、原信
号G(i)は、次の数式15になる。
【0097】
【数15】
【0098】実際の処理としては、数式4に従う周波数
成分の除去を行なう演算(平均演算と復元演算を同時に
実現する演算)を行ない、その後、数式15に従う修復
演算(特許請求の範囲の第3の演算に相当する)を行な
う。この結果、原信号G(i)を推定することができ
る。但し、数式15での処理を行なう場合、強度は弱い
にしても、離れた点(3f/2)の逆極性のラプラシア
ン結果、即ち、逆極性の輪郭情報が加えられるので、結
果として画像がぶれたようになってしまう可能性があ
る。このような場合は、数式15の第2項に係数αを作
用させることにより、第2項の強度を抑制すればよい。
即ち、数式15を次の数式16に変形する。
【0099】
【数16】
【0100】ここで、係数αは値1以上の値である。こ
の係数αの値を変えることで修復の程度を抑制すること
が可能となる。係数αが比較的大きな値である場合、数
式4の周期成分除去結果はそのまま有効となるが、係数
αが値1に近づくほど、修復の程度が向上する。
【0101】この第3実施例を適用する画像処理装置
は、第1実施例の画像処理装置とそのハードウェア構成
が同一のものであり、第1実施例の画像処理装置との相
違点は、処理ユニット20のCPU10にて実行される
周期成分除去処理プログラムの構成にある。
【0102】8)処理の手順:図16は周期成分除去処
理の手順を示すフローチャートである。図示するよう
に、処理が開始されると、CPU10は、まず、第1実
施例のステップS100ないしステップS120と同じ
ステップS400ないしステップS420の処理を行な
う。その後、CPU10は、修復レベル係数αを入力す
る(ステップS425)。この入力処理は、オペレータ
によってキーボード32から入力されるもので、オペレ
ータは、対象とする画像から、その画像に適した修復レ
ベル係数αを入力する。
【0103】修復レベル係数αは対象画像が、エッジが
多い細かな画像であるか、エッジが少ない滑らかな画像
であるかに応じて決定される。修復レベル係数αを1に
近づけて修復レベルをあげると位置のずれたエッジ強調
が発生するので、高周波成分を多く含む画像では修復レ
ベルαは高めに設定される。
【0104】ステップS425の実行後、CPU10
は、ステップS420で求めた主走査方向Yおよび副走
査方向Xの周期ピッチf1,f2およびステップS42
5で求めた修復レベル係数αから、フィルタF10を作
成する処理を行なう(ステップS430)。このフィル
タF10は、第1実施例で示した周波数成分の除去を行
なう演算(平均演算と復元演算を同時に実現する演算)
と前述した修復演算とを同時に実現する演算を行なうも
のである。この演算を表わす数式について、次に説明す
る。
【0105】まず、前述した数式3を数式16に代入す
ると、以下の数式17になる。
【0106】
【数17】
【0107】数式17を等方性を保つようにすると、下
記の数式18になる。
【0108】
【数18】
【0109】ここで、修復レベル係数αが値1であり、
周期ノイズ信号の1周期の大きさが画素変換で値2であ
るとすると、数式18は下記の数式19に変換される。
【0110】
【数19】
【0111】数式19をフィルタリング用のフィルタと
して表わすと、このフィルタは図17に示す配列要素と
なる。図中、空欄の要素は値0である。この図17に示
したフィルタF9は、周期方向が主走査方向Yであるノ
イズ信号を除去するためのものである。
【0112】この一次元データについての考え方を二次
元画像データに拡張すると、下記に示す数式20が得ら
れる。
【0113】
【数20】
【0114】数式20をフィルタリング用のフィルタと
して表わすと、このフィルタF10は図18に示す配列
要素となる。図中、空欄の要素は値0である。この図1
8に示したフィルタF10は、周期方向が主走査方向Y
であるノイズ信号と周期方向が副走査方向Xであるノイ
ズ信号との双方を除去を除去するためのものである。
【0115】ステップS430では、上記フィルタF1
0を作成する。なお、このフィルタF10は、修復レベ
ル係数αが値1であり、主走査方向Yおよび副走査方向
Xの各ノイズ信号の1周期の大きさが共に画素変換で値
2である場合の例である。なお、このフィルタF10の
縦および横方向の画素数はV,W(V,Wは整数)とな
っている。
【0116】ステップS430でフィルタF10が作成
されると、その後、CPU10は、処理をステップS4
40に進める。ステップS440ないしステップS51
0の処理は、前述した第一実施例のステップS140な
いしステップS510と同様な処理を行なうものであ
り、処理前画像データDT1に対してフィルタF10を
用いたフィルタリング処理を施す。このフィルタリング
処理により作成された画像データは、ステップS510
で処理済画像データDT21としてハードディスク装置
38に出力される。その後、この処理を終了する。
【0117】以上詳述してきた、この第3実施例の画像
処理装置によれば、前述した、平均演算(第1の演算)
および復元演算(第2の演算)と、その復元演算によっ
て生成された画像データ(第1実施例の処理済画像デー
タDT2に相当する)に関して上記平均演算と復元演算
を同時に実現する演算の逆変換を行なう処理である修復
演算(第3の演算)と、をフィルタF10を用いたフィ
ルタリングにより同時に行なっている。このため、前述
したように、原信号のエッジ部分の強調等の画像データ
の変形を与える要因をほぼ除くことができることから、
原画像データに、より一致した高品質の画像データを得
ることができる。
【0118】図19は、一次元画像データについて上記
修復演算を施した場合の演算結果を、図2で示した信号
とともに示す説明図である。図19の(a)ないし
(c)は、図2の(a)ないし(c)と同一で、図19
の(d)は、上記修復演算が施された修復済信号P4
(i)を表わす。
【0119】図19に示すように、処理済信号P3
(i)は、原信号のエッジに当たる部分が強調されて鮮
鋭化されているが、これに対して、修復済信号P4
(i)は、その鮮鋭度が抑えられていることがわかる。
この図19からも、修復済信号P4は、処理済信号P3
に比べて、原信号により一致していることがわかる。
【0120】なお、この発明は上記の実施例に限られる
ものではなく、例えば、画像データに替えて他の配列デ
ータを用いた構成等、その要旨を逸脱しないような範囲
において種々の態様において実施することが可能であ
る。
【0121】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用する画像処理装置を
示すブロック図である。
【図2】一次元画像データについて数式5に従う演算処
理を施した結果得られる処理済み信号を、原信号ととも
に例示する説明図である。
【図3】画像データの2次元配列表現を示す説明図であ
る。
【図4】フィルタリングに用いるフィルタFの配列要素
を示す説明図である。
【図5】縦、横の周期成分のピッチf1,f2が共に2
画素分であるときのフィルタFの配列要素を示す説明図
である。
【図6】CPU10により実行される周期成分除去処理
の手順を示すフローチャートである。
【図7】走査方向のノイズ信号が重畳された処理前画像
データDT1による印刷物の一例を示す説明図である。
【図8】主走査方向Yのノイズ信号を除去するためのフ
ィルタF2の配列要素を示す説明図である。
【図9】副走査方向Xのノイズ信号を除去するためのフ
ィルタF3の配列要素を示す説明図である。
【図10】斜め方向のノイズ信号が重畳された処理前画
像データDT1による印刷物の一例を示す説明図であ
る。
【図11】斜め方向の周期方向を持つノイズ信号NS1
1,NS12を除去するためのフィルタF4の配列要素
を示す斜視図である。
【図12】斜め方向の周期方向を持つノイズ信号が一方
向だけである場合のフィルタF5の配列要素を示す説明
図である。
【図13】第2実施例における周期成分除去処理の手順
を示すフローチャートである。
【図14】第1フィルタFaの配列要素を示す説明図で
ある。
【図15】第2フィルタFbの配列要素を示す説明図で
ある。
【図16】第3実施例における周期成分除去処理の手順
を示すフローチャートである。
【図17】フィルタF9の配列要素を示す説明図であ
る。
【図18】第3実施例のフィルタリングに用いるフィル
タF10の配列要素を示す説明図である。
【図19】一次元画像データについて修復演算を施した
場合の演算結果を、図2で示した信号とともに示す説明
図である。
【符号の説明】
10…CPU 12…メインメモリ 20…処理ユニット 22…画像入力インタフェース 24…イメージスキャナ 30…入出力インタフェイス 32…キーボード 34…マウス 36…カラーCRT 38…ハードディスク装置 40…フレキシブルドライブ装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位データを所定方向に複数並べた配列
    を表わす第1の配列データから、該第1の配列データに
    重畳されて前記所定方向に周期的に変化するノイズ信号
    成分を除去する周期成分除去方法であって、(a)前記
    第1の配列データにおいて前記所定方向に前記ノイズ信
    号成分の1周期の半分に当たる距離だけ互いに離れた2
    つの単位データの平均を求める第1の演算と、前記第1
    の演算によって生成された第2の配列データに関して前
    記第1の演算の逆演算を行なう処理である第2の演算
    と、を実質的に行なうことによって、前記ノイズ信号成
    分が除去された第3の配列データを生成する工程を備え
    る周期成分除去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の周期成分除去方法であっ
    て、 前記第1の配列データにおける前記所定方向に沿った第
    1の向きと該第1の向きに反転した第2の向きとの双方
    について、前記工程(a)の処理を実行する構成である
    周期成分除去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の周期成分除去方
    法であって、 前記第1の配列データは、格子状に並べた複数の画素の
    配列により画像を表わす画像データであり、 前記画像データにおける前記画素の配列の主走査方向と
    副走査方向の双方について、前記工程(a)の処理を実
    行することにより、格子状の前記第3の配列データを求
    める構成である周期成分除去方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれか記載
    の周期成分除去方法であって、 前記工程(a)は、 前記第1の演算と第2の演算を同時に実現するフィルタ
    を用いたフィルタリング処理によって実行されるもので
    ある、周期成分除去方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、下記の数式1で与えら
    れるものである、請求項4記載の周期成分除去方法。 【数1】 ここで、Pは、前記第1の配列データにおける単位デー
    タとしての画素データの濃度値であり、このPに付加さ
    れる添え字i,jは、前記第1の配列データ上の座標位
    置を示し、iは主走査方向の値、jは副走査方向の値で
    ある。Pout は、前記第3の配列データにおける画素デ
    ータの濃度値である。f1は、周期方向が主走査方向で
    ある前記ノイズ信号成分の1周期の大きさであり、f2
    は、周期方向が副走査方向である前記ノイズ信号成分の
    1周期の大きさである。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のうちのいずれか記載
    の周期成分除去方法であって、 前記工程(a)は、(a−1)前記第1の演算を実現す
    る第1のフィルタを用いた第1のフィルタリング処理を
    実行する工程と、(a−2)前記第2の演算を実現する
    第2のフィルタを用いた第2のフィルタリング処理を実
    行する工程とを含む、周期成分除去方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のうちのいずれか記載
    の周期成分除去方法であって、 前記工程(a)は、 前記第1の演算と、前記第2の演算と、前記第3の配列
    データに関して前記第1の演算と第2の演算とを同時に
    実現する演算の逆演算を行なう処理である第3の演算
    と、を実質的に行なうものである、周期成分除去方法。
  8. 【請求項8】 単位データを所定方向に複数並べた配列
    を表わす第1の配列データから、該第1の配列データに
    重畳されて前記所定方向に周期的に変化するノイズ信号
    成分を除去する周期成分除去装置であって、 前記第1の配列データにおいて前記所定方向に前記ノイ
    ズ信号成分の1周期の半分に当たる距離だけ互いに離れ
    た2つの単位データの平均を求める第1の演算と、前記
    第1の演算によって生成された第2の配列データに関し
    て前記第1の演算の逆演算を行なう処理である第2の演
    算と、を実質的に行なうことによって、前記ノイズ信号
    成分が除去された第3の配列データを生成する演算手段
    を備える周期成分除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の周期成分除去装置であっ
    て、 前記演算手段は、 前記第1の演算と、前記第2の演算と、前記第3の配列
    データに関して前記第1の演算と第2の演算とを同時に
    実現する演算の逆演算を行なう処理である第3の演算
    と、を実質的に行なうものである、周期成分除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056144A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Olympus Medical Systems Corp 超音波診断装置

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