JPH11129272A - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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JPH11129272A
JPH11129272A JP31889497A JP31889497A JPH11129272A JP H11129272 A JPH11129272 A JP H11129272A JP 31889497 A JP31889497 A JP 31889497A JP 31889497 A JP31889497 A JP 31889497A JP H11129272 A JPH11129272 A JP H11129272A
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JP
Japan
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sheet material
plate
smooth
clamped
laminate
Prior art date
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Application number
JP31889497A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ogawa
昭彦 小川
Takeo Imura
武夫 井村
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下側シート材と上側シート材の間に被挟着物
を配置してこれらを真空条件下で挟着して加熱し加圧す
ることに際し、前記被挟着物を上下面平滑な板状本体の
厚み方向の内部に一体に埋設された積層体を得る効果的
でかつ効率のよい製法を提供する。 【解決手段】 下側平滑板31および上側平滑板21の
間に、下側シート材41、被挟着物45ならびに上側シ
ート材42を順に配置し、これらを真空条件下で挟着し
て加熱し加圧することによって、前記被挟着物45が上
下面平滑な板状本体の厚み方向の内部に一体に埋設され
た積層体を得るに際して、前記下側シート材41および
上側シート材42の加熱温度を計測し、これらの温度差
が所定値以内になったときに加圧して一体に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は積層体の製造方法
に関し、特には下側シート材と上側シート材の間に被挟
着物を配置してこれらを真空条件下で加熱し加圧して挟
着することによって、前記被挟着物が上下面平滑な板状
本体の厚み方向の内部に一体に埋設された積層体を得る
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平8−332646号公報に
開示されるように、プリント配線基板の製造において、
真空条件下で、基板やフィルム等の被加工材を加熱、加
圧して一体に成形することが知られている。真空条件下
で加熱加圧を行なうことによって、被加工材に気泡等の
ボイドが発生することが回避される。
【0003】ところで、本発明者はこれらの先行技術を
利用して、下側シート材と上側シート材の間にICチッ
プ材を配置し、これらを加熱加圧して、板状本体の内部
にICチップ材が一体に埋設されたICチップカードの
製造を試みた。しかるところ、添付図面の図5(A)に
示すように本来下側シート材51と上側シート材52が
溶着された板状本体50Aの厚み方向のほぼ中央にIC
チップ材55が埋設されるべきところ、条件によって、
同図(B)のように成形チップ材55が板状本体50B
の一方の側のフィルム材52寄りに埋設されたり、ある
いは場合によっては同図(C)のようにチップ材55が
板状本体50Cの一方の側のフィルム材51の表面に露
出してしまうという問題が発生した。
【0004】本発明者はこの現象について研究を重ねた
結果、下側シート材51と上側シート材52の加熱温度
が相違し、下側シート材51と上側シート材52の溶融
状態の相違によってこのようなトラブルが発生すること
を突き止めた。そして、この下側シート材51と上側シ
ート材52の温度を測定し両者の温度差が一定値以内と
なったときに加圧することによって、チップ材55が板
状本体の厚み方向のほぼ中央に埋設されることを見出し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上のよう
に、下側シート材と上側シート材の間に被挟着物を配置
してこれらを真空条件下で加熱し加圧して挟着するに際
し、前記被挟着物を上下面平滑な板状本体の厚み方向の
ほぼ中央に一体に埋設された積層体を得る効果的でかつ
効率のよい製法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、下側平滑板および上側平滑板の間に、被加工材で
ある下側シート材、被挟着物ならびに上側シート材を順
に配置し、真空条件下でこれらを加熱し加圧して挟着す
ることによって前記被挟着物が上下面平滑な板状本体の
厚み方向の内部に一体に埋設された積層体を得るに際し
て、前記下側シート材および上側シート材の加熱温度を
計測し、これらの温度差が所定値以内になったときに加
圧して成形することを特徴とする積層体の製造方法に係
る。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、下側シート材と上側シート材の温度差が10℃以内
となったときに加圧を開始する積層体の製造方法に係
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項1において、真
空チャンバ内で、前記下側平滑板がその下面側に配置さ
れた可動膜部材の膨張によって押し上げられ、前記被加
工材が前記上側平滑板との間で加圧される積層体の製造
方法に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明製法の一例を示す真
空積層装置の型開き状態の概略全体図、図2は図1の要
部の拡大断面図、図3はその加熱工程を示す断面図、図
4はその加圧成形工程を示す断面図である。
【0010】図1において符号10は真空積層装置全体
を表わす。この実施例の真空積層装置10は、型空間1
1がチャンバ12を形成するように上盤20に対し接近
離間する下盤30を備えており、下側平滑板31および
上側平滑板21の間に、被加工材Mである下側シート材
41、被挟着物45ならびに上側シート材42を順に配
置し、これらを真空条件下で加熱し加圧して挟着するこ
とによって、前記被挟着物45が上下面平滑な板状本体
の厚み方向の内部に一体に埋設された積層体を得る装置
である。符号22は上盤通気部、32は可動膜部材、3
3は下盤通気部である。
【0011】また、図1の符号15は下側シート材41
の温度測定部、16は上側シート材42の温度測定部
で、符号17はこれら両温度測定部15および16から
の温度信号が入力され演算して作動部18に作動信号を
送る制御部を表わす。以下、図2ないし図4に従って詳
細に説明する。
【0012】図2はこの真空積層装置10の型開き状態
を示す要部の拡大断面図であって、チャンバ12を構成
するための型空間11内には、図のように、被加工材M
である下側シート材41、被挟着物(ここではICチッ
プ)45および上側シート材42が順に載置され、収容
される。上盤20には上側ヒータ22が内蔵され上熱板
を兼ねる上側平滑板21を介してチャンバ12内の被加
工材Mが加熱される。また下盤30にも下側ヒータ34
が内蔵されていて下熱板35を介してチャンバ12内の
被加工材Mが加熱されるようになっている。
【0013】実施例として図示した装置10は、請求項
3に記載したような可動膜部材32の膨張によって被加
工材Mの圧着をなすようにしたものであり、被加工材M
は該可動膜部材32上の下側平滑板31の上面に載置さ
れる。符号36は可動膜部材32の全体的かつ均一な膨
張を図るためのパンチングボード等の通気性部材であ
る。なお、可動膜部材32は、弾性、伸縮性、可撓性お
よび耐熱性を有する、例えばシリコンゴムやフッ素ゴム
からなるもので、その周縁部は焼付加工等により可動膜
部材固定枠37の上面に固着されている。符号38は圧
着部材で、39Aおよび39Bは被加工材Mの厚みに応
じチャンバ12の高さを規定するために介設されるパッ
キング部材である。
【0014】この実施例の被加工材Mは、塩化ビニル樹
脂やABS樹脂等の熱可塑性樹脂よりなる厚さ約0.4
mmのフィルムよりなる下側シート材41と上側シート
材42と、厚さ約0.35mmで径が25〜60mm程
度のICチップ材45とからなり、連続した前記下側シ
ート材41の上にICチップ材45を所定配列で配置
し、その上に上側シート材42を敷設したものである。
【0015】図3は、この積層装置10において、下盤
30が符号Uのように上昇して型閉めがなされた状態を
示すものである。この型閉め状態でチャンバ12内の空
気は図示しない真空ポンプ等の減圧手段によって上盤通
気部22より矢印aのように吸引されて減圧され真空状
態に保持される。この吸引状態aは積層成形が完了して
下盤30が下降する直前まで継続される。また、このと
き、可動膜部材32が下盤30(の通気性部材36)か
ら離間しないように、下盤30の下盤通気部33から図
示しない吸引手段によってエア吸引bがなされる。
【0016】この図3の型閉め真空状態でチャンバ12
内に載置された被加工材Mの加熱がなされる。この被加
工材Mの加熱状態において、下側シート材41および上
側シート材42の加熱温度の測定がなされる。これらの
温度測定は公知の熱電対等によることができ、温度測定
部15および16は下側シート材41と上側シート材4
2の周縁部に設けられる。この例において、温度測定部
15および16は可動膜部材32の膨張により下側シー
ト材41および上側シート材42とともに持ち上げられ
るので、可撓性のある導線15Aか、あるいは図示の温
度測定部16のようなスプリング16Aに弾装され上下
動自在な伸縮部材16Bに保持されている。なお、図2
に破線および符号16Cで示したように、温度測定部1
6を可撓性のある導線16Cによって構成してもよい。
【0017】前記温度測定部15および16において下
側シート材41および上側シート材42の加熱温度が測
定され、図1に示した制御部17に電気信号として入力
される。そして、計測された下側シート材41および上
側シート材42の加熱温度の差が所定値以内となったと
きに、制御部17から加圧を開始する信号が作動部18
に発せられる。実施例では、前記のように、厚さ約0.
4mmの塩化ビニルフィルムよりなる下側シート材41
および上側シート材42を使用し、加熱温度を150な
いし170℃に設定し、両シート材の温度測定部15、
16で測定された温度の差が10℃以内となったときに
加圧を開始した。
【0018】図4は、その加圧成形工程を示す断面図で
ある。この例では、下盤通気部33から図示しない加圧
流体供給装置から矢印符号cのように加圧気体を圧送
し、可動膜部材32を膨張させることによって被加工材
Mを持ち上げ上盤20の上側平滑板21に圧着する。真
空状態のチャンバ(12)において、被加工材Mは可動
膜部材32内側の下側平滑板31および上盤20内側の
上側平滑板21の間に挟着され、その被挟着物45が上
下面平滑な板状本体40Aのほぼ中央に一体に埋設され
た積層体Nが成形される。なお、この例では、前記した
ように下側シート材41および上側シート材42の厚み
が各0.4mmで、被挟着物であるICチップ材45の
厚みが0.35mmで、得られた積層体Nの仕上がり全
体厚みは0.76mmである。
【0019】この加圧成形工程において、被加工材Mを
構成する下側シート材41と上側シート材42の加熱温
度の温度差は一定範囲のものであり、その溶融状態はほ
ぼ同じである。従って、被挟着物であるICチップ材4
5は、下側シート材41と上側シート材42が互いに溶
着された板状本体40Aの厚さ方向のどちらかに偏るこ
となくそのほぼ中央に一体に埋設されることができる。
なお、上の実施例では、可動膜部材の膨張による圧着を
行う真空積層装置について説明したが、この発明方法は
従来の真空ホットプレス装置を用いた場合にも適用する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の積層体
の製造方法によれば、下側シート材と上側シート材の間
に被挟着物を配置してこれらを真空条件下で加熱し加圧
して挟着するに際し、前記被挟着物を上下面平滑な板状
本体の厚み方向のほぼ中央に一体に埋設された積層体を
得る効果的でかつ効率のよい製法を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明製法の一例を示す真空積層装置の型開
き状態の概略全体図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】その加熱工程を示す断面図である。
【図4】その加圧成形工程を示す断面図である。
【図5】下側シート材と上側シート材の間にICチップ
材を配置して加熱加圧して得られた積層体の要部の拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 真空積層装置 12 チャンバ 15 下側シート材の温度測定部 16 上側シート材の温度測定部 20 上盤 21 上側平滑板 30 下盤 31 下側平滑板 32 可動膜部材 41 下側シート材 42 上側シート材 45 被挟着物(ICチップ材) M 被加工物 N 積層体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側平滑板および上側平滑板の間に、被
    加工材である下側シート材、被挟着物ならびに上側シー
    ト材を順に配置し、真空条件下でこれらを加熱し加圧し
    て挟着することによって前記被挟着物が上下面平滑な板
    状本体の厚み方向の内部に一体に埋設された積層体を得
    るに際して、前記下側シート材および上側シート材の加
    熱温度を計測し、これらの温度差が所定値以内になった
    ときに加圧して成形することを特徴とする積層体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、下側シート材と上側
    シート材の温度差が10℃以内となったときに加圧を開
    始する積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、真空チャンバ内で、
    前記下側平滑板がその下面側に配置された可動膜部材の
    膨張によって押し上げられ、前記被加工材が前記上側平
    滑板との間で加圧される積層体の製造方法。
JP31889497A 1997-11-04 1997-11-04 積層体の製造方法 Pending JPH11129272A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10399321B2 (en) 2016-09-23 2019-09-03 Samsung Display Co., Ltd. Apparatus for manufacturing a display device and a method using the same

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