JPH11130221A - 搬送ベルト及びその製造方法 - Google Patents

搬送ベルト及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11130221A
JPH11130221A JP29810497A JP29810497A JPH11130221A JP H11130221 A JPH11130221 A JP H11130221A JP 29810497 A JP29810497 A JP 29810497A JP 29810497 A JP29810497 A JP 29810497A JP H11130221 A JPH11130221 A JP H11130221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
cylindrical
cover material
belt
conveyor belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29810497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsu Yoneda
龍 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP29810497A priority Critical patent/JPH11130221A/ja
Publication of JPH11130221A publication Critical patent/JPH11130221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 心体をジョイントした搬送ベルトは、切断、
破れ、ジョイント部の汚れ等の問題があり、シームレス
心体を使用する場合でも、焼き境部に段差を生じる問題
がある。カバー材を塗工する搬送ベルトは、塗工時に作
業環境を害し、停止線や発泡を生じる問題がある。 【解決手段】 エアバッグ7の外周に、シームレス心体
4、ホットメルト接着剤3及びカバ−材2をこの順序に
重ね合わせた円筒状積層体6を、スリーブ5に挿入し、
エアバッグ7に加圧エアを注入して円筒状積層体6をス
リーブ5の内周面に押しつけ、加熱手段により円筒状積
層体6を所定温度に加熱しホットメルト接着剤3を溶融
して、シームレス心体4とカバー材2を一体に接着した
後、冷却して輪切りする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば複写機の
原稿送りに使用される原稿送りベルトや、パン、饅頭等
食品の製造工程における小プーリの搬送ベルト(複数ベ
ルト間の段差を小さくして、その間でパン等が壊れない
ようにする)として使用されるいわゆる計量搬送ベルト
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機のの原稿送りベルトを製造
する場合には、通常次の方法が活用されている。
【0003】1) ジョイント法による場合:所定長さに
裁断された搬送ベルト(心体にカバー材を積層した所定
長さのベルト)の端部を接着して連続するベルトに仕上
げたもので、通常、心体の一端部と他の端部とを重ね合
わせて接着剤(例えば、溶剤型接着剤、熱硬化型接着剤
等)を塗布し、カバー材を調整した後、プレス機にて加
圧・加熱して接着してエンドレスベルトに仕上げる。
【0004】2) シームレス心体を使用する場合: (イ) プレス機により送り焼きする場合:シームレス心体
とは、袋織織機(サーキュラ織機等)にて織られたもの
であり、外周方向に連続する糸を有する筒状織物であっ
て、所定の長さ(ベルトでは幅に相当し、複数本相当分
も可)に輪切りした物をいう。その輪切りされたシーム
レス心体に、前処理として溶剤型または熱硬化型の接着
剤を塗布し、その外周にシート状のカバー材を積層し
て、プレス機により送り焼きして接着させるのが一般的
である。送り焼きとは、2本の平行なプーリの間に未処
理のベルトを懸回し、そのベルトのフリーな部分をプレ
ス機の熱板で挟持し加圧・加熱して、その熱盤の長さに
相当する長さを接着し(プレスともいう)、これを1ス
テップとして、1ステップ終了ごとにプレス機を開放
し、熱板の幅だけベルトを移動させて次のプレスを行
う。
【0005】(ロ) 溶剤系のウレタン溶液を塗工する場
合:輪切りしたシームレス心体を塗工機に装着し、カバ
ー材を形成するウレタン溶液を塗工し、別工程(同時で
も可)で乾燥し、所定の厚さとなるまでこれを繰り返し
てカバー材を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような搬送ベルトの製造方法では、次のような問題があ
る。即ち、上記 1)ジョイント法による場合は、心体が
不連続であるため、ジョイント部は重ね合わせ又はフィ
ンガージョイントにより接合され、切断、破れなどの事
故発生の危険性を残す。また、重ね合わせの場合はその
ジョイント部に段差を生じ、搬送ベルトとして使用中に
ジョイント部が汚れやすく商品価値を減ずることがあ
る。さらに、このジョイント加工には多くの工数を必要
とする問題がある。
【0007】上記2)シームレス心体を使用する場合で、
(イ) カバー材を送り焼きで積層する場合は、熱盤の長さ
によりステップごとに、先のプレス部分と次のプレス部
分との境目(焼き境という)の加圧・加熱が重複し物性
上、外観上の欠点となり易い。また、送り焼きの際に
は、心体に張力を与えた状態で積層する必要があり、前
記2本のプーリ間に所定の間隔を必要とし、かつ、プレ
ス1回当たりの積層可能な長さは、熱盤の長さによって
規制されるので、ベルトが長いときはプレス回数(工
数)が増加する問題がある。ベルトのサイズ(長さ、
幅)は多種であり、ベルトサイズに合わせてプレスを作
ることができないからである。
【0008】(ロ) 溶剤系のウレタン溶液を塗工する場合
は、溶剤を使用することにより、溶剤が飛散して作業環
境として好ましくなく、工数も増加する。又、塗工の終
点におけるコーターの停止位置に塗工液が過剰となり、
停止線が残ったり、また、溶剤量、塗工温度等によりカ
バー材に発泡を生じたりして物性・外観上の問題を生じ
る。更に、ベルト表面に絞、意匠を付する場合にも、一
旦塗工した後、何らかの手段により再加熱、再加圧が必
要になる。
【0009】この発明は、上述の点に鑑みなされたもの
で、連続する心体(シームレス心体)を使用し、溶剤を
使用せず、外観の汚れ、凹凸を生じない搬送ベルトの製
造方法及びそれによって製造された搬送ベルトを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1に記載の搬送ベルトは、円筒状のシーム
レス心体と、その外周面を覆うカバー材との間をホット
メルト接着剤により接着している。ホットメルト接着剤
により接着することにより、溶剤による発泡や停止線を
生じることが無く、溶融によりシームレス心体に十分に
浸透して接着力を向上させることができる。また、製造
方法として後述のエアバッグ方式が採用できるので製造
が簡単で安価となる。
【0011】請求項2記載の伝動ベルトは、シームレス
心体としてサーキュラ織りを使用することにより、張力
を負担する心体の繊維が張力の方向に一致するように織
り込まれているので、シームレスであり且つ一般の編み
物のように波形がないので、張力を掛けたときの伸びを
少なくすることができる。
【0012】請求項3に記載の搬送ベルトの製造方法
は、エアバッグの外周に、円筒状のシームレス心体、フ
ィルム状のホットメルト接着剤及びカバ−材をこの順序
に重ね合わせた円筒状積層体を形成し、この円筒状積層
体と前記エアバッグとをスリーブに挿入し、前記エアバ
ッグに加圧エアを注入して膨張させて前記円筒状積層体
を前記スリーブの内周面に押しつけると共に、加熱手段
により前記スリーブを所定温度に加熱し前記ホットメル
ト接着剤を溶融して、前記シームレス心体と前記カバー
材を一体に接着し、続けて、前記スリーブを常温まで冷
却した後前記円筒状積層体を前記スリーブより取り出
し、所定の幅(ベルトの幅)に輪切りする。
【0013】この搬送ベルトの製造方法は請求項1又は
2に記載の伝動ベルトの製造に好適に利用されるもので
ある。エアバッグは、通常、メリヤス編み物を補強材と
した薄いゴムシートを円筒状の袋物に成形したものであ
り、所定圧力のエアを入れて所定の大きさに膨らませ
る。これを基体として、その外周にシームレス心体を外
嵌し、ホットメルト接着剤及びカバー材をこの順序で重
ね合わせる。これによって、皺になりやすいフィルム状
のホットメルト接着剤及びカバー材を皺無く重ね合わす
ことができる。
【0014】シームレス心体は横糸(周方向の糸)が連
続であって、通常円筒状に織られてそのまま容易に上記
エアバッグに重ね合わせることができる。ベルトとなっ
たとき、この横糸が抗張力体となるので、抗張力体(心
体)を接合する必要なく接着部破断や接着部汚れなどの
問題を生じることがない。
【0015】ホットメルト接着剤は、通常、常温で固体
であってフィルム状に成形され、加熱により溶融されて
被接着体を接着した後、冷却されると固化して両者を強
固に接着する接着剤である。このホットメルト接着剤を
前記シームレス心体の外周全面に均一に重ね合わせため
に、フィルム状のまま積層することもできるが、例え
ば、フィルム状のホットメルト接着剤をカバー材と共に
円筒状に成形(共押し出し)して前記シームレス心体に
被せることが好ましい。
【0016】カバー材は、搬送ベルトの搬送面を形成す
る面であって、搬送物により必要な機能(固さ、滑り、
剛性等)、意匠(色彩、絞、模様等)が要求され、それ
に相当する材料(例えば、ポリウレタン、軟質塩化ビニ
ル等)、形状(厚さ、表面形状等)が設計される。通
常、フィルム状又は円筒状に成形されて準備され、フィ
ルム状に準備されたカバー材は、ウエルダ等で円筒状に
成形して重ね合わせるのが好ましい。
【0017】上記のシームレス心体、ホットメルト接着
剤及びカバー材をこの順序で前記エアバッグの外周に重
ね合わせて一つの円筒状積層体(必ずしも接着していな
い)を形成する。この円筒状積層体は他の積層手段によ
り積層することもできる。
【0018】スリーブは、製造する搬送ベルトの外周長
と同じ内周長を有する剛性円筒(通常は鋼管)であっ
て、後述のエアバッグによる押し圧に耐える剛性を有
し、ベルトの外周長を定める機能を有する。更に、加
熱、冷却のために熱伝導率が大きいことが望ましい。
【0019】上記円筒状積層体をスリーブに挿入すると
きは、エアバッグに注入されたエアを減圧して外径を小
さくして挿入する。挿入後、そのエアバッグに加圧エア
を注入し、膨張させて前記円筒状積層体を前記スリーブ
の内周面に押しつける。この状態のスリーブを、加熱手
段により加熱して、上記カバー材を軟化させ、上記ホッ
トメルト接着剤を溶融する。これによってカバー材は、
スリーブの内周面に馴染み、その内周面の形状(意匠
等)が転写され、シームレス心体とカバー材とは一体に
接着される。続けて、上記スリーブを冷却手段により冷
却して前記円筒状積層体を常温まで冷却する。これによ
ってカバー材、ホットメルト接着剤は固化し、その円筒
状積層体を前記スリーブより取り出し可能となる。この
円筒状積層体を目的とするベルトの幅に輪切りして搬送
ベルトに仕上げる。
【0020】請求項4に記載の搬送ベルトの製造方法
は、前記スリーブの内周面に、搬送ベルトの搬送面を形
成する絞または意匠に対応する凹凸を施している。搬送
ベルトの搬送面には通常、被搬送物の滑りを防止するた
めの小さな凹凸(絞という)を付し、又は、商標や美観
を与える模様を付することが多い。スリーブの内周面に
これに対応する凹凸部を設け、この面にカバー材(通
常、熱可塑性樹脂)を押しつけて加熱してその凹凸を転
写し、常温まで冷却するすることにより、円筒状積層体
の層間を接着すると同時に、ベルトカバー材の表面に
絞、模様を付することができる。
【0021】請求項5に記載の搬送ベルトの製造方法
は、前記スリーブの外周にジャケットを設けて、それに
加熱流体を通して加熱手段とし、又、冷却流体を通じて
冷却手段とする。前記円筒状積層体を加熱・冷却する手
段として前記スリーブにジャケットを外嵌し、加熱時に
はこのジャケットに加熱流体(例えば、蒸気、加熱油)
を通じ、冷却時にはこのジャケットに冷却流体(例え
ば、冷却水)を通じることにより、スリーブを移動する
ことなく効率よく円筒状積層体を加熱・冷却することが
できる。他の加熱手段としては、スリーブをそのまま加
熱缶に入れることもでき、冷却手段としては、冷却水槽
に浸漬することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る搬送ベルト及
びその製造方法について実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0023】図1(a)はこの本実施例にかかるスリーブ
5にエアバッグ7、円筒状積層体6を挿入した状態を表
す斜視図である。図1(b)は図1のエアバッグ7に加圧
空気を圧入して、スリーブ5に円筒状積層体6を押しつ
けた状態を示す。図2は本発明の製造方法により製造さ
れた搬送ベルト1の斜視図である。
【0024】本発明に係る搬送ベルト1は図2に示すよ
うに、リング状のシームレス心体4の外周にホットメル
ト接着剤層3を介してカバー材2を接着している。な
お、そのカバー材2の外周搬送面には、絞10,模様1
1を付することができる。更に図2のA−A断面を図3
に示し図3(a)は基本的なシームレス心体4,ホットメ
ルト接着剤3及びカバー材2をこの順で積層したベルト
であり、図3(b)はそのシームレス心体4の内側に裏カ
バー2’を設け、シームレス心体4の摩耗による粉塵の
発生を押さえる等の機能を付与したベルトである。この
搬送ベルト1の構成材料は、例えば、次のようなものが
用いられる。
【0025】シームレス心体4は、搬送ベルト1の抗張
体として機能し、ポリエステル、ナイロン、アラミド、
ポリウレタン等の繊維を、袋織り、サーキュラ織り、ニ
ット編み等により得られる連続する横糸を有する織布、
編布である。例えば、ポリエステル繊維により、組織を
縦=500d/2×58本/5cm、横=500d/1
×110本/5cmとし、厚さ0.47mm、内径=2
97mmとした。
【0026】ホットメルト接着剤3は、ポリウレタン、
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル等常温で柔
軟性を有する熱可塑性樹脂をフィルム状に成型したもの
で、例えば、日本マタイ社製 UH−604 樹脂を後
述のカバー材(ポリウレタン等)と共押し出ししたラミ
ネートフィルムであって、厚さ約250μ(ホットメル
ト接着剤=50μ、カバー材=200μ)のフィルムを
使用する。ホットメルト接着剤単独のフィルムとして、
日本マタイ社製 UH−203(アジペート系ポリウレ
タン)を厚さ70μに成形したものも使用される。
【0027】カバー材2は、ポリウレタン、ポリオレフ
ィン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂をシ
ート状に成形した物で、この実施例においては、上記の
ホットメルト接着剤3と共押出ししたラミネートフィル
ム(厚さ=250μ、内径=297mmの円筒状フィル
ム)として使用する。他の実施例では、日本ラクトン社
製 E585 PTFC−2 (カプロラクトン系ポリ
ウレタン)を厚さ0.15mmのフィルムに成形する場
合もある。
【0028】上記搬送ベルト1の製造方法に使用される
エアバッグ7は、内部にエアを充満したとき(加圧せず
伸張しない状態)に、例えば、外径が250mmφの円
柱状となるように設計され、その構成は、内部に補強材
としてメリヤス編みの耐熱繊維を配した継ぎ目のないシ
リコンゴムシートであって、伸縮性のある耐熱円管であ
る。更に表面を離型剤処理している。裏カバー材を使用
するときに分離し易くするためである。
【0029】又、搬送ベルト1の製造方法に使用される
スリーブ5としては、通常、製造する搬送ベルトの外周
に応じた内径を有する鋼管を使用する。エアバッグ7の
内圧に耐え、加熱・冷却のために熱伝導度が大きいこと
が望ましいからである。そして、その内面には搬送ベル
トの搬送面を形成する絞、模様に対応する凹凸部を彫刻
し、例えば、絞深さ約40μの布目状の彫刻を施した上
に、フッ素を焼き付け加工して離型処理を行った。離型
処理は、押しつけられ加熱される円筒状積層体のカバー
材が付着しないためである。寸法は、例えば、長さ=1
000mm、肉厚=20mm、内径=300mmφと設
計される。
【0030】このスリーブ5の加熱手段としては、加熱
缶を用いるか、スリーブ5に外嵌されるジャケット(図
示せず)に熱媒を流通させることによる。冷却手段とし
ては、前記ジャケットに冷媒を流通するか、冷却水槽に
浸漬することもできる。
【0031】冷却後の輪切りは、図示しない2軸式カッ
ターを使用し、2軸間に円筒状積層体を所定の張力を掛
けて懸回し、回転させながら所定幅に輪切りして所定の
搬送ベルトに仕上げる。
【0032】上記の構成要件を使用した搬送ベルトの製
造方法はつぎの手順による、 1) 低圧で膨らませたエアバッグ7(外径=250mm
φ)の外周に、円筒状のシームレス心体4(外径=29
7mmφ)を被せる。 2) 別に、共押出により内面にホットメルト接着剤層3
を形成した円筒状のカバー材2(内径=297mmφ)
を成形する。 3) 円筒状のカバー材2を、シームレス心体4の外周に
被せる。 4) エアバッグ7と,シームレス心体4,ホットメルト
接着剤3,カバー材2(円筒状積層体6という)とを一
体としてスリーブ5に挿入する。 5) エアバッグ7に約0.5kgf/cm2 のエアを入れて
膨らませ、円筒状積層体6をスリーブ5に押しつける。 6) スリーブ5は、予め所定の温度に予熱され、更に加
熱手段によりホットメルト接着剤3が溶融する温度(例
えば、140℃)に加熱する。時間は約20秒である。 7) スリーブ5を冷却手段により常温に冷却し、エアバ
ッグ7のエアを抜き、円筒状積層体6をスリーブ5より
抜き取る。 8) 円筒状積層体6を輪切り機により所定幅に輪切りし
て搬送ベルトに仕上げる。
【0033】スリーブ5の内周面に絞等に対応する凹凸
部を設けたときは、得られた搬送ベルトの搬送面に均一
な絞入り(表面粗さ)が得られて安定した摩擦係数μが
得られた。また、シームレス心体4とカバー材2との間
の接着力は、3.0kgf/inch(常温)、2.0kgf/inch
(60℃)であって十分に使用に耐える。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の搬送ベルト及びその製造方法は、次のような優
れた効果がある。
【0035】請求項1に記載の搬送ベルトは、シームレ
ス心体が使用されるため、接合心体に比してジョイント
部の切断、破れなどの事故発生が無く、段差による汚れ
が生じない。また、心体とカバー材がホットメルト接着
剤により接着されているので、接着剤は常温で固形であ
り扱いやすく、且つ、加熱により容易に接着処理でき
る。
【0036】請求項2に記載の搬送ベルトは、サーキュ
ラ織りにより抗張力体は、連続となりジョイントによる
汚れなどを生じることがなく、直線に配列されるので使
用中の伸びが少ない。
【0037】請求項3に記載の製造方法では、シームレ
ス心体を使用することによりジョイント加工するための
工数を必要としない。従来方法によりシームレス心体を
使用する場合に比しても、焼き境部に段差を生じて外観
上の欠点を生じることがなく、一回の挿入で全体が接着
できるので送り焼きによるプレス工数の増加がない。ホ
ットメルト接着剤を使用するので、溶剤が飛散して作業
環境を害することがなく、塗工の終点における停止線が
残ったり、また、溶剤量、塗工温度等により発泡を生じ
たりして外観上の問題を生じることがない。
【0038】請求項4に記載の製造方法により、シーム
レス心体とカバー材を接着すると同時にベルトの搬送面
に絞、意匠を付することができる。
【0039】請求項5に記載の製造方法により、スリー
ブに外嵌されるジャケットにより、加熱・冷却が、その
スリーブを移動することなく実施できる。装置が小さく
なり、操作も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造方法の概念図を示
す。図1(a)はスリーブ5にエアバッグ及び未接着の円
筒状積層体6を挿入した状態を示し、図1(b)はエアバ
ッグ7に加圧エアを充満させた状態を示す。
【図2】本発明の実施例に係る搬送ベルト1の斜視図を
示す。
【図3】図2に示す搬送ベルトのA−A断面図を示す。
図3(a)は裏カバーなしのベルトの断面図であり、図3
(b)は裏カバー2’付きのベルトの断面図を示す。
【符号の説明】
1:搬送ベルト 2、2’:カバー材 3:ホットメルト接着剤 4:シームレス心体 5:スリーブ 6:円筒状積層体 7:エアバック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のシームレス心体とその外周面を
    覆うカバー材との間をホットメルト接着剤により接着し
    てなることを特徴とするを搬送ベルト。
  2. 【請求項2】 前記シームレス心体がサーキュラ織りで
    ある請求項1に記載の搬送ベルト。
  3. 【請求項3】 エアバッグの外周に、円筒状のシームレ
    ス心体、フィルム状のホットメルト接着剤及びカバー材
    をこの順序に重ね合わせた円筒状積層体を形成し、この
    円筒状積層体と前記エアバッグとをスリーブに挿入し、
    前記エアバッグに加圧エアを注入して膨張させることに
    より前記円筒状積層体を前記スリーブの内周面に押しつ
    けると共に、加熱手段により前記スリーブを所定温度に
    加熱し前記ホットメルト接着剤を溶融して、前記シーム
    レス心体と前記カバー材を一体に接着し、続けて、前記
    スリーブを常温まで冷却した後、前記円筒状積層体を前
    記スリーブより取り出し、所定の幅に輪切りすることを
    特徴とする搬送ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スリーブとして、その内周面に搬送
    ベルトの搬送面に形成する絞または意匠に対応する凹凸
    部を設けた請求項3に記載の搬送ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スリーブの外周にジャケットを外嵌
    して、それに加熱流体を通して加熱手段とし、又は、冷
    却流体を通じて冷却手段とする請求項3または4に記載
    の搬送ベルトの製造方法。
JP29810497A 1997-10-30 1997-10-30 搬送ベルト及びその製造方法 Pending JPH11130221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29810497A JPH11130221A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 搬送ベルト及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29810497A JPH11130221A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 搬送ベルト及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11130221A true JPH11130221A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17855216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29810497A Pending JPH11130221A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 搬送ベルト及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11130221A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1201413A1 (en) * 2000-10-31 2002-05-02 Kokoku Intech Co., Ltd. Manufacturing method of belt and manufacturing apparatus
JP2012519122A (ja) * 2009-02-27 2012-08-23 ハバシット アクチエンゲゼルシャフト シームレスベルトの形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1201413A1 (en) * 2000-10-31 2002-05-02 Kokoku Intech Co., Ltd. Manufacturing method of belt and manufacturing apparatus
US6902640B2 (en) 2000-10-31 2005-06-07 Kokoku Intech, Ltd. Method for manufacturing a belt
JP2012519122A (ja) * 2009-02-27 2012-08-23 ハバシット アクチエンゲゼルシャフト シームレスベルトの形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61245380A (ja) 平たい物品に加圧熱粘着するように作られた熱粘着性芯地とその製造方法
JPH10120137A (ja) 搬送用ベルトおよび同ベルトの製造方法
JP2002200688A (ja) 強化織物を有する収縮性包装材料およびその製造方法
JPH11130221A (ja) 搬送ベルト及びその製造方法
US5843258A (en) Method of joining the ends of a fabric layer on a belt/belt sleeve and transferring an identifying mark thereon
RU2619609C2 (ru) Машины для декорирования, в частности для декорирования керамических изделий, и способ выполнения ремня для декорирования указанных керамических изделий
US5834086A (en) Process for manufacturing a dust control mat including side strips for enhanced tear resistance
US3316137A (en) Continuous process of making sponge-backed flooring
EP1002642A1 (en) Laminator
US3159516A (en) Calendering method and products made thereby
JP3243690B2 (ja) 管用ライニング材及びその製造方法
JP5603698B2 (ja) マーク付き伝動ベルト、及びその製造方法
HRP920792A2 (en) A substantially continuous method of a laminated tubular body
EP0492960A1 (en) Method of transferring an identifying mark onto a belt/belt sleeve
JP6352724B2 (ja) 無端状平ベルトおよびその製造方法
JP3548931B2 (ja) 粘着式シートの製造方法
JP5048041B2 (ja) 表皮材の製造方法
JPH0428755Y2 (ja)
CN111186199A (zh) 多层产品及其生产方法
JP6851934B2 (ja) 筒状ゴムシートの製造方法
TW202142378A (zh) 壓延成型裝置及貼合四層結構的方法
JPS63224924A (ja) 管状体の成形方法及びその装置
TWM587591U (zh) 壓延成型裝置
JPS6059859B2 (ja) 天井表装材及びその製造方法
JP4671345B2 (ja) 耐熱性ゴムシートの製造方法