JPH11130521A - コーディエライト多孔体の製造方法 - Google Patents

コーディエライト多孔体の製造方法

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JPH11130521A
JPH11130521A JP9299012A JP29901297A JPH11130521A JP H11130521 A JPH11130521 A JP H11130521A JP 9299012 A JP9299012 A JP 9299012A JP 29901297 A JP29901297 A JP 29901297A JP H11130521 A JPH11130521 A JP H11130521A
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glass powder
powder
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Naomichi Miyagawa
直通 宮川
Kanji Arai
完爾 荒井
Nobuhiro Shinohara
伸広 篠原
Hideo Takahashi
秀雄 高橋
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/0038Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by superficial sintering or bonding of particulate matter
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、耐熱衝撃性に優れ、かつ所定の気孔径
をもつ気孔が均一に分布したコーディエライト多孔体を
容易に提供する。 【解決手段】所定組成のシリカ、アルミナ、マグネシア
成分からなる非晶質のガラス粉末のみを、粒径が50〜
150ミクロンの粗粒を50〜95重量%、10ミクロ
ン以下の微粒を50〜5重量%となるように調整し、成
形、焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性、耐熱衝撃性
に優れたコーディエライト多孔体の製造方法に関する。
コーディエライトセラミックスは、熱膨張率が1〜2×
10-6/℃と低いことから耐熱衝撃性が高く、また耐薬
品性に優れるという利点を生かし、セラミック部品焼成
用ジグあるいはこの材料を多孔化することにより、自動
車排ガス用触媒担体や燃焼ガス等に含まれる燃焼灰除去
用のフィルタとして幅広く使用されている。
【0002】
【従来の技術】従来のコーディエライトの製造方法の1
つは、シリカ、アルミナ、マグネシアの粉末あるいはこ
れらの塩化物を用い1300〜1400℃の高温に加熱
し、その固相反応からコーディエライト焼結体を作製し
使用する。多孔体の場合、目的の気孔径とするためにこ
の焼結体を粉砕して一定の粒径に篩い分けし、Na、C
a、K等を含む長石、リチウムアルミニウムシリケート
であるβ−スポジュメン、ユークリプタイトなどコーデ
ィエライトより融点が低いか、融点以下で液相を生成す
る材料を結合材とし、混合、成形、焼結し、粒子間に気
孔が存在する多孔体を作製する製造方法が一般的であ
る。
【0003】しかしながらこの従来の製造方法ではコー
ディエライトが難焼結性であることから結合材としてリ
チウムアルミニウムシリケートであるβ−スポジュメ
ン、ユークリプタイトあるいは、Na、Ca、Kを含む
長石などコーディエライトより融点が低いか、融点以下
で液相を生成する材料を使用するため、耐熱性が低下す
るという欠点があった。
【0004】例えば、特開平1−297131ではコー
ディエライトにリチウムアルミニウムシリケートである
β−スポジュメン、ユークリプタイトを添加し目的の細
孔径を持つコーディエライト多孔体の製造方法を開示し
ている。このユークリプタイトは融点がおよそ1400
℃である。したがって主成分となるコーディエライトの
融点(1470℃)よりも低いため耐熱性が低下する。
さらにコーディエライトと混合し、焼結を行うと110
0℃付近から液相を生成し、焼結するためそれ以上の温
度では使用することができないという欠点がある。
【0005】また、Na、Ca、Kを含む長石を結合材
とした場合は、結合材の熱膨張率が4〜6×10-6/℃
とコーディエライトと比較し高いため、焼結体としての
熱膨張率を向上させ、耐熱衝撃性を低下させるという欠
点があった。
【0006】特開平3−10365では滑石、マグネサ
イト、炭酸マグネシウム、石英、溶解石、水酸化アルミ
ニウムなを混合し、水酸化マグネシウムや炭酸マグネシ
ウムなどのマグネシウム塩の分解や昇華などの化学反応
から多孔化したコーディエライト多孔体の製造方法を開
示しているが、この方法により作製される多孔体は熱分
解反応等で作製された気孔は広い気孔径分布を取る多孔
体となってしまい所望の気孔径の気孔径分布が均一な多
孔体を得ることが困難という欠点がある。
【0007】また特開昭60−226416ではアルキ
ルシリケートにアルミニウム金属塩とマグネシウム金属
塩をアルコール中に溶かし込み、加熱帯中に噴霧、溶融
し、微粉のガラス中空球を作製し、成形、焼結する平均
気孔径がサブミクロンから数ミクロンの微細な気孔を有
するコーディエライト多孔体の製造方法を開示してい
る。この方法によると、見掛気孔率48%以上で気孔径
が数ミクロン以下と高気孔率かつ微細な気孔を有する多
孔体を作製するのには適しているが、気孔率48%未満
の多孔体の作製や、平均気孔径が10ミクロン以上、特
に50ミクロン以上の気孔径の大きなコーディエライト
多孔体の作製が困難という欠点がある。
【0008】また、特開昭57−92574では、コー
ディエライト組成のガラス粉末と焼成によりコーディエ
ライトを析出するカオリン、タルク、酸化アルミニウム
からなる原料を使用することを開示している。
【0009】この方法は、原料が比較的安価で、押し出
し成形など、ある種の製造方法には適しているが、原料
が天然鉱物であるために不純物の混入が避けられず、そ
の結果、高温での強度低下が起こるという点においては
十分な方法ではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来技
術を背景とし、耐熱性が高く、平均気孔径が10ミクロ
ン以上100ミクロン以下の気孔径分布がこの範囲であ
る均一なコーディエライト多孔体を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を達
成すべくなされたものであり、多孔体形成材料として、
シリカ成分が40〜65重量%、アルミナ成分が25〜
45重量%、マグネシア成分が10〜16重量%からな
る非晶質ガラス粉末のみを使用し、該非晶質のガラス粉
末を粒度調整してなる混合粉末を成形、焼結することを
特徴とする。
【0012】コーディエライトは前述のとおり難焼結性
であることから結晶化物単体ではほとんど焼結せず、粒
子間が強固に結合された多孔体を得ることはできない。
特に、気孔径が10ミクロン以上の多孔体を作製するこ
とはほとんど不可能である。本発明者らは、使用する粉
末が非晶質のガラスのみを粉砕し、目的の気孔径となる
粒径に篩い分け、焼結することにより、結合材を添加す
ることなく平均気孔径が10ミクロン以上特に50ミク
ロン以上で100ミクロン以下のコーディエライト多孔
体を作製することが可能であることを見いだした。
【0013】本発明における好ましい態様としては、気
孔を構成する粒子同士の結合強化に平均粒径が10ミク
ロン以下の非晶質のガラス微粉末を少量添加することが
有効である。本発明者らはガラス粉末の粒径が微細にな
るとガラス軟化点前後での焼結が促進することを利用し
て気孔を構成する粒子同士をさらに強固に結合可能であ
ることを見いだしたのである。この製造方法により添加
物を加えることなく目的とするコーディエライト多孔体
を製造することが可能となる。
【0014】以下にその発明の詳細を説明する。本発明
に使用するガラスの出発原料はシリカ(SiO2 )源と
しては、天然で産出するケイ砂、アルミナ(Al2
3 )源としてはコランダム、マグネシア(MgO)源と
しては炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩あるいは水酸化マグネシウムなどがよい。ど
の原料も好ましくは原料の純度が95%以上特には98
%以上のものであることが好ましい。純度が95%以下
であると原料中に含まれる不純物により結晶化後、得ら
れるコーディエライト多孔体の耐熱性が低下するためで
ある。
【0015】原料ガラスの組成をシリカ成分が40〜6
5重量%、アルミナ成分が25〜45重量%、マグネシ
ア成分が10〜16重量%と限定した理由はこれ以外の
組成では、加熱処理後、コーディエライト単一相の多孔
体を得ることができずムライト、フォルステライト、ス
ピネルあるいは出発原料であるアルミナ、シリカ、マグ
ネシアが混合相として析出するためである。
【0016】なお、ガラスの組成として、これらの目的
を損なわない程度において、少量のその他の成分や不純
物が含まれていても差支えない。
【0017】また、本発明において、コーディエライト
単一相とは、コーディエライト結晶として、XMgO・
YAl23 ・ZSiO2 において、X:1.5〜2.
6、Y:1.5〜2.4、Z:4.1〜6.4で示され
る範囲に含まれる結晶をいう。
【0018】本発明に使用する非晶質のガラスおよびガ
ラス粉末の製造方法は、使用する原料は十分乾燥後、市
販の電気炉により1500℃以上で溶融する。得られる
ガラスとして緻密なものを得るため1600℃以上で溶
融するのが好ましい。電気炉は特に限定することなく1
500℃以上となるものであればよい。電気炉で得られ
た溶融物は、電気炉より取り出し、水中に投入して急冷
しガラスを得ることが好ましい。鉄板や銅板等の上に流
し出して急冷してもよい。
【0019】このようにして得られたガラスを粒径1〜
3mmほどの大きさに粉砕する。その後振動ミルなどの
装置を用い150ミクロン以下まで粉砕する。得られた
粉末を粒子径が50〜150ミクロンの範囲の目的の粒
径に篩などを用い分離する。この場合、当然のことなが
ら目的の粒径以外の粉末が得られる。この粉末は、遊星
ミルなどにより、結合強化に使用する10ミクロン以下
の粉末を作製すると原料に無駄がなく好ましい。別の過
程で10ミクロン以下の粉末を作製してもよい。
【0020】得られた粉末の粒径が50ミクロン以上1
50ミクロン以下の粉末(以下粗粒とする)と、粒径が
10ミクロン以下の粉末(以下微粒とする)を、粗粒が
50重量%以上95重量%以下、微粒が5重量%以上5
0重量%以下の割合となるように混合する。焼結中に、
粗粒は気孔を形成する骨格をなすマトリックスとして作
用し、微粒は粗い粒子で構成されたコーディエライトマ
トリックスの粒子間の結合強化をする結合材として作用
する。
【0021】粗粒の粒径が50ミクロン以上150ミク
ロン以下と限定した理由としては、粒径が50ミクロン
以下では、使用する粉末がガラスであるため焼結が進行
し、気孔率を低下させ、好ましくない。また、粗粒粉末
の粒径が150ミクロン以上であると、熱処理過程で同
時に起こる結晶化が十分に起こらずガラス領域を残して
しまうため耐熱性を低下させたり、得られる多孔体の気
孔径が大きくなりすぎるため好ましくない。
【0022】また、微粒の粒径を10ミクロン以下とし
た理由は、少量の微粒による粗粒粒子間の結合強化のた
めである。したがって、10ミクロン以上では粒子間を
十分な結合強化することができず好ましくない。使用す
る粗粒を50重量%以上95%以下、微粒を5%以上5
0%以下と限定した理由としては、粗粒が50重量%未
満、微粒が50%を超えると多孔体として十分な気孔率
を確保することができず、また、粗粒が95%を超え、
微粒が5%未満であると粗粒の割合が大きすぎ十分に結
合強化された多孔体を得ることができないため好ましく
ない。
【0023】なお、本発明において、粗粒と微粒以外の
粒子がまったく含まれてはならないというものでもな
く、例えば10〜150ミクロンのものが少量含まれて
いても差し支えないが、可及的に少量であることが望ま
しい。本発明において、10ミクロン以下と50〜15
0ミクロンの粒子は合量で90重量%以上とすることが
好ましい。
【0024】好ましくはこの粗粒と微粒の2種類の粉末
をミキサーなどの混合機により混合し、原料粉末を調製
する。均質に混合するには、ボールミル等の方法で、粒
子を破壊しないプラスティックボールなどで混合するほ
うがより好ましい。特に高い気孔率、具体的には40%
以上の気孔率を持つ多孔体を作製する場合、混合粉末中
にさらに熱処理後分解、ガス化するような有機材料など
の気孔形成材を添加すればよい。
【0025】本発明の成形、焼結方法は、特に限定する
ことなく上記方法により得られた混合粉末を金型成形、
押し出し成形などの方法により成形すればよい。得られ
た成形体は、抵抗加熱などの電気炉を用い、1000〜
1450℃の範囲で焼結を行えばよい。好ましくはガラ
スの結晶化を促進するため最高温度において温度保持時
間を設ける方が好ましい。
【0026】以上の方法により、気孔がコーディエライ
トガラスの粗粒粒子間に形成され、粗粒同士はコーディ
エライトガラスの微粒粉末で強固に結合されたコーディ
エライト焼結体の作製が可能となる。
【0027】本発明によれば、平均気孔径が10〜10
0ミクロンで、気孔径分布もこの範囲である均一な多孔
体特に見掛気孔率が25〜50%程度の好ましい多孔体
が得られる。すなわち、耐熱性、耐熱衝撃性を損なうこ
となく気孔径が均一に分布した目的とする気孔径の多孔
体が作成可能となる。
【0028】
【実施例】本発明は、以下の実施例でさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0029】[実施例1〜4]および[比較例1〜3] シリカとα−アルミナ、マグネシアを表1に示す配合
(重量%)にて秤量し、混合後、抵抗加熱式の電気炉を
用いて、1600℃で5時間保持し、溶融後、水中に投
下し、非晶質のガラス体を得た。得られたガラスを粒径
が50〜75ミクロンの粗粒ガラス粉末と粒径が5ミク
ロン以下の微粒ガラス粉末とした。その2種類のガラス
粉末を粗粒が90重量%、微粒が10重量%となるよう
に秤量し、プラスティックボールを用いてボールミル粉
砕した。
【0030】得られた混合粉末を40mm×70mmの
金型に充填し、プレス機により200kgf/cm2
圧力にて成形した。得られた成形体を抵抗加熱炉中で1
400℃、5時間で焼結を行った。得られた焼結体の熱
膨張率および見掛気孔率を表1に示す。同表より、実施
例1〜4の本発明の組成範囲内では、熱膨張率が2.5
×10-6/℃以下と低く、X線回折においてもコーディ
エライト単一相の生成が確認された。一方、同表に併記
した本発明の組成外の比較例1〜3では熱膨張率が高
く、また、コーディエライト以外の結晶相ピークが現れ
たものもあった。なお、実施例1〜4のいずれの焼結体
も、10〜100ミクロンの平均気孔径とこの範囲の気
孔径分布を有していた。
【0031】[実施例5]シリカを49.5重量%、α
−アルミナを37.2重量%、マグネシアが13.3重
量%となるよう秤量し、混合後、抵抗加熱式の電気炉を
用い、1600℃で5時間保持し溶融後、水中に投下し
非晶質のガラス体を得た。得られたガラスを、粒径が5
0〜75ミクロンの粗粒ガラス粉末と、粒径が10ミク
ロン以下で平均粒径が5ミクロンの微粒ガラス粉末とし
た。この2種類のガラス粉末を粗粒が90重量%、微粒
が10重量%となるように秤量し、プラスティックボー
ルを用いボールミル混合した。
【0032】得られた混合粉末を40mm×70mmの
金型に充填し、プレス機により200kgf/cm2
圧力をかけ成形した。得られた成形体を抵抗加熱炉中で
1400℃、5時間で焼結を行った。得られた焼結体は
コーディエライトの単一相でその見掛気孔率は30%で
あり、平均気孔径は30ミクロンであった。その気孔径
分布は平均気孔径から±20%の範囲内に全気孔容積の
90%が存在した。焼結体の熱膨張率、曲げ強度を測定
したところ1.0×10-6/℃、15MPaであった。
【0033】[実施例6]シリカを54重量%、α−ア
ルミナを30重量%、マグネシアが16重量%となるよ
う秤量し、混合後、抵抗加熱式の電気炉を用い、160
0℃で5時間保持し溶融後、水中に投下し非晶質のガラ
ス体を得た。得られたガラスを粒径が75〜100ミク
ロンの粗粒ガラス粉末と、粒径が10ミクロン以下の微
粒ガラス粉末とした。その2種類のガラス粉末を粗粒が
85重量%、微粒が15重量%となるように秤量し、プ
ラスティックボールを用いボールミル混合した。
【0034】得られた混合粉末を40mm×70mmの
金型に充填し、プレス機により200kgf/cm2
圧力をかけ成形した。得られた成形体を抵抗加熱炉中で
1400℃、5時間で焼結を行った。得られた焼結体は
コーディエライトの単一相でその見掛気孔率は30%で
あり、平均気孔径は30ミクロンであった。その気孔径
分布は平均気孔径から±20%の範囲内に全気孔容積の
90%が存在した。焼結体の熱膨張率、曲げ強度を測定
したところ1.3×10-6/℃、16MPaであった。
【0035】[実施例7]シリカを63重量%、α−ア
ルミナを21重量%、マグネシアが16重量%となるよ
う秤量し、混合後、抵抗加熱式の電気炉を用い、160
0℃で5時間保持し溶融後、水中に投下し非晶質のガラ
ス体を得た。得られたガラスを粒径が50〜75ミクロ
ンの粗粒ガラス粉末と、粒径が5ミクロン以下の微粒ガ
ラス粉末とした。その2種類のガラス質粉砕粉末を粗粒
が70重量%、微粒が30重量%となるように秤量し、
さらにガラス粉末90重量%に対し、10重量%の有機
物の気孔付与剤(ポリメタクリル酸メチル)を添加し、
プラスティックボールを用いボールミル混合した。
【0036】得られた混合粉末を40mm×70mmの
金型に充填し、プレス機により200kgf/cm2
圧力をかけ成形した。得られた成形体を抵抗加熱炉中で
1370℃、5時間で焼結を行った。得られた焼結体は
コーディエライトの単一相でりその気孔率は45%であ
り、平均気孔径は28ミクロンであった。その気孔径分
布は平均気孔径から±20%の範囲内に全細孔容積の9
0%が存在した。焼結体の熱膨張率、曲げ強度を測定し
たところ1.5×10-6/℃、9MPaであった。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐熱衝撃性を
損なうことのない、かつ所定の気孔径をもつ気孔が均一
に分布したコーディエライト多孔体を容易に得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀雄 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔体形成材料として、シリカ成分が40
    〜65重量%、アルミナ成分が25〜45重量%、マグ
    ネシア成分が10〜16重量%からなる非晶質ガラス粉
    末のみを使用し、該非晶質のガラス粉末を粒度調整して
    なる混合粉末を成形、焼結することを特徴とするコーデ
    ィエライト多孔体の製造方法。
  2. 【請求項2】使用するガラス粉末の粒径を、50ミクロ
    ン以上150ミクロン以下が50重量%以上95重量%
    以下であり、かつ10ミクロン以下が5重量%以上50
    重量%以下となるように調整した混合粉末を、成形、焼
    結する請求項1記載のコーディエライト多孔体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】結晶としてコーディエライト単一相を析出
    するガラス粉末からなる成形体を、1000〜1450
    ℃で焼結することを特徴とする請求項1または2に記載
    のコーディエライト多孔体の製造方法。
  4. 【請求項4】平均気孔径が10〜100ミクロンからな
    る請求項1、2または3に記載のコーディエライト多孔
    体の製造方法。
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