JPH1112295A - 含フッ素糖誘導体 - Google Patents

含フッ素糖誘導体

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JPH1112295A
JPH1112295A JP9166835A JP16683597A JPH1112295A JP H1112295 A JPH1112295 A JP H1112295A JP 9166835 A JP9166835 A JP 9166835A JP 16683597 A JP16683597 A JP 16683597A JP H1112295 A JPH1112295 A JP H1112295A
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och
conhch
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conhc
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JP9166835A
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English (en)
Inventor
Hisao Takayanagi
久男 高柳
Yuji Ohori
祐司 大堀
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MRIにおいて強い単一のシングレット19
シグナルを与え、かつ組織選択性を有する19F−MRI
診断の臨床応用に有用な化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式 【化1】Rc NHRf (式中、Rc は組織選択性を有する糖鎖アシル残基を、
f は、 【化2】−CH2 C(CF3 2 OR1 、−(CH2
k ACHm (CH2 ECONHR)3-m 又は、−(CH
2 k ACHm (CH2 ECONHCHp (CH2 E′
CONHR)3-p 3-m を表わす。)で表わされる含フッ素糖誘導体、それを必
須成分とする造影剤、その製造中間体及び製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI(磁気共鳴
画像)用造影剤として有用な新規含フッ素糖誘導体およ
びその製造中間体に関する。詳細には、MRIにおいて
強い、単一のシングレット19Fシグナル、あるいは極め
て狭いケミカルシフト範囲内だけで共鳴する19Fシグナ
ルを与え、かつフッ素原子の極近傍に水酸基もしくはそ
のエーテルが存在する含フッ素残基が組織選択性を有す
る糖鎖に結合した化合物およびその製造中間体に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】MR
Iは、生体の病理学的な形態変化を可視的に画像化する
ことで、疾患を正確に診断する優れた手法であり、すで
に広範に利用されている診断法のひとつである。現在臨
床に用いられているMRIは水の 1Hを検出核とするも
のであり、生体中の水分子が、その存在する組織によ
り、あるいは組織の病理学的な異常の有無により、異な
った環境に置かれることによって生じる 1H核の緩和時
間の差を画像化する。その際、 1H核の緩和時間に影響
を与えることで、環境差の顕在化、あるいは画像の鮮明
化を図る目的で、MRI造影剤がしばしば用いられる
が、いずれも水分子の 1H核を検出核種とするMRI診
断に用いられるものであることに変わりはない。
【0003】一方、生体内の水分子を測定するのではな
く、NMR(核磁気共鳴)分光学的に検出可能な 1H以
外の核種を測定核種として用いるMRI診断も試みられ
ている。たとえば、19F、23Na、31P、13Cを検出核
とするものである。生体組織に存在しない核種を用いる
ことにより、 1Hを核種とするMRI診断では不可能
な、検出核をトレーサーとした画像診断が行え、あるい
1Hを核種とするMRI診断では得られないケミカル
シフトに関する情報が得られる。よって、 1H以外の核
種を測定核種として用いるMRI診断の有用性は極めて
高い。
【0004】ところで、フッ素(19F)は、NMR分光
学的に検出可能な安定核種であり、 1)検出感度が 1Hの83%と高い、2)天然存在比1
00%の安価な元素である、また3)汎用の 1H用MR
I診断装置で測定可能である、等のMRI診断のための
核種として有用な特徴を備えている。このため、13Fを
検出核とするMRI診断を臨床に応用しようとする試み
は特に活発に行なわれてきた(たとえば、Bioche
m.J.,264,829−835(1989)、Gl
ycoconjugate J.,,145−50
(1988)、特開平2−270832号公報等)。し
かし、今だ臨床に受け入れられる19F−MRI造影剤は
存在しない。その理由としては、従来試みられた19F−
MRI造影剤の検出感度が充分に高くなかったことが考
えられる。従来報告された19F−MRI造影剤の中には
検出感度を高める目的で、分子中に複数個のフッ素原子
を持つものもある。ところが、これらの内の多くのもの
が、実際のMRI測定に際し、全てのフッ素原子からの
信号を有効に利用できない、あるいはアーティファクト
像が生ずる恐れがあるなどの欠点を有していた。これを
克服するためには、全信号が狭いケミカルシフト範囲内
で共鳴する化合物を用いれば良いが、すでにこのコンセ
プトに基づく造影剤の報告もなされている(たとえば、
特開平7−97340号、特表平8−508729号公
報)。しかし、これらにはいずれも、フッ素原子数が増
すこと自体による脂溶性増大の問題が、また、特に含フ
ッ素基が芳香環に結合するものでは芳香環による効果が
加わり、より脂溶性が増大するという問題が生じてい
た。さらに、含フッ素基が芳香環に結合するものでは分
子量が増大し、単位重量当りの19F数を有効に増せない
など別の問題が生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、強度
の強い、単一のシングレット19Fシグナルあるいは極め
て狭いケミカルシフト範囲内だけで共鳴する19Fシグナ
ルを与え、かつ複数個のフッ素原子導入による高脂溶性
を抑える様、あるいは代謝により大きな19F−ケミカル
シフト値の変化が生ずる様デザインされた残基が、バッ
クグランドとのコントラストを向上させるため標的組織
での濃度のみを増大させる、すなわちターゲッティング
のための機能を有する残基と結合した構造を有すること
でMRI診断への臨床応用が可能な19F−MRI造影剤
を提供することにある。また、生体内での代謝の前後で
19Fケミカルシフト値が大きく変化し、臨床での機能検
査の目的に用い得る19F−MRS(磁気共鳴分光学)剤
を提供することももう一つの課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の目
的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、2つのトリフル
オロメチル基の結合した炭素に水酸基、あるいはそのエ
ーテルが結合した構造、すなわち2−オキシヘキサフル
オロ−2−プロピル基を1つもしくは複数個有する残基
と組織選択性を有する糖鎖アシル残基とを結合した化合
物により上記課題が達成できることを初めて見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】本発明の化合物は、19Fの近傍にフッ素原
子6つに1つの割合で水酸基が存在し、多フルオロ化に
よる高脂溶性化を緩和し、あるいは当該水酸基が生体中
で容易に代謝されるエーテルとなった構造上の特徴を有
している。これらは、水溶性を高め、臨床応用において
血管内投与を実施するのに有利であり、あるいは代謝さ
れることで19Fケミカルシフト値が大きく変化するた
め、本発明の化合物を臓器の代謝機能検査の機能を付与
した19F−MRS剤として用い得ることを意味する。即
ち本発明の要旨は、下記一般式(1)
【0008】
【化28】 Rc NHRf (1)
【0009】(式中、Rc は組織選択性を有する糖鎖ア
シル残基を表わし、Rf は下記一般式(2)
【0010】
【化29】 −CH2 C(CF3 2 OR1 (2)
【0011】〔式中、R1 は水素原子、フェニル基で置
換されていても良いC1 〜C4 のアルキル基、または、
【0012】
【化30】−CH2 CO2 2
【0013】(式中、R2 は水素原子またはC1 〜C4
のアルキル基を表わす。)〕; 下記一般式(3)
【0014】
【化31】 −(CH2 k ACHm (CH2 ECONHR)3-m (3)
【0015】〔式中、kは0〜5の整数を、mは0また
は1を表わし、Rは
【0016】
【化32】−CH2 C(CF3 2 OR1
【0017】(式中、R1 は前記と同義を表わす。)を
表わし、Aは
【0018】
【化33】−NH− または −CONH−
【0019】を表わし、Eは、
【0020】
【化34】−CH2 −、−O(CH2 2 −、または単
結合
【0021】を表わす。但し、Eが単結合を表わすの
は、mが1の時のみであり、k=0の時、Aは−NH−
のみを表わす。〕;または下記一般式(4)
【0022】
【化35】 -(CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CONHR)3-p )3-m (4)
【0023】(式中、k、m、A、E及びRは前記と同
義を表わし、pは0または1を表わす。E′は前記Eと
同義を表わすが、pが1の時は、E′は単結合を表わ
す。但し、EとE′は、同一でも異なっていてもよ
い。)で表わされる含フッ素糖誘導体;一般式(II)中
のR′のフェニル基で置換されていても良いC1 〜C4
のアルキル基が、メチル基又は
【0024】
【化36】
【0025】である前記含フッ素糖誘導体;Rc が、下
記(5)式で表わされる糖化合物アシル残基を表わすこ
とを特徴とする前記含フッ素糖誘導体;
【0026】
【化37】
【0027】(式中、nは0〜4の整数を表わす。) Rc が、下記(6)式または下記(7)式で表わされる
ことを特徴とする前記含フッ素糖誘導体;
【0028】
【化38】
【0029】Rc が、下記(8)式で表わされる〔O−
β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)〕−D−グル
コン酸残基であることを特徴とする前記含フッ素糖誘導
体;
【0030】
【化39】
【0031】Rc が、下記(9)式で表わされる〔O−
β−D−グルコピラノシル−(1→4)〕−D−グルコ
ン酸残基であることを特徴とする前記含フッ素糖誘導
体;
【0032】
【化40】
【0033】Rc が、下記(10)式で表わされるD−
ガラクトン酸残基であることを特徴とする前記含フッ素
糖誘導体;
【0034】
【化41】
【0035】Rc が、下記(11)式で表わされるD−
マンノン酸残基であることを特徴とする前記含フッ素糖
誘導体;
【0036】
【化42】
【0037】前記含フッ素糖誘導体を必須成分とするM
RI用造影剤;前記含フッ素糖誘導体および薬学的に許
容される担体を含んでなる体内診断用医薬組成物; 下記一般式(12)
【0038】
【化43】H2 NRf1 (12)
【0039】(式中、Rf1
【0040】
【化44】−CH2 C(CF3 2 OR3 、 −(CH2 k ACHm (CH2 ECONHR)3-m
または − (CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CONHR)3-p )
3-m
【0041】〔式中、k、m、p、R、A、E及びE′
は前記と同義を表わし、R3 はメチル基、
【0042】
【化45】
【0043】(式中、R2 は前記と同義を表わす。)を
表わす。〕で表わされる含フッ素アミノ化合物; 下記一般式(13)
【0044】
【化46】 (CF3 2 CCN(OR4 ) (13)
【0045】〔式中、R4
【0046】
【化47】
【0047】(式中、R5 はC1 〜C4 のアルキル基ま
たは
【0048】
【化48】
【0049】を表わす。)を表わす。〕で表わされる含
フッ素シアンヒドリン誘導体; 下記一般式(14)
【0050】
【化49】 X(CH2 k ACHm (CH2 ECO2 6 3-m (14)
【0051】(式中、k、m、AおよびEは前記と同義
を表わし、R6 は水素原子またはフェニル基で置換され
ていても良いC1 〜C4 のアルキル基を表わす。Xは、
フタルイミド基、
【0052】
【化50】
【0053】を表わす。)で表わされるカルボン酸及び
そのエステル; 下記一般式(15)
【0054】
【化51】 X(CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CO2R6)3-p )3-m (15)
【0055】(式中、k、m、p、A、E、E′、R6
およびXは前記と同義を表わす。)で表わされるカルボ
ン酸およびそのエステル;並びに下記(16)式
【0056】
【化52】
【0057】(式中、nは前記と同義を表わす。)で表
わされる糖ラクトン化合物を、下記(17)式
【0058】
【化53】H2 NRf (17)
【0059】(式中、Rf は前記と同義を表わす。)で
表わされるフッ素化アミノ化合物と反応させることを特
徴とする、下記(18)式
【0060】
【化54】
【0061】(式中、nおよびRf は前記と同義を表わ
す。)で表わされる含フッ素糖誘導体の製造法に存す
る。
【0062】
【発明の実施の形態】以下本発明につき詳細に説明す
る。上記の定義において、Rc で定義される「組織選択
性を有する糖鎖アシル残基」としては、生体内の臓器、
細胞に存在するアシアロ糖蛋白質レセプターに対して親
和性を有する単糖、多糖類のアシル残基であれば特に制
限はされないが、一分子中のフッ素原子の含量の点から
下記(5)式で表わされる糖化合物アシル残基が好まし
い。
【0063】
【化55】
【0064】(式中、nは0〜4の整数を表わす) 本発明においては、特に下記(6)式または(7)式で
表わされる単糖または二糖のアシル残基であることが好
ましく、
【0065】
【化56】
【0066】その具体例としては、D−ガラクトン酸、
D−グルコン酸、D−マンノン酸等の単糖酸のアシル残
基、〔O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)〕
−D−グルコン酸(ラクトビオン酸)、〔O−β−D−
グルコピラノシル−(1→4)〕−D−グルコン酸、
〔O−β−マンノピラノシル−(1→4)〕−D−グル
コン酸、〔O−β−ガラクトピラノシル−(1→4)〕
−D−ガラクトン酸等の二糖酸のアシル残基が挙げられ
る。とりわけ本発明においては、下記(8)式で表わさ
れる〔O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)〕
−D−グルコン酸残基、
【0067】
【化57】
【0068】下記(9)式で表わされる〔O−β−D−
グルコピラノシル−(1→4)〕−D−グルコン酸残
基、
【0069】
【化58】
【0070】下記(10)式で表わされるD−ガラクト
ン酸残基、
【0071】
【化59】
【0072】または下記(11)式で表わされるD−マ
ンノン酸残基を表わすことが望ましい。
【0073】
【化60】
【0074】上記の定義において、Rf としては、前記
一般式(2)、(3)または(4)で表わされる含フッ
素残基を表わす。前記一般式(2)、(3)及び(4)
において、R1 で表わされるフェニル基で置換されてい
ても良いC1 〜C4 のアルキル基及びR2 で表わされる
1 〜C4 のアルキル基のアルキル基とは、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、t−ブチル基、ベンジル基
等が挙げられる。
【0075】以下、Rf が前記一般式(2)、(3)及
び(4)で表わされる場合の置換基の具体例を例示し、
それに対応するRc を示すことで、上記一般式(1)で
表わされる化合物の具体例を表わす。なお、以下Phは
フェニル基を、t−Buはt−ブチル基を表わす。 (1)Rf =−(CH2 k ACHm (CH2 ECON
HR)3-m 1)m=0の時 a)A=−NH−の時
【0076】
【化61】Rf = -NHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3 、-N
HC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3 、-NHC(CH2CH2CONHCH2
C(CF3)2OCH2Ph)3 、-NHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2
H)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3 、-NHC(CH2
OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHC
H2C(CF3)2OCH2Ph)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2O
CH2CO2CH3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2
H)3 、-(CH2)2NH(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3、-(CH2)2N
H(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3、-(CH2)2NH(CH2CH2CONH
CH2C(CF3)2OCH2CO2H)3、-(CH2)2NH(CH2OCH2CH2CONHCH2C
(CF3)2OH)3、-(CH2)2NH(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H3)3、-(CH2)2NH(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2C
H3)3、-(CH2)2NH(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3
【0077】b)A=−CONH−の時
【0078】
【化62】Rf = -CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2O
H)3、-CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3、-(C
H2)2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3 、-(CH2)2CONHC
(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3 、-(CH2)3CONHC(CH2CH2C
ONHCH2C(CF3)2OH)3 、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF
3)2OCH2Ph)3 、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH
2CO2H)3 、-(CH2)3CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)
3 、-(CH2)3CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3
-CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3、-CH2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3、-CH2CONHC(CH2OCH2
CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3、-CH2CONHC(CH2OCH2CH2CON
HCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONH
CH2C(CF3)2OH)3 、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(C
F3)2OCH3)3 、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2
OCH2Ph)3 、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2CO2CH3)3 、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2
OCH2CO2H)3 、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2
OH)3 、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3
、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2P
h)3 、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2
H)3 、-(CH2)4CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3
-(CH2)4CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3
【0079】2)m=1の時 a)A=−NH−の時
【0080】
【化63】Rf = -NHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2 、-NHC
H(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2 、-NHCH(CH2CONHCH2C(CF3)
2OCH2Ph)2 、-NHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)2 、-
(CH2)2NHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2 、-(CH2)2NHCH(CH2
CONHCH2C(CF3)2OCH3)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHCH2C(C
F3)2OCH2Ph)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO
2H)2 b)A=−CONH−の時
【0081】
【化64】Rf = -CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2
-CH2CONH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2、-CH2CONHCH(CH2CO
NHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2、-CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2
OCH2CO2H)2、-(CH2)2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2
-(CH2)2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2 、-(CH2)2CON
HCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2 、-(CH2)3CONHCH(CH2C
ONHCH2C(CF3)2OH)2 、-(CH2)3CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)
2OCH3)2 、-(CH2)3CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2
【0082】(2)Rf =-(CH2)k ACH m (CH2ECONHCH
p (CH2 E′CONHR)3-p )3-m 1)m=0の時 a)A=−NH−の時
【0083】
【化65】Rf = -NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF
3)2OH)3)3 、-NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2O
CH3)3)3 、-NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH
2Ph)3)3 、-NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH
2CO2H)3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2
C(CF3)2OH)3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CON
HCH2C(CF3)2OCH3)3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2
CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3 、-NHC(CH2OCH2CH2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3 、-NHC(CH2CH
2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3 、-NHC(CH2CH
2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3)3 、-NHC(CH2
OCH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3 、-NHC
(CH2OCH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO
2H)3)3 、-NHC(CH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3
、-NHC(CH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2)3 、-
NHC(CH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)3 、-NH
C(CH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)2)3 、-NH
C(CH2OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3 、-NHC
(CH2OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2)3 、-NHC
(CH2OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)3 、-
(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)
3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH
3)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)
2OCH2Ph)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2
C(CF3)2OCH2CO2H)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2OCH2CH2CONHC(C
H2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2OCH2
CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3 、-(CH
2)2NHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH
2CO2H)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC
H2C(CF3)2OH)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC(CH2OCH2CH
2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC
H(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3 、-(CH2)2NHC(CH2CH2CONHC
H(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)3 、-(CH2)2NHC(CH2OCH2
CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3 、-(CH2)2NHC(CH2
OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)3 、-(CH2)
2NHC(CH2OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)2)
3
【0084】b)A=−CONH−の時
【0085】
【化66】Rf =-CH2CONHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2
C(CF3)2OH)3)3 、-CH2CONHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH
2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3 、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHC(CH
2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHC
(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3、-(CH2)3CONHC(CH
2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3、-(CH2)3CONHC
(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3、-CH
2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)
3)3 、-CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C
(CF3)2OCH2CO2H)3)3 、-CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2
OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3 、-CH2CONHC(CH2OCH2CH2
CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3 、-(C
H2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2
OH)3)3、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CON
HCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2C
H2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)3、-(CH
2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)
3、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2Ph)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC
H2C(CF3)2OCH2Ph)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2OCH2CH2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3、-(CH2)2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H3)3)3、-(CH2)3CONHC(CH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2
C(CF3)2OCH2Ph)3)3、-(CH2)3CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH
2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)3、-(CH2)2CONHC(CH2
CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3、-(CH2)2CONHC(CH
2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)3、-(CH2)2CON
HC(CH2OCH2CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)3
【0086】2)m=1の時 a)A=−NHの時
【0087】
【化67】-NHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)
2 、-NHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3)2
-NHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)2 、-N
HCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)2 、-N
HCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)2 、-NHC
H(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH3)3)2 、-NHC
H(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)2 、-N
HCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO
2H)3)2 、-NHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2O
H)2)2 、-NHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H3)2)2 、-NHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2P
h)2)2 、-NHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)
2)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)
2OH)3)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C
(CF3)2OCH3)3)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CO
NHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)2 、-(CH2)2NHCH(CH2CONHC(CH2O
CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)2 、-(CH2)2NHCH(CH2
CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2CH3)3)2
【0088】b)A=−CONHの時
【0089】
【化68】-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2
OH)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2CO2H)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2CH2CONHCH2C(C
F3)2OCH2Ph)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONH
CH2C(CF3)2OH)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CO
NHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONHC(CH2OCH
2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO2H)3)2、-CH2CONHCH(CH2CONH
CH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)2、-CH2CONHCH(CH2CONHCH(C
H2CONHCH2C(CF3)2OCH3)2)2、-CH2CONHCH(CH2CONHCH(CH2
CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)2、-(CH2)2CONHCH(CH2CONHC(C
H2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3)2、-(CH2)2CONHCH(CH2CONHC
(CH2OCH2CH2CONHCHC(CF3)2OH)3)2、-(CH2)2CONHCH(CH2C
ONHC(CH2OCH2CH2CONHCHC(CF3)2OCH3)3)2、-(CH2)2CONHC
H(CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCHC(CF3)2OCH2CO2H)3)2、-
(CH2)2CONHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OH)2)2 、-
(CH2)2CONHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)2)2
、-(CH2)2CONHCH(CH2CONHCH(CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2CO
2H)2)2
【0090】以上例示したような残基および
【0091】
【化69】−CH2 C(CF3 2 OH、−CH2
(CF3 2 OCH3 、−CH2 C(CF3 2 OCH
2 Ph、−CH2 C(CF3 2 OCH2 CO2 H、−
CH2C(CF3 2 OCH2 CO2 CH3 、−CH2
C(CF3 2 OCH2 CO2CH2 CH3 、−CH2
C(CF3 2 OCH2 CO2 (CH2 2 CH3 、−
CH2 C(CF3 2 OCH2 CO2 −t−Bu
【0092】等の残基で表わされるRf に対し、Rc
して〔O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)〕
−D−グルコン酸、〔O−β−D−グルコピラノシル−
(1→4)〕−D−グルコン酸、D−ガラクトン酸、D
−マンノン酸残基である化合物が上記一般式(1)で表
わされる好ましい化合物の具体例として挙げられる。次
に本発明の化合物の製法について説明する。一般式
(1)で表わされる化合物は、たとえば、下記一般式
(16)で表わされる糖ラクトン化合物(以下、「化合
物(16)」と略記する)と一般式(17)で表わされ
るフッ素化アミノ化合物(以下、「化合物(17)」と
略記する)との縮合反応によって製造できる。スキーム
1に化合物(16)と化合物(17)の反応を例示し
た。 スキーム1
【0093】
【化70】
【0094】(式中、Rf およびnは前記と同義を表わ
す。) 化合物(16)は市販品を入手できるものもあるが、対
応する市販の糖類から、たとえばアルカリ性条件下、臭
素、ヨウ素などで酸化して得られる糖酸を脱水する通常
の方法で製造できる。この脱水反応はたとえば糖酸にメ
タノール、エタノールなどのアルコールを加え減圧蒸留
を繰り返すなど簡単な操作によって行なえるが、ラクト
ンへの変換が不完全で多少の糖酸が残存していても上記
縮合反応に支障はない。さらに、糖酸は溶液中でラクト
ン体と平衡にあり、少量存在するラクトン体を経て縮合
反応が進行するため、糖酸を用いることも可能である。
化合物(16)と化合物(17)との縮合反応は、たと
えば両者をメタノール、エタノール、エチレングリコー
ルなどのアルコール系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒など適
当な溶媒中、−50℃から200℃、好ましくは室温か
ら150℃で、場合によってはNaCNなど適当な触媒
の存在下、10分から120時間、好ましくは1時間か
ら10時間反応させ製造できる。また、反応性の低いア
ミンの場合は、高圧下の反応(Bull.Soc.Ch
em.Jpn.,62,3138(1989)参照)も
利用できる。化合物(17)は、たとえば次の様にして
製造できる。
【0095】(1)Rf =−CH2 C(CF3 2 OR
1 の場合 1)R1 =水素原子の時 この化合物は、文献にヘキサフルオロアセトン((CF
3 2 C=O)のシアンヒドリン((CF3 2 CCN
(OH))の接触水添により製造する方法が報告(Ca
n.J.Chem.,55,2459(1977)参
照)されているが、(CF3 2 CCN(OH)の製造
自体が一般に、NaCNあるいはKCNにヘキサフルオ
ロアセトンを作用することで一旦製造した(CF3 2
C=Oのシアンヒドリン金属塩(たとえば、J.Or
g.Chem.,29,3715(1964),参照)
を当量の塩化水素ガスで中和するやっかいなものであ
る。(CF3 2 C=Oのシアンヒドリン金属塩の製造
も、同金属塩自体が(CF3 2C=Oと反応性であ
り、(CF3 2 C=Oとさらに反応し二量体等が生成
することが知られている(たとえば、J.Org.Ch
em.,32,951(1967)参照)。
【0096】本発明者らは、(CF3 2 C=Oがトリ
メチルシリルニトリル(Me3 SiCN)とヨウ化亜
鉛、KCN・18−クラウン−6錯体、テトラ−n−ブ
チルアンモニウムシアニド等の触媒の存在下、無溶媒あ
るいはエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)
等のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム等の
ハロゲン系溶媒等適当な溶媒中、容易に付加反応を起こ
し、新規化合物である対応する(CF3 2 C=Oのシ
アンヒドリンのトリメチルシリルエーテル((CF3
2 CCNOSiMe3 )が定量的に近い収率で得られる
ことを見い出した。用いる触媒の量は反応する(C
3 2 C=Oに対して0.0001から0.1当量、
好ましくは0.001から0.02当量用いれば充分で
あり、反応温度は−80℃から50℃、好ましくは−2
0℃から室温で行なわれる。生成した(CF3 2 CC
NOSiMe3 は反応終了後蒸留を行なうことで容易に
精製でき、高純度なものが得られる。また、次に述べる
還元工程で用いる反応溶媒と同一の溶媒を用いれば反応
混合物をそのまま用いても仮にMe3 SiCNが(CF
32 C=Oに対して過剰となる反応モル比で反応し、
未反応のMe3 SiCNが残存したとしても支障はな
い。
【0097】(CF3 2 CCNOSiMe3 から還元
反応に付し、目的とする含フッ素アミノ化合物を製造で
きる。還元反応は、エーテル、テトラヒドロフラン等の
エーテル系溶媒中、水素化アルミニウムリチウム(Li
AlH4 )、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アル
ミニウムナトリウムNaAlH(OCH2 CH2 OM
e)2 等の金属錯水素化物を用いる方法、メタノール、
エタノール等のアルコール系溶媒中、塩化コバルト(C
oCl2 )等の金属塩存在下で水素化ホウ素ナトリウム
NaBH4 等を作用させる方法、メタノール、エタノー
ル等プロトン性溶媒中で行なうパラジウム、ラネーニッ
ケル等の金属触媒存在下の接触水添反応など通常のニト
リル基のアミノメチル基への変換に用いられる方法が用
いられる。
【0098】2)R1 =アルキル基の時 例えば、R1 =メチル基の時は、文献(J.Org.C
hem.,32,951(1967)参照)既知の(C
3 2 CCN(OCH3 )を上記1)で示した還元反
応に付し製造できる。
【0099】3)R1 =フェニル基で置換されたアルキ
ル基の時 例えばR1 =−CH2 Phの時は、本化合物は前述の
(CF3 2 C=Oのシアンヒドリンの金属塩にジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、THF等の適当な溶媒中、塩化ベンジル、臭
化ベンジル等を−50℃から100℃、好ましくは0℃
から室温で、30分から24時間作用することで得られ
るヘキサフルオロアセトンのシアンヒドリンベンジルエ
ーテル((CF3 2 CCN(OCH2 Ph))を還元
することにより製造できる。(CF 3 2 CCNOCH
2 Ph合成の際、ヨウ化テトラブチルアンモニウムを触
媒量添加することにより反応時間の短縮が計られる。
(CF3 2 CCNOCH2 Phから目的とする含フッ
素アミノ化合物への還元は1)で示した還元反応の内、
ベンジル基の加水素分解を引き起こす、たとえばパラジ
ウム触媒を用いる接触水素添加反応以外の方法が用いら
れる。
【0100】4)R1 =−CH2 CO2 2 の時 本化合物は、上記3)に示した(CF3 2 CCN(O
CH2 Ph)の製造と同一の方法を利用し、塩化ベンジ
ル、臭化ベンジル等の代わりにClCH2 CO 2 2
るいはBrCH2 CO2 2 の酢酸エステル誘導体を用
いることで製造できる(CF3 2 CCN(OCH2
2 2 )を上記1)での還元反応の内エステル基を還
元しない方法によりニトリル基を還元することで製造で
きる。
【0101】(3)Rf =−(CH2 k ACHm (C
2 ECONHR)3-m の場合 1)m=0、E=−CH2 −の場合 たとえば、スキーム2の経路により製造できる。 スキーム2
【0102】
【化71】
【0103】(式中、R、k及びXは前記と同義を表わ
す。) すなわち、市販の化合物〔A〕と市販のアミンRNH2
より、ジシクロヘキシルカルボニルジイミド等の縮合剤
を用いる、あるいは〔A〕と対応する酸塩化物、i−ブ
チル炭酸無水物、メタンスルホニル無水物等に活性化後
RNH2 を作用するなど通常のアミド結合形成反応を利
用し化合物〔B〕を製造できる。〔B〕のニトロ基はP
a/C、Ptなどの触媒存在下での接触水素添加反応
(たとえば、Can.J.Chem.73,1616
(1995)参照)、ニッケル塩存在下での水素化ホウ
素ナトリウム還元(たとえば、Synlett,135
(1993)参照)でアミノ基に変換でき、一般式(1
9)で表わされる化合物(以下、化合物(19)と略記
する)とすることができる。次いで化合物(19)とN
−フタロイルグリシン、カルボベンジルオキシグリシ
ン、t−ブトキシカルボニルグリシン、カルボベンジル
オキシ−β−アラニン、t−ブトキシカルボニル−β−
アラニンなど一般式〔C〕で表わされる化合物(以下、
化合物〔C〕と略記する)とを前述の化合物〔A〕とR
NH2 との反応と同様な反応を用いて反応させ、化合物
〔D〕を製造できる。
【0104】〔D〕中のXを、Xがフタルイミド基であ
る場合は、酸あるいは塩基を用いる加水分解、あるいは
ヒドラジンと反応させる。XがBocHNである場合に
は、塩化メチレン等適当な溶媒中、あるいは無溶媒でト
リフルオロ酢酸を作用させる、酢酸、酢酸エチル等適当
な溶媒中、塩化水素あるいは臭化水素酸を作用させるな
ど、またXがZHNである場合には、Pd触媒の存在
下、加水素分解を行なう方法、酢酸中塩化水素、臭化水
素酸を作用させるなど通常のアミノ基再生の方法により
アミノ基へと変換し、目的とする一般式(20)で表わ
される化合物(以下、化合物(20)と略記する)を製
造できる。以上、一般式においてA=−CONHである
場合の製造方法を示したが、A=−NHである場合は、
たとえば、上記スキーム1における化合物(19)に
【0105】
【化72】p−TsO(CH2 k NHX
【0106】(式中、Tsはトシル基を、k及びXは同
義を表わす。)で表わされるスルホナート化合物をトリ
エチルアミン等、適当な塩基の存在下反応させる、ある
いはアジリジン誘導体(J.Chem.Soc.,Pe
rkin1,21(1993)参照)を作用させる方法
などにより化合物〔D〕に相当する一般式
【0107】
【化73】 X(CH2 k NH(CH2 CH2 CONHR)3
【0108】(式中、X、k及びRは同義を表わす。)
で表わされる化合物が製造でき、この化合物を経てスキ
ーム2と同様に製造できる。 2)m=0,E=−O(CH2 2 −の場合 たとえば、下記スキームに従い製造できる。 スキーム3
【0109】
【化74】
【0110】(式中、R、k、Xは前記と同義を表わ
し、YはXと同様の意味を表わす。)すなわち、文献既
知(たとえば、Macromolecules,24
1443(1991)参照〕の化合物〔E〕のアミノ基
をたとえばカルボベンジルオキシ基、t−ブトキシカル
ボニル基などで保護し、化合物〔F〕、次いでエステル
基を通常のメタノール、エタノール等のアルコール系溶
媒、およびその含水溶媒系などの溶媒中、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属で処理
し加水分解することでトリスカルボン酸化合物〔G〕と
し、これと市販のアミンRNH2 とを先の化合物〔A〕
との反応と同様なアミド結合形成反応に付し、化合物
〔H〕を製造できる。化合物〔H〕からアミノ基の保護
基を先の化合物〔D〕から化合物(20)への変換に用
いたのと同様の方法により除去し目的とする一般式(2
1)で表わされる化合物(以下、化合物(21)と略記
する)を製造できる。化合物(21)から、前述の化合
物(19)→〔D〕→(20)への変換と同様な工程に
よって化合物〔J〕を経て目的とする一般式(22)で
表わされる化合物(以下、化合物(22)と略記する)
を製造できる。また、スキーム3中の化合物〔J〕は化
合物〔E〕からスキーム3に示した経路によっても製造
できる。 スキーム4
【0111】
【化75】
【0112】(式中、R、k、Xは前記と同義を表わ
す。) すなわち、まず化合物〔E〕と〔C〕とを先に述べたの
と同様なアミド結合形成反応に付し、化合物〔K〕を製
造できる。次いで化合物〔K〕のエステル基は先に述べ
たのと同様の通常の方法で加水分解し、化合物〔L〕、
さらにやはり先と同様にRNH2 とアミド結合を形成
し、化合物〔J〕を製造できる。以上一般式においてA
=−CONH−である場合の製造方法を示したが、A=
−NH−である場合も、上記スキーム2の場合にならっ
て同様に製造できる。 3)m=1の場合 たとえば、文献既知(J.Chem.Soc.,Per
kin 1,(1990)参照)の化合物〔M〕
【0113】
【化76】H2 NCH(CH2 CO2 CH3 2
【0114】を先の化合物〔E〕の代りに用い、スキー
ム3あるいは4と同様な経路で目的とする含フッ素化合
物を製造できる。 (4)Rf =−(CH2 k ACHm (CH2 ECON
HCHp (CH2 E′CONHR)3-p )3-mの場合 たとえば、前記(3)のスキーム2〜4に従い、RNH
2 の代りに(3)で製造できる含フッ素アミノ化合物を
反応することで製造できる。一例を挙げれば、トリスカ
ルボン酸、化合物〔L〕に対し、アミノ化合物、化合物
(19)あるいは(21)とを反応し一般式(24)
【0115】
【化77】 X(CH2)k CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2CH2CONHR)3)3
【0116】あるいは一般式(25)
【0117】
【化78】 X(CH2)k CONHC(CH2OCH2CH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHR)3)3
【0118】(一般式(24)及び(25)で、X、k
及びRは前記と同義を表わす。)で表わされる化合物が
製造できる。これらより、先と同様にして基Xからアミ
ノ基を再生し、目的とする含フッ素アミノ化合物を製造
できる。また、本方法で得られる含フッ素アミノ化合物
を用いてさらに同様の反応を繰り返せば、より多酸の等
価のCF3 基を有する含フッ素アミノ化合物を製造でき
る。
【0119】本発明の化合物をMRI造影剤として用い
る場合、通常静脈内投与などの非経口投与の方法が用い
られるが、経口投与することもできる。非経口剤投与の
製剤、即ち注射剤等の製造に用いられる溶剤、または懸
濁化剤としては、たとえば水、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、オレイ
ン酸エチル、レシチン等が挙げられる。製剤の調製は常
法によればよい。また経口投与する場合、単独または薬
学的に許容される担体と複合して、例えば顆粒剤、細粒
剤、散剤、錠剤、硬シロップ剤、軟カプセル剤、シロッ
プ剤、乳剤、懸濁剤、リポソーム、液剤等の剤形にして
経口投与する。固体製剤を製造する際に用いられる賦形
剤としては、例えば乳糖、ショ糖、デンプン、タルク、
セルロース、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム
等が挙げられる。経口投与のための液体製剤、即ち乳
剤、シロップ剤、懸濁剤、液剤等は、一般的に用いられ
る不活性な希釈剤、例えば植物油等を含む。この製剤は
不活性な希釈剤以外に補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助
剤、甘味剤、芳香剤、着色剤または保存剤等を含むこと
もできる。液体製剤にして、ゼラチンのような吸収され
うる物質のカプセル中に含ませてもよい。
【0120】本発明によるMRI造影剤は、一般に所望
の造影効果が副作用を伴うことなく得られる投与量で投
与される。その具体的な値は、医師の判断で決定される
べきであるが、一般に一回の診断につき成人当たり0.
1mg〜10g、好ましくは1mg〜5gである。本発
明の化合物は有効成分として一回の診断につき、成人当
たり1mg〜5g、更に好ましくは3mg〜3g含有さ
れ投与されても良い。
【0121】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下に限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例で、Meはメチ
ル基、Phはフェニル基を、Etはエチル基を、Boc
はt−ブトキシカルボニル基を表わす。 実施例1
【0122】
【化79】(CF3 2 C=O → (CF3 2 CC
NOSiMe3
【0123】ドライアイス冷却管、温度計、ガス吹込み
管を付けた3ツ口フラスコにMe3SiCN8ml(6
0mmol)、テトラブチルアンモニウムシアニド80
mg(0.3mmol)を入れ、氷水浴上かきまぜなが
ら(CF3 2 C=O 10g(60mmol)を徐々
に吹込んだ。そのまま蒸留し、15.0g(94%)の
目的とするシアンヒドリントリメチルシリルエーテルを
得た。
【0124】b.p. 97−99℃1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz)δ 0.3
7(s,9H)13 C−NMR(CDCl3 ,75MHz)δ 0.1
(s),72.6(hep.,2J(C,F)=35H
z),110.7(s),119.8(q,1J(C,
F)=290Hz) 実施例2
【0125】
【化80】
【0126】実施例1で得られた(CF3 2 CCNO
SiMe3 12.2g(46mmol)のエチルエーテ
ル溶液10mlをLiAlH4 2.0gのエチルエーテ
ル50mlの混濁液に氷冷下、かきまぜながら滴下し
た。かきまぜを続けながら、冷却浴を除き、一旦室温に
まで昇温後、再び氷冷した。水2ml、15%水酸化ナ
トリウム水溶液2ml、水6mlの順に激しくかきまぜ
ながら注意深く加えた後、室温でさらに4時間かきまぜ
を行ない過剰の還元剤を加水分解した。次いで、酢酸6
mlを加えかきまぜた後、濾過し、濾液を濃縮した。残
渣をエチルエーテル、n−ヘキサンでケン洗し、6.0
g(66%)の目的とするアミノ化合物を得た。
【0127】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)13 C−NMR(CDCl3 ,75MHz) 38.4
(s),72.4(hep.,2J(C,F)=29.0
Hz),123.4(q,1J(C,F)=287.5H
z)13 C−NMR(CDCl3 ,125MHz) 38.3
(t),72.4(hep.,2J(C,F)=28.8
Hz),123.4(q,1J(C,F)=283.8H
z)19 F−NMR(CDCl3 ,282MHz)δ −7
8.5(s) 実施例3
【0128】
【化81】(CF3 2 C=O → (CF3 2 CC
NOCH2 Ph
【0129】実施例1と同様な反応装置に、シアン化カ
リウム15g(0.23mol)、エチルエーテル27
7ml、THF14mlを入れ、よくかきまぜながら温
度を−30℃から−25℃に保ちつつ(CF3 2 C=
O 32g(0.19mol)を徐々に呼込んだ。呼込
みが終了後、冷却浴を取り去り、かきまぜを続けたまま
徐々に室温にまで昇温した。溶媒をロータリーエバポレ
ータにて留去し、残渣をDMF50mlに溶解した溶液
に臭化ベンジル30.8ml(0.18mol)を加え
氷冷下かきまぜながらヨウ化テトラブチルアンモニウム
70mg(0.19mmol)を加え、浴を取り去り、
一昼夜反応させた。氷水を加え、有機層を分離し、水層
をエチルエーテルにて抽出、この抽出液を先の有機層と
合わせ水洗、乾燥(MgSO4 )、濾過、濃縮し得た残
渣を減圧蒸留し、目的とするシアンヒドリンベンジルエ
ーテル体45g(79%)を得た。
【0130】b.p. 92−94℃/30mmHg1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz) 5.02
(s,2H),7.37(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 ,125MHz) 74.2
(t),76.1(hep.,2J(C,F)=33.8
Hz),108.1(s),119.7(t,2J(C,
F)=288.8Hz),128.3(d),128.
8(d),129.3(d),133.8(s)14 F−NMR(CDCl3 ,282MHz)δ −7
4.2(s) 実施例4
【0131】
【化82】(CF3)2 CCNOCH2 Ph → H2
CH2 C(CF3)2 OCH2 Ph
【0132】実施例3で得られた(CF3 2 CCNO
CH2 Ph14.0g(50mmol)を実施例2と同
様に還元反応、過剰の還元剤の加水分解を行なった後、
濾過を行なった。濾液を2N塩酸水溶液で2回抽出し、
抽出液に水洗後、15%水酸化ナトリウム水溶液を加え
分離した有機層をエチルエーテルで抽出した。エチルエ
ーテル層の水洗、乾燥(MgSO4 )、濾過、濃縮する
と目的とするアミノ体10.3g(72%)が得られ
た。
【0133】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)δ 3.30(s,2H),4.88(s,2
H),7.36(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 ,125MHz)δ 42.
3(t),69.1(t),80.1(hep.,2
(C,F)=26.3Hz),123.2(q,, 1
(C,F)=288.8Hz),127.7(d),1
28.3(d),128.6(d),136.3(s)19 F−NMR(CDCl3 ,282MHz)δ −7
0.8 (s) 実施例5
【0134】
【化83】
【0135】ラクトビオニックラクトン1.5g(4.
4mmol)、実施例2で得られたアミン790mg
(4.0mmol)とメタノール9mlの混合物を一昼
夜加熱還流した。室温に冷却後、濃縮、少量の水に溶解
しODSカラムクロマト(展開液MeOH:H2 O=
3:1)に付し目的とするアミド体1.87g(87
%)を得た。
【0136】13C−NMR(DMSO−d6 ,125M
Hz)δ 38.18(t),60.5(t),62.
3(t),68.1(d),70.3(d),71.1
(d),71.3(d),72.0(d),73.2
(d),75.0(hep.,2J(C,F)=27.5
Hz),75.6(d),82.7(d),104.5
(d),122.8(q,1J(C,F)=286.3H
z),173.6(s) 実施例6
【0137】
【化84】
【0138】ラクトビオン酸153mg(0.43mm
ol)と実施例4で得られたアミン123mg(0.4
3mmol)、メタノール3mlの混合物を一昼夜加熱
還流した。室温に冷却後、濃縮、少量の水に溶解し、O
DSカラムクロマト(展開液MeOH:H2 O=2:
1)にて精製することで高粘稠状の目的とするアミド体
75mg(27%)を得た。
【0139】13C−NMR(DMSO−d6 ,125M
Hz)δ 34.8(t),60.5(t),62.3
(t),68.08(t),68.12(d),71.
1(d),71.3(d),72.1(d),73.3
(d),75.6(d),79.2(hep.,2
(C,F)=26.3Hz),82.7(d),10
4.5(d),122.5(q,1J(C,F)=28
7.5Hz),127.84(d),127.87
(d),128.2(d),128.5(s),13
6.1(s),172.9(s)19 F−NNR(DMSO−d6 ,282MHz)δ −
71.2(q,4J(F,F)=8.5Hz,CF3a),
−71.0(q,4J(F,F)=8.5Hz,CF3b) 実施例7
【0140】
【化85】O2NC(CH2CH2CO2H)3 → O2NC(CH2CH2CONHCH2C
(CF3)2OH)3
【0141】トリスカルボン酸1.39g(5mmo
l)の塩化メチレン5ml溶液に塩化チオニル0.5m
l(6.8mmol)を加え、5時間加熱還流した。溶
媒、過剰の塩化チオニル留去後、残渣のTHF溶液5m
lを、アミンH2 NCH2 C(CF3 2 OH 3.0
g(15mmol)、トリエチルアミン2.5ml(1
8mmol)のTHF溶液15mlに氷冷下、かきまぜ
ながら滴下した。混合物を濃縮後、氷水を加え生成した
固体を濾過、水洗、乾燥し、さらにエチルエーテル/n
−ヘキサンより再結晶し、目的とするトリスアミド体
3.76g(92%)を得た。
【0142】m.p. 185−186℃1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz) 2.12
(bs,12H),3.71(d,J=6.0Hz,6
H),8.03(s,3H),8.22(t,J=6.
0Hz,3H) 実施例8
【0143】
【化86】H2NC(CH2OCH2CH2CO2Et)3 → BocHNC(CH2OC
H2CH2CO2Et)3
【0144】トリスエステル体1.55g(3.7mm
ol)、トリエチルアミン0.52ml(3.7mmo
l)のTHF溶液5mlに氷冷下、ジ−t−ブチルジカ
ーボネート800mg(3.7mmol)を加えた。室
温で一昼夜放置後、濃縮し、SiO2 フラッシュカラム
クロマト(展開液n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
に付し、目的とするBoc体1.55g(81%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz) 1.26
(t,J=7.1Hz,9H),1.42(s,9
H),2.54(t,J=6.3Hz,6H),3.6
4(s,6H),3.70(t,J=6.3Hz,6
H),4.15(q,J=7.1Hz,6H),5.9
0(bs,1H) 実施例9
【0145】
【化87】BocHNC(CH2OCH2CH2CO2Et)3 → BocHNC(CH2
OCH2CH2CO2H)3→ BocHNC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2Ph)3
【0146】実施例8で得られたトリスエステル体1.
5g(2.9mmol)のメタノール12ml溶液に、
1N水酸化ナトリウム水溶液12mlを加え室温で一昼
夜かきまぜた。イオン交換樹脂( +H型)を加えかきま
ぜ、中和を確認後、濾過、濃縮し、目的とするトリスカ
ルボン酸体1.35gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6 ,300MHz) 1.
36(s,9H),2.42(t,J=6.3Hz,6
H),3.47(s,6H),3.57(t,J=6.
3Hz,6H),5.91(bs,1H),12.16
(bs,3H)
【0147】上で得た粗トリスカルボン酸体1.0g
(2.3mmol)、アミンH2 NCH2 C(CF3
2 OCH2 Ph 1.96g(6.8mmol)の塩化
メチレン溶液15mlに室温でかきまぜながら1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩1.45g(7.3mmol)を少量づつ加え
た。さらに一夜かきまぜを続けた後、氷水を加え分離し
た水層を塩化メチレンで抽出、先の塩化メチレン層と併
わせ、0.5N塩酸水溶液、水の順で洗浄、乾燥(Mg
SO4 )、濾過、濃縮した。得られた残渣をSiO2
ラッシュカラムクロマト(展開液n−ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)に付し目的とするトリスアミド体2.0
g(トリスエステルよりの換算通算収率75%)を得
た。
【0148】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z) 1.39(s,9H),2.32(t,J=5.
8Hz,6H),3.50(s,6H),3.54
(t,J=5.8Hz,6H),4.02(d,J=
6.2Hz,6H),4.85(s,6H),6.38
(t,J=6.2Hz,3H),7.32(m,15
H) 実施例10
【0149】
【化88】H2NC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3
BocHNCH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3
【0150】アミン体1.09g(0.95mmo
l)、N−(t−ブトキシカルボニル)グリシン175
mg(1mmol)から実施例と同様に反応し、SiO
2 フラッシュカラムクロマト(展開液n−ヘキサン:酢
酸エチル=1:2から酢酸のみ)精製して目的とするB
oc−グリシンアミド体1.0g(80%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ,300MHz) 1.41
(s,9H),2.32(t,J=5.6Hz,6
H),3.53(s,6H),3.55(t,J=5.
6Hz,6H),4.03(d,J=6.1Hz,6
H),4.86(s,6H),5.15(bs,1
H),6.37(t,J=6.1Hz,3H),7.3
5(m,15H) 実施例11
【0151】
【化89】BocHNCH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2Ph)3→ H2NCH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2
Ph)3
【0152】実施例10で得られたBoc体660mg
(0.5mmol)の塩化メチレン1.5ml溶液にト
リフルオロ酢酸1.0mlを加えかきまぜた。室温にて
一夜放置後、濃縮し、残渣をエチルエーテルに溶解、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。エーテル層の
乾燥(MgSO4 )、濾過、濃縮で目的とするアミノ体
571mg(93%)を得た。
【0153】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z) 1.58(br,2H),2.33(t,J=
5.7Hz,6H),3.12(s,2H),3.57
(t,J=5.7Hz,6H),3.58(s,6
H),4.01(d,J=6.0Hz,6H),4.8
5(s,6H),6.34(t,J=6.0Hz,3
H),7.32(m,15H) 実施例12
【0154】
【化90】BocHNC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3
→ H2NC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2Ph)3
【0155】実施例9で得られたBoc体1.7g
(1.37mmol)の酢酸エチル溶液4mlに4N塩
化水素−酢酸エチル溶液5mlを加え一夜かきまぜた。
濃縮で得た残渣をエチルエーテルに溶解し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液にて洗浄、乾燥(MgSO4 )、濾
過、濃縮し目的とするアミン体1.54g(98%)を
得た。
【0156】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z) 1.49(bs,2H),2.34(t,J=
5.7Hz,6H),3.12(s,6H),3.53
(t,J=5.7Hz,6H),4.01(d,J=
6.2Hz,6H),4.85(s,6H),6.51
(t,J=6.2Hz,3H),7.32(m,15
H) 実施例13
【0157】
【化91】H2NC(CH2OCH2CH2CO2Et)3 → ZHNC(CH2OCH2CH
2CO2Et)3
【0158】(式中、ZHNは前記と同義を表わす。) アミノ体12.6g(30mmol)、トリエチルアミ
ン4.2ml(30mmol)のTHF溶液40mlに
氷水浴上かきまぜながらセルボベンジルオキシクロリド
4.5ml(31.5mmol)を滴下した。室温で3
日間放置後、濃縮残渣にエチルエーテル、水を加え、有
機層を水洗、乾燥、濃縮し得た残渣をSiO2 フラッシ
ュカラムクロマト(展開液n−ヘキサン:酢酸エチル
3:1→2:1)にて精製し目的とするZ−体2.4g
(14%)を得た。
【0159】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)δ 1.24(t,J=7.1Hz,9H),2.
52(t,J=6.4Hz,6H),3.66(s,6
H),3.68(t,J=6.4Hz,6H),4.1
3(q,J=7.1Hz,6H),5.04(s,2
H),5.24(s,1H),7.34(m,5H) 実施例14
【0160】
【化92】ZHNC(CH2OCH2CH2CO2Et)3 → ZHNC(CH2OCH2C
H2CO2H)3→ ZHNC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OH)3
【0161】実施例13で得られたトリスエステル体
2.27g(4.09mmol)のメタノール(10m
l)溶液に1N水酸化ナトリウム15mlを加え室温で
一夜かきまぜた。濃縮後、水、エチルエーテルを加え、
エーテル層を水洗、乾燥(MgSO4 )、濾過、濃縮し
目的とする粗トリスカルボン酸体2.10gを得た。次
工程にはさらなる精製はせずこのまま使用した。
【0162】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)δ 2.56(t,J=6.0Hz,6H),3.
66(bs,12H),5.04(s,2H),5.1
8(bs,1H),7.33(m,5H),10.10
(b,3H) トリスカルボン酸体808mg(1.71mmolとす
る)、トリエチルアミン0.87ml(6.17mmo
l)より実施例と同様のアミド化反応を行ない、SiO
2 フラッシュカラムクロマト精製(展開液 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)に付し、目的とするトリスア
ミド体1.51g(2工程通算換算95%)を得た。
【0163】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)δ 2.48(t,J=5.4Hz,6H),3.
63(s,6H),3.67(t,J=5.4Hz,6
H),3.76(d,J=7.1Hz,6H),5.0
2(s,2H),5.45(s,1H),7.06
(s,3H),7.09(bt,J=7.1Hz,3
H),7.33(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 ,125MHz)δ 35.
9(t),41.2(t),58.6(t),66.6
(t),70.4(t),76.9(hep., 2
(C,F)=27.8Hz),122.6(q,1
(C,F)=287.5Hz),127.9(d),1
28.4(d),128.6(d),136.2
(s),155.9(s),176.2(s)19 F−NMR(CDCl3 ,282MHz)δ −7
6.94 (s) 実施例15
【0164】
【化93】BocHNCH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OC
H2Ph)3→ H2NCH2CONHC(CH2OCH2CH2CONHCH2C(CF3)2OCH2
Ph)3
【0165】実施例10で得られたBoc体660mg
(0.507mmol)を塩化メチレン1.5mlに溶
解し、これにトリフルオロ酢酸1.0mlを加え室温で
一夜放置した。減圧濃縮し得られた残渣をエチルエーテ
ルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、
乾燥(MgSO4 )、濾過、濃縮し目的とするアミノ体
571mg(93%)を得た。
【0166】1H−NMR(CDCl3 ,300MH
z)δ 1.58(bs,2H),2.33(t,J=
5.7Hz,6H),3.12(s,2H),3.57
(t,J=5.7Hz,6H),3.58(s,6
H),4.01(d,J=6.0Hz,6H),4.8
5(s,6H),6.34(t,J=6.0Hz,3
H),7.32(m,15H) 参考例1
【0167】
【化94】
【0168】トリス4.84g(40mmol)のピリ
ジン100ml溶液に無水フタル酸5.92g(40m
mol)のピリジン30ml溶液をかきまぜながら滴下
した。ピリジンを減圧留去後、無水酢酸30mlを加
え、10分間加熱還流した。無水酢酸を減圧留去し得た
残渣に氷水を加え生成した結晶を濾過、水洗、少量のエ
チルエーテルにて洗浄、乾燥するとフタルイミド体のト
リスアセテートが9.98g(68%)得られた。
【0169】上で得たフタルイミド体のトリスアセテー
ト7.28g(20mmol)をメタノール150ml
に溶解し、青酸カリウム80mgを加え室温で一夜放置
した。酸性イオン交換樹脂を加えかきまぜ中和を確認
後、樹脂を濾別、濾液を濃縮、残渣をケン洗しフタル酸
アミド・エステル体5.17g(91%)が得られた。 参考例2
【0170】
【化95】
【0171】参考例1で得られたフタル酸アミド・エス
テル体5.0g(17.7mmol)をDMF50ml
に溶解し、トリエチルアミン2mlを加え、室温で3日
間放置した。DMFを減圧留去後、少量の水に溶解し冷
蔵庫中に放置すると結晶が生成した。結晶を濾過、冷水
で洗浄し、目的とするトリスのフタルイミド1.04g
(37%)が得られた。 m.p. 115−116℃1 H−NMR(DMSO−d6 ,300MHz)δ
3.95(d,J=5.9Hz,6H),4.61
(t,J=5.9Hz,3H),5.79(m,4H)
【0172】
【発明の効果】本発明化合物は、MRIにおいて強い単
一のシングレット19Fシグナルを与え、かつ組織選択性
を有することから、19F−MRI診断の臨床応用に有用
である。また本願化合物は、その構造上の特徴から、19
F−MRS(磁気共鳴分光学)への応用にも有用である
と考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 255/13 C07C 255/13 C07H 1/00 C07H 1/00 3/06 3/06 // C07D 209/48 C07D 209/48 Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 Rc NHRf (1) (式中、Rc は組織選択性を有する糖鎖アシル残基を表
    わし、Rf は下記一般式(2) 【化2】 −CH2 C(CF3 2 OR1 (2) 〔式中、R1 は水素原子、フェニル基で置換されていて
    も良いC1 〜C4 のアルキル基、または、 【化3】−CH2 CO2 2 (式中、R2 は水素原子またはC1 〜C4 のアルキル基
    を表わす。)〕; 下記一般式(3) 【化4】 −(CH2 k ACHm (CH2 ECONHR)3-m (3) 〔式中、kは0〜5の整数を、mは0または1を表わ
    し、Rは 【化5】−CH2 C(CF3 2 OR1 (式中、R1 は前記と同義を表わす。)を表わし、Aは 【化6】−NH− または −CONH− を表わし、Eは、 【化7】−CH2 −、−O(CH2 2 −、または単結
    合を表わす。但し、Eが単結合を表わすのは、mが1の
    時のみであり、k=0の時、Aは−NH−のみを表わ
    す。〕;または下記一般式(4) 【化8】 -(CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CONHR)3-p )3-m (4) (式中、k、m、A、E及びRは前記と同義を表わし、
    pは0または1を表わす。E′は前記Eと同義を表わす
    が、pが1の時は、E′は単結合を表わす。但し、Eと
    E′は、同一でも異なっていてもよい。)で表わされる
    含フッ素残基を表わす。)で表わされる含フッ素糖誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(II)中のR′のフェニル基で置
    換されていても良いC1 〜C4 のアルキル基が、メチル
    基又は 【化9】 である請求項1記載の含フッ素糖誘導体。
  3. 【請求項3】 Rc が、下記(5)式で表わされる糖化
    合物アシル残基を表わすことを特徴とする請求項1記載
    の含フッ素糖誘導体。 【化10】 (式中、nは0〜4の整数を表わす。)
  4. 【請求項4】 Rc が、下記(6)式または下記(7)
    式で表わされることを特徴とする請求項1記載の含フッ
    素糖誘導体。 【化11】
  5. 【請求項5】 Rc が、下記(8)式で表わされる〔O
    −β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)〕−D−グ
    ルコン酸残基であることを特徴とする請求項1記載の含
    フッ素糖誘導体。 【化12】
  6. 【請求項6】 Rc が、下記(9)式で表わされる〔O
    −β−D−グルコピラノシル−(1→4)〕−D−グル
    コン酸残基であることを特徴とする請求項1記載の含フ
    ッ素糖誘導体。 【化13】
  7. 【請求項7】 Rc が、下記(10)式で表わされるD
    −ガラクトン酸残基であることを特徴とする請求項1記
    載の含フッ素糖誘導体。 【化14】
  8. 【請求項8】 Rc が、下記(11)式で表わされるD
    −マンノン酸残基であることを特徴とする請求項1記載
    の含フッ素糖誘導体。 【化15】
  9. 【請求項9】 請求項1記載の含フッ素糖誘導体を必須
    成分とするMRI用造影剤。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の含フッ素糖誘導体およ
    び薬学的に許容される担体を含んでなる体内診断用医薬
    組成物。
  11. 【請求項11】 下記一般式(12) 【化16】H2 NRf1 (12) (式中、Rf1は 【化17】−CH2 C(CF3 2 OR3 、 −(CH2 k ACHm (CH2 ECONHR)3-m
    または − (CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CONHR)3-p )
    3-m 〔式中、k、m、p、R、A、E及びE′は前記と同義
    を表わし、R3 はメチル基、 【化18】 (式中、R2 は前記と同義を表わす。)を表わす。〕で
    表わされる含フッ素アミノ化合物。
  12. 【請求項12】 下記一般式(13) 【化19】 (CF3 2 CCN(OR4 ) (13) 〔式中、R4 は 【化20】 (式中、R5 はC1 〜C4 のアルキル基または 【化21】 を表わす。)を表わす。〕で表わされる含フッ素シアン
    ヒドリン誘導体。
  13. 【請求項13】 下記一般式(14) 【化22】 X(CH2 k ACHm (CH2 ECO2 6 3-m (14) (式中、k、m、AおよびEは前記と同義を表わし、R
    6 は水素原子またはフェニル基で置換されていても良い
    1 〜C4 のアルキル基を表わす。Xは、フタルイミド
    基、 【化23】 を表わす。)で表わされるカルボン酸及びそのエステ
    ル。
  14. 【請求項14】 下記一般式(15) 【化24】 X(CH2)k ACH m (CH2ECONHCH p (CH2 E′CO2R6)3-p )3-m (15) (式中、k、m、p、A、E、E′、R6 およびXは前
    記と同義を表わす。)で表わされるカルボン酸およびそ
    のエステル。
  15. 【請求項15】 下記(16)式 【化25】 (式中、nは前記と同義を表わす。)で表わされる糖ラ
    クトン化合物を、下記(17)式 【化26】H2 NRf (17) (式中、Rf は前記と同義を表わす。)で表わされるフ
    ッ素化アミノ化合物と反応させることを特徴とする、下
    記(18)式 【化27】 (式中、nおよびRf は前記と同義を表わす。)で表わ
    される含フッ素糖誘導体の製造法。
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