JPH11128170A - 視点算出方法 - Google Patents

視点算出方法

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JPH11128170A
JPH11128170A JP9294747A JP29474797A JPH11128170A JP H11128170 A JPH11128170 A JP H11128170A JP 9294747 A JP9294747 A JP 9294747A JP 29474797 A JP29474797 A JP 29474797A JP H11128170 A JPH11128170 A JP H11128170A
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Japan
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eyeball
screen
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JP9294747A
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Inventor
Shogo Fukushima
省吾 福島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】眼球の回転位置に対応した測定値と視点の位置
とを比較的少ない演算で正確に対応付ける。 【解決手段】画像表示器3の画面上に凸形多角形の頂点
および内部の1点となる複数の参照点を設定し、内部の
参照点を始点とし他の各参照点をそれぞれ通る直線によ
り複数の画面領域を設定する。また、各参照点を注視す
るときの眼球の回転位置を基準点とし、上記内部の参照
点を注視するときの基準点を始点とし他の各基準点をそ
れぞれ通る直線により複数の眼球領域を設定する。検出
した眼球の回転位置がどの眼球領域に属するかを領域判
定部11で判定した後、視点位置演算部12は、その眼
球領域の境界線上の基準ベクトルの合成ベクトルで眼球
の回転位置を表して成分を求め、対応する画面領域の境
界線上の基準ベクトルをその成分で合成することにより
視点の位置を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼球の回転位置に
基づいて視点の位置ないし視線方向を求める視点算出方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、左眼用と右眼用との画像を各
別に表示して両眼視差により立体感を生じさせるように
した各種構成の立体映像表示装置が提供されている。た
とえば、特開平6−235885号公報には、左右両眼
の直前に一対の画像表示器を配置し、各画像表示器と左
右両眼との間にそれぞれ拡大光学系としての凸レンズを
配置した立体映像表示装置が記載されている。この立体
映像表示装置では、拡大光学系は画像表示器に表示され
た画像の虚像を形成し、両眼の視線方向の交差する位置
である輻輳位置に虚像を形成することによって立体感が
得られるようにしてある。また、眼の動きによる輻輳位
置の変化に合わせて虚像の位置を変化させるように、左
右両眼の視線方向をそれぞれ検出する視線方向検出器
(眼球運動測定装置)を設けるとともに、視線方向から
求めた輻輳位置に合わせて画像表示器と拡大光学系との
少なくとも一方を駆動制御する構成を備えている。
【0003】一方、特開平5−208393号公報など
には、視線方向の測定のための眼球運動測定装置を設
け、眼球運動測定装置により求めた視線に関する情報に
基づいて画像を生成することにより、視線方向に追随し
て画像表示器に画像を表示させる構成が記載されてい
る。この構成は画像表示器内の目的の画像を眼前に表示
させるというものである。
【0004】上述した装置では、視線方向を検出するこ
とが必要であって、視線方向を検出するために、頭部の
定位置に固定した光源から眼球表面に赤外線を照射し反
射光の方向の変化を検出する構成や、テレビカメラによ
り眼球を撮像して画像解析により視線方向を検出する構
成などが採用されている。つまり、視線方向を直接測定
することはできないから、一般には、眼球の回転位置に
対応した情報(以下、眼球の回転位置という)を求め、
求めた眼球の回転位置を画像表示器の画面上での視点の
位置に変換し、この視点の位置を視線方向を示す情報と
して用いることが行なわれている。眼球の回転位置と視
線方向との対応関係は、装置と眼球との位置関係や個人
差により変化するから、視線方向の検出を開始する前に
装置を校正することが必要である。
【0005】装置の簡単な校正方法としては、眼前に配
置した画像表示器の規定の2点に参照点を順次表示し、
各参照点を注視したときの眼球の回転位置を基準点とす
ることにより、既知の視点の位置である参照点と眼球の
回転位置の基準点とを対応付けることが考えられる。こ
の方法で校正した場合には、基準点と参照点との対応関
係に基づいて、基準点以外の眼球の回転位置に対する視
点の位置を内挿ないし外挿して求めることになる。内挿
ないし外挿の演算は眼球の回転位置と視点の位置とが線
形関係であるという仮定のもとに行われることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、眼球の
回転位置と視点の位置との間に線形関係が成立するのは
微小範囲のみであり一般には非線形な関係であるから、
眼球の回転位置と基準点との差が大きくなると演算によ
り求めた視点の位置の信頼性が低下するという問題があ
る。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、眼球の回転位置と視点の位置とを比
較的少ない演算で正確に対応付けることができるように
した視点算出方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
表示器の画面を見るときの眼球の回転位置を検出し、そ
の回転位置に対応した画像表示器の画面上の視点を求め
る視点算出方法であって、画像表示器の画面上に凸形多
角形の頂点およびその凸形多角形の内部の1点となる複
数の参照点を設定し、前記凸形多角形の内部の参照点を
始点として他の各参照点をそれぞれ通る直線により画像
表示器の画面を複数の画面領域に分割するとともに、前
記参照点をそれぞれ注視するときの眼球の回転位置を基
準点として求め、前記凸形多角形の内部の参照点を注視
するときの基準点を始点として他の各基準点をそれぞれ
通る各直線により眼球の回転位置を前記各画面領域に対
応付けた複数の眼球領域に分割し、画像表示器の画面を
見るときに検出した眼球の回転位置が前記眼球領域のど
れに属するかを判定した後に、その眼球領域の境界線上
の基準点と検出した眼球の回転位置との位置関係を求
め、検出した眼球の回転位置が属している眼球領域に対
応する画面領域の境界線上の参照点に前記位置関係を適
用して画面上の視点の位置を求めるものである。この方
法によれば、眼球の回転位置を複数の眼球領域に分割し
ておき、検出した眼球の回転位置を比較的狭い眼球領域
において3点との位置関係で求めるから、比較的小さい
誤差で眼球の回転位置を画像表示器の画面上の視点に対
応付けることができる。しかも、参照点は凸形多角形の
頂点とその内部の1点とがあればよいから、凸形多角形
を三角形とすれば参照点は4点でよく、演算量の大幅な
増加がなく高速な処理が期待できる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、各画面領域および各眼球領域の境界線となる各直線
上にそれぞれ基準ベクトルを設定し、検出した眼球の回
転位置をその回転位置が属している眼球領域の境界線に
設定した基準ベクトルの合成により表したときの成分を
前記位置関係として用い、この眼球領域に対応する画面
領域の境界線上に設定した基準ベクトルに前記成分を適
用して求めた合成ベクトルを画面上の視点の位置とする
のである。この方法によれば、眼球の回転位置をベクト
ルを用いた簡単な演算で画像表示器の画面上の視点に対
応付けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態では、眼球を撮像する
とともに画像内での瞳の位置を検出することによって眼
球の回転位置に相当する情報を求めている。すなわち、
図1に示すように、使用者の頭部に装着する立体映像表
示装置(いわゆる、ヘッドマウンドディスプレイ)1に
眼球を撮像する撮像装置2を内蔵し、撮像装置2により
得られた画像から画像処理回路4により瞳の位置を検出
することによって眼球の回転位置に関する情報を抽出し
ている。ヘッドマウントディスプレイ1は左右両眼用の
画像をそれぞれ表示する液晶表示器よりなる画像表示器
3を備える。また、撮像装置2は、左眼用と右眼用とが
個別に設けられ、それぞれの画像を得るように配置され
ている。撮像装置2は使用者の頭部に装着されるから、
目に対して定位置に配置されるのであって、撮像装置2
に対して瞳の位置を求めれば眼球の回転位置に対応した
情報(以下では、眼球の回転位置という)が得られる。
画像表示器3の表示内容は映像生成装置5により生成さ
れる。
【0011】一方、画像処理回路4により求められた眼
球の回転位置は、領域判定部11に入力されて後述する
眼球領域での位置が求められる。また、眼球領域での位
置が求められると、視点位置演算部12において後述す
る画面領域での位置に対応付けられて視点が求められ
る。このようにして求められた視点は映像生成装置5で
生成される映像の位置や内容に反映されたり、ヘッドマ
ウントディスプレイ1の制御に反映されることになる。
また、後述するように画像表示器3には参照点を表示す
るから、映像生成装置5で生成された表示内容に参照点
をスーパーインポーズすることができるようにマーカ画
像生成部13が設けられる。さらに、後述する校正の結
果を保存して視点を求める際の演算に用いることができ
るように記憶部14も設けられている。
【0012】本実施形態では、凸形多角形(内角が18
0度以上にならない多角形)の各頂点と、その凸形多角
形の内部の1点とを参照点とし、これらの参照点を順次
注視するときの眼球の回転位置の測定値と既知である参
照点の位置とを対応付けている。たとえば、画像表示器
3には図2(a)に示すような二等辺三角形の頂点とな
る3点p1〜p3と二等辺三角形の内部の1点p4との
4点を参照点として表示したり、図3(a)に示すよう
な長方形の頂点となる4点p5〜p8と長方形の内部の
1点p9との4点を参照点として表示する。
【0013】校正に際しては参照点p1〜p9を画像表
示器3に順次表示して注視させて、撮像装置2および画
像処理装置3により眼球の回転位置を求める。ここに、
眼球の回転位置とは、視線方向と眼球表面との交点の位
置を意味する。このとき、参照点p1〜p9に対応した
眼球の回転位置である基準点v1〜v9は、図2
(b)、図3(b)のように、元の参照点p1〜p9の
位置関係とは一致しないことが多い。また、参照点p1
〜p9を注視していても眼球は実際には微動しているも
のであるが、微動範囲の中心位置や重心位置を用いて基
準点v1〜v9を1点で代表させてある。
【0014】本実施形態では、上述のような凸形多角形
の頂点である参照点p1〜p3,p5〜p8を注視する
と眼球の回転位置である基準点v1〜v3,v5〜v8
を結ぶ多角形も凸形多角形になると仮定している。この
仮定は、視野が極端に狭くなく、参照点p1〜p3,p
5〜p8同士の距離が極端に小さくなければ妥当と考え
られる。そこで、上述の仮定の妥当性を維持できるよう
に、眼球の微動範囲よりも十分に大きい範囲を視野範囲
とし、眼球の微動範囲よりも十分に大きい範囲で参照点
p1〜p9を分布させてある。
【0015】上述のような校正を行えば、4個ないし5
個(あるいはそれ以上)の参照点p1〜p9と基準点v
1〜v9とを対応付けることができる。ここに、参照点
p1〜p9と基準点v1〜v9とはそれぞれ図に示すx
y座標を用いて表され、画像表示器3の画面上における
参照点p1〜p9の位置と眼球の回転位置である基準点
v1〜v9とがxy座標を用いて対応付けられる。この
対応関係は記憶部14に格納される。
【0016】以下では図3に示す5個の参照点p5〜p
9を用いて校正した基準点v5〜v9を用いることによ
り、画像処理回路4で検出した眼球の回転位置に対する
画像表示器3の画面上の視点の位置を求める方法につい
て説明する。まず、実測した眼球の回転位置から視点位
置を求める原理を説明する。図4(a)のように、参照
点p5〜p8により囲まれる長方形の中の参照点p9を
始点とし他の各参照点p5〜p8を終点とする4つの単
位ベクトルA1〜A4を設定する。これらの4つの単位
ベクトルA1〜A4を用いると、画像表示器3の画面内
を参照点p9を始点として他の各参照点p5〜p8を通
る4本の直線によって4つの画面領域t,b,l,rに
分けることができる。ここで、基準点v5〜v9は参照
点p5〜p9に対応しているから、図4(b)のように
基準点v5〜v9を用いて同様にして4つの単位ベクト
ルB1〜B4を設定する。こうして眼球の回転位置によ
り形成される空間を基準点v9を始点として他の各基準
点v5〜v8を通る4本の直線によって4つの眼球領域
T,B,L,Rに分けることができる。
【0017】画面領域t,b,l,rと眼球領域T,
B,L,Rとは互いに対応関係を持つから、各画面領域
t,b,l,r内の各位置を各画面領域t,b,l,r
の境界線上の各2つの単位ベクトルA1〜A4を用いて
表したときの両単位ベクトルA1〜A4の成分と、各眼
球領域T,B,L,R内の各位置を各眼球領域T,B,
L,Rの境界線を形成している各2つの単位ベクトルB
1〜B4を用いて表したときの両単位ベクトルB1〜B
4の成分とは等しいと仮定することができる。いま、図
4に示すように座標系を設定し、眼球の回転位置を眼球
領域Tに属する点V(x,y)として表すものとすれ
ば、点V(x,y)は眼球領域Tの境界線上の単位ベク
トルB1,B2を用いることによって以下のように表す
ことができる。 V(x,y)=jB1+kB2 単位ベクトルB1,B2は画像表示器3の画面上で設定
した単位ベクトルA1,A2に対応するから、点V
(x,y)に対応する視点位置P(X,Y)は、次のよ
うに表すことができるのである。 P(X,Y)=jA1+kA2 要するに、点V(x,y)について単位ベクトルB1,
B2の成分j,kを求めると、視点位置P(X,Y)を
求めることができる。
【0018】上述した原理説明から明らかなように、眼
球の回転位置から視点の位置を求めるには、まず検出さ
れた眼球の回転位置が眼球領域T,B,L,Rのうちの
どれに属するかを求めることが必要である。そこで、校
正後には各眼球領域T,B,L,Rの境界線を形成して
いる各直線の方程式を求める。このような直線の方程式
が決まれば、図5のような手順で実測された眼球の回転
位置がどの眼球領域T,B,L,Rに属するかを決定す
ることができる。いま、眼球領域T,Lの境界線をy=
TL(x)、眼球領域L,Bの境界線をy=f
LB(x)、眼球領域B,Rの境界線をy=fBR(x)、
眼球領域R,Tの境界線をy=fRT(x)で表すものと
する。検出した眼球の回転位置つまり点V(x,y)に
ついてy>fTL(x)の関係が成立するときには、点V
(x,y)は直線y=fTL(x)よりも下に存在するか
ら、眼球領域Tには属していないことがわかる。同様に
してy>f LB(x)の関係が成立すれば、点V(x,
y)は直線y=fLB(x)よりも下に存在するから眼球
領域Lにも属していないことがわかる。この手順をまと
めたものを図5に示してあり、このような手順で眼球領
域T,B,L,Rを絞り込むことで、点V(x,y)の
属する眼球領域T,B,L,Rを決定することができる
のである。領域判定部11では図5に示した手順の処理
を行なう。ここに、記憶部14に格納されている校正デ
ータに基づいて境界線を求めるのはもちろんのことであ
る。
【0019】点V(x,y)の属する眼球領域T,L,
B,Rを決定すれば、次はその眼球領域T,L,B,R
の境界線となる2つの単位ベクトルB1〜B4を用いて
点V(x,y)を表せばよい。たとえば、点V(x,
y)が眼球領域Tに存在するときには、単位ベクトルB
1,B2をそれぞれ成分(xRT,yRT),(xTL
TL)で表すと次の関係により成分j,kを決定するこ
とができるのである。 x=jxRT+kxTL y=jyRT+kyTL 上述のように、成分j,kが決まれば、視点位置P
(X,Y)は単位ベクトルA1,A2から次式のように
求めることができる。 P(X,Y)=jA1+kA2 ここに、単位ベクトルA1,A2をそれぞれ成分
(XRT,YRT),(XTL,YTL)で表すと次の関係で視
点位置P(X,Y)が得られる。 X=jXRT+kXTL Y=jYRT+kYTL 上述した演算は、視点位置演算部12において行なわれ
る。また、単位ベクトルA1〜A4,B1〜B4の設定
には記憶部14に格納された校正データが用いられる。
【0020】上述のようにして眼球の回転位置と視点の
位置とを対応付ければ、従来のように2点で線形補間を
行なう場合に比較すると視点位置の検出精度が大幅に向
上し、しかも4〜5点程度の比較的少数の参照点から高
い精度で視点の位置を求めることができるから演算処理
の負担も少ないものである。また、参照点を頂点とする
多角形内にも参照点を設け、多角形内の参照点と各頂点
の参照点とを結ぶ直線により複数の画面領域ないし眼球
領域に分割し、かつ各領域の境界線上の単位ベクトルの
合成によって各領域内の視点位置を表しているから、各
領域の境界線上で視点位置が不連続な値になることがな
く、視点位置を連続的に求めることができる。なお、領
域の分割数をさらに増加させれば、視点位置をより高い
精度で求めることができるから、処理量と精度とのどち
らを優先するかに応じて領域の分割数を適宜に決定すれ
ばよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、画像表示器の画面を
見るときの眼球の回転位置を検出し、その回転位置に対
応した画像表示器の画面上の視点を求める視点算出方法
であって、画像表示器の画面上に凸形多角形の頂点およ
びその凸形多角形の内部の1点となる複数の参照点を設
定し、前記凸形多角形の内部の参照点を始点として他の
各参照点をそれぞれ通る直線により画像表示器の画面を
複数の画面領域に分割するとともに、前記参照点をそれ
ぞれ注視するときの眼球の回転位置を基準点として求
め、前記凸形多角形の内部の参照点を注視するときの基
準点を始点として他の各基準点をそれぞれ通る各直線に
より眼球の回転位置を前記各画面領域に対応付けた複数
の眼球領域に分割し、画像表示器の画面を見るときに検
出した眼球の回転位置が前記眼球領域のどれに属するか
を判定した後に、その眼球領域の境界線上の基準点と検
出した眼球の回転位置との位置関係を求め、検出した眼
球の回転位置が属している眼球領域に対応する画面領域
の境界線上の参照点に前記位置関係を適用して画面上の
視点の位置を求めるものであり、眼球の回転位置を複数
の眼球領域に分割しておき、検出した眼球の回転位置を
比較的狭い眼球領域において3点との位置関係で求める
から、比較的小さい誤差で眼球の回転位置を画像表示器
の画面上の視点に対応付けることができるという利点が
あり、しかも、参照点は凸形多角形の頂点とその内部の
1点とがあればよいから、凸形多角形を三角形とすれば
参照点は4点でよく、演算量の大幅な増加がなく高速な
処理が期待できるという利点がある。
【0022】請求項2の発明のように、各画面領域およ
び各眼球領域の境界線となる各直線上にそれぞれ基準ベ
クトルを設定し、検出した眼球の回転位置をその回転位
置が属している眼球領域の境界線に設定した基準ベクト
ルの合成により表したときの成分を前記位置関係として
用い、この眼球領域に対応する画面領域の境界線上に設
定した基準ベクトルに前記成分を適用して求めた合成ベ
クトルを画面上の視点の位置とすれば、眼球の回転位置
をベクトルを用いた簡単な演算で画像表示器の画面上の
視点に対応付けることができるという利点がある。しか
も、このように表現して演算することによって、画面領
域の境界線近傍で視点の位置が不連続にならないことが
研究によってわかっており、画面を複数の画面領域に分
割しながらも視点の位置に連続性を持たせることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置のブロック図である。
【図2】同上における視点と眼球の回転位置との対応関
係の一例を示す図である。
【図3】同上における視点と眼球の回転位置との対応関
係の他例を示す図である。
【図4】同上における画面領域と眼球領域との対応関係
を示す図である。
【図5】同上において検出した眼球の回転位置がどの眼
球領域に属するかを判別する手順を示す動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドマウントディスプレイ 2 撮像装置 3 画像表示器 4 画像処理回路 5 映像生成装置 11 領域判定部 12 視点位置演算部 13 マーカ画像生成部 14 記憶部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示器の画面を見るときの眼球の回
    転位置を検出し、その回転位置に対応した画像表示器の
    画面上の視点を求める視点算出方法であって、画像表示
    器の画面上に凸形多角形の頂点およびその凸形多角形の
    内部の1点となる複数の参照点を設定し、前記凸形多角
    形の内部の参照点を始点として他の各参照点をそれぞれ
    通る直線により画像表示器の画面を複数の画面領域に分
    割するとともに、前記参照点をそれぞれ注視するときの
    眼球の回転位置を基準点として求め、前記凸形多角形の
    内部の参照点を注視するときの基準点を始点として他の
    各基準点をそれぞれ通る各直線により眼球の回転位置を
    前記各画面領域に対応付けた複数の眼球領域に分割し、
    画像表示器の画面を見るときに検出した眼球の回転位置
    が前記眼球領域のどれに属するかを判定した後に、その
    眼球領域の境界線上の基準点と検出した眼球の回転位置
    との位置関係を求め、検出した眼球の回転位置が属して
    いる眼球領域に対応する画面領域の境界線上の参照点に
    前記位置関係を適用して画面上の視点の位置を求めるこ
    とを特徴とする視点算出方法。
  2. 【請求項2】 各画面領域および各眼球領域の境界線と
    なる各直線上にそれぞれ基準ベクトルを設定し、検出し
    た眼球の回転位置をその回転位置が属している眼球領域
    の境界線に設定した基準ベクトルの合成により表したと
    きの成分を前記位置関係として用い、この眼球領域に対
    応する画面領域の境界線上に設定した基準ベクトルに前
    記成分を適用して求めた合成ベクトルを画面上の視点の
    位置とすることを特徴とする請求項1記載の視点算出方
    法。
JP9294747A 1997-10-28 1997-10-28 視点算出方法 Withdrawn JPH11128170A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016073357A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 富士通株式会社 視線位置検出装置、視線位置検出方法及び視線位置検出プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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