JPH1113440A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH1113440A
JPH1113440A JP16830497A JP16830497A JPH1113440A JP H1113440 A JPH1113440 A JP H1113440A JP 16830497 A JP16830497 A JP 16830497A JP 16830497 A JP16830497 A JP 16830497A JP H1113440 A JPH1113440 A JP H1113440A
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利行 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のロッカアームの連動および連動解除を切
換可能である連動切換手段が連動解除状態に在るときに
機関弁に対して自由となり得る自由ロッカアームに、一
対の支持壁部が設けられるとともに両支持壁間に支軸が
架設され、動弁カムにころがり接触するローラがベアリ
ングを介して前記支軸に回転自在に支持され、押圧手段
により自由ロッカアームがローラを対応の動弁カムに接
触させる方向に押圧される内燃機関の動弁装置におい
て、自由ロッカアームの構造が複雑化したり、大型化す
ることを回避する。 【解決手段】自由ロッカアーム21が備える両支持壁部
331 ,332 の一方に押圧手段に接触する受け部62
が一体に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッカアームが備
える第1および第2支持壁部間に支軸が架設され、ベア
リングを介して前記支軸にローラが回転自在に支持さ
れ、ローラを動弁カムにころがり接触せしめる方向に前
記ロッカアームが押圧手段で押圧される内燃機関の動弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、特公平2−5
0286号公報等により既に知られており、複数のロッ
カアームのうち連動切換手段が連動解除状態となったと
きに機関弁に対して自由となる自由ロッカアームが備え
る第1および第2支持壁部間に、ベアリングを介してロ
ーラを支持する支軸が架設され、前記ローラを動弁カム
にころがり接触する側に押圧するばね力を発揮する押圧
手段が前記自由ロッカアームに接触している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、各ロッカアームを揺動可能に支持するロッカ
シャフトの軸線と平行な方向での自由ロッカアームの幅
方向中央部に受け部が設けられており、ローラを備えて
いるにもかかわらず受け部が幅方向中央部に配置される
ことにより、自由ロッカアームの構造が複雑化したり、
自由ロッカアームが大型化して重量が増大したりする。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、押圧手段からのばね力を受けるロッカアーム
の構造が複雑化したり、大型化することを回避し得るよ
うにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数の動弁カムが設けられ
るカムシャフトと、相互に隣接配置される複数のロッカ
アームと、相互に隣接したロッカアームを連動させる状
態ならびにその連動を解除する状態を切換可能な連動切
換手段と、前記複数のロッカアームのうち前記連動切換
手段が連動解除状態となったときに機関弁に対して自由
となる自由ロッカアームを該自由ロッカアームに対応す
る動弁カム側に押圧するばね力を発揮する押圧手段とを
含み、相互に間隔をあけて対向する第1および第2支持
壁部が前記自由ロッカアームに設けられ、両支持壁部間
に架設される支軸に、前記自由ロッカアームに対応する
動弁カムにころがり接触するローラがベアリングを介し
て回転自在に支持される内燃機関の動弁装置において、
前記自由ロッカアームが備える両支持壁部の一方に押圧
手段に接触する受け部が一体に設けられることを特徴と
する。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、ローラの側方に受け部が配置されるようにして自
由ロッカアームの構造を単純化することが可能となると
ともに、自由ロッカアームの大型化を回避することがで
き、慣性重量も減少するので内燃機関の高速回転に有利
に対応することができる。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記自由ロッカアー
ムが備える第1支持壁部に前記支軸の一端部を嵌合せし
める第1嵌合孔が設けられ、前記受け部が一体に設けら
れる第2支持壁部に、前記支軸の他端部を嵌合せしめる
第2嵌合孔が第1嵌合孔と同軸に設けられ、第1嵌合孔
の内面に通じる挿入孔が第1支持壁部に設けられ、第1
嵌合孔の内面への前記挿入孔の開口部に対応して前記支
軸の外面に係合溝が設けられ、該係合溝に係合するピン
が前記挿入孔に挿入、固定されることにより、支軸の軸
方向移動および軸線まわりの回転がピンにより阻止され
て支軸の固定が容易となるだけでなく、挿入孔の大きさ
や配置が受け部によって制限されることがなく、また押
圧手段からの荷重がピンに作用し難くして支軸の固定強
度を増大することができる。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、前記自由ロッカアームと
は異なる他のロッカアームを配列方向一端側に配置して
各ロッカアームが隣接配置され、前記連動切換手段が、
前記他のロッカアーム内に形成される油圧室の油圧変化
に伴なうピストンの作動に応じて各ロッカアームの連動
および連動解除を切換可能に構成され、前記支軸が前記
ピストンの摺動作動を案内すべく円筒状に形成され、前
記自由ロッカアームは、第1支持壁部を前記他のロッカ
アーム側に配置して支持部材に支持されることにより、
連動切換手段が備えるピストンの挿入側で支軸が自由ロ
ッカアームに固定されるので、支軸への前記ピストンの
挿入がスムーズとなる。
【0009】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1ないし3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記自由ロッカアームが備える第1および第2支持壁部の
うち前記受け部が設けられる側の支持壁部に、自由ロッ
カアームを揺動可能に支持する支持部材に設けられた油
路からの潤滑油を自由ロッカアームのベアリングに給油
するための潤滑油路が設けられることにより、空洞であ
る潤滑油路の形成にもかかわらず受け部が在ることによ
り支持壁部の剛性低下を回避することができるととも
に、潤滑油路が空洞であることに伴なう支持壁部の重量
減少を前記受け部で補うようにして両支持壁部の重量バ
ランスを良好にすることができる。
【0010】さらに請求項5記載の発明は、動弁カムが
設けられるカムシャフトと、相互に間隔をあけて対向す
る第1および第2支持壁部を有するロッカアームと、両
支持壁部間に架設される支軸と、ベアリングを介して前
記支軸に回転自在に支持されるローラと、該ローラを前
記動弁カムにころがり接触せしめる方向に前記ロッカア
ームを押圧するばね力を発揮する押圧手段とを含む内燃
機関の動弁装置において、前記ロッカアームが備える両
支持壁部の一方に押圧手段に接触する受け部が一体に設
けられることを特徴とする。
【0011】このような請求項5記載の発明の構成によ
れば、ローラの側方に受け部が配置されるようにしてロ
ッカアームの構造を単純化することが可能となるととも
に、ロッカアームの大型化を回避することができ、慣性
重量も減少するので内燃機関の高速回転に有利に対応す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0013】図1ないし図10は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は動弁装置の一部を示す縦断面図で
あって図2の1−1線断面図、図2は図1の2矢視平面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4
線断面図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は図
2の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、図
8は図2の8−8線断面図、図9は図4の9−9線断面
図、図10は図9の10−10線断面図である。
【0014】先ず図1において、多気筒たとえば直列4
気筒内燃機関のシリンダヘッド11には、気筒毎に一対
の吸気弁口12…が設けられる。両吸気弁口12…は、
機関弁としての吸気弁V…により個別に開閉されるもの
であり、それらの吸気弁V…のステム13…は、シリン
ダヘッド11にそれぞれ設けられたガイド筒14…に摺
動可能に嵌合される。各ガイド筒14…から上方に突出
したステム13…の上端部に設けられるリテーナ15…
とシリンダヘッド11との間には各ステム13…を囲繞
する弁ばね16…が設けられ、それらの弁ばね16…の
ばね力により吸気弁V…は吸気弁口12…を閉じる方向
に付勢される。
【0015】図2ないし図4を併せて参照して、両吸気
弁V,Vには、動弁装置17が連結されるものであり、
該動弁装置17は、図示しないクランク軸に1/2の減
速比で連動、連結されるカムシャフト18と、両吸気弁
V…の一方に連動、連結される第1駆動ロッカアーム1
9と、両吸気弁V…の他方に連動、連結される第2駆動
ロッカアーム20と、両吸気弁V…に対して自由となり
得る自由ロッカアーム21と、カムシャフト18と平行
な軸線を有して前記各ロッカアーム19,20,21を
共通にかつ揺動可能に支持する支持部材としての固定の
ロッカシャフト22と、各ロッカアーム19〜21の連
動および連動解除を切換可能な連動切換手段23とを備
える。
【0016】カムシャフト18には、高速用動弁カム2
6と、両吸気弁V…にそれぞれ対応して高速用動弁カム
26の両側に配置される低速用動弁カム25,25とが
固定的に設けられる。
【0017】高速用動弁カム26は、機関の高速運転域
で両吸気弁V…を開閉作動せしめるカムプロフィルを有
するものであり、カムシャフト18の軸線を中心とする
円弧状のベース円部26aと、該ベース円部26aから
半径方向外方に張出す高位部26bとを有する。低速用
動弁カム25は、機関の低速運転域で吸気弁V…を開閉
作動せしめるカムプロフィルを有するものであり、カム
シャフト18の軸線を中心とする円弧状に形成されるベ
ース円部25aと、カムシャフト18の半径方向外方へ
のベース円部25aからの張出量を高速用動弁カム26
における高位部26bのベース円部26aからの張出量
よりも小とするとともに該高位部26bよりも狭い中心
角範囲にわたってベース円部25aから張出した高位部
25bとを有する。
【0018】第1駆動ロッカアーム19、第2駆動ロッ
カアーム20および自由ロッカアーム21は、第1およ
び第2駆動ロッカアーム19,20で自由ロッカアーム
21を挟むようにして相互に隣接配置され、ロッカシャ
フト22で共通にかつ揺動可能に支持される。
【0019】第1および第2駆動ロッカアーム19,2
0には、吸気弁V…側に延びる腕部19a,20aが一
体に設けられており、それらの腕部19a,20aの先
端には、両吸気弁V…におけるステム13…の上端に当
接するタペットねじ27,27が進退自在に螺合され
る。
【0020】ロッカシャフト22およびタペットねじ2
7間で第1駆動ロッカアーム19には、ロッカシャフト
22の軸線と平行な方向で相互に対向する第1および第
2支持壁部311 ,312 を両側に形成するようにして
上下に開口した開口部34が設けられ、低速用動弁カム
25にころがり接触する円筒状のローラ28が前記開口
部34に配置されるようにして第1駆動ロッカアーム1
9に回転自在に支持される。またロッカシャフト22お
よびタペットねじ27間で第2駆動ロッカアーム20に
は、ロッカシャフト22の軸線と平行な方向で相互に対
向する第1および第2支持壁部321 ,322 を両側に
形成するようにして上下に開口した開口部35が設けら
れ、低速用動弁カム25にころがり接触する円筒状のロ
ーラ29が前記開口部35に配置されるようにして第2
駆動ロッカアーム20に回転自在に支持される。さらに
自由ロッカアーム21には、ロッカシャフト22の軸線
と平行な方向で相互に対向する第1および第2支持壁部
331 ,332 を両側に形成するようにしてロッカシャ
フト22と反対側および上下に開口した開口部36が設
けられ、高速用動弁カム26にころがり接触する円筒状
のローラ30が前記開口部36に配置されるようにして
自由ロッカアーム21に回転自在に支持される。
【0021】第1駆動ロッカアーム19において第1支
持壁部371 には、自由ロッカアーム21側を開放した
有底の第1嵌合孔371 がロッカシャフト22の軸線と
平行に設けられ、第2支持壁部372 には、両端を開放
した第2嵌合孔372 が第1嵌合孔371 と同軸に設け
られる。第2駆動ロッカアーム20において自由ロッカ
アーム21側である第1支持壁部321 には両端を開放
した第1嵌合孔381がロッカシャフト22の軸線と平
行に設けられ、第2支持壁部322 には自由ロッカアー
ム21側を開放した有底の第2嵌合孔382 が第1嵌合
孔381 と同軸に設けられる。自由ロッカアーム21に
おいて第1駆動ロッカアーム19側である第1支持壁部
331 には両端を開放した第1嵌合孔391 がロッカシ
ャフト22の軸線と平行に設けられ、第2支持壁部33
2 には、両端を開放した第2嵌合孔392 が第1嵌合孔
391 と同軸に設けられる。
【0022】第1駆動ロッカアーム19の第1嵌合孔3
1 にはその閉塞端に当接するまで円筒状の支軸41の
一端部が嵌合され、第2嵌合孔372 には前記支軸41
の他端部が嵌合される。また第2駆動ロッカアーム20
の第1嵌合孔381 には、円筒状の支軸42の一端部が
嵌合され、第2嵌合孔382 にはその閉塞端に当接する
まで前記支軸42の他端部が嵌合される。さらに自由ロ
ッカアーム21の第1および第2嵌合孔391 ,392
には円筒状の支軸43の両端部がそれぞれ嵌合される。
【0023】図5を併せて参照して、第1駆動ロッカア
ーム19の第2支持壁部312 には、ロッカシャフト2
2および第2嵌合孔372 の軸線を結ぶ直線と交差する
方向に延びて第2嵌合孔372 の内面に通じる挿入孔4
4が設けられ、第2嵌合孔372 の内面への該挿入孔4
4の開口部に対応して支軸41の外面には、該支軸41
の軸線を中心とする仮想円Cの接線方向に沿って延びる
係合溝50が設けられる。挿入孔44には、中間部を係
合溝50に係合せしめるようにしてピン47がたとえば
圧入により挿入、固定され、これにより支軸41が第1
駆動ロッカアーム19に固定される。
【0024】第2駆動ロッカアーム20の第1支持壁部
321 には、支軸41の第1駆動ロッカアーム19への
固定構造と同様の構造で支軸42が固定される。すなわ
ち、第2駆動ロッカアーム20の第1支持壁部321
設けられた挿入孔45に挿入、固定されるピン48が、
第1嵌合孔381 に嵌合されている支軸42の外面に設
けられた係合溝51に係合される。
【0025】さらに自由ロッカアーム21の第1支持壁
部331 には、支軸41の第1駆動ロッカアーム19へ
の固定構造ならびに支軸42の第2駆動ロッカアーム2
0への固定構造と同様の構造で支軸43が固定される。
すなわち、自由ロッカアーム21の第1支持壁部331
に設けられた挿入孔46に挿入、固定されるピン49
が、第1嵌合孔391 に嵌合されている支軸43の外面
に設けられている係合溝52に係合される。
【0026】第1駆動ロッカアーム19の第1および第
2支持壁部311 ,312 間で、ローラ28と支軸41
との間にはニードルベアリング53が介装され、第2駆
動ロッカアーム20の第1および第2支持壁部321
322 間で、ローラ29と支軸42との間にはニードル
ベアリング54が介装され、自由ロッカアーム21の第
1および第2支持壁部331 ,332 間で、ローラ30
と支軸43との間にはニードルベアリング55が介装さ
れる。
【0027】図6において、自由ロッカアーム21の下
方でシリンダヘッド11には、自由ロッカアーム21の
ローラ30を高速用動弁カム26にころがり接触せしめ
る方向のばね力を自由ロッカアーム21に作用せしめる
押圧手段としてのロストモーション機構58が設けら
れ、該ロストモーション機構58は、上部を開放してシ
リンダヘッド11に設けられる有底の摺動孔59に摺動
可能に嵌合される有底円筒状のリフタ60と、前記摺動
孔59の閉塞端およびリフタ60間に設けられるばね6
1とで構成される。
【0028】一方、自由ロッカアーム21は、ロストモ
ーション機構58からのばね力を受けるべくリフタ60
の上端に接触する受け部62を備えるのであるが、この
受け部62は、自由ロッカアーム21が備える第1およ
び第2支持壁部331 ,33 2 のうち第1支持壁部33
1 に支軸43を固定するためにピン49が挿入、固定さ
れるのに対して、第2支持壁部332 の下部に下方に隆
起して一体に設けられる。
【0029】連動切換手段23は、相互に隣接した第1
駆動ロッカアーム19および自由ロッカアーム21の連
動および連動解除を切換可能なタイミングピストン63
と、相互に隣接した自由ロッカアーム21および第2駆
動ロッカアーム20の連動および連動解除を切換可能な
円筒状の切換ピストン64と、タイミングピストン63
とは反対側で切換ピストン64に接触する有底円筒状の
規制部材65と、規制部材65を切換ピストン64側に
付勢する戻しばね66とを備える。
【0030】タイミングピストン63は、第1駆動ロッ
カアーム19の支軸41に摺動可能に嵌合されるもので
あり、支軸41の一端部が嵌合される第1嵌合孔371
の閉塞端とタイミングピストン63の一端との間に油圧
室67が画成される。ロッカシャフト22内には、図示
しない制御弁を介して油圧源に接続される油路68がた
とえば同軸に設けられており、油圧室67に一端を通じ
させて第1駆動ロッカアーム19の第1支持壁部331
に設けられる連通路70を前記油路68に常時通じさせ
るべく、ロッカシャフト22に連通孔69が設けられ
る。
【0031】図7を併せて参照して、連通路70は、各
ロッカアーム19〜21の配列方向すなわちこの実施例
ではロッカシャフト22の軸線に沿う方向の長さよりも
各ロッカアーム19〜21の配列方向と直交する方向の
長さを大とした横断面形状を有して、各ロッカアーム1
9〜21の配列方向とほぼ直交する平面に沿って延びる
ようにして第1支持壁部311 側で第1駆動ロッカアー
ム19に設けられるものであり、第1駆動ロッカアーム
19の揺動状態にかかわらず油路68を連通路70に常
時連通せしめるべく、連通路70がロッカシャフト22
の外面に臨む範囲よりもロッカシャフト22の周方向に
大きな範囲で連通孔69がロッカシャフト22に設けら
れている。しかも連通路70の他端は第1駆動ロッカア
ーム19の側部に開口するものであり、該連通路70の
中間部がロッカシャフト22で遮断されることになる。
【0032】図8を併せて参照して、第1駆動ロッカア
ーム19において、ロッカアーム19〜21の配列方向
に沿う一端側外面には、前記連通路70を形成すべく外
方に膨らんだ膨らみ部19bが設けられており、第1駆
動ロッカアーム19の前記外面の側縁部19cおよび前
記膨らみ部19b間には複数たとえば2つのリブ71,
71が設けられる。
【0033】ところで、連通路70は、その一部が前記
ロッカシャフト22の軸線と平行な方向で前記支軸41
の一端よりもローラ28側に配置されるようにして第1
駆動ロッカアーム19に設けられるものであり、前記支
軸41の一端部の前記連通路70に対応する部分には該
連通路70に対応した形状の切欠き72が設けられる。
すなわち連通路70を流通する作動油は支軸41で流れ
を阻害されることなく油圧室67に導かれることにな
る。
【0034】切換ピストン64は自由ロッカアーム21
の支軸43に摺動可能に嵌合され、切換ピストン64の
一端はタイミングピストン63の他端に相互に滑ること
を可能として接触せしめられる。
【0035】規制部材65は、有底円筒状に形成されて
第2駆動ロッカアーム20の支軸42に摺動可能に嵌合
されるものであり、この規制部材65の閉塞端が切換ピ
ストン64の他端に相互に滑ることを可能として接触せ
しめられる。また支軸42の内面には、規制部材65に
当接して該規制部材65が支軸42から脱落するのを阻
止するための止め輪73が装着される。戻しばね66
は、第2駆動ロッカアーム20における第2嵌合孔38
2 の閉塞端と規制部材65との間に設けられ、前記第2
嵌合孔382 の閉塞端には開放孔74が穿設される。
【0036】このような連動切換手段23において、機
関の低速運転域では、油圧室67の油圧は比較的低圧で
あり、タイミングピストン63および切換ピストン64
の接触面は第1駆動ロッカアーム19および自由ロッカ
アーム21間に対応する位置に在り、切換ピストン64
および規制部材65の接触面は自由ロッカアーム21お
よび第2駆動ロッカアーム20間に対応する位置に在
る。したがって各ロッカアーム19,20,21は相対
揺動可能な状態に在り、両吸気弁V…が低速用動弁カム
25,25に応じたタイミングおよびリフト量で開閉駆
動されることになる。
【0037】機関の高速運転域では、油圧室67に比較
的高圧の油圧が作用せしめられ、タイミングピストン6
3は切換ピストン64を押圧しながら自由ロッカアーム
21の支軸43に嵌合し、切換ピストン64は規制部材
65を押圧しながら第2駆動ロッカアーム20の支軸4
2に嵌合する。したがって各ロッカアーム19,20,
21は一体的に連結された状態となり、両吸気弁V…は
高速用動弁カム26に応じたタイミングおよびリフト量
で開閉駆動されることになる。
【0038】図9および図10を併せて参照して、自由
ロッカアーム21の両支持壁部33 1 ,332 のうち受
け部62が設けられる側、すなわち第2支持壁部332
には、ロッカシャフト22の油路68に常時通じる潤滑
油路76がその一端を第2嵌合孔392 の内面に開口さ
せるようにして設けられ、第2嵌合孔392 の内面に
は、一端を前記潤滑油路76の一端に通じさせるととも
に他端をベアリング55側に開放せしめた溝77が設け
られる。
【0039】しかも前記潤滑油路76は、各ロッカアー
ム19〜21の配列方向とほぼ平行な方向の長さよりも
各ロッカアーム19〜21の配列方向にほぼ直交する方
向の長さを大とした横断面形状を有するように形成され
ており、自由ロッカアーム21の揺動状態にかかわらず
油路68を潤滑油路76に常時連通せしめるべく、潤滑
油路76がロッカシャフト22の外面に臨む範囲よりも
ロッカシャフト22の周方向に大きな範囲で該ロッカシ
ャフト22に連通孔78が設けられている。また潤滑油
路76の他端は自由ロッカアーム21の側部に開口する
ものであり、該潤滑油路76の中間部がロッカシャフト
22で遮断されることになる。
【0040】ところで、前記各ロッカアーム19,2
0,21は、金属射出成形で形成されるものである。而
して金属射出成形を行なうにあたっては、原料粉末およ
びワックス等のバインダーを混練する工程と、その混練
工程で得たコンパウンドを造粒してペレットを得る工程
と、該ペレットを金型内で射出成形して造形する工程
と、造形製品を加熱してバインダーを取り除く工程と、
焼結処理を施す工程とを順次経過せしめればよい。
【0041】次にこの実施例の作用について説明する
と、各ロッカアーム19〜21には、動弁負荷軽減のた
めのローラ28〜30を回転自在に支持する支軸41〜
43が固定されるが、各支軸41〜43の両端部は、各
ロッカアーム19〜21が備える第1嵌合孔371 ,3
1 ,391 および第2嵌合孔372 ,382 ,392
にそれぞれ嵌合される。しかも第1駆動ロッカアーム1
9の第2支持壁部312に設けられた挿入孔44に挿
入、固定されるピン47が支軸41の係合溝50に係合
され、第2駆動ロッカアーム20の第1支持壁部321
に設けられた挿入孔45に挿入、固定されるピン48が
支軸42の係合溝51に係合され、自由ロッカアーム2
1の第1支持壁部331 に設けられる挿入孔46に挿
入、固定されるピン49が支軸43の係合溝52に係合
されることにより、各支軸41〜43の軸線方向移動お
よび軸線まわりの回転が阻止されるので、支軸41〜4
3を簡単な構造で各ロッカアーム19〜21に固定する
ことができる。
【0042】第1駆動ロッカアーム19には、ロッカシ
ャフト22の油路68と連動切換手段23の油圧室67
とを結ぶ連通路70が、各ロッカアーム19〜21の配
列方向にほぼ直交する平面内で延びるようにして設けら
れており、この連通路70は、ロッカアーム19〜21
の配列方向とほぼ平行な方向の長さよりもロッカアーム
19〜21の配列方向にほぼ直交する方向の長さを大と
した横断面形状を有するものである。したがって、ロッ
カアーム19〜21の配列方向と平行な方向で連通路7
0が占めるスペースを極力小さくすることが可能であ
り、その分だけ第1駆動ロッカアーム19を小型化する
ことが可能となる。
【0043】しかも第1駆動ロッカアーム19では、支
軸41の一端部を第1支持壁部31 1 の第1嵌合孔37
1 に嵌合せしめて該支軸41が第1駆動ロッカアーム1
9に固定されるのであるが、前記連通路70が第1支持
壁部311 側で第1駆動ロッカアーム19に設けられる
ことにより、ローラ28を支持する支軸41を固定する
ための第1支持壁部311 の厚みが増大することを避け
て連通路70を第1駆動ロッカアーム19に配設するこ
とが可能である。しかも前記支軸41の一端部の前記連
通路70に対応する部分に該連通路70に対応した形状
の切欠き72が設けられるので、第1駆動ロッカアーム
19が備える第1支持壁部311 の第1嵌合孔371
の支軸41の接触面積を充分に確保して支軸41の第1
駆動ロッカアーム19への支持強度を確保しつつ、連通
路70をローラ28側により近接させて配置することが
可能であり、それにより第1駆動ロッカアーム19をよ
り小型化することができる。
【0044】このように第1駆動ロッカアーム19の小
型化が可能となることにより、本実施例のような多気筒
内燃機関では、シリンダヘッド11の大幅な小型化が可
能となる。
【0045】またロッカシャフト22の軸線方向に沿う
第1駆動ロッカアーム19の一端側外面には、連通路7
0を形成すべく外方に膨らんだ膨らみ部19bが設けら
れるとともに、前記外面の側縁部19cおよび前記膨ら
み部19間を結ぶリブ71,71が設けられるので、連
通路70を形成する膨らみ部19の剛性を確保しつつ第
1駆動ロッカアーム19の重量軽減を図ることが可能と
なる。
【0046】さらに第1駆動ロッカアーム19の第1支
持壁部311 側に連通路70が設けられるのに対して、
ローラ28を第1支持壁部311 との間に挟む第2支持
壁部312 に、支軸41を固定するための挿入孔44が
設けられるので、第1駆動ロッカアーム19の大型化を
回避して挿入孔44を設けるスペースを確保することが
でき、また空洞である連通路70から比較的離れた位置
に挿入孔44が設けられることにより第1駆動ロッカア
ーム19の剛性上も有利となる。
【0047】自由ロッカアーム21では、第2嵌合孔3
2 の内面に一端を開口させてロッカシャフト22の油
路68に通じる潤滑油路76が設けられ、第2嵌合孔3
2の内面に、一端を前記潤滑油路76の一端に通じさ
せるとともに他端をニードルベアリング55側に開放せ
しめた溝77が設けられるので、油路68から潤滑油路
76および溝77を介してニードルベアリング55に潤
滑油が給油されることになり、自由ロッカアーム21に
潤滑油路76が設けられるとともに第2嵌合孔392
内面に溝77が設けられるだけの簡単な構造でニードル
ベアリング55への給油が可能となる。したがって支軸
43に潤滑油を導くための穿孔加工を施すことが不要で
あり、支軸43の剛性低下を招くおそれがなく、加工工
数も低下する。
【0048】また自由ロッカアーム21は、機関の高速
運転用のカムプロフィルを有する高速用動弁カム26に
従動するものであり、慣性重量が比較的大きく、ニード
ルベアリング55の負荷も比較的大きくなるのである
が、上述のような簡単な構造でニードルベアリング55
に効果的に潤滑油を給油することができ、ニードルベア
リング55に作用する負荷の軽減を図ることが可能とな
る。
【0049】しかも前記潤滑油路76は、ロッカアーム
19〜21の配列方向とほぼ平行な方向の長さよりもロ
ッカアーム19〜21の配列方向にほぼ直交する方向の
長さを大とした横断面形状を有するように形成されるも
のであり、ロッカアーム19〜21の配列方向と平行な
方向で潤滑油路76が占めるスペースを極力小さくする
ことが可能であり、自由ロッカアーム21の小型化が可
能となり、これによっても多気筒内燃機関のシリンダヘ
ッド11を小型化を図ることができる。
【0050】また自由ロッカアーム21では、潤滑油路
76が第2支持壁部332 側に設けられるのに対して支
軸43を固定するための挿入孔46が第1支持壁部33
1 側に設けられるので、自由ロッカアーム21の大型化
を回避して挿入孔46を設けるスペースを確保すること
が可能となり、また空洞である潤滑油路76から比較的
離れた位置に挿入孔44が設けられるので自由ロッカア
ーム21の剛性上も有利となる。
【0051】自由ロッカアーム21は、ロストモーショ
ン機構58のリフター60に接触する受け部62を備え
るのであるが、この受け部62は、第2支持壁部332
の下部に一体に設けられており、ローラ30の側方に受
け部62が配置されるようにして自由ロッカアーム21
の構造を単純化することが可能となるとともに、自由ロ
ッカアーム21の大型化を回避することができ、自由ロ
ッカアーム21の慣性重量を低減して内燃機関の高速回
転に有利に対応することができる。
【0052】しかも支軸43が第1支持壁部331 側で
ピン49により固定されるのに対し、受け部62が第2
支持壁部332 に設けられるので、ピン49を挿入、固
定するための挿入孔46の大きさや配置が受け部62に
よって制限されることがなく、またロストモーション機
構58からの荷重がピン49に作用し難くして支軸43
の固定強度を増大することができる。それに加えて、受
け部62が第2支持壁部332 に一体に設けられるの
で、空洞である潤滑油路76が第2支持壁部33 2 に設
けられているにもかかわらず、第2支持壁部332 の剛
性低下を回避することができるとともに、潤滑油路76
が空洞であることに伴なう第2支持壁部332 の重量減
少を前記受け部62で補うようにして両支持壁部3
1 ,332 の重量バランスを良好にすることができ
る。
【0053】さらに、自由ロッカアーム21は、支軸4
3を固定するための挿入孔46が設けられる第1支持壁
部331 が第1駆動ロッカアーム19側に配置されるよ
うにしてロッカシャフト22に支持され、第2駆動ロッ
カアーム20は、支軸42を固定するための挿入孔45
が設けられる第1支持壁部321 が第1駆動ロッカアー
ム19側に配置されるようにしてロッカシャフト22に
支持されるものであり、連動切換手段23のタイミング
ピストン63および切換ピストン64が挿入される側で
支軸43,42が自由ロッカアーム21および第2駆動
ロッカアーム20に固定されるので、各ピストン63,
64の支軸43,42への挿入作動が円滑となり、連動
切換手段23の連動切換作動がスムーズとなる。
【0054】ところで、各ロッカアーム19〜21は、
金属射出成形で形成されるものであり、第1駆動ロッカ
アーム19の形成と同時に真円ではない連通路70、両
嵌合孔371 ,372 および挿入孔44を形成すること
ができ、第2駆動ロッカアーム20の形成と同時に両嵌
合孔381 ,382 、挿入孔45および開放孔74を形
成することができ、自由ロッカアーム21の形成と同時
に真円では内潤滑油路76、両嵌合孔391 ,392
よび挿入孔46を形成することができる。したがって各
ロッカアーム19〜21の後加工を極力少なくして生産
性の向上を図ることができる。
【0055】上記実施例では、複数のロッカアーム19
〜21の連動および連動解除を連動切換手段23によっ
て切換可能とした動弁装置について説明したが、本発明
は、連動切換手段の有無にかかわらず、ロッカアームを
押圧手段で動弁カム側に押圧するようにした内燃機関の
動弁装置に適用することができる。
【0056】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ローラの側方に受け部が配置されるようにして自由
ロッカアームの構造を単純化することが可能となるとと
もに、自由ロッカアームの大型化を回避することがで
き、自由ロッカアームの慣性重量を低減して内燃機関の
高速回転に有利に対応することができる。
【0058】また請求項2記載の発明によれば、支軸の
軸方向移動および軸線まわりの回転がピンにより阻止さ
れて支軸の固定が容易となるだけでなく、挿入孔の大き
さや配置が受け部によって制限されることがなく、また
押圧手段からの荷重がピンに作用し難くして支軸の固定
強度を増大することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、連動切換手
段が備えるピストンの挿入側で支軸が自由ロッカアーム
に固定されるようにして、支軸への前記ピストンの挿入
がスムーズとなる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、空洞である
潤滑油路の形成にもかかわらず受け部が在ることにより
支持壁部の剛性低下を回避することができ、また両支持
壁部の重量バランスも良好となる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、ローラの側
方に受け部が配置されるようにしてロッカアームの構造
を単純化することが可能となるとともに、ロッカアーム
の大型化を回避することができ、ロッカアームの慣性重
量を低減して内燃機関の高速回転に有利に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】動弁装置の一部を示す縦断面図であって図2の
1−1線断面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線拡大断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】図2の8−8線断面図である。
【図9】図4の9−9線断面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【符号の説明】
18・・・カムシャフト 19,20・・・ロッカアーム 21・・・自由ロッカアーム 22・・・支持部材としてのロッカシャフト 25,26・・・動弁カム 23・・・連動切換手段 30・・・ローラ 331 ・・・第1支持壁部 332 ・・・第2支持壁部 391 ・・・第1嵌合孔 392 ・・・第2嵌合孔 43・・・支軸 46・・・挿入孔 49・・・ピン 52・・・係合溝 55・・・ベアリング 58・・・押圧手段としてのロストモーション機構 62・・・受け部 63,64・・・ピストン 67・・・油圧室 68・・・油路 76・・・潤滑油路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の動弁カム(25,26)が設けら
    れるカムシャフト(18)と、相互に隣接配置される複
    数のロッカアーム(19,20,21)と、相互に隣接
    したロッカアーム(19,21;21,20)を連動さ
    せる状態ならびにその連動を解除する状態を切換可能な
    連動切換手段(23)と、前記複数のロッカアーム(1
    9〜21) のうち前記連動切換手段(23)が連動解除
    状態となったときに機関弁(V)に対して自由となる自
    由ロッカアーム(21)を該自由ロッカアーム(21)
    に対応する動弁カム(26)側に押圧するばね力を発揮
    する押圧手段(58)とを含み、相互に間隔をあけて対
    向する第1および第2支持壁部(331 ,332 )が前
    記自由ロッカアーム(21)に設けられ、両支持壁部
    (331 ,332 )間に架設される支軸(43)に、前
    記自由ロッカアーム(21)に対応する動弁カム(2
    6)にころがり接触するローラ(30)がベアリング
    (55)を介して回転自在に支持される内燃機関の動弁
    装置において、前記自由ロッカアーム(21)が備える
    両支持壁部(331 ,332 )の一方に押圧手段(5
    8)に接触する受け部(62)が一体に設けられること
    を特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記自由ロッカアーム(21)が備える
    第1支持壁部(33 1 )に前記支軸(43)の一端部を
    嵌合せしめる第1嵌合孔(391 )が設けられ、前記受
    け部(62)が一体に設けられる第2支持壁部(3
    2 )に、前記支軸(43)の他端部を嵌合せしめる第
    2嵌合孔(392 )が第1嵌合孔(391)と同軸に設
    けられ、第1嵌合孔(391 )の内面に通じる挿入孔
    (46)が第1支持壁部(331 )に設けられ、第1嵌
    合孔(391 )の内面への前記挿入孔(46)の開口部
    に対応して前記支軸(43)の外面に係合溝(52)が
    設けられ、該係合溝(52)に係合するピン(49)が
    前記挿入孔(46)に挿入、固定されることを特徴とす
    る請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記自由ロッカアーム(21)とは異な
    る他のロッカアーム(19)を配列方向一端側に配置し
    て各ロッカアーム(19〜21)が隣接配置され、前記
    連動切換手段(23)が、前記他のロッカアーム(1
    9)内に形成される油圧室(67)の油圧変化に伴なう
    ピストン(63,64)の作動に応じて各ロッカアーム
    (19〜21)の連動および連動解除を切換可能に構成
    され、前記支軸(43)が前記ピストン(63,64)
    の摺動作動を案内すべく円筒状に形成され、前記自由ロ
    ッカアーム(21)は、第1支持壁部(331 )を前記
    他のロッカアーム(19)側に配置して支持部材(2
    2)に支持されることを特徴とする請求項2記載の内燃
    機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記自由ロッカアーム(21)が備える
    第1および第2支持壁部(331 ,332 )のうち前記
    受け部(62)が設けられる側の支持壁部(332
    に、自由ロッカアーム(21)を揺動可能に支持する支
    持部材(22)に設けられた油路(68)からの潤滑油
    を自由ロッカアーム(21)のベアリング(55)に給
    油するための潤滑油路(76)が設けられることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の
    動弁装置。
  5. 【請求項5】 動弁カム(26)が設けられるカムシャ
    フト(18)と、相互に間隔をあけて対向する第1およ
    び第2支持壁部(331 ,332 )を有するロッカアー
    ム(21)と、両支持壁部(331 ,332 )間に架設
    される支軸(43)と、ベアリング(55)を介して前
    記支軸(55)に回転自在に支持されるローラ(30)
    と、該ローラ(30)を前記動弁カム(26)にころが
    り接触せしめる方向に前記ロッカアーム(21)を押圧
    するばね力を発揮する押圧手段(58)とを含む内燃機
    関の動弁装置において、前記ロッカアーム(21)が備
    える両支持壁部(331 ,332 )の一方に押圧手段
    (58)に接触する受け部(62)が一体に設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
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