JPH11131467A - 薬液注入による砂地盤の固化改良工法 - Google Patents

薬液注入による砂地盤の固化改良工法

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JPH11131467A
JPH11131467A JP9311613A JP31161397A JPH11131467A JP H11131467 A JPH11131467 A JP H11131467A JP 9311613 A JP9311613 A JP 9311613A JP 31161397 A JP31161397 A JP 31161397A JP H11131467 A JPH11131467 A JP H11131467A
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injection
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ground
chemical solution
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JP9311613A
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Kouki Zen
功企 善
Hiroyuki Yamazaki
浩之 山崎
Kentaro Hayashi
健太郎 林
Ryuichi Yoshikawa
立一 吉川
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Penta Ocean Construction Co Ltd
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Port & Harbour Res Inst Ministry Of Transport
Penta Ocean Construction Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液注入による砂地盤の固化改良工法を提供
する。 【解決手段】 砂地盤の深さ方向及び水平方向において
球状乃至団子状に且つ一部が相互にオーバーラップして
連接固化するようにシリカ系の水溶液型薬液を注入す
る。薬液注入用削孔のピッチ及び該削孔内に立設される
薬液注入部材における薬液放出部のピッチも共に 2 - 4
m 程度に設定し、改良すべき砂地盤の体積に対して薬液
の注入率を 70% 程度に設定する。 【効果】 従来の薬液注入工法と比較して薬液の注入率
が低いので経済的であり、注入速度が高く且つ水平方向
及び垂直方向にオーバーラップして形成される球状固結
体が大径であるために施工効率が高く、又改良効果にお
いても薬液注入率が 100% である従来の工法と比較して
遜色がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砂地盤の固化改良工
法に係り、殊にシリカ系の水溶液型薬液を砂地盤に注入
することにより砂地盤中に固結体を形成させる砂地盤の
固化改良工法に係るものであって、従来における工法よ
りも経済的であり且つ施工所要時間も短縮し得る工法に
係る。
【0002】
【従来の技術】薬液注入法により砂地盤を改良する工法
であって、殊に地震等に起因して液状化現象が生じない
ようにする対策を施す工法は、先ずボーリングにより改
良施工地点の土質を調査し、この調査結果を考慮して注
入薬液の配合設計を行い、施工域に所定のピッチで且つ
所定の深度迄削孔し、該削孔内に薬液注入部材を立設
し、該薬液注入部材の薬液放出部から薬液を砂地盤内に
浸透させ、次いで放置して周囲の砂と共に薬液を固化さ
せ、最後に事後調査を行うことにより完了するものであ
る。
【0003】従来の薬液注入工法によれば、削孔ピッチ
を 1 - 1.2m とし、該削孔内に配置される薬液注入部材
の薬液放出部のピッチも 1m 程度になし、注入速度を毎
分 8- 12 リットルに設定して薬液を注入することによ
り施工域に均質な且つ一体的な固結体が形成されるよう
に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の薬液注入工法に
おいては、上記のように、施工域に未改良部を残さない
よう薬液の注入管理が行われる。砂地盤の場合に薬液の
注入量と、改良すべき砂地盤の体積と、砂地盤の間隙率
と、薬液の充填率と、薬液の注入率乃至砂地盤の改良率
との関係は次式により表される。 V1 = (V) x (n) x (a) x (λ) V1 : 薬液の注入量、 V : 改良すべき砂地盤の体積、 n : 砂地盤の間隙率であって、0.4 - 0.5、 a : 薬液の充填率であって、0.5 - 0.6、 λ : 薬液の注入率乃至砂地盤の改良率 ここで、施工域における砂地盤の間隙率を 0.5 と、薬
液の充填率を 0.6 と仮定すれば、上記のように未改良
部を残存させない場合には薬液の注入率が 100%、即ち
1.0 であるから、薬液の注入量は V1 = (V) x (0.5) x (0.6) x (1.0) = (V) x (0.3) となり、理論的には改良すべき砂地盤の体積の 30% で
ある。従って、従来の工法は改良すべき砂地盤の体積に
対して薬液の所要注入量が多い点並びに薬液の注入速度
が低いので施工に長時間を要する点に課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】シリカ系の水溶液型薬液
は調製直後は粘度が 1.5cps の水のような状態であり、
所定時間を経過すると急激に固化して 100kPa (1.0 kgf
/cm2) 程度の一軸圧縮強度を発現する性質を有してお
り、砂地盤の削孔内に立設された注入部材の薬液放出部
から上記の薬液を周囲の砂層内に注入すれば砂地盤に浸
透して行き、所定時間経過後に急激に固化するが、薬液
の注入速度を遅くすると均等な且つ球状に近い形状の固
結体を形成することが知られている。
【0006】薬液注入による従来の砂地盤の固化改良工
法においては、既述のように、削孔ピッチ及び薬液注入
部材における薬液放出部のピッチが比較的小に設定され
且つ注入率が 100% に設定されるので、薬液が固化する
場合に球状とはならずに密に重なり合って均質な且つ一
体的な固結体を形成することになるが、薬液の注入率を
低めに設定し、これにより互いに一部がオーバーラップ
して結合した球状の固結体が形成されるならば、この固
結体は内部に固化していない部分を有していても全体と
して一体的な構造体として振る舞い、その結果従来技術
による工法により形成された完全固結体と同様に砂地盤
の流動化防止に寄与するものと考えられる。
【0007】従って、本発明者等は模型砂地盤を作成
し、この砂地盤中に加速度計及び間隙水圧計を設置し、
薬液の注入率を 0 (未改良) - 100% (従来工法と同様の
完全改良) に設定して砂地盤中に球状の固結体を形成さ
せ、砂地盤の中央部には盛土を施し、該盛土の天端及び
砂地盤の表面部にレーザー変位計を設置し、このように
して得られた模型砂地盤を起振台上に配置して加振によ
る振動実験を重ねた結果、上記の事柄、即ち薬液の注入
により互いに一部がオーバーラップして結合した球状の
固化体が形成されるならば、この連結球状固化体からな
る固結体は内部に固化していない部分を有していても全
体として一体的であり、従来技術工法による均質・一体
型の完全固結体における場合と同様の挙動を示すことが
事実であり、所要薬液量が減少するので経済的であり且
つ施工所要時間も短縮することが判明し、斯くて本発明
の端緒を得た。
【0008】そこで、更に検討を重ねた処、所期の改良
効果をもたらしつつ薬液の注入率を適正な値に設定する
ためには、形成されるべき球状固化体の直径が小である
のは施工効率等の点から好ましくなく、削孔ピッチ及び
薬液注入部材における薬液放出部のピッチを従来におけ
る約 1m から 2 - 4m 程度に変更すべきであること、シ
リカ系の水溶液型薬液は砂地盤への浸透能力において、
このような条件を満たすこと並びに上記のような大径の
球状固化体を形成する場合には注入すべき薬液量が当然
のことながら大となり、注入所要時間も長くなるので注
入途中で薬液に固化が生じることが懸念され、従って薬
液の注入速度も従来より高く設定すべきであることが直
径約 4m の球状固化体を砂地盤内に作成し得たことによ
り検証・確認され、これによって本発明を完成するに至
った。
【0009】従って、本発明による砂地盤の固化改良工
法は、シリカ系の水溶液型薬液を砂地盤に注入すること
により砂地盤中に固結体を形成させる砂地盤の固化改良
工法において、砂地盤の深さ方向及び水平方向において
球状乃至団子状に且つ一部が相互にオーバーラップして
連接固化するように薬液を注入することを特徴としてい
る。
【0010】本発明による砂地盤の固化改良工法を実施
する場合に、薬液注入用の削孔のピッチを約 2 -4m 程
度に設定し、該削孔内に立設される薬液注入部材におけ
る薬液放出部のピッチも削孔のピッチと同様に設定し、
薬液の注入率を約 70% に留めるのが有利である。
【0011】更に、薬液の注入速度を毎分 20 リットル
又はそれ以上に設定するのが有利である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、予備試験例及び施工試験例
に関連して、図面を参照しつつ本発明を更に詳細に説明
する。尚、これらの試験例において使用された薬液は超
微粒シリカ [旭電化工業株式会社製の「パーマロック A
T」(商標)] 10 重量% 水分散液と、硬化剤 [旭電化工業
株式会社製の「パーマロック NS」(商標)] を水に添加
した硬化剤水溶液とをそれぞれ調製し、両液を混合する
ことにより調製されたものである (超微粒シリカ水分散
液と硬化剤水溶液との重量比は 1 : 2、硬化剤水溶液に
おける硬化剤と水との重量比は 1 : 75)。
【0013】予備実験例 槽 (図示せず) の内底部に土層を形成した上で相馬砂と
水を投入し、振動を与えて締め固めることにより縦・横
共に 100cm であって、深さが 45cm であり、平均相対
密度 (Dr) が 60% である模型砂地盤 10 を作成した。
この砂地盤内には図 1 に示される部位に加速度計及び
間隙水圧計が設置された。次いで槽の中央部に削孔を同
ピッチで 2 x 4 本形成し、薬液放出部が同ピッチで 3
箇所設けられているストレーナー型の薬液注入部材 (図
示せず) を上記の各削孔内に立設した。更に、薬液注入
部材の立設された列の両端には相接するように合成樹脂
製の管体 (2 x 2 本、図 7 参照) を砂地盤に押し込ん
で立設させ、この各合成樹脂管体内の砂層にも削孔し、
各削孔内に薬液注入部材を立設した (この薬液注入部材
もストレーナー型のものであるが、砂地盤の中央部に立
設された薬液注入部材薬液放出部の接地長が長いもので
ある)。
【0014】上記のように薬液注入部材の立設された砂
地盤 10 を各槽内に 1 基、合計 4基作成し、薬液注入
部材を介して薬液を注入率がそれぞれ 100、70、50 又
は30% となるように注入した。但し、各砂地盤において
合成樹脂管体内の砂層への薬液注入率は一律に 100% に
設定された。薬液の注入後に放置して薬液含有砂層を固
化させる訳であるが、注入率が 100、70、50 及び 30%
の場合に形成される固結体のイメージ S1、S2、S3 及び
S4 はそれぞれ図 2 - 図 5 に示されており、殊に注入
率が 50% の場合の固結体のイメージが図 6 - 図 9 に
示されている。 即ち、薬液の注入率を 50% に設定する
と、砂地盤内で砂は球状に且つ互いに相接触して結合し
た状態で固化する。尚、合成樹脂管体内の砂層は当然の
ことながら、柱状体 S21 として固化する (図 7 参
照)。
【0015】各槽において砂地盤内に固結体の形成され
ている部位の上に盛土構造物 12(図 1 及び図 8 参照)
を形成し、各槽を起振台 14 (図 1 参照) 上に設置し、
盛土構造物の天端上に 1 基、その法尻部に 1 基及び砂
地盤の天端であって盛土構造物から離れた部位に 2 基
の、合計 4 基のレーザー変位計を設置した (図 1参
照)。次いで、1G の自然重力場において水平加速度 200
gal の加振による振動実験を 60 秒間にわたり行って地
表面鉛直変位 (沈下量) を上記のレーザー変位計により
測定して記録し、又既述の加速度計 (図 1 参照) によ
り加速度応答をチェックすると共に、間隙水圧計により
過剰間隙水圧比をチェックした。上記の地表面鉛直変
位、加速度応答及び過剰間隙水圧比の測定はコントロー
ル砂地盤、即ち既述の各被験砂地盤と同様に作成され、
盛土が施され且つ測定機器が設置されたが薬液の注入が
行われなかった砂地盤に関しても実施された。
【0016】地表面鉛直変位は図 10 に示されている通
りであり、薬液の注入率が 70% の場合における挙動は
注入率 100% (全面改良) の場合における挙動とほぼ一
致することが判明した。砂地盤内における加速度応答の
時刻歴によれば、薬液注入率が 50% 又はそれ以上の場
合には液状化の挙動が認められなかった。砂地盤内にお
ける過剰間隙水圧比の時刻歴によれば、薬液注入率が 5
0% 又はそれ以上の場合には水圧比が低減することを示
した。これらの試験結果は、薬液注入率を 70%程度に設
定すれば、従来の注入率 100% による完全改良の場合と
比較して改良効果において差のないことを示している。
【0017】尚、振動試験の終了後に、砂地盤へ薬液の
注入を施した槽に関して、固結体周囲の砂を搬出して薬
液による固化形状等を調べた結果は次の通りであった。
薬液の注入率が 30% の場合は、ほぼ球状の固化体が形
成されており、砂の搬出につれて転がり落ちた。注入率
が 50% の場合は、ほぼ球状の固化体が互いに接触部位
において連結した状態を呈しており、全体として一体物
状であるが、振動試験に起因するものと思われ剥離して
いる球状固化体も見受けられた。注入率が 70%及び 100
% の場合は、何れも 2 本の串団子を密に結合させたよ
うな状態を呈しており、固結体は一体構造を呈してい
た。これらの結果は、薬液の注入率を 70%程度に設定す
れば、所望の砂地盤改良効果が得られ、従って注入率を
更に高める必要性のないことを意味している。
【0018】施工試験例 球状の固結体を水平方向にオーバーラップさせた状態で
形成する施工試験も実施したが、本例では鉛直方向にオ
ーバーラップさせた状態で形成する施工試験について説
明する。
【0019】事前のボーリング調査の結果、施工位置の
土質状況は地下 11.5 - 13.3m の部位に粘土層が存在す
る点を除いて殆どが細砂であった。図 11 に示されてい
るように直径が約 4m の連結固結体を形成することを企
図しており、従って、削孔内に立設されるストレーナー
型薬液注入部材 20 の薬液放出部 202、204 及び 206は
地下 3.5、7.5 及び 15.5m の位置に設定された。通常
の薬液注入工法において使用される薬液注入部材 20 に
おける薬液放出部の接地長は 10cm 程度であるが形成を
企図している固結体が大型であるために、42,5cm の接
地長を有するものが使用された。薬液の注入量が多く
(各薬液放出部から 9.6m3)、薬液の注入速度が毎分 20
リットルであり、注入所要時間が約 8 時間であり、施
工試験場所が新潟県であって日本海に近い位置にあり且
つ使用される薬液が間隙水中の塩分により固化発生時間
が短縮するのを防止するために、薬液の注入に先立って
砂地盤中の間隙水と水道水との置換作業 (水洗浄) を行
った。この作業に使用した水道水の量は地下 3.5m の部
位で 4.8m3 並びに7.5m 及び 15.5m の部位でそれぞれ
9.6m3 であった。薬液の注入圧力は地下 3.5m の注入部
位では 8 時間の注入時間にわたり約 2.0 kgf/cm2 で一
定に保たれていたが、7.5m の注入部位では徐々に圧力
が上昇し、3.5 - 4.5 kgf/cm2 の範囲内で変動すること
が判明した。15.5m の注入部位に関しては計測器が不調
であったためにデータが得られなかった。尚、この注入
圧力は注入ポンプの元圧であるために、薬液注入管内に
おける圧力損失を含んだ値である。
【0020】薬液の注入作業完了から 28 日後に固結体
の形成された部位に関してボーリングを 4 回行って柱
状サンプルを採取し、これらの柱状サンプルを解体し
て、被験サンプルを作成し、各被験サンプルの一軸圧縮
強度を測定して、その分布を調べた結果は図 12 に示さ
れている通りであった。設計目標強度は 0.8 kgf/cm2
あり、地下 3.5m 及び 15.5m の部位から薬液を注入し
て形成された固結体の平均強度は、それぞれ 0.86 kgf/
cm2 及び 0.85 kgf/cm2 であって目標値を上廻ったが、
地下 7.5m の部位から注入された固結体の場合には 0.5
5 kgf/cm2 であって目標値に達するには至らなかった。
この理由は水道水による事前洗浄の量が9.6m3 であり、
多かったために砂地盤中の塩分が減少したためと推定さ
れる。尚、後日の調査により施工地域における地下水の
塩分濃度は 0.3% であり、この程度であれば薬液の固化
発生時期に及ぼす影響は左程なく、従って水洗浄は不要
であったものと考えられる。
【0021】
【発明の効果】従来の薬液注入工法は薬液注入用の削孔
のピッチ及び該削孔内に立設される薬液注入部材におけ
る薬剤放出部のピッチをそれぞれ約 1m に設定し、薬液
の注入率を 100% に設定し且つ薬液の注入速度を毎分約
10 リットルに設定して行われてきたが、本発明による
砂地盤の固化改良工法は削孔のピッチ及び薬液放出部の
ピッチが共に 2m 又はそれ以上であり、薬液の注入率は
70% 程度であり、薬液の注入速度は毎分約 20 リット
ル又はそれ以上であるために、経済的であり且つ施工効
率が良好であり、砂地盤の固化改良効果においても従来
の全面改良法と比較する場合に遜色を有しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】砂地盤と、振動試験に使用された計測機器との
位置関係を示す説明図である。
【図2】薬液の注入率を 100% に設定した場合に砂地盤
中に形成される球状固化体相互と、該球状固化体が形成
される部位における砂地盤の体積との関係をイメージす
る図面である。
【図3】図 2 と同様の、但し薬液の注入率を 70% に設
定した場合に砂地盤中に形成される球状固化体相互と、
該球状固化体が形成される部位における砂地盤の体積と
の関係をイメージする図面である。
【図4】図 2 と同様の、但し薬液の注入率を 50% に設
定した場合に砂地盤中に形成される球状固化体相互と、
該球状固化体が形成される部位における砂地盤の体積と
の関係をイメージする図面である。
【図5】図 2 と同様の、但し薬液の注入率を 30% に設
定した場合に砂地盤中に形成される球状固化体相互と、
該球状固化体が形成される部位における砂地盤の体積と
の関係をイメージする図面である。
【図6】薬液の注入率を 50% に設定した場合に砂地盤
中に形成される球状固化体相互の関係を示す平面図であ
る。
【図7】薬液の注入率を 50% に設定した場合に砂地盤
中に形成される球状固化体と柱状固化体との関係を示す
図面であり、図 6 の側面図に該当する図面である。
【図8】砂地盤と、薬液の注入率を 50% に設定した場
合に砂地盤中に形成される球状固化体と、該球状固化体
からなる固結体が形成された砂地盤領域の上部に形成さ
れる盛土構造物との関係を示す図面である。
【図9】薬液の注入率を 50% に設定した場合に砂地盤
中に形成される球状固化体が相互に接した状態で結合
し、一体的な固結体を形成していることを示す斜視図で
ある。
【図10】模型砂地盤を作成し、薬液の注入率を 0、3
0、50、70 又は 100% に設定し、砂地盤の中央部に盛土
構造物を形成し、振動実験を行い砂地盤における鉛直方
向変位を測定した結果を示すグラフである。
【図11】砂地盤中に立設された薬液注入部材におい
て、地下 3.5、7.5 及び 15.5m の部位に設けられた薬
液放出部から砂地盤中に薬液の注入率が 70% になるよ
うに設定された施工実験の結果形成された固結体をイメ
ージする図面である。
【図12】図 11 に示される施工域にボーリングを行っ
て柱状サンプルを採取し、該柱状サンプルを解体して被
験サンプルを作成し、該被験サンプルの一軸圧縮強度を
測定し、薬液の注入・固化により改良された砂地盤にお
ける鉛直方向の一軸圧縮強度分布を示した図である。
【符号の説明】
10 : 砂地盤、 12 : 盛土構造物、 14 : 起振台、 S1、S2、S3 及び S4 : 球状固化体、 S31 : 柱状固化体、 20 : 薬液注入部材、 202、204 及び 206 : 薬液放出部。
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】従来の薬液注入工法は薬液注入用の削孔の
ピッチ及び該削孔内に立設される薬液注入部材における
薬液放出部のピッチをそれぞれ約 1m に設定し、薬液の
注入率を 100% に設定し且つ薬液の注入速度を毎分約 1
0 リットルに設定して行われてきたが、本発明による砂
地盤の固化改良工法は削孔のピッチ及び薬液放出部のピ
ッチが共に 2m 又はそれ以上であり、薬液の注入率は 5
0 - 70% 程度であり、薬液の注入速度は毎分約 20 リッ
トル又はそれ以上であるために、施工効率が良好であ
り、砂地盤の固化改良効果においても従来の全面改良法
と比較する場合に遜色がなく、従って砂地盤の液状化防
止対策を経済的に実施することができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の効果】 従来の薬液注入工法は薬液注入用の削孔
のピッチ及び該削孔内に立設される薬液注入部材におけ
る薬液放出部のピッチをそれぞれ約 1m に設定し、薬液
の注入率を 100% に設定し且つ薬液の注入速度を毎分約
10 リットルに設定して行われてきたが、本発明による
砂地盤の固化改良工法は削孔のピッチ及び薬液放出部の
ピッチが共に 2m 又はそれ以上であり、薬液の注入率は
50 - 70% 程度であり、薬液の注入速度は毎分約 20 リ
ットル又はそれ以上であるために、施工効率が良好であ
り、砂地盤の固化改良効果においても従来の全面改良法
と比較する場合に遜色がなく、従って砂地盤の液状化防
止対策を経済的に実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 健太郎 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−1 五洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 吉川 立一 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−1 五洋建設株式会社技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ系の水溶液型薬液を砂地盤に注入
    することにより砂地盤中に固結体を形成させる砂地盤の
    固化改良工法において、砂地盤の深さ方向及び水平方向
    において球状乃至団子状に且つ一部が相互にオーバーラ
    ップして連接固化するように薬液を注入することを特徴
    とする、薬液注入による砂地盤の固化改良工法。
  2. 【請求項2】 薬液注入用の削孔のピッチを 2 - 4m 程
    度に設定し、該削孔内に立設される薬液注入部材の薬液
    放出部のピッチも削孔のピッチと同様に設定し、薬液の
    注入率を約 70% に留めることを特徴とする、請求項 1
    に記載の薬液注入による砂地盤の固化改良工法。
  3. 【請求項3】 薬液の注入速度を毎分 20 リットル又は
    それ以上に設定することを特徴とする、請求項 1 又は
    2 に記載の薬液注入による砂地盤の固化改良工法。
JP9311613A 1997-10-29 1997-10-29 薬液注入による砂地盤の固化改良工法 Pending JPH11131467A (ja)

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