JPH11122632A - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置

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JPH11122632A
JPH11122632A JP10237110A JP23711098A JPH11122632A JP H11122632 A JPH11122632 A JP H11122632A JP 10237110 A JP10237110 A JP 10237110A JP 23711098 A JP23711098 A JP 23711098A JP H11122632 A JPH11122632 A JP H11122632A
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JP
Japan
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white balance
value
cont
color
brightness
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Application number
JP10237110A
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English (en)
Inventor
Seiichi Matsui
誠一 松井
Yoshio Nakane
義男 中根
Kenji Saito
謙二 斉藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフェリアの発生を防止して、テレ撮影
であっても暗い環境下の撮影であっても良好な撮影を実
現する。 【解決手段】 マイコン10は、色差信号R−Y,B−
Yの積分平均値と基準値との差を求める。そしてこの差
が大きく、輝度変化値が輝度変化認識レベルよりも大き
いときに、ホワイトバランス制御信号RCONT,BCONT
1ステップ値づづ変化させていく。輝度変化認識レベル
は、テレ撮影時に大きくてワイド撮影時に小さく、被写
体輝度が大きいときに大きく被写体輝度が小さいときに
小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部測光方式を用いて
ホワイトバランスを行うホワイトバランス調整装置にお
いて、カラーフェリアの発生を防ぐよう工夫したもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラやビデオスチルカメラ等の
画像撮影装置では、白い被写体を白く再現するようにホ
ワイトバランスの調整をしている。ホワイトバランスの
調整は、カメラの赤信号回路の利得と青信号回路の利得
を、緑信号を基準として制御して行う。ホワイトバラン
スを合わせるには、撮影環境の光の色あい(色温度)を
計測する必要がある。ホワイトバランスの方式として
は、色温度計測手法の異なる、外部測光方式と内部測光
方式とがある。
【0003】外部測光方式では色温度センサにより直接
色温度を検出し、検出データを基にR(赤)信号用のホ
ワイトバランス制御信号及びB(青)信号用のホワイト
バランス制御信号を作り、ホワイトバランスをとるよう
にしている。色温度センサは、例えば、赤フィルタを付
けたフォトセンサと緑フィルタを付けたフォトセンサと
青フィルタを付けたフォトセンサを一体に組み込んで形
成されており、各フォトセンサの出力電圧からR,B信
号用のホワイトバランス制御信号を作っている。
【0004】内部測光方式では、いわば間接的に色温度
を検出しており、ホワイトバランスが合っている場合に
画面の所定範囲(例えば全画面の7割程度)を平均化す
れば無彩色(灰色)になるという知見をもとに制御をし
ている。つまり、基準色温度条件下で画面の所定範囲の
色を平均すると無彩色となる色差信号R−Y,B−Yの
積分平均値を、基準値として設定しておき、撮影時にビ
デオカメラで生成した実際の色差信号R−Y,B−Yの
積分平均値が基準値とほぼ等しくなるように、R信号及
びB信号に対するゲインを制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した「画面の所定
範囲を平均化すれば無彩色(灰色)になる」という条件
は、各種の色がランダムに混入している一般の風景を撮
影したときには成立する。しかし、例えば青い空と青い
海を背景とした被写体や、赤い壁を背景とした被写体な
どを撮影したときには、前述した条件は成立せず、平均
すると青や赤にかたよった色になってしまう。したがっ
て背景が単色となっている被写体(人物)を撮影したと
きに、内部測光方式を用いてホワイトバランス調整を行
うと、画面を平均した色が無彩色でないにもかかわらず
無彩色とみなしてホワイトバランスをとるため基準白レ
ベルがズレてしまい、背景が退色するとともにメイン被
写体(人物)の色が補色(背景色に対する補色)の方向
に補正制御され、いわゆるカラーフェリアが生じてしま
う。
【0006】結局、内部測光方式を用いてホワイトバラ
ンスをとっているビデオカメラでは、各色がランダムに
混入した一般風景を撮影したときには正しくホワイトバ
ランスがとれるが、特定の色の割合の多い特殊な風景を
撮影したときにはカラーフェリアが生じてしまう。
【0007】本発明は、上記従来技術に鑑み、特定の色
の割合の多い被写体を撮影した場合でも、カラーフェリ
アの発生を防ぐことのできるホワイトバランス調整装置
を提供することを目的とする。そして本発明では特に、
テレ状態で撮影しても暗い環境下で撮影しても良好なホ
ワイトバランス調整ができるようにしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、内部測光方式を用いたホワイトバランス調
整装置において、赤、緑、青の原色信号のうち、赤、青
の原色信号の増幅度を制御してホワイトバランス調整を
するホワイトバランス回路と、ホワイトバランス調整さ
れた原色信号を処理して2種類の色差信号R−Y,B−
Yを出力するマトリクス回路と、被写体の輝度を求める
とともに、基準色温度条件下で画面の所定範囲を平均す
ると無彩色となる各色差信号R−Y,B−Yのそれぞれ
の積分平均値が、基準値としてあらかじめ設定されてお
り、色差信号R−Y,B−Yの積分平均値と基準値とが
等しくなるようホワイトバランス回路を作動させるホワ
イトバランス制御信号を、ホワイトバランス回路に送る
処理部とを有し、更に前記処理部は、電源投入後にホワ
イトバランス制御信号が収束した以降は、ズーム情報を
入力し、ズーム状態がテレ側にあるときや被写体輝度が
大きいときには値を大きくしワイド側にあるときや被写
体輝度が小さいときには値を小さくして輝度変化認識レ
ベルを設定し、現在の輝度と前回の収束時の輝度との差
が輝度変化認識レベルより大きいときに、色差信号の積
分平均値と基準値とが等しくなるようにホワイトバラン
ス制御信号の値を変化させることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、現在の輝度と前回の収束時の輝度
との差が輝度変化認識レベルよりも大きくなったとき
に、色差信号の積分平均値と基準値とが等しくなるよう
に、ホワイトバランス制御信号の値を変化させることを
前提としている。しかも、(i)輝度変化認識レベル
は、ズーム状態がテレ側にあるときに大きくワイド側に
あるときには小さくし、(ii)また輝度変化認識レベル
は、被写体輝度が大きいときに大きく被写体輝度が小さ
いときに小さくする。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の実施例に係るホワイトバラン
ス調整装置を備えたビデオカメラを示すブロック図であ
る。同図に示すように、レンズ1により形成された被写
体像はアイリス2を通して電荷結合素子(CCD)3の
撮像面に入射される。CCD3の撮像面には補色(シア
ン、マゼンタ、イエロー、グリーン)フィルターが備え
られており、被写体像を示す電荷信号Eは、サンプルホ
ールド(S/H)及び自動利得制御(AGC)回路4を
経て信号処理回路5に入力される。信号処理回路5は、
電荷信号Eを信号処理して輝度信号Y及び原色信号R,
G,Bを出力する。原色信号R,G,Bは、ホワイトバ
ランス回路6でホワイトバランスが調整された後に、γ
補正回路7でγ補正されてからマトリクス回路8に入力
される。マトリクス回路8は原色信号R,G,Bをマト
リクス処理して、色差信号R−Y,B−Yを出力する。
エンコーダ9では、色差信号R−Y,B−Yを直交二相
変調した信号と輝度信号Yとを加算してNTSC方式の
ビデオ信号を出力する。
【0011】AGC回路4の出力は、A/D変換器18
によりデジタル化され積分回路19で積分されてからマ
イコン10に入力される。マイコン10は、AGC回路
4の出力の積分値を基に、D/A変換器11を通してA
GC回路4にAGC制御信号を送る。またマイコン10
には、レンズ駆動部からズーム情報P1が送られ、アイ
リス開度を検出するホール素子12からアイリス開度を
示すアイリスデータP2が送られてくる。
【0012】マイコン10は、アイリス2の開度、AG
C4のゲイン及び電子シャッタスピードを基に被写体の
輝度を算出する。つまり被写体の輝度が高いほどアイリ
ス2が絞られ、暗くなるほどアイリス2が開けられ、ア
イリス2が開放してさらに暗くなるとAGC4のゲイン
が大きくなり、電子シャッタを動作させた時には、シャ
ッタスピードが高速になった分だけアイリス2の開度及
びAGC4のゲイン情報は暗くなるので、これらの情報
をマイコン10により演算処理して被写体の輝度を検出
することができる。
【0013】一方、マトリクス回路8から出力された色
差信号R−Y,B−Yは、ローパスフィルタ13,14
で平均化され、A/D変換器15,16でデジタル化さ
れてからマイコン10へ送られる。マイコン10には、
基準色温度条件下で被写体の画面の所定範囲を平均する
と無彩色となる色差信号R−Y,B−Yを積分平均した
値が、基準値として設定されている。そして色差信号R
−Yの積分平均値とR−Y用基準値とを等しくするよう
な赤信号用ホワイトバランス制御信号RCONTならびに、
色差信号B−Yの積分平均値とB−Y用基準値とを等し
くするような青信号用ホワイトバランス制御信号BCONT
が、マイコン10からシリアルデータとして出力され、
D/A変換器17でアナログ化されホワイトバランス回
路6へ送られる。このため、ホワイトバランス回路6で
は、ホワイトバランス制御信号R CONT,BCONTの値に応
じて原色赤信号R及び原色青信号Bのゲインを調整し、
ホワイトバランスのフィードバック制御が実行される。
なお、ホワイトバランス制御信号RCONT,BCONTの変化
量の制限等、本発明のポイントとなる技術については、
後述する。
【0014】次に本発明の第1実施例を、マイコン10
の動作を中心として説明する。図2のフロー図に示すよ
うに、ステップ1にて電源が投入されると、ステップ2
にてホワイトバランス調整の初期動作が行なわれる。つ
まりマイコン10からは、図3に示すように値がr−0
となっている赤信号用ホワイトバランス制御信号RCO NT
及び値がb−0となっている青信号用ホワイトバランス
制御信号BCONTがまず出力される。値r−0,b−0は
プリセットされている。次にマイコン10は、値がr−
0,b−0となっているホワイトバランス制御信号R
CONT,BCONTに応じてホワイトバランス調整された色差
信号R−Y,B−Yの積分平均値を入力し、このときの
色差信号R−Y,B−Yの積分平均値と基準値とを比較
する。比較した結果、色差信号の積分平均値と基準値と
の差が所定値よりも大きいときには、1ステップ値だけ
ずらした(増加または減少した)値のホワイトバランス
制御信号RCONT,BCONTを出力する。このようにして、
色差信号R−Y,B−Yの積分平均値と基準値との差が
所定値以下になるまでホワイトバランス制御信号
CO NT,BCONT(一方の制御信号だけのときもある)を
1ステップ値づつ変化させて出力する。そして色差信号
R−Y,B−Yの積分平均値と基準値との差が所定値
(例えば10LSB(Least Significant Bit ))以下
になったら、RCONT,B CONTの値を一定とする。このよ
うにしてRCONT,BCONTの値を一定とすることを、「収
束」と称す。
【0015】図4は、図3に示すRCONT,BCONT(値は
r−0,b−0)が、それぞれ4ステップづつ増加して
収束したときのRCONT,BCONTのステップ値r−1,b
−1を示している。
【0016】なお、ホワイトバランス制御信号RCONT
CONTは、それぞれ1ステップ値づつ増加または減少す
ることができるので、1回当りの変化パターンは、図5
に示すように8通りある。
【0017】図2にもどり説明すると、初期動作が終了
したらステップ3に移り、ズーム情報を入力する。次に
ステップ4ではRCONT,BCONTの現在値r−1,b−1
(図4の例)をメモリするとともに、収束時の輝度を求
めてメモリする。更に図4に示すように可動領域αを設
定する。この例の可動領域αは収束したRCONT,BCO NT
の値(r−1,b−1)から増加方向に4ステップ値、
減少方向に4ステップ値だけ広げた領域となっている。
またズーム情報に対応した輝度変化認識レベルを設定す
る。
【0018】ここで輝度変化認識レベルについて説明す
る。 テレ側にあるときには、輝度変化認識レベルは、た
とえばプラス方向に0.8Bv(輝度値:Brightness Val
ue)、マイナス方向に1.4Bvとする。 ワイド側にあるときには、輝度変化認識レベルは、
たとえばプラス方向に0.4Bv、マイナス方向に0.
8Bvとする。 なお、輝度変化認識レベルの値は、ワイド側からテレ側
に進むにつれて漸増するように設定してもよい。
【0019】ステップ5では色差信号R−Y,B−Yの
積分平均値を入力し、ステップ6ではR−Y,B−Yの
積分平均値と基準値との差が所定値以下かどうかを判定
する。差が所定値を越えるときには、ホワイトバランス
調整が良好でないことを示しているので、ステップ7に
移り、良好なホワイトバランスをとるにはRCONT,B
CONTをそれぞれ増加した方がよいのか減少した方がよい
のかを演算する。
【0020】ステップ8では、現在の輝度と前回メモリ
した輝度(ステップ4にてメモリした輝度)との差が、
ステップ4で設定した輝度変化認識レベル以上であるか
どうか判定する。差が輝度変化認識レベル以上であると
きには、被写体が変化したと判定し、ステップ9に移
る。
【0021】つまり、 (現在の輝度)−(前回メモリした輝度)=d とすると、 テレ側にあるときにはd>0.8Bvまたはd<−
1.4Bvとなるときに、被写体が変化したと判定し、 ワイド側にあるときにはd>0.4Bvまたはd<−
0.8Bvとなるときに、被写体が変化したと判定する。
【0022】このように本発明では、被写体の変化を、
輝度の変化から検出することを、技術の前提としてい
る。
【0023】ステップ9では、現在のRCONT,B
CONTが、ステップ4で設定した可動領域α内にあるかど
うか判定し、可動領域α内にあるときには、ステップ1
0に移る。ステップ10では、1ステップ値だけ増加ま
たは減少させたRCONT,BCONTを出力する。増加させる
か減少させるかは、ステップ7にて決定している。
【0024】ステップ5,6,7,8,9,10を続け
て行う制御フロー動作を繰り返すと、ホワイトバランス
制御信号RCONT,BCONTが変化していく。図6は、ステ
ップ5〜10の制御フロー動作が3回繰り返されてR
CONTが3ステップ値増加しBCO NTも3ステップ値増加
し、RCONTの値がr−1からr−2に増え、BCONTの値
がb−1からb−2に増えた状態を示している。
【0025】一方、例えば図6において、RCONT,B
CONTの値がr−2,b−2となったところで収束したと
きには、つまり図2のフロー図のステップ6でYESと
判定したときには、ステップ3,4に戻り、収束したと
きのRCONT,BCONTの値(r−2,b−2)をメモリす
るとともにこのときの輝度をメモリする。更にステップ
値r−2,b−2を中心として±4ステップ値広げた新
たな可動領域α−1を設定する。つまり可動領域をαか
らα−1に更新する。更にズーム情報に対応した輝度変
化認識レベルを、再設定する。
【0026】更に本実施例では、図7に示すように、可
動領域がαであるときにホワイトバランス制御信号R
CONT,BCONTの値がr−1,b−1から4ステップ値増
加してr−3,b−3となり可動領域αの境界値になっ
たときには、色差信号R−Y,B−Yの積分平均値と基
準値との差が所定値以上であっても、RCONT,BCONT
値を変化させずに固定する。図2のフロー図ではステッ
プ9でNOと判定されてステップ10に進まないように
している。このようにRCONT,BCONTの値が可動領域の
境界値になったら、たとえ色差信号積分平均値と基準値
との差が所定値以上になっていてもRCONT,BCONTの値
を固定する。このようにRCONT,BCONTの値が可動領域
の境界値になって変化させないように制御することを
「固定」と称す。「固定」のとき及び「収束」のときに
は共に、RCONT,BCONTが変化しなくなるが、「固定」
のときには色差信号積分平均値と基準値との差が所定値
以上になっているが、「収束」のときには前記差は所定
値より小さくなっている。
【0027】ステップ9においてNOと判定しRCONT
CONTの値を固定したら、ステップ3,4に戻り、固定
したRCONT,BCONTの値(図7の例ではr−3,b−
3)をメモリし、このときの輝度をメモリし、ステップ
値r−3,b−3を中心として±4ステップ値広げた新
たな可動領域α−2を設定する。また、輝度変化認識レ
ベルを再設定する。
【0028】このように本実施例では、RCONT,BCONT
の移動できる範囲が可動領域内に制限されているため、
急に単色の被写体等を撮影したときでも、RCONT,B
CONTの値が大きく変化することはない。したがって、カ
ラーフェリアの発生を防ぐことができる。
【0029】また本実施例ではテレとワイドによって輝
度変化レベルを変えており、テレ側にあるときには、現
在の輝度が前回収束時(固定時)の輝度に対し、大きく
変化したときにのみホワイトバランス制御信号RCONT
CONTの値を変化させるようにしている。ワイド側にあ
るときには、現在の輝度が前回収束時(固定時)の輝度
に対し、少し変化しただけでRCONT,BCONTの値を変化
させるようにしている。このようにテレとワイドとで、
感度を変えていることが本発明の最大のポイントであ
る。
【0030】このようにテレ側にあるときに輝度変化認
識レベルを大きくし、RCONT,BCO NTを変化させにくく
したのは次の理由による。即ち、テレ側にして撮影した
ときには、画面のほとんどの部分を1つの被写体で占め
てしまうことがあり、このとき被写体の色が単色である
と、色温度が変化していないのに色温度変化が生じたと
誤認識してカラーフェリアが生じてしまう。そこで、テ
レ側にしたときには、輝度が大きく変化したときにのみ
被写体が変化したと判定してRCONT,BCONTを変えるよ
うにして、色温度変化の誤認識を防ぐようにしている。
別の観点から述べると、一般にワイド側に比べてテレ側
で撮影したときの方が画面の所定範囲の輝度変化が大き
いため、テレ側にあるときに輝度変化認識レベルを大き
くしている。
【0031】また図2のステップ8において、輝度が前
回収束時、または前回固定時から所定値以上変化してい
ないと判定されたときには、ステップ5に戻る。
【0032】次に本発明の第2実施例を、図8のフロー
図を基に説明する。この図8のフロー図の制御は、図2
のフロー図の制御に対し、ステップ3と、ステップ4の
一部が異なるだけで他のステップは同じである。よって
異なる部分を中心に説明をする。
【0033】図8に示すように電源が投入されてホワイ
トバランスの初期動作が終了したら(ステップ1,
2)、ステップ3にて被写体輝度データを入力し、ステ
ップ4では被写体の輝度に応じた輝度変化認識レベルを
設定する。
【0034】図9は被写体輝度と、設定する輝度変化認
識レベルとの関係を示したものである。図9に示すよう
に本実施例では、被写体輝度がL1以上であれば輝度変
化認識レベルの値をβ1に設定し、被写体輝度がL1未
満であれば輝度変化認識レベルの値を零に設定する。
【0035】図9に示すように輝度変化認識レベルを設
定しているので、第2実施例では、ホワイトバランス制
御信号RCONT,BCONTが変化する態様は、被写体輝度値
L1を境にして2つに分かれる。
【0036】(1)つまり、被写体輝度がL1以上であ
るときには、R−Y,B−Yの積分平均値と基準値との
差が所定値以上となってホワイトバランスがくずれてお
り(ステップ6 NO)、現在の輝度と前回の収束時
(または固定時)の輝度との差がβ1以上で(ステップ
8 YES)、RCONT,BCONTが可動領域内(ステップ
9 YES)のときに、RCONT,BCONTが1ステップ値
変化して出力される(ステップ10)。結局、被写体輝
度がL1を越えて大きく変化したときに被写体が変化し
たと判定し、ホワイトバランスを行うための他の要件が
満たされることを条件として、RCONT,BCONTを変化さ
せている。
【0037】(2)一方、被写体輝度がL1未満である
ときには、ステップ8は常にYESとなるので、R−
Y,B−Yの積分平均値と基準値との差が所定値以上で
(ステップ6 NO)、RCONT,BCONTが可動領域内
(ステップ9 YES)であるという2条件が満足すれ
ば、RCONT,BCONTを変化させている。結局、被写体輝
度がL1未満であるときには、撮影環境が暗いため、被
写体輝度から被写体の変化を判定することがむつかしい
のでこの判定をやめてしまい、上記2条件(ステップ
6,9)が満たされるだけでRCONT,BCONTを変化させ
ているのである。したがって、暗い撮影環境下でも、適
正なホワイトバランス調整ができる。
【0038】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに本発明によれば、テレ側にあるときに輝度変化認識
レベルを大きくしているため、テレ側で撮影していると
きには、輝度が大きく変化しないかぎりホワイトバラン
ス制御信号は変化しない。したがって、単色被写体をテ
レ撮影してもホワイトバランス制御信号は変化せず、カ
ラーフェリアは生じず、良好なホワイトバランス調整が
できる。また、被写体輝度が小さいときには輝度変化認
識レベルを小さくしているため、暗い環境で撮影してい
るときには、輝度変化を考慮するとなくホワイトバラン
ス制御が実行でき、良好なホワイトバランス調整ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホワイトバランス調整装置を備え
たビデオカメラを示すブロック図である。
【図2】第1実施例の動作を示すフロー図である。
【図3】撮影開始当初のホワイトバランス制御信号の値
を示す説明図である。
【図4】ホワイトバランス制御信号と可動領域を示す説
明図である。
【図5】ホワイトバランス制御信号の変化態様を示す説
明図である。
【図6】ホワイトバランス制御信号の変化状態及び可動
範囲の更新状態を示す説明図である。
【図7】ホワイトバランス制御信号が固定する状態を示
す説明図である。
【図8】第2実施例の動作を示すフロー図である。
【図9】被写体輝度と輝度変化認識レベルとの関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 アイリス 3 CCD 4 S/H&AGC回路 5 信号処理回路 6 ホワイトバランス回路 7 γ補正回路 8 マトリクス回路 9 エンコーダ 10 マイコン 11 D/A変換器 12 ホール素子 13,14 ローパスフィルタ 15,16 A/D変換器 17 D/A変換器 18 A/D変換器 19 積分回路 E 電荷信号 R,G,B 原色信号 R−Y,B−Y 色差信号 Y 輝度信号 RCONT 赤信号用ホワイトバランス制御信号 BCONT 青信号用ホワイトバランス制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、緑、青の原色信号のうち、赤、青の
    原色信号の増幅度を制御してホワイトバランス調整をす
    るホワイトバランス回路と、 ホワイトバランス調整された原色信号を処理して2種類
    の色差信号R−Y,B−Yを出力するマトリクス回路
    と、 被写体の輝度を求めるとともに、基準色温度条件下で画
    面の所定範囲を平均すると無彩色となる各色差信号R−
    Y,B−Yのそれぞれの積分平均値が、基準値としてあ
    らかじめ設定されており、色差信号R−Y,B−Yの積
    分平均値と基準値とが等しくなるようホワイトバランス
    回路を作動させるホワイトバランス制御信号を、ホワイ
    トバランス回路に送る処理部とを有し、 更に前記処理部は、電源投入後にホワイトバランス制御
    信号が収束した以降は、ズーム情報を入力し、ズーム状
    態がテレ側にあるときには値を大きくしワイド側にある
    ときには値を小さくして輝度変化認識レベルを設定し、
    現在の輝度と前回の収束時の輝度との差が輝度変化認識
    レベルより大きいときに、色差信号の積分平均値と基準
    値とが等しくなるようにホワイトバランス制御信号の値
    を変化させることを特徴とするホワイトバランス調整装
    置。
  2. 【請求項2】 赤、緑、青の原色信号のうち、赤、青の
    原色信号の増幅度を制御してホワイトバランス調整をす
    るホワイトバランス回路と、 ホワイトバランス調整された原色信号を処理して2種類
    の色差信号R−Y,B−Yを出力するマトリクス回路
    と、 被写体の輝度を求めるとともに、基準色温度条件下で画
    面の所定範囲を平均すると無彩色となる各色差信号R−
    Y,B−Yのそれぞれの積分平均値が、基準値としてあ
    らかじめ設定されており、色差信号R−Y,B−Yの積
    分平均値と基準値とが等しくなるようホワイトバランス
    回路を作動させるホワイトバランス制御信号を、ホワイ
    トバランス回路に送る処理部とを有し、 更に前記処理部は、電源投入後にホワイトバランス制御
    信号が収束した以降は、被写体輝度が大きいときには値
    を大きくし被写体輝度が小さいときには値を小さくして
    輝度変化認識レベルを設定し、現在の輝度と前回の収束
    時の輝度との差が輝度変化認識レベルより大きいとき
    に、ホワイトバランス制御信号の値を変化させることを
    特徴とするホワイトバランス調整装置。
JP10237110A 1991-11-19 1998-08-24 ホワイトバランス調整装置 Pending JPH11122632A (ja)

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