JPH11124610A - 高炉炉体の分割マンテル及びマンテルの建設方法 - Google Patents

高炉炉体の分割マンテル及びマンテルの建設方法

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JPH11124610A
JPH11124610A JP28373497A JP28373497A JPH11124610A JP H11124610 A JPH11124610 A JP H11124610A JP 28373497 A JP28373497 A JP 28373497A JP 28373497 A JP28373497 A JP 28373497A JP H11124610 A JPH11124610 A JP H11124610A
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JP
Japan
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mantel
blast furnace
split
divided
furnace body
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JP28373497A
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Shoji Hanabusa
章次 花房
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Sankyu Inc
Original Assignee
Sankyu Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割マンテルの形状を保ったまま確実に容易
に搬送することが出来、且つ精度良く、容易に組み立て
ることが可能で、効率的、経済的である。 【解決手段】 複数に分割され、これらを互いに接合し
て組み立てることにより高炉炉体のマンテルが構築され
る分割マンテル1において、この分割マンテル1の外側
を形成する鉄皮3を高炉内の雰囲気から保護する複数の
ステーブクーラ5を互いに隣り合って鉄皮3の内側に設
けると共に、ステーブクーラ5同士を互いに締結する締
結手段12と、ステーブクーラ5同士の間に打ち込まれ
る楔18とを備え、分割マンテル1の剛性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに接合して組
み立てることにより高炉炉体のマンテルが構築される分
割マンテル(又はマンテルピース)及びマンテルの建設
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉の新設又は改修において、高炉炉体
のマンテルを構築(据付)するに際し、マンテルの全体
重量、サイズが大きいので、一度に搬入又は搬出するこ
とは出来ない。従って、マンテルを複数にリング状又は
短冊状に分割して分割マンテルとして製作し、炉体のマ
ンテルを建設する時は、分割マンテルを搬送機械やクレ
ーン等で搬送し、所定の位置に据え付ける。
【0003】図3は、従来技術に係る高炉炉体の分割マ
ンテルを吊り上げた状態の一例の斜視図である。この図
に示すように、分割マンテル2を図示していないクレー
ンで吊り具21を介して吊り上げる時に、分割マンテル
2が変形し、分割マンテル同士を接合(溶接)する時
に、溶接の開先が合わない虞れがあった。このため、分
割マンテル同士の溶接開先の肌合わせ精度を保つため、
変形防止の補強ステー20を適宜取り付けた上で搬送す
るようにしている。この図にはステーブクーラが取り付
けられていないが、鉄皮の内面にステーブクーラを取り
付けて搬送する場合においては、ステーブクーラの重量
により変形量が増大する。これを防止するため、補強ス
テー20は、より強固なものにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強ス
テー20を取り付けることにより分割マンテル2の変形
を防止することは、先ず分割マンテル2に補強ステー2
0を取り付ける作業を必要とし、更に、補強ステー20
の取り付けられた分割マンテル2を据付位置に搬送し、
分割マンテル2同士を少なくとも仮溶接した後で補強ス
テー20を取り外す作業も必要になる。
【0005】分割マンテル2に上記補強ステー20を取
り付けたり取り外すことは容易でなく、労力、材料、時
間等がかかり効率的、経済的ではない。
【0006】近年の工事用揚重機の能力向上により、高
炉の改修或は建設の工期を短縮する目的で大容量の揚重
設備を用いて、鉄皮の内面にステーブクーラ等の炉体冷
却設備のみならず、耐火物をも取り付けた分割マンテル
を搬送し組み立てる技術が知られている。この場合、図
3に例示した鉄皮のみの分割マンテルに比較し、鉄皮に
は大きな荷重がかかることから、該鉄皮の変形量は大き
くなる。これを防ぐため、例えば特開昭59−1589
83号公報では、耐火物の炉内側全面をおおう押え板
を、油圧シリンダーで鉄皮と固定する方法を開示してい
る。又、特開平9−143521号公報では、リング状
のレンガ押え金物の装着が開示されている。しかし、こ
れらいずれの変形防止技術においても極めて大きな変形
防止設備を必要とする。
【0007】本発明の第1の課題は、複数に分割され、
これらを互いに接合して組み立てることにより高炉炉体
のマンテルが構築される分割マンテルにおいて、分割マ
ンテルの形状を保ったまま確実に容易に搬送することが
出来、且つ精度良く、容易に組み立てることが可能で、
効率的、経済的なことである。
【0008】又、本発明の第2の課題は、上記高炉炉体
の分割マンテルを接合し組み立てる高炉炉体のマンテル
の建設方法において、精度良く容易に短期間で効率的、
経済的に高炉炉体のマンテルを形成して高炉の操業を開
始することが出来ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、複数に分割され、これらを互いに接合して組
み立てることにより高炉炉体のマンテルが構築される分
割マンテルにおいて、該分割マンテルの外側を形成する
鉄皮の内面に複数のステーブクーラを互いに隣り合って
固定すると共に、該ステーブクーラ同士を固定して前記
分割マンテルの剛性を高める固定手段を備えたことであ
る。
【0010】鉄皮に取り付けられた隣り合うステーブク
ーラの間は、例えば約50mmの空間が熱膨張の吸収の
ため設けられる。この空間は高炉の操業開始前には可撓
性のある耐火物が充填されるのが一般的である。このた
め、ステーブクーラ同士は互いに拘束されていないこと
から重量の大きなステーブクーラの取り付けにより鉄皮
への応力が増加し、分割マンテルの変形が促進される。
これに対し、本発明では固定手段によって剛性のあるス
テーブクーラ相互間を固定させ、ステーブクーラと鉄皮
の組み合わされた分割マンテル全体として剛性を増加
し、分割マンテルの形状を保ったまま確実に容易に搬送
することが出来、変形、歪等の発生が非常に少ない。そ
して、分割マンテルを予め精度良く、容易に組み立てる
ことが出来るので、分割マンテル同士の接合が精度良
く、容易に短期間で可能で、効率的、経済的である。
【0011】更に、上記高炉炉体の分割マンテルにおい
て、前記固定手段は、前記ステーブクーラ同士を互いに
締結する締結手段と前記ステーブクーラ同士の間に打ち
込まれる楔の内の少なくとも一つである。締結手段と楔
の少なくとも一つによって固定することにより、上記高
炉炉体の分割マンテルの作用に加え、簡便な手段によ
り、ステーブクーラ同士を互いに固定することが出来、
分割マンテルの剛性が増加する。
【0012】又、上記いずれかに記載の高炉炉体の分割
マンテルを接合して組み立てられた高炉炉体のマンテル
の建設方法は、ステーブクーラ同士の固定手段の全て又
は一部を撤去することなく高炉を操業開始出来、マンテ
ルが精度良く容易に短期間で効率的、経済的に形成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高炉炉体の分
割マンテル及びマンテルの建設方法の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。尚、図1、2において、同
一又は同等部分には同一符号を付けて示す。
【0014】図1は、本発明に係る高炉炉体の分割マン
テルの一実施の形態を示す斜視図である。本実施の形態
の分割マンテル1は、高炉炉体のマンテルを、例えば図
示していないクレーンによって吊り具であるワイヤー2
2とフック23を介して吊り上げ、搬送に便利で扱い易
いように複数に分割したもので、これらを互いに接合し
て組み立てることにより高炉炉体のマンテルが構築され
る。分割マンテル1は、その外側を形成する鉄皮3の外
側上部に設けた二つのブラケット4にフック23を掛け
ることにより吊り上げられる。分割マンテル1の大きさ
は、例えば高さ6〜7m、巾4〜5mである。
【0015】更に、分割マンテル1は、鉄皮3を高炉内
の高温度、腐食性ガス等の雰囲気から保護するため複
数、この場合4個のステーブクーラ5a〜5dを互いに
膨張代約50mmの間隔をおいて隣り合わせで鉄皮3の
内面に固定される。ステーブクーラ5同士を炉内側で固
定して分割マンテル3の剛性を高める固定手段として、
ステーブクーラ5同士を互いに締結する締結手段12
と、ステーブクーラ5同士の間に打ち込まれる楔18が
設けられる。締結手段12と楔18は、少なくともどち
らかであっても良いが、これら両方を適宜組み合わせて
用いる方が確実に固定される。尚、ステーブクーラ5a
〜5dの大きさは、この実施の形態では分割マンテル1
に4個が取り付けられる大きさであるので、縦2.5〜
3.0m、横1.2〜2.0m程度である。
【0016】図2は、図1の要部縦断面図で、ステーブ
クーラ5aと鉄皮3との取り付け状態を示したものであ
る。ステーブ本体6にレンガ7が図示のように埋め込ま
れ、更に、入口冷却パイプ8aから冷却媒体が導入さ
れ、図示していないステーブクーラに鋳込まれたパイプ
を通り出口冷却パイプ8bから排出されることによって
ステーブクーラ5a自体が冷却され、鉄皮3を保護す
る。又、ステーブクーラ5aは、この場合、4本の係止
ボルト9と、これに螺合するナット10、座金11によ
って鉄皮3に固定されている。尚、他のステーブクーラ
5b〜5dの構造についても、上記ステーブクーラ5a
と同様の構造である。
【0017】更に、ステーブクーラ5同士は、締結手段
12として、フラットバー13を介してステーブクーラ
に鋳込まれた固定ボルト14及びナット15によって互
いに締結されている。この締結手段12と共に、楔18
が適宜ステーブクーラ5同士間に打ち込まれ、ステーブ
クーラ5同士は強固に固定される。尚、分割マンテルが
リング状である場合も全く同じように固定が出来る。
【0018】以上の構造を有する本実施の形態の高炉炉
体の分割マンテル1は、次のように作用する。即ち、ス
テーブクーラ5を固定した分割マンテル1は、ステーブ
クーラ5自体に剛性があり、締結手段12と楔18によ
ってステーブクーラ5相互間が強固に固定されるので、
ステーブクーラ5と鉄皮3の組み合わされた分割マンテ
ル1全体として剛性が増加し、クレーンで搬送しても変
形、歪等の発生が非常に少ない。更に、分割マンテル1
は予め工場等で仮組み等を行ない精度良く、容易に組み
立ることが出来るので、分割マンテル1同士の接合が容
易に短期間で出来、効率的、経済的である。マンテルの
構築に当り、分割マンテル1間の接合の支障となるた
め、取り付けられなかったステーブクーラは分割マンテ
ル1の接合後取り付ける。更に、ステーブクーラ5の炉
内面側に耐火物の内張りを施し、マンテルの組み立ては
完了する。
【0019】締結手段12と楔18による固定は、簡便
な手段でステーブクーラ5同士を互いに固定することが
出来、分割マンテル1の一体剛性を上げて搬送時の変形
を抑制する。又、締結手段12と楔18の全て又は一部
を取り外す(解除)することなく、高炉の操業を開始す
ることにより作業量を減らすことが出来る。
【0020】又、上記いずれかに記載の高炉炉体の分割
マンテル1を接合して組み立てる高炉炉体のマンテルの
建設方法は、精度良く容易に短期間で効率的、経済的に
形成される。尚、本法は、高炉改修において、一部のマ
ンテルを残置流用し、更新部に本発明を適用する場合も
有効な方法であることはいうまでもないことである。
【0021】
【発明の効果】本発明の高炉炉体の分割マンテルによれ
ば、分割マンテルの形状を保ったまま確実に容易に搬送
することが出来、且つ精度良く、容易に組み立てること
が可能で、効率的、経済的である。
【0022】又、本発明の高炉炉体のマンテルの建設方
法によれば、上記高炉炉体の分割マンテルを接合し組み
立て、且つ固定手段の撤去作業を減ずることが出来るこ
とにより、精度良く容易に短期間で効率的、経済的に高
炉炉体のマンテルを形成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉炉体の分割マンテルの一実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の要部縦断面図である。
【図3】従来技術に係る高炉炉体の分割マンテルを吊り
上げた状態の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 分割マンテル 3 鉄皮 5、5a〜5d ステーブクーラ 12 締結手段 18 楔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分割され、これらを互いに接合し
    て組み立てることにより高炉炉体のマンテルが構築され
    る分割マンテルにおいて、該分割マンテルの外側を形成
    する鉄皮の内面に複数のステーブクーラを互いに隣り合
    って固定すると共に、該ステーブクーラ同士を固定して
    前記分割マンテルの剛性を高める固定手段を備えたこと
    を特徴とする高炉炉体の分割マンテル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定手段は、前
    記ステーブクーラ同士を互いに締結する締結手段と前記
    ステーブクーラ同士の間に打ち込まれる楔の内の少なく
    とも一つであることを特徴とする高炉炉体の分割マンテ
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の高炉炉体の分割
    マンテルを接合して組み立て、且つ固定手段の全て又は
    一部を撤去することなく高炉の操業を開始することを特
    徴とする高炉炉体のマンテルの建設方法。
JP28373497A 1997-10-16 1997-10-16 高炉炉体の分割マンテル及びマンテルの建設方法 Pending JPH11124610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200111974A (ko) * 2019-03-20 2020-10-05 주식회사 포스코 전기로용 냉각패널 및 이를 포함하는 전기로
KR102242605B1 (ko) * 2019-11-19 2021-04-22 주식회사 포스코 전기로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200111974A (ko) * 2019-03-20 2020-10-05 주식회사 포스코 전기로용 냉각패널 및 이를 포함하는 전기로
KR102242605B1 (ko) * 2019-11-19 2021-04-22 주식회사 포스코 전기로

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Effective date: 20071023

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