JPH11123672A - 伸縮棒状具 - Google Patents

伸縮棒状具

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JPH11123672A
JPH11123672A JP30955397A JP30955397A JPH11123672A JP H11123672 A JPH11123672 A JP H11123672A JP 30955397 A JP30955397 A JP 30955397A JP 30955397 A JP30955397 A JP 30955397A JP H11123672 A JPH11123672 A JP H11123672A
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JP
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cylindrical body
small
diameter
groove
slider
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JP30955397A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Sedai
文彦 世代
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮棒状具の伸縮時に、複数の筒状体をがた
つかせずに軽い力で伸縮させ、しかも騒音の発生を抑制
すること。 【解決手段】 伸縮棒状具(柄11)において、大筒状
体11の内径部に中筒状体32を支える複数条のガイド
リブ41を突設するとともに、相隣るガイドリブ41に
挟まれて形成される空気流通溝42を備えてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃具の柄等とし
て用いられて好適な伸縮棒状具に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、清掃具の柄等として用いら
れる伸縮棒状具として、特願平9-57160 号のものを提案
している。この従来技術は、複数の筒状体を伸縮可能に
嵌合してなり、小径筒状体の先端部に設けたスライダが
大径筒状体の内径部に摺動可能に挿入されるものであ
る。この従来技術の伸縮棒状具の実施にあたっては、伸
縮棒状具の伸縮操作に際し、相嵌合せしめられている筒
状体の中の空気が収縮時には加圧され、伸長時には真空
化されて棒状具のスムースな伸縮を阻害することのない
ように、大径筒状体のエンドキャップに空気流通孔を開
口している。このエンドキャップは、相嵌合せしめられ
ている筒状体の内部空間を外部空間に連通し、棒状具の
伸縮時に、筒状体の中の空気を外部空間との間で出入自
在とし、棒状具をスムースに伸縮できるようにするもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では大径筒状体のエンドキャップに空気流通孔を設けて
いるため、以下の問題点がある。伸縮棒状具の伸縮時
に、大径筒状体の内径部に対して小径筒状体のスライダ
が滑る音、スライダの外周の突条部が大径筒状体の内径
部の伸び側ロック溝と縮み側ロック溝のそれぞれに係止
する高い音が、上述の空気流通孔から大きな音量で外部
に放出され、騒音となる。
【0004】尚、伸縮棒状具にあっては、複数の筒状体
が互いに伸縮するとき、それらの筒状体ががたつかずに
安定してスライドでき、且つ軽い力で摺動できることが
望まれる。
【0005】本発明の課題は、伸縮棒状具の伸縮時に、
複数の筒状体をがたつかせずに軽い力で伸縮させ、しか
も騒音の発生を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の筒状体を伸縮可能に嵌合し、一体として両端
を閉塞してなり、小径筒状体の先端部に設けたスライダ
が大径筒状体の内径部に摺動可能に挿入されてなる伸縮
棒状具であって、大径筒状体の内径部と小径筒状体の外
径部の少なくとも一方にそれらの軸方向に延びる複数条
のガイドリブを突設し、大径筒状体における小径筒状体
が出入する開口部側の内径部に、相隣るガイドリブに挟
まれて形成される空気流通溝を備えてなるようにしたも
のである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の伸縮棒状具が、清掃具の柄に用いられるようにした
ものである。
【0008】請求項1に記載の本発明によれば下記、
の作用がある。 大径筒状体の内径部(もしくは小径筒状体の外径部)
に突設されたガイドリブの間に形成される空気流通溝
が、伸縮棒状具の伸縮時に筒状体の内外に出入りする空
気の流通のための小隙間で長い経路を構成する。従っ
て、棒状具の伸縮時に、大径筒状体の内径部に対して小
径筒状体のスライダが滑る音、スライダの外周の突条部
が大径筒状体の内径部の伸び側ロック溝と縮み側ロック
溝のそれぞれに係止する高い音が、上述の空気流通溝の
小さく長い経路で低い音に変化する結果、騒音の発生を
抑制するものとなる。
【0009】複数の筒状体を互いに伸縮するとき、大
径筒状体(もしくは小径筒状体)のガイドリブが小径筒
状体(もしくは大径筒状体)を支えるので、それらの筒
状体が互いにがたつくことなく伸縮できる。また、大径
筒状体に対する小径筒状体の摺接面積も少なくなり、軽
い力で伸縮できるものとなる。
【0010】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 清掃具の柄として伸縮棒状具を用いた。従って、この
清掃具では、上記、を実現しながら、高い清掃位置
に対しては柄を伸ばし、低い清掃位置に対しては柄を縮
めることにより清掃作業性を向上し、或いは保管時には
コンパクトに縮めて収納性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の清掃具を示
す模式図、図2は清掃具の柄を示す模式図、図3は図2
のIII 部を示す模式図、図4は大筒状体のガイドリブと
空気流通溝を示す模式図、図5はスライダの変位状態を
示す模式図、図6は図5のVIA-VIA 、VIB-VIB 線に沿う
断面図、図7は柄の摺動状態を示す模式図、図8は中筒
状体のガイドリブと空気流通溝を示す模式図、図9はス
ライダを示す模式図、図10は第2実施形態の清掃具を
示す模式図、図11は大筒状体を示す模式図、図12は
スライダを示す模式図である。
【0012】(第1実施形態)(図1〜図10) 清掃具10は、柄11の先端部に設けたヘッド12に、
拭取り部14とはたき部15を備えた清掃布13を被着
して構成される。
【0013】清掃具10を使用する際には、まず柄11
にヘッド12を螺着する。次いで、ヘッド12に清掃布
13を被せるように装着するとともに固定し、清掃具1
0の組立を完了する。
【0014】そして、比較的面積の広いテーブル等は、
主として清掃布13の拭取り部14を利用して埃を拭き
取る。また、はたきとして使用する場合には、はたき部
15を利用して吸塵する。また、手元の拭き掃除には柄
11を縮めた状態で使用し、高いところや奥まった隙間
等の拭き掃除を行なうときには、柄11を伸長させた状
態で使用する。
【0015】清掃布13の汚れがひどくなった場合に
は、ヘッド12から清掃布13を分離させる。そして、
必要に応じて新規の清掃布に取り替えて清掃を行なう。
【0016】柄11は、 2本以上の複数本の筒状体、本
実施形態では大筒状体31、中筒状体32、小筒状体3
3の 3本の筒状体を主体として構成し、伸縮自在として
いる。大筒状体31と中筒状体32の間で、大筒状体3
1は大径筒状体、中筒状体32は小径筒状体を構成し、
中筒状体32と小筒状体33の間で、中筒状体32は大
径筒状体、小筒状体33は小径筒状体を構成する。各筒
状体31〜33の断面形状は円形に限らず、楕円形、多
角形等であっても良い。また、各筒状体31〜33の構
成材料は、熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル、ABS、
PE、PP、PET、アルミもしくはその合金製のもの
が好ましい。
【0017】柄11は、具体的には、図2〜図5に示す
如く、握り部となる大筒状体31の一端開口部側に設け
た拡径溝31Aにエンドキャップ34の圧入突部34A
を圧入し、中筒状体32の一端開口部側に設けた拡径溝
32Aに中スライダ35の圧入嵌合部35Aの圧入突部
35Bを圧入し、小筒状体33の一端開口部側に設けた
拡径溝33Aに小スライダ36の圧入嵌合部36Aの圧
入突部36Bを圧入している。そして、大筒状体31の
他端開口部から中筒状体32に圧入された中スライダ3
5を摺動可能に挿入し、中筒状体32の他端開口部から
小筒状体33に圧入された小スライダ36を摺動可能に
挿入することにて、筒状体31〜33を互いに伸縮可能
に嵌合している。更に、小筒状体33の他端開口部に設
けた雌ねじ部材に指かけ部37を介して、ヘッド12の
雄ねじ部材を接続している。尚、エンドキャップ34は
引かけ孔部34Bを有し、清掃具10をフック等の留め
具にかけることができるようにしてある。
【0018】(A) 大筒状体31と中筒状体32の間の回
転ロック手段と長さロック手段 ここで、中スライダ35は、図9に示す如く、中筒状体
32に圧入嵌合部35Aを介して固着された拡壁板状の
ボトム部35Cと、ボトム部35Cの外縁から短筒状に
伸びるスカート部35Dとを備える。
【0019】そして、回転ロック手段は、図3〜図6に
示す如く、中スライダ35のボトム部35Cの外周部で
周方向に 180度をなす直径方向2位置の軸方向に沿って
設けた狭幅溝35E及びスカート部35Dの周方向に 1
80度をなす直径方向2位置の軸方向に沿って狭幅溝35
Eと同軸をなすように設けた広幅溝35Fを、大筒状体
31の内径部で周方向に 180度をなす2位置のそれぞれ
にて軸方向全域に沿って延在したガイドリブ31Bに係
合せしめるものである。中スライダ35の狭幅溝35
E、広幅溝35Fを大筒状体31のガイドリブ31Bに
ガイドさせ、特に狭幅溝35Eをガイドリブ31Bに係
合させて両筒状体31、32を回転ロックする(図6
(A)、(B))。
【0020】また、長さロック手段は、図3〜図6に示
す如く、中スライダ35のスカート部35Dの外周で両
広幅溝35F、35Fを含む直径方向に直交する直径方
向2位置の周方向に沿って設けた突条部35Gを、大筒
状体31の両端寄り内径部のそれぞれに設けた伸び側ロ
ック溝31Cと縮み側ロック溝31Dのそれぞれに係合
せしめるものである。スライダ35の突条部35Gを大
筒状体31の伸び側ロック溝31Cに係合させて両筒状
体31、32を伸び位置にロックし(図4(A))、ス
ライダ35の突条部35Gを大筒状体31の縮み側ロッ
ク溝31Dに係合させて両筒状体31、32を縮み位置
にロックする(図4(C))。
【0021】尚、中筒状体32は、図7に示す如く、大
筒状体31の内径部を摺動して伸縮せしめられるとき、
中スライダ35の突条部35Gを大筒状体31の軸方向
中間部の内径部に摺接支持されるとともに、中筒状体3
2の中間外径部を大筒状体31の軸方向端部の内径部に
設けた後述するガイドリブ41に摺接支持され、結果と
して中筒状体32の軸方向の2位置を2点支持されるこ
とにて両筒状体31、32の軸ぶれを防ぐ。このとき、
中スライダ35の突条部35Gが設けられているスカー
ト部35Dは、広幅溝35Fの存在により大筒状体31
への嵌合摺接状態で縮径されて直径方向の弾発的拡径習
性を付与され、この弾発的拡径習性により突条部35G
を大筒状体31の内面に一定の圧力をもって安定的に摺
接せしめられる。そして、筒状体31、32が伸び位置
もしくは縮み位置のいずれかにセットされたとき、中ス
ライダ35の突条部35Gは大筒状体31の伸び側ロッ
ク溝31C、縮み側ロック溝31Dのいずれかに拡径状
態で納まって上述の弾発的拡径習性を一時的に喪失して
ストレスを解放され、これにより突条部35Gの不必要
な縮径維持によるへたりの発生を防止可能としている。
【0022】(B) 大筒状体31に設けたガイドリブ41
と空気流通溝42 大筒状体31における中筒状体32が出入する開口部側
端部の内径部には、図4に示す如く、大筒状体31の軸
方向に延びて中筒状体32の外径部を支える複数条の互
いに並行をなすガイドリブ41が突設されている。
【0023】そして、大筒状体31の内径部で、相隣る
ガイドリブ41、41に挟まれる部分を空気流通溝42
としている。図4(C)に空気流通溝42の溝深さd1
を示す。d1 は好ましくは3mm 以下であるが、これに限
定されず適宜設定できる。空気流通溝42は、大筒状体
31と中筒状体32の伸縮時に、筒状体31、32の中
の空気を外部空間との間で出入自在とし、大筒状体31
と中筒状体32をスムースに伸縮できるようにする。こ
のとき、大筒状体31に圧入したエンドキャップ34
と、中筒状体32に圧入した中スライダ35はともに閉
塞状とされ、筒状体31、32の中の空気は実質的に空
気流通溝42だけを通って外部空間との間で出入する。
【0024】(C) 中筒状体32と小筒状体33の間の回
転ロック手段と長さロック手段 即ち、小スライダ36は、中スライダ35と同様に、小
筒状体33に圧入嵌合部36Aを介して固着された拡壁
板状のボトム部36Cと、ボトム部36Cの外縁から短
筒状に伸びるスカート部36Dとを備える。
【0025】そして、回転ロック手段は、小スライダ3
6のボトム部36Cの外周部で周方向に 180度をなす直
径方向2位置の軸方向に沿って設けた狭幅溝36E、及
びスカート部36Dの周方向に 180度をなす直径方向2
位置の軸方向に沿って狭幅溝36Eと同軸をなすように
設けた広幅溝36Fを、中筒状体32の内径部で周方向
に 180度をなす2位置のそれぞれにて軸方向全域に沿っ
て延在したガイドリブ32Bに係合せしめるものであ
る。小スライダ36の狭幅溝36E、広幅溝36Fを中
筒状体32のガイドリブ32Bにガイドさせ、特に狭幅
溝36Eをガイドリブ32Bに係合させて両筒状体3
2、33を回転ロックする。
【0026】また、長さロック手段は、小スライダ36
のスカート部36Dの外周で両広幅溝36F、36Fを
含む直径方向に直交する直径方向2位置の周方向に沿っ
て設けた突条部36Gを、中筒状体32の両端寄り内径
部のそれぞれに設けた伸び側ロック溝32C(不図示)
と縮み側ロック溝32Dのそれぞれに係合せしめるもの
である。小スライダ36の突条部36Gを中筒状体32
の伸び側ロック溝32Cに係合させて両筒状体32、3
3を伸び位置にロックし、小スライダ36の突条部36
Gを中筒状体32の縮み側ロック溝32Dに係合させて
両筒状体32、33を縮み位置にロックする。
【0027】尚、小筒状体33は、中筒状体32の内径
部を摺動して伸縮せしめられるとき、小スライダ36の
突条部36Gを中筒状体32の軸方向中間部の内径部に
摺接支持されるとともに、小筒状体33の中間外径部を
中筒状体32の軸方向端部の内径部に設けた後述するガ
イドリブ51に摺接支持され、結果として小筒状体33
の軸方向の2位置を2点支持されることにて両筒状体3
2、33の軸ぶれを防ぐ。このとき、小スライダ36の
突条部36Gが設けられているスカート部36Dは、広
幅溝36Fの存在により中筒状体32への嵌合摺接状態
で縮径されて直径方向の弾発的拡径習性を付与され、こ
の弾発的拡径習性機能により突条部36Gを中筒状体3
2の内面に一定の圧力をもって安定的に摺接せしめられ
る。そして、筒状体32、33が伸び位置もしくは縮み
位置のいずれかにセットされたとき、小スライダ36の
突条部36Gは中筒状体32の伸び側ロック溝32C、
縮み側ロック溝32Dのいずれかに拡径状態で納まって
上述の弾発的拡径習性を一時的に喪失してストレスを解
放され、これにより突条部36Gの不必要な縮径維持に
よるへたりの発生を防止可能としている。
【0028】(D) 中筒状体32に設けたガイドリブ51
と空気流通溝52 中筒状体32における小筒状体33が出入する開口部側
の端部の内径部には、図8に示す如く、中筒状体32の
軸方向に延びて小筒状体33の外径部を支える複数条の
互いに並行をなすガイドリブ51が突設されている。
【0029】そして、中筒状体32の内径部で、相隣る
ガイドリブ51、51に挟まれる部分を空気流通溝52
としている。図8(C)に空気流通溝52の溝深さd2
を示す。d2 は好ましくは3mm 以下であるが、これに限
定されず適宜設定できる。空気流通溝52は、中筒状体
32と小筒状体33の伸縮時に、筒状体32、33の中
の空気を外部空間との間で出入自在とし、中筒状体32
と小筒状体33をスムースに伸縮できるようにする。こ
のとき、中筒状体32に圧入した中スライダ35と、小
筒状体33に圧入した小スライダ36はともに閉塞状と
され、筒状体32、33の中の空気は実質的に空気流通
溝52だけを通って内部空間との間で出入する。
【0030】また、上記ガイドリブ41、51の長さ
は、好ましくは筒状体31、32の最大直径の1/3 以
上、筒状体31、32の全長の2/3 以下である。ガイド
リブ長さが筒状体の直径の1/3 以下だと、伸長時の棒の
曲げ強度が低下する虞れがあり、ガイドリブ長さが筒状
体全長の2/3 以上だと、柄11の伸長長さが短くなり、
高いところや奥まった隙間等の拭き掃除を行なうときに
不便になる。
【0031】更に、筒状体31、32の断面積に対する
空気流通溝42、52の断面積の割合は好ましくは 1〜
30%、より好ましくは 5〜15%である。 1%以下だと空
気が逃げられず伸縮の阻害になる。30%以上だと伸縮時
の防音にはならない。
【0032】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。尚、以下の作用の説明においては、柄11にお
いて、大筒状体31と中筒状体32の相伸縮構造部分を
代表として説明するが、中筒状体32と小筒状体33の
相伸縮構造部分においても同様である。
【0033】大筒状体31の内径部に突設されたガイ
ドリブ41の間に形成される空気流通溝42が、清掃具
10の伸縮時に筒状体31、32の内外に出入りする空
気の流通のための小隙間で長い経路を構成する。従っ
て、清掃具10の伸縮時に、大筒状体31の内径部に対
して中筒状体32の中スライダ35が滑る音、中スライ
ダ35の外周の突条部35Gが大筒状体31の内径部の
伸び側ロック溝31Cと縮み側ロック溝31Dのそれぞ
れに係止する高い音が、上述の空気流通溝42の小さく
長い経路で低い音に変化する結果、騒音の発生を抑制さ
れるものとなる。
【0034】筒状体31、32を互いに伸縮する時、
大筒状体31のガイドリブ41が中筒状体32を支える
ので、それらの筒状体31、32が互いにがたつくこと
なく伸縮できる。また、大筒状体31に対する中筒状体
32の摺接面積も少なくなり、軽い力で伸縮できるもの
となる。
【0035】清掃具10の柄11として清掃具10を
用いた。従って、この清掃具10では、上記、を実
現しながら、高い清掃位置に対しては柄11を伸ばし、
低い清掃位置に対しては柄11を縮めることにより清掃
作業性を向上し、或いは保管時にはコンパクトに縮めて
収納性を向上できる。
【0036】尚、本実施形態にあっては、以下の作用も
ある。 大筒状体31のガイドリブ41と中筒状体32に設け
た中スライダ35の狭幅溝35Eとの係合により回転ロ
ックでき、大筒状体31のロック溝31C、31Dと中
筒状体32に設けた中スライダ35の突条部35Gとの
係合により長さロックできる。このとき、回転ロック手
段を構成するガイドリブ41と中スライダ35の狭幅溝
35E、長さロック手段を構成するロック溝31C、3
1Dと中スライダ35の突条部35Gは、それらの筒状
体31、32の内部に設けられるもので、外観を損なう
ことがない。
【0037】回転ロック手段を構成するように大筒状
体31のガイドリブ41に係合する中スライダ35側の
溝(狭幅溝35E)が、中スライダ35のボトム部35
Cに設けられているので、溝幅及び溝位置(大筒状体3
1の直径方向の溝位置)がボトム部35Cまわりで安定
しており、ガイドリブ41によるガイドの安定、換言す
ればがたなく回転ロックできる。これに反して、中スラ
イダ35のスカート部35Dに設けた溝(広幅溝)だけ
を回転ロックのためにガイドリブ41に係合させる溝と
する場合には、伸び側もしくは縮み側でスカート部35
Dの突条部35Gが長さロックのために大筒状体31の
ロック溝31C、31Dに係合して、スカート部35D
がその突条部35Gを含む直径方向に拡径し、その反対
の広幅溝を含む直径方向で縮径するとき、広幅溝の溝幅
は大筒状体31のガイドリブ41より広幅になって溝幅
方向にがたを生じ、広幅溝の溝位置(大筒状体31の直
径方向の溝位置)は大筒状体31の内面から浮き上がっ
てガイドリブ41から外れ易くなる。
【0038】中筒状体32に設けた中スライダ35の
突条部35Gをそのスカート部35Dに設け、そのスカ
ート部35Dに広幅溝を設けたので、スカート部35D
の直径を弾発的に拡縮でき、長さロック位置で、中スラ
イダ35の突条部35Gを大筒状体31のロック溝31
C、31Dとの係合から軽く外すことができる。
【0039】長さロック時に、中筒状体32に設けた
中スライダ35の突条部35Gが大筒状体31のロック
溝31C、31Dに係合して広がり、中スライダ35の
ストレスを解放できるので、中スライダ35におけるス
カート部35Dの上記の弾発的拡縮機能の劣化を防止
できる。中スライダ35のスカート部35Dに設けてあ
る突条部35Gを大筒状体31の内面でずっと押えて、
スカート部35Dの直径を縮径し続けておくと、上記
の弾発的拡径機能が劣化するものとなる。
【0040】柄11を多段化する場合に、各筒状体3
1、32は、相嵌合せしめられる他の筒状体31、32
との間で回転ロックを行なうための手段(大筒状体31
側ではガイドリブ41、中筒状体32側では中スライダ
35の狭幅溝35E)だけ、及び長さロックを行なうた
めの手段(大筒状体31側ではロック溝31C、31
D、中筒状体32側では中スライダ35の突条部35
G)だけを備えれば足り、多段化による格別の困難を伴
うことがない。
【0041】(第2実施形態)(図10〜図12) 第2実施形態が第1実施形態と実質的に異なる点は、下
記(a) 、(b)の通りである。 (a) 大筒状体31と中筒状体32の回転ロック構造(中
筒状体32と小筒状体33も同じ) 大筒状体31のガイドリブ31Bを、大筒状体31の内
径部の周方向に120 度をなす3位置のそれぞれにて軸方
向に沿って延在した。そして、中スライダ35の狭幅溝
35Eは、ボトム部35Cの外周部で周方向に 120度を
なす3位置の軸方向に沿って設けられ、中スライダ35
の広幅溝35Fは、スカート部35Dの周方向に 120度
をなす3位置の軸方向に沿って狭幅溝35Eと同軸に設
けられた。
【0042】これにより、中スライダ35の各 3個の狭
幅溝35D、広幅溝35Fを大筒状体31の 3個のガイ
ドリブ31Bのそれぞれにガイドさせ、特に 3個の狭幅
溝35Eを 3個のガイドリブ31Bのそれぞれに係合さ
せて両筒状体31、32を回転ロックする。
【0043】(b) 大筒状体31と中筒状体32の長さロ
ック構造(中筒状体32と小筒状体33も同じ) 中スライダ35の突条部35Gを、中スライダ35のス
カート部35Dの外周で 3個の広幅溝35Fによって隔
てられる3位置に設けた。中スライダ35の 3個の突条
部35Gのそれぞれを大筒状体31の伸び側ロック溝3
1に係合させて両筒状体31、32を伸び位置にロック
し、その突条部35Gのそれぞれを大筒状体31の縮み
側ロック溝31Dに係合させて両筒状体31、32を縮
み位置にロックする。
【0044】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の清掃具10は、小径筒状体の外径部にガイドリブ
を設け、或いは大径筒状体の内径部と小径筒状体の外径
部の両方にガイドリブを設けるものであっても良い。ま
た、大中小の 3本の筒状体からなるものに限らず、 2本
もしくは 4本以上の筒状体からなるものであっても良
い。
【0045】また、長さロック手段は、例えば大筒状体
31と中筒状体32の伸縮長さ範囲の最大伸長位置、最
小伸縮位置に限らず、中間伸縮位置(単一位置もしくは
複数位置)に設け、柄11の長さロック段階の多段階化
を図っても良い。
【0046】また、筒状体に設けられるガイドリブは、
直線状に限らず、らせん状等の曲線状からなるものであ
っても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、伸縮棒状
具の伸縮時に、複数の筒状体をがたつかせずに軽い力で
伸縮させ、しかも騒音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の清掃具を示す模式図であ
る。
【図2】図2は清掃具の柄を示す模式図である。
【図3】図3は図2のIII 部を示す模式図である。
【図4】図4は大筒状体のガイドリブと空気流通溝を示
す模式図である。
【図5】図5はスライダの変位状態を示す模式図であ
る。
【図6】図6は図5のVIA-VIA 、VIB-VIB 線に沿う断面
図である。
【図7】図7は柄の摺動状態を示す模式図である。
【図8】図8は中筒状体のガイドリブと空気流通溝を示
す模式図である。
【図9】図9はスライダを示す模式図である。
【図10】図10は第2実施形態の清掃具を示す模式図
である。
【図11】図11は大筒状体を示す模式図である。
【図12】図12はスライダを示す模式図である。
【符号の説明】
10 清掃具 11 柄(伸縮棒状具) 31 大筒状体 32 中筒状体 33 小筒状体 41、51 ガイドリブ 42、52 空気流通溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の筒状体を伸縮可能に嵌合し、一体
    として両端を閉塞してなり、 小径筒状体の先端部に設けたスライダが大径筒状体の内
    径部に摺動可能に挿入されてなる伸縮棒状具であって、 大径筒状体の内径部と小径筒状体の外径部の少なくとも
    一方にそれらの軸方向に延びる複数条のガイドリブを突
    設し、 大径筒状体における小径筒状体が出入する開口部側の内
    径部に、相隣るガイドリブに挟まれて形成される空気流
    通溝を備えてなることを特徴とする伸縮棒状具。
  2. 【請求項2】 清掃具の柄に用いられる請求項1記載の
    伸縮棒状具。
JP30955397A 1997-10-24 1997-10-24 伸縮棒状具 Withdrawn JPH11123672A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222173A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Barnes Group Inc テールゲートスタビライザー
US7219386B2 (en) 2002-07-22 2007-05-22 Uni-Charm Corporation Holding device and cleaning tool with the holding device
JP2015023976A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 花王株式会社 棒状具

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