JPH11132871A - 検出装置およびそれを用いたシステム - Google Patents

検出装置およびそれを用いたシステム

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JPH11132871A
JPH11132871A JP10224220A JP22422098A JPH11132871A JP H11132871 A JPH11132871 A JP H11132871A JP 10224220 A JP10224220 A JP 10224220A JP 22422098 A JP22422098 A JP 22422098A JP H11132871 A JPH11132871 A JP H11132871A
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detection
bag
detection device
pressure
bladder
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JP10224220A
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Inventor
Hidemi Nakamura
英巳 中村
Masafumi Saito
雅文 斉藤
Susumu Yamamuro
進 山室
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的接点等を用いることなく、しかも、形
状や配置の自由度が大きく、種々の用途に好適な検出装
置、それを用いたシステムを提供する。 【解決手段】 人5が通行する検出領域に、空気を封入
した嚢袋6を配置し、この嚢袋6の空気圧を圧力センサ
7で検出し、この圧力センサ7の出力に基づいて、ドア
3の前の検出領域における人5を検出し、ドア3を自動
的に開閉するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な用途に好適
な検出装置およびそれを用いたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動ドアの開閉システム
は、人体がドアの近傍の一定のエリアに入ったことを、
焦電センサなどのエリアセンサで検出したり、あるい
は、ドアの近傍に電気的接点を有するマット状のセンサ
を配置し、人体の荷重によって電気的接点が開閉するの
を検出することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
を検出する焦電センサは人体以外の熱源で誤動作した
り、あるいは、電気的接点を用いたセンサでは、繰り返
しの荷重によって接点部分が故障したり、閾値荷重の設
定が容易でないといった難点がある。
【0004】また、自動ドアにおける人体検出に限ら
ず、従来の電気的接点を用いたセンサは、形状や配置の
自由度が小さく、また、接点の動作感度の変更が困難で
あるという難点がある。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、荷重で開閉する電気的接点等を用いることな
く、しかも、形状や配置の自由度が大きく、種々の用途
に好適な検出装置およびそれを用いたシステムを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、請求項1の本発明の検出装置
は、外部圧力によって内部流体が応動する嚢袋を備えて
いる。
【0008】ここで、嚢袋(のうたい)とは、袋であっ
て、本発明においては、外部圧力によって内部の流体が
応動する袋であればよく、その外形形状および流体が収
納される内部の収納部の形状も様々な形状を含むもので
ある。
【0009】請求項2の本発明の検出装置は、請求項1
の構成において、前記嚢袋内の圧力を検出する圧力セン
サを備えるものである。
【0010】請求項3の本発明の検出装置は、請求項2
の構成において、前記圧力センサの出力変化が予め定め
た閾値を越えたときに、出力を与える出力回路を備える
ものである。
【0011】請求項4の本発明の検出装置は、請求項2
または3の構成において、前記圧力センサまたは前記出
力回路の出力を無線送信する送信手段を有するものであ
る。
【0012】請求項5の本発明の検出装置は、請求項1
ないし4のいずれかの構成において、前記嚢袋に封入さ
れる前記流体が空気である。
【0013】請求項6の本発明の検出装置は、請求項1
ないし5のいずれかの構成において、前記嚢袋が、弾力
性を有するゴム材料または樹脂材料からなるものであ
る。
【0014】請求項7の本発明の検出装置は、請求項1
ないし6のいずれかの構成において、前記嚢袋がマット
状である。
【0015】請求項8の本発明の検出装置は、請求項1
ないし6のいずれかの構成において、前記嚢袋が、一端
が閉塞されたチューブ状である。
【0016】請求項9の本発明の検出装置は、請求項8
の構成において、前記チューブ状の嚢袋を、保持部材に
対して所要の配置形状に保持させるものである。
【0017】請求項10の本発明の検出装置は、請求項
1ないし6のいずれかの構成において、前記嚢袋が、手
指での操作に適した操作形状を有するものである。
【0018】請求項11の本発明の検出装置は、請求項
1ないし6のいずれかの構成において、前記嚢袋が、マ
スコットのキャラクタ形状である。
【0019】請求項12の本発明の検出装置は、請求項
1ないし9のいずれかの構成において、前記嚢袋が、車
両のハンドルのクラクション操作部分に設置されるもの
である。
【0020】請求項13の本発明の検出装置は、請求項
1ないし9のいずれかの構成において、前記嚢袋が車両
のバンパー部分に設置されるものである。
【0021】請求項14の本発明の検出装置は、請求項
1ないし9のいずれかの構成において、前記嚢袋が、機
器の作動部分に設置され、該機器の作動状態に応じて嚢
袋にかかる外部圧力が変化するものである。
【0022】請求項15の本発明の検出装置は、請求項
1ないし9のいずれかの構成において、前記嚢袋を、検
出領域に配置し、該検出領域における被検出体を検出す
るものである。
【0023】請求項16の本発明の検出装置は、請求項
15の構成において、前記検出領域が、ベッドの所要の
領域である。
【0024】請求項17の本発明の検出装置は、請求項
15の構成において、前記検出領域が、座席の着座部分
である。
【0025】請求項18の本発明の検出装置は、請求項
15の構成において、前記検出領域が、車両の通過領域
である。
【0026】請求項19の本発明の検出装置は、請求項
15の構成において、前記検出領域が、車両の停車領域
である。
【0027】請求項20の本発明の検出装置は、請求項
15の構成において、前記検出領域が、出入り口であ
る。
【0028】請求項21の本発明の検出装置は、請求項
20の構成において、前記嚢袋の上にカーペットが設け
られるものである。
【0029】請求項22の本発明の自動ドアシステム
は、請求項20または21記載の検出装置を備え、該検
出装置の検出出力に基づいて、自動ドアの開閉を制御す
るものである。
【0030】(作用)請求項1の本発明の検出装置によ
れば、外部圧力によって内部流体が応動する嚢袋を備え
ているので、嚢袋内の流体の変化に基づいて、嚢袋にか
かる外部圧力、例えば、嚢袋に対する押圧、接触、衝
突、荷重などを検出できることになる。しかも、嚢袋の
形状は、任意に選択できるので、様々な用途に適用する
際の自由度が高まることになる。
【0031】請求項2の本発明の検出装置によれば、外
部圧力によって嚢袋内の流体の圧力が変化すると、それ
を圧力センサで検出できることになる。
【0032】請求項3の本発明の検出装置によれば、圧
力センサの出力変化が予め定めた閾値を越えたときに、
出力を与えるので、前記閾値の設定によって当該検出装
置の検出感度を変更することができる。
【0033】請求項4の本発明の検出装置によれば、圧
力センサまたは出力回路の出力を無線送信する送信手段
を有するので、配線の必要がなく、当該検出装置の設置
の自由度がさらに高まることになる。
【0034】請求項5の本発明の検出装置によれば、嚢
袋には、空気が封入されるので、簡単かつ安価に構成で
きる。
【0035】請求項6の本発明の検出装置によれば、前
記嚢袋が、弾力性を有するゴム材料または樹脂材料から
なるので、圧力変化を確実に伝達できるとともに、その
弾性復元力によって初期状態に復帰する。
【0036】請求項7の本発明の検出装置によれば、嚢
袋がマット状であるので、例えば、人の通過を検出する
用途に適用した場合に、人は、違和感を感じることな
く、マット状の嚢袋の上を歩くことができ、また、用途
に応じて、マット状の嚢袋のサイズを適宜選択すること
ができる。
【0037】請求項8の本発明の検出装置によれば、嚢
袋が、一端が閉塞されたチューブ状であるので、チュー
ブ状の嚢袋に対する押圧等が解除されたときには、チュ
ーブの弾性復元力によって一層確実に初期状態に復元で
きる。
【0038】請求項9の本発明の検出装置によれば、チ
ューブ状の嚢袋を、保持部材に対して所要の配置形状に
保持させるので、その配置形状を選択することにより、
嚢袋によって圧力変化を検出すべき検出領域を任意に設
定できることになる。
【0039】請求項10の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、手指での操作に適した操作形状、例えば、手指
で握ったり、摘まんだりできる楕円球状、棒状、球状な
どとすることにより、嚢袋を握ったり、摘まんだりした
ことを検出でき、例えば、操作スイッチとして利用でき
る。
【0040】請求項11の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、マスコットのキャラクタ形状であるので、キャ
ラクタ形状の嚢袋に触れるなどすることにより、それを
検出でき、例えば、タッチセンサとして利用できる。
【0041】請求項12の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、車両のハンドルのクラクション操作部分に設置
されるので、嚢袋を押圧操作することにより、クラクシ
ョンを鳴動させることができる。
【0042】請求項13の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が車両のバンパー部分に設置されるので、例えば、
自走車両が、障害物や人などに接触したときに、それを
検出することができ、これによって自走車両を緊急停止
させるといったことが可能となる。
【0043】請求項14の本発明の検出装置よれば、嚢
袋が、機器の作動部分に設置され、該機器の作動状態に
応じて嚢袋への外部圧力が変化するので、機器の作動状
態を検出でき、例えば、機器の開閉部分に嚢袋を設置す
ることにより、機器の開閉状態を検出できることにな
る。
【0044】請求項15の本発明の検出装置によれば、
嚢袋を、検出領域に配置するので、検出領域の上に人や
物体などの被検出体が存在すると、嚢袋内の流体が応動
して圧力が変化するので、該検出領域における人や物体
などの被検出体を検出することができる。
【0045】請求項16の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、ベッドの所要の領域としているので、ベッ
ドに寝ている人の存在を検出できる。
【0046】請求項17の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、座席の着座部分としているので、着座検出
を行うことができる。
【0047】請求項18の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、車両の通過領域としているので、車両の通
過を検出することができる。
【0048】請求項19の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、車両の停車領域としているので、車両が停
車位置に存在するかどうかを検出できる。
【0049】請求項20の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、出入り口としているので、人の出入りを検
出できる。
【0050】請求項21の本発明の検出装置によれば、
出入り口に配置される嚢袋の上にカーペットを設けてい
るので、カーペットによって履物の汚れなどをとること
ができる。
【0051】請求項22の本発明の自動ドアシステムに
よれば、本発明の検出装置の検出出力に基づいて、自動
ドアの開閉を制御するので、従来のような焦電センサや
電気的接点を用いることなく、人体を検出してドアを開
閉できる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0053】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る自動ドアシステムの概略構成図であ
り、このシステムは、例えば各種の店舗やビルなどに設
けられている。
【0054】この実施の形態の自動ドアシステム1は、
本発明に係る検出装置2と、この検出装置2の検出出力
に基づいて、ドア3の開閉を制御する開閉制御手段4と
を備えており、ドア3に近付いた人5を、後述のように
検出してドア3を自動的に開閉するものである。
【0055】この実施の形態の検出装置2は、人体の検
出領域である出入り口のドア3の前に配置された矩形の
マット状の嚢袋6と、この嚢袋6の内部の圧力を検出す
る圧力センサ7と、この圧力センサ7の出力に基づい
て、嚢袋6における人体の有無を検出して検出出力を、
前記開閉制御手段4に与える出力回路としての検出回路
8とを備えている。
【0056】嚢袋6上には、その上面全体を覆うよう
に、矩形のカーペット9が載置されており、このカーペ
ット9によって、その上を歩く人5の履物の汚れなどを
落とせるとともに、美観を向上させるものである。な
お、このカーペット9は、嚢袋6に接着剤等によって一
体化してもよい。
【0057】図2は、嚢袋6の斜視図であり、図3は、
その水平断面図である。この嚢袋6は、弾性を有する防
水性のゴム材料で構成されており、この嚢袋6には、そ
の内部に、流体としての空気が封入されて若干膨らんで
おり、外力が作用していない常態においては、矩形のほ
ぼ全領域に均一な空気層12が形成されている。この嚢
袋6の隅部には、空気を封入するための給気口6aが設
けられており、この給気口6aには、圧力センサ7の圧
力導入口が接続されており、嚢袋6の内部の空気圧を検
出できるように構成されている。なお、嚢袋6は、ゴム
材料に限らず、樹脂材料やその他の材料であってもよ
い。また、空気の封入量も、嚢袋6の肉厚や大きさ等に
応じて適宜選択すればよい。
【0058】この圧力センサ7は、人が踏みつけても破
損しないように、保護用の筺体内に圧力センサ本体が収
納された構成となっており、この圧力センサ7の出力
は、リード線を介して上述の検出回路8に与えられる。
なお、このリード線による配線は、人が通行する路面上
で行ってもよいけれども、通行の邪魔にならず、また、
踏みつけられないように、路面の下に配設した管路を介
して行ってもよい。なお、検出回路8を、圧力センサ7
側に一体的に組み込んでユニット化してもよい。
【0059】この実施の形態の圧力センサ7は、圧力導
入口を介して感圧面に加えられる圧力変化を、例えば静
電容量の変化として検出し、出力(例えば周波数、パル
ス、電圧)を出すものであって、微小な圧力変化を検知
できるものである。なお、圧力センサ7は、一般に用い
られる種々の圧力センサを用いることができ、例えばピ
エゾ方式などでもよい。
【0060】空気が封入されたマット状の嚢袋6の上
に、人5が載ったり、その上を歩いて通過すると、その
荷重による外部圧力によって嚢袋6の内部の空気圧が変
化することになり、圧力センサ7では、その圧力の変化
に対応した出力を与えることになる。
【0061】検出回路8は、予め定めた閾値を越える出
力変化が圧力センサ7から与えられたときには、嚢袋6
の上に人5がいるとして対応する検出出力を開閉制御手
段4に与え、開閉制御手段4は、ドア3を開放する。開
閉制御手段4は、ドア3の開放から一定時間が経過して
人体の検出がないときに、ドア3を自動的に閉止する。
【0062】なお、この自動ドアの開閉機構自体は、基
本的に従来と同様である。
【0063】このように、空気が封入されたマット状の
嚢袋6の上を、人5が歩くことによる嚢袋6の内部の空
気圧の変化を圧力センサ7で検出して人5を検出するの
で、人以外の熱源で誤動作したり、荷重によって開閉す
る電気的接点が故障するといったことがなく、高精度で
人体を検出することができる。
【0064】また、電気的接点では、発火の虞れがあっ
て使用できない化学品製造現場のような危険な場所にお
いても、使用することができる。
【0065】しかも、検出回路8における閾値を適宜設
定することにより、体重が軽い子供も確実に検出するこ
とができ、荷重によって電気的接点が開閉する従来例に
比べて閾値荷重の設定が容易である。
【0066】なお、嚢袋6の内部の空気層12の形状、
すなわち、空気を収納する収納部の形状は、上述の実施
の形態に限らず、種々の形態が考えられ、例えば、図4
に示されるように、複数(例えば四つ)に区画して中央
部分で連通したものであってもよく、あるいは、図5に
示されるように、蛇行させたものであってもよく、さら
には、図6に示されるように、複数(例えば三つ)に分
離し、各空気層12の空気圧の変化をそれぞれ検出する
複数の圧力センサ7を設ける構成としてもよく、さら
に、空気層12を、上下に複数層形成してもよい。
【0067】また、本発明の他の実施の形態として、圧
力センサ7の出力あるいは検出回路8の出力を、無線で
送信する送信手段を設ける一方、検出回路8側あるいは
開閉制御手段4側に受信手段を設け、ワイヤレスで検出
出力を与えるようにしてもよい。この場合には、配線の
必要がないので、嚢袋6を設置する検出領域の設定の自
由度が増すことになる。
【0068】上述の実施の形態では、圧力センサ7を、
嚢袋6に直接設けたけれども、本発明の他の実施の形態
として、嚢袋6の給気口6aに連通する管路を形成し、
この管路を介して圧力センサ7で圧力を検出するように
し、圧力センサ7を、嚢袋6から離れた人が踏みつける
虞れのない位置に配置してもよい。
【0069】本発明の他の実施の形態として、人の歩幅
や歩数等を考慮して嚢袋6の形状や設置数などを適宜選
択することにより、検出領域を通過する人の数を検出で
きるようにして入場者数等を計数するシステムに適用で
きるようにしてもよい。
【0070】(実施の形態2)図7は、本発明の他の実
施の形態の概略構成図であり、図1に対応する部分に
は、同一の参照符号を付す。
【0071】この実施の形態の検出装置2は、一般家庭
の玄関のドア10の前に配置されたマット状の嚢袋6
と、この嚢袋6の内部の圧力を検出する圧力センサ7
と、この圧力センサ7の出力に基づいて、嚢袋6におけ
る人体の有無を検出して検出出力を、チャイム駆動回路
11に与える検出回路8とを備えており、空気が封入さ
れた嚢袋6の上には、カーペット9が設けられている。
【0072】この実施の形態では、玄関のドア10の前
の嚢袋6上に、人5が乗ると、その荷重によって嚢袋6
の内部の空気圧が上昇し、圧力センサ7でその圧力を検
出し、検出回路8は、予め定めた閾値を越える出力によ
って人がいるとしてチャイム駆動回路11に検出出力を
与え、これによって、チャイムが鳴るように構成されて
いる。
【0073】この実施の形態によれば、玄関の前に、来
客があると、自動的にチャイムが鳴ることになり、チャ
イムを鳴らすためにボタン13を押す必要がない。な
お、従来と同様に、ボタン13を押すことによってもチ
ャイムを鳴らすことができる。
【0074】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0075】(実施の形態3)図8は、本発明のさらに
他の実施の形態の嚢袋部分の斜視図であり、図9は、図
8の上側の保持シート13を外した状態の平面図であ
り、上述の実施の形態1に対応する部分には、同一の参
照符号を付す。
【0076】この実施の形態の嚢袋61は、一端61aが
閉塞されたチューブ状であって、他端61bに圧力セン
サ7の圧力導入口が接続されており、空気が封入された
状態となっている。このチューブ状の嚢袋61は、例え
ば、シリコンゴムなどの弾力性を有するゴム材料あるい
はポリ塩化ビニル化合物などの樹脂材料から構成されて
おり、その上を人が歩くなどして押圧されると、内部の
空洞部がつぶれて内部圧力が変化して圧力センサ7で検
出され、押圧が解除されると、その弾性復元力によって
元の状態に復帰するようになっている。
【0077】このようなチューブ状の嚢袋61を、所定
の検出領域に位置させるために、この実施の形態では、
矩形の二枚の保持シート13の間に、人体を検出するの
に必要な間隔で蛇行させて保持させている。この保持シ
ート13は、例えば、ゴム材料や樹脂材料からなり、チ
ューブ状の嚢袋61を両側から挟むように両保持シート
13の所要の箇所が接着剤で接着されて嚢袋61を弾性
変形可能に保持している。なお、二枚の保持シート13
は、接着剤に代えて、所要の箇所を縫い合わせて嚢袋6
1を弾性変形可能に保持してもよい。
【0078】この保持シート13の上面には、上述の実
施の形態1と同様に、カーペット9が載置されて自動ド
アシステムにおける人体の検出装置として利用される。
【0079】このように嚢袋61をチューブ状とするこ
とにより、押圧が解除されたときに、より確実迅速に弾
性復元力で初期状態に復帰する。
【0080】なお、本発明の他の実施の形態として、カ
ーペット9などを用いることなく、保持シート13によ
って美観および耐環境性の向上を図るようにしてもよ
い。また、保持シート13は、上面側だけとしてもよ
い。
【0081】また、チューブ状の嚢袋61の保持シート
13に対する配置形状は、蛇行配置に限らず、検出領域
に応じて渦巻き状やその他の形状に配置してもよいのは
勿論である。
【0082】また、チューブ状の嚢袋61は、保持シー
ト13に保持するのではなく、例えば、配置形状に沿っ
て溝が形成された板状の保持板の前記溝に、チューブ状
の嚢袋61の下側部分を嵌め込み配置し、保持板の前記
溝から突出した嚢袋61の上側部分が押圧されることに
よる圧力変化を検出するようにしてもよい。
【0083】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態1と同様である。
【0084】(実施の形態4)図10は、本発明の実施
の形態に係る検出装置を用いたシステムの概略構成図で
ある。
【0085】この検出装置14は、病院におけるナース
コールスイッチとして使用されるものであり、患者15
が操作する空気が封入された嚢袋62と、この嚢袋62
の圧力変化を検出する圧力センサおよびこの圧力センサ
の出力変化が予め定めた閾値を越えたときに出力を与え
る出力回路が一体化された検出ユニット16とを備えて
おり、この検出ユニット16の検出出力が、ナースステ
ーション17の表示盤18に与えられるように構成され
ている。
【0086】この実施の形態の嚢袋62は、患者15が
握ったことを検出できるように、握持操作に適した形
状、例えば、手のひらに入るような楕円球状となってお
り、管路を介して検出ユニット16の圧力センサに連通
している。この嚢袋62は、上述の実施の形態と同様
に、ゴム材料や樹脂材料から構成されており、この嚢袋
2を患者15が握ることによって、内部の空気圧が変
化してそれが圧力センサおよび出力回路を内蔵した検出
ユニット16で検出されてナースステーション18の表
示盤18に与えられ、対応する表示灯19が点灯表示さ
れるものである。
【0087】従来のナースコールスイッチは、メカニカ
ル式の押しボタンスイッチであって、一方向からの押圧
操作が必要であり、重病の病人、老人あるいは身体障害
者などでは、緊急時の操作がやりにくいといった難点が
あるが、この実施の形態の検出装置は、操作方向の制約
もなく、単に握るだけでそれを検出するので、操作性が
向上する。
【0088】なお、空気が封入される嚢袋62の形状
は、楕円球状に限らず、手指で握ったり、摘まんだり、
あるいは、押したりするのに適した形状であればよく、
例えば、棒状、球状、板状等の形状であってもよい。
【0089】(実施の形態5)図11は、本発明の他の
実施の形態に係る検出装置の適用例を示す図である。
【0090】この実施の形態の検出装置は、アニメなど
のマスコットのキャラクタの形状をした空気が封入され
た嚢袋63と、この嚢袋63の下部凹所に設置されて嚢袋
3内の圧力変化を検出する圧力センサおよびその圧力
センサの出力変化が予め定めた閾値を越えたときに出力
を与える出力回路を一体化した図示しない検出ユニット
とを備えており、この検出ユニットの出力が、例えば、
キャラクタから発せられる音声を制御する図示しない制
御部に与えられるようになっている。
【0091】この嚢袋63は、上述の実施の形態と同様
に、ゴム材料や樹脂材料から構成されており、その表面
には、キャラクタに対応した印刷などが施されており、
子供20が、キャラクタ形状の嚢袋63に触れる、ある
いは、掴むと、嚢袋63内の圧力が変化してそれが圧力
センサで検出されて制御部に与えられ、制御部は、それ
に応答して、例えば音声を再生して出力するように構成
されている。
【0092】なお、嚢袋をキャラクタの形状にするので
はなく、嚢袋を、キャラクタの所要の箇所、例えば、頭
部に埋め込み、キャラクタの頭部に触れたら音声を発す
るといった所要の動作を行わせるようにしてもよい。
【0093】このように、本発明の検出装置の嚢袋は、
種々の形状に対応できるので、キャラクタ玩具やゲーム
機などのタッチセンサ等に好適に実施できる。
【0094】(実施の形態6)図12は、本発明のさら
に他の実施の形態に係る検出装置の適用例を示す図であ
る。
【0095】この実施の形態の検出装置は、自動車のク
ラクションスイッチとして使用されるものであり、ハン
ドル21の中央部21aに、空気が封入された矩形マッ
ト状の嚢袋64が組み込まれており、この嚢袋64内の圧
力変化を検出する圧力センサおよび圧力センサの出力変
化が予め定めた閾値を越えたときに出力を与える出力回
路が一体化された検出ユニットが適宜の箇所に配置され
ている。
【0096】この実施の形態によれば、ハンドル21の
中央部21aを押圧操作すると、上述の実施の形態と同
様に、ゴム材料や樹脂材料から構成されている嚢袋63
内の圧力が変化してクラクションが鳴動する。
【0097】なお、嚢袋63は、マット状でなく、上述
の実施の形態3と同様、チューブ状の嚢袋を矩形の保持
シートで保持して組み込むようにしてもよい。
【0098】従来例のクラクションスイッチは、ハンド
ルの中央部にエアバッグが組み込まれるために、中央部
21aと外周のホイール部21bとの連結部21cに設
置されており、ハンドル21を回転操作しているときに
は、連結部21cを操作しにくいといった難点があった
けれども、種々の形状を選択し得る嚢袋64を用いる本
発明では、ハンドル21の中央部21aに組み込むこと
が可能となり、クラクションスイッチとしての操作性が
向上する。
【0099】(実施の形態7)図13は、本発明の他の
実施の形態に係る検出装置の適用例を示す図である。
【0100】この実施の形態の検出装置は、工場内など
をトロリー線22に沿って走行する無人搬送車(AG
V)23の衝突を検出するバンパースイッチとして使用
されるものであり、無人搬送車23の前端下部および後
端下部には、細長い矩形状の空気が封入された嚢袋65
がそれぞれ設置されており、無人搬送車22の内部に
は、これら嚢袋65内の圧力を検出する圧力センサおよ
びこの圧力センサで検出される圧力変化が予め定めた閾
値を越えたときに出力を与える出力回路を一体化した検
出ユニット24と、該検出ユニット24の検出出力が与
えられたときに、当該無人搬送車23が、障害物などに
衝突したとして走行を停止させる走行制御回路25が組
み込まれている。
【0101】嚢袋65は、上述の実施の形態と同様に、
ゴム材料や樹脂材料から構成されており、走行する無人
搬送車23が、人や障害物に衝突すると、嚢袋65内の
圧力が変化して圧力センサで検出されて走行制御回路2
5が無人搬送車を緊急停止させるものである。
【0102】なお、嚢袋65は、細長い矩形状でなく、
上述の実施の形態3と同様、チューブ状の嚢袋を保持シ
ートで保持して無人搬送車に取り付けてもよい。
【0103】(実施の形態8)図14は、本発明のさら
に他の実施の形態の検出装置の適用例を示す図である。
【0104】この実施の形態の検出装置は、複写機26
の矢符方向に開閉される開閉カバー27の開閉部分に設
置された内部に空気が封入された比較的薄いテープ状の
嚢袋66と、嚢袋66内の圧力変化を検出する圧力センサ
およびこの圧力センサで検出される圧力変化が予め定め
た閾値を越えたときに出力を与える出力回路を一体化し
た図示しない検出ユニットとを備えており、この検出ユ
ニットの検出出力が、複写機26の制御部に与えられる
ように構成されている。
【0105】上述の実施の形態と同様にゴム材料あるい
は樹脂材料から構成されたテープ状の嚢袋66には、内
部に空気層が形成されており、一方側が複写機本体に他
方側が開閉カバーに配置されており、開閉カバー27が
閉止されると、両側の嚢袋66が密着するように屈曲さ
れて内部圧力が増加し、これを圧力センサで検出して開
閉カバー27の閉止を検出できるものである。
【0106】すなわち、開閉カバー27の開閉検知に使
用するものである。
【0107】なお、本発明の検出装置は、開閉検知に限
らず、回転や出退などの各種の作動機構の作動状態の検
知に適用できるものである。
【0108】(実施の形態9)図15は、本発明の実施
の形態に係る検出装置を用いたシステムの概略構成図で
ある。
【0109】この検出装置28は、コンベア29上を矢
符方向に搬送される被検出体としてのガスボンベ30の
検出領域に、突出するように設置された棒状の嚢袋67
と、この嚢袋67内の圧力変化を検出する圧力センサお
よびこの圧力センサの出力変化が予め定めた閾値を越え
たときに検出出力を与える出力回路を内蔵した検出ユニ
ット31とを備えており、ガスボンベ30の通過を検出
するものである。
【0110】上述の実施の形態と同様にゴム材料あるい
は樹脂材料から構成された棒状の嚢袋67は、内部が中
空となっており、空気が封入されており、ガスボンベ3
0が検出領域に達すと、図に示されるように、搬送され
るガスボンベ30によって棒状の嚢袋67が屈曲されて
内部の圧力が増加し、それが検出ユニット31で検出さ
れるように構成されている。
【0111】このように 本発明の検出装置は、電気的
接点を用いないので、発火の虞れがある化学品製造現場
のような防爆環境などにおいて好適に使用することがで
きる。
【0112】なお、空気が封入される嚢袋67の形状
は、棒状に限らず、テープ状あるいは半球状などの他の
形状であってもよく、被検出体であるガスボンベ30に
当接して圧力変化を検出できればよい。
【0113】(実施の形態10)図16は、本発明の他
の実施の形態に係る検出装置を用いたシステムの概略構
成図である。
【0114】この検出装置は、ベッド32に寝ている人
33の存在を検出するものであり、例えば、一定時間以
上寝ていると介護人に警告を出すライフリズムセンサあ
るいはベッド32から離れたら監視者に通報を出す徘徊
監視などに適用されるものである。
【0115】この検出装置は、寝具の下に配置された空
気が封入されたマット状の嚢袋68と、この嚢袋68内の
圧力を検出する圧力センサおよびこの圧力センサで検出
された圧力変化が予め定めた閾値を越えたときに出力を
与える出力回路が一体化された図示しない検出ユニット
とを備えている。
【0116】ベッド32に人33が存在して嚢袋68
体重がかかっているときには、嚢袋68内の圧力が増加
して検出ユニットから検出出力が与えられることにな
り、これによって、ベッド32に寝ている人33の存在
を検出できることになる。
【0117】なお、嚢袋68は、マット状でなく、上述
の実施の形態3と同様に、チューブ状の嚢袋を保持シー
トで保持したものであってもよい。
【0118】(実施の形態11)図17は、本発明の他
の実施の形態に係る検出装置を用いたシステムの概略構
成図である。
【0119】この検出装置は、例えば、劇場や映画館な
どにおける空席表示サービスや指定座席の利用確認など
に適用されるものであり、各座席33には、空気が封入
されたマット状の嚢袋69が組み込まれるとともに、嚢
袋69内の圧力を検出する圧力センサおよび圧力センサ
で検出される圧力変化が予め定めた閾値を越えたときに
出力を与える出力回路が一体化された検出ユニット46
を備えており、検出ユニット46の出力が、空席表示盤
34に与えられるようになっている。
【0120】この実施の形態では、座席33に着座する
と、嚢袋69内の圧力が増加し、それが検出ユニット4
6で検出され、これによって、空席表示盤34には、着
座されている座席が消灯表示され、空席のみが点灯表示
されるようになっている。
【0121】なお、嚢袋69は、マット状でなく、上述
の実施の形態3と同様に、チューブ状の嚢袋を保持シー
トで保持したものであってもよい。
【0122】(実施の形態12)図18は、本発明の他
の実施の形態の検出装置を用いたシステムの概略構成図
である。
【0123】この検出装置は、車の盗難防止のための着
座センサとして使用するものであり、車の運転席35に
は、上述の実施の形態と同様に、マット状の嚢袋69
組み込まれるとともに、圧力センサおよび出力回路が一
体化された図示しない検出ユニットが組み込まれてお
り、警報動作を禁止する禁止スイッチを操作しないで運
転席35に着座すると、着座が検出されて警報を発する
ように構成されている。
【0124】車の所有者は、予め禁止スイッチを操作し
て着座するので、警報が発せられないけれども、車両を
盗もうとする犯罪者が、禁止スイッチを操作することな
く、着座すると警報が発せられることになり、盗難の防
止を図ることができる。
【0125】また、本発明のさらに他の実施の形態とし
て、禁止スイッチが操作されることなく着座が検出され
ると、予め登録されている携帯電話36に通報を発する
ようにしてもよい。
【0126】(実施の形態13)図19は、本発明の他
の実施の形態の検出装置を用いたシステムの概略構成図
である。
【0127】この検出装置は、例えば、駐車場などにお
いてゲートを通過する車両37を検出するものであり、
通過領域に設置された細長いマット状の嚢袋610と、こ
の嚢袋610内の圧力を検出する圧力センサおよびこの圧
力センサで検出される圧力変化が予め定めた閾値を越え
たときに出力を与える出力回路を一体化した図示しない
検出ユニットとを備えており、車両37の通過に伴う嚢
袋610内の圧力増加によって検出出力を与えるものであ
る。
【0128】なお、嚢袋610は、マット状でなく、上述
の実施の形態3と同様に、チューブ状の嚢袋を保持シー
トで保持したものであってもよい。
【0129】(実施の形態14)図20は、本発明のさ
らに他の実施の形態の検出装置を用いたシステムの概略
構成図である。
【0130】この実施の形態の検出装置は、ガレージに
おける車両38の停止位置を検出するものであり、所定
の停止位置における車両38の後輪39の位置に、空気
が封入された細長いマット状の嚢袋611を設置するとと
もに、この嚢袋611内の圧力を検出する圧力センサおよ
びこの圧力センサで検出される圧力変化が予め定めた閾
値を越えたときに、出力を与える出力回路を一体化した
検出ユニット47を備えており、検出ユニット47の検
出出力によって表示灯40が点灯されるように構成され
ている。
【0131】すなわち、車両38が所定の停車位置まで
後退すると、後輪39が嚢袋611の上に乗ることにな
り、嚢袋611内の圧力が増加し、それが検出ユニット4
7で検出されて表示灯40が点灯して運転者に所定の停
止位置であることを報知するものである。
【0132】また、本発明の他の実施の形態として、図
21に示されるように、立体駐車場における位置決めセ
ンサとして使用することもできる。すなわち、所定の停
車位置における車両41の前輪42の位置に、空気が封
入された細長いマット状の嚢袋612を設置するととも
に、この嚢袋612内の圧力を検出する圧力センサおよび
この圧力センサで検出される圧力変化が予め定めた閾値
を越えたときに、出力を与える出力回路を内蔵した検出
ユニット48を設け、検出ユニット48の出力によって
表示灯43,44の点灯を制御するものである。
【0133】車両41が所定の停止位置に達するまで
は、「進」の表示灯43を点灯させ、所定の停止位置に
達して前輪42が嚢袋612の上に乗ると、検出ユニット
48でそれが検出され、その検出出力によって、「進」
の表示灯43を消灯させて「止」の表示灯44を点灯さ
せるのである。
【0134】(実施の形態15)図22は、本発明の他
の実施の形態の検出装置を用いた防犯システムの構成を
示す図であり、ベランダや窓などの侵入者を検出すべき
検出領域に、空気を封入した嚢袋613を設置するととも
に、圧力センサおよび出力回路を一体化した検出ユニッ
ト49を設け、侵入者45が、嚢袋613の上に乗って侵
入したときに、それを検出して防犯ベル50を鳴らした
り、防犯カメラを作動させるものである。
【0135】(その他の実施の形態)上述の各実施の形
態では、嚢袋には、空気を封入したけれども、本発明
は、空気に限らず、他の気体、あるいは、シリコンオイ
ル等の液体を封入してもよい。
【0136】上述の実施の形態4〜15においては、圧
力センサおよび出力回路を一体化したけれども、実施の
形態1と同様に、圧力センサを嚢袋側に設けてリード線
を介して出力回路に接続してもよいのは勿論である。
【0137】上述の各実施の形態では、圧力センサの出
力変化が予め定めた閾値を越えたときに出力を与える出
力回路を設けたけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、用途によっては出力回路を省略してもよい。
【0138】また、本発明の他の実施の形態として、嚢
袋にかかる外部圧力を検出してそのまま出力するように
してもよく、例えば、体重計などの荷重検出装置として
利用することもできる。
【0139】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下の効
果が奏される。
【0140】請求項1の本発明の検出装置によれば、外
部圧力によって内部流体が応動する嚢袋を備えているの
で、嚢袋内の流体の変化に基づいて、嚢袋にかかる外部
圧力、例えば、嚢袋に対する押圧、接触、衝突、荷重な
どを検出でき、電気的接点を用いることなく、種々の用
途に使用できる。しかも、嚢袋の形状は、任意に選択で
きるので、様々な用途に適用する際の自由度が高まるこ
とになる。
【0141】請求項2の本発明の検出装置によれば、外
部圧力によって嚢袋内の流体の圧力が変化すると、それ
を圧力センサで検出できることになり、微小な外部圧力
の変化も確実に検出できる。
【0142】請求項3の本発明の検出装置によれば、圧
力センサの出力変化が予め定めた閾値を越えたときに、
出力を与えるので、前記閾値の設定によって当該検出装
置の検出感度を変更することができ、電気的接点を用い
る従来例に比べて検出感度の設定が容易となる。
【0143】請求項4の本発明の検出装置によれば、圧
力センサまたは出力回路の出力を無線送信する送信手段
を有するので、配線の必要がなく、当該検出装置の設置
の自由度がさらに高まることになる。
【0144】請求項5の本発明の検出装置によれば、嚢
袋には、空気が封入されるので、簡単かつ安価に構成で
きる。
【0145】請求項6の本発明の検出装置によれば、前
記嚢袋が、弾力性を有するゴム材料または樹脂材料から
なるので、圧力変化を確実に伝達できるとともに、その
弾性復元力によって初期状態に復帰する。
【0146】請求項7の本発明の検出装置によれば、嚢
袋がマット状であるので、そのサイズを適宜選択するこ
とにより、種々の用途に適用できる。
【0147】請求項8の本発明の検出装置によれば、嚢
袋が、一端が閉塞されたチューブ状であるので、チュー
ブ状の嚢袋に対する押圧等が解除されたときには、チュ
ーブの弾性復元力によって一層確実に初期状態に復元で
きる。
【0148】請求項9の本発明の検出装置によれば、チ
ューブ状の嚢袋を、保持部材に対して所要の配置形状に
保持させるので、その配置形状を選択することにより、
嚢袋によって圧力変化を検出すべき検出領域を任意に設
定できることになる。
【0149】請求項10の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、手指での操作に適した操作形状、例えば、手指
で握ったり、摘まんだりできる楕円球状、棒状、球状な
どとすることにより、嚢袋を握ったり、摘まんだりした
ことを検出でき、例えば、操作スイッチとして利用でき
る。
【0150】請求項11の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、マスコットのキャラクタ形状であるので、キャ
ラクタ形状の嚢袋に触れるなどすることにより、それを
検出でき、例えば、キャラクタ玩具などのタッチセンサ
として好適である。
【0151】請求項12の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が、車両のハンドルのクラクション操作部分に設置
されるので、嚢袋を押圧操作することにより、クラクシ
ョンを鳴動させることができ、しかも、嚢袋の形状を任
意に選択できるので、ハンドルの中央部分に設置でき、
操作性が向上する。
【0152】請求項13の本発明の検出装置によれば、
嚢袋が車両のバンパー部分に設置されるので、例えば、
自走車両が、障害物や人などに接触したときに、それを
検出することができ、これによって自走車両を緊急停止
させるといったことが可能となり、衝突検知に好適であ
る。
【0153】請求項14の本発明の検出装置よれば、嚢
袋が、機器の作動部分に設置され、該機器の作動状態に
応じて嚢袋への外部圧力が変化するので、機器の作動状
態を検出でき、例えば、機器の開閉部分に嚢袋を設置す
ることにより、機器の開閉状態を検出できることにな
る。
【0154】請求項15の本発明の検出装置によれば、
嚢袋を、検出領域に配置するので、検出領域の上に人や
物体などの被検出体が存在すると、嚢袋内の流体が応動
して圧力が変化するので、該検出領域における人や物体
などの被検出体を検出することができる。
【0155】請求項16の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、ベッドの所要の領域としているので、ベッ
ドに寝ている人の存在を検出でき、例えば、老人の徘徊
監視などに好適である。
【0156】請求項17の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、座席の着座部分としているので、着座検出
を行うことができ、劇場などの空席状況の把握などに好
適である。
【0157】請求項18の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、車両の通過領域としているので、車両の通
過を検出することができる。
【0158】請求項19の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、車両の停車領域としているので、車両が停
車位置に存在するかどうかを検出でき、例えば、停車位
置の位置決めセンサとして好適である。
【0159】請求項20の本発明の検出装置によれば、
検出領域を、出入り口としているので、人の出入りを検
出できる。
【0160】請求項21の本発明の検出装置によれば、
出入り口に配置される嚢袋の上にカーペットを設けてい
るので、カーペットによって履物の汚れなどをとること
ができる。
【0161】請求項22の本発明の自動ドアシステムに
よれば、本発明の検出装置の検出出力に基づいて、自動
ドアの開閉を制御するので、従来のような焦電センサや
電気的接点を用いることなく、したがって、人以外の熱
源で誤動作したり、接点部分が故障したりすることな
く、高精度で人体を検出してドアを開閉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態の自動ドアシステム
の概略構成図である。
【図2】図1の嚢袋の斜視図である。
【図3】図1の嚢袋の水平断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の図3に対応する断面
図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態の図3に対応す
る断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の図3に対応する断面
図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の概略構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の嚢袋および保持シー
トの斜視図である。
【図9】図8の上側の保持シートを外した平面図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の検出装置の適用例を示
す図である。
【図11】本発明の実施の形態の検出装置の適用例を示
す図である。
【図12】本発明の実施の形態の検出装置の適用例を示
す図である。
【図13】本発明の実施の形態の検出装置の適用例を示
す図である。
【図14】本発明の実施の形態の検出装置の適用例を示
す図である。
【図15】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【図22】本発明の実施の形態の検出装置を用いたシス
テムを示す図である。
【符号の説明】
1 自動ドアシス
テム 2 検出装置 3 ドア 4 開閉制御手段 6,61〜613 嚢袋 7 圧力センサ 8 検出回路 9 カーペット 13 保持シート 21 ハンドル 23 無人搬送車 32 ベッド 33 座席 37,38,41 車両

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部圧力によって内部流体が応動する嚢
    袋を備えることを特徴とする検出装置。
  2. 【請求項2】 前記嚢袋内の圧力を検出する圧力センサ
    を備える請求項1記載の検出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサの出力変化が予め定めた
    閾値を越えたときに、出力を与える出力回路を備える請
    求項2記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力センサまたは前記出力回路の出
    力を無線送信する送信手段を有する請求項2または3記
    載の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記嚢袋に封入される前記流体が空気で
    ある請求項1ないし4のいずれかに記載の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記嚢袋が、弾力性を有するゴム材料ま
    たは樹脂材料からなる請求項1ないし5のいずれかに記
    載の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記嚢袋がマット状である請求項1ない
    し6のいずれかに記載の検出装置。
  8. 【請求項8】 前記嚢袋が、一端が閉塞されたチューブ
    状である請求項1ないし6のいずれかに記載の検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記チューブ状の嚢袋を、保持部材に対
    して所要の配置形状に保持させる請求項8記載の検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記嚢袋が、手指での操作に適した操
    作形状を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の検
    出装置。
  11. 【請求項11】 前記嚢袋が、マスコットのキャラクタ
    形状である請求項1ないし6のいずれかに記載の検出装
    置。
  12. 【請求項12】 前記嚢袋が、車両のハンドルのクラク
    ション操作部分に設置される請求項1ないし9のいずれ
    かに記載の検出装置。
  13. 【請求項13】 前記嚢袋が車両のバンパー部分に設置
    される請求項1ないし9のいずれかに記載の検出装置。
  14. 【請求項14】 前記嚢袋が、機器の作動部分に設置さ
    れ、該機器の作動状態に応じて嚢袋にかかる外部圧力が
    変化する請求項1ないし9のいずれかに記載の検出装
    置。
  15. 【請求項15】 前記嚢袋を、検出領域に配置し、該検
    出領域における被検出体を検出する請求項1ないし9の
    いずれかに記載の検出装置。
  16. 【請求項16】 前記検出領域が、ベッドの所要の領域
    である請求項15記載の検出装置。
  17. 【請求項17】 前記検出領域が、座席の着座部分であ
    る請求項15記載の検出装置。
  18. 【請求項18】 前記検出領域が、車両の通過領域であ
    る請求項15記載の検出装置。
  19. 【請求項19】 前記検出領域が、車両の停車領域であ
    る請求項15記載の検出装置。
  20. 【請求項20】 前記検出領域が、出入り口である請求
    項15記載の検出装置。
  21. 【請求項21】 前記嚢袋の上にカーペットが設けられ
    る請求項20記載の検出装置。
  22. 【請求項22】 請求項20または21記載の検出装置
    を備え、該検出装置の検出出力に基づいて、自動ドアの
    開閉を制御することを特徴とする自動ドアシステム。
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