JPH11123243A - 無針注射器 - Google Patents

無針注射器

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JPH11123243A
JPH11123243A JP30940197A JP30940197A JPH11123243A JP H11123243 A JPH11123243 A JP H11123243A JP 30940197 A JP30940197 A JP 30940197A JP 30940197 A JP30940197 A JP 30940197A JP H11123243 A JPH11123243 A JP H11123243A
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cylinder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空打ちを行っても作動不能に陥ることのない無
針注射器を提供する。 【解決手段】第1の弾性部材10の弾力によるシリンダに
挿入されるピストン3の薬液注出口側に向かう変位は、
そのシリンダに固定可能な筒状ガイド8の周壁の貫通孔
8aの内周により筒状ガイド径方向に変位可能に保持され
るボール12が、そのピストン3の外周の嵌入部に嵌入さ
れることで阻止され、この状態で、そのピストン3の往
復移動方向に沿い往復移動可能なリリース部材11と、筒
状ガイド8に往復移動可能に挿入されるバネ受け16との
間の第2の弾性部材15の弾力により、そのピストン3の
他端にバネ受け16の一端が押し付けられる。そのリリー
ス部材11を、ボール12の筒状ガイド8外方への変位の許
容位置に変位させると、ピストン3が薬液注出口2aに
向かい移動する。そのバネ受け16の一端面とピストン3
の他端面との中の一方に凸部16eが他方に凹部3eが、
互いに嵌合可能に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用等に用いら
れる無針注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に示す無針注射器101は、シリ
ンダ102に往復移動可能に挿入されるピストン103
に、そのシリンダ102の一端の薬液注出口102a側
に向かう弾力を作用させる第1の弾性部材110を備
え、その弾力によりピストン103を移動させることで
薬液を注出する。
【0003】すなわち、その無針注射器101は、その
シリンダ102に固定可能、かつ、そのピストン103
が往復移動可能に挿入される筒状ガイド108と、その
筒状ガイド108の周壁に形成された貫通孔108aの
内周によって、その筒状ガイド108の径方向に変位可
能に保持されるボール112と、その筒状ガイド108
に対して前記ピストン103の往復移動方向に沿って往
復移動可能なリリース部材111と、その筒状ガイド1
08に前記ピストン103の往復移動方向に沿って往復
移動可能に挿入されるバネ受け116と、そのリリース
部材111とバネ受け116との間に配置される第2の
弾性部材115とを備える。
【0004】そのピストン103の外周に前記ボール1
12が嵌入可能な嵌入部103c′が、その嵌入状態に
おいて前記シリンダ102に対するピストン103の移
動が前記第1の弾性部材110の弾力に抗して阻止され
るように形成される。その嵌入部103c′に前記ボー
ル112が嵌入された状態で、そのピストン103の一
端とシリンダ102とで囲まれる薬液充填空間120が
形成可能とされている。
【0005】その嵌入部103c′に前記ボール112
が嵌入された状態で、そのピストン103の他端に前記
バネ受け116の一端が前記第2の弾性部材115の弾
力により押し付けられ、また、前記リリース部材111
は前記ボール112の筒状ガイド108外方への変位を
阻止する位置に配置可能とされている。前記リリース部
材111を、前記第2の弾性部材115の弾力に抗して
前記ボール112の筒状ガイド108外方への変位を許
容する位置に変位させることで、前記第1の弾性部材1
10の弾力により前記ピストン103が前記薬液注出口
102a側に向かい移動可能とされる。そのピストン1
03の移動により、その薬液注出口102aから薬液を
注出することができる。
【0006】そのピストン103の薬液注出口102a
側に向かう移動により、そのピストン103の他端は前
記貫通孔108aよりも前記薬液注出口102a側に変
位可能とされている。これにより、無針注射器101が
必要以上に長くなることはない。また、そのピストン1
03の薬液注出口102a側に向かう移動により、その
バネ受け116は前記ボール112が筒状ガイド108
の内方へ変位するのを阻止する位置に変位可能とされて
いる。これにより、前記ボール112が筒状ガイド10
8の内部に入り込み、無針注射器101が作動不能に陥
るのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記無針注射器101
においては、ピストン103の外周の嵌入部103c′
にボール112が嵌入された状態で、シリンダ102に
対するピストン103の移動が第1の弾性部材110の
弾力に抗して阻止されると共に、薬液充填空間120が
形成可能とされている。そのため、その薬液充填空間1
20に薬液が充填されていない状態であっても、リリー
ス部材111を前記ボール112の筒状ガイド108外
方への変位を許容する位置に変位させることで、前記第
1の弾性部材110の弾力により前記ピストン103は
前記薬液注出口102a側に向かい移動する。すなわ
ち、いわゆる空打ちと呼ばれる誤操作が行われる可能性
がある。この場合、薬液注出口102aからの薬液の注
出抵抗が作用しないため、ピストン103の移動速度は
極めて大きくなる。
【0008】そのようにピストン103の移動速度が極
めて大きい場合、前記ボール112が筒状ガイド108
の内方へ変位するのを阻止する位置までのバネ受け11
6の移動速度は相対的に小さくなる。そうすると、図1
1に示すように、そのバネ受け116の一端面とピスト
ン103の他端面との間に隙間が生じるため、そのボー
ル112が筒状ガイド108の内部に入り込み、無針注
射器101が作動不能に陥るという問題がある。
【0009】本発明は、上記問題を解決することのでき
る無針注射器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の無針注射器は、
シリンダと、そのシリンダに往復移動可能に挿入される
ピストンと、そのピストンに、そのシリンダの一端の薬
液注出口側に向かう弾力を作用させる第1の弾性部材
と、そのシリンダに固定可能、かつ、そのピストンが往
復移動可能に挿入される筒状ガイドと、その筒状ガイド
の周壁に形成された貫通孔の内周によって、その筒状ガ
イドの径方向に変位可能に保持されるボールと、その筒
状ガイドに対して前記ピストンの往復移動方向に沿って
往復移動可能なリリース部材と、その筒状ガイドに前記
ピストンの往復移動方向に沿って往復移動可能に挿入さ
れるバネ受けと、そのリリース部材とバネ受けとの間に
配置される第2の弾性部材とを備える。そのピストンの
外周に前記ボールが嵌入可能な嵌入部が、その嵌入状態
において前記シリンダに対するピストンの移動が前記第
1の弾性部材の弾力に抗して阻止されるように形成され
る。その嵌入部に前記ボールが嵌入された状態で、その
ピストンの一端とシリンダとで囲まれる薬液充填空間が
形成可能とされている。その嵌入部に前記ボールが嵌入
された状態で、そのピストンの他端に前記バネ受けの一
端が前記第2の弾性部材の弾力により押し付けられる。
その嵌入部に前記ボールが嵌入された状態で、前記リリ
ース部材は前記ボールの筒状ガイド外方への変位を阻止
する位置に配置可能とされている。前記リリース部材
を、前記第2の弾性部材の弾力に抗して前記ボールの筒
状ガイド外方への変位を許容する位置に変位させること
で、前記第1の弾性部材の弾力により前記ピストンが前
記薬液注出口側に向かい移動可能とされる。そのピスト
ンの薬液注出口側に向かう移動により、そのピストンの
他端は前記貫通孔よりも前記薬液注出口側に変位可能と
されると共に、そのバネ受けは前記ボールの筒状ガイド
内方への変位を阻止する位置に変位可能とされる。その
バネ受けの一端面とピストンの他端面との中の一方に凸
部が他方に凹部が、互いに嵌合可能に形成されている。
【0011】本発明の構成によれば、ピストンの薬液注
出口側に向かう移動速度が極めて大きく、ボールが筒状
ガイドの内方へ変位するのを阻止する位置までのバネ受
けの移動速度が相対的に小さい場合でも、バネ受けの一
端面とピストンの他端面との中の一方に形成された凸部
により、そのバネ受けの一端面とピストンの他端面との
間の隙間を小さくし、あるいはなくすことができる。こ
れにより、そのボールが筒状ガイドの内部に入り込むの
を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0013】図1の(1)、(2)、図2に示す無針注
射器1は、シリンダ2と、このシリンダ2に往復移動可
能に挿入されたピストン3とを備える。
【0014】そのシリンダ2の一端はオリフィス状の薬
液注出口2aとされている。そのシリンダ2の他端に筒
状の第1グリップ4が一体化され、その第1グリップ4
に目盛り指示リング5が一体化されている。
【0015】そのピストン3は、先端が尖鋭の第1部材
3aと、この第1部材3aに連結された第2部材3b
と、この第2部材3bにねじ合わされた第3部材3cと
を有し、その第1部材3aの外周にシール部材3a′が
取り付けられている。その第1部材3aと第2部材3b
とは、第2部材3bに形成された凹部に第1部材3aか
ら突出する引っ掛け部が遊びを介して嵌め込まれること
で連結されている。
【0016】その第1グリップ4の内周に形成された雌
ねじ部4aに、シース6の一端が雄ねじ部6aを介して
ねじ合わされている。そのシース6の外周にスケール6
bが設けられている。そのシース6の他端外周に筒状の
第2グリップ7が一体化され、他端内周に筒状ガイド8
の一端側が一体化されている。これにより、その筒状ガ
イド8はシリンダ2に固定可能とされると共に、その第
1グリップ4の雌ねじ部4aに対してシース6の雄ねじ
部6aを回転させることでシリンダ2に対して移動可能
とされている。その筒状ガイド8に上記ピストン3の第
3部材3cが往復移動可能に挿入されている。その筒状
ガイド8に形成されたフランジと、ピストン3の第3部
材3cに形成されたフランジとにより、圧縮コイルバネ
(第1の弾性部材)10が受けられ、そのバネ10によ
りピストン3に上記薬液注出口2aに向かう弾力が作用
する。
【0017】その第2グリップ7に、筒状のリリースボ
タン(リリース部材)11が、上記筒状ガイド8に対し
て上記ピストン3の往復移動方向に沿って往復移動可能
に挿入されている。そのリリースボタン11の内部にお
いて、上記筒状ガイド8の周壁に周方向間隔をおいて形
成された4つの貫通孔8aの内周によって、4個のボー
ル12が筒状ガイド8の径方向に変位可能に保持されて
いる。それら各ボール12の径は、上記ピストン3の第
3部材3cの外周に形成された周溝状の嵌入部3c′に
嵌入可能な寸法とされている。そのボール12の嵌入部
3c′への嵌入により、上記シリンダ2に対するピスト
ン3の移動が上記バネ10の弾力に抗して阻止される。
その嵌入部3c′の内面の半薬液注出口2a側は、薬液
注出口2aへの移動時にボール12を筒状ガイド8の外
方へ導くように傾斜する。
【0018】その筒状ガイド8の他端に、上記ピストン
の往復移動方向に沿って往復移動可能にバネ受け16が
挿入される。そのバネ受け16は有底筒状で、開口周縁
から突出するフランジが筒状ガイド8の他端面に接する
ことで筒状ガイド8内に落ち込むのが防止されている。
そのバネ受け16と上記リリースボタン11との間に配
置されるリリース用圧縮コイルバネ(第2の弾性部材)
15が、そのリリースボタン11の内端面から延びるバ
ネ保持部に巻き付けられ、そのリリースボタン11とバ
ネ受け16とにより受けられている。上記嵌入部3c′
にボール12が嵌入された状態で、そのリリース用圧縮
コイルバネ15の弾力によりピストン3の他端にバネ受
け16の一端が押し付けられる。
【0019】図1、図10の(1)は、リリースボタン
11をリリース用圧縮コイルバネ15の弾力に抗して押
した状態を示す。この状態において、各ボール12より
も無針注射器1の先端側に位置するボール押さえ部11
aが、そのリリースボタン11の端部に設けられてい
る。この状態では、リリースボタン11は、上記ボール
12が筒状ガイド8外方へ変位するのを許容する。その
ボール押さえ部11aの半薬液注出口2a側の面は、薬
液注出口2aと反対側に変位する際に、ボール12を筒
状ガイド8の内方に導くように傾斜する。
【0020】上記第2グリップ7の端面に、円弧状のス
トッパ17とセーフティストッパ18とが、リングを構
成するように取り付けられている。そのストッパ17は
第2グリップ7に固定され、セーフティストッパ18は
第2グリップ7に対し軸18a中心に揺動可能に取り付
けられている。図5の(1)、(2)に示すように、そ
のセーフティストッパ18は、上記リリースボタン11
の上部外周に形成された周溝11bに挿入可能な凸部1
8bを有する。
【0021】薬液注出口2aの反対側から見て、その第
1グリップ4に対し第2グリップ7を時計方向に回転さ
せると、図3の(1)、(2)、図4、図10の(2)
に示すように、その第2グリップ7と一体のシース6
が、雌ねじ部4aと雄ねじ部6aとを介して第1グリッ
プ4への進入方向に変位し、そのシース6と一体の筒状
ガイド8がピストン3に対し変位する。これにより、圧
縮コイルバネ10が圧縮され、ボール12が筒状ガイド
8の貫通孔8aだけでなくピストン3の嵌入部3c′に
も嵌まり込む。また、そのピストン3によりリリースボ
タン11がバネ受け16とリリース用圧縮コイルバネ1
5を介し押されることで第2グリップ7に対し変位す
る。その変位により、そのリリースボタン11のボール
押さえ部11aの位置とボール12の位置とが一致し、
ボール12の外方への変位が阻止される。すなわち、そ
の嵌入部3c′にボール12が嵌入された状態で、リリ
ースボタン11はボール12が筒状ガイド8の外方へ変
位するのを阻止する位置に配置される。これにより、圧
縮コイルバネ10により弾力を付与された状態でピスト
ン3はシリンダ2に対して変位しないように保持され
る。
【0022】また、セーフティストッパ18の凸部18
bの位置とリリースボタン11の周溝11bの位置とが
一致する。図5の(1)、(2)に示すように、そのセ
ーフティストッパ18を揺動させることで、その凸部1
8bが周溝11bに嵌まり込み、リリースボタン11は
変位不能に保持され、誤動作が防止される。
【0023】次に、薬液注出口2aの反対側から見て、
その第2グリップ7に対し第1グリップ4を時計方向に
回転させると、図6の(1)、(2)、図7に示すよう
に、その第2グリップ7と一体のシース6が、雌ねじ部
4aと雄ねじ部6aとを介して第1グリップ4から抜け
出る方向に変位する。この際、そのシース6と一体の筒
状ガイド8はボール12を介してピストン3と一体化さ
れているので、そのピストン3はシリンダ2から抜け出
る方向に変位する。これにより、上記嵌入部3c′にボ
ール12が嵌入された状態で、そのシリンダ2の一端と
ピストン3とで囲まれる薬液充填空間20を形成するこ
とができる。従って、第2グリップ7に対し第1グリッ
プ4を時計方向に回転させる際に、シリンダ2の先端の
薬液注出口2aが薬液容器21内の薬液22に接するよ
うにすることで、図8に示すように、その薬液22は薬
液注出口2aを介し薬液充填空間20に吸引される。そ
の薬液充填空間20への薬液22の充填量は、前記スケ
ール6bに対する指示リング5の位置に基づき管理でき
る。
【0024】その薬液充填空間20に薬液22を所定量
充填させた後に、シリンダ2の先端の薬液注出口2aを
身体の注射部位に当て、セーフティストッパ18を揺動
させて凸部18bをリリースボタン11の周溝11bか
ら抜き出し、リリースボタン11を押す。そうすると、
図9の(1)、(2)に示すように、そのリリースボタ
ン11のボール押さえ部11aがボール12よりもシリ
ンダ2の先端側に変位する。すなわち、そのリリースボ
タン11は、リリース用圧縮コイルバネ15の弾力に抗
して、上記ボール12が筒状ガイド8の外方へ変位する
のを許容する位置に変位する。これにより、圧縮コイル
バネ10の弾力によりボール12がピストン3の嵌入部
3c′から抜け出し、ピストン3の保持が解除されるの
で、圧縮コイルバネ10の弾力によりピストン3はシリ
ンダ2内を薬液注出口2aに向かい移動し、薬液22は
薬液注出口2aから注射部位25の皮下に注入される。
【0025】そのピストン3の薬液注出口2a側に向か
う移動により、そのピストン3の他端は筒状ガイド8の
貫通孔8aよりも薬液注出口2a側に変位可能とされる
と共に、上記バネ受け16は上記ボール12が筒状ガイ
ド8の内方へ変位するのを阻止する位置に変位可能とさ
れている。
【0026】図10の(1)、(2)、(3)に示すよ
うに、そのバネ受け16の一端面に凸部16eが形成さ
れ、そのピストン3の他端面に凹部3eが形成され、そ
の凸部16eと凹部3eは互いに嵌合可能に形成されて
いる。なお、その凸部16eの外周面とバネ受け16の
外周面とは、バネ受け16の薬液注出口2aに向かう変
位によりボール12が筒状ガイド8の外方に導かれるよ
うに滑らかな曲面により連なるものとされる。
【0027】その圧縮コイルバネ10の弾力により移動
するピストン3がシリンダ2と衝突するのを防止可能な
エアダンパ30が、そのシリンダ2とピストン3との間
に設けられている。そのエアダンパ30は、その弾力に
よりピストン3が設定距離だけ移動した時点で、そのピ
ストン3に形成された大径部3′の端面と、そのシリン
ダ2に形成されたポケット2′の内面とにより囲まれる
ことで形成される空気室31と、その空気室31から上
記弾力によるピストン3の移動に伴い空気を流出可能な
空気絞り部とを有する。その空気絞り部は、そのピスト
ン3の大径部3′の外周とシリンダ2の内周との間の隙
間(図示省略)により構成される。これにより、その弾
力により移動するピストン3の大径部3′がシリンダ2
のポケット2′に進入して空気室31が形成された時点
でピストン3が減速を開始し、その空気室31から空気
絞り部を介して空気が流出するに従いピストン3の移動
速度は次第に減速され、所定量の薬液22の注射が完了
した時点でピストン3は停止する。これにより、そのエ
アダンパ30によりピストン3とシリンダ2との衝突が
避けられ、衝突音の発生が防止される。なお、その空気
室31を形成する時点のピストン3の移動距離と、その
空気絞り部を構成するシリンダ2とピストン3との間の
隙間の寸法は、所定量の薬液22の注射が完了した時点
でピストン3が停止するように設定すればよい。また、
そのシリンダ2とピストン3との間の隙間の寸法は、ピ
ストン3が弾力により移動する際に径方向に振れても、
大径部3′がポケット2′の周縁に衝突しないように設
定する。
【0028】上記構成によれば、薬液充填空間20に薬
液22を充填することなく空打ちを行うことにより、ピ
ストン3の薬液注出口2a側に向かう移動速度が極めて
大きく、ボール12が筒状ガイド8の内方へ変位するの
を阻止する位置までのバネ受け16の移動速度が相対的
に小さい場合でも、図10の(3)に示すように、バネ
受け16の一端面に形成された凸部16eにより、その
バネ受け16の一端面とピストン3の他端面との間の隙
間を小さくし、あるいはなくすことができる。これによ
り、そのボール12が筒状ガイド8の内部に入り込むの
を防止でき、無針注射器1が作動不能に陥るのを防止で
きる。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、バネ受けの一端面に凹部を形成し、その凹
部に嵌合する凸部をピストンの他端面に形成してもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、空打ちを行っても作動
不能に陥るのを防止できる無針注射器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の無針注射器の非使用状態の
(1)は平面図、(2)は断面図
【図2】本発明の実施形態の無針注射器の非使用時の側
面図
【図3】本発明の実施形態の無針注射器の薬液充填前の
状態の(1)は平面図、(2)は断面図
【図4】本発明の実施形態の無針注射器の薬液充填前の
状態の側面図
【図5】本発明の実施形態の無針注射器のセーフティス
トッパの機能を示す(1)は平面図、(2)は断面図
【図6】本発明の実施形態の無針注射器の薬液充填中の
状態の(1)は平面図、(2)は断面図
【図7】本発明の実施形態の無針注射器の薬液充填中の
状態の側面図
【図8】本発明の実施形態の無針注射器の薬液充填状態
を示す部分断面図
【図9】本発明の実施形態の無針注射器の薬液注射中の
状態の(1)は平面図、(2)は断面図
【図10】本発明の実施形態の無針注射器の(1)は非
使用状態の要部の断面図、(2)は薬液充填前の状態の
断面図、(3)は空打ちを行った場合の要部の断面図
【図11】従来の無針注射器の部分断面図
【図12】従来の無針注射器の断面図
【符号の説明】
1 無針注射器 2 シリンダ 2a 薬液注出口 3 ピストン 3e 凹部 8 筒状ガイド 8a 貫通孔 10 圧縮コイルバネ(第1の弾性部材) 11 リリースボタン 12 ボール 15 リリース用圧縮コイルバネ(第2の弾性部材) 16 バネ受け 16e 凸部 20 薬液充填空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、 そのシリンダに往復移動可能に挿入されるピストンと、 そのピストンに、そのシリンダの一端の薬液注出口側に
    向かう弾力を作用させる第1の弾性部材と、 そのシリンダに固定可能、かつ、そのピストンが往復移
    動可能に挿入される筒状ガイドと、 その筒状ガイドの周壁に形成された貫通孔の内周によっ
    て、その筒状ガイドの径方向に変位可能に保持されるボ
    ールと、 その筒状ガイドに対して前記ピストンの往復移動方向に
    沿って往復移動可能なリリース部材と、 その筒状ガイドに前記ピストンの往復移動方向に沿って
    往復移動可能に挿入されるバネ受けと、 そのリリース部材とバネ受けとの間に配置される第2の
    弾性部材とを備え、 そのピストンの外周に前記ボールが嵌入可能な嵌入部
    が、その嵌入状態において前記シリンダに対するピスト
    ンの移動が前記第1の弾性部材の弾力に抗して阻止され
    るように形成され、 その嵌入部に前記ボールが嵌入された状態で、そのピス
    トンの一端とシリンダとで囲まれる薬液充填空間が形成
    可能とされ、 その嵌入部に前記ボールが嵌入された状態で、そのピス
    トンの他端に前記バネ受けの一端が前記第2の弾性部材
    の弾力により押し付けられ、 その嵌入部に前記ボールが嵌入された状態で、前記リリ
    ース部材は前記ボールの筒状ガイド外方への変位を阻止
    する位置に配置可能とされ、 前記リリース部材を、前記第2の弾性部材の弾力に抗し
    て前記ボールの筒状ガイド外方への変位を許容する位置
    に変位させることで、前記第1の弾性部材の弾力により
    前記ピストンが前記薬液注出口側に向かい移動可能とさ
    れ、 そのピストンの薬液注出口側に向かう移動により、その
    ピストンの他端は前記貫通孔よりも前記薬液注出口側に
    変位可能とされると共に、そのバネ受けは前記ボールの
    筒状ガイド内方への変位を阻止する位置に変位可能とさ
    れ、 そのバネ受けの一端面とピストンの他端面との中の一方
    に凸部が他方に凹部が、互いに嵌合可能に形成されてい
    る無針注射器。
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