JPH11133559A - カラーネガフィルム - Google Patents
カラーネガフィルムInfo
- Publication number
- JPH11133559A JPH11133559A JP10251133A JP25113398A JPH11133559A JP H11133559 A JPH11133559 A JP H11133559A JP 10251133 A JP10251133 A JP 10251133A JP 25113398 A JP25113398 A JP 25113398A JP H11133559 A JPH11133559 A JP H11133559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer unit
- recording layer
- dye
- emulsion
- red
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/0051—Tabular grain emulsions
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/06—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
- G03C1/08—Sensitivity-increasing substances
- G03C1/10—Organic substances
- G03C1/12—Methine and polymethine dyes
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/0051—Tabular grain emulsions
- G03C2001/0055—Aspect ratio of tabular grains in general; High aspect ratio; Intermediate aspect ratio; Low aspect ratio
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C2200/00—Details
- G03C2200/19—Colour negative
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/3022—Materials with specific emulsion characteristics, e.g. thickness of the layers, silver content, shape of AgX grains
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/3041—Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 デジタル走査に適した色素像を提供すること
ができるカラーネガフィルムを開示する。 【解決手段】 赤記録層ユニットの上に緑記録層ユニッ
トを塗布することにより、同じ分光領域に望ましくない
濃度が含まれる赤色のポジへ反転した場合に人間の視感
色知覚により良好に一致する赤露光情報含有色素像記録
を発生させる。青及び緑記録層ユニットに起因する赤露
光情報含有色素像は、(a)記録層ユニットにカラード
マスキングカプラーを存在させず、(b)緑記録層ユニ
ットに平均アスペクト比15未満の平板状粒子乳剤を使
用し、(c)赤記録層ユニットに、575〜710nm
の分光領域内に位置し、560nmにおける吸収が極大
吸収の80〜95%の範囲にある、スペクトルの緑領域
と赤領域とにまたがる50nm以上の全体半値吸収幅を
示す分光増感色素を配置することにより減じられる。
ができるカラーネガフィルムを開示する。 【解決手段】 赤記録層ユニットの上に緑記録層ユニッ
トを塗布することにより、同じ分光領域に望ましくない
濃度が含まれる赤色のポジへ反転した場合に人間の視感
色知覚により良好に一致する赤露光情報含有色素像記録
を発生させる。青及び緑記録層ユニットに起因する赤露
光情報含有色素像は、(a)記録層ユニットにカラード
マスキングカプラーを存在させず、(b)緑記録層ユニ
ットに平均アスペクト比15未満の平板状粒子乳剤を使
用し、(c)赤記録層ユニットに、575〜710nm
の分光領域内に位置し、560nmにおける吸収が極大
吸収の80〜95%の範囲にある、スペクトルの緑領域
と赤領域とにまたがる50nm以上の全体半値吸収幅を
示す分光増感色素を配置することにより減じられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスキャン
を受けることが予定されているカラーネガフィルムに関
する。二種以上のハロゲン化物を含有する粒子及び乳剤
に関してのハロゲン化物の命名はその濃度昇順で行う。
粒子及び乳剤に言及する場合に用いられる用語「高塩化
物」及び「高臭化物」は、それぞれ塩化物又は臭化物が
銀量を基準として50モル%を上回る濃度で存在してい
ることを意味する。用語「等価円直径」又は「ECD」
は、ハロゲン化銀粒子と同じ投影面積を有する円の直径
を意味する。用語「アスペクト比」は、粒子ECDの粒
子厚(t)に対する比率を意味する。用語「平板状粒
子」は、粒子の平行な二つの結晶面が残りのいずれの結
晶面よりも明らかに大きく且つアスペクト比が2以上で
ある粒子を意味する。用語「平板状粒子乳剤」は、平板
状粒子が全粒子投影面積の50%を上回る面積を占めて
いる乳剤を意味する。用語「青分光増感色素」、「緑分
光増感色素」及び「赤分光増感色素」は、ハロゲン化銀
粒子を増感し、そして吸着した場合に、それぞれスペク
トルの青、緑及び赤の領域にピーク吸収を示す色素又は
色素の組合せを意味する。色素に言及する場合の用語
「半値幅」は、その色素が示す吸収がその極大吸収波長
における吸収の半分以上ある分光領域を表す。青記録
用、緑記録用及び赤記録用の各色素像形成性層ユニット
に関しての用語「層ユニット」は、露光輻射線を捕捉す
るための感輻射線性ハロゲン化銀粒子と当該粒子の現像
時に反応するカプラーとを含有する単数又は複数の層を
表す。粒子とカプラーは、一般には同一層内に存在する
が、隣接する層に存在させてもよい。用語「全体半値
幅」は、ある層ユニット内の分光増感色素の組合せが示
す吸収が、任意の一つの波長におけるそれらの混合極大
吸収の半分以上である分光領域を表す。用語「カラード
マスキングカプラー」は、最初から着色しており且つそ
の最初の色が現像工程中の発色現像主薬酸化体との反応
時に消失するカプラーを表す。用語「ステータスM濃
度」は、SPSE Handbook of Photographic Science andE
ngineering, W. Thomas, John Wiley & Sons, New Yor
k, 1973, Section 15.4.2.6 Color Filters に記載され
ているフォトセル及びフィルターの仕様を満たすデンシ
トメーターから得られる濃度測定値を表す。ステータス
M濃度の国際基準については「Photography--Density M
easurements--Part 3: Spectral conditions」, Ref. N
o. ISO 5/3-1984(E)に記載されている。リサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure) は、Kenneth Ma
son Publications社(Dudley House, 12 North St., Ems
worth, Hampshire PO10 7DQ, England) の刊行物であ
る。
を受けることが予定されているカラーネガフィルムに関
する。二種以上のハロゲン化物を含有する粒子及び乳剤
に関してのハロゲン化物の命名はその濃度昇順で行う。
粒子及び乳剤に言及する場合に用いられる用語「高塩化
物」及び「高臭化物」は、それぞれ塩化物又は臭化物が
銀量を基準として50モル%を上回る濃度で存在してい
ることを意味する。用語「等価円直径」又は「ECD」
は、ハロゲン化銀粒子と同じ投影面積を有する円の直径
を意味する。用語「アスペクト比」は、粒子ECDの粒
子厚(t)に対する比率を意味する。用語「平板状粒
子」は、粒子の平行な二つの結晶面が残りのいずれの結
晶面よりも明らかに大きく且つアスペクト比が2以上で
ある粒子を意味する。用語「平板状粒子乳剤」は、平板
状粒子が全粒子投影面積の50%を上回る面積を占めて
いる乳剤を意味する。用語「青分光増感色素」、「緑分
光増感色素」及び「赤分光増感色素」は、ハロゲン化銀
粒子を増感し、そして吸着した場合に、それぞれスペク
トルの青、緑及び赤の領域にピーク吸収を示す色素又は
色素の組合せを意味する。色素に言及する場合の用語
「半値幅」は、その色素が示す吸収がその極大吸収波長
における吸収の半分以上ある分光領域を表す。青記録
用、緑記録用及び赤記録用の各色素像形成性層ユニット
に関しての用語「層ユニット」は、露光輻射線を捕捉す
るための感輻射線性ハロゲン化銀粒子と当該粒子の現像
時に反応するカプラーとを含有する単数又は複数の層を
表す。粒子とカプラーは、一般には同一層内に存在する
が、隣接する層に存在させてもよい。用語「全体半値
幅」は、ある層ユニット内の分光増感色素の組合せが示
す吸収が、任意の一つの波長におけるそれらの混合極大
吸収の半分以上である分光領域を表す。用語「カラード
マスキングカプラー」は、最初から着色しており且つそ
の最初の色が現像工程中の発色現像主薬酸化体との反応
時に消失するカプラーを表す。用語「ステータスM濃
度」は、SPSE Handbook of Photographic Science andE
ngineering, W. Thomas, John Wiley & Sons, New Yor
k, 1973, Section 15.4.2.6 Color Filters に記載され
ているフォトセル及びフィルターの仕様を満たすデンシ
トメーターから得られる濃度測定値を表す。ステータス
M濃度の国際基準については「Photography--Density M
easurements--Part 3: Spectral conditions」, Ref. N
o. ISO 5/3-1984(E)に記載されている。リサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure) は、Kenneth Ma
son Publications社(Dudley House, 12 North St., Ems
worth, Hampshire PO10 7DQ, England) の刊行物であ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、カラーネガ写真要素は、支持体上に青、緑及び赤の
各記録層ユニットを重ね塗りすることにより形成されて
いる。青、緑及び赤の各記録層ユニットは、それぞれ
青、緑及び赤の光に応答して潜像を形成する感輻射線性
ハロゲン化銀乳剤を含有する。さらに、青記録層ユニッ
トはイエロー色素生成性カプラーを、緑記録層ユニット
はマゼンタ色素生成性カプラーを、そして赤記録層ユニ
ットはシアン色素生成性カプラーを、それぞれ含有す
る。像様露光に続いて、写真要素は発色現像液中で処理
される。発色現像液には、酸化されると同時に潜像担持
ハロゲン化銀粒子を選択的に還元して銀にする発色現像
主薬が含まれる。次いで、酸化された発色現像主薬が、
現像された粒子の近傍にある色素生成性カプラーと反応
して画像色素を生ぜしめる。青、緑及び赤の記録層ユニ
ットにおいて、それぞれイエロー(青吸収性)、マゼン
タ(緑吸収性)及びシアン(赤吸収性)の画像色素が形
成される。続いて、写真要素を漂白(すなわち、現像さ
れた銀をハロゲン化銀へ転化し戻す)して現像銀に起因
する中性濃度を除外した後、定着(すなわち、ハロゲン
化銀を除去する)してその後の室内光下での取扱いにお
ける安定性を与える。
り、カラーネガ写真要素は、支持体上に青、緑及び赤の
各記録層ユニットを重ね塗りすることにより形成されて
いる。青、緑及び赤の各記録層ユニットは、それぞれ
青、緑及び赤の光に応答して潜像を形成する感輻射線性
ハロゲン化銀乳剤を含有する。さらに、青記録層ユニッ
トはイエロー色素生成性カプラーを、緑記録層ユニット
はマゼンタ色素生成性カプラーを、そして赤記録層ユニ
ットはシアン色素生成性カプラーを、それぞれ含有す
る。像様露光に続いて、写真要素は発色現像液中で処理
される。発色現像液には、酸化されると同時に潜像担持
ハロゲン化銀粒子を選択的に還元して銀にする発色現像
主薬が含まれる。次いで、酸化された発色現像主薬が、
現像された粒子の近傍にある色素生成性カプラーと反応
して画像色素を生ぜしめる。青、緑及び赤の記録層ユニ
ットにおいて、それぞれイエロー(青吸収性)、マゼン
タ(緑吸収性)及びシアン(赤吸収性)の画像色素が形
成される。続いて、写真要素を漂白(すなわち、現像さ
れた銀をハロゲン化銀へ転化し戻す)して現像銀に起因
する中性濃度を除外した後、定着(すなわち、ハロゲン
化銀を除去する)してその後の室内光下での取扱いにお
ける安定性を与える。
【0003】上記のように処理を行うと、ネガ色素像が
得られる。対応するポジ色素像を得、そして撮影された
物体の色相に視覚的に近づけるため、典型的には、白色
光を、そのカラーネガ像を通して、上記のように青、緑
及び赤の記録層ユニットを、通常は白色反射性支持体上
に塗布してなる第二のカラー写真要素を露光する。この
第二の要素を一般にカラープリント要素と呼ぶ。カラー
プリント要素を上記のように処理すると、最初に撮影さ
れた物体に近似する観察可能なポジ像が得られる。
得られる。対応するポジ色素像を得、そして撮影された
物体の色相に視覚的に近づけるため、典型的には、白色
光を、そのカラーネガ像を通して、上記のように青、緑
及び赤の記録層ユニットを、通常は白色反射性支持体上
に塗布してなる第二のカラー写真要素を露光する。この
第二の要素を一般にカラープリント要素と呼ぶ。カラー
プリント要素を上記のように処理すると、最初に撮影さ
れた物体に近似する観察可能なポジ像が得られる。
【0004】色再現の正確さにまつわる問題のため、カ
ラーネガ要素の商業的な導入が遅れた。カラーネガ式の
画像形成では、二つの色素生成性カプラー含有要素を露
光、処理することにより観察可能なポジ像に到達する。
色素生成性カプラーは、それぞれがハロゲン化銀粒子に
より記録されたものに対応する吸収プロフィールに近い
ということにすぎない色素を生ぜしめる。カラーネガ要
素の色の誤差はカラープリント要素の方にも受け継がれ
るため、目的のプリントにおいて累積した誤差は、何ら
かの形で色を補正しなければ許容できないほど大きくな
る。
ラーネガ要素の商業的な導入が遅れた。カラーネガ式の
画像形成では、二つの色素生成性カプラー含有要素を露
光、処理することにより観察可能なポジ像に到達する。
色素生成性カプラーは、それぞれがハロゲン化銀粒子に
より記録されたものに対応する吸収プロフィールに近い
ということにすぎない色素を生ぜしめる。カラーネガ要
素の色の誤差はカラープリント要素の方にも受け継がれ
るため、目的のプリントにおいて累積した誤差は、何ら
かの形で色を補正しなければ許容できないほど大きくな
る。
【0005】今日もカラースライドの形で使用され続け
ている商業的に許容できる解決策は、上記のカラーネガ
要素と同等のカラー写真要素に反転処理を施す方法であ
る。反転処理では、まずフィルムを黒白処理すること
で、対応する色素像を形成させずに、露光済ハロゲン化
銀粒子を像様現像する。その後、残留するハロゲン化銀
粒子を現像可能にする。発色現像工程及びそれに続く漂
白工程により、撮影された物体に対応する観察可能なカ
ラー画像が得られる。この方法の主な難点は、(a)よ
り複雑な処理工程が必要とされる点、及び(b)プリン
ト要素の露光工程において付与されるような、露光過度
や露光不足を補正するための機会がない点である。
ている商業的に許容できる解決策は、上記のカラーネガ
要素と同等のカラー写真要素に反転処理を施す方法であ
る。反転処理では、まずフィルムを黒白処理すること
で、対応する色素像を形成させずに、露光済ハロゲン化
銀粒子を像様現像する。その後、残留するハロゲン化銀
粒子を現像可能にする。発色現像工程及びそれに続く漂
白工程により、撮影された物体に対応する観察可能なカ
ラー画像が得られる。この方法の主な難点は、(a)よ
り複雑な処理工程が必要とされる点、及び(b)プリン
ト要素の露光工程において付与されるような、露光過度
や露光不足を補正するための機会がない点である。
【0006】従来よりカラーリバーサルフィルム中に存
在しているネガ型ハロゲン化銀乳剤の代わりに直接ポジ
乳剤を使用することによって、複雑な処理を排除するこ
とができる。残念ながら、直接ポジ乳剤は、製造が一段
と難しく、粒状度が同等な場合には感度レベルが低くな
り、そして再反転のような独自の特異な問題を有するこ
とから、ネガ型乳剤の代替品としての使用がほぼ完全に
排除されてしまった。
在しているネガ型ハロゲン化銀乳剤の代わりに直接ポジ
乳剤を使用することによって、複雑な処理を排除するこ
とができる。残念ながら、直接ポジ乳剤は、製造が一段
と難しく、粒状度が同等な場合には感度レベルが低くな
り、そして再反転のような独自の特異な問題を有するこ
とから、ネガ型乳剤の代替品としての使用がほぼ完全に
排除されてしまった。
【0007】最初のカラーリバーサルフィルムの市場導
入後にカラーネガ要素が商業的に受け入れられた。上記
問題の商業的解決策は、カラーネガ要素中にカラードマ
スキングカプラーを配置するというものであった。カラ
ードマスキングカプラーは、粒子の現像が起こった領域
においてその色を消失し、画像色素の望ましくない吸収
の反転となる色素像を生ぜしめる。これは、処理済カラ
ーネガ要素の中性濃度を高めることによって、画像色素
による望ましくない分光吸収を中性化するという効果を
有する。しかしながら、このことは実用上問題とはなら
ない。というのは、これは、プリント要素を当該カラー
ネガ要素を介して露光する時に露光量を高めることによ
って容易に補償されるからである。
入後にカラーネガ要素が商業的に受け入れられた。上記
問題の商業的解決策は、カラーネガ要素中にカラードマ
スキングカプラーを配置するというものであった。カラ
ードマスキングカプラーは、粒子の現像が起こった領域
においてその色を消失し、画像色素の望ましくない吸収
の反転となる色素像を生ぜしめる。これは、処理済カラ
ーネガ要素の中性濃度を高めることによって、画像色素
による望ましくない分光吸収を中性化するという効果を
有する。しかしながら、このことは実用上問題とはなら
ない。というのは、これは、プリント要素を当該カラー
ネガ要素を介して露光する時に露光量を高めることによ
って容易に補償されるからである。
【0008】この点に関し留意すべき点は、リバーサル
カラー要素にはカラードマスキングカプラーはまったく
適用できないという点である。それらは実際にカラーネ
ガフィルムにおいて視覚的に好ましくない色素吸収を増
大させ、全体的に鮭肉色の色調を重畳させるが、これは
カラーネガ像は観察されることが意図されていないため
に許容されているにすぎない。他方、カラーリバーサル
像は観察されるものとされるが、焼付けはされない。こ
のように、カラードマスキングカプラーは、もしリバー
サルフィルムに含まれたなら、視覚的に好ましくないも
のとなり、有用な目的には何ら役に立たないものになる
であろう。
カラー要素にはカラードマスキングカプラーはまったく
適用できないという点である。それらは実際にカラーネ
ガフィルムにおいて視覚的に好ましくない色素吸収を増
大させ、全体的に鮭肉色の色調を重畳させるが、これは
カラーネガ像は観察されることが意図されていないため
に許容されているにすぎない。他方、カラーリバーサル
像は観察されるものとされるが、焼付けはされない。こ
のように、カラードマスキングカプラーは、もしリバー
サルフィルムに含まれたなら、視覚的に好ましくないも
のとなり、有用な目的には何ら役に立たないものになる
であろう。
【0009】感輻射線性ハロゲン化銀粒子はスペクトル
の近紫外領域に対して固有感度を有し、また高臭化物ハ
ロゲン化銀粒子は顕著なレベルの青感度を有する。青記
録層ユニットは、光を捕捉するためにそれらが含有する
高臭化物ハロゲン化銀乳剤の固有感度を頼りにする場合
が多い。光を吸収して露光のエネルギーを感輻射線性ハ
ロゲン化銀粒子へ伝達するために、青記録層ユニットは
場合により、緑及び赤記録層ユニットは常に、ハロゲン
化銀粒子の表面に吸着する分光増感色素を使用する。単
純な教科書的モデルでは、青、緑及び赤の各記録層ユニ
ットにおいて吸収される光は、スペクトルのまさしくそ
の一つの領域に限定される。青、緑及び赤の各記録層ユ
ニットの場合、それぞれ青(400〜500nm)、緑
(500〜600nm)及び赤(600〜700nm)
の各分光領域における光吸収と共に、可視スペクトルの
その他いずれの領域においても顕著な吸収がまったくな
いことが求められる。
の近紫外領域に対して固有感度を有し、また高臭化物ハ
ロゲン化銀粒子は顕著なレベルの青感度を有する。青記
録層ユニットは、光を捕捉するためにそれらが含有する
高臭化物ハロゲン化銀乳剤の固有感度を頼りにする場合
が多い。光を吸収して露光のエネルギーを感輻射線性ハ
ロゲン化銀粒子へ伝達するために、青記録層ユニットは
場合により、緑及び赤記録層ユニットは常に、ハロゲン
化銀粒子の表面に吸着する分光増感色素を使用する。単
純な教科書的モデルでは、青、緑及び赤の各記録層ユニ
ットにおいて吸収される光は、スペクトルのまさしくそ
の一つの領域に限定される。青、緑及び赤の各記録層ユ
ニットの場合、それぞれ青(400〜500nm)、緑
(500〜600nm)及び赤(600〜700nm)
の各分光領域における光吸収と共に、可視スペクトルの
その他いずれの領域においても顕著な吸収がまったくな
いことが求められる。
【0010】実際には、各分光増感色素はピーク(時に
は二重ピーク)吸収波長を示し、そして吸収は露光波長
が当該ピークから離れていくにつれて徐々に減退してい
く。このため、実用上の画像形成ニーズに最も役に立つ
分光増感色素及びその組合せを選択することに相当な努
力が払われたが、色素を組み合わせて使用した場合でさ
えも、可視スペクトルの青、緑又は赤の100nm幅の
セグメントにわたり均一な吸収を実現することは不可能
であることを認識するに至った。
は二重ピーク)吸収波長を示し、そして吸収は露光波長
が当該ピークから離れていくにつれて徐々に減退してい
く。このため、実用上の画像形成ニーズに最も役に立つ
分光増感色素及びその組合せを選択することに相当な努
力が払われたが、色素を組み合わせて使用した場合でさ
えも、可視スペクトルの青、緑又は赤の100nm幅の
セグメントにわたり均一な吸収を実現することは不可能
であることを認識するに至った。
【0011】Schwanらの米国特許第3,672,898
号並びにGiorgianniらの米国特許第5,609,978
号及び同第5,582,961号明細書に、赤記録層ユ
ニット用の分光増感色素であってスペクトルの緑部分に
有意な吸収を示すものを意図的に選択することによって
色再現を改良する試みが例示されている。Giorgianniら
の上記米国特許明細書を参照することにより本明細書の
一部とする。
号並びにGiorgianniらの米国特許第5,609,978
号及び同第5,582,961号明細書に、赤記録層ユ
ニット用の分光増感色素であってスペクトルの緑部分に
有意な吸収を示すものを意図的に選択することによって
色再現を改良する試みが例示されている。Giorgianniら
の上記米国特許明細書を参照することにより本明細書の
一部とする。
【0012】Kofronらの米国特許第4,439,520
号明細書に、画像鮮鋭性を改良し且つ粒状度に関して写
真感度を増大させるために、カラー写真要素のマイナス
ブルー記録層ユニットに分光増感した平板状粒子乳剤を
使用することが記載されている。Kofronらは、平板状粒
子乳剤の平均アスペクト比の増加に伴う性能向上の実現
を実証している。
号明細書に、画像鮮鋭性を改良し且つ粒状度に関して写
真感度を増大させるために、カラー写真要素のマイナス
ブルー記録層ユニットに分光増感した平板状粒子乳剤を
使用することが記載されている。Kofronらは、平板状粒
子乳剤の平均アスペクト比の増加に伴う性能向上の実現
を実証している。
【0013】
【課題を解決するための手段】一側面として、本発明
は、支持体上に、第一色相の色素像を形成することがで
きる青記録乳剤層ユニットと、第二色相の色素像を形成
することができる緑記録乳剤層ユニットと、第三色相の
色素像を形成することができる赤記録乳剤層ユニットと
を塗布して成り、当該赤記録乳剤層ユニットが当該支持
体と当該緑記録層ユニットとの間に配置されている、デ
ジタルスキャンに適した色素像を生ぜしめることができ
るカラーネガフィルムであって、当該青記録層ユニット
及び当該緑記録層ユニットに起因する望ましくない第三
色相の濃度を減じて得られた第三色相の色素像を反転さ
せて対応する赤色のポジ像とした場合に人間の視感色知
覚により良好に一致する第三色相の色素像記録を生ぜし
めるために、当該記録層ユニットにカラードマスキング
カプラーは存在せず、当該緑記録層ユニット及び当該赤
記録層ユニットにはそれぞれ緑及び赤に対して増感させ
た平板状粒子ハロゲン化銀乳剤が使用され、当該緑記録
層ユニットに含まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト
比は15未満であり、そして当該赤記録層ユニットに含
まれる分光増感色素は、575〜710nmの分光領域
内に位置し、560nmにおける吸収が極大吸収の80
〜95%の範囲にある、スペクトルの緑領域と赤領域と
にまたがる50nm以上の全体半値吸収幅を示すことを
特徴とするカラーネガフィルムに関する。
は、支持体上に、第一色相の色素像を形成することがで
きる青記録乳剤層ユニットと、第二色相の色素像を形成
することができる緑記録乳剤層ユニットと、第三色相の
色素像を形成することができる赤記録乳剤層ユニットと
を塗布して成り、当該赤記録乳剤層ユニットが当該支持
体と当該緑記録層ユニットとの間に配置されている、デ
ジタルスキャンに適した色素像を生ぜしめることができ
るカラーネガフィルムであって、当該青記録層ユニット
及び当該緑記録層ユニットに起因する望ましくない第三
色相の濃度を減じて得られた第三色相の色素像を反転さ
せて対応する赤色のポジ像とした場合に人間の視感色知
覚により良好に一致する第三色相の色素像記録を生ぜし
めるために、当該記録層ユニットにカラードマスキング
カプラーは存在せず、当該緑記録層ユニット及び当該赤
記録層ユニットにはそれぞれ緑及び赤に対して増感させ
た平板状粒子ハロゲン化銀乳剤が使用され、当該緑記録
層ユニットに含まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト
比は15未満であり、そして当該赤記録層ユニットに含
まれる分光増感色素は、575〜710nmの分光領域
内に位置し、560nmにおける吸収が極大吸収の80
〜95%の範囲にある、スペクトルの緑領域と赤領域と
にまたがる50nm以上の全体半値吸収幅を示すことを
特徴とするカラーネガフィルムに関する。
【0014】本発明を実施するに当たり有用な典型的な
カラーネガフィルムの構成を以下に示す。 要素SCN−1 SOC 表面オーバーコート BU 青記録層ユニット IL1 第一中間層 GU 緑記録層ユニット IL2 第二中間層 RU 赤記録層ユニット S 支持体 AHU ハレーション防止層ユニット SOC 表面オーバーコート
カラーネガフィルムの構成を以下に示す。 要素SCN−1 SOC 表面オーバーコート BU 青記録層ユニット IL1 第一中間層 GU 緑記録層ユニット IL2 第二中間層 RU 赤記録層ユニット S 支持体 AHU ハレーション防止層ユニット SOC 表面オーバーコート
【0015】支持体Sは、反射性であっても透明であっ
てもよいが、通常は後者が好まれる。反射性である場
合、支持体は白色であり且つ現在カラープリント要素に
用いられている常用のいずれの支持体の形態でもとり得
る。支持体が透明である場合には、無色であっても色味
がかっていてもよく、そして現在カラーネガ要素に用い
られている常用のいずれの支持体の形態(例、無色の又
は色味がかった透明フィルム支持体)でもとり得る。当
該技術分野では、支持体の構成についての詳細は十分に
理解されている。透明及び反射性の支持体の構成は、密
着性向上のための下塗層を含み、先に引用したリサーチ
・ディスクロージャー(Research Disclosure, Item 389
57, XV. Supports) に記載されている。
てもよいが、通常は後者が好まれる。反射性である場
合、支持体は白色であり且つ現在カラープリント要素に
用いられている常用のいずれの支持体の形態でもとり得
る。支持体が透明である場合には、無色であっても色味
がかっていてもよく、そして現在カラーネガ要素に用い
られている常用のいずれの支持体の形態(例、無色の又
は色味がかった透明フィルム支持体)でもとり得る。当
該技術分野では、支持体の構成についての詳細は十分に
理解されている。透明及び反射性の支持体の構成は、密
着性向上のための下塗層を含み、先に引用したリサーチ
・ディスクロージャー(Research Disclosure, Item 389
57, XV. Supports) に記載されている。
【0016】青記録層ユニットBUは、青光に対する露
光を記録するための少なくとも一種のハロゲン化銀乳剤
とイエロー色素生成性カプラーとを含有するが、カラー
ドマスキングカプラーは含有しない。BUに含まれるハ
ロゲン化銀乳剤(一種又は二種以上)は、平板状粒子乳
剤であっても非平板状粒子乳剤であってもよい。特に平
板状粒子乳剤を使用する場合には、BUに含まれる感輻
射線性ハロゲン化銀粒子の表面に一種又は二種以上の青
分光増感色素を吸着させることが好ましい。高臭化物系
の感輻射線性ハロゲン化銀粒子を使用する場合には、ハ
ロゲン化銀粒子の固有青感度を利用して青露光を捕捉す
ることができる。BUは単層形態をとることもできる
し、また二層、三層、四層以上に分割することもでき
る。色素生成性カプラーと感輻射線性粒子はすべての層
内に存在していることが好ましいが、カプラーが、感輻
射線性粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置さ
れた場合に機能し得ることは認識されている。
光を記録するための少なくとも一種のハロゲン化銀乳剤
とイエロー色素生成性カプラーとを含有するが、カラー
ドマスキングカプラーは含有しない。BUに含まれるハ
ロゲン化銀乳剤(一種又は二種以上)は、平板状粒子乳
剤であっても非平板状粒子乳剤であってもよい。特に平
板状粒子乳剤を使用する場合には、BUに含まれる感輻
射線性ハロゲン化銀粒子の表面に一種又は二種以上の青
分光増感色素を吸着させることが好ましい。高臭化物系
の感輻射線性ハロゲン化銀粒子を使用する場合には、ハ
ロゲン化銀粒子の固有青感度を利用して青露光を捕捉す
ることができる。BUは単層形態をとることもできる
し、また二層、三層、四層以上に分割することもでき
る。色素生成性カプラーと感輻射線性粒子はすべての層
内に存在していることが好ましいが、カプラーが、感輻
射線性粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置さ
れた場合に機能し得ることは認識されている。
【0017】緑記録層ユニットGUは、少なくとも一種
の緑増感ハロゲン化銀乳剤とマゼンタ色素生成性カプラ
ーとを含有するが、カラードマスキングカプラーは含有
しない。GUに含まれるハロゲン化銀乳剤(一種又は二
種以上)は、平板状粒子アスペクト比が15未満、好ま
しくは12未満である平板状粒子乳剤である。好適な最
小の平均アスペクト比は5以上である。平均アスペクト
比を上記のように限定することにより、本発明の利点
を、平板状粒子乳剤の非平板状粒子乳剤よりも顕著に優
れたその他の公知の利点を実現しつつ達成することがで
きる。当該平板状粒子乳剤には一種又は二種以上の緑分
光増感色素が含まれており、粒子表面に吸着されてい
る。GUは、単層形態をとることもできるし、また二
層、三層、四層以上に分割することもできる。色素生成
性カプラーと緑増感された感輻射線性粒子とはすべての
層内に存在していることが好ましいが、カプラーが、感
輻射線性粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置
された場合に機能し得ることは認識されている。GUの
構成についての詳細は、任意の添加物を含み、上記の事
項を除き、都合のよい従来のいずれの形態をとることも
できる。
の緑増感ハロゲン化銀乳剤とマゼンタ色素生成性カプラ
ーとを含有するが、カラードマスキングカプラーは含有
しない。GUに含まれるハロゲン化銀乳剤(一種又は二
種以上)は、平板状粒子アスペクト比が15未満、好ま
しくは12未満である平板状粒子乳剤である。好適な最
小の平均アスペクト比は5以上である。平均アスペクト
比を上記のように限定することにより、本発明の利点
を、平板状粒子乳剤の非平板状粒子乳剤よりも顕著に優
れたその他の公知の利点を実現しつつ達成することがで
きる。当該平板状粒子乳剤には一種又は二種以上の緑分
光増感色素が含まれており、粒子表面に吸着されてい
る。GUは、単層形態をとることもできるし、また二
層、三層、四層以上に分割することもできる。色素生成
性カプラーと緑増感された感輻射線性粒子とはすべての
層内に存在していることが好ましいが、カプラーが、感
輻射線性粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置
された場合に機能し得ることは認識されている。GUの
構成についての詳細は、任意の添加物を含み、上記の事
項を除き、都合のよい従来のいずれの形態をとることも
できる。
【0018】赤記録層ユニットRUは、少なくとも一種
の赤増感ハロゲン化銀乳剤とシアン色素生成性カプラー
とを含有するが、カラードマスキングカプラーは含有し
ない。RUに含まれるハロゲン化銀乳剤(一種又は二種
以上)は平板状粒子乳剤である。当該赤記録層ユニット
に含まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト比は、本発
明が求める赤記録の改良にとって重要ではない。しかし
ながら、当該技術分野では、平板状粒子乳剤の平均アス
ペクト比を高めることにより平板状粒子のほとんどの性
能特性が高くなることは認識されている。従って、公知
の平板状粒子乳剤の利点を実現するためには、RUに含
まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト比が5以上であ
ること、そして、ほとんどの場合に、GUに含まれる平
板状粒子乳剤よりも高い平均アスペクト比を示すことが
好ましい。このように、具体的には、RUに含まれる平
板状粒子乳剤の平均アスペクト比は15よりも高い(最
も好ましくは、20以上である)ことが考えられる。
の赤増感ハロゲン化銀乳剤とシアン色素生成性カプラー
とを含有するが、カラードマスキングカプラーは含有し
ない。RUに含まれるハロゲン化銀乳剤(一種又は二種
以上)は平板状粒子乳剤である。当該赤記録層ユニット
に含まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト比は、本発
明が求める赤記録の改良にとって重要ではない。しかし
ながら、当該技術分野では、平板状粒子乳剤の平均アス
ペクト比を高めることにより平板状粒子のほとんどの性
能特性が高くなることは認識されている。従って、公知
の平板状粒子乳剤の利点を実現するためには、RUに含
まれる平板状粒子乳剤の平均アスペクト比が5以上であ
ること、そして、ほとんどの場合に、GUに含まれる平
板状粒子乳剤よりも高い平均アスペクト比を示すことが
好ましい。このように、具体的には、RUに含まれる平
板状粒子乳剤の平均アスペクト比は15よりも高い(最
も好ましくは、20以上である)ことが考えられる。
【0019】RUに含まれる平板状粒子乳剤において粒
子表面には赤分光増感色素が吸着されている。当該赤分
光増感色素は、スペクトルの緑領域と赤領域とにまたが
る50nm以上、好ましくは75nm以上、の全体半値
吸収幅を提供する。
子表面には赤分光増感色素が吸着されている。当該赤分
光増感色素は、スペクトルの緑領域と赤領域とにまたが
る50nm以上、好ましくは75nm以上、の全体半値
吸収幅を提供する。
【0020】RUは、単層形態をとることもできるし、
また二層、三層、四層以上に分割することもできる。色
素生成性カプラーと感輻射線性粒子はすべての層内に存
在していることが好ましいが、カプラーが、感輻射線性
粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置された場
合に機能し得ることは認識されている。
また二層、三層、四層以上に分割することもできる。色
素生成性カプラーと感輻射線性粒子はすべての層内に存
在していることが好ましいが、カプラーが、感輻射線性
粒子と反応的に組み合わされて隣接層内に配置された場
合に機能し得ることは認識されている。
【0021】まったく意外なことに、上記の緑記録層ユ
ニット構成と青記録層ユニット構成との組合せにより、
デジタル走査で検索し、赤へ反転させ、そして青記録層
ユニット及び緑記録層ユニットの赤濃度への寄与分を補
正した場合に、人間の視感色知覚により良好に一致する
シアン色素記録を発生できることが発見された。
ニット構成と青記録層ユニット構成との組合せにより、
デジタル走査で検索し、赤へ反転させ、そして青記録層
ユニット及び緑記録層ユニットの赤濃度への寄与分を補
正した場合に、人間の視感色知覚により良好に一致する
シアン色素記録を発生できることが発見された。
【0022】通常はカラードマスキングカプラーを存在
させることにより達成されている色補正を、走査により
検索されたデジタル記憶画像情報を操作することによっ
て達成することができる。これを行うため、本発明のカ
ラーネガフィルム試料を、独立した領域においてステッ
プタブレットを介して青光、緑光及び赤光で露光し、処
理し、その後各露光領域における青濃度、緑濃度及び赤
濃度を測定する。青露光及び緑露光のみを受けた領域に
おける赤濃度が、白色光を露光したフィルムにおいてイ
エロー画像色素及びマゼンタ画像色素による望ましくな
い赤吸収に起因する赤濃度比率を決定する基準となる。
このイエロー画像色素及びマゼンタ画像色素に起因する
赤吸収を減じることにより、赤記録層ユニット要素の露
光を正確に反映する補正赤記録が得られる。
させることにより達成されている色補正を、走査により
検索されたデジタル記憶画像情報を操作することによっ
て達成することができる。これを行うため、本発明のカ
ラーネガフィルム試料を、独立した領域においてステッ
プタブレットを介して青光、緑光及び赤光で露光し、処
理し、その後各露光領域における青濃度、緑濃度及び赤
濃度を測定する。青露光及び緑露光のみを受けた領域に
おける赤濃度が、白色光を露光したフィルムにおいてイ
エロー画像色素及びマゼンタ画像色素による望ましくな
い赤吸収に起因する赤濃度比率を決定する基準となる。
このイエロー画像色素及びマゼンタ画像色素に起因する
赤吸収を減じることにより、赤記録層ユニット要素の露
光を正確に反映する補正赤記録が得られる。
【0023】走査用のカラーネガフィルムの色補正を、
デジタル記憶画像情報の補正によるか、又は慣例的にカ
ラードマスキングカプラーの内蔵によるかは、重要では
ないと考えられてきた。しかしながら、まったく意外な
ことに、カラードマスキングカプラーを排除すると共
に、(1)緑記録層ユニットの平板状粒子乳剤の平均ア
スペクト比及び(2)赤記録層ユニットの全体半値吸収
幅について上記のように特定することにより、赤記録に
おける人間の視感色知覚との一致性を一層容易に向上で
きることが発見された。
デジタル記憶画像情報の補正によるか、又は慣例的にカ
ラードマスキングカプラーの内蔵によるかは、重要では
ないと考えられてきた。しかしながら、まったく意外な
ことに、カラードマスキングカプラーを排除すると共
に、(1)緑記録層ユニットの平板状粒子乳剤の平均ア
スペクト比及び(2)赤記録層ユニットの全体半値吸収
幅について上記のように特定することにより、赤記録に
おける人間の視感色知覚との一致性を一層容易に向上で
きることが発見された。
【0024】具体的には、上記した特徴の特異な組合せ
により、赤記録層ユニットにおいて、560nmの光に
対する感度を、575〜710nmの分光領域における
光に対する最高感度の80〜95%の範囲とすることが
可能である。このように赤記録層ユニットの感度をスペ
クトルの緑領域にまで拡張できることから、本発明のカ
ラーネガ要素に、人間の網膜に含まれる赤のレセプター
の感度により良好に一致する赤感度が付与される。この
ため、撮影された物体の色の再現が観察者が観察した時
により真実に近いものと知覚される色画像が得られる。
により、赤記録層ユニットにおいて、560nmの光に
対する感度を、575〜710nmの分光領域における
光に対する最高感度の80〜95%の範囲とすることが
可能である。このように赤記録層ユニットの感度をスペ
クトルの緑領域にまで拡張できることから、本発明のカ
ラーネガ要素に、人間の網膜に含まれる赤のレセプター
の感度により良好に一致する赤感度が付与される。この
ため、撮影された物体の色の再現が観察者が観察した時
により真実に近いものと知覚される色画像が得られる。
【0025】このように、本発明によると、本発明によ
るカラーネガフィルムを利用して画像の捕捉を行う画像
形成システムにとって望ましい最終結果が得られる。使
用に際しては、本発明のカラーネガフィルムを像様露光
し、次いで処理して青、緑及び赤の各記録層ユニットに
色素像を生ぜしめる。処理後のフィルムを画素毎に赤、
緑及び青の各濃度についてスキャンし、得られた情報を
デジタルコンピューターのメモリーに記憶する。色補正
情報、例えば、先に説明したようにフィルム試料の露光
により得られた情報を使用するか、又は、従来の経験上
確立されている適当な値を使用することによって、各画
素の青濃度、緑濃度及び赤濃度を減法により補正する。
次いで、当該補正後の青、緑及び赤の各画素濃度を使用
してビデオ信号を発生させ、カラープリント要素を露光
するための露光源(例、青、緑及び赤を別々に発光する
フォトダイオード又はレーザー)を制御するか、カラー
プリンター(例、感熱色素転写型プリンター)又はその
他従来のデジタルから視覚画像への変換のための指示を
出す。
るカラーネガフィルムを利用して画像の捕捉を行う画像
形成システムにとって望ましい最終結果が得られる。使
用に際しては、本発明のカラーネガフィルムを像様露光
し、次いで処理して青、緑及び赤の各記録層ユニットに
色素像を生ぜしめる。処理後のフィルムを画素毎に赤、
緑及び青の各濃度についてスキャンし、得られた情報を
デジタルコンピューターのメモリーに記憶する。色補正
情報、例えば、先に説明したようにフィルム試料の露光
により得られた情報を使用するか、又は、従来の経験上
確立されている適当な値を使用することによって、各画
素の青濃度、緑濃度及び赤濃度を減法により補正する。
次いで、当該補正後の青、緑及び赤の各画素濃度を使用
してビデオ信号を発生させ、カラープリント要素を露光
するための露光源(例、青、緑及び赤を別々に発光する
フォトダイオード又はレーザー)を制御するか、カラー
プリンター(例、感熱色素転写型プリンター)又はその
他従来のデジタルから視覚画像への変換のための指示を
出す。
【0026】BU、GU及びRUの構成についての詳細
は、任意の添加物を含み、上記の事項を除き、都合のよ
い従来のいずれの形態をとることもできる。典型的に
は、各層は少なくとも一種の感輻射線性ハロゲン化銀乳
剤を含有するが、当該乳剤には、化学増感されたハロゲ
ン化銀粒子と、当該粒子の表面に吸着した分光増感色素
と、カブリ防止剤及び/又は安定剤とが含まれ、さらに
ラテックス中に溶解されたか又はベヒクル中に懸濁され
た高沸点液(カプラー溶剤)中に溶解された少なくとも
一種の色素像形成性カプラー(一種以上の別の画像化性
能調節用カプラーを組み合わせる場合が多い)が配合さ
れる。
は、任意の添加物を含み、上記の事項を除き、都合のよ
い従来のいずれの形態をとることもできる。典型的に
は、各層は少なくとも一種の感輻射線性ハロゲン化銀乳
剤を含有するが、当該乳剤には、化学増感されたハロゲ
ン化銀粒子と、当該粒子の表面に吸着した分光増感色素
と、カブリ防止剤及び/又は安定剤とが含まれ、さらに
ラテックス中に溶解されたか又はベヒクル中に懸濁され
た高沸点液(カプラー溶剤)中に溶解された少なくとも
一種の色素像形成性カプラー(一種以上の別の画像化性
能調節用カプラーを組み合わせる場合が多い)が配合さ
れる。
【0027】本発明の実施に有用な感輻射線性ハロゲン
化銀乳剤は、リサーチ・ディスクロージャー(Item 3895
7, I. Emulsion grains and their preparation)に記載
されているものの中から選ぶことができる。高塩化物乳
剤及び高臭化物乳剤は両方共に本発明の企図範囲に含ま
れる。カラーネガ用途の大多数に高臭化物乳剤が用いら
れており、従って好適である。粒子にヨウ化物を取り込
ませることによって粒状度に関連した写真感度を高める
ことができるため、通常は、高臭化物粒子内に少ない割
合の、典型的には銀を基準として約0.5〜15(最適
には1.0〜10)モル%の、ヨウ化物を取り込ませる
ことが好ましい。高臭化物粒子に塩化物を含めてもよい
が、通常は、銀を基準として約5モル%未満に限定され
る。
化銀乳剤は、リサーチ・ディスクロージャー(Item 3895
7, I. Emulsion grains and their preparation)に記載
されているものの中から選ぶことができる。高塩化物乳
剤及び高臭化物乳剤は両方共に本発明の企図範囲に含ま
れる。カラーネガ用途の大多数に高臭化物乳剤が用いら
れており、従って好適である。粒子にヨウ化物を取り込
ませることによって粒状度に関連した写真感度を高める
ことができるため、通常は、高臭化物粒子内に少ない割
合の、典型的には銀を基準として約0.5〜15(最適
には1.0〜10)モル%の、ヨウ化物を取り込ませる
ことが好ましい。高臭化物粒子に塩化物を含めてもよい
が、通常は、銀を基準として約5モル%未満に限定され
る。
【0028】非平板状粒子は適当な任意の形状のもので
あることができる。{100}及び/又は{111}結
晶面を有する規則粒子、例えば立方体、八面体及び立方
八面体、が考えられる。さらに、不規則粒子、例えば、
アンモニア法で調製された粒子や単一又は多重双晶化し
た粒子も考えられる。
あることができる。{100}及び/又は{111}結
晶面を有する規則粒子、例えば立方体、八面体及び立方
八面体、が考えられる。さらに、不規則粒子、例えば、
アンモニア法で調製された粒子や単一又は多重双晶化し
た粒子も考えられる。
【0029】平板状粒子乳剤においては、平板状粒子が
全粒子投影面積の70%以上(最も好ましくは90%以
上)を占めることが好ましい。平板状粒子の厚さは0.
3μm未満であることが好ましい。極薄平板状粒子乳剤
(平均粒子厚が0.07μm未満であるもの)が具体的
には考えられる。
全粒子投影面積の70%以上(最も好ましくは90%以
上)を占めることが好ましい。平板状粒子の厚さは0.
3μm未満であることが好ましい。極薄平板状粒子乳剤
(平均粒子厚が0.07μm未満であるもの)が具体的
には考えられる。
【0030】平板状粒子乳剤の平均粒径(ECD)は、
画像化用途にとって望ましい写真感度と粒状度とのバラ
ンスが得られるように選定される。有用な平均ECDは
従来より10μm未満であるが、実際に5μmを超える
ことは稀である。
画像化用途にとって望ましい写真感度と粒状度とのバラ
ンスが得られるように選定される。有用な平均ECDは
従来より10μm未満であるが、実際に5μmを超える
ことは稀である。
【0031】平板状粒子乳剤の平均アスペクト比は、平
板状粒子の平均ECDとその平均厚さとの関数となる。
典型的には、平板状粒子の析出条件を調整して適当な平
板状粒子厚を得る。平板状粒子の成長が進行するにつれ
て、平板状粒子の平均ECDは増加するが、平板状粒子
の厚さはあったとしてもほとんど増加しない。平板状粒
子の最適な平均ECD及び平均アスペクト比が画像化用
途にとって最適なレベルに到達した時に粒子成長を停止
させる。具体的には、平均アスペクト比の限定が求めら
れている場合には、平板状粒子の成長中に粒子厚を増加
させることで特定のECDを実現させることが考えられ
る。
板状粒子の平均ECDとその平均厚さとの関数となる。
典型的には、平板状粒子の析出条件を調整して適当な平
板状粒子厚を得る。平板状粒子の成長が進行するにつれ
て、平板状粒子の平均ECDは増加するが、平板状粒子
の厚さはあったとしてもほとんど増加しない。平板状粒
子の最適な平均ECD及び平均アスペクト比が画像化用
途にとって最適なレベルに到達した時に粒子成長を停止
させる。具体的には、平均アスペクト比の限定が求めら
れている場合には、平板状粒子の成長中に粒子厚を増加
させることで特定のECDを実現させることが考えられ
る。
【0032】本発明の実施用に好適であると考えられる
高臭化物平板状粒子乳剤が、以下の特許明細書(参照す
ることにより本明細書の一部とする)に記載されてい
る。Solbergらの米国特許第4,433,048
号;Wilgusらの米国特許第4,434,226
号;Kofronらの米国特許第4,439,520
号;Maskaskyの米国特許第4,435,501
号;Maskaskyの米国特許第4,713,320
号;Nottorfの米国特許第4,722,886
号;Saitoらの米国特許第4,797,354号;
Ellisの米国特許第4,801,522号;Ike
daらの米国特許第4,806,461号;Ohash
iらの米国特許第4,835,095号;Makino
らの米国特許第4,835,322号;Daubend
iekらの米国特許第4,914,014号;Aida
らの米国特許第4,962,015号;Pigginら
の米国特許第5,061,616号;Bellらの米国
特許第5,132,203号;Antoniadesら
の米国特許第5,250,403号;Tsaurらの米
国特許第5,147,771号;Tsaurらの米国特
許第5,147,772号;Tsaurらの米国特許第
5,147,773号;Tsaurらの米国特許第5,
171,659号;Blackらの米国特許第5,21
9,720号;Blackらの米国特許第5,334,
495号;Tsaurらの米国特許第5,272,04
8号;Deltonの米国特許第5,310,644
号;Chaffeeらの米国特許第5,358,840
号;Deltonの米国特許第5,372,927号;
Deltonの米国特許第5,460,934号;We
nの米国特許第5,470,698号;Fentonら
の米国特許第5,476,760号;Mignotの米
国特許第5,484,697号;Maskaskyの米
国特許第5,492,801号;Daubendiek
らの米国特許第5,494,789号;Olmらの米国
特許第5,503,970号;Daubendiekら
の米国特許第5,503,971号;Kingらの米国
特許第5,518,872号;Wenらの米国特許第
5,536,632号;Daubendiekらの米国
特許第5,573,902号;Daubendiekら
の米国特許第5,576,168号;Olmらの米国特
許第5,576,171号;Olmらの米国特許第5,
576,172号;Deatonらの米国特許第5,5
82,965号;Maskaskyの米国特許第5,6
04,085号;Reedらの米国特許第5,604,
086号;Maskaskyの米国特許第5,620,
840号;及びEshelmanらの米国特許第5,6
12,175号
高臭化物平板状粒子乳剤が、以下の特許明細書(参照す
ることにより本明細書の一部とする)に記載されてい
る。Solbergらの米国特許第4,433,048
号;Wilgusらの米国特許第4,434,226
号;Kofronらの米国特許第4,439,520
号;Maskaskyの米国特許第4,435,501
号;Maskaskyの米国特許第4,713,320
号;Nottorfの米国特許第4,722,886
号;Saitoらの米国特許第4,797,354号;
Ellisの米国特許第4,801,522号;Ike
daらの米国特許第4,806,461号;Ohash
iらの米国特許第4,835,095号;Makino
らの米国特許第4,835,322号;Daubend
iekらの米国特許第4,914,014号;Aida
らの米国特許第4,962,015号;Pigginら
の米国特許第5,061,616号;Bellらの米国
特許第5,132,203号;Antoniadesら
の米国特許第5,250,403号;Tsaurらの米
国特許第5,147,771号;Tsaurらの米国特
許第5,147,772号;Tsaurらの米国特許第
5,147,773号;Tsaurらの米国特許第5,
171,659号;Blackらの米国特許第5,21
9,720号;Blackらの米国特許第5,334,
495号;Tsaurらの米国特許第5,272,04
8号;Deltonの米国特許第5,310,644
号;Chaffeeらの米国特許第5,358,840
号;Deltonの米国特許第5,372,927号;
Deltonの米国特許第5,460,934号;We
nの米国特許第5,470,698号;Fentonら
の米国特許第5,476,760号;Mignotの米
国特許第5,484,697号;Maskaskyの米
国特許第5,492,801号;Daubendiek
らの米国特許第5,494,789号;Olmらの米国
特許第5,503,970号;Daubendiekら
の米国特許第5,503,971号;Kingらの米国
特許第5,518,872号;Wenらの米国特許第
5,536,632号;Daubendiekらの米国
特許第5,573,902号;Daubendiekら
の米国特許第5,576,168号;Olmらの米国特
許第5,576,171号;Olmらの米国特許第5,
576,172号;Deatonらの米国特許第5,5
82,965号;Maskaskyの米国特許第5,6
04,085号;Reedらの米国特許第5,604,
086号;Maskaskyの米国特許第5,620,
840号;及びEshelmanらの米国特許第5,6
12,175号
【0033】ハロゲン化銀乳剤の化学増感についてはリ
サーチ・ディスクロージャー(Item38957, IV. Chemical
sensitization)及び先に参照することにより本明細書
に取り入れた特許明細書に記載されている。分光増感色
素についてはリサーチ・ディスクロージャー(Item 3895
7, V. Spectral sensitization and desensitizationA.
Sensitizing dyes) 及び先に参照することにより本明
細書に取り入れた特許明細書(特にKofronらの特許)に
記載されている。カブリ防止剤及び安定剤についてはリ
サーチ・ディスクロージャー(Item 38957, VII. Antifo
ggants and stabilizers) に記載されている。
サーチ・ディスクロージャー(Item38957, IV. Chemical
sensitization)及び先に参照することにより本明細書
に取り入れた特許明細書に記載されている。分光増感色
素についてはリサーチ・ディスクロージャー(Item 3895
7, V. Spectral sensitization and desensitizationA.
Sensitizing dyes) 及び先に参照することにより本明
細書に取り入れた特許明細書(特にKofronらの特許)に
記載されている。カブリ防止剤及び安定剤についてはリ
サーチ・ディスクロージャー(Item 38957, VII. Antifo
ggants and stabilizers) に記載されている。
【0034】BU、GU及びRUに用いるのに適したカ
プラー(色素生成性カプラー及びその他の画像調節用カ
プラーを含む)については先に参照することにより本明
細書に取り入れた特許明細書及びリサーチ・ディスクロ
ージャー(Item 38957, X. Dye image formers and modi
fiers)に記載されている。
プラー(色素生成性カプラー及びその他の画像調節用カ
プラーを含む)については先に参照することにより本明
細書に取り入れた特許明細書及びリサーチ・ディスクロ
ージャー(Item 38957, X. Dye image formers and modi
fiers)に記載されている。
【0035】BU、GU及びRUの層並びに当該カラー
ネガ要素の残りの処理液浸透性層のためのベヒクル及び
関連する添加物は、先に参照することにより本明細書に
取り入れた特許明細書及びリサーチ・ディスクロージャ
ー(Item 38957, II. Vehicles, vehicle extenders, ve
hicle-like addenda and vehicle related addenda)に
記載されているベヒクルの中から選ぶことができる。一
般には、硬化したゼラチン及びゼラチン誘導体が好適な
ベヒクルであるが、Maskaskyの米国特許第5,604,
085号、同第5,620,840号及び同第5,63
3,127号並びにMaskaskyの米国特許出願第08/6
62,904号(1996年6月出願)及び同第08/
662,300号(1996年7月29日出願)(両方
とも共通譲渡され、特許され、そして参照することによ
り本明細書に取り入れる)に開示されているカチオン性
デンプン、特に酸化されたカチオン性デンプン、もまた
考えられる。当該要素SCN−1の残りの要素SOC、
IL1、IL2及びAHUについては任意であり、従来
の適当な任意の形態をとることができる。
ネガ要素の残りの処理液浸透性層のためのベヒクル及び
関連する添加物は、先に参照することにより本明細書に
取り入れた特許明細書及びリサーチ・ディスクロージャ
ー(Item 38957, II. Vehicles, vehicle extenders, ve
hicle-like addenda and vehicle related addenda)に
記載されているベヒクルの中から選ぶことができる。一
般には、硬化したゼラチン及びゼラチン誘導体が好適な
ベヒクルであるが、Maskaskyの米国特許第5,604,
085号、同第5,620,840号及び同第5,63
3,127号並びにMaskaskyの米国特許出願第08/6
62,904号(1996年6月出願)及び同第08/
662,300号(1996年7月29日出願)(両方
とも共通譲渡され、特許され、そして参照することによ
り本明細書に取り入れる)に開示されているカチオン性
デンプン、特に酸化されたカチオン性デンプン、もまた
考えられる。当該要素SCN−1の残りの要素SOC、
IL1、IL2及びAHUについては任意であり、従来
の適当な任意の形態をとることができる。
【0036】中間層のIL1とIL2は、主な機能とし
てステイン減少性(すなわち、現像主薬酸化体が色素生
成性カプラーとの反応前に隣接する記録層ユニットへ移
行するのを防止する性質)を有する。これらの中間層
は、単に現像主薬酸化体が移動しなければならない拡散
経路の距離を延ばすことによって部分的に有効であるに
すぎない。中間層が現像主薬酸化体を遮る効果を増強す
るために、慣例的には現像主薬酸化体の掃去剤を内蔵さ
せる。GU及びRUに含まれるハロゲン化銀乳剤の一種
又は二種以上が高臭化物乳剤であるために青光に対する
固有感度が相当に高い場合には、イエローフィルター、
例えばCarey Lea銀、又は処理液で脱色可能な
イエロー色素をIL1に内蔵させることが好ましい。I
L2にイエローフィルターを含有させることもできる。
好適なイエローフィルター色素は、リサーチ・ディスク
ロージャー(Item 38957, VIII. Absorbing and scatter
ingmaterials, B. Absorbing materials)に記載されて
いるものの中から選ぶことができる。ステイン防止剤
(現像主薬酸化体の掃去剤)は、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Item 38957, X. Dye image formers and modi
fiers, D. Hue modifiers/stabilization, paragraph
(2)) に記載されているものの中から選ぶことができ
る。
てステイン減少性(すなわち、現像主薬酸化体が色素生
成性カプラーとの反応前に隣接する記録層ユニットへ移
行するのを防止する性質)を有する。これらの中間層
は、単に現像主薬酸化体が移動しなければならない拡散
経路の距離を延ばすことによって部分的に有効であるに
すぎない。中間層が現像主薬酸化体を遮る効果を増強す
るために、慣例的には現像主薬酸化体の掃去剤を内蔵さ
せる。GU及びRUに含まれるハロゲン化銀乳剤の一種
又は二種以上が高臭化物乳剤であるために青光に対する
固有感度が相当に高い場合には、イエローフィルター、
例えばCarey Lea銀、又は処理液で脱色可能な
イエロー色素をIL1に内蔵させることが好ましい。I
L2にイエローフィルターを含有させることもできる。
好適なイエローフィルター色素は、リサーチ・ディスク
ロージャー(Item 38957, VIII. Absorbing and scatter
ingmaterials, B. Absorbing materials)に記載されて
いるものの中から選ぶことができる。ステイン防止剤
(現像主薬酸化体の掃去剤)は、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Item 38957, X. Dye image formers and modi
fiers, D. Hue modifiers/stabilization, paragraph
(2)) に記載されているものの中から選ぶことができ
る。
【0037】ハレーション防止層ユニットAHUは、典
型的には、処理液で除去可能又は脱色可能な光吸収物
質、例えば顔料及び色素の一種又は組合せ、を含有す
る。好適な物質は、リサーチ・ディスクロージャー(Ite
m 38957, VIII. Absorbing materials) に記載されてい
るものの中から選ぶことができる。AHUの一般的な代
わりの場所は、支持体Sと当該支持体の最も近くに塗布
された記録層ユニットとの間である。
型的には、処理液で除去可能又は脱色可能な光吸収物
質、例えば顔料及び色素の一種又は組合せ、を含有す
る。好適な物質は、リサーチ・ディスクロージャー(Ite
m 38957, VIII. Absorbing materials) に記載されてい
るものの中から選ぶことができる。AHUの一般的な代
わりの場所は、支持体Sと当該支持体の最も近くに塗布
された記録層ユニットとの間である。
【0038】表面オーバーコートSOCは、取扱い時及
び処理時にカラーネガ要素を物理的に防護するために設
けられる親水性コロイド層である。各SOCはまた、カ
ラーネガ要素の表面又はその付近において最も有効であ
る添加剤を内蔵させるための都合のよい場所を提供す
る。この表面オーバーコートを表面層と中間層とに分割
し、後者を、表面層中の添加剤と隣接する記録層ユニッ
トとの間のスペーサーとして機能させる場合もある。別
の一般的な変形態様では、表面層と中間層との間に添加
剤を分布させ、中間層にそれに隣接する記録層ユニット
に適合する添加剤を含有させる。最も典型的な場合、S
OCは、リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957, I
X. Coating physical property modifying addenda) に
記載されているような塗布助剤、可塑剤、減摩剤、帯電
防止剤及び艶消剤を含有する。乳剤層の上に位置するS
OCは、リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957, V
I. UV dyes/optical brighteners/luminescent dyes, p
aragraph (1)) に記載されているような紫外線吸収剤を
追加的に含有することが好ましい。
び処理時にカラーネガ要素を物理的に防護するために設
けられる親水性コロイド層である。各SOCはまた、カ
ラーネガ要素の表面又はその付近において最も有効であ
る添加剤を内蔵させるための都合のよい場所を提供す
る。この表面オーバーコートを表面層と中間層とに分割
し、後者を、表面層中の添加剤と隣接する記録層ユニッ
トとの間のスペーサーとして機能させる場合もある。別
の一般的な変形態様では、表面層と中間層との間に添加
剤を分布させ、中間層にそれに隣接する記録層ユニット
に適合する添加剤を含有させる。最も典型的な場合、S
OCは、リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957, I
X. Coating physical property modifying addenda) に
記載されているような塗布助剤、可塑剤、減摩剤、帯電
防止剤及び艶消剤を含有する。乳剤層の上に位置するS
OCは、リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957, V
I. UV dyes/optical brighteners/luminescent dyes, p
aragraph (1)) に記載されているような紫外線吸収剤を
追加的に含有することが好ましい。
【0039】要素SCN−1の層ユニット配列の代わり
に、別の層ユニット配列を採用することができ、これは
高臭化物乳剤ではなく高塩化物乳剤を使用した場合に特
に魅力的となる。具体的には、以下の代わりとなる層配
列が考えられる。 要素SCN−2:SOC/GU/IL1/RU/IL2
/BU/S/AHU/SOC 要素SCN−3:SOC/GU/IL1/BU/IL2
/RU/S/AHU/SOC SCN−2では、イエローフィルターがIL1又はIL
2から省かれる。SCN−3では、イエローフィルター
がIL1から省かれる。上記の相違点を除けば、要素S
CN−2及びSCN−3は一般にSCN−1と同じであ
る。
に、別の層ユニット配列を採用することができ、これは
高臭化物乳剤ではなく高塩化物乳剤を使用した場合に特
に魅力的となる。具体的には、以下の代わりとなる層配
列が考えられる。 要素SCN−2:SOC/GU/IL1/RU/IL2
/BU/S/AHU/SOC 要素SCN−3:SOC/GU/IL1/BU/IL2
/RU/S/AHU/SOC SCN−2では、イエローフィルターがIL1又はIL
2から省かれる。SCN−3では、イエローフィルター
がIL1から省かれる。上記の相違点を除けば、要素S
CN−2及びSCN−3は一般にSCN−1と同じであ
る。
【0040】SCN−1、SCN−2及びSCN−3の
青(BU)、緑(GU)及び赤(RU)記録層ユニット
のいずれの一つが、写真感度の異なる複数の乳剤層で構
成されていてもよい。単一の赤記録乳剤層、単一の緑記
録乳剤層及び単一の青記録乳剤層を使用するカラーネガ
写真要素は、一般に「シングル・コーテッド」と呼ばれ
る。カラーネガ要素における写真感度/粒状度の関係
は、赤、緑及び青の各記録層ユニットを写真感度の異な
る層ユニットに分割し、一つの層ユニットに含まれる乳
剤層を、高感度又は最高感度の乳剤層から始まる相対感
度順序で露光輻射線を受けるように配置することによっ
て改良できることが長年認識されている。この塗布順序
を反対にすると、すなわち一つの層ユニット内の低感度
又は最低感度の乳剤層が最初に露光輻射線を受けるよう
にすると、コントラストが一層高くなる。スペクトルの
同一領域における記録のための層ユニットが二つの層ユ
ニットに分割されているカラーネガ写真要素は、一般に
「ダブル・コーテッド」と呼ばれる。スペクトルの同一
領域における記録のための層ユニットが三つの層ユニッ
トに分割されているカラーネガ写真要素は、一般に「ト
リプル・コーテッド」と呼ばれる。
青(BU)、緑(GU)及び赤(RU)記録層ユニット
のいずれの一つが、写真感度の異なる複数の乳剤層で構
成されていてもよい。単一の赤記録乳剤層、単一の緑記
録乳剤層及び単一の青記録乳剤層を使用するカラーネガ
写真要素は、一般に「シングル・コーテッド」と呼ばれ
る。カラーネガ要素における写真感度/粒状度の関係
は、赤、緑及び青の各記録層ユニットを写真感度の異な
る層ユニットに分割し、一つの層ユニットに含まれる乳
剤層を、高感度又は最高感度の乳剤層から始まる相対感
度順序で露光輻射線を受けるように配置することによっ
て改良できることが長年認識されている。この塗布順序
を反対にすると、すなわち一つの層ユニット内の低感度
又は最低感度の乳剤層が最初に露光輻射線を受けるよう
にすると、コントラストが一層高くなる。スペクトルの
同一領域における記録のための層ユニットが二つの層ユ
ニットに分割されているカラーネガ写真要素は、一般に
「ダブル・コーテッド」と呼ばれる。スペクトルの同一
領域における記録のための層ユニットが三つの層ユニッ
トに分割されているカラーネガ写真要素は、一般に「ト
リプル・コーテッド」と呼ばれる。
【0041】本発明のカラーネガ要素は、従来の適当な
いずれの方法においても像様露光され得る。像様露光後
のカラーネガ要素は、従来の発色現像用組成物及びカラ
ーネガ処理システムを用いて処理することができる。こ
のような組成物やシステムは、リサーチ・ディスクロー
ジャー(Item 38957, XVIII. Chemical development sys
tems, B. Color-specific processing systems, XIX. D
evelopment, XX. Desilvering, washing, rinsing and
stabilizing)に記載されているものの中に含まれる。
いずれの方法においても像様露光され得る。像様露光後
のカラーネガ要素は、従来の発色現像用組成物及びカラ
ーネガ処理システムを用いて処理することができる。こ
のような組成物やシステムは、リサーチ・ディスクロー
ジャー(Item 38957, XVIII. Chemical development sys
tems, B. Color-specific processing systems, XIX. D
evelopment, XX. Desilvering, washing, rinsing and
stabilizing)に記載されているものの中に含まれる。
【0042】デジタル走査による画像検索の後に観察す
るための優れた色素像の形成を可能ならしめる特徴の特
異な組合せで構築されているが、上記の実施態様では、
本発明のカラーネガフィルムは、カラープリント要素の
像様露光に使用することが意図されるカラーネガ要素の
最も頻繁に選択される成分に関して説明されている。別
の代わりとなる成分の選択肢は多くが知られており且つ
本発明の実施に適合する。
るための優れた色素像の形成を可能ならしめる特徴の特
異な組合せで構築されているが、上記の実施態様では、
本発明のカラーネガフィルムは、カラープリント要素の
像様露光に使用することが意図されるカラーネガ要素の
最も頻繁に選択される成分に関して説明されている。別
の代わりとなる成分の選択肢は多くが知られており且つ
本発明の実施に適合する。
【0043】色素生成性カプラーを使用する代わりに、
青、緑及び赤の各記録層ユニットには、多色画像形成に
用いられる従来の内蔵型の色素像生成性化合物のいずれ
でも内蔵することができる。露光量を関数とした色素の
選択的な分解、形成又は物理的除去によって色素像を生
ぜしめることができる。例えば、内蔵型画像色素の選択
的分解により色素像を形成させるための銀色素漂白プロ
セスが周知であり且つ商業的に利用されている。この銀
色素漂白プロセスについてはリサーチ・ディスクロージ
ャー(Item 38957, X. Dye image formers and modifier
s, A. Silver dye bleach)に記載されている。
青、緑及び赤の各記録層ユニットには、多色画像形成に
用いられる従来の内蔵型の色素像生成性化合物のいずれ
でも内蔵することができる。露光量を関数とした色素の
選択的な分解、形成又は物理的除去によって色素像を生
ぜしめることができる。例えば、内蔵型画像色素の選択
的分解により色素像を形成させるための銀色素漂白プロ
セスが周知であり且つ商業的に利用されている。この銀
色素漂白プロセスについてはリサーチ・ディスクロージ
ャー(Item 38957, X. Dye image formers and modifier
s, A. Silver dye bleach)に記載されている。
【0044】予め形成された画像色素を青、緑及び赤の
各記録層ユニットに内蔵できることも周知である。当該
色素は、最初は不動性であるが、現像主薬酸化体とのレ
ドックス反応に関与する作用として移動性部分における
色素発色団を放出することができるように選ばれる。こ
れらの化合物は一般にレドックス色素放出体(RDR)
と呼ばれている。放出された移動性色素を洗い出すこと
により、走査可能な保持色素像を発生させる。放出され
た移動性色素を受容体へ転写し、そこでそれらを媒染層
中に固定化することも可能である。その後、画像を含む
受容体を走査することができる。最初は、受容体はカラ
ーネガ要素の一体部分である。要素の一体部分のままで
いる受容体について走査を行う場合、その受容体は典型
的には透明支持体を含有し、その支持体の真下に色素像
含有媒染層を含有し、そしてその媒染層の真下に白色反
射層を含有する。色素像の走査を促進するためにカラー
ネガ要素から受容体を剥離する場合、受容体の支持体
は、当該色素像を観察すべき場合には通常の選択である
ように反射性とすることができ、また当該色素像の透過
走査を可能ならしめる場合には透明とすることができ
る。RDR及びそれを内蔵した色素像転写システムにつ
いてはリサーチ・ディスクロージャー(Vol. 151,Novemb
er 1976, Item 15162) に記載されている。
各記録層ユニットに内蔵できることも周知である。当該
色素は、最初は不動性であるが、現像主薬酸化体とのレ
ドックス反応に関与する作用として移動性部分における
色素発色団を放出することができるように選ばれる。こ
れらの化合物は一般にレドックス色素放出体(RDR)
と呼ばれている。放出された移動性色素を洗い出すこと
により、走査可能な保持色素像を発生させる。放出され
た移動性色素を受容体へ転写し、そこでそれらを媒染層
中に固定化することも可能である。その後、画像を含む
受容体を走査することができる。最初は、受容体はカラ
ーネガ要素の一体部分である。要素の一体部分のままで
いる受容体について走査を行う場合、その受容体は典型
的には透明支持体を含有し、その支持体の真下に色素像
含有媒染層を含有し、そしてその媒染層の真下に白色反
射層を含有する。色素像の走査を促進するためにカラー
ネガ要素から受容体を剥離する場合、受容体の支持体
は、当該色素像を観察すべき場合には通常の選択である
ように反射性とすることができ、また当該色素像の透過
走査を可能ならしめる場合には透明とすることができ
る。RDR及びそれを内蔵した色素像転写システムにつ
いてはリサーチ・ディスクロージャー(Vol. 151,Novemb
er 1976, Item 15162) に記載されている。
【0045】また、最初は移動性であるが像様現像中に
不動性にされる化合物によって色素像を提供できること
も認識されている。この種の画像化色素を利用した画像
転写システムがPolaroid(商標)色素像転写システムに
おいて長年用いられている。これら及びその他の本発明
の実施に適合する画像転写システムについてはリサーチ
・ディスクロージャー(Vol. 176, December 1978, Item
17643, XXIII. Imagetransfer systems)に記載されて
いる。
不動性にされる化合物によって色素像を提供できること
も認識されている。この種の画像化色素を利用した画像
転写システムがPolaroid(商標)色素像転写システムに
おいて長年用いられている。これら及びその他の本発明
の実施に適合する画像転写システムについてはリサーチ
・ディスクロージャー(Vol. 176, December 1978, Item
17643, XXIII. Imagetransfer systems)に記載されて
いる。
【0046】画像転写システムにカラーネガ要素を内蔵
させる利点の一つは、写真処理の際に処理液を取り扱う
必要がない点である。一般的な方法は、現像剤をポッド
中に封入する方法である。このポッドを含有する画像転
写ユニットを加圧ローラー間に通し、現像剤をポッドか
ら放出させてフィルムの最上部の処理液浸透性層の上に
分布させ、その後記録層ユニット中に拡散させる。
させる利点の一つは、写真処理の際に処理液を取り扱う
必要がない点である。一般的な方法は、現像剤をポッド
中に封入する方法である。このポッドを含有する画像転
写ユニットを加圧ローラー間に通し、現像剤をポッドか
ら放出させてフィルムの最上部の処理液浸透性層の上に
分布させ、その後記録層ユニット中に拡散させる。
【0047】保持色素像のみを形成させるための本発明
によるカラーネガ要素において同様に現像剤を放出させ
ることが可能である。特定の現像段階において迅速に走
査することにより、その後の処理を不要にすることがで
きる。例えば、記録層ユニットとの接触のために現像主
薬を分布させる一組の加圧(必要により加熱された)ロ
ーラーの間を通過させた後の固定地点を通過する際にフ
ィルムを走査することが具体的に考えられる。最高濃度
の低い画像の場合に可能であるように銀被覆量が少ない
場合には〔リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957,
XVIII. Chemical development systems, B. Color-spe
cific processing systems, paragraphs(5)〜(7) に記
載されている〕、現像銀の中性濃度が色素像情報の走査
検索にとって顕著な障害となるには及ばない。
によるカラーネガ要素において同様に現像剤を放出させ
ることが可能である。特定の現像段階において迅速に走
査することにより、その後の処理を不要にすることがで
きる。例えば、記録層ユニットとの接触のために現像主
薬を分布させる一組の加圧(必要により加熱された)ロ
ーラーの間を通過させた後の固定地点を通過する際にフ
ィルムを走査することが具体的に考えられる。最高濃度
の低い画像の場合に可能であるように銀被覆量が少ない
場合には〔リサーチ・ディスクロージャー(Item 38957,
XVIII. Chemical development systems, B. Color-spe
cific processing systems, paragraphs(5)〜(7) に記
載されている〕、現像銀の中性濃度が色素像情報の走査
検索にとって顕著な障害となるには及ばない。
【0048】現像を達成するために記録層ユニットに処
理剤を接触せしめる方法に頼ることを、処理を促進又は
開始させるための加熱に頼ることによって、最小限に止
めること、場合によっては排除すること、が可能であ
る。加熱による処理が考えられる本発明によるカラーネ
ガ要素は、 Sheppard らの米国特許第1,976,3
02号、Sorensenらの米国特許第3,152,904
号、Morganらの米国特許第3,846,136号に記載
されているような酸化還元画像形成組合せ、 Stewart
らの米国特許第3,312,550号、Yutzy らの米国
特許第3,392,020号に記載されているような少
なくとも一種のハロゲン化銀現像主薬及びアルカリ材料
及び/又はアルカリ放出材料、又は Humphlettらの米
国特許第3,301,678号、Haist らの米国特許第
3,531,285号及び Costaらの米国特許第3,8
74,946号に記載されているような安定剤又は安定
剤前駆体を含有するもののような要素であることができ
る。本発明の実施に適合するこれら及びその他のハロゲ
ン化銀フォトサーモグラフィック画像形成システムにつ
いてはリサーチ・ディスクロージャー(Vol. 170, June
1978, Item 17029) にも詳細に記載されている。本発明
の実施に適合するハロゲン化銀フォトサーモグラフィッ
ク画像形成システムのより最近の例が、Levyらの英国特
許第2,318,645号(1998年4月29日発
行)、特開平10−133325号(1998年5月2
2日発行)及び Ishikawa らの欧州特許公報EPO 0
800 114 A2(1997年10月8日発行)
に記載されている。
理剤を接触せしめる方法に頼ることを、処理を促進又は
開始させるための加熱に頼ることによって、最小限に止
めること、場合によっては排除すること、が可能であ
る。加熱による処理が考えられる本発明によるカラーネ
ガ要素は、 Sheppard らの米国特許第1,976,3
02号、Sorensenらの米国特許第3,152,904
号、Morganらの米国特許第3,846,136号に記載
されているような酸化還元画像形成組合せ、 Stewart
らの米国特許第3,312,550号、Yutzy らの米国
特許第3,392,020号に記載されているような少
なくとも一種のハロゲン化銀現像主薬及びアルカリ材料
及び/又はアルカリ放出材料、又は Humphlettらの米
国特許第3,301,678号、Haist らの米国特許第
3,531,285号及び Costaらの米国特許第3,8
74,946号に記載されているような安定剤又は安定
剤前駆体を含有するもののような要素であることができ
る。本発明の実施に適合するこれら及びその他のハロゲ
ン化銀フォトサーモグラフィック画像形成システムにつ
いてはリサーチ・ディスクロージャー(Vol. 170, June
1978, Item 17029) にも詳細に記載されている。本発明
の実施に適合するハロゲン化銀フォトサーモグラフィッ
ク画像形成システムのより最近の例が、Levyらの英国特
許第2,318,645号(1998年4月29日発
行)、特開平10−133325号(1998年5月2
2日発行)及び Ishikawa らの欧州特許公報EPO 0
800 114 A2(1997年10月8日発行)
に記載されている。
【0049】先の説明では、青、緑及び赤の各露光をそ
れぞれ記録するためのイエロー、マゼンタ及びシアンの
色素像の形成について、カラープリント要素を露光する
ための色素像を生成させることが意図されるカラーネガ
要素において常用されているものとして記載されてい
る。しかしながら、本発明のカラーネガ要素は、焼付け
ではなく走査によって検索するための色素像を生成させ
ることが意図されている。このため、実際に生じる画像
色素の色相が問題となることはない。重要なことは、当
該層ユニットの各々において得られる色素像が、残りの
層ユニットの各々により得られる色素像と差別可能であ
るということに尽きる。この差別化能を付与するため、
層ユニットの各々に、吸収半値幅が異なる分光領域にあ
る画像色素を生ぜしめるように選ばれた一種又は二種以
上の色素像形成性カプラーを含有させることが考えられ
る。青、緑もしくは赤の記録層ユニットが、焼付け用の
カラーネガ要素では慣例であるようにスペクトルの青、
緑もしくは赤の領域に吸収半値幅を有する、又は近紫外
領域(300〜400nm)から可視領域、さらには近
赤外領域(700〜1200nm)に及ぶ他の便利ない
ずれかのスペクトル領域に吸収半値幅を有する、イエロ
ー、マゼンタもしくはシアンの色素を生成するか否かは
重要ではないが、層ユニットに含まれる画像色素の吸収
半値幅が重複しない波長範囲の広がりを有することが条
件となる。各画像色素は、他の画像色素の吸収半値幅に
よっては占有されない25(最も好ましくは50)nm
以上の分光領域にわたる広がりを有する吸収半値幅を示
すことが好ましい。複数の画像色素が互いに排他的な吸
収半値幅を示すことが理想的である。
れぞれ記録するためのイエロー、マゼンタ及びシアンの
色素像の形成について、カラープリント要素を露光する
ための色素像を生成させることが意図されるカラーネガ
要素において常用されているものとして記載されてい
る。しかしながら、本発明のカラーネガ要素は、焼付け
ではなく走査によって検索するための色素像を生成させ
ることが意図されている。このため、実際に生じる画像
色素の色相が問題となることはない。重要なことは、当
該層ユニットの各々において得られる色素像が、残りの
層ユニットの各々により得られる色素像と差別可能であ
るということに尽きる。この差別化能を付与するため、
層ユニットの各々に、吸収半値幅が異なる分光領域にあ
る画像色素を生ぜしめるように選ばれた一種又は二種以
上の色素像形成性カプラーを含有させることが考えられ
る。青、緑もしくは赤の記録層ユニットが、焼付け用の
カラーネガ要素では慣例であるようにスペクトルの青、
緑もしくは赤の領域に吸収半値幅を有する、又は近紫外
領域(300〜400nm)から可視領域、さらには近
赤外領域(700〜1200nm)に及ぶ他の便利ない
ずれかのスペクトル領域に吸収半値幅を有する、イエロ
ー、マゼンタもしくはシアンの色素を生成するか否かは
重要ではないが、層ユニットに含まれる画像色素の吸収
半値幅が重複しない波長範囲の広がりを有することが条
件となる。各画像色素は、他の画像色素の吸収半値幅に
よっては占有されない25(最も好ましくは50)nm
以上の分光領域にわたる広がりを有する吸収半値幅を示
すことが好ましい。複数の画像色素が互いに排他的な吸
収半値幅を示すことが理想的である。
【0050】層ユニットが写真感度の異なる二種以上の
乳剤層を含有する場合に、電子記録から再生される観察
すべき画像における画像粒状度を低下させることが、当
該層ユニットの各乳剤層において、当該層ユニットの他
の乳剤層の色素像とは異なる分光領域にある吸収半値幅
を示す色素像を形成させることによって可能となる。こ
の技法は、層ユニットを感度の異なるサブユニットに分
割した要素に特によく適合する。この技法により、分光
感度が同一である乳剤層により形成された異なる色素像
に対応する複数の電子記録を各層ユニットについて作り
だすことができる。写真感度の最も高い乳剤層により形
成された色素像を走査して得られたデジタル記録を用い
て、観察すべき色素像の最低濃度のすぐ上にある部分を
再生する。より露光量の高い部分では、残りの乳剤層
(単数又は複数)により形成された分光的に差別化され
た色素像を走査することによって、第二の、さらに必要
に応じて第三の、電子記録を得ることができる。これら
のデジタル記録に含まれるノイズは少ない(粒状度が低
い)。また、これらのデジタル記録は、より感度の低い
乳剤層のしきい値露光量を超える露光域にわたり観察す
べき画像を再生する場合に使用することができる。この
粒状度を低下させる技法については、Suttonの米国特許
第5,314,794号に詳細に記載されており、これ
を参照することにより本明細書の一部とする。
乳剤層を含有する場合に、電子記録から再生される観察
すべき画像における画像粒状度を低下させることが、当
該層ユニットの各乳剤層において、当該層ユニットの他
の乳剤層の色素像とは異なる分光領域にある吸収半値幅
を示す色素像を形成させることによって可能となる。こ
の技法は、層ユニットを感度の異なるサブユニットに分
割した要素に特によく適合する。この技法により、分光
感度が同一である乳剤層により形成された異なる色素像
に対応する複数の電子記録を各層ユニットについて作り
だすことができる。写真感度の最も高い乳剤層により形
成された色素像を走査して得られたデジタル記録を用い
て、観察すべき色素像の最低濃度のすぐ上にある部分を
再生する。より露光量の高い部分では、残りの乳剤層
(単数又は複数)により形成された分光的に差別化され
た色素像を走査することによって、第二の、さらに必要
に応じて第三の、電子記録を得ることができる。これら
のデジタル記録に含まれるノイズは少ない(粒状度が低
い)。また、これらのデジタル記録は、より感度の低い
乳剤層のしきい値露光量を超える露光域にわたり観察す
べき画像を再生する場合に使用することができる。この
粒状度を低下させる技法については、Suttonの米国特許
第5,314,794号に詳細に記載されており、これ
を参照することにより本明細書の一部とする。
【0051】本発明のカラーネガ要素の各層ユニット
は、色素像の特性曲線のガンマが1.5未満となるが、
これは2.7以上の露出のラチチュードの獲得を容易に
する。多色写真要素の許容できる露出のラチチュードの
最小値は、写真用途では起こりやすい最も極端な白色
(例、新婦のウェディングガウン)と最も極端な黒色
(例、新郎のタキシード)を正確に記録することができ
る値である。露出のラチチュードが2.6logEであ
ると、典型的な新郎、新婦の結婚式の場面をちょうど収
容することができる。露出のラチチュードが3.0lo
gE以上あることが好ましい。この場合、撮影者の露出
量の選定に十分ゆとりのある誤差を許容するからであ
る。さらに露出のラチチュードが大きいことが特に好ま
しい。露出の誤差がさらに大きい場合でも正確な画像再
現が可能になるためである。焼付け用のカラーネガ要素
の場合、ガンマが格別に低いと焼付け後の場面の視覚的
魅力が失われることがしばしばあるが、カラーネガ要素
を走査してデジタル色素像記録を作りだす場合には、そ
の電子信号情報の調整によりコントラストを増大させる
ことができる。本発明の要素を反射ビームを用いて走査
する場合には、当該ビームは層ユニットを二回通過する
ことになる。このため、濃度変化(ΔD)が倍加される
ことによりガンマ(ΔD÷ΔlogE)は事実上2倍に
なる。このように、1.0程度、場合によっては0.5
程度、の低いガンマが考えられ、また、最大で約5.0
logE、又はそれ以上、の露出のラチチュードが実施
可能である。
は、色素像の特性曲線のガンマが1.5未満となるが、
これは2.7以上の露出のラチチュードの獲得を容易に
する。多色写真要素の許容できる露出のラチチュードの
最小値は、写真用途では起こりやすい最も極端な白色
(例、新婦のウェディングガウン)と最も極端な黒色
(例、新郎のタキシード)を正確に記録することができ
る値である。露出のラチチュードが2.6logEであ
ると、典型的な新郎、新婦の結婚式の場面をちょうど収
容することができる。露出のラチチュードが3.0lo
gE以上あることが好ましい。この場合、撮影者の露出
量の選定に十分ゆとりのある誤差を許容するからであ
る。さらに露出のラチチュードが大きいことが特に好ま
しい。露出の誤差がさらに大きい場合でも正確な画像再
現が可能になるためである。焼付け用のカラーネガ要素
の場合、ガンマが格別に低いと焼付け後の場面の視覚的
魅力が失われることがしばしばあるが、カラーネガ要素
を走査してデジタル色素像記録を作りだす場合には、そ
の電子信号情報の調整によりコントラストを増大させる
ことができる。本発明の要素を反射ビームを用いて走査
する場合には、当該ビームは層ユニットを二回通過する
ことになる。このため、濃度変化(ΔD)が倍加される
ことによりガンマ(ΔD÷ΔlogE)は事実上2倍に
なる。このように、1.0程度、場合によっては0.5
程度、の低いガンマが考えられ、また、最大で約5.0
logE、又はそれ以上、の露出のラチチュードが実施
可能である。
【0052】リサーチ・ディスクロージャー(Item 3895
7, XIV. Scan facilitating features) に記載されてい
るように、走査を受け入れるためにカラーネガ要素を改
変する方法がいくつか提案されている。本発明の実施に
使用するためには、上記のカラーネガ要素の構成に適合
する範囲のこれらのシステムが考えられる。パラグラフ
(1)の保持銀及び反射性(蛍光性を含む)中間層の構
成は好ましくない。パラグラフ(2)及び(3)の特徴
は、本発明の好適な態様に一般に適合する。当業者であ
れば周知である事項を再説する負担を避けるため、本明
細書の開示を先に引用した刊行物(その中の刊行物をさ
らに含む)にまで拡張して本発明の実施に適合する特徴
を示したものとする。
7, XIV. Scan facilitating features) に記載されてい
るように、走査を受け入れるためにカラーネガ要素を改
変する方法がいくつか提案されている。本発明の実施に
使用するためには、上記のカラーネガ要素の構成に適合
する範囲のこれらのシステムが考えられる。パラグラフ
(1)の保持銀及び反射性(蛍光性を含む)中間層の構
成は好ましくない。パラグラフ(2)及び(3)の特徴
は、本発明の好適な態様に一般に適合する。当業者であ
れば周知である事項を再説する負担を避けるため、本明
細書の開示を先に引用した刊行物(その中の刊行物をさ
らに含む)にまで拡張して本発明の実施に適合する特徴
を示したものとする。
【0053】
【実施例】本発明は、以下の具体的な実施態様を参照す
ることにより一層良好に理解することができる。特に断
らないかぎり、被覆量をg/m2 単位で丸括弧内に報告
した。ハロゲン化銀の被覆量は銀量として報告した。添
字(c)は比較用対照を、また添字(e)は本発明の実
施例を、それぞれ示す。
ることにより一層良好に理解することができる。特に断
らないかぎり、被覆量をg/m2 単位で丸括弧内に報告
した。ハロゲン化銀の被覆量は銀量として報告した。添
字(c)は比較用対照を、また添字(e)は本発明の実
施例を、それぞれ示す。
【0054】頭字語の用語解 HBS−1:トリトルオイルホスフェート HBS−2:ジ−n−ブチルフタレート HBS−3:N−n−アセトアニリド HBS−4:トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェー
ト HBS−5:ジ−n−ブチルセバケート HBS−6:N,N−ジエチルラウラミド HBS−7:1,4−シクロヘキシレンジメチレンビス
(2−エチルヘキサノエート) H−1:ビス(ビニルスルホニル)メタン
ト HBS−5:ジ−n−ブチルセバケート HBS−6:N,N−ジエチルラウラミド HBS−7:1,4−シクロヘキシレンジメチレンビス
(2−エチルヘキサノエート) H−1:ビス(ビニルスルホニル)メタン
【0055】
【化1】
【0056】
【化2】
【0057】
【化3】
【0058】
【化4】
【0059】
【化5】
【0060】
【化6】
【0061】
【化7】
【0062】
【化8】
【0063】
【化9】
【0064】
【化10】
【0065】
【化11】
【0066】
【化12】
【0067】
【化13】
【0068】
【化14】
【0069】SD−01:アンヒドロ−9−エチル−
5’,6’−ジメトキシ−5−フェニル−3’−(3−
スルホブチル)−3−(3−スルホプロピル)オキサチ
アカルボ−シアニンヒドロキシド SD−02:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エ
チル−3,3’−ビス(3−スルホプロピル)チアカル
ボシアニンヒドロキシド SD−03:アンヒドロ−5’,6’−ジメチル−11
−エチル−3’−(2−スルホエチル)−3−(3−ス
ルホプロピル)ナフト〔1,2−d〕−チアゾロオキサ
カルボシアニンテトラメチルグアニジニウム塩 SD−04:アンヒドロ−9−エチル−3’−メチルス
ルホニルカルバモイルメチル−5−フェニル−3−(ス
ルホプロピル)オキサチアカルボシアニンヒドロキシ
ド、トリエチルアンモニウム塩 SD−05:アンヒドロ−3,9−ジエチル−3’−メ
チルスルホニルカルバモイルメチル−5−フェニルオキ
サチオカルボシアニンヒドロキシド SD−06:アンヒドロ−9−エチル−3,3’−ジ
(3−スルホプロピル)4,5,4’,5’−ジベンゾ
チアカルボシアニンヒドロキシド、ナトリウム塩 SD−07:アンヒドロ−5−クロロ−9−エチル−
5’−フェニル−3’−(3−スルホブチル)−3−
(3−スルホプロピル)オキサカルボシアニンヒドロキ
シド、ナトリウム塩 SD−08:アンヒドロ−3,3’−ビス(3−スルホ
プロピル)−5’−クロロ−5−フェニルオキサチアシ
アニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−09:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3,
3’−ジ−(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロ
キシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−10:アンヒドロ−5,6−ジメトキシ−5’−
フェニル−3,3’−ジ−(3−スルホプロピル)チア
シアニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−11:アンヒドロ−6,6’−ジクロロ−1,
1’−ジエチル−3,3’−ジ−(3−スルホプロピ
ル)−5,5’−ビス(トリフルオロメチル)ベンズイ
ミダゾロカルボシアニンヒドロキシド、トリエチルアン
モニウム塩 TAI:4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラアザインデン、ナトリウム塩
5’,6’−ジメトキシ−5−フェニル−3’−(3−
スルホブチル)−3−(3−スルホプロピル)オキサチ
アカルボ−シアニンヒドロキシド SD−02:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−9−エ
チル−3,3’−ビス(3−スルホプロピル)チアカル
ボシアニンヒドロキシド SD−03:アンヒドロ−5’,6’−ジメチル−11
−エチル−3’−(2−スルホエチル)−3−(3−ス
ルホプロピル)ナフト〔1,2−d〕−チアゾロオキサ
カルボシアニンテトラメチルグアニジニウム塩 SD−04:アンヒドロ−9−エチル−3’−メチルス
ルホニルカルバモイルメチル−5−フェニル−3−(ス
ルホプロピル)オキサチアカルボシアニンヒドロキシ
ド、トリエチルアンモニウム塩 SD−05:アンヒドロ−3,9−ジエチル−3’−メ
チルスルホニルカルバモイルメチル−5−フェニルオキ
サチオカルボシアニンヒドロキシド SD−06:アンヒドロ−9−エチル−3,3’−ジ
(3−スルホプロピル)4,5,4’,5’−ジベンゾ
チアカルボシアニンヒドロキシド、ナトリウム塩 SD−07:アンヒドロ−5−クロロ−9−エチル−
5’−フェニル−3’−(3−スルホブチル)−3−
(3−スルホプロピル)オキサカルボシアニンヒドロキ
シド、ナトリウム塩 SD−08:アンヒドロ−3,3’−ビス(3−スルホ
プロピル)−5’−クロロ−5−フェニルオキサチアシ
アニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−09:アンヒドロ−5,5’−ジクロロ−3,
3’−ジ−(3−スルホプロピル)チアシアニンヒドロ
キシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−10:アンヒドロ−5,6−ジメトキシ−5’−
フェニル−3,3’−ジ−(3−スルホプロピル)チア
シアニンヒドロキシド、トリエチルアンモニウム塩 SD−11:アンヒドロ−6,6’−ジクロロ−1,
1’−ジエチル−3,3’−ジ−(3−スルホプロピ
ル)−5,5’−ビス(トリフルオロメチル)ベンズイ
ミダゾロカルボシアニンヒドロキシド、トリエチルアン
モニウム塩 TAI:4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラアザインデン、ナトリウム塩
【0070】単一乳剤層系の青、緑及び赤記録層ユニッ
ト要素 成分の特性 ヨウ臭化銀平板状粒子乳剤を用意した。本乳剤のヨウ化
物含有量は銀量を基準として3.9モル%であった。本
乳剤の平均ECDは4.11μm、平板状粒子の平均厚
さは0.128μm、平板状粒子の平均アスペクト比は
32.1であった。平板状粒子は全粒子投影面積の90
%超を占めていた。本乳剤を、チオシアン酸ナトリウ
ム、銀1モル当たり色素0.75ミリモルにおける3−
(N−メチルスルホニル)カルバモイル−エチルベンゾ
チアゾリウムテトラフルオロボレート、ジチオ硫酸金
(I)ナトリウム二水和物及びチオ硫酸ナトリウム五水
和物を用いて最適に増感した。
ト要素 成分の特性 ヨウ臭化銀平板状粒子乳剤を用意した。本乳剤のヨウ化
物含有量は銀量を基準として3.9モル%であった。本
乳剤の平均ECDは4.11μm、平板状粒子の平均厚
さは0.128μm、平板状粒子の平均アスペクト比は
32.1であった。平板状粒子は全粒子投影面積の90
%超を占めていた。本乳剤を、チオシアン酸ナトリウ
ム、銀1モル当たり色素0.75ミリモルにおける3−
(N−メチルスルホニル)カルバモイル−エチルベンゾ
チアゾリウムテトラフルオロボレート、ジチオ硫酸金
(I)ナトリウム二水和物及びチオ硫酸ナトリウム五水
和物を用いて最適に増感した。
【0071】表1に示したように、増感工程中に分光増
感色素SD−01〜SD−07の一つを使用して、写真
試料101〜107を調製した。従来の下塗層を含む三
酢酸セルロースの透明フィルム支持体をコーティングの
ために準備した。支持体の乳剤を塗布すべき面にゼラチ
ン(4.9)のアンダーコート層を設けた。支持体の反
対面は、非ゼラチンバインダー中にカーボン顔料を分散
させたもの(レムジェット)とした。支持体に以下の層
をその記載順に塗布することによりコーティングを調製
した。塗布時に、硬膜剤H−1を、アンダーコートは含
むが支持体の一部を形成している予め硬膜されたゼラチ
ン下塗層は除く全ゼラチン量の1.80重量%の量で含
めた。また、当該技術分野で通常実施されているよう
に、界面活性剤を各種層に添加した。
感色素SD−01〜SD−07の一つを使用して、写真
試料101〜107を調製した。従来の下塗層を含む三
酢酸セルロースの透明フィルム支持体をコーティングの
ために準備した。支持体の乳剤を塗布すべき面にゼラチ
ン(4.9)のアンダーコート層を設けた。支持体の反
対面は、非ゼラチンバインダー中にカーボン顔料を分散
させたもの(レムジェット)とした。支持体に以下の層
をその記載順に塗布することによりコーティングを調製
した。塗布時に、硬膜剤H−1を、アンダーコートは含
むが支持体の一部を形成している予め硬膜されたゼラチ
ン下塗層は除く全ゼラチン量の1.80重量%の量で含
めた。また、当該技術分野で通常実施されているよう
に、界面活性剤を各種層に添加した。
【0072】第1層:感光層 増感乳剤層(1.08) シアン色素生成性カプラーC−1(0.97) HBS−2(0.97) ゼラチン(3.23) TAI(0.017) 第2層:ゼラチンオーバーコート ゼラチン(4.30)
【0073】コーティングの裏側のカーボン顔料分散体
をメタノールで除去した。試料の光透過率及び反射率
を、分光光度計を用い、可視光範囲(360〜700n
m)で2nmの波長増分毎に測定した。全反射率(R)
は、コーティングから反射された光の分率であって、角
度とは無関係にコーティングから出てくるすべての光を
含む積分球で測定されたものである。全透過率(T)
は、角度とは無関係にコーティングを透過した光の分率
である。コーティングの全吸収率(A)は、全反射率と
全透過率の測定値から、方程式A=1−R−Tを使用し
て決定される。次いで、全吸収率データから、ピーク光
吸収波長及び当該光吸収の半値幅(吸収率が当該ピーク
値の半分である波長の差)を決定した。
をメタノールで除去した。試料の光透過率及び反射率
を、分光光度計を用い、可視光範囲(360〜700n
m)で2nmの波長増分毎に測定した。全反射率(R)
は、コーティングから反射された光の分率であって、角
度とは無関係にコーティングから出てくるすべての光を
含む積分球で測定されたものである。全透過率(T)
は、角度とは無関係にコーティングを透過した光の分率
である。コーティングの全吸収率(A)は、全反射率と
全透過率の測定値から、方程式A=1−R−Tを使用し
て決定される。次いで、全吸収率データから、ピーク光
吸収波長及び当該光吸収の半値幅(吸収率が当該ピーク
値の半分である波長の差)を決定した。
【0074】
【表1】
【0075】赤感光性乳剤 乳剤A:上記の乳剤を、チオシアン酸ナトリウム、3−
(N−メチルスルホニル)カルバモイルエチルベンゾチ
アゾリウムテトラフルオロボレート、硫黄及び金増感剤
並びに色素モル比1:4の分光増感色素SD−01及び
SD−02で最適に増感した。 乳剤B:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、色素モル比2:1の分光増感色素SD−03
及びSD−02を使用した。 乳剤C:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、分光増感色素SD−04のみを使用した。次
いで、乳剤A、乳剤B及びSD−04のみによる乳剤を
それぞれモル比5:4:1で配合した。得られた配合乳
剤を乳剤Cとした。 乳剤D:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、分光増感色素SD−05、SD−03、SD
−02及びSD−06のモル比36.25:36.2
5:17.5:10の混合物を使用した。
(N−メチルスルホニル)カルバモイルエチルベンゾチ
アゾリウムテトラフルオロボレート、硫黄及び金増感剤
並びに色素モル比1:4の分光増感色素SD−01及び
SD−02で最適に増感した。 乳剤B:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、色素モル比2:1の分光増感色素SD−03
及びSD−02を使用した。 乳剤C:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、分光増感色素SD−04のみを使用した。次
いで、乳剤A、乳剤B及びSD−04のみによる乳剤を
それぞれモル比5:4:1で配合した。得られた配合乳
剤を乳剤Cとした。 乳剤D:上記の乳剤を、乳剤Aと同様に最適に増感した
が、但し、分光増感色素SD−05、SD−03、SD
−02及びSD−06のモル比36.25:36.2
5:17.5:10の混合物を使用した。
【0076】写真試料108〜111を調製し、そして
写真試料101と同様に試験した。各試料のピーク光吸
収波長及び全体半値幅を表2にまとめた。吸収曲線にピ
ークが2本以上存在する場合には、これら二つのピーク
間に結合線を引くことによりピーク波長の位置を決め、
それらの吸収ピークの高さに比例してより高いピークの
近くに割当ピークの位置を決めた。次いで、その割当ピ
ークを使用して全体半値幅を決めた。
写真試料101と同様に試験した。各試料のピーク光吸
収波長及び全体半値幅を表2にまとめた。吸収曲線にピ
ークが2本以上存在する場合には、これら二つのピーク
間に結合線を引くことによりピーク波長の位置を決め、
それらの吸収ピークの高さに比例してより高いピークの
近くに割当ピークの位置を決めた。次いで、その割当ピ
ークを使用して全体半値幅を決めた。
【0077】
【表2】
【0078】緑感光性乳剤 下記の表3に記載した顕著な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤E,F,G,H,I及びJを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めた。乳剤E〜Iをそれぞれ最適に硫黄増
感及び金増感した。さらに、これらの乳剤を以下の色素
で最適に分光増感した。乳剤Eは分光増感色素SD−0
4及びSD−07を色素モル比1:4.5で含有した。
乳剤Fは分光増感色素SD−04及びSD−07を色素
モル比1:4で含有した。乳剤Gは分光増感色素SD−
04及びSD−07を色素モル比1:4.5で含有し
た。乳剤Hは分光増感色素SD−04及びSD−07を
色素モル比1:7.8で含有した。乳剤Iは分光増感色
素SD−04及びSD−07を色素モル比1:4で含有
した。乳剤Jは分光増感色素SD−04及びSD−07
を色素モル比1:4で含有した。
銀平板状粒子乳剤E,F,G,H,I及びJを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めた。乳剤E〜Iをそれぞれ最適に硫黄増
感及び金増感した。さらに、これらの乳剤を以下の色素
で最適に分光増感した。乳剤Eは分光増感色素SD−0
4及びSD−07を色素モル比1:4.5で含有した。
乳剤Fは分光増感色素SD−04及びSD−07を色素
モル比1:4で含有した。乳剤Gは分光増感色素SD−
04及びSD−07を色素モル比1:4.5で含有し
た。乳剤Hは分光増感色素SD−04及びSD−07を
色素モル比1:7.8で含有した。乳剤Iは分光増感色
素SD−04及びSD−07を色素モル比1:4で含有
した。乳剤Jは分光増感色素SD−04及びSD−07
を色素モル比1:4で含有した。
【0079】
【表3】
【0080】写真試料112〜117を調製し、試料1
08〜111と同様に試験した。表4は表2と同様の表
である。
08〜111と同様に試験した。表4は表2と同様の表
である。
【0081】
【表4】
【0082】カラーネガ要素の特性 先に説明した透明フィルム支持体に以下の層を塗布する
ことによって写真試料201(c)を製作した。これら
の層はその記載順に塗布し、赤記録層を支持体の最も近
くに塗布した。 第1層:RU 乳剤A(銀含有量1.076) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.022) 現像抑制剤放出型カプラーD−2(0.022) シアン色素生成性カプラーC−2(0.323) シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.048) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.014) HBS−1(0.088) HBS−2(0.323) HBS−3(0.044) HBS−4(0.021) TAI(0.017) ゼラチン(1.485) 第2層:IL2 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.075) HBS−4(0.113) ゼラチン(0.807) 第3層:GU 乳剤E(銀含有量1.291) DIRカプラーD−3(0.003) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.086) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.215) 安定剤ST−1(0.022) 現像主薬酸化体掃去剤S−2(0.017) HBS−1(0.199) HBS−5(0.086) TAI(0.012) ゼラチン(1.560) 第4層:IL1 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.075) HBS−4(0.113) イエローフィルター色素YD−1(0.161) ゼラチン(0.807)
ことによって写真試料201(c)を製作した。これら
の層はその記載順に塗布し、赤記録層を支持体の最も近
くに塗布した。 第1層:RU 乳剤A(銀含有量1.076) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.022) 現像抑制剤放出型カプラーD−2(0.022) シアン色素生成性カプラーC−2(0.323) シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.048) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.014) HBS−1(0.088) HBS−2(0.323) HBS−3(0.044) HBS−4(0.021) TAI(0.017) ゼラチン(1.485) 第2層:IL2 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.075) HBS−4(0.113) ゼラチン(0.807) 第3層:GU 乳剤E(銀含有量1.291) DIRカプラーD−3(0.003) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.086) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.215) 安定剤ST−1(0.022) 現像主薬酸化体掃去剤S−2(0.017) HBS−1(0.199) HBS−5(0.086) TAI(0.012) ゼラチン(1.560) 第4層:IL1 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.075) HBS−4(0.113) イエローフィルター色素YD−1(0.161) ゼラチン(0.807)
【0083】第5層:BU この層ユニットは、ヨウ化物含有量が銀量基準で4.1
モル%である青増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤を含むも
のとした。当該乳剤の平均ECDは3.37μm、平板
状粒子の平均厚さは0.14μm、平板状粒子の平均ア
スペクト比は24.7であった。平板状粒子は全粒子投
影面積の70%を上回る面積を占めた。 乳剤(銀含有量0.592) DIRカプラーD−4(0.027) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.424) 漂白促進剤カプラーB−1(0.011) HBS−1(0.225) HBS−6(0.014) TAI(0.003) ゼラチン(1.614) 第6層:SOC 色素UV−1(0.108) 色素UV−2(0.108) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.215) HBS−1(0.151) ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.005) 可溶性ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.1
08) シリコーン系減摩剤(0.039) ゼラチン(1.237)
モル%である青増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤を含むも
のとした。当該乳剤の平均ECDは3.37μm、平板
状粒子の平均厚さは0.14μm、平板状粒子の平均ア
スペクト比は24.7であった。平板状粒子は全粒子投
影面積の70%を上回る面積を占めた。 乳剤(銀含有量0.592) DIRカプラーD−4(0.027) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.424) 漂白促進剤カプラーB−1(0.011) HBS−1(0.225) HBS−6(0.014) TAI(0.003) ゼラチン(1.614) 第6層:SOC 色素UV−1(0.108) 色素UV−2(0.108) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.215) HBS−1(0.151) ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.005) 可溶性ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.1
08) シリコーン系減摩剤(0.039) ゼラチン(1.237)
【0084】硬膜剤H−1を全ゼラチン量の2.00重
量%で塗布時に含めた。当該技術分野で一般に実施され
ているように、本試料の各種層には界面活性剤、減摩
剤、塗布助剤、カブリ防止剤、安定剤、帯電防止剤、制
生物剤、殺生物剤及びその他の添加剤も添加した。
量%で塗布時に含めた。当該技術分野で一般に実施され
ているように、本試料の各種層には界面活性剤、減摩
剤、塗布助剤、カブリ防止剤、安定剤、帯電防止剤、制
生物剤、殺生物剤及びその他の添加剤も添加した。
【0085】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料202(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料202(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0086】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料203(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
料試料203(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
【0087】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料204(c)を上記試料203とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料204(c)を上記試料203とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0088】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料205(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤B(1.076)
料試料205(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤B(1.076)
【0089】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料206(c)を上記試料205とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料206(c)を上記試料205とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0090】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料207(c)を上記試料205とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
料試料207(c)を上記試料205とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
【0091】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料208(c)を上記試料207とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料208(c)を上記試料207とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0092】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料209(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤C(1.076)
料試料209(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤C(1.076)
【0093】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料210(c)を上記試料203とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料210(c)を上記試料203とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0094】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料211(c)を上記試料210とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤G(1.291)
料試料211(c)を上記試料210とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤G(1.291)
【0095】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料212(c)を上記試料210とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤H(1.291)
料試料212(c)を上記試料210とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤H(1.291)
【0096】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料213(c)を上記試料209とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
料試料213(c)を上記試料209とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
【0097】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料214(e)を上記試料213とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料214(e)を上記試料213とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0098】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料215(e)を上記試料214とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤F(0.000) 乳剤I(1.291)
料試料215(e)を上記試料214とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤F(0.000) 乳剤I(1.291)
【0099】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料216(e)を上記試料214とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。第3層:GU
の変更点 乳剤F(0.000) 乳剤J(1.291)
料試料216(e)を上記試料214とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。第3層:GU
の変更点 乳剤F(0.000) 乳剤J(1.291)
【0100】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料217(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤D(1.076)
料試料217(c)を上記試料201とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:RUの変更点 乳剤A(0.000) 乳剤D(1.076)
【0101】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料218(c)を上記試料217とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料218(c)を上記試料217とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0102】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料219(c)を上記試料218とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤G(1.291)
料試料219(c)を上記試料218とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤G(1.291)
【0103】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料220(c)を上記試料217とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
料試料220(c)を上記試料217とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤E(0.000) 乳剤F(1.291)
【0104】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料221(e)を上記試料220とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
料試料221(e)を上記試料220とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第1層:RUの変更点 シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.000) 第3層:GUの変更点 マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.000)
【0105】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料222(e)を上記試料221とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤F(0.000) 乳剤I(1.291)
料試料222(e)を上記試料221とまったく同様に
調製したが、但し、下記の変更を行った。 第3層:GUの変更点 乳剤F(0.000) 乳剤I(1.291)
【0106】出力を慎重に校正したほぼ単色光を10n
mの増分で360〜710nmの範囲で用いて、写真記
録材料試料201〜222の個々のカラーユニットの可
視スペクトルにおける感度を測定した。色温度3200
Kのタングステン光源からの白色光を、5500Kに対
する昼光Vaフィルター、1.4中性濃度、及びバンド
パス解像度4nmのモノクロメータにより0〜4.0の
段階化ステップタブレットを介して濾過したもので、写
真記録材料試料201〜222を個別に1/25秒間露
光してそれらの写真感度を測定した。次いで、これらの
試料を、The British Journal of Photography Annual
of 1988, pp. 196-198に記載されているように、 KODAK
Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理により、疲労
していない新鮮な処理薬液を使用して処理した。Flexic
olor C-41 処理の使用についての別の説明が、Using Ko
dak Flexicolor Chemicals (Kodak Publication No. Z-
131, Eastman Kodak Company, Rochester, NY)に記載さ
れている。
mの増分で360〜710nmの範囲で用いて、写真記
録材料試料201〜222の個々のカラーユニットの可
視スペクトルにおける感度を測定した。色温度3200
Kのタングステン光源からの白色光を、5500Kに対
する昼光Vaフィルター、1.4中性濃度、及びバンド
パス解像度4nmのモノクロメータにより0〜4.0の
段階化ステップタブレットを介して濾過したもので、写
真記録材料試料201〜222を個別に1/25秒間露
光してそれらの写真感度を測定した。次いで、これらの
試料を、The British Journal of Photography Annual
of 1988, pp. 196-198に記載されているように、 KODAK
Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理により、疲労
していない新鮮な処理薬液を使用して処理した。Flexic
olor C-41 処理の使用についての別の説明が、Using Ko
dak Flexicolor Chemicals (Kodak Publication No. Z-
131, Eastman Kodak Company, Rochester, NY)に記載さ
れている。
【0107】処理及び乾燥後、試料201〜222をス
テータスMデンシトメトリーにかけて、その可視スペク
トルにおけるセンシトメトリー性能の特性を決定した。
Dmi n より0.15高い濃度増加を生ぜしめるのに必要
な露光量を、各露光増分10nmにおいて赤感光性カラ
ー記録ユニットについて算出し、そして必要露光量(エ
ルグ/cm2 )の逆数の対数に100を乗じた値を表5
に写真感度として報告した。
テータスMデンシトメトリーにかけて、その可視スペク
トルにおけるセンシトメトリー性能の特性を決定した。
Dmi n より0.15高い濃度増加を生ぜしめるのに必要
な露光量を、各露光増分10nmにおいて赤感光性カラ
ー記録ユニットについて算出し、そして必要露光量(エ
ルグ/cm2 )の逆数の対数に100を乗じた値を表5
に写真感度として報告した。
【0108】
【表5】
【0109】RUS1÷RUS2の欄から気がつく点
は、対照試料の中で、極大写真感度(RUλmax )の8
0%以上の560nm写真感度を満たすものがまったく
ないことである。写真感度測定値の差は、RU増感色素
の560nmとλmax とにおける吸収の差に相当する。
表5中の下線を付けた数値は、当該比較試料が本発明の
要件を満たしていないことを示すものである。各比較試
料がRUS1÷RUS2の要件を満たさないのは、以下
の要件、すなわち、RU分光増感色素の全体半値幅が5
0nm以上、好ましくは75nm以上であること、カラ
ードマスキングカプラーを含まないこと、及びGUにお
ける平板状粒子乳剤の平均アスペクト比が15未満であ
ること、の一つ又は二つ以上を満たしていないことが伴
っていることに留意されたい。
は、対照試料の中で、極大写真感度(RUλmax )の8
0%以上の560nm写真感度を満たすものがまったく
ないことである。写真感度測定値の差は、RU増感色素
の560nmとλmax とにおける吸収の差に相当する。
表5中の下線を付けた数値は、当該比較試料が本発明の
要件を満たしていないことを示すものである。各比較試
料がRUS1÷RUS2の要件を満たさないのは、以下
の要件、すなわち、RU分光増感色素の全体半値幅が5
0nm以上、好ましくは75nm以上であること、カラ
ードマスキングカプラーを含まないこと、及びGUにお
ける平板状粒子乳剤の平均アスペクト比が15未満であ
ること、の一つ又は二つ以上を満たしていないことが伴
っていることに留意されたい。
【0110】複数乳剤層型青、緑及び赤記録層ユニット
要素 成分特性赤感光性乳剤 以下の表6に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤K,L,M及びNを用意した。いずれ
も平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面積を
占めていた。乳剤K〜Mをそれぞれ最適に硫黄及び金増
感した。さらに、これらの乳剤をモル比40:31:1
8:7:4のSD−11、SD−05、SD−03、S
D−02及びSD−06で最適に分光増感した。次い
で、乳剤K〜Mを塗布して写真試料101のように評価
した。どの乳剤のピーク光吸収波長も570nm付近に
あり、そして半値吸収幅は100nmを超えていた。
要素 成分特性赤感光性乳剤 以下の表6に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤K,L,M及びNを用意した。いずれ
も平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面積を
占めていた。乳剤K〜Mをそれぞれ最適に硫黄及び金増
感した。さらに、これらの乳剤をモル比40:31:1
8:7:4のSD−11、SD−05、SD−03、S
D−02及びSD−06で最適に分光増感した。次い
で、乳剤K〜Mを塗布して写真試料101のように評価
した。どの乳剤のピーク光吸収波長も570nm付近に
あり、そして半値吸収幅は100nmを超えていた。
【0111】
【表6】
【0112】緑感光性乳剤 以下の表7に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤O,P,Q,R,S,T及びUを用意
した。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を
上回る面積を占めていた。乳剤O〜Uをそれぞれ最適に
硫黄及び金増感した。さらに、乳剤O〜Sをモル比1:
4.5のSD−04及びSD−07で最適に分光増感し
た。乳剤Tは、最適に硫黄及び金増感してモル比1:
7.8のSD−04及びSD−07で最適に分光増感し
た。乳剤Uは、最適に硫黄及び金増感してモル比1:6
のSD−04及びSD−07で最適に分光増感した。次
いで、乳剤O〜Uを塗布して写真試料101のように評
価した。どの乳剤のピーク光吸収波長も545nm付近
にあり、また、極大吸収の深色側の半分における波長は
どの乳剤も575nm付近にあった。
銀平板状粒子乳剤O,P,Q,R,S,T及びUを用意
した。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を
上回る面積を占めていた。乳剤O〜Uをそれぞれ最適に
硫黄及び金増感した。さらに、乳剤O〜Sをモル比1:
4.5のSD−04及びSD−07で最適に分光増感し
た。乳剤Tは、最適に硫黄及び金増感してモル比1:
7.8のSD−04及びSD−07で最適に分光増感し
た。乳剤Uは、最適に硫黄及び金増感してモル比1:6
のSD−04及びSD−07で最適に分光増感した。次
いで、乳剤O〜Uを塗布して写真試料101のように評
価した。どの乳剤のピーク光吸収波長も545nm付近
にあり、また、極大吸収の深色側の半分における波長は
どの乳剤も575nm付近にあった。
【0113】
【表7】
【0114】青感光性乳剤 以下の表8に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤V,W,X及びYを用意した。いずれ
も平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面積を
占めていた。乳剤V〜Yをそれぞれ最適に硫黄及び金増
感した。さらに、これらの乳剤をモル比45:32:2
3のSD−08、SD−09及びSD−10で最適に分
光増感した。
銀平板状粒子乳剤V,W,X及びYを用意した。いずれ
も平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面積を
占めていた。乳剤V〜Yをそれぞれ最適に硫黄及び金増
感した。さらに、これらの乳剤をモル比45:32:2
3のSD−08、SD−09及びSD−10で最適に分
光増感した。
【0115】
【表8】
【0116】赤感光性乳剤 以下の表9に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭化
銀平板状粒子乳剤AA,BB,CC及びDDを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めていた。乳剤AA〜DDをそれぞれ最適
に硫黄及び金増感した。さらに、これらの乳剤をモル比
2:1のSD−03及びSD−02で最適に分光増感し
た。次いで、乳剤AA〜DDを塗布して写真試料101
のように評価した。どの乳剤のピーク光吸収波長も62
8nm付近にあり、また半値吸収幅は44nm前後であ
った。
銀平板状粒子乳剤AA,BB,CC及びDDを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めていた。乳剤AA〜DDをそれぞれ最適
に硫黄及び金増感した。さらに、これらの乳剤をモル比
2:1のSD−03及びSD−02で最適に分光増感し
た。次いで、乳剤AA〜DDを塗布して写真試料101
のように評価した。どの乳剤のピーク光吸収波長も62
8nm付近にあり、また半値吸収幅は44nm前後であ
った。
【0117】
【表9】
【0118】緑感光性乳剤 以下の表10に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭
化銀平板状粒子乳剤EE,FF,GG及びHHを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めていた。乳剤EE〜HHをそれぞれ最適
に硫黄及び金増感した。さらに、乳剤EE〜HHをモル
比1:4.5のSD−04及びSD−07で最適に分光
増感した。次いで、乳剤EE〜HHを塗布して写真試料
101のように評価した。どの乳剤のピーク光吸収波長
も545nm付近にあり、また、極大吸収の深色側の半
分における波長はどの乳剤も約575nmであった。
化銀平板状粒子乳剤EE,FF,GG及びHHを用意し
た。いずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上
回る面積を占めていた。乳剤EE〜HHをそれぞれ最適
に硫黄及び金増感した。さらに、乳剤EE〜HHをモル
比1:4.5のSD−04及びSD−07で最適に分光
増感した。次いで、乳剤EE〜HHを塗布して写真試料
101のように評価した。どの乳剤のピーク光吸収波長
も545nm付近にあり、また、極大吸収の深色側の半
分における波長はどの乳剤も約575nmであった。
【0119】
【表10】
【0120】青感光性乳剤 以下の表11に記載した重要な粒子特性を有するヨウ臭
化銀平板状粒子乳剤II,JJ及びKKを用意した。い
ずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面
積を占めていた。乳剤LL(常用の厚い粒子)も用意し
た。乳剤II〜LLをそれぞれ最適に硫黄及び金増感し
た。さらに、これらの乳剤をモル比1:1のSD−08
及びSD−09で最適に分光増感した。
化銀平板状粒子乳剤II,JJ及びKKを用意した。い
ずれも平板状粒子が全粒子投影面積の70%を上回る面
積を占めていた。乳剤LL(常用の厚い粒子)も用意し
た。乳剤II〜LLをそれぞれ最適に硫黄及び金増感し
た。さらに、これらの乳剤をモル比1:1のSD−08
及びSD−09で最適に分光増感した。
【0121】
【表11】
【0122】カラーネガ要素の特性 青(BU)、緑(GU)及び赤(RU)の各記録層ユニ
ットの内部の低感度、中感度及び高感度の各乳剤層を、
それぞれS、M及びFの接頭辞で表示する。試料301
(c) 従来の下塗層を含む三酢酸セルロースの透明フィルム支
持体に以下の層をその記載順に塗布し、その際、支持体
の最も近くに赤記録層ユニットを塗布することにより本
試料を製作した。支持体の塗布面にはゼラチン下塗層を
設けておいた。
ットの内部の低感度、中感度及び高感度の各乳剤層を、
それぞれS、M及びFの接頭辞で表示する。試料301
(c) 従来の下塗層を含む三酢酸セルロースの透明フィルム支
持体に以下の層をその記載順に塗布し、その際、支持体
の最も近くに赤記録層ユニットを塗布することにより本
試料を製作した。支持体の塗布面にはゼラチン下塗層を
設けておいた。
【0123】第1層:AHU ブラックコロイド銀ゾル(0.107) UV−1(0.075) UV−2(0.075) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.161) 焼付濃度補償用シアン色素CD−1(0.034) 焼付濃度補償用マゼンタ色素MD−1(0.013) 焼付濃度補償用イエロー色素MM−2(0.095) HBS−1(0.105) HBS−2(0.433) HBS−4(0.013) 3,5−ジスルホカテコール二ナトリウム塩(0.21
5) ゼラチン(2.152)
5) ゼラチン(2.152)
【0124】第2層:SRU この層は、低感度及び高感度(粒子ECDの小さいもの
と大きいもの)の赤増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤BB(銀含有量0.355) 乳剤AA(銀含有量0.328) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.075) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.015) シアン色素生成性カプラーC−1(0.359) HBS−2(0.405) HBS−6(0.098) TAI(0.011) ゼラチン(1.668)
と大きいもの)の赤増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤BB(銀含有量0.355) 乳剤AA(銀含有量0.328) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.075) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.015) シアン色素生成性カプラーC−1(0.359) HBS−2(0.405) HBS−6(0.098) TAI(0.011) ゼラチン(1.668)
【0125】第3層:MRU 乳剤CC(銀含有量1.162) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.016) シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.059) シアン色素生成性カプラーC−1(0.207) HBS−2(0.253) HBS−6(0.007) TAI(0.019) ゼラチン(1.291)
(0.059) シアン色素生成性カプラーC−1(0.207) HBS−2(0.253) HBS−6(0.007) TAI(0.019) ゼラチン(1.291)
【0126】第4層:FRU 乳剤DD(銀含有量1.060) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.027) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.048) シアン色素生成性マゼンタカラードカプラーCM−1
(0.022) シアン色素生成性カプラーC−1(0.323) HBS−1(0.194) HBS−2(0.274) HBS−6(0.007) TAI(0.010) ゼラチン(1.291) 第5層:中間層 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.086) HBS−4(0.129) ゼラチン(0.538)
(0.022) シアン色素生成性カプラーC−1(0.323) HBS−1(0.194) HBS−2(0.274) HBS−6(0.007) TAI(0.010) ゼラチン(1.291) 第5層:中間層 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.086) HBS−4(0.129) ゼラチン(0.538)
【0127】第6層:SGU この層は、低感度及び高感度(粒子ECDの小さいもの
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤GG(銀含有量0.251) 乳剤HH(銀含有量0.110) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.054) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.339) 安定剤ST−1(0.034) HBS−1(0.413) TAI(0.006) ゼラチン(1.184)
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤GG(銀含有量0.251) 乳剤HH(銀含有量0.110) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.054) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.339) 安定剤ST−1(0.034) HBS−1(0.413) TAI(0.006) ゼラチン(1.184)
【0128】第7層:MGU この層は、低感度及び高感度(粒子ECDの小さいもの
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤HH(銀含有量0.091) 乳剤EE(銀含有量1.334) 現像抑制剤放出型カプラーD−6(0.032) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.118) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.087) 現像主薬酸化体掃去剤S−2(0.018) HBS−1(0.315) HBS−2(0.032) 安定剤ST−1(0.009) TAI(0.023) ゼラチン(1.668)
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤HH(銀含有量0.091) 乳剤EE(銀含有量1.334) 現像抑制剤放出型カプラーD−6(0.032) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.118) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.087) 現像主薬酸化体掃去剤S−2(0.018) HBS−1(0.315) HBS−2(0.032) 安定剤ST−1(0.009) TAI(0.023) ゼラチン(1.668)
【0129】第8層:FGU 乳剤FF(銀含有量0.909) 現像抑制剤放出型カプラーD−3(0.003) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.032) 現像主薬酸化体掃去剤S−2(0.023) マゼンタ色素生成性イエローカラードカプラーMM−1
(0.054) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.113) HBS−1(0.216) HBS−2(0.064) 安定剤ST−1(0.011) TAI(0.011) ゼラチン(1.405)
(0.054) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.113) HBS−1(0.216) HBS−2(0.064) 安定剤ST−1(0.011) TAI(0.011) ゼラチン(1.405)
【0130】第9層:イエローフィルター層 イエローフィルター色素YD−1(0.054) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.086) HBS−4(0.129) ゼラチン(0.538)
【0131】第10層:SBU この層は、低感度、中感度及び高感度(粒子ECDの小
さいもの、中間のもの及び大きいもの)の青増感平板状
粒子ヨウ臭化銀乳剤の配合物を含むものとした。 乳剤II(銀含有量0.140) 乳剤KK(銀含有量0.247) 乳剤JJ(銀含有量0.398) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.027) 現像抑制剤放出型カプラーD−4(0.054) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.915) シアン色素生成性カプラーC−1(0.027) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.011) HBS−1(0.538) HBS−2(0.108) HBS−6(0.014) TAI(0.014) ゼラチン(2.119)
さいもの、中間のもの及び大きいもの)の青増感平板状
粒子ヨウ臭化銀乳剤の配合物を含むものとした。 乳剤II(銀含有量0.140) 乳剤KK(銀含有量0.247) 乳剤JJ(銀含有量0.398) 現像抑制剤放出型カプラーD−5(0.027) 現像抑制剤放出型カプラーD−4(0.054) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.915) シアン色素生成性カプラーC−1(0.027) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.011) HBS−1(0.538) HBS−2(0.108) HBS−6(0.014) TAI(0.014) ゼラチン(2.119)
【0132】第11層:FBU この層は、ヨウ化物を銀量基準で9.0M%含有する青
増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤を含むものとした。 乳剤LL(銀含有量0.699) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.054) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.473) 現像抑制剤放出型カプラーD−4(0.086) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) HBS−1(0.280) HBS−6(0.007) TAI(0.012) ゼラチン(1.183)
増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤を含むものとした。 乳剤LL(銀含有量0.699) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.054) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.473) 現像抑制剤放出型カプラーD−4(0.086) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) HBS−1(0.280) HBS−6(0.007) TAI(0.012) ゼラチン(1.183)
【0133】第12層:紫外線フィルター層 色素UV−1(0.108) 色素UV−2(0.108) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.215) HBS−1(0.151) ゼラチン(0.699) 第13層:保護オーバーコートコート ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.005) 可溶性ポリメチルメタクリレートマットビーズ(0.1
08) シリコーン系減摩剤(0.039) ゼラチン(0.882)
08) シリコーン系減摩剤(0.039) ゼラチン(0.882)
【0134】本フィルムは、塗布時に、全ゼラチン量の
1.80重量%の硬膜剤H−1で硬膜した。当該技術分
野で一般に実施されているように、本試料の各種層には
界面活性剤、塗布助剤、可溶性吸収色素、カブリ防止
剤、安定剤、帯電防止剤、制生物剤、殺生物剤及びその
他の添加剤も添加した。
1.80重量%の硬膜剤H−1で硬膜した。当該技術分
野で一般に実施されているように、本試料の各種層には
界面活性剤、塗布助剤、可溶性吸収色素、カブリ防止
剤、安定剤、帯電防止剤、制生物剤、殺生物剤及びその
他の添加剤も添加した。
【0135】試料302(c) 従来の下塗層を含む三酢酸セルロースの透明フィルム支
持体に以下の層をその記載順に塗布し、その際、支持体
の最も近くに赤記録層ユニットを塗布することにより本
試料を製作した。支持体の塗布面にはゼラチン下塗層を
設けておいた。
持体に以下の層をその記載順に塗布し、その際、支持体
の最も近くに赤記録層ユニットを塗布することにより本
試料を製作した。支持体の塗布面にはゼラチン下塗層を
設けておいた。
【0136】第1層:AHU ブラックコロイド銀ゾル(0.151) UV−1(0.075) UV−2(0.107) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.161) 焼付濃度補償用シアン色素CD−1(0.016) 焼付濃度補償用マゼンタ色素MD−1(0.038) 焼付濃度補償用イエロー色素MM−2(0.285) HBS−1(0.105) HBS−2(0.341) HBS−4(0.038)HBS−7(0.011) 3,5−ジスルホカテコール二ナトリウム塩(0.22
8) ゼラチン(2.044)
8) ゼラチン(2.044)
【0137】第2層:SRU この層は、低感度及び高感度(粒子ECDの小さいもの
と大きいもの)の赤増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤M(銀含有量0.430) 乳剤N(銀含有量0.323) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.057) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.013) シアン色素生成性カプラーC−1(0.344) シアン色素生成性カプラーC−2(0.038) HBS−2(0.026) HBS−5(0.118) HBS−6(0.120) TAI(0.012) ゼラチン(1.679)
と大きいもの)の赤増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤M(銀含有量0.430) 乳剤N(銀含有量0.323) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.057) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.013) シアン色素生成性カプラーC−1(0.344) シアン色素生成性カプラーC−2(0.038) HBS−2(0.026) HBS−5(0.118) HBS−6(0.120) TAI(0.012) ゼラチン(1.679)
【0138】第3層:MRU 乳剤L(銀含有量1.076) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.022) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.011) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.013) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) シアン色素生成性カプラーC−1(0.086) シアン色素生成性カプラーC−2(0.086) HBS−1(0.044) HBS−2(0.026) HBS−5(0.097) HBS−6(0.074) TAI(0.017) ゼラチン(1.291)
【0139】第4層:FRU 乳剤K(銀含有量1.291) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.011) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.014) シアン色素生成性カプラーC−1(0.065) シアン色素生成性カプラーC−2(0.075) HBS−1(0.044) HBS−2(0.022) HBS−4(0.021) HBS−5(0.161) TAI(0.021) ゼラチン(1.076) 第5層:中間層 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.086) HBS−4(0.129) ゼラチン(0.538)
【0140】第6層:SGU この層は、低感度及び高感度(粒子ECDの小さいもの
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤U(銀含有量0.161) 乳剤R(銀含有量0.269) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.012) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.301) 安定剤ST−1(0.060) HBS−1(0.241) HBS−2(0.022) HBS−6(0.061) TAI(0.003) ゼラチン(1.106)
と大きいもの)の緑増感平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤の配
合物を含むものとした。 乳剤U(銀含有量0.161) 乳剤R(銀含有量0.269) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.012) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.301) 安定剤ST−1(0.060) HBS−1(0.241) HBS−2(0.022) HBS−6(0.061) TAI(0.003) ゼラチン(1.106)
【0141】第7層:MGU 乳剤T(銀含有量0.968) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.011) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.113) 安定剤ST−1(0.023) HBS−1(0.133) HBS−2(0.022) HBS−4(0.016) HBS−6(0.053) TAI(0.016) ゼラチン(1.399)
【0142】第8層:FGU 乳剤S(銀含有量0.968) 現像抑制剤放出型カプラーD−1(0.009) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.011) マゼンタ色素生成性カプラーM−1(0.097) 安定剤ST−1(0.029) HBS−1(0.112) HBS−2(0.022) HBS−4(0.016) TAI(0.018) ゼラチン(1.399)
【0143】第9層:イエローフィルター層 イエローフィルター色素YD−1(0.032) 現像主薬酸化体掃去剤S−1(0.086) HBS−4(0.129) ゼラチン(0.646)
【0144】第10層:SBU この層は、低感度、中感度及び高感度(粒子ECDの小
さいもの、中間のもの及び大きいもの)の青増感平板状
粒子ヨウ臭化銀乳剤の配合物を含むものとした。 乳剤W(銀含有量0.398) 乳剤X(銀含有量0.247) 乳剤Y(銀含有量0.215) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.003) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.710) HBS−2(0.022) HBS−5(0.151) HBS−6(0.050) TAI(0.014) ゼラチン(1.872)
さいもの、中間のもの及び大きいもの)の青増感平板状
粒子ヨウ臭化銀乳剤の配合物を含むものとした。 乳剤W(銀含有量0.398) 乳剤X(銀含有量0.247) 乳剤Y(銀含有量0.215) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.003) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.011) 現像主薬酸化体掃去剤S−3(0.183) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.710) HBS−2(0.022) HBS−5(0.151) HBS−6(0.050) TAI(0.014) ゼラチン(1.872)
【0145】第11層:FBU 乳剤V(銀含有量0.699) 漂白促進剤放出型カプラーB−1(0.005) 現像抑制剤放出型カプラーD−7(0.013) イエロー色素生成性カプラーY−1(0.140) HBS−2(0.026) HBS−5(0.118) HBS−6(0.007) TAI(0.011) ゼラチン(1.291)
【0146】第12層:保護オーバーコートコート ポリ(メチルメタクリレート)マットビーズ(0.00
5) 可溶性ポリ(メチルメタクリレート)マットビーズ
(0.054) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.215) 色素UV−1(0.108) 色素UV−2(0.216) シリコーン系減摩剤(0.040) HBS−1(0.151) HBS−7(0.108) ゼラチン(1.237)
5) 可溶性ポリ(メチルメタクリレート)マットビーズ
(0.054) 未増感臭化銀リップマン乳剤(0.215) 色素UV−1(0.108) 色素UV−2(0.216) シリコーン系減摩剤(0.040) HBS−1(0.151) HBS−7(0.108) ゼラチン(1.237)
【0147】本フィルムは、塗布時に、全ゼラチン量の
1.75重量%の硬膜剤H−1で硬膜した。当該技術分
野で一般に実施されているように、本試料の各種層には
界面活性剤、塗布助剤、可溶性吸収色素、カブリ防止
剤、安定剤、帯電防止剤、制生物剤、殺生物剤及びその
他の添加剤も添加した。
1.75重量%の硬膜剤H−1で硬膜した。当該技術分
野で一般に実施されているように、本試料の各種層には
界面活性剤、塗布助剤、可溶性吸収色素、カブリ防止
剤、安定剤、帯電防止剤、制生物剤、殺生物剤及びその
他の添加剤も添加した。
【0148】カラーネガ現像のためのカラー写真記録材
料試料303(e)を上記試料302(c)とまったく
同様に調製したが、但し、下記の変更を行った。 第6層:SGUの変更点 乳剤U(0.000) 乳剤Q(0.161) 第7層:MGUの変更点 乳剤T(0.000) 乳剤P(0.968) 第8層:FGUの変更点 乳剤S(0.000) 乳剤O(0.968)
料試料303(e)を上記試料302(c)とまったく
同様に調製したが、但し、下記の変更を行った。 第6層:SGUの変更点 乳剤U(0.000) 乳剤Q(0.161) 第7層:MGUの変更点 乳剤T(0.000) 乳剤P(0.968) 第8層:FGUの変更点 乳剤S(0.000) 乳剤O(0.968)
【0149】写真記録材料の有用性を確立するために、
5500Kに対する昼光Vaフィルターで濾過したタン
グステン光源からの白色光に、500分の1秒間、1.
2インコネル中性濃度及び濃度増分0.20の0〜4l
ogEの段階化タブレットを介してカラーネガフィルム
試料301〜303を露光した。写真記録材料の特性曲
線を最適に求めるために、5500Kに対して濾過した
別のタングステン光源からの白色光の0〜4濃度段階タ
ブレットを介したものでカラーリバーサルフィルムのKO
DAK Ektachrome(商標)ELITE II 100 Film (表示試料
401)を1/5秒間露光した。露光後のフィルム試料
を、 KODAK Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理に
より処理した。次いで、フィルム試料をステータスMデ
ンシトメトリーにかけて、その特性曲線と写真性能測定
値を決定した。
5500Kに対する昼光Vaフィルターで濾過したタン
グステン光源からの白色光に、500分の1秒間、1.
2インコネル中性濃度及び濃度増分0.20の0〜4l
ogEの段階化タブレットを介してカラーネガフィルム
試料301〜303を露光した。写真記録材料の特性曲
線を最適に求めるために、5500Kに対して濾過した
別のタングステン光源からの白色光の0〜4濃度段階タ
ブレットを介したものでカラーリバーサルフィルムのKO
DAK Ektachrome(商標)ELITE II 100 Film (表示試料
401)を1/5秒間露光した。露光後のフィルム試料
を、 KODAK Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理に
より処理した。次いで、フィルム試料をステータスMデ
ンシトメトリーにかけて、その特性曲線と写真性能測定
値を決定した。
【0150】特性曲線上の最低濃度(Dmin )より0.
15高い濃度における地点とそこより露光量が0.9l
ogE(Eはルクス秒単位の露光量)高い地点との間に
おける最大勾配を、各色記録のガンマ(γ)とする。各
試料の特性曲線の色記録のガンマは、表示した曲線セグ
メントをKodak Model G グラジェントメーターで測定す
ることによって求めた。さらに、瞬間ガンマ値が上記定
義のガンマ値の25%以上となる特性曲線セグメントの
露光範囲を示す露出のラチチュードも求めた。表12
に、観測されたガンマ値及びラチチュード値を報告し
た。
15高い濃度における地点とそこより露光量が0.9l
ogE(Eはルクス秒単位の露光量)高い地点との間に
おける最大勾配を、各色記録のガンマ(γ)とする。各
試料の特性曲線の色記録のガンマは、表示した曲線セグ
メントをKodak Model G グラジェントメーターで測定す
ることによって求めた。さらに、瞬間ガンマ値が上記定
義のガンマ値の25%以上となる特性曲線セグメントの
露光範囲を示す露出のラチチュードも求めた。表12
に、観測されたガンマ値及びラチチュード値を報告し
た。
【0151】
【表12】
【0152】出力を慎重に校正したほぼ単色光を5nm
の増分で360〜715nmの範囲で用いて、写真記録
材料試料301〜303の個々のカラーユニットの可視
スペクトルにおける感度を測定した。色温度3000K
のタングステン光源からの白色光を、5500Kに対す
る昼光Vaフィルター及びバンドパス解像度4nmのモ
ノクロメータにより濃度段階増分0.3の濃度0〜4.
0のステップタブレットを介して濾過したもので、写真
記録材料試料301〜303を個別に1/100秒間露
光してそれらの写真感度を測定した。次いで、これらの
試料を KODAK Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理
により処理した。
の増分で360〜715nmの範囲で用いて、写真記録
材料試料301〜303の個々のカラーユニットの可視
スペクトルにおける感度を測定した。色温度3000K
のタングステン光源からの白色光を、5500Kに対す
る昼光Vaフィルター及びバンドパス解像度4nmのモ
ノクロメータにより濃度段階増分0.3の濃度0〜4.
0のステップタブレットを介して濾過したもので、写真
記録材料試料301〜303を個別に1/100秒間露
光してそれらの写真感度を測定した。次いで、これらの
試料を KODAK Flexicolor C-41(商標)カラーネガ処理
により処理した。
【0153】処理及び乾燥後、試料301〜303をス
テータスMデンシトメトリーにかけて、その可視スペク
トルにおけるセンシトメトリー性能の特性を決定した。
Dmi n より0.15高い濃度増加を生ぜしめるのに必要
な露光量を、各露光増分5nmにおいてカラー記録ユニ
ットについて測定した。赤感性ユニットについて、必要
露光量(エルグ/cm2 )の逆数の対数に100を乗じ
た値を表13に写真感度として報告した。
テータスMデンシトメトリーにかけて、その可視スペク
トルにおけるセンシトメトリー性能の特性を決定した。
Dmi n より0.15高い濃度増加を生ぜしめるのに必要
な露光量を、各露光増分5nmにおいてカラー記録ユニ
ットについて測定した。赤感性ユニットについて、必要
露光量(エルグ/cm2 )の逆数の対数に100を乗じ
た値を表13に写真感度として報告した。
【0154】さらに、Giorgianniらの米国特許第5,5
82,961号明細書に記載されている方法に従い、特
定の多様な組合せの200種類のカラーパッチを記録す
る際のカラーネガ材料試料301〜303の相対比色精
度を測定するために、写真記録材料の分光感度応答を使
用した。表13に、計算された色の誤差の分散を含め
た。この誤差値は、特定の組合せの試験色のCIELA
B空間座標と、当該試験色のフィルムによる具体的な変
化から生じた空間座標との間の色差に関連する。具体的
には、一定の光源に対する試験パッチ入力分光反射率値
を写真材料試料の分光感度応答と関連させて比色記録性
能を推定する。留意すべきことは、色の誤差の計算値は
3種類すべての入力色記録の応答に影響を受けるので、
一つの記録による応答の改良がその他の一又は二の限定
的色記録の応答を克服できないことである。1単位以上
の色の誤差は、色記録精度においては有意な差に相当す
る。
82,961号明細書に記載されている方法に従い、特
定の多様な組合せの200種類のカラーパッチを記録す
る際のカラーネガ材料試料301〜303の相対比色精
度を測定するために、写真記録材料の分光感度応答を使
用した。表13に、計算された色の誤差の分散を含め
た。この誤差値は、特定の組合せの試験色のCIELA
B空間座標と、当該試験色のフィルムによる具体的な変
化から生じた空間座標との間の色差に関連する。具体的
には、一定の光源に対する試験パッチ入力分光反射率値
を写真材料試料の分光感度応答と関連させて比色記録性
能を推定する。留意すべきことは、色の誤差の計算値は
3種類すべての入力色記録の応答に影響を受けるので、
一つの記録による応答の改良がその他の一又は二の限定
的色記録の応答を克服できないことである。1単位以上
の色の誤差は、色記録精度においては有意な差に相当す
る。
【0155】表13中の下線を付けた数値は、当該比較
試料が本発明の要件を満たしていないことを示すもので
ある。RUS1÷RUS2の欄から気がつく点は、いず
れの対照試料も、極大写真感度の80%以上の560n
m写真感度を満たしていないことである。写真感度測定
値の差は、RU増感色素の560nmとλmax とにおけ
る吸収の差に相当する。RU分光増感色素の全体半値幅
が50nm以上、好ましくは75nm以上であり、RU
λmax が約600nm未満であり、そしてカラードマス
キングカプラーが存在しない場合には、色の誤差が10
よりも実質的に小さくなり、試料301(c)のような
光学焼付けを意図した常用のカラーネガフィルムの場合
よりも色記録の忠実度がはるかに高いことを示してい
る。GUアスペクト比の要件を満たす場合には、色記録
の精度に有意な変化を生ぜしめることなく、560nm
及びλmax 感度の顕著な向上が本要素により実証され
る。このことは、本発明の要件を満たす試料が、人間の
視感知覚により良好に一致するデジタル画像管理のため
のシアン色素像記録を提供する際の適性がより良好であ
ることを例証するものである。
試料が本発明の要件を満たしていないことを示すもので
ある。RUS1÷RUS2の欄から気がつく点は、いず
れの対照試料も、極大写真感度の80%以上の560n
m写真感度を満たしていないことである。写真感度測定
値の差は、RU増感色素の560nmとλmax とにおけ
る吸収の差に相当する。RU分光増感色素の全体半値幅
が50nm以上、好ましくは75nm以上であり、RU
λmax が約600nm未満であり、そしてカラードマス
キングカプラーが存在しない場合には、色の誤差が10
よりも実質的に小さくなり、試料301(c)のような
光学焼付けを意図した常用のカラーネガフィルムの場合
よりも色記録の忠実度がはるかに高いことを示してい
る。GUアスペクト比の要件を満たす場合には、色記録
の精度に有意な変化を生ぜしめることなく、560nm
及びλmax 感度の顕著な向上が本要素により実証され
る。このことは、本発明の要件を満たす試料が、人間の
視感知覚により良好に一致するデジタル画像管理のため
のシアン色素像記録を提供する際の適性がより良好であ
ることを例証するものである。
【0156】
【表13】
【0157】本発明を、その好ましい実施態様を具体的
に参照しながら詳細に説明してきたが、本発明の精神及
び範囲内で変更や置換が可能であることを理解された
い。
に参照しながら詳細に説明してきたが、本発明の精神及
び範囲内で変更や置換が可能であることを理解された
い。
フロントページの続き (72)発明者 マリア ジョセフィナ ゴンザレス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,キャンブリック サーク ル 42 (72)発明者 スティーブン ジョージ リンク アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,リンコート パーク 80
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体上に、第一色相の色素像を形成す
ることができる青記録乳剤層ユニットと、第二色相の色
素像を形成することができる緑記録乳剤層ユニットと、
第三色相の色素像を形成することができる赤記録乳剤層
ユニットとを塗布して成り、当該赤記録乳剤層ユニット
が当該支持体と当該緑記録層ユニットとの間に配置され
ている、デジタルスキャンに適した色素像を生ぜしめる
ことができるカラーネガフィルムであって、 当該青記録層ユニット及び当該緑記録層ユニットに起因
する望ましくない第三色相の濃度を減じて得られた第三
色相の色素像を反転させて対応する赤色のポジ像とした
場合に人間の視感色知覚により良好に一致する第三色相
の色素像記録を生ぜしめるために、 当該記録層ユニットにカラードマスキングカプラーは存
在せず、 当該緑記録層ユニット及び当該赤記録層ユニットにはそ
れぞれ緑及び赤に対して増感させた平板状粒子ハロゲン
化銀乳剤が使用され、 当該緑記録層ユニットに含まれる平板状粒子乳剤の平均
アスペクト比は15未満であり、そして当該赤記録層ユ
ニットに含まれる分光増感色素は、575〜710nm
の分光領域内に位置し、560nmにおける吸収が極大
吸収の80〜95%の範囲にある、スペクトルの緑領域
と赤領域とにまたがる50nm以上の全体半値吸収幅を
示すことを特徴とするカラーネガフィルム。 - 【請求項2】 前記第一色相がイエローであり、前記第
二色相がマゼンタであり、そして前記第三色相がシアン
であることをさらに特徴とする、請求項1に記載のデジ
タルスキャンに適した色素像を生ぜしめることができる
カラーネガフィルム。 - 【請求項3】 前記赤記録層ユニットに含まれる分光増
感色素が75nm以上の全体半値吸収幅を示すことをさ
らに特徴とする、請求項1又は2に記載のデジタルスキ
ャンに適した色素像を生ぜしめることができるカラーネ
ガフィルム。 - 【請求項4】 前記緑記録層ユニットに使用される平板
状粒子ハロゲン化銀乳剤の平均アスペクト比が5以上で
あることをさらに特徴とする、請求項1〜3のいずれか
一項に記載のデジタルスキャンに適した色素像を生ぜし
めることができるカラーネガフィルム。 - 【請求項5】 前記赤記録層ユニットに使用される平板
状粒子ハロゲン化銀乳剤の平均アスペクト比が15より
も高いことをさらに特徴とする、請求項1〜4のいずれ
か一項に記載のデジタルスキャンに適した色素像を生ぜ
しめることができるカラーネガフィルム。 - 【請求項6】 前記赤記録層ユニットに使用される平板
状粒子ハロゲン化銀乳剤の平均アスペクト比が20以上
であることをさらに特徴とする、請求項5に記載のデジ
タルスキャンに適した色素像を生ぜしめることができる
カラーネガフィルム。 - 【請求項7】 前記青、緑及び赤の各記録層ユニットが
ヨウ臭化銀乳剤を含有し、前記青記録層ユニットが前記
緑記録層ユニット及び前記赤記録層ユニットよりも先に
露光輻射線を受けるように前記支持体からより離れて塗
布されており、そして前記青記録層ユニットと前記緑記
録層ユニット及び前記赤記録層ユニットとの間にイエロ
ーフィルターが挿入されていることをさらに特徴とす
る、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデジタルスキ
ャンに適した色素像を生ぜしめることができるカラーネ
ガフィルム。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US92583597A | 1997-09-05 | 1997-09-05 | |
US09/129269 | 1998-08-05 | ||
US08/925835 | 1998-08-05 | ||
US09/129,269 US6045983A (en) | 1997-09-05 | 1998-08-05 | Color negative films adapted for digital scanning |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11133559A true JPH11133559A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=26827427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10251133A Pending JPH11133559A (ja) | 1997-09-05 | 1998-09-04 | カラーネガフィルム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6045983A (ja) |
EP (1) | EP0901042A1 (ja) |
JP (1) | JPH11133559A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6781724B1 (en) * | 2000-06-13 | 2004-08-24 | Eastman Kodak Company | Image processing and manipulation system |
CA2347181A1 (en) | 2000-06-13 | 2001-12-13 | Eastman Kodak Company | Plurality of picture appearance choices from a color photographic recording material intended for scanning |
CN100399192C (zh) * | 2001-12-05 | 2008-07-02 | 富士胶片株式会社 | 卤化银彩色照相感光材料 |
US7029837B2 (en) * | 2003-12-11 | 2006-04-18 | Eastman Kodak Company | Photographic film element containing an emulsion with dual peek green responsivity |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE756607R (ja) * | 1969-09-29 | 1971-03-01 | Eastman Kodak Co | |
US4439520A (en) * | 1981-11-12 | 1984-03-27 | Eastman Kodak Company | Sensitized high aspect ratio silver halide emulsions and photographic elements |
DE3924111A1 (de) * | 1989-07-20 | 1991-01-31 | Agfa Gevaert Ag | Farbfotografisches aufzeichnungsmaterial mit verbesserter wiedergabe von farb-nuancen |
US5322766A (en) * | 1989-10-10 | 1994-06-21 | Eastman Kodak Company | Color photographic recording material |
US5302499A (en) * | 1992-04-16 | 1994-04-12 | Eastman Kodak Company | Photographic silver halide material comprising tabular grains of specified dimensions in several color records |
US5275929A (en) * | 1992-04-16 | 1994-01-04 | Eastman Kodak Company | Photographic silver halide material comprising tabular grains of specified dimensions |
DE69325410T2 (de) * | 1992-04-16 | 1999-10-28 | Eastman Kodak Co., Rochester | Photographisches Silberhalogenidmaterial mit tafelförmigen Silberhalogenid-Körnern und verteilten Absorber-Farbstoffen |
EP0702483B1 (en) * | 1994-09-16 | 2000-03-01 | Kodak Limited | Method of producing colour information from records of substantially the same hue |
US5609978A (en) * | 1995-06-06 | 1997-03-11 | Eastman Kodak Company | Method for producing an electronic image from a photographic element |
US5582961A (en) * | 1995-06-06 | 1996-12-10 | Eastman Kodak Company | Photographic elements which achieve colorimetrically accurate recording |
-
1998
- 1998-08-05 US US09/129,269 patent/US6045983A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-08-26 EP EP98202846A patent/EP0901042A1/en not_active Withdrawn
- 1998-09-04 JP JP10251133A patent/JPH11133559A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6045983A (en) | 2000-04-04 |
EP0901042A1 (en) | 1999-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5314794A (en) | Elements and processes for producing superior photographic records | |
US5219715A (en) | Color photographic recording material and process | |
US6296994B1 (en) | Photographic elements for colorimetrically accurate recording intended for scanning | |
US5322766A (en) | Color photographic recording material | |
US6190847B1 (en) | Color negative film for producing images of reduced granularity when viewed following electronic conversion | |
US5963307A (en) | Color photothermography | |
US6045983A (en) | Color negative films adapted for digital scanning | |
US6146818A (en) | Color negative films intended for scanning having interleaved green and red recording layer units | |
EP1033619B1 (en) | Photographic film element containing an emulsion with broadened green responsivity | |
EP0978761B1 (en) | Photographic film element containing an emulsion with green-red responsivity | |
US5972585A (en) | Color negatives adapted for visual inspection | |
US6372418B1 (en) | Color motion picture print film with improved tonescale | |
US5601967A (en) | Blue sensitized tabular emulsions for inverted record order film | |
JP3391599B2 (ja) | 写真要素および可視画像提供方法 | |
EP0978762B1 (en) | Photographic film element with broad blue sensitivity | |
JP2000314936A (ja) | カラー写真要素 | |
US5994043A (en) | Color photographic film with inverted blue recording layers | |
JP3041701B2 (ja) | 高感度かつ経時保存性の改良されたハロゲン化銀写真感光材料およびその製造方法 | |
US5965340A (en) | Rapid access color photographic element exhibiting increased red and green speeds | |
US5866311A (en) | Color reversible photographic product | |
JP3421824B2 (ja) | ハロゲン化銀カラー感光材料 | |
US5968718A (en) | Color development process that results in high observed speeds | |
US8409792B2 (en) | Color intermediate motion picture film | |
JP2000267235A (ja) | ハロゲン化銀感光材料及び面積階調画像の形成方法 | |
JP2000305228A (ja) | 高い青感度を示すカラー写真フィルム |