JPH11126338A - 光記憶装置における記録再生条件制御方法および記録再生条件制御装置 - Google Patents

光記憶装置における記録再生条件制御方法および記録再生条件制御装置

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JPH11126338A
JPH11126338A JP9290838A JP29083897A JPH11126338A JP H11126338 A JPH11126338 A JP H11126338A JP 9290838 A JP9290838 A JP 9290838A JP 29083897 A JP29083897 A JP 29083897A JP H11126338 A JPH11126338 A JP H11126338A
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recording
pattern
test
signal
light amount
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JP9290838A
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English (en)
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Hiroshi Fuji
寛 藤
Tetsuya Okumura
哲也 奥村
Shigemi Maeda
茂己 前田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録マーク幅を最適制御し、再生時のトラッ
ク間クロストークや、記録時のクロスイレーズ(隣接ト
ラック記録の滲みだしによる記録マーク端部の消去)を
最小に抑え、トラックの高密度化を実現。 【解決手段】 光ビームの光量や外部印加磁界強度を変
化し、複数の記録条件に設定する第1ステップと、光記
録媒体にテスト記録パターンを記録する第2ステップ
と、再生条件を所定値に固定する第3ステップと、再生
条件においてテスト記録パターンを読出し第1信号量を
検出する第4ステップと、記録条件と第1信号量を関連
づけて記憶する第5ステップと、記憶した第1信号量中
から所定値に近いものを探す第6ステップと、第6ステ
ップの第1信号量対応記録条件により再生制御パターン
を記録する第7ステップと、再生制御パターンを再生し
第2信号量を検出する第8ステップと、第2信号量が所
定値に近づくように再生条件を制御する第9ステップと
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体と、こ
の媒体への光ビームの照射あるいは磁界の印加により情
報を記録する光記憶装置において、光ビームの光量ある
いは外部印加磁界の磁界強度などの記録再生条件を最適
化するための記録再生条件制御方法および記録再生条件
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクの高密度化の研究がま
すます盛んであるが、光ディスクに照射する光ビームの
記録光量や、光磁気ディスクに印加する外部印加磁界の
記録磁界強度などの記録条件が変化すると、記録マーク
の大きさが変動して一様な記録ができないため、高密度
記録が困難であるという問題点があった。
【0003】この解決方法として、特開平9−1696
5号公報に開示された記録光量の制御方法があった。こ
の装置は光ビームのオン/オフによってデータを記録す
るいわゆる光変調記録装置において、このオン時の記録
光量を最適化する装置であった。まず記録光量を徐々に
上昇させ、その度毎に記録マークを記録する。このとき
記録光量の上昇に伴って記録マーク長が長くなり、記録
マークとそうでない部分との比率いわゆるデューティー
が変化する。このデューティーの変化は、再生信号のD
C成分を検出することによって容易であるため、徐々に
変化した記録光量によって記録された記録マークの中か
ら、このデューティーが1対1となるものを探し出し、
これを最適な記録光量に決定していた。これにより、常
に記録マークの長さが最適となるように記録光量の制御
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この装置で
は記録マークの長手方向(トラックに沿った方向)の変
化はデューティーに現れるが、これとは直角な記録マー
クの幅方向(トラックとは直角な方向)の変化は現れな
いため、この記録マークの幅を最適化できないという問
題点があった。図13(a)において低い記録光量の光
ビーム105によって幅の狭い記録マーク101が記録
されるが、同図(b)においては高い記録光量の光ビー
ム106によって記録を行うと、記録マーク102の幅
が広がる。記録マークの幅の変化は、それぞれ読み出し
信号103と104のデューティーには現れない。この
ため、従来の方法では記録マークの幅を適切な値に制御
できなかった。従って、記録マークの幅はまちまちとな
り、記録トラックの高密度化に伴って発生する信号再生
時のトラック間クロストークや、信号記録時のクロスイ
レーズ(隣接トラックの記録の滲みだしによる記録マー
ク端部の消去)を最小に抑えることができず、トラック
の高密度化の支障となっていた。
【0005】また、光磁気ディスクの記録においては上
記光変調記録の代わりに、外部印加磁界の反転によって
データを記録するいわゆる磁界変調記録を行うこともあ
る。この場合は、記録光量のオン/オフは行われず一定
である。同様に図13(a)において、光ビームの記録
光量が低いか、あるいは記録磁界強度が低い場合は幅の
狭い記録マーク101が記録される。次に、光ビームの
記録光量が高いか、あるいは記録磁界強度が高い場合
は、同図(b)に示すように幅の広い記録マーク102
が記録される。このとき、記録マーク101や102の
長さは、記録磁界の反転位置で決定されるため記録光量
や記録磁界強度に左右されず、正確に記録される。この
点は光変調記録と異なる点である。したがって、このと
きは記録マークの幅の変化はデューティーの変化に全く
現れない。したがって記録マークの幅の変化は全く検出
できないため、記録マークの幅を制御することは不可能
であった。
【0006】本発明の目的は、上述のように記録マーク
の長さではなく、記録マークの幅を最適に制御し、信号
再生時のトラック間のクロストークや、信号記録時のク
ロスイレーズ(隣接トラックの記録の滲みだしによる記
録マーク端部の消去)を最小に抑え、トラックの高密度
化を実現できる記録再生条件制御方法およびその装置を
提供することである。さらに、記録マークの幅のみが変
化する磁界変調記録において、最適な記録条件を求め、
トラックの高密度化を実現できる記録再生条件制御方法
およびその装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の請求項1記載の光記憶装置における記録再
生条件制御方法は、光ビームの光量あるいは外部印加磁
界の強度を変化させることにより所定の複数の記録条件
に設定する第1ステップと、光記録媒体にテスト記録パ
ターンを記録する第2ステップと、再生条件を所定の値
に固定する第3ステップと、前記再生条件において前記
テスト記録パターンを読み出して第1信号量を検出する
第4ステップと、前記記録条件と前記第1信号量を関連
づけて記憶する第5ステップと、記憶した前記第1信号
量の中から所定値に最も近いものを探す第6ステップ
と、第6ステップにおいて得られた第1信号量に対応す
る記録条件により再生制御パターンを記録する第7ステ
ップと、前記再生制御パターンを再生して第2信号量を
検出する第8ステップと、前記第2信号量が所定値に近
づくように再生条件を制御する第9ステップとを備える
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の光記憶装置における記録再
生条件制御方法は、前記第2ステップは光記録媒体の第
1トラックに第1テスト記録パターンを記録するステッ
プと、隣接する第2トラックに第2テスト記録パターン
を記録するステップとを備えることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の光記憶装置における記録再
生条件制御方法は、前記第2テスト記録パターンは第1
テスト記録パターンの反転パターンであり、第1テスト
記録パターンに同期して第2テスト記録パターンを隣接
トラックに記録することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、光記録媒体に光ビームを照射する照
射手段と、前記光記録媒体にテスト記録パターンを記録
する第1記録手段と、再生条件を所定の値に固定する再
生条件固定手段と、前記テスト記録パターンを読み出し
て、第1信号量を検出する第1信号量検出手段と、第1
信号量が所定の値に近づくように記録光量あるいは記録
磁界強度を所定の記録条件に制御する記録条件制御手段
と、前記所定の記録条件により前記光記録媒体に再生制
御パターンを記録する第2記録手段と、前記再生制御パ
ターンを読み出して、第2信号量を検出する第2信号量
検出手段と、第2信号量が所定の値に近づくように再生
光量あるいは再生磁界強度を所定の記録条件に制御する
再生条件制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は、第1トラック
に第1テスト記録パターンを記録した後、第2トラック
に第2テスト記録パターンを記録する手段を備え、前記
第1テスト記録パターンを読み出して、読み出し信号の
信号量が所定の値となるように記録光量あるいは記録磁
界強度を制御することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は第1テスト記録
パターンの反転パターンである第2テスト記録パターン
を発生し、第1テスト記録パターンに同期して第2テス
ト記録パターンを第2トラックに記録することを特徴と
する。
【0013】請求項7記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は予め高めの前記
記録光量あるいは記録磁界強度によって、第2トラック
に前記第2テスト記録パターンを記録し、次に低めの初
期値から徐々に記録光量あるいは記録磁界強度を上げな
がら、前記第1トラックに第1テスト記録パターンを記
録した後に、第2トラックに第2テスト記録パターンを
記録することを特徴とする。
【0014】請求項8記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、予め所定の間隔で基準マークが記録
された前記光記録媒体から、基準マーク信号を読み出
し、この信号に同期する外部クロックを発生するクロッ
ク発生手段を備え、この外部クロックに基づいて前記第
1テスト記録パターンと第2テスト記録パターンとを記
録することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図1〜図
12を用いて説明する。なお、図1〜図9を用いて記録
光量の制御を説明し、図10〜図12を用いて再生光量
の制御を説明する。
【0016】さて近年、基板上に再生層と記録層とを有
する光記録媒体に光ビームを照射し、再生層に光スポッ
ト径よりも小さい検出口を発生させるいわゆる超解像効
果により記録密度を向上させる技術が開発されている。
この一例として、光ビームの照射による再生層の温度上
昇部分が記録層との磁気的結合によって記録情報の読み
出しのための検出口となる、いわゆる磁気的超解像が知
られている。このときの検出口の温度分布は記録媒体の
熱容量や環境温度に影響されるため、再生光量の制御に
より検出口の大きさを常に最適に制御する必要があり、
特開平8−63817号公報にはこの装置が開示されて
いる。この装置は、前記光記録媒体に記録されたマーク
のうち検出口よりも小さい短マークからの再生信号量と
検出口よりも大きい長マークからの再生信号量とを検出
する信号量検出手段と、長短マークからの2つの再生信
号量の比が所定の値に近づくように再生光量を制御する
制御手段を有している。そして、記録情報領域と記録情
報領域との間に、長マークと短マークを記録した再生制
御パターンを周期的に記録し、これを再生することによ
り常に安定な再生光量の制御を行っている。
【0017】以後は、この磁気的超解像の光記録媒体に
対する記録光量の制御を例に挙げて説明する。尚、説明
の便宜上、磁界変調記録における記録光量の最適化の場
合について説明する。一方、記録磁界強度の最適化の方
は、ほぼ同様に説明できるため最後に簡単に説明する。
従って、以後は記録磁界強度は一定とし、記録光量を変
化させながら最適な記録光量を探す方法について説明す
る。
【0018】記録マークの幅を最も簡便に最適化する方
法は、隣接トラックの消去の滲みだしによって記録マー
クの端が削られ、どれだけ幅が減少したかを再生信号量
で検出する方法である。まず、図1(a1)において、
低い記録光量の光ビーム2をトラックTr(n)に照射
しながら、記録磁界を反転させ、記録マーク1を記録す
る。このとき記録マーク1はトラック幅よりも狭いた
め、これを読み出した時の読み出し信号3の振幅V1は
小さい。次に、同図(a2)において同じ記録光量の光
ビーム5と5により隣接トラックTr(n−1)とTr
(n+1)を消去する。たとえば、高密度トラックの方
式として良く知られているランド/グルーブ記録におい
ては、トラックTr(n)は例えばグルーブであり、T
r(n−1)とTr(n+1)はランドである。消去領
域の幅は記録マーク1の幅とほぼ同一となり、波線で示
す領域が消去される。このときの消去幅も狭いため、記
録マーク1の端部は削られることはない。これを読み出
すと、読み出し信号6の振幅V2はV1と同一である。
【0019】さて、徐々に記録光量を上げながら上記の
動作を繰り返すと、記録マーク1の幅と、波線で示す消
去領域の幅は徐々に広がり、お互いの端部が次第に近づ
く。同図(b1)において、光ビーム8によりトラック
Tr(n)に記録マーク7が記録され、同図(b2)に
おいて光ビーム11と11により隣接トラックTr(n
−1)とTr(n+1)が消去され、この消去領域の端
部が記録マーク7の端部に接する。このとき、記録マー
ク7の幅は最大となり、隣接トラックの消去の滲みだし
の影響も無い。従って、同図(b1)における読み出し
信号9の振幅V3はそのまま維持され、同図(b2)の
読み出し信号12の振幅V4と等しくなり、この値は最
大になる。
【0020】しかし、これ以上記録光量を上げると次第
に記録マーク7の端部は隣接トラックからの消去の滲み
だしによって消去され、幅は次第に狭くなる。同図(c
1)において、高い記録光量の光ビーム14をトラック
Tr(n)に照射しながら記録すると、トラック幅より
も広い記録マーク13が記録される。この読み出し信号
15の振幅V5は一旦大きくなる。次に、同図(c2)
において同じ記録光量の光ビーム17と17により隣接
トラックTr(n−1)とTr(n+1)を消去する。
消去領域の幅は記録マーク13の幅とほぼ同一となり、
波線で示す領域を消去する。このときの消去幅は広いた
め、記録マーク13の端は削られ、その中央部分だけが
残った記録マーク13’となる。このとき、記録マーク
13’の幅は狭くなるため、読み出された信号18の振
幅V6は、振幅V5に比べて大きく低下する。
【0021】図2は図1(a2)、(b2)、(c2)
における隣接トラック消去後の読み出し信号の振幅の変
化を記録光量の増加に対してプロットしたものである。
記録光量が低いときは信号振幅Vは小さく、記録光量を
上げるに従って次第に信号振幅Vは増加する。ところ
が、記録マークの端部と消去領域の端部が接する記録光
量を境にして、記録光量の増加に伴って次第に記録マー
クの端部が削られ、信号振幅Vは減少する。したがっ
て、信号振幅Vが最大となる記録光量では、記録マーク
の端部が消去されず、しかも記録マークの幅を最大にす
ることができる。したがって、記録光量を徐々に上げな
がら上記の動作を繰り返し、信号振幅Vが最大となる記
録光量を最適記録光量とする。したがって、読み出し信
号の振幅の変化によって、記録マークの幅の変化を検出
し、記録光量を最適に制御する事ができる。なお、磁界
変調記録においては記録光量の変化により記録マークの
幅のみ変化するため、感度良く最適化する事ができる。
【0022】なお、記録磁界強度を最適化するときは、
まず記録光量を一定にしておき、記録磁界強度を徐々に
増加しながら、上記の動作を行うことにより、読み出し
信号の振幅の変化によって、記録マークの幅を最適に制
御する事ができる。
【0023】さて、図2におけるこの方法の信号振幅V
の変化が小さいため、最大値を検出する感度が低い。そ
こで、図3を用いてこの信号振幅を大きく変化させ、高
感度で最大値を検出する方法について以下に説明する。
【0024】図3(a)において、予め両隣接トラック
Tr(n−1)とTr(n+1)に高い記録光量の光ビ
ーム21、21により幅の広い記録マーク20、20を
記録する。このとき、後述する外部クロック方式の記録
クロックに基づいて記録が行われる。この記録マーク2
0の記録パターンは後述するトラックTr(n)に記録
するテスト記録パターンを反転したものである。以後こ
のトラックTr(n−1)とTr(n+1)に記録する
パターンを反転テスト記録パターン、トラックTr
(n)に記録するパターンをテスト記録パターンと呼
ぶ。
【0025】次に図3(b1)において、低い記録光量
の光ビーム23をトラックTr(n)に照射しながら、
記録磁界を反転させ、テスト記録パターンの記録マーク
22を記録する。このとき、後述する外部クロック方式
の記録クロックに基づいてこのパターンが記録されるた
め、隣接トラックの反転テスト記録パターンに同期して
記録が行われる。記録マーク22の幅は狭いため、読み
出し信号24の振幅V1’は小さい。さらに隣接トラッ
クには反転テスト記録パターンの記録マーク20と20
が記録されているため、再生時のクロストークにより、
記録マーク22の信号成分が低減され、信号振幅V1’
はいっそう小さくなる。次に同図(b2)において同じ
記録光量の光ビーム26と26により隣接トラックTr
(n−1)とTr(n+1)に反転テスト記録パターン
を記録する。このパターンの記録領域の幅は記録マーク
22の幅とほぼ同一となり、波線で示す幅の記録マーク
25、25が記録される。また、外部クロック方式の記
録クロックに基づいて記録されるため、予め記録されて
いた記録マーク20と20の位置にちょうど重なって記
録マーク25、25が記録される。このときの隣接トラ
ックの記録幅は狭いため、記録マーク22の端部は削ら
れることはない。また、隣接トラックにおいても予め記
録された記録マーク20の幅を越えて記録マーク25が
広がることはない。したがって、読みだし信号27の振
幅V2’はV1’と同一である。上記のように記録マー
ク22の幅が狭いほど、信号振幅V2’は小さく、さら
に隣接トラックの記録マーク20と20の幅が広いほ
ど、信号振幅V2’はよりいっそう小さくなる。つま
り、低い記録光量における信号振幅の減少は、隣接トラ
ックの反転パターンのクロストークによってよりいっそ
う増幅される。
【0026】さて、徐々に記録光量を上げながら上記の
動作を繰り返すと、記録マーク22の幅と、波線で示す
記録マーク25の幅は徐々に広がり、お互いの端が次第
に近づく。同図(c1)において、光ビーム29により
トラックTr(n)に記録マーク28が記録され、同図
(c2)において光ビーム32と32により隣接トラッ
クTr(n−1)とTr(n+1)に反転テスト記録パ
ターンが記録され、記録マーク31、31の端部が記録
マーク28の端部に接する。したがって、同図(c1)
における読み出し信号30の信号振幅V3’と、同図
(c2)における読み出し信号33の信号振幅V4’は
等しくなる。このとき、記録マーク28の幅は最も広
く、隣接トラックの記録マーク31、31の幅は最も狭
くなる。したがって、記録マーク28からの信号成分が
最も大きく、隣接トラックからのクロストーク成分が最
も小さくなり、読み出し信号33の信号振幅V4’は最
大になる。
【0027】しかし、これ以上記録光量を上げると次第
に記録マーク28の端部は消去され、その幅は次第に狭
くなる。さらに、隣接トラックの記録マークの幅が広く
なり、クロストークが増大する。同図(d1)におい
て、高い記録光量の光ビーム35をトラックTr(n)
に照射しながらテスト記録パターン記録すると、トラッ
ク幅よりも広い記録マーク34が記録される。この読み
出し信号36の振幅V5’は一旦大きくなる。次に、同
図(d2)において同じ記録光量の光ビーム38と38
により隣接トラックTr(n−1)とTr(n+1)に
反転テスト記録パターンを記録する。記録マーク37の
幅は記録マーク34の幅と同一となる。このときの反転
テスト記録パターンの記録領域の幅は広いため、記録マ
ーク34の端部は磁界変調記録によって消去され、その
中央部分だけが残った記録マーク34’となる。記録マ
ーク34’の幅は狭いため、読み出された信号39の振
幅V6’は低下する。さらに、隣接トラックの記録マー
ク37、37からのクロストークにより、記録マーク3
4’の信号成分が低減され、信号振幅V6’はいっそう
小さくなる。つまり、高い記録光量のクロスイレーズに
よる信号振幅の減少は、隣接トラックの反転テスト記録
パターンのクロストークによってよりいっそう増幅され
る。
【0028】図3(b2)、(c2)、(d2)に示し
た読み出し信号の振幅を図2のV’に示す。記録光量が
低いときの信号振幅V’は図1における信号振幅Vより
もはるかに小さい。これは、テスト記録パターンの記録
マークの成分が隣接トラックの反転テスト記録パターン
からのクロストークによって低減されたためである。そ
して記録光量を上げるに従って記録マークの幅が広くな
り、さらにクロストークも減少する。これにより信号振
幅は次第に増加し、信号振幅Vに近づく。テスト記録パ
ターンの記録幅の端部と、隣接トラックの反転テストパ
ターン記録幅の端部が接するとき、信号振幅は最大とな
る。さらに記録光量を上げると、次第にテスト記録パタ
ーンの記録マークの端部が削られ、さらに隣接トラック
の記録マークの幅が広くなり、信号振幅V’は大きく減
少する。信号振幅V’が最大となる記録光量では、記録
マークの幅は最も広く、さらに隣接トラックからのクロ
ストークが最も小さい。上記のように、隣接トラックに
反転テスト記録パターンを記録することにより、図1の
方法に比べて信号振幅の変化量が大きくなり、信号振幅
の最大値を高感度で検出する。これにより、信号振幅
V’が最大となる記録光量を最適記録光量とする。
【0029】図4は、上記記録光量の最適化時に再生光
量Prを1.4mW〜2.1mWの範囲で変化させて、
それぞれの再生光量における信号振幅を測定した結果で
ある。縦軸は信号振幅を最大信号振幅で割って規格化し
た。この図から、再生光量が変化しても、信号振幅の変
化しないことがわかった。つまり、記録光量の制御は再
生光量の変化に依存しない。したがって図5に示すよう
にまず再生光量に依存しない記録光量の最適制御を行い
(s1)、続いて再生光量の最適制御を行えば(s
2)、記録光量と再生光量を共に最適に制御することが
可能である。この後、情報の記録再生を行えば(s
3)、再生エラーを低減でき、高密度の記録再生が可能
となる。
【0030】図6を用いて、まず図3に示した記録光量
の最適制御を行うための装置を説明する。まず、テスト
記録パターンの記録時は、CPU46から制御命令c3
が記録光量設定回路50に送られ、記録光量制御信号p
2が出力される。この信号p2は、CPU46からのス
イッチ命令c2に基づいてスイッチ回路48を介して駆
動回路47に送られ、駆動電流fにより半導体レーザー
41から強いレーザビームb1が光磁気ディスク40に
照射される。同時にCPU46からは制御命令c4がパ
ターン発生回路53に送られ、図3に示したテスト記録
パターンと反転テスト記録パターンからなる信号gが発
生される。この記録信号gは駆動回路52に送られ、駆
動電流hによって磁気ヘッド51から記録磁界が発生さ
れ、光磁気ディスク40にテスト記録パターンと反転テ
スト記録パターンを記録する。
【0031】次に、読み出し信号の振幅検出について説
明する。CPU46からは制御命令c5が再生光量設定
回路に送られ、所定の再生光量に設定される。またスイ
ッチ命令c2がスイッチ回路48に送られ、再生光量設
定回路49からの再生光量制御信号p1がスイッチ回路
48を介して駆動回路47に送られる。この回路から出
力された駆動電流fにより半導体レーザー41から再生
光量のレーザビームb1が光磁気ディスク40に照射さ
れる。反射光b2はフォトダイオード42へ導かれる。
光磁気ディスク40から読み出された読み出し信号r1
は増幅器43によって増幅され、読み出し信号r2がA
/D変換器44とクロック抽出回路45に入力される。
クロック抽出回路45において、再生信号r2から後述
する外部クロックcを生成し、パターン発生回路53に
送ることにより、テスト記録パターンと反転テスト記録
パターンを記録する。また、外部クロックcはA/D変
換器44に送られ、読み出し信号r2をディジタル値d
に変換する。この信号はCPU46に送られ、読み出し
信号r2の振幅を検出し、また後述するPRML復調回
路66にも送られる。
【0032】フォトダイオード42、半導体レーザ41
と磁気ヘッド51は波線で囲まれたピックアップ55に
備えられている。CPU46からは制御命令c1がピッ
クアップ駆動装置54に送られ、図3に示したトラック
Tr(n)、隣接トラックTr(n−1)とTr(n+
1)に光ビームb1を移動して照射する。
【0033】CPU46は、制御命令c3によって記録
光量を順次増加させ、制御命令c1によってトラックと
隣接トラックに光ビームを移動しながら、制御命令c4
によってテスト記録パターンと反転テスト記録パターン
を記録する。また、制御命令c2によって光ビームb1
を再生光量に固定し、ディジタル値dを入力して読み出
し信号r2の信号振幅を検出する。そして記録光量毎の
信号振幅dを順次記憶し、この値が最大となる記録光量
を最適な記録光量に決定する。なお、図4に示したよう
に最大値が複数ある場合は、ある一定以上の振幅値が得
られる光量範囲の中心を最適記録光量に決定する。
【0034】図7(a)は図6におけるクロック抽出回
路45を説明する図である。光磁気ディスク40からの
反射光b2を2分割フォトディテクタ42aに入力す
る。2つの出力信号r2aとr2bをクロック抽出回路
45における差動増幅器45aに入力することにより、
良く知られているプッシュプル方式のトラックエラー信
号jを得る。このトラックエラー信号jには後述する基
準マーク58からの読み出し信号が含まれており、この
基準マークを検出するためにヒステリシスコンパレータ
45bにおいて接地レベルと比較する。これによって得
られた基準マーク検出信号kをPLL回路45cに入力
することにより、基準マークに58に同期した外部クロ
ックcを出力する。
【0035】図7(b)および(c)は、同図(a)に
おけるクロック抽出回路45の動作を説明する波形図で
ある。図7(b)においてテスト記録パターンと反転し
たテスト記録パターンはランド59とグルーブ60のそ
れぞれのトラックに記録される。ここでは説明の便宜
上、トラックTr(n)をグルーブ60、トラックTr
(n−1)をランド59とし、トラックTr(n+1)
は省略する。トラックに沿った方向には基準マーク58
とパターン記録領域57が交互に繰り返し配置され、パ
ターン記録領域57にはテスト記録パターンや反転した
テスト記録パターンの記録マーク56が記録される。ラ
ンド59とグルーブ60に挟まれた側壁62を周期的に
蛇行させることにより、光磁気ディスクの物理的な基準
位置を示すための消去不可能な基準マーク58が刻設さ
れている。ランド59とグルーブ60に挟まれた側壁6
2のみ蛇行させ、反対の側壁63と64は蛇行させない
ことにより、トラックの直角方向に隣接する基準マーク
(図示せず)とのクロストークを低減する。この基準マ
ーク58によって区切られた領域を単位としてパターン
記録領域57が設けられている。
【0036】例えばグルーブ60を光スポット61でト
ラッキングすると、同図(c)においてトラックエラー
信号jには基準マーク58、58からの読み出し信号が
含まれる。これを2値化すると基準マーク検出信号kを
得る。この信号をPLL回路45cに入力することによ
り、基準マーク58に同期した外部クロックcを得る。
【0037】図8は図5に示した記録光量の最適制御s
1の動作を詳細に説明する流れ図である。まず、予め隣
接トラックTr(n−1)とTr(n+1)に高い記録
光量により、反転テスト記録パターンを記録する(s
4)。記録光量を低い初期値にセットする(s5)。ト
ラックTr(n)にテスト記録パターンを記録する(s
6)。隣接トラックTr(n−1)とTr(n+1)に
同じ記録光量により反転テスト記録パターンを記録する
(s7)。所定の再生光量にセットする(s8)。トラ
ックTr(n)のテスト記録パターンを読み出し、信号
振幅を検出する(s9)。このときの記録光量と信号振
幅を関連づけて記憶する(s10)。記録光量を所定の
増分だけ高くする(s11)。記録光量がテスト範囲を
超えたか判断する(s12)。越えない場合はs6に戻
って、再びテスト記録パターンを記録する。越えた場合
は、記憶した信号振幅の中から最大値を探す(s1
3)。その時の記録光量を最適記録光量に決定する(s
14)。
【0038】図9は上記の記録条件制御方法によって使
用される光磁気ディスクのトラック位置を説明する図で
ある。光磁気ディスク40のリードイン領域の一部65
に記録再生条件制御用のトラック領域が設けられる。こ
のとき、隣接して複数のトラックが割り当てられるが、
ランド/グルーブ記録の場合はランドやグルーブに限ら
ず連続する複数の隣接トラックが割り当てられる。この
領域には少なくとも、外部クロックを発生するための基
準マークと、パターン記録領域が複数の連続するトラッ
クに設けられる。そして、この領域において順次光量を
変化させながら、テスト記録パターンと反転テスト記録
パターンを記録することにより、高感度で記録光量の最
適値を求めることができる。
【0039】なお、以上の実施例では記録光量の最適値
を得るための方法及び装置について説明したが、記録磁
界強度の最適化についても同様に行うことができる。ま
た、磁界変調記録を例に挙げて説明したが、光変調記録
においても同様に記録マークの幅の変化を信号振幅によ
って検出できるため、高感度で記録光量の最適値を求め
ることができる。
【0040】次に図5における再生光量の最適制御S2
について説明する。図10と図11は長マークと短マー
クの振幅比と再生光量の関係を説明する図である。図1
0において、まずパターン記録領域に上記の最適記録光
量によって長マーク67と短マーク68から成る再生制
御パターンが記録される。次にこのパターンに再生光量
の光ビームを照射すると、図示するアパーチャ(検出
口)69が生じる。この検出口69は再生光量が小さい
ときは実線で示すように小さくなり、再生光量が大きい
ときは波線で示すように大きくなる。検出口69よりも
長い長マーク67と、検出口よりも短い短マーク68を
再生すると、長マーク67からは振幅の大きい再生信号
70が得られ、短マーク68からは振幅の小さい再生信
号71が得られる。この長マークの再生信号70と短マ
ークの再生信号71の振幅比(長短マーク振幅比)は、
図11に示すように再生光量が大きくなるほど小さくな
る。また再生データのエラーレートは再生光量Poにお
いて最も小さくなる。図6におけるCPU46におい
て、制御命令c5を出力し、再生光量を徐々に上げる。
A/D変換器44の出力信号dからこの時の振幅比を測
定し、またPRML復調回路66からの復調データlか
らエラーレートを測定する。測定されたエラーレートの
中から、最も小さいエラーレートを探し出す。このとき
の再生光量Poに対応した振幅比Rを最適振幅比と決定
する。以後は、A/D変換器44の出力信号dから振幅
比のみを測定し、これが最適振幅比Rに近づくように再
生光量を制御する。これにより再生データのエラーレー
トを最も低く抑えるための再生光量の制御が行われる。
【0041】図12は図5における再生光量の最適制御
を詳細に説明する流れ図である。(s15)〜(s2
4)は目標振幅比を決定するステップ、(s25)〜
(s28)は再生光量を制御するステップである。
【0042】まず、記録光量の制御において得られた最
適記録光量に設定する(s15)。光磁気ディスクのパ
ターン記録領域に再生制御パターンを記録する(s1
6)。このとき、エラーを測定するためのランダムデー
タを、再生制御パターンに付加して記録する。再生光量
を初期値に設定する(s17)。再生制御パターンとラ
ンダムデータを再生する(s18)。再生制御パターン
の振幅比を測定し(s19)、続いてランダムデータの
エラーレートを測定する(s20)。このときの再生信
号の振幅比とエラー数を記憶しておく(s21)。再生
光量を微増し(s22)、再生光量のテスト範囲の最終
値を越えたか判断する(s23)。越えていなければ
(s18)に戻り、越えていれば記憶したエラー数の中
から最低値となるものか、あるいは所定値以下となるも
のを探し、このときの振幅比を目標振幅比に決定する
(s24)。以後は(s25)に移って、決定した目標
振幅比に基づいて再生光量の制御を行う。
【0043】さて、再生制御パターンから長マークの振
幅値を検出する(s25)。次に短マークの振幅値を検
出する(s26)。次に長マークの振幅値と短マークの
振幅値の比を計算する(s27)。計算された振幅比
と、目標振幅値との差がゼロに近づくように再生光量を
変更する(s28)。再び(s25)へ戻って再生光量
の制御を繰り返す。これにより、エラーレートの測定に
代えて、再生信号の振幅比による簡潔な再生光量の制御
を行うことが可能となる。
【0044】なお、目標振幅比を求めるために再生光量
を微増させながらテストデータのエラー数の測定を行っ
たが、これに限らず再生信号のジッタを測定し、この値
が最低となるか、あるいは所定値以下になる時の振幅比
を目標振幅比としても良い。エラー数はジッタ値にほぼ
比例するため、同様に再生光量の制御が行われる。
【0045】以上のように、記録光量の制御が再生光量
に依存しないため、まず記録光量を制御した後に、最適
な記録光量に基づいて再生制御パターンを記録する事が
でき、このパターンを再生しながら再生光量を最適に制
御することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の光記憶装置にお
ける記録再生条件制御方法は、光ビームの光量あるいは
外部印加磁界の強度を変化させることにより所定の複数
の記録条件に設定する第1ステップと、光記録媒体にテ
スト記録パターンを記録する第2ステップと、再生条件
を所定の値に固定する第3ステップと、前記再生条件に
おいて前記テスト記録パターンを読み出して第1信号量
を検出する第4ステップと、前記記録条件と前記第1信
号量を関連づけて記憶する第5ステップと、記憶した前
記第1信号量の中から所定値に最も近いものを探す第6
ステップと、第6ステップにおいて得られた第1信号量
に対応する記録条件により再生制御パターンを記録する
第7ステップと、前記再生制御パターンを再生して第2
信号量を検出する第8ステップと、前記第2信号量が所
定値に近づくように再生条件を制御する第9ステップと
を備えることを特徴とする。
【0047】これによれば、記録光量の制御が再生光量
に依存しないため、まず記録光量を制御した後に、最適
な記録光量に基づいて再生制御パターンを記録する事が
でき、このパターンを再生しながら再生光量を最適に制
御することが可能となる。
【0048】請求項2記載の光記憶装置における記録再
生条件制御方法は、前記第2ステップは光記録媒体の第
1トラックに第1テスト記録パターンを記録するステッ
プと、隣接する第2トラックに第2テスト記録パターン
を記録するステップとを備えることを特徴とする。
【0049】これにより、記録マークからの信号量が最
も大きく、隣接トラックからのクロスイレーズを最小に
抑える記録条件を求める。このとき、記録マークの幅が
最適となり、トラック密度の高密度化を実現する。
【0050】請求項3記載の光記憶装置における記録再
生条件制御方法は、前記第2テスト記録パターンは第1
テスト記録パターンの反転パターンであり、第1テスト
記録パターンに同期して第2テスト記録パターンを隣接
トラックに記録することを特徴とする。
【0051】これにより、読み出し信号の最大値を高感
度で検出し、記録条件の最適値を求める。このとき、記
録マークの幅は最も広いため信号量が大きくなり、隣接
トラックからのクロストークが最小となり、トラックの
高密度化を実現する。
【0052】請求項4記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、光記録媒体に光ビームを照射する照
射手段と、前記光記録媒体にテスト記録パターンを記録
する第1記録手段と、再生条件を所定の値に固定する再
生条件固定手段と、前記テスト記録パターンを読み出し
て、第1信号量を検出する第1信号量検出手段と、第1
信号量が所定の値に近づくように記録光量あるいは記録
磁界強度を所定の記録条件に制御する記録条件制御手段
と、前記所定の記録条件により前記光記録媒体に再生制
御パターンを記録する第2記録手段と、前記再生制御パ
ターンを読み出して、第2信号量を検出する第2信号量
検出手段と、第2信号量が所定の値に近づくように再生
光量あるいは再生磁界強度を所定の記録条件に制御する
再生条件制御手段とを備えることを特徴とする。
【0053】これによれば、記録光量の制御が再生光量
に依存しないため、まず記録光量を制御した後に、最適
な記録光量に基づいて再生制御パターンを記録する事が
でき、このパターンを再生しながら再生光量を最適に制
御することが可能となる。
【0054】請求項5記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は、第1トラック
に第1テスト記録パターンを記録した後、第2トラック
に第2テスト記録パターンを記録する手段を備え、前記
第1テスト記録パターンを読み出して、読み出し信号の
信号量が所定の値となるように記録光量あるいは記録磁
界強度を制御することを特徴とする。
【0055】これにより、記録マークからの信号量が最
も大きく、隣接トラックからのクロスイレーズを最小に
抑える記録条件を求める。このとき、記録マークの幅が
最適となり、トラック密度の高密度化を実現する。
【0056】請求項6記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は第1テスト記録
パターンの反転パターンである第2テスト記録パターン
を発生し、第1テスト記録パターンに同期して第2テス
ト記録パターンを第2トラックに記録することを特徴と
する。
【0057】これにより、読み出し信号の最大値を高感
度で検出し、記録条件の最適値を求める。このとき、記
録マークの幅は最も広いため信号量が大きくなり、隣接
トラックからのクロストークが最小となり、トラックの
高密度化を実現する。
【0058】請求項7記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、前記第1記録手段は予め高めの前記
記録光量あるいは記録磁界強度によって、第2トラッ
ク,に前記第2テスト記録パターンを記録し、次に低め
の初期値から徐々に記録光量あるいは記録磁界強度を上
げながら、前記第1トラックに第1テスト記録パターン
を記録した後に、第2トラックに第2テスト記録パター
ンを記録することを特徴とする。
【0059】これにより、低い記録光量あるいは記録磁
界強度においても、クロストークによって読み出した信
号量の変化を大きくでき、読み出し信号の最大値を高感
度で検出し、記録条件の最適値を求める。
【0060】請求項8記載の光記憶装置における記録再
生条件制御装置は、予め所定の間隔で基準マークが記録
された前記光記録媒体から、基準マーク信号を読み出
し、この信号に同期する外部クロックを発生するクロッ
ク発生手段を備え、この外部クロックに基づいて前記第
1テスト記録パターンと第2テスト記録パターンとを記
録することを特徴とする。
【0061】これにより、トラックに記録するテスト記
録パターンと、隣接トラックに記録する反転テスト記録
パターンを外部クロックによって正確に同期して記録
し、クロストークの発生を増大させて、信号振幅の変化
を大きくし、高感度で最適な記録条件を求める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における記録条件制御方法を説
明する図。
【図2】本発明の実施例における信号振幅の検出感度を
説明する図。
【図3】本発明の実施例における高感度の記録条件制御
方法を説明する図。
【図4】本発明の実施例における検出感度の再生光量依
存性を測定した図。
【図5】本発明の実施例における流れ図を示す図。
【図6】図3における記録条件制御方法を実現する記録
再生条件制御装置を示す図。
【図7】図6におけるクロック抽出回路を詳細に説明す
る図。
【図8】図5における記録光量の最適制御ステップを詳
細に説明する流れ図。
【図9】図6における光記録媒体を示す図。
【図10】本発明の実施例における再生制御パターンを
示す図。
【図11】図10における再生制御パターンの振幅比の
変化を示す図。
【図12】図5における再生光量の最適制御ステップを
詳細に説明する流れ図。
【図13】従来の記録条件制御方法を説明する図。
【符号の説明】
20 隣接トラックの反転テスト記録パターンの記録マ
ーク 21 高い記録光量の光ビーム 22 テスト記録パターンの記録マーク 23 低い記録光量の光ビーム 40 光磁気ディスク 41 半導体レーザー 42 フォトダイオード 44 A/D変換器 45 クロック抽出回路 46 CPU 49 再生光量設定回路 50 記録光量設定回路 51 磁気ヘッド 53 パターン発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 11/10 581 G11B 11/10 581D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームの光量あるいは外部印加磁界の
    強度を変化させることにより所定の複数の記録条件に設
    定する第1ステップと、光記録媒体にテスト記録パター
    ンを記録する第2ステップと、再生条件を所定の値に固
    定する第3ステップと、前記再生条件において前記テス
    ト記録パターンを読み出して第1信号量を検出する第4
    ステップと、前記記録条件と前記第1信号量を関連づけ
    て記憶する第5ステップと、記憶した前記第1信号量の
    中から所定値に最も近いものを探す第6ステップと、第
    6ステップにおいて得られた第1信号量に対応する記録
    条件により再生制御パターンを記録する第7ステップ
    と、前記再生制御パターンを再生して第2信号量を検出
    する第8ステップと、前記第2信号量が所定値に近づく
    ように再生条件を制御する第9ステップとを備えること
    を特徴とする光記憶装置における記録再生条件制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2ステップは光記録媒体の第1ト
    ラックに第1テスト記録パターンを記録するステップ
    と、隣接する第2トラックに第2テスト記録パターンを
    記録するステップとを備えることを特徴とする請求項1
    記載の光記憶装置における記録再生条件制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第2テスト記録パターンは第1テス
    ト記録パターンの反転パターンであり、第1テスト記録
    パターンに同期して第2テスト記録パターンを隣接トラ
    ックに記録することを特徴とする請求項2記載の光記憶
    装置における記録再生条件制御方法。
  4. 【請求項4】 光記録媒体に光ビームを照射する照射手
    段と、前記光記録媒体にテスト記録パターンを記録する
    第1記録手段と、再生条件を所定の値に固定する再生条
    件固定手段と、前記テスト記録パターンを読み出して、
    第1信号量を検出する第1信号量検出手段と、第1信号
    量が所定の値に近づくように記録光量あるいは記録磁界
    強度を所定の記録条件に制御する記録条件制御手段と、
    前記所定の記録条件により前記光記録媒体に再生制御パ
    ターンを記録する第2記録手段と、前記再生制御パター
    ンを読み出して、第2信号量を検出する第2信号量検出
    手段と、第2信号量が所定の値に近づくように再生光量
    あるいは再生磁界強度を所定の記録条件に制御する再生
    条件制御手段とを備えることを特徴とする光記憶装置に
    おける記録再生条件制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1記録手段は、第1トラックに第
    1テスト記録パターンを記録した後、第2トラックに第
    2テスト記録パターンを記録する手段を備え、前記第1
    テスト記録パターンを読み出して、読み出し信号の信号
    量が所定の値となるように記録光量あるいは記録磁界強
    度を制御することを特徴とする請求項4記載の光記憶装
    置における記録再生条件制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1記録手段は第1テスト記録パタ
    ーンの反転パターンである第2テスト記録パターンを発
    生し、第1テスト記録パターンに同期して第2テスト記
    録パターンを第2トラックに記録することを特徴とする
    請求項5記載の光記憶装置における記録再生条件制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1記録手段は予め高めの前記記録
    光量あるいは記録磁界強度によって、第2トラックに前
    記第2テスト記録パターンを記録し、次に低めの初期値
    から徐々に記録光量あるいは記録磁界強度を上げなが
    ら、前記第1トラックに第1テスト記録パターンを記録
    した後に、第2トラックに第2テスト記録パターンを記
    録することを特徴とする請求項6記載の光記憶装置にお
    ける記録再生条件制御装置。
  8. 【請求項8】 予め所定の間隔で基準マークが記録され
    た前記光記録媒体から、基準マーク信号を読み出し、こ
    の信号に同期する外部クロックを発生するクロック発生
    手段を備え、この外部クロックに基づいて前記第1テス
    ト記録パターンと第2テスト記録パターンとを記録する
    ことを特徴とする請求項6または7記載の光記憶装置に
    おける記録再生条件制御装置。
JP9290838A 1997-07-02 1997-10-23 光記憶装置における記録再生条件制御方法および記録再生条件制御装置 Pending JPH11126338A (ja)

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DE69841191T DE69841191D1 (de) 1997-07-02 1998-07-01 Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung einer Aufzeichnungsbedingung und optisches Aufzeichnungsmedium für optisches Aufzeichnungsgerät
EP98112208A EP0889468B1 (en) 1997-07-02 1998-07-01 Recording condition control method, recording condition control device, and optical recording medium for optical recording apparatus
KR1019980026563A KR100327923B1 (ko) 1997-07-02 1998-07-02 광기억장치에서의기록조건제어방법,기록조건제어장치및광기록매체

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