JPH08322930A - 無針注射器 - Google Patents

無針注射器

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Publication number
JPH08322930A
JPH08322930A JP15513595A JP15513595A JPH08322930A JP H08322930 A JPH08322930 A JP H08322930A JP 15513595 A JP15513595 A JP 15513595A JP 15513595 A JP15513595 A JP 15513595A JP H08322930 A JPH08322930 A JP H08322930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
air
elastic force
grip
Prior art date
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Pending
Application number
JP15513595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Ota
泰能 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP15513595A priority Critical patent/JPH08322930A/ja
Publication of JPH08322930A publication Critical patent/JPH08322930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】シリンダ2に挿入されたピストン3に弾力を作
用させる手段10を備え、その弾力によるピストン3の
移動によりシリンダ3から薬液を送り出す無針注射器
1。そのシリンダ2とピストン3との間に、その弾力に
より移動するピストン3がシリンダ2と衝突するのを防
止可能なエアダンパ30が設けられている。 【効果】ピストン3とシリンダ2との衝突をエアダンパ
30により防止することで、ピストン3と他部材との衝
突音をなくすことができ、無針注射器1の使用者に恐怖
感や違和感を与えるのを防止できる。また、その衝突防
止のために緩衝部材を必要としないので、無針注射器を
小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用等に用いられる
無針注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダと、このシリンダ内を往復移動
可能なピストンと、そのピストンに弾力を作用させる圧
縮コイルバネとを備え、その弾力によるピストンの移動
によりシリンダから薬液を送り出す無針注射器が提案さ
れている。
【0003】そのような無針注射器においては、薬液を
ジェットストリーム状にシリンダから射出する必要があ
るため、ピストンを急速に移動させる必要がある。しか
し、ピストンが急速に移動すると、シリンダと衝突して
大きな音が発生し、無針注射器の使用者に恐怖感や違和
感を与えてしまう。そのため、ピストンとシリンダとの
間にバネ等の緩衝部材を配置することが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ピストンとシ
リンダとの間に緩衝部材を配置しても、その緩衝部材と
ピストンとが衝突するので、完全には衝突音を消すこと
ができないという問題がある。また、そのような緩衝部
材を設けると、その緩衝部材の長さだけシリンダが長く
なり、無針注射器が大型化してしまうという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記課題を解決することのでき
る無針注射器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダと、
このシリンダに往復移動可能に挿入されたピストンと、
そのピストンに弾力を作用させる手段とを備え、その弾
力によるピストンの移動によりシリンダから薬液を送り
出す無針注射器において、そのシリンダとピストンとの
間に、その弾力により移動するピストンがシリンダと衝
突するのを防止可能なエアダンパが設けられていること
を特徴とする。その弾力によるピストンの移動は、その
弾力が作用した状態でピストンを保持解除可能に保持
し、その保持を解除することで行える。例えば、その弾
力を作用させる手段として圧縮コイルバネを用い、その
バネを圧縮した状態でピストンを保持した後に、そのピ
ストンの保持を解除することで行える。
【0007】
【発明の作用および効果】本発明の無針注射器によれ
ば、急速移動するピストンとシリンダとの衝突をエアダ
ンパにより防止することで、ピストンと他部材との衝突
音をなくすことができ、無針注射器の使用者に恐怖感や
違和感を与えるのを防止できる。また、その衝突防止の
ために緩衝部材を必要としないので、無針注射器を小型
化できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1の(1)、(2)、図2に示す無針注
射器1は、シリンダ2と、このシリンダ2に往復移動可
能に挿入されたピストン3とを備える。
【0010】そのシリンダ2の一端はオリフィス2aと
されている。そのシリンダ2の他端に筒状の第1グリッ
プ4が一体化され、その第1グリップ4に目盛り指示リ
ング5が一体化されている。
【0011】そのピストン3は、先端が尖鋭の第1部材
3aと、この第1部材3aに連結された第2部材3b
と、この第2部材3bにねじ合わされた第3部材3cと
を有し、その第1部材3aの外周にシール部材3a′が
取り付けられている。その第1部材3aと第2部材3b
とは、第2部材3bに形成された凹部に第1部材3aか
ら突出する引っ掛け部が遊びを介して嵌め込まれること
で連結されている。
【0012】その第1グリップ4の内周に形成された雌
ねじ部4aに、シース6の一端が雄ねじ部6aを介して
ねじ合わされている。そのシース6の外周にスケール6
bが設けられている。そのシース6の他端外周に筒状の
第2グリップ7が一体化され、他端内周に筒状のバネガ
イド8が一体化されている。そのバネガイド8に上記ピ
ストン3の第3部材3cが挿入されている。そのバネガ
イド8に形成されたフランジと、ピストン3の第3部材
3cに形成されたフランジとにより、圧縮コイルバネ1
0が受けられている。
【0013】その第2グリップ7に、筒状のリリースボ
タン11が挿入されている。そのリリースボタン11の
内部において、上記バネガイド8に形成された保持孔
に、周方向に間隔をおいて4個のボール12が径方向に
変位可能に保持されている。それら各ボール12の径
は、上記ピストン3の第3部材3cの外周に形成された
周溝3c′に挿入可能な寸法とされている。図1はリリ
ースボタン11を押した状態であり、この状態において
各ボール12よりも無針注射器1の先端側に位置するボ
ール押さえ部11aが、そのリリースボタン11の端部
に設けられている。また、そのリリースボタン11の内
端面から延びるバネ保持部に、リリース用圧縮コイルバ
ネ15が巻き付けられている。そのリリース用圧縮コイ
ルバネ15は、リリースボタン11とバネガイド8に取
り付けられたバネ受け16とにより受けられている。
【0014】上記第2グリップ7の端面に、円弧状のス
トッパ17とセーフティストッパ18とが、リングを構
成するように取り付けられている。そのストッパ17は
第2グリップ7に固定され、セーフティストッパ18は
第2グリップ7に対し軸18a中心に揺動可能に取り付
けられている。図5の(1)、(2)に示すように、そ
のセーフティストッパ18は、上記リリースボタン11
の上部外周に形成された周溝11bに挿入可能な凸部1
8bを有する。
【0015】その第1グリップ4に対し第2グリップ7
を時計方向に回転させると、図3の(1)、(2)、図
4に示すように、その第2グリップ7と一体のシース6
が、雌ねじ部4aと雄ねじ部6aとを介して第1グリッ
プ4への進入方向に変位し、そのシース6と一体のバネ
ガイド8がピストン3に対し変位する。これにより、圧
縮コイルバネ10が圧縮され、ボール12がバネガイド
8の保持孔だけでなくピストン3の周溝3c′にも嵌ま
り込む。また、そのピストン3によりリリースボタン1
1がリリース用圧縮コイルバネ15を介し押されること
で第2グリップ7に対し変位する。その変位により、そ
のリリースボタン11のボール押さえ部11aの位置と
ボール12の位置とが一致し、ボール12の外方への変
位が阻止される。また、セーフティストッパ18の凸部
18bの位置とリリースボタン11の周溝11bの位置
とが一致する。これにより、圧縮コイルバネ10により
弾力を付与された状態でピストン3が保持される。この
際、図5の(1)、(2)に示すように、そのセーフテ
ィストッパ18を揺動させることで、その凸部18bが
周溝11bに嵌まり込み、リリースボタン11は変位不
能に保持され、誤動作が防止される。
【0016】次に、その第2グリップ7に対し第1グリ
ップ4を時計方向に回転させると、図6の(1)、
(2)、図7に示すように、その第2グリップ7と一体
のシース6が、雌ねじ部4aと雄ねじ部6aとを介して
第1グリップ4から抜け出る方向に変位する。この際、
そのシース6と一体のバネガイド8はボール12を介し
てピストン3と一体化されているので、そのピストン3
はシリンダ2から抜け出る方向に変位する。これによ
り、そのシリンダ2とピストン3とで囲まれる薬液充填
空間20を形成することができる。従って、第2グリッ
プ7に対し第1グリップ4を時計方向に回転させる際
に、シリンダ2の先端のオリフィス2aが薬液容器21
内の薬液22に接するようにすることで、図8に示すよ
うに、その薬液22はオリフィス2aを介し薬液充填空
間20に吸引される。その薬液充填空間20への薬液2
2の充填量は、前記スケール6bに対する指示リング5
の位置に基づき管理できる。
【0017】その薬液充填空間20に薬液22を所定量
充填させた後に、シリンダ2の先端のオリフィス2aを
身体の注射部位に当て、セーフティストッパ18を揺動
させて凸部18bをリリースボタン11の周溝11bか
ら抜き出し、リリースボタン11を押す。そうすると、
図9の(1)、(2)に示すように、そのリリースボタ
ン11のボール押さえ部11aがボール12よりもシリ
ンダ2の先端側に変位するので、ボール12の外方への
変位が可能になる。これにより、圧縮コイルバネ10の
弾力によりボール12がピストン3の周溝11bから抜
け出し、ピストン3の保持が解除されるので、急激に伸
長する圧縮コイルバネ10の弾力によりピストン3はシ
リンダ2内を急速に移動し、薬液22はオリフィス2a
から注射部位25の皮下に注入される。
【0018】その圧縮コイルバネ10の弾力により急速
に移動するピストン3がシリンダ2と衝突するのを防止
可能なエアダンパ30が、そのシリンダ2とピストン3
との間に設けられている。そのエアダンパ30は、その
弾力によりピストン3が設定距離だけ移動した時点で、
そのピストン3に形成された大径部3′の端面と、その
シリンダ2に形成されたポケット2′の内面とにより囲
まれることで形成される空気室31と、その空気室31
から上記弾力によるピストン3の移動に伴い空気を流出
可能な空気絞り部とを有する。その空気絞り部は、その
ピストン3の大径部3′の外周とシリンダ2の内周との
間の隙間(図示省略)により構成される。これにより、
その弾力により移動するピストン3の大径部3′がシリ
ンダ2のポケット2′に進入して空気室31が形成され
た時点でピストン3が減速を開始し、その空気室31か
ら空気絞り部を介して空気が流出するに従いピストン3
の移動速度は次第に減速され、所定量の薬液22の注射
が完了した時点でピストン3は停止する。これにより、
そのエアダンパ30によりピストン3とシリンダ2との
衝突が避けられ、衝突音の発生が防止される。なお、そ
の空気室31を形成する時点のピストン3の移動距離
と、その空気絞り部を構成するシリンダ2とピストン3
との間の隙間の寸法は、所定量の薬液22の注射が完了
した時点でピストン3が停止するように設定すればよ
い。また、そのシリンダ2とピストン3との間の隙間の
寸法は、ピストン3が弾力により移動する際に径方向に
振れても、大径部3′がポケット2′の周縁に衝突しな
いように設定する。
【0019】上記無針注射器1によれば、エアダンパ3
0によりピストン3と他部材との衝突音をなくすことが
でき、無針注射器1の使用者に恐怖感や違和感を与える
のを防止できる。また、その衝突防止のために緩衝部材
を必要としないので、無針注射器1を小型化できる。ま
た、そのエアダンパ30の空気室31と空気絞り部とを
ピストン3とシリンダ2とにより構成できるので、エン
ダンパ30を構成するための専用部材が不要で、構造を
簡単化できる。また、そのピストン3は弾力による移動
当初はエンダンパ30により減速されることがなく、設
定距離だけ移動した時点で減速され始めるので、その移
動当初の速度を大きくするために総移動距離を長くする
必要がなく、無針注射器1を小型化できる。さらに、そ
のエアダンパ30の空気絞り部は、そのピストン3とシ
リンダ2との間の隙間により構成されているので、その
空気絞り部として専用のオリフィス等を形成する必要が
なく、構成を簡単化してコストを低減できる。
【0020】
【本発明の実施態様】以下、本発明の実施態様を示す。 (1)シリンダと、このシリンダに往復移動可能に挿入
されたピストンと、そのピストンに弾力を作用させる手
段とを備え、その弾力によるピストンの移動によりシリ
ンダから薬液を送り出す無針注射器において、そのシリ
ンダとピストンとの間に、その弾力により移動するピス
トンがシリンダと衝突するのを防止可能なエアダンパが
設けられ、そのエアダンパは、そのピストンとシリンダ
とにより囲まれることで形成される空気室と、その空気
室から前記弾力によるピストンの移動に伴い空気を流出
可能な空気絞り部とを有することを特徴とする無針注射
器。 上記実施態様の構成によれば、エアダンパの空気室と空
気絞り部とをピストンとシリンダとにより構成できるの
で、エンダンパを構成するための専用部材が不要で、構
造を簡単化できる。
【0021】上記実施態様において、そのピストンとシ
リンダとにより囲まれる空気室は、その弾力によりピス
トンが設定距離だけ移動した時点で形成されるのが好ま
しい。これにより、そのピストンは弾力による移動当初
はエンダンパにより減速されることがなく、設定距離だ
け移動した時点で減速され始めるので、その移動当初の
速度を大きくするために総移動距離を長くする必要がな
く、無針注射器を小型化できる。
【0022】上記実施態様におけるエアダンパの空気絞
り部は、そのピストンとシリンダとの間の隙間により構
成されるのが好ましい。これにより、その空気絞り部と
して専用のオリフィス等を形成する必要がなく、構成を
簡単化してコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の無針注射器の非使用状態の
(1)は平面図、(2)は断面図
【図2】本発明の実施例の無針注射器の非使用時の側面
【図3】本発明の実施例の無針注射器の薬液充填前の状
態の(1)は平面図、(2)は断面図
【図4】本発明の実施例の無針注射器の薬液充填前の状
態の側面図
【図5】本発明の実施例の無針注射器のセーフティスト
ッパの機能を示す(1)は平面図、(2)は断面図
【図6】本発明の実施例の無針注射器の薬液充填中の状
態の(1)は平面図、(2)は部分断面図
【図7】本発明の実施例の無針注射器の薬液充填中の状
態の側面図
【図8】本発明の実施例の無針注射器の薬液充填状態を
示す部分断面図
【図9】本発明の実施例の無針注射器の薬液注射中の状
態の(1)は平面図、(2)は断面図
【符号の説明】
1 無針注射器 2 シリンダ 3 ピストン 10 圧縮コイルバネ 22 薬液 30 エアダンパ 31 空気室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダに往復移動可
    能に挿入されたピストンと、そのピストンに弾力を作用
    させる手段とを備え、その弾力によるピストンの移動に
    よりシリンダから薬液を送り出す無針注射器において、
    そのシリンダとピストンとの間に、その弾力により移動
    するピストンがシリンダと衝突するのを防止可能なエア
    ダンパが設けられていることを特徴とする無針注射器。
JP15513595A 1995-05-29 1995-05-29 無針注射器 Pending JPH08322930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15513595A JPH08322930A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 無針注射器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15513595A JPH08322930A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 無針注射器

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JPH08322930A true JPH08322930A (ja) 1996-12-10

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ID=15599325

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15513595A Pending JPH08322930A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 無針注射器

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JP (1) JPH08322930A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000197699A (ja) * 1999-01-07 2000-07-18 Terumo Corp 液体供給具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000197699A (ja) * 1999-01-07 2000-07-18 Terumo Corp 液体供給具

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