JPH11124317A - 頭部用組成物 - Google Patents

頭部用組成物

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JPH11124317A
JPH11124317A JP10234880A JP23488098A JPH11124317A JP H11124317 A JPH11124317 A JP H11124317A JP 10234880 A JP10234880 A JP 10234880A JP 23488098 A JP23488098 A JP 23488098A JP H11124317 A JPH11124317 A JP H11124317A
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hair
extract
croton
cells
effect
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JP10234880A
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Inventor
Masahiro Ota
正弘 大田
Tomomi Okazaki
具視 岡崎
Koji Kobayashi
孝次 小林
Masahiro Tajima
正裕 田島
Norio Iwabuchi
徳郎 岩渕
Akihiro Ishino
章博 石野
Yoshiharu Tsuji
善春 辻
Tsunao Magara
綱夫 真柄
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた脱毛防止効果、発毛促進効果等の養毛
作用及びフケ、痒み抑制作用を有するとともに、毛乳頭
細胞あるいは毛包上皮系細胞を活性化することによっ
て、毛髪伸長の促進をする頭部用組成物を提供する。 【解決手段】 クロトンバーマニカス(学名:Croton b
irmanicus Muell. Arg.)のようなトウダイグサ科(Eup
horbiaceae)ハズ属(Croton)植物の抽出物を配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物、特に特定の
生薬として用いられている植物からの抽出物のヒトの頭
部用組成物への使用に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会、ストレス社会といわれる現
代社会では、頭部毛髪が様々な原因により脱毛の危機に
さらされる機会がますます多くなってきている。
【0003】これに対応して、より優れた「養毛料」を
提供すべく様々な試みがなされている。
【0004】養毛料が毛髪に与える効果の主なものとし
ては、発毛誘導効果(発毛促進効果、成長期誘導効
果)、毛髪を太くする効果、毛髪成長期延長効果、5a
−レダクターゼ阻害効果、血行促進効果、殺菌効果、フ
ケ防止効果、保温効果、抗酸化効果等の効果を挙げるこ
とができる。このような効果を有する物質のスクリーニ
ング方法としては、一般的に、脱毛防止、発毛促進効果
あるいはふけもしくは痒み抑制作用が指標とされてき
た。
【0005】しかしながら、前記のように種々の試みが
なされているにもかかわらず、従来の養毛料では、その
脱毛防止、発毛効果等の養毛作用は必ずしも十分なもの
ではなかった。これはおそらく脱毛の原因がさまざまで
あり、また発毛の機構も非常に複雑であるためと考えら
れている。従って、毛髪のより具体的な構造それ自体に
着目して養毛料を創出することはより有望な手段であ
り、こうして開発される有効成分の提供が望まれるであ
ろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、総合的な脱毛防止、発毛促進効果、ならびにふけ、
痒みの抑制作用を有することはもとより、さらに毛髪の
より具体的な構造(または構成)、特に毛乳頭細胞や毛
包上皮系細胞、に直接作用しうる頭部用組成物を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず、上
記目的を達成しうる有効成分のスクリーニング系または
評価試験系を樹立するべく検討してきた。その結果、詳
細については後述する、ヒト由来の培養毛乳頭細胞を用
いた細胞増殖試験またはヒト由来の培養毛包上皮系細胞
の活性化試験に被検物質を供したとき、良好な結果をも
たらすものは、それぞれ毛乳頭(または毛乳頭細胞)を
活性化しうるかまたは毛周期における毛髪成長期を延長
しうる効果を有するだけでなく、有意に優れた発毛促進
効果および育毛効果等を有しうることを見い出した。
【0008】そして、上記両試験に各種植物抽出物をか
けてきたところ、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハ
ズ属(Croton)に属する植物からの抽出物が、優れた効
果を有し、かつ優れた脱毛防止効果、発毛促進効果等の
養毛作用及びフケ、痒み抑制作用を示すことを見い出し
た。
【0009】したがって、本発明によれば、トウダイグ
サ科(Euphorbiaceae)ハズ属(Croton)に属する植物
からの抽出物を有効成分として含有する頭部用組成物が
提供される。より具体的な態様としては、ヒトの毛髪の
養毛に有効量のトウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ
属(Croton)に属する植物からの抽出物及び化粧用また
は皮膚科学的に許容できる他の添加剤を含んでなる養毛
用組成物が提供される。
【0010】また、別の態様の本発明として、養毛用組
成物の有効成分として使用するための前記抽出物、ある
いは前記抽出物を用いる養毛方法も提供される。
【0011】また、さらなる別の態様の本発明として、
前記抽出物を有効成分として含んでなる毛乳頭細胞を活
性化し、そして/または毛周期における毛髪成長期を延
長するための組成物も提供される。
【0012】
【発明の具体的な態様】本発明にいう頭部用組成物と
は、ヒトの頭部、より具体的には毛髪および頭皮に使用
できる如何なる形態の組成物をも包含する。かような組
成物は、広く、養毛の目的に使用でき、本明細書におい
て、「養毛」とは、発毛促進、脱毛防止、さらにふけ、
痒み抑制作用等ならびに、乳頭細胞あるいは毛包上皮系
細胞の活性化作用を包含する概念で使用する。
【0013】理論により拘束されるものでないが、本発
明で使用される有効成分であるトウダイグサ科(Euphor
biaceae)ハズ属(Croton)に属する植物からの抽出物
は、後述するように、ヒト由来の培養毛乳頭細胞を有意
に増殖することから毛乳頭活性化作用を有し、しかもヒ
ト由来の培養毛包上皮系細胞の増殖を維持または促進す
ることから毛周期における毛髪の成長期を延長する作用
をも有する。
【0014】したがって、毛髪の構造(または構成要
素)それ自体に直接作用をすることにより発毛促進およ
び脱毛防止効果を有し、さらには上記の細胞の増殖に悪
影響を及ぼすことなく効能を示すことから、ふけ、痒み
抑制作用をも有する。
【0015】特にこれらの効果および作用は、トウダイ
グサ科ハズ属に属する植物であるハズ(Croton tiglium
L.)の種子(Tiglii Semen または croton seed)の胚
乳から圧搾して得られるクロトン油(Croton oil)が、
本発明の抽出物に比べて有意に低い発毛および育毛作用
を有するにすぎず、一方、皮膚刺激作用を有することを
考慮すると驚くべきことである。
【0016】クロトン油は、発がんの二段階説成立の基
礎となった発がんプロモーターとして知られる12−0
−テトラデカノイル−ホルボール13−アセテート(以
下、TPAという)を含むことは周知である。このTP
AはC3Hマウスにおける強い発毛効果を有することが
知られている(“Normal and Abnormal Epidermal Diff
erentiation”、M. Seiji および I. A. Bernstein 編
集、第159〜170ページ、1982年東大出版)も
のの、マウスの耳への局所塗布により強い炎症を誘発し
(P. L. Stanley et al., Skin Pharmacol 1991;
4:262−271)、また、Balb/cマウスの皮
膚への塗布により重篤な表皮細胞の変化(例えば表皮肥
厚、角質増殖症等)をもたらす。
【0017】かような背景を考慮すれば、本発明に従う
抽出物が有意に優れた発毛促進効果および育毛作用を示
す上に、皮膚刺激性を殆ど示さないことは予想外であ
り、本発明者らが樹立した培養毛乳頭細胞および培養毛
包上皮系細胞を使用するスクリーニングまたは評価試験
方法の有用性を意味する。
【0018】かような本発明で使用する抽出物は、トウ
ダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ属(Croton)の種子
の胚乳からの圧搾油でなく、抽出処理により得られる点
に特徴がある。
【0019】本発明の抽出物を得ることのできる植物
は、前記ハズ属に属する植物であって、本発明の目的に
沿う抽出物を得ることのできる植物であれば如何なる種
に属するものであってもよい。しかし、好ましいものと
しては、クロトン バーマニカス(Croton birmanicus M
uell. Arg.)を挙げることができる。かような植物は、
東南アジアを中心に分布する植物であり、タイ国ではハ
ッサクーン(HADSAKHYYN)と称されている。
【0020】本発明に用いられる抽出物は、上記植物の
葉、地下茎を含む茎、根、果実、樹皮等、植物全草を抽
出溶媒に浸漬または抽出溶媒と共に加熱還流した後、濾
過し、濃縮して得られる。かような抽出溶液としては、
通常抽出に用いられる溶媒であれば如何なるものでもよ
く、特に水混和性の有機溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級ア
ルコールあるいはプロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール等の多価アルコール、アセトン、および
酢酸エチルエステル等からなる群より選ばれる1種また
は2種以上の混和物を挙げることができる。低級アルコ
ールを使用する場合、得られる抽出液をそのまま用いる
こともできるが、抽出溶媒を留去し、必要により乾燥し
た後、本発明の頭部用組成物に含ませてもよい。
【0021】また、本発明に従う抽出物は、目的に応じ
て、上記抽出溶媒を使用して得られたものを、さらに疎
水性溶媒(例えば、n−ヘキサン)と水との系で液−液
分配にかけ、水性層から、例えば酢酸エチル等により抽
出し、あるいは抽出せずして、適当な分離用カラムクロ
マトグラフィー処理等により得られる、各段階での処理
物であってもよい。
【0022】本発明に従う抽出物の頭部用組成物への配
合量は、組成物の形態または使用方法に応じて変動しう
るので特定されるものでない。しかし、後述の実施例に
記載の方法に従って得られる抽出物を使用する場合、組
成物全重量中、一般に抽出物(乾燥物基準)が0.00
05〜20.0重量%、好ましくは0.001〜10.0
重量%である。0.0005重量%未満であると、本発
明でいう効果が十分に発揮されず、20.0重量%を超
えると製剤化が困難であるので好ましくない。また、1
0.0重量%以上配合してもさほど大きな効果の向上は
得られない。
【0023】本発明の頭部用組成物には、上記必須成分
以外に、化粧用または皮膚科学的に許容される他の添加
剤、あるいは通常化粧品、医薬部外品や医薬品等の頭部
用組成物に用いられる成分、例えば、油性成分、保湿
剤、増粘剤、金属封鎖剤、その他の活性成分、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、アルコール類、粉末成
分、色剤、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応
じて適宜配合することができる。
【0024】具体的には、油分として、例えば高級脂肪
酸、固形パラフィン、流動パラフィン、シリコーン油、
スクワラン等;保湿剤として、例えばヒアルロン酸、プ
ロピレングリコール、マルチトール、アテロコラーゲ
ン、乳酸ナトリウム等;増粘剤、マルメロ粘質物、カル
ボキシビニ−ルポリマー、キサンタンガム等;金属封鎖
剤として、例えばエデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナ
トリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウ
ム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸;その他の活性
成分として、例えばカフェイン、タンニン、ベラパミ
ル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グ
ラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸
トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体ま
たはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン
酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチ
ン、コウジ酸等の他の美白剤、グルコース、フルクトー
ス、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類などが
挙げられる。
【0025】また、養毛料の補助成分として、これらの
製剤を調製する上で上記油性成分、保湿剤、増粘剤に加
えて、その他の活性成分として、例えばモノオレイン酸
グリセリル等の油分、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベ
ンジル、ビタミンEアセテート、センブリ抽出物、塩化
カルプロニウム、センブリエキス、アセチルコリン誘導
体等の血管拡張剤、セリン、メチオニン等のアミノ酸
類、ビタミンB6、ビタミンE 及びその誘導体、ビオチ
ン等のビタミン類、パントテン酸及びその誘導体グリチ
ルレチン酸及びその誘導体、ニコチン酸、ニコチン酸メ
チル、ニコチン酸トコフェロールなどのニコチン酸エス
テル類、セファランチン等の皮膚機能亢進剤、エストラ
ジオ−ル等の女性ホルモン剤等を同時に配合してもよ
い。
【0026】さらに、通常、養毛料に用いられる添加
剤、例えばヒノキチオ−ル、ヘキサクロロフェン、ベン
ザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、
ウンデシレン酸、トリクロロカルバニリドおよびビチオ
ノール等の抗菌剤、メントール等の清涼剤、サリチル
酸、亜鉛およびその誘導体、乳酸およびそのアルキルエ
ステルなどの薬剤、クエン酸等の有機酸類、アルギニン
等のアミノ酸類等が本発明の効果を損なわない範囲で適
宜配合することができる。
【0027】本発明の頭部用組成物の性状は、例えばト
ニック、ヘアークリーム、ムース、シャンプー、リンス
等の剤型をとることもできる。
【0028】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでな
い。なお、配合量は特記しない限り重量%である。
【0029】まず、発毛効果、育毛効果、培養毛
乳頭細胞を用いた細胞増殖、ヒト培養毛包上皮系細胞
活性化に関する試験方法とその結果について順に説明す
る。 発毛試験 1.抽出物の調製(調製例1) クロトンバーマニカス(乾燥物)500gを、5.0リ
ットルのメタノールに室温で5日間浸漬した。抽出液か
ら溶媒を留去し、次いで乾燥してクロトンバーマニカス
のメタノールエキス乾燥物15.2gを得た。
【0030】2.試料の調製 上記で得られたメタノールエキス乾燥物0.5%、1
%、2%を、それぞれ75%エタノール溶液に溶解して
試料1〜3を得た。
【0031】3.発毛試験方法及びその結果 対照試料として0.1%クロトン油の75%エタール溶
液を用い、本発明の液状の試料1〜3について下記の発
毛試験を行った。
【0032】実験動物として毛周期の休止期にあるC3
H/HeNCrJマウスを使用し、小川らの方法“Norm
al and Abnormal Epidermal Differentiation”、M .S
eijiおよび I .A .Bernstein 編集、第159〜17
0ページ、1982年、東大出版)により行なった。
【0033】すなわち、マウスを1群10匹とし、それ
ぞれ被検試料1〜3と対照試料用の4群に分け、バリカ
ンおよびシェ−バーでマウスの背部を剃毛し、それぞれ
の試料を1日1回、0.1mlずつ塗布した。18日、
24日後に毛の再生面積を測定した。結果は再生面積の
平均値で表した。その結果を表1に示す。
【0034】 表1 ─────────────────────────────────── 試 料 毛再生面積(%) 18日後 24日後 ─────────────────────────────────── 試料1(クロトンバーマニカス抽出物 0.5%) 76 96 試料2(クロトンバーマニカス抽出物 1%) 87 100 試料3(クロトンバーマニカス抽出物 2%) 92 100 対照試料 37 66 ─────────────────────────────────── 表1より、本発明のクロトンバーマニカス抽出物は、マ
ウスの発毛試験において優れた発毛効果を示した。
【0035】2.その他の調製例 調製例1と同様にして得られたメタノール抽出物29
9.2g(乾燥重量)をn−ヘキサン(6 l)と水(3
l)との間で液−液分配を行い、n−ヘキサン層から
乾固物51.83gと水層を得た。この水層を酢酸エチ
ル(10 l)との間で液−液分配を行い酢酸エチル層
から乾固物52.7gを得た(以下、酢酸エチル画分と
いう)。
【0036】この酢酸エチル画分をシリカゲルカラム
(充填剤:ワコーゲルC−200:1kg、溶離液:ク
ロロホルム:メタノール=50:1→30:1→20:
1→9:1→2:1)で分画し、C3Hマウス発毛効果
が認められた画分をさらにODSゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ODSゲル:300g、溶離液:70%メタ
ノール→90%メタノール→100%メタノール)によ
り分画し、C3Hマウス発毛効果が認められた中期流出
画分から乾固物1.10gを得た。これをシリカゲルカ
ラム(充填剤:ワコーゲルC−200:170g、溶離
液:クロロホルム:メタノール=20:1→10:1→
5:1→2:1→1:1→0:1)に分画した。初期流
出画分から約2/5溶出画分より乾固物520mg(以
下、フラクションA)と3/5溶出画分より乾固物53
0mg(以下、フラクションB)を得た。
【0037】上記で得られたフラクションA、フラクシ
ョンBおよび4α−TPA(比較)について、以下の条
件でHPLCを実施したときの、各成分の溶出パターン
を、図1に対比して示す。
【0038】HPLC条件:移動相 0〜50分:80%アセトニトリル 50〜60分:80→100%アセトニトリル 60〜80分:100%アセトニトリルカラム Capcell Pak C18 UG120Å検出 UV 238nm これらの試料を上記の発毛試験及びC3H/HeNCr
Jマウスの背部を剃毛した試料塗布部位の皮膚について
刺激を観察した。この刺激とは落屑および表皮の肥厚を
意味し、著しくこれらが観察される場合を++、ある程
度観察される場合を+、そして全く観察されない場合を
−と表示する。
【0039】また、発毛効果は、毛再生面積が試験開始
から18日後に80%以上かつ100%以下を+++、
60%以上かつ80%未満を++、40%以上かつ60
%未満を+として表示する。
【0040】以上の試験の結果を下記表2に示す(試料
濃度は75%エタノールで調整)。
【0041】 表2 ──────────────────────────── 試 料 発毛効果 刺 激 ──────────────────────────── 調製例1の抽出物 0.5% ++ − 酢酸エチル画分 0.5% +++ − フラクションA 0.1% +++ − フラクションB 0.1% +++ − TPA 6ppm +++ ++ TPA 0.6ppm +++ ++ クロトン油 0.1% + + ──────────────────────────── 上記文献に記載されているように、TPAは顕著な皮膚
刺激性を示すことがわかる。
【0042】育毛試験(トリコグラム試験) 1.抽出物の調製 上記発毛試験例で調製した調製例1の方法で抽出物を調
製した。
【0043】2.試料の調製 上記方法で得られたメタノールエキス乾燥物 0.5、1
および2%を、70%エタノール溶液(90%)、オレ
イン酸ナトリウム(0.01%)、ドデシルベンゼンス
ルホン酸(0.49%)、硬化ヒマシ油エチレンオキシ
ド(40モル)付加物(0.5%)及びイオン交換水
(8%)と混合撹拌して溶解させた。さらにイオン交換
水(残余)を添加混合して、液状の試料4、5および6
を得た。
【0044】3.育毛試験方法及びその結果 本発明の頭部用組成物の脱毛防止、発毛効果等の養毛作
用を調べるために、ヒトに対して、以下の方法でトリコ
グラム試験を実施した。
【0045】試料の使用前と使用後の抜去毛髪の毛根を
顕徴鏡下で観察し、毛根の形態から休止期毛根数を計数
し、その割合の増減によって養毛作用を比較した。尚、
休止期毛根とは成長の止まった毛の毛根であり、脱毛を
訴える人は正常な人よりもこの休止期毛根の割合が多い
ことが認められている。
【0046】被験試料及び対照試料の各試料をそれぞれ
男性被験者10名の頭皮に1日2回、1回2mlずつ6
ケ月間連続して塗布し、塗布直前および6ケ月間塗布終
了直後に被験者1名につき100本ずつ毛髪を抜去し、
それぞれの毛根を調ベ、実使用テストを行った。結果を
表2に示す。
【0047】 表3 ─────────────────────────────────── 試 料 休止期毛根の割合 養毛効果 ─────────────────── の評価 20%以上減少 ±20% 20%以上増加 ─────────────────────────────────── 試料4(0.5%) 59 33 10 有効 試料5( 1%) 72 32 1 著効 試料6( 2%) 80 20 0 著効 対照試料 9 31 59 無効 ─────────────────────────────────── 表3より明らかなように、本発明のクロトンバーマニカ
ス抽出物は、ヒトのトリコグラム試験において有意な育
毛効果を示した。
【0048】培養毛乳頭細胞を用いた細胞増殖試験 1.抽出物の調製 上記抽出物の調製は、上記発毛試験例で調製した調製例
1の方法で抽出物を調製した。さらに、メタノールエキ
ス乾燥物をDMSOで0.2重量%の溶液に調製して、
これを無血清培地(MEM)に希釈してクロトンバーマ
ニカス抽出物をそれぞれ1.0×10-9〜1.0×10-6
%を含む溶液を調製した(調製例2〜5)。
【0049】2.毛乳頭細胞の採取 整形外科手術によって摘出された32歳男性の後頭部皮
膚(5mm×1.5cm)から、脂肪組織を分離して、
そこから毛包を摘出し、毛球部より毛乳頭細胞を単離し
た。単離した毛乳頭細胞を20%FBSを含むMEMで
2週間培養した〔37℃,5%CO2〕。毛乳頭細胞か
ら細胞のアウトグロースが確認された時点で、培地を1
0%FBSを含むMEM(MEM+10%FBS)に交
換して同様の条件で培養した。以降、1週間に2回の割
合で培養液(MEM+10%FBS)を交換して細胞を
維持した。
【0050】培養開始より4週間後に継代培養を行い、
以後細胞が十分増殖した時点で再度継代して、この継代
を繰り返した。
【0051】3.試験方法 継代数3代目の毛乳頭細胞を用い、MEM+10%FB
S培地で,10000細胞/mlの細胞密度の細胞懸濁
液を調製した。この細胞懸濁液を200μlずつ、96
ウエルのマイクロプレートに分注し(つまり,2000
細胞/ウエル)、37℃,5%CO2で3日間インキュ
ベートを行い細胞を付着させた。培養開始72時間後、
対照は培養液を無血清のMEMに交換した。被検体系は
対象物質であるクロトンバーマニカス抽出物を含む無血
清培地(MEM)(調製例2〜5)に交換した(各試料
7〜10)。
【0052】対照および被検体系をいずれもさらに4日
間培養した。
【0053】培養終了後、それぞれの系にアラマーブル
ー(alamar blue)(BIOSOURSE社製)を20μl 添加後、
さらに8時間培養し、マイクロプレートリーダー(Micr
o plate reader:Bio RAD社製) で570nmと595
nmの吸光度を測定した。添付の使用説明書に従って、
吸光度の測定結果によりアラマーブルーの還元率を算出
した。この還元率は細胞数と相関することから対照およ
び被検体系での細胞増殖率を比較した。
【0054】4.結果:測定したクロトンバーマニカス
抽出物(試料7〜10)における、上記細胞増殖促進指
標を下記第4表に示す。
【0055】 表4 ────────────────────────────────── 試 料 増殖促進率(%) 効果 ────────────────────────────────── 試料7 (1.0×10-9%) 4.6±3.7* あり 試料8 (1.0×10-8%) 18.7±6.0** あり 試料9 (1.0×10-7%) 13.5±5.4** あり 試料10(1.0×10-6%) 6.3±3.2 なし 対照試料 2.1±3.1 なし ────────────────────────────────── *;有意差p<0.05 **;有意差p<0.01 表4より明らかなように、本発明のクロトンバーマニカ
ス抽出物は、培養毛乳頭細胞活性化試験において有意な
毛乳頭細胞増殖促進効果を示した。
【0056】ヒト培養毛包上皮系細胞活性化試験 1.ヒト培養毛包上皮系細胞の採取 外科手術の副産物として得られたヒト男性頭皮から毛周
期における成長期の毛包を実体顕微鏡下で機械的に採取
した。この成長期の毛包を1000U/ml dispase・
0.2%コラゲナーゼを含むダルベッコの改変MEM
(DMEM)で30分間、37℃で処理し、注射針の先
を用いて dermal sheath や dermal papilla、毛球部上
皮組織を除去して、0.05%トリプシン・0.02%E
DTAを含むリン酸緩衝液〔PBS(−):(−)とは
カルシウムイオンやマグネシウムイオンを含まない意味
である〕で5分間,37℃で処理した。
【0057】次にコラーゲン(Type I)コーティングし
た培養皿に毛包を静置し、外殖片培養を行った。なおこ
の際の培地は、無血清培地〔Keratinocyte Growth Medi
um(KGM)〕を用いた(Keratinocyte Serum Free Me
dium を用いることもできる)。
【0058】この培養の4〜5日後に、毛包の培養皿へ
の接着及び細胞の増殖が確認できた時点で培地を交換
し、これ以降2日おきに培地交換を行った。
【0059】このようにして増殖させた細胞を、0.0
5wt%トリプシン−0.02%EDTAで37℃で5
分間処理した後、等量の0.1%トリプシンインヒビタ
ーで反応を停止させ、遠心処理(800×g,5分間)
を施して細胞を回収した。
【0060】次に、細胞を上記の無血清培地に浮遊させ
て、5000 cells/cm2の密度でコラーゲンコ
ーティング(Type I)した培養皿に播種し、細胞が sub
confluentになるまで2日おきに培地交換を行い、再び
0.05wt%トリプシン−0.02%EDTAで37℃
で5分間処理した後、等量の0.1%トリプシンインヒ
ビターで反応を停止させ、遠心処理(800×g,5分
間)を施して、これにより得られたヒト毛包上皮系細胞
に細胞凍結液(セルバンカー:ダイヤトロン製)を添加
し、1.0×106cell/mlの濃度に調整して、各
凍結チューブに1.0×106cellずつ入れ、これを
凍結保存した。なお、これらの細胞数は、血球算定板で
算出した。
【0061】上記工程により得た毛包上皮系細胞の線維
芽細胞混入率(FB混入率)を測定(3000倍,5視
野)し、その結果FB混入率が3%以上のものは、アッ
セイの対象から除外した。
【0062】そして、この毛包上皮系細胞を培養フラス
コ中に播種後、これを0.05%トリプシンと0.02%
EDTAで処理した後、0.1%トリプシンインヒビタ
ーで反応を停止後、系を1500rpmで5分間遠心処
理を施し、上清を除去し、残渣にKGM培地20mlを
添加して、細胞懸濁液を調製した。
【0063】0.2ml/wellの割合で、96we
ll−plate(I型コラーゲンコーティングプレー
ト:ファルコン社製)に播種し(1.0×104cell
/well)、細胞がウエルの底に沈むまで約20分間
室温下で放置した。
【0064】その後、37℃,5%CO2で1日間培養
を行い、所望するヒト毛包上皮系培養細胞を得た。
【0065】上記操作により得られた毛包に、0.25
%トリプシン含有PBS(−)を5ml添加して、細胞
懸濁液を37℃で5分間インキュベートした。
【0066】インキュベート終了後、5mlの等量の牛
胎児血清(FBS)とHam'sF12培地を添加し
て、細胞懸濁液をセルストレーナー(100μm Nalge
ne社製)で濾過後、50ml遠沈管に入れて、この細胞
懸濁液に遠心処理を施した(4℃,1500rpm,5
分間)。この系から上清を除去して、残渣として所望す
る毛包上皮系細胞を得た。
【0067】2.毛包上皮系細胞の前培養 系に混入している線維芽細胞を可能な限り系から除去す
るために、上記工程により得られた毛包上皮系細胞の前
培養を行った。以下、その手順について説明する。
【0068】37℃の恒温槽で、上記工程により得た凍
結細胞を融解した。次いでFAD培地〔Ham's F
12培地(後述)とMEN培地を容量比で3対1で混合
したものに、インシュリン(5.0μg/ml),ハイ
ドロコルチゾン(0.45μg/ml),エピダーマル
グロウスファクター(EGF)(10.0ng/ml),
コレラトキシン(10-9M)及びウシ胎児血清(10
%) を含有させた培地、以下同様である〕を10ml添
加し、細胞溶液を希釈して系に遠心処理を施した(10
℃以下,1500rpm,5分間)。遠心後、上清を除
去し、系にFAD培地を10ml添加して、細胞塊が認
められなくなるまでピペッティングを繰り返した。
【0069】得られた細胞数を血球算定板で算出し、F
AD培地で2.5×105cell/mlの濃度になる
ように調製した。
【0070】I型コラーゲンでコーティングした75c
3のフラスコに細胞を播種して、これを37℃,5%
CO2で一晩培養した。
【0071】培養後、系をPBS(−)10mlで2回
洗浄し、0.25%トリプシン含有PBS(−)を2m
l添加して、これを37℃,5%CO2で4分間インキ
ュベートした。次に、系に牛胎児血清(FBS)を2m
l添加して、1回軽くゆすった後で上清を除去して、系
に混入している線維芽細胞を除去した。
【0072】さらに、系にKGM培地〔表皮角化細胞基
礎培地(Keratinocyto growth medium):Keratinocyto
basal medium (KBM培地(改変MCDB153培地
(クローネティックス社製)))に,ウシ脳下垂体エキ
ス(BPE)(0.4vol%),インシュリン(0.5
μm/ml),ハイドロコルチゾン(0.5μm/m
l),h−EGF(0.1ng/ml)を添加した培地、
以下同様である〕を15ml添加し、37℃,5%CO
2 で3日間培養した。
【0073】上記工程により得た毛包上皮系細胞を播種
した培養フラスコの線維芽細胞混入率(FB混入率)を
測定(3000倍,5視野)し、その結果FB混入率が
3%以上のものは、アッセイの対象から除外した。
【0074】系をPBS(−)10mlで2回洗浄し、
0.25%トリプシン含有PBS(−)を2ml添加し
て、これを37℃で3分間インキュベートした。次いで
上皮系細胞と線維芽細胞とのトリプシンに対する反応性
の違いを利用して,系から線維芽細胞を除去するため
に、トリプシンを除去し、再び0.25%トリプシン含
有PBS(−)を2ml添加して、37℃,20rpm
で5分間振盪した。
【0075】次いで、細胞のはがれを顕微鏡下で確認し
た後、10%FBS含有DMEM培地を10ml添加し
て、50ml遠心チューブ中でピペッティングを行い、
系を1500rpmで5分間遠心処理を施した。
【0076】上清を除去し、KGM培地20mlを添加
して、細胞塊がなくなるまでピペッティングを行った。
【0077】懸濁液をセルストレーナー(100μm N
algene 社製)で濾過後、50ml遠沈管に入れて、懸
濁液中の生細胞数を血球算定板で算出し、系にKGM培
地を添加して、系の中の細胞濃度が5.0×104cel
l/mlになるように調整した。
【0078】次いで、0.2ml/wellの割合で、
96well−plate(I型コラーゲンコーティン
グプレート:ファルコン社製)に播種し(1.0×104
cell/well)、細胞がウエルの底に沈むまで約
20分間室温下で放置した。その後、37℃,5%CO
2で1日間培養を行い、所望するヒト毛包上皮系培養細
胞を得た。
【0079】3.試験培地の調製 上記調製例1で得たクロトンバーマニカスのメタノール
抽出物(乾燥物)の0.2%DMSO溶液を、1000
倍量の改変MCDB153培地(クローネティックス社
製)に添加した〔抽出物濃度:2.0×10-4%(DM
SO 0.1%)〕。
【0080】これらの対象物質添加培地を0.1%DM
SO含有KBM培地に添加し、対象物質の濃度を1.0
×10-8〜1.0×10-5%(試料11〜14)になる
ように希釈した。同様に対象物質添加培地を含まない対
照試料を調製した。
【0081】4.対象物質培地交換 上記A,Bにおいてヒト毛包上皮系培養細胞及びラット
毛包上皮系培養細胞を調製した96well−plat
e中のKGM培地を上記Cにおいて調製した、対象物質
添加培地及びコントロール培地(200μl/wel
l)と交換して、交換後37℃,5%CO2で2日間培
養した。
【0082】なお、この培地の交換はウエル内のKGM
培地を,底面に付着している細胞を傷つけないように留
意しつつアスピレーターで抜いて、その後速やかに対象
物質添加培地等をウエルの両端から添加することにより
行った。
【0083】5.細胞増殖の測定:アラマーブルー(al
amar blue:アラマーバイオサイエンス社製) を培地量
(容量)に対して、1/10量を添加して、37℃(5
%CO2)で6時間インキュベートした。
【0084】インキュベート後、マイクロプレートリー
ダー(Micro plate reader:Bio RAD社製) で570nm
と595nmの吸光度を測定した。添付の使用説明書に
従って、吸光度の測定結果によりアラマーブルーの還元
率を算出した。この還元率は細胞数と相関することから
対照および被検体系での細胞増殖率を比較した。
【0085】6.結果:測定したクロトンバーマニカス
抽出物(試料11〜14)における、上記細胞増殖促進
指標を下記第5表に示す。
【0086】 表5 ───────────────────────────────── 試 料 増殖促進率(%) 効果 ───────────────────────────────── 試料11(1.0×10-8%) 5.3±6.3* あり 試料12(1.0×10-7%) 13.5±5.2** あり 試料13(1.0×10-6%) 15.5±3.1** あり 試料14(1.0×10-5%) 25.6±5.1** あり 対照試料 1.2±2.7 なし ───────────────────────────────── *;有意差p<0.05 **;有意差p<0.01 表5より明らかなように、本発明のクロトンバーマニカ
ス抽出物は、ヒト培養毛包上皮系細胞活性化試験におい
て有意な毛包上皮系細胞増殖促進効果を示した。
【0087】実使用試験 本発明試料例15 ヘアートニック (1) クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 1.0 (2) プロピレングリコール 5.0 (3) ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (4) 75%エタノール 残余 上記処方にて製造したヘアートニックについて実使用で
フケ、発毛、脱毛等の症状に対する効果を検討した。フ
ケ、発毛、脱毛等の症状を呈する10名の男性(年齢2
5才〜55才) に1日1〜2回、1〜3mlずつ4ヵ月
にわたって投与し、以下に述べる評価基準で、フケ防止
効果、発毛促進効果および脱毛防止効果を試験した。そ
の結果を表6に示す。
【0088】の結果を得た。表1から明らかなように、
このヘアートニックは発毛促進並びにフケ及び脱毛の防
止に対して優れた効果を奏する。
【0089】評価基準 (1)フケ防止効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないも
の。
【0090】有効:フケの発生が減少したもの。
【0091】著効:フケの発生が止まったもの。
【0092】(2)発毛効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないも
の。
【0093】有効:脱毛部の2/3以上に毛の新生が認
められるもの。
【0094】著効:脱毛部に毛が生えそろったもの。
【0095】(3)脱毛効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないも
の。
【0096】有効:脱毛の進行が減少したもの。
【0097】著効:脱毛が止まったもの。
【0098】 表6 ──────────────────────────────── 被験者 年齢 フケ 発毛 脱毛 ──────────────────────────────── 1 43 著効 有効 有効 2 32 著効 有効 有効 3 45 著効 有効 有効 4 37 有効 有効 無効 5 41 無効 有効 有効 6 28 有効 著効 著効 7 25 無効 有効 有効 8 55 有効 無効 有効 9 33 有効 有効 有効 10 27 無効 有効 著効 ──────────────────────────────── 表6から明らかなように、このヘアートニックは、発毛
促進、フケ防止および脱毛防止に対して優れた効果を奏
する。
【0099】以下に、種々の剤型の本発明による頭部用
組成物の処方例を実施例として説明する。
【0100】 実施例1 シャンプー ココイルメチルタウリンナトリウム 2.0 ポリオキシエチレン(8モル)オレイルアルコール 2.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0 エチレングリコール脂肪酸エステル 1.0 グリセリン 0.2 メントール 0.1 クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 1.0 香料 適量 プロピレングリコール 2.0 精製水 残部 実施例2 ヘアトリートメント 流動パラフィン 25.0 ステアリン酸 5.0 セタノール 5.0 ソルビタンモノオレエート 2.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 3.0 クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 0.5 1,3−ブチレングリコール 5.0 防腐剤 適量 精製水 残部 実施例3 ヘアートニック クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 1.0 ステアリルジメチルアミンオキシド 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0 95%エタノール 54.0 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにイオン交換水を加え、こ
れに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物
およびステアリルジメチルアミンオキシドを加えた後エ
キス乾燥物を加え、撹拌溶解した。
【0101】 実施例4 ヘアートニック グリセリン 2.0 L−メントール 0.1 クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 2.0 95%エタノール 54.0 香料 0.5 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにグリセリン、L−メント
ール、香料及びエキス乾燥物を加え、撹拌溶解した後、
イオン交換水を加えた。
【0102】 実施例5 ヘアートニック N−ヤシラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダ 0.2 クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 0.001 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0 95%エタノール 54.0 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにイオン交換水を加え、こ
れに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物
およびステアリルジメチルアミンオキシド及びN−ヤシ
ラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダを加えた後エ
キス乾燥物を加え、撹拌溶解した。
【0103】 実施例6 ヘアートニック グリセリン 2.0 L−メントール 0.1 クロトンバーマニカス抽出物から得られた活性フラクションA 0.1 95%エタノール 54.0 香料 0.5 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにグリセリン、L−メント
ール、香料及び活性フラクションAを加え、撹拌溶解し
た後、イオン交換水を加えた。
【0104】 実施例7 ヘアートニック ヒノキチオール 0.1 センブリエキス 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンE 0.01 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 クロトンバーマニカス抽出物から得られた活性フラクションA 0.1 界面活性剤 0.1 プロピレングリコール 2.0 70%エタノール 残余 実施例8 ヘアートニック ヒノキチオール 0.1 センブリエキス 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンE 0.01 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 クロトンバーマニカス抽出物(調製例1) 1.0 界面活性剤 0.1 プロピレングリコール 2.0 70%エタノール 残余
【0105】
【発明の効果】本発明の頭部用組成物は、優れた脱毛防
止効果、発毛促進効果等の養毛作用及びフケ、痒み抑制
作用を有するとともに、毛乳頭細胞あるいは毛包上皮系
細胞を活性化することによって、毛髪伸長の促進をする
等の優れた養毛効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う植物抽出物から有効成分濃度が高
められた画分と4α−TPAのHPLCの溶出パターン
を対比して示すグラフである。a)及びb)は、それぞ
れ「その他の調製例」で得られたフラクションAおよび
Bからのものであり、c)は比較の4α−TPAによる
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 正裕 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 岩渕 徳郎 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 石野 章博 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 辻 善春 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 真柄 綱夫 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ
    属(Croton)に属する植物からの抽出物を有効成分とし
    て含有する頭部用組成物。
  2. 【請求項2】 トウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ
    属(Croton)に属する植物がクロトンバーマニカス(学
    名:Croton birmanicus Muell. Arg.)である請求項1
    記載の頭部用組成物。
  3. 【請求項3】 該組成物が養毛料として使用される請求
    項1または2のいずれかに記載の頭部用組成物。
  4. 【請求項4】 トウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ
    属(Croton)に属する植物からの抽出物を有効成分とし
    て含有する毛乳頭細胞を活性化するための組成物。
  5. 【請求項5】 トウダイグサ科(Euphorbiaceae)ハズ
    属(Croton)に属する植物からの抽出物を有効成分とし
    て含有する毛周期における毛髪成長期を延長するための
    組成物。
JP10234880A 1997-08-21 1998-08-07 頭部用組成物 Withdrawn JPH11124317A (ja)

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JP9-239143 1997-08-21
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242323A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd ケラチノサイト増殖促進剤
WO2010106904A1 (ja) * 2009-03-18 2010-09-23 ライオン株式会社 育毛養毛剤、育毛養毛組成物、及びnt-4発現阻害剤
KR20200031730A (ko) * 2018-09-14 2020-03-25 대한민국(환경부 국립생물자원관장) 크로톤 포일라네이 추출물을 이용한 항진균용 조성물

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