JPH11131202A - 溶融金属めっき装置 - Google Patents

溶融金属めっき装置

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JPH11131202A
JPH11131202A JP29547797A JP29547797A JPH11131202A JP H11131202 A JPH11131202 A JP H11131202A JP 29547797 A JP29547797 A JP 29547797A JP 29547797 A JP29547797 A JP 29547797A JP H11131202 A JPH11131202 A JP H11131202A
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molten metal
metal
roll
layer
steel strip
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JP29547797A
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English (en)
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Hironori Shimogama
宏徳 下釜
Yasunori Kani
保宣 可児
Moroo Nakagawa
師夫 中川
Junji Sakai
淳次 酒井
Yukio Saito
幸雄 斉藤
Hidetoshi Nishi
英俊 西
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、めっき層の品質が向上する溶
融金属めっき装置を提供することにある。 【解決手段】鋼帯1は、溶融金属ポット12内の溶融金
属13の浴中に導入され、シンクロール14によって進
行方向を上方向に変えられ、溶融金属13の浴外へと出
る。ここで、シンクロール14は、鉄鋼材料からなる母
材14bと、母材14bの表面に形成された母材14b
の金属中に含まれる元素と化学的に結合可能な元素を堆
積させ、金属中の元素と結合した耐食性を有するセラミ
ックス処理層からなる表面層14aとから構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属めっき
装置に係り、特に、鋼帯のめっきを行うに好適な溶融金
属めっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融金属めっき装置においては、
めっき装置用ロールのように溶融金属と接触する部品材
料の表面を、WC(タングステンカーバイト)・モリブ
デン溶射,PVD,CVD,クロームめっき処理したも
のを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶融金属めっき装置においては、WC溶射層の剥離や、
母材金属と溶融金属との化学反応により不純物(ドロ
ス)が発生するため、めっき層の品質が低下するという
問題があった。本発明の目的は、めっき層の品質が向上
する溶融金属めっき装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、鋼帯に溶
融金属によりめっきをする溶融金属めっき装置におい
て、上記溶融金属と接触する金属部材の表面に、金属中
に含まれる元素と化学的に結合可能な元素を堆積させ、
金属中の元素と結合した耐食性を有する化合物からなる
表面層を形成するようにしたものである。かかる構成に
より、母材金属材料の溶損を無くして、めっき層の品質
を向上し得るものとなる。
【0005】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記表面層は、セラミックス処理層としたものである。
【0006】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記セラミックス処理層は、硼化物系セラミックス処理
層としたものである。
【0007】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記硼化物系セラミックス処理層は、硼化鉄物系セラミ
ックス処理層としたものである。
【0008】(5)上記(2)において、好ましくは、
上記セラミックス処理層は、炭化物系セラミックス処理
層としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を用いて、本
発明の一実施形態による溶融金属めっき装置について説
明する。最初に、図1を用いて、本発明の一実施形態に
よる溶融金属めっき装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による溶融金属めっき装置
の全体構成を示すシステム構成図である。
【0010】本実施形態による連続溶融金属めっき装置
では、鋼帯1は、No.1巻出機2又はNo.2巻出機3から
払い出される。払い出された鋼帯1は、フィードレベラ
ー4で鋼帯1の巻癖を矯正した後、シャー5で鋼帯1の
先端部を切断され、溶接機6で先行する鋼帯1と溶接さ
れ、連続した鋼帯1となる。その後、鋼帯1は、No.1
ブライドル7及び入側ルーパー8を介して、前処理装置
9に導入され、鋼帯1の表面を洗浄される。鋼帯1は、
さらに、No.2ブライドル10を介して加熱炉11に導入
され、還元雰囲気中で溶融金属めっきに適した温度まで
加熱される。
【0011】加熱炉11で加熱された鋼帯1は、スナウ
ト38中を通って溶融金属ポット12へと導入される。
鋼帯1は、溶融金属13の浴中を通り、シンクロール1
4を介して進行方向を変えられる。さらに、鋼帯1は、
溶融金属13の浴上のガスパイピング装置15におい
て、鋼帯1の表面上に持ち上げられた溶融金属13の厚
みを制御して、所定の厚みになるように溶融金属13は
落とされる。ガスパイピング装置15の上部に設置した
めっき表面処理及び冷却装置16,冷却装置18及びト
ップロール29を備えた冷却塔17において、鋼帯1は
冷却され、連続的に溶融金属めっきが鋼帯1に施され
る。
【0012】冷却塔17で冷却された鋼帯1は、No.3ブ
ライドル19を介して、圧延機20で所定の圧下がなさ
れる。さらに、No.4ブライドル21を介して、テンショ
ンレベラー22で所定の伸びを鋼帯1に与えることで、
圧延機20での圧下との組み合わせで鋼帯1の機械的特
性を調整される。その後、No.5ブライドル23を介して
後処理装置24で所定の後処理を鋼帯1に施し、出側ル
ーパー25、No.6ブライドル26を通って、出側シャー
27で所定の長さに切断される。切断された鋼帯1は、
巻取機28でコイル状に巻取ることで、連続的に溶融金
属のめっきを施しためっき鋼帯1が得られる。
【0013】次に、図2を用いて、本発明の一実施形態
による溶融金属めっき装置の要部について説明する。図
2は、本発明の一実施形態による溶融金属めっき装置の
要部の断面図である。
【0014】図1において説明したように、加熱炉11
で所定温度まで加熱された鋼帯1は、スナウト38中を
通り、溶融金属ポット12内の溶融金属13の浴中に導
入され、シンクロール14によって進行方向を上方向に
変えられ、溶融金属13の浴外へと出る。鋼帯1に対す
る溶融金属めっきは、溶融金属13の浴中で施され、そ
の厚みは、前記溶融金属13浴上のガスワイピング装置
15で調整される。鋼帯1の振動防止、反り修正等のた
め、溶融金属13浴中には、サポートロール32が設置
され、さらに、ガルバニール等の合金化炉をガスワイピ
ング15の上部に設置する場合には、ガイドロール39
が設置される。
【0015】ここで、シンクロール14の構成について
説明する。シンクロール14は、その中心の母材14b
と、母材14bの表面に形成された表面層14aによっ
て構成されている。母材14bは、鉄鋼材料等の安価な
材料からなっている。表面層14aは、本実施形態で
は、硼化鉄系セラミックスからなっている。表面層14
aは、セラミックス処理層であり、母材14bの表面
に、母材14bの金属中に含まれる元素と化学的に結合
可能なセラミックスを堆積させて形成する化学的合成法
により形成される処理層であり、母材14bの金属中の
元素と結合した溶融金属13に対して耐食性を有する化
合物によって、母材14bの表面に形成されたものであ
る。従って、このセラミックス処理層である表面層14
aが、層ごと剥離したり、表面層14aを浸透して母材
14bの金属が溶融金属に溶損されることが無いもので
ある。
【0016】シンクロール14が、溶融金属13と接触
する際、シンクロール14の表面層14aが溶融金属1
3と接触することとなるため、母材14bの金属が溶融
金属に溶損されることが無くなるものである。即ち、シ
ンクロール14の表面に形成されたセラミックス表面処
理材料からなる表面層14aは、めっき用溶融金属13
とは濡れないため、溶融金属13中の鉄ドロス等の不純
物発生量を削減でき、清浄な表面肌を有するめっき鋼帯
を得ることができ、めっき層の品質が向上するものであ
る。
【0017】また、シンクロール14の損傷は、鋼帯1
との接触摩耗だけとなるため、ロール寿命の延長がで
き、ロール交換周期を従来の3〜5倍とすることができ
た。
【0018】さらに、本実施形態においては、サポート
ロール32及びガイドロール39も、その表面にセラミ
ックス表面処理材料からなる表面層を設けるようにして
いる。即ち、サポートロール32は、図示するように、
鉄鋼材料からなる母材32bと、硼化鉄系セラミックス
表面処理材料からなる表面層32aによって構成されて
いる。ガイドロール39も、鉄鋼材料からなる母材39
bと、硼化鉄系セラミックス表面処理材料からなる表面
層39aによって構成されている。
【0019】従って、サポートロール32及びガイドロ
ール39からの溶融金属13中の鉄ドロス等の不純物発
生量を削減でき、清浄な表面肌を有するめっき鋼帯を得
ることができ、めっき層の品質が向上するものである。
また、これらのロール寿命の延長ができ、ロール交換周
期を従来の3〜5倍とすることができた。
【0020】さらに、本実施形態においては、シンクロ
ール14及びサポートロール32のフレーム等の表面
に、硼化鉄系セラミックス表面処理材料からなる表面層
を形成するようにしており、これによって、フレームの
溶融金属13に対する溶損が無くなるため、フレーム等
の金属材料の溶融金属13への溶損が無くなることによ
り、溶融金属13中の鉄ドロス等の不純物発生量を削減
でき、清浄な表面肌を有するめっき鋼帯を得ることがで
きた。また、フレームの溶損が無くなることにより、フ
レームの予備品を従来の1/2とすることができた。
【0021】また、溶融金属13と間接的に接触する部
位の金属材料、例えば、ガスワイピング装置15及びめ
っき装置フレームの表面に対しても、硼化鉄系セラミッ
クス表面処理層を用いることにより、母材金属が損傷さ
れることが無くなり、予備品も従来の1/2とすること
ができた。
【0022】更には、めっき後の鋼帯1と接触する各種
ロール(トップロール29、ブライドルロール19,2
1,26、圧延機20用作業ロール、後処理用コータロ
ール、デフロール)の表面に、硼化鉄系セラミックス処
理層を設けることにより、ロール表面層が鋼帯のめっき
金属に対する耐食性を有し、ロール表面へのめっき用金
属の付着を無くすことができ、各種ロールの寿命を従来
の2〜4倍に延長することができた。
【0023】なお、上述した説明では、表面層として、
硼化鉄系セラミックス表面処理層を用いているが、炭化
鉄系セラミックス表面処理層を用いることも可能であ
る。
【0024】さらに、表面処理層を施したシンクロール
14等の母材としては、鉄鋼材料を用いているため、表
面処理層は、硼化鉄系セラミックス若しくは炭化鉄系セ
ラミックとしているが、溶融金属と接触する部材の母材
が鉄鋼材料以外の金属からなる場合には、それらの金属
の元素と化学的に結合可能な元素を堆積させ、この金属
元素と結合した耐食性を有する硼化物系セラミックス若
しくは炭化物系セラミックスを用いることができる。
【0025】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、溶融金属と間接的に接触する部材からの溶融金属中
の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、清浄な表面肌
を有するめっき鋼帯を得ることができ、めっき層の品質
を向上できる。
【0026】また、これらの部材の寿命を長くすること
ができる。
【0027】次に、図3を用いて、本発明の第2の実施
形態による溶融金属めっき装置について説明する。な
お、本実施形態による溶融金属めっき装置の全体構成
は、図1に示したものと同様である。図3は、本発明の
第2の実施形態による溶融金属めっき装置の要部の断面
図である。
【0028】加熱炉11で所定温度まで加熱された鋼帯
1は、スナウト38中を通って溶融金属ポット12内の
溶融金属13の浴中に導入され、シンクロール14で進
行方向を上方向に変えられ、溶融金属13の浴外へと出
て行く。鋼帯1への溶融金属めっきは、溶融金属13浴
中で施され、その厚みは、溶融金属13mp浴上部の絞
りロール40で調整される。
【0029】ここで、シンクロール14は、図2に示し
たものと同様に、中心の鉄鋼材料からなる母材14b
と、母材14bの表面に形成された硼化鉄系セラミック
スからなる表面層14aによって構成されている。
【0030】また、絞りロール40も、中心の鉄鋼材料
からなる母材40bと、母材40bの表面に形成された
硼化鉄系セラミックスからなる表面層40aによって構
成されている。
【0031】従って、シンクロール14及び絞りロール
40の母材の金属が溶融金属に溶損されることが無くな
り、セラミックス表面処理材料からなる表面層14a,
40aは、めっき用溶融金属13とは濡れないため、溶
融金属13中の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、
清浄な表面肌を有するめっき鋼帯を得ることができ、め
っき層の品質が向上するものである。
【0032】また、シンクロール14及び絞りロール4
0の損傷は、鋼帯1との接触摩耗だけとなるため、ロー
ル寿命の延長ができ、ロール交換周期を従来の3〜5倍
とすることができた。
【0033】また、シンクロール14及び絞りロール4
0のフレーム等の表面に、セラミックス表面処理材料か
らなる表面層を用いることにより、フレームの溶融金属
に対する溶損が無くなるため、フレームの予備品を従来
の1/2とすることができた。
【0034】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、溶融金属と間接的に接触する部材からの溶融金属中
の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、清浄な表面肌
を有するめっき鋼帯を得ることができ、めっき層の品質
を向上できる。
【0035】また、これらの部材の寿命を長くすること
ができる。
【0036】次に、図4を用いて、本発明の第3の実施
形態による溶融金属めっき装置について説明する。な
お、本実施形態による溶融金属めっき装置の全体構成
は、図1に示したものと同様である。図4は、本発明の
第3の実施形態による溶融金属めっき装置の要部の断面
図である。
【0037】加熱炉11で所定温度まで加熱された鋼帯
1は、スナウト38中を通って無酸化雰囲気のチャンバ
ー45中に導入され、ターンロール44で進行方向を上
方向に変えられ、めっきロール41の対の間で溶融金属
めっきを施される。溶融金属13は、溶融金属供給用ノ
ズル50でめっきロール(アプリケータロール)41
間、めっきロール41とピックアップロール42との
間、あるいは溶融金属受けパン43に供給され、めっき
ロール41で鋼帯1に溶融金属めっきを施すように構成
している。
【0038】ここで、めっき41及びピックアプップロ
ール42は、それぞれ、図示するように、中心の鉄鋼材
料からなる母材41b,42bと、母材41b,42b
の表面に形成された硼化鉄系セラミックスからなる表面
層41a,42aによって構成されている。
【0039】従って、めっき41及びピックアプップロ
ール42の母材の金属が溶融金属に溶損されることが無
くなり、セラミックス表面処理材料からなる表面層41
a,42aは、めっき用溶融金属13とは濡れないた
め、溶融金属13中の鉄ドロス等の不純物発生量を削減
でき、清浄な表面肌を有するめっき鋼帯を得ることがで
き、めっき層の品質が向上するものである。
【0040】また、めっき41及びピックアプップロー
ル42の損傷は、鋼帯1との接触摩耗だけとなるため、
ロール寿命の延長ができ、ロール交換周期を従来の3〜
5倍とすることができた。
【0041】また、めっき41及びピックアプップロー
ル42のフレーム等の表面に、セラミックス表面処理材
料からなる表面層を用いることにより、フレームの溶融
金属に対する溶損が無くなるため、フレームの予備品を
従来の1/2とすることができた。
【0042】さらに、溶融金属受けパン43,溶融金属
供給用ノズル46及び溶融金属用配管系の表面に、セラ
ミックス表面処理材料からなる表面層を用いることによ
り、溶融金属13に対する溶損が無くなるため、溶融金
属受けパン43,溶融金属供給用ノズル46及び溶融金
属用配管系の予備品を従来の1/2とすることができ
た。
【0043】更には、溶融金属受けパン43,溶融金属
供給用ノズル46及び溶融金属用配管系等の金属材料の
溶融金属13への溶損が無くなることにより、溶融金属
13中の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、清浄な
表面肌を有するめっき鋼帯を得ることができた。
【0044】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、溶融金属と間接的に接触する部材からの溶融金属中
の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、清浄な表面肌
を有するめっき鋼帯を得ることができ、めっき層の品質
を向上できる。
【0045】また、これらの部材の寿命を長くすること
ができる。
【0046】次に、図5及び図6を用いて、本発明の第
4の実施形態による溶融金属めっき装置について説明す
る。なお、本実施形態による溶融金属めっき装置の全体
構成は、図1に示したものと同様である。図5は、本発
明の第4の実施形態による溶融金属めっき装置の配管系
の説明図であり、図6は、図5に示した配管の断面図で
ある。
【0047】最初に、図5を用いて、溶融金属13を溶
融金属ポット12aから溶融金属ポット12bや他の場
所に移す溶融金属配管系の概要について説明する。溶融
金属ポット12a中の溶融金属13は、溶融金属用ポン
プ34で配管系へ汲み上げられ、溶融金属用配管33,
35,36を通って、溶融金属ポット12b他へと移送
される。溶融金属の供給量の調整は、溶融金属用バルブ
37で行われる。
【0048】次に、図6を用いて、配管33,35,3
6の断面構造について説明する。溶融金属用配管33
は、鉄鋼材料からなる配管の母材33bと、この母材3
3bの内面及び外面に形成された溶融金属13に対し耐
食性の優れた硼化鉄系セラミックスのようなセラミック
ス処理層の表面層31で構成している。したがって、内
部の母材金属30が溶融金属に対して溶損されることが
無く、溶融金属と接触する部位の材料として使用される
金属材料の寿命を従来の3〜5倍に延長することができ
た。配管35,36も、配管33と同様に形成されてい
る。
【0049】ここで、表面層33aは、母材33bの金
属中の元素と化学的に結合した化学合成法によるセラミ
ックス処理層であるため、図5に示した溶融金属配管系
中の溶融金属ポット12a,12bや、溶融金属用ポン
プ34、溶融金属用バルブ37、エルボ、T字継手等の
複雑な溶融金属用配管としても適用することができる。
【0050】従来の溶融金属用ポンプ及び溶融金属用配
管等においては、溶融金属と接触する部位には、サイア
ロン等の高価なセラミックスを用いていたため、脆く、
熱衝撃に弱く十分な予熱が必要で、取り扱いも非常に注
意を要していたが、本実施形態の溶融金属用配管系の材
料は、母材が鉄鋼材料のため熱伝導が良く熱衝撃に対し
ても強くなり、取り扱いが非常に容易となるため、溶融
金属配管系のセッティング、予熱の時間も短縮できる。
【0051】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、溶融金属と間接的に接触する部材からの溶融金属中
の鉄ドロス等の不純物発生量を削減でき、清浄な表面肌
を有するめっき鋼帯を得ることができ、めっき層の品質
を向上できる。
【0052】また、これらの部材の寿命を長くすること
ができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、溶融金属めっき装置に
おけるめっき層の品質を向上することができる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による溶融金属めっき装置
の全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による溶融金属めっき装置
の要部の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による溶融金属めっき
装置の要部の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による溶融金属めっき
装置の要部の断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態による溶融金属めっき
装置の配管系の説明図である。
【図6】図5に示した配管の断面図である。
【符号の説明】
1…ストリップ 2…No.1巻出機 3…No.2巻出機 4…フィードレベラー 5…シャー 6…溶接機 7…No.1ブライドル 8…入側ルーパー 9…前処理装置 10…No.2ブライドル 11…加熱炉 12…溶融金属ポット 13…溶融金属 14…シンクロール 15…ガスパイピング装置 16…めっき表面処理及び冷却装置 17…冷却棟 18…冷却装置 19…No.3ブライドル 20…圧延機 21…No4.ブライドル 22…テンションレベラー 23…No.5ブライドル 24…後処理装置 25…出側ルーパー 26…No.6ブライドル 27…出側シャー 28…巻取機 29…トップロール 30…母材金属 33…溶融金属用配管 34…溶融金属用ポンプ 35…溶融金属用配管(エルボ) 36…溶融金属用配管(T継手) 37…溶融金属用バルブ 38…スナウト 39…ガイドロール 40…絞りロール 41…溶融金属めっきロール(アプリケータロール) 42…溶融金属めっきロール(ピックアップロール) 43…溶融金属受けパン 44…ターンロール 45…チャンバー 46…後処理用溶剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 淳次 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 斉藤 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 西 英俊 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯に溶融金属によりめっきをする溶融金
    属めっき装置において、 上記溶融金属と接触する金属部材の表面に、金属中に含
    まれる元素と化学的に結合可能な元素を堆積させ、金属
    中の元素と結合した耐食性を有する化合物からなる表面
    層を形成したことを特徴とする溶融金属めっき装置
  2. 【請求項2】請求項1記載の溶融金属めっき装置におい
    て、 上記表面層は、セラミックス処理層からなることを特徴
    とする溶融金属めっき装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の溶融金属めっき装置におい
    て、 上記セラミックス処理層は、硼化物系セラミックス処理
    層であることを特徴とする溶融金属めっき装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の溶融金属めっき装置におい
    て、 上記硼化物系セラミックス処理層は、硼化鉄物系セラミ
    ックス処理層であることを特徴とする溶融金属めっき装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の溶融金属めっき装置におい
    て、 上記セラミックス処理層は、炭化物系セラミックス処理
    層であることを特徴とする溶融金属めっき装置。
JP29547797A 1997-10-28 1997-10-28 溶融金属めっき装置 Pending JPH11131202A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4696428B2 (ja) * 2001-09-05 2011-06-08 Jfeスチール株式会社 ストリップの連続溶融金属めっき設備
JP2013044028A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Jfe Steel Corp 連続溶融金属めっき処理方法及び連続溶融金属めっき処理装置
CN107916387A (zh) * 2017-12-22 2018-04-17 无锡科茂金属材料有限公司 一体式陶瓷稀土锌钢绞线压辊装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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