JPH11122562A - 画像補正装置 - Google Patents

画像補正装置

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JPH11122562A
JPH11122562A JP27757997A JP27757997A JPH11122562A JP H11122562 A JPH11122562 A JP H11122562A JP 27757997 A JP27757997 A JP 27757997A JP 27757997 A JP27757997 A JP 27757997A JP H11122562 A JPH11122562 A JP H11122562A
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screen
clock
video signal
image
data
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JP27757997A
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Masanori Fujiwara
正則 藤原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な構成で、走査歪及び輝度むらを補正す
る。 【解決手段】映像信号は、書込みクロック発生回路22に
よって、システムクロック周期でメモリ18,19に書込
む。フィールドメモリ23は、水平方向の伸張処理及び走
査歪に基づく波形データを記憶している。アドレス制御
回路24は、フィールドメモリ23の波形データをシステム
クロック周期で読出す。水平方向の読出し速度は、平均
的に書込みクロック周期の4倍であればよく、映像信号
の読出しタイミングをシステムクロック周期で調整可能
である。走査歪を除去した映像信号をメモリ18,19から
読出した乗算器25に与える。乗算器25は映像信号の輝度
むらを補正して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチディスプレ
イの表示装置等に好適な画像補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の電子銃を縦横に並べて一体
化した複電子銃式受像管が開発されている。複電子銃式
受像管は、通常のテレビジョン受像機に使用されている
受像管を縦横に並べ、各受像管のしきりを除去して一体
化し、1枚のスクリーン上に映像を表示させるものであ
る。これにより、薄型で且つ完全に平坦な画面を有した
映像表示装置を得ることができる。
【0003】しかし、各受像管によって形成される表示
画面上の映像を蛍光スクリーン上で正確につなぎ合わせ
なければならず、各受像管において電子ビームを極めて
高精度に偏向しなければならない。
【0004】そこで、本件出願人は先に出願した特願平
9−89639号明細書において、“複電子銃式受像管
および画像表示装置”を提案している。この提案では、
おおまかな偏向を主偏向によって行い、主偏向では除去
することができない走査歪みを補助偏向によって補正す
るようにしている。また、走査歪みを検出する手段を備
えており、検出した走査歪み誤差を補助偏向にフィード
バックさせることで、常時走査歪みの発生を防止するこ
とができるようになっている。
【0005】このような補助偏向手段としては様々な方
式が考えられる。例えば、特開平7−212779号公
報に開示されているデジタルコンバーゼンス装置を用い
ると精度良く補正を行うことができる。このディジタル
コンバーゼンス装置においては、画面上にM×N点の調
整点を配置し、各調整点に対応したコンバーゼンス補正
データを記憶したデジタルメモリを備えており、このデ
ジタルメモリから読み出した複数の調整点のデータを用
いて、調整点間を補間するための補間データを低域通過
フィルタ特性で作成し、このデータに基づくコンバーゼ
ンス補正信号を受像管ネックに取付けられたコンバーゼ
ンスヨークに供給することによって、高精度の補正を行
うようになっている。
【0006】このようなデジタルコンバーゼンス装置で
は、デジタル処理回路部については集積化を行うことが
できるのでコスト低減を望むことができるが、D/A変
換部以降のアナログ回路部及び偏向ヨークについてはコ
スト低減が難しい。複電子銃式画像表示装置において
は、各分割画面毎に水平及び垂直のデジタルコンバーゼ
ンス装置が必要となり、極めて高コストになっしまう。
【0007】ところで、表示装置において、一様な信号
レベルの絵柄を映出した場合でも、画面内の中央部と周
辺部とで輝度差が生じることがある。この原因として
は、走査のリニアリティー(直線性)の悪化や、特にカ
ラー受像管等では電子ビームのランディング不良等が考
えられる。
【0008】このような輝度むらを改善するために偏向
制御を高精度に行うようにすると、偏向回路のコストア
ップを招来してしまい、また、技術的に困難である場合
もある。通常のテレビジョン受像機においては、コスト
を低減するために多少の輝度差は許容しているが、複電
子銃式画像表示装置においては、各画面内で発生する僅
かな輝度むらによって画面品位の劣化が目立ってしま
う。
【0009】例えば、物体が各画面をまたいで移動する
シーンや画面全体が一様な白色パターンである画像で
は、輝度むらが特に目立ってしまい、視聴者に画面が分
割されていることを意識させてしまう。
【0010】このような問題は、複電子銃式画像表示装
置固有のものではなく、複数のプロジェクターを縦横に
配列して構成したマルチディスプレイ装置でも同じ問題
が発生する。全てのディスプレイ装置において、歪及び
輝度むらを十分に改善するためには極めて高コストとな
ってしまう。
【0011】また、最近では、スクリーンの完全平面化
を達成したテレビジョン受像機も開発されているが、薄
型化によって歪み及び輝度むらの発生が一層問題になっ
てしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、画
面歪及び輝度むらの補正はコスト高となってしまい、特
にマルチディスプレイにおいては、各画面の歪み及び輝
度むらによって各画面同士の境界が目立って画面品位が
劣化してしまうが、歪及び輝度むらを補正しようとする
とコスト高は著しく、また、補正が困難であることもあ
るという問題点があった。
【0013】本発明は、低コストで、歪み及び輝度むら
の発生を防止して画面品位を向上させることができる画
像補正装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像補正装
置は、入力された映像信号を所定の書込みクロックに基
づいて記憶する第1の記憶手段と、前記書込みクロック
の周波数よりも高い周波数の成分を含むデータであって
画面に表示された画像の水平方向の走査歪に基づく波形
データを記憶すると共に、前記画面に表示された画像の
輝度むらに基づく輝度補正データを記憶する第2の記憶
手段と、前記第2の記憶手段のアドレスを前記書込みク
ロックと同一周期で順次指定して、前記第2の記憶手段
が記憶している波形データに基づくクロックを前記第1
の記憶手段の読出しクロックとして出力させると共に、
前記第2の記憶手段が記憶している輝度補正データを前
記第1の記憶手段から読出した映像信号の輝度利得の情
報として出力させるアドレス制御手段と、前記第1の記
憶手段から読出された映像信号に前記輝度利得を付与し
て出力する輝度利得付与手段とを具備したものである。
【0015】本発明において、入力された映像信号は書
込みクロックに基づいて第1の記憶手段に記憶させる。
第2の記憶手段は、画像の水平方向の走査歪に基づく波
形データを記憶しており、アドレス制御手段にアドレス
が指定されて、波形データに基づくクロックを第1の記
憶手段の読出しクロックとして出力する。波形データは
書込みクロックよりも高い周波数成分を有しており、第
1の記憶手段からの映像信号の読出しタイミングを、水
平方向の走査歪に応じて制御することができる。水平方
向の歪が除去された映像信号は輝度利得付与手段に与え
て、輝度利得を付与する。これにより、輝度むらを補正
した映像信号を出力する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
画像補正装置の一実施の形態を示すブロック図である。
本実施の形態は白黒映像を映出する複電子銃式画像表示
装置に適用した例である。図2は複電子銃式受像管を示
す説明図である。
【0017】図2において、複電子銃式受像管101 は、
縦横に並べた複数の受像管102 乃至109 によって1枚構
造のスクリーン110 に電子ビームをランディングさせる
構造となっている。各受像管102 乃至109 は側面のしき
りを除去し、スクリーン110側は一体的に構成する。各
受像管102 乃至109 の表示画面を蛍光体が塗布されたス
クリーン110 上に縦横に配置して1つの表示画面(以
下、全画面という)を形成する。各受像管102 乃至109
の走査が精度良く行われれば、受像管102 乃至109 が映
出した画像はスクリーン110 上で1枚の画像として見る
ことができる。
【0018】各受像管102 乃至109 のカソード端子111
には、1枚の画像を各表示画面の全画面上の位置に応じ
て分割した分割画像の映像信号を供給する。管内では、
カソード電流に比例した電子ビームがスクリーン110 に
向けて放出されるようになっている。
【0019】各受像管102 乃至109 は各ネック部に垂直
偏向ヨーク112 、水平偏向ヨーク113 及び垂直補助偏向
ヨーク114 を有している。垂直偏向ヨーク112 には、垂
直走査周期の鋸歯状波である垂直主偏向信号を供給す
る。水平偏向ヨーク113 には水平走査周期の鋸歯状波で
ある水平主偏向信号を供給する。これらの水平及び垂直
偏向信号によって、カソードからの電子ビームを偏向し
て、スクリーン110 上に映像を映出するようになってい
る。また、垂直補助偏向ヨーク111 には垂直方向の歪み
を補正するための垂直補助偏向信号を供給するようにな
っている。
【0020】水平及び垂直主偏向信号の精度が悪い場合
には、映し出された映像に歪みが生じ、上述したよう
に、画像の境界が目立ってしまう。そこで、本実施の形
態においては、垂直補助偏向ヨーク111 によって垂直方
向の走査歪みを補正すると共に、水平方向の歪及び輝度
むらについては、図1の後述する画面分割処理部によっ
て補正を行うようになっている。
【0021】図1において、入力端子1には入力映像信
号を与える。この入力映像信号はローパスフィルタ(以
下、LPFという)2及び同期分離回路4に供給する。
LPF2は入力映像信号を帯域制限してA/D変換器3
に与える。A/D変換器3は入力された映像信号を後述
するクロック発生回路5からのシステムクロックを用い
てサンプリングすることによりディジタル信号に変換し
て、画面分割処理部S1 乃至S8 の各入力端子SI1 に
出力する。
【0022】同期分離回路4は入力映像信号から水平同
期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)を分離するよ
うになっている。同期分離回路4からの水平,垂直同期
信号は偏向系を構成する垂直主偏向信号発生回路6、水
平主偏向信号発生回路7、垂直補助偏向信号発生回路Y
1 乃至Y8 に供給するようになっている。
【0023】なお、垂直補助偏向信号発生回路Y1 乃至
Y8 及び後述する画面分割処理部S1 乃至S8 は、複電
子銃式受像管の数だけ設ける。図1は図2の8本の受像
管に対応させて、8つの垂直補助偏向信号発生回路及び
面分割処理部を設けた例である。
【0024】垂直主偏向信号発生回路6は、垂直同期信
号に基づいて垂直主偏向信号を発生し出力端子12を介し
て出力する。また、水平主偏向信号発生回路7は、水平
同期信号に基づいて水平主偏向信号を発生して出力端子
13を介して出力する。これらの垂直及び水平主偏向信号
は、夫々各受像管102 乃至109 の垂直主偏向ヨーク112
又は水平主偏向ヨーク113 に与えるようになっている。
これにより、各受像管102 乃至109 は1画面の走査を同
時に開始して同時に終了するようになっている。
【0025】マイコン11は、垂直方向の歪を除去するた
めの補正データを発生して垂直補助偏向信号発生回路Y
1 乃至Y8 に供給するようになっている。垂直補助偏向
信号発生回路Y1 乃至Y8 は、夫々、受像管102 乃至10
9 の垂直偏向を補正するためのものであり、同期分離回
路4からの水平及び垂直同期信号とマイコン11からの補
正データとに基づいて、垂直補助偏向信号を発生して出
力端子YO1 乃至YO8 に出力する。出力端子YO1 乃
至YO8 からの垂直補助偏向信号を夫々受像管102 乃至
109 の垂直補助偏向ヨーク114 に供給するようになって
いる。
【0026】垂直補助偏向信号発生回路Y1 乃至Y8 と
しては様々な方式が考えられるが、上述した特開平7−
212779号公報にて開示されているデジタルコンバ
ーゼンス装置を用いてもよい。この場合には、垂直補助
偏向信号発生回路Y1 乃至Y8 は、図示しないデジタル
メモリを有し、画面上に設定したM×N点の調整点に対
応した歪み補正データをデジタルメモリに記憶する。ま
た、補助偏向信号発生回路Y1 乃至Y8 は、調整点間を
補間するための補間データを低域通過フィルタ特性で作
成する内挿演算手段を有し、デジタルメモリから読み出
した複数の調整点のデータを補間して補間データを作成
する。更に、垂直補助偏向信号発生回路Y1 乃至Y8
は、内挿演算手段の出力をアナログ信号に変換して垂直
補助偏向信号として垂直補助偏向ヨークに供給するディ
ジタル/アナログ変換器を有する。
【0027】調整点数等を適宜設定することにより、各
画面毎の垂直方向の走査歪については、垂直補助偏向信
号発生回路Y1 乃至Y8 によって確実に除去することが
可能である。
【0028】一方、同期分離回路4からの水平同期信号
(HD)及び垂直同期信号(VD)は、画面分割処理部
S1 乃至S8 の端子SI3 ,SI2 にも供給するように
なっている。また、同期分離回路4からの水平同期信号
はクロック発生回路5にも供給するようになっている。
クロック発生回路5は水平同期信号からシステムクロッ
ク(CK)を発生してA/D変換器3及び画面分割処理
部S1 乃至S8 の端子SI4 に供給するようになってい
る。
【0029】画面分割処理部S1 乃至S8 は同一構成で
ある。そこで、以下、画面分割処理部S1 についてのみ
説明する。画面分割処理部S1 はメモリ18,19を有して
おり、メモリ18,19には入力端子SI1 からのディジタ
ル映像信号を供給するようになっている。入力端子SI
2 からの垂直同期信号(VD)は2分周回路20及び書込
みクロック発生回路22に供給する。2分周回路20は、垂
直同期信号を2分周してメモリ18及びインバータ21に与
える。インバータ21は2分周回路20の出力を反転させて
メモリ19に与える。メモリ18,19は、2分周回路20及び
インバータ21の出力によって垂直周期で書込み及び読出
しが切換えられ、一方の書込み時には他方から読出しを
行い、他方の書込み時には一方から読出しを行うように
なっている。
【0030】メモリ18,19の書込みは書込みクロック発
生回路22からの書込みクロックWCKに基づいて行うよ
うになっている。書込みクロック発生回路22は、端子S
I2乃至SI5 からの垂直同期信号、水平同期信号、シ
ステムクロック及びマイコン11の出力に基づいてシステ
ムクロック周期の書込みクロックWCKを発生する。
【0031】マイコン11は、各受像管102 乃至109 によ
る画面の全画面上の位置を示す情報を出力する。これに
より、マイコン11は、受像管102 乃至109 によって表示
する分割画像の切出し位置を指定して、各画面分割処理
部S1 乃至S8 のメモリ18,19に対応する分割画像の映
像信号のみを記憶させるようになっている。
【0032】例えば、マイコン11は、垂直方向について
は、切出し開始ライン番号及び終了ライン番号を示す情
報を出力し、水平方向については、水平同期の基準位置
からみた切出し開始ドット番号及び終了ドット番号を示
す情報を出力する。
【0033】画面分割処理部S1 の書込みクロック発生
回路22は、マイコン11からの情報に基づいて、水平及び
垂直同期信号を用いて、受像管102 による画面の全画面
上の位置に対応したタイミングで映像信号を書込むため
の書込みクロックWCKを発生するようになっている。
なお、他の画面分割処理部S2 乃至S8 の書込みクロッ
ク発生回路22においても、夫々対応する受像管による画
面の全画面上の位置に対応したタイミングで書込みクロ
ックWCKを発生することは明らかである。
【0034】メモリ18,19からの読出しはフィールドメ
モリ23からの読出しクロックRCKによって制御するよ
うになっている。本実施の形態においては、フィールド
メモリ23はメモリ18,19に記憶されている映像信号を1
垂直走査期間で読出すためのクロック波形を記憶するよ
うになっている。アドレス制御回路24は、1垂直走査期
間でフィールドメモリ23のクロック波形を読出すための
アドレスを指定する読出しアドレスを発生する。
【0035】各受像管102 乃至109 においては、分割画
像を各表示画面の全域に表示させる必要がある。つま
り、メモリ18,19には全画像のうち、分割画像に対応し
た水平方向に1/4水平走査周期で垂直方向に1/2垂
直走査周期の映像信号のみを記憶させているが、読出し
時には、記憶させた映像信号を水平方向に1水平走査周
期で垂直方向に1垂直走査周期の時間で読出す必要があ
る。従って、例えば、各分割画像の映像信号を水平方向
には4倍の時間伸張処理を行って出力し、垂直方向には
1ラインおきに出力する必要がある。
【0036】いま、メモリ18,19に書込んだ分割画像の
水平方向画素数をmドットとし、ライン数をnラインと
するものとする。この場合には、メモリ18,19の読出し
クロックRCKとしては、1水平走査期間内に書込みク
ロックWCK(システムクロック)の周期の平均的には
4倍の周期で発生するクロックパルスがm個存在し、こ
のクロックパルス群が1ラインおきに現れるクロックを
用いればよい。
【0037】ところで、従来においても、メモリに対す
る書込みクロックと読出しクロックとの周期を変えるこ
とによる画面分割処理は行われている。即ち、水平同期
信号、垂直同期信号及びシステムクロックに基づいて、
カウンタがシステムクロックのn倍の周期の読出しクロ
ックを発生するのである。これにより、水平方向にn倍
の伸張処理が可能である。この場合には、読出しクロッ
クはシステムクロックのn倍の周期を有し、デューティ
ー比が50%の信号である。この読出しクロックを用い
ることによって、元の画像に対して水平方向に一様な伸
張を行った画像を得ることができる。
【0038】これに対して、本実施の形態においては、
上述したように、フィールドメモリ23は、クロック波形
自体を記憶するようになっている。アドレス制御回路24
には、端子SI2 乃至SI5 からの垂直同期信号、水平
同期信号、システムクロック及びマイコン11からの情報
を与える。アドレス制御回路24は、システムクロック
(書込みクロックWCK)と同一周波数で読出しアドレ
スを増加させる。
【0039】フィールドメモリ23には、波形データを記
憶させているので、アドレス制御回路24によってシステ
ムクロックと同一周波数で波形データのアドレスが順次
指定されることになり、書込みクロックWCKと同一周
波数の読出し制御が可能である。つまり、波形データと
しては、システムクロック周波数で値が変化可能なデー
タを用いることができる。従って、読出しクロックRC
Kを書込みクロックWCKの4倍の均等な周期以外のタ
イミングで発生させることができる。なお、読出しクロ
ックRCKは、1水平走査期間内に書込みクロック数と
同数だけ発生させる必要がある。
【0040】波形データの設定によって、フィールドメ
モリ23からシステムクロック周期の所望のタイミングで
クロックRCKを発生させることができる。従って、波
形データとして、水平方向の伸張処理及び走査歪に応じ
たデータを用いて、このデータに基づくタイミングで映
像信号を読出すことにより、水平方向の伸張処理及び歪
を補正を行った映像信号を得ることができる。
【0041】フィールドメモリ23はマイコン11からの補
正データに基づく波形データを記憶するようになってい
る。マイコン11は、水平方向の走査歪をうち消すための
補正データを出力する。例えば、マイコン11は、画面上
に複数の調整点を定め、各調整点の水平方向の歪を除去
するためのデータを内挿演算して全画素の走査歪を除去
するための補正データを出力する。
【0042】また、マイコン11は、水平方向の各画素の
輝度むらを補正するための輝度補正データをフィールド
メモリ23に与えるようになっている。フィールドメモリ
23は、マイコン11からの輝度補正データに基づいて、各
画素に設定する輝度利得を乗算器25に出力するようにな
っている。例えば、フィールドメモリ23を8ビット構成
とし、1ビットを読出しクロックRCKのための波形デ
ータに割り当て、7ビットを各画素の輝度利得とする。
なお、7ビットによって、16進数表記で00〜7Fま
での数値を表現することができる。
【0043】輝度利得については、システムクロック周
期で変化させることができ、画面の所望の位置における
輝度利得を自由に変化させることができる。
【0044】メモリ18,19から読出し映像信号は乗算器
25に供給するようになっている。乗算器25は、入力され
た映像信号と輝度利得とを乗算することにより、各画素
毎に輝度を補正してD/A変換器26に出力する。なお、
乗算器25としては、7ビットによって表現可能な数値範
囲内で1〜1/2又は1〜3/4程度の利得変化を与え
ることができるように構成すればよい。
【0045】D/A変換器26は、端子SI3 を介してシ
ステムクロックが与えられており、入力されたディジタ
ル映像信号をアナログ信号に戻してLPF27に出力す
る。LPF27は、入力された映像信号の高調波成分を除
去してブランキング付加回路28に出力するようになって
いる。
【0046】ブランキング付加回路28には端子SI2 ,
SI3 を介して垂直及び水平同期信号が与えられてお
り、ブランキング付加回路28は入力された映像信号にブ
ランキングを付加して増幅回路29に出力する。増幅回路
29は、入力された映像信号を増幅し、端子SOから出力
端子O1 に出力するようになっている。出力端子O1 か
らの映像信号を受像管102 のカソード端子111 に供給す
るようになっている。
【0047】同様に、画面分割処理部S2 乃至S8 は、
夫々分割画像の水平方向の歪及び輝度むらを補正した映
像信号を出力端子O2 乃至O8 を介して受像管103 乃至
109のカソード端子111 に供給するようになっている。
【0048】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図3乃至図5を参照して説明する。図3は
実施の形態の動作を説明するためのフローチャートであ
り、図3(a)は入力映像信号を示し、図3(b)は書
込みクロックWCKを示し、図3(c)は従来の画面分
割処理において発生する読出しクロックを示し、図3
(d)は図3(c)の読出しクロックを用いた場合の出
力映像信号を示し、図3(e)はフィールドメモリ23か
らの読出しクロックRCKを示し、図3(f)はメモリ
18,19からの映像信号を示し、図3(g)は輝度利得を
示している。また、図4は調整点を示す説明図であり、
図5はビームインデックスを説明するための説明図であ
る。
【0049】先ず、歪及び輝度むらの調整作業について
説明する。マイコン11は、初期状態として、歪及び輝度
むらの補正を行わないためのデータを出力する。即ち、
フィールドメモリ23は、水平方向に単純に4倍伸長する
ための波形データを記憶すると共に、輝度利得を全域で
1にするデータを記憶する。
【0050】入力端子1を介して入力された映像信号
は、LPF2によって帯域制限し、A/D変換器3によ
ってディジタル信号に変換して画面分割処理部S1 乃至
S8 の端子SI1 に供給する。画面分割処理部S1 乃至
S8 は、各分割画像の画面位置に対応するタイミングで
入力された映像信号をメモリ18,19に書込む。フィール
ドメモリ23からの読出しクロックRCKは、書込みクロ
ックWCKの4倍の周期で均等に発生しており、メモリ
18,19からは水平方向には4倍に伸張された映像信号が
出力される。また、読出しクロックRCKは例えば1ラ
インおきに発生しており、メモリ18,19から読出される
映像信号は垂直方向には2倍の時間で読出される。
【0051】メモリ18,19からの映像信号は、乗算器25
を介してD/A変換器26に与えてアナログ信号に戻し、
LPF27を介してブランキング付加回路28に供給する。
ブランキング付加回路28は入力された分割画像の映像信
号にブランキングを付加する。ブランキング付加回路28
からの映像信号は増幅回路29によって増幅する。各画面
分割処理部S1 乃至S8 からの映像信号は夫々出力端子
O1 乃至O8 を介して受像管102 乃至109 のカソード端
子111 に供給する。こうして、スクリーン110の全画面
上には、入力映像信号に基づく1枚の画像が映出され
る。
【0052】この状態では、歪及び輝度むらの補正を行
っておらず、映出される画像は歪及び輝度むらを有して
いる。次に、調整作業を開始する。調整作業において、
各画素毎にクロックの位置を前後させることによって歪
みの補正又は輝度ゲインの決定を行うことは、処理能力
上、略々不可能である。
【0053】そこで、画面内に複数の調整点を設定し、
設定した調整点において歪み補正及び輝度補正を行う。
図4は黒丸によってこの調整点を示している。画面51上
には水平方向6点、垂直方向5点の計30点の調整点を
設定している。歪み補正は、クロスハッチ又はドット等
の絵柄を画面に表示し、画面上の物理的な調整点の位置
と本来調整点に表示されるべき画像とを一致させる作業
を行うことで実施することができる。各調整点毎にこの
ような作業を行うことで、初期設定時の状態に対して各
調整点毎に絵柄を何ステップ移動させたかを求める。そ
して、調整点間の絵柄移動ステップ数を滑らかに変化さ
せるように、各調整点の絵柄移動ステップ数に対する内
挿演算を行う。これにより、全画素の絵柄移動ステップ
量を求める。マイコン11は、この内挿演算を行うことに
よって、調整点の歪み補正作業によって全画面の歪みを
補正することを可能にしている。
【0054】また、輝度補正を行う場合には、絵柄とし
て白ラスターを表示させる。輝度補正時にも、各画素毎
に調整を行うことは不可能であり、歪み補正で設定した
調整点において輝度補正を行う。この場合にも、マイコ
ン11による内挿演算によって、各調整点間の補正を滑ら
かにして全画素の輝度利得を求めることを可能にしてい
る。
【0055】マイコン11は、内挿演算によって求めた歪
の補正データ及び輝度補正データを画面分割処理部S1
乃至S8 のフィールドメモリ23に供給する。これによ
り、フィールドメモリ23は、歪の補正データに基づく波
形データを記憶すると共に、輝度補正データを各画素に
設定する利得を示す情報として記憶する。
【0056】図3(a)に示すように、入力映像信号
は、A/D変換器3によってシステムクロック周期でサ
ンプリングしてディジタル信号に変換する。このディジ
タル映像信号は、書込みクロック発生回路22からの書込
みクロックWCK(図3(b))によってメモリ18,19
に書込む。なお、図3のフローチャート中に付した符号
は、ディジタルデータを区別するためのものであり、意
味を有するものではない。
【0057】画面分割処理部S1 乃至S8 の各メモリ1
8,19には、夫々、図2の受像管102乃至109 による表示
画面の位置に対応した分割画像の映像信号を記憶させ
る。メモリ18,19への書込み時には、水平方向には1水
平走査期間の1/4の時間で書込みを行い、垂直方向に
は1垂直走査期間の1/2の時間で書込みを行う。
【0058】アドレス制御回路24は、システムクロック
周期でフィールドメモリ23への読出しアドレスを変化さ
せながら、1垂直周期でフィールドメモリ23のアドレス
指定を繰返す。フィールドメモリ23は、水平方向にはメ
モリ18,19に記憶されている映像信号を1水平走査期間
で読出すと共に歪を補正するための波形データを記憶し
ている。フィールドメモリ23はアドレス制御回路24にア
ドレスが指定されて、読出しクロックRCK及び輝度利
得を出力する。
【0059】仮に、メモリ18,19から読出しを行うため
の読出しクロックを従来から採用されているカウンタに
よって発生するものとすると、読出しクロックは図3
(c)に示すものとなる。この読出しクロックを用いる
と、出力映像信号は図3(d)に示すものとなり、書込
み時の4倍の周期の映像信号を得ることができる。この
映像信号を用いることによって、分割画像を水平方向に
は1水平走査期間で全画面の1/4の領域に映出するこ
とが可能となる。しかし、この場合には、歪の補正は行
われない。
【0060】これに対し、本実施の形態においては、フ
ィールドメモリ23は、水平方向に伸張し垂直方向に間引
きを行うと共に歪を補正するための波形データを記憶し
ている。アドレス制御回路24がフィールドメモリ23に記
憶されている波形データをシステムクロック周期で順次
読出して、読出しクロックRCKとしてメモリ18,19に
供給する。
【0061】例えば、読出しクロックRCKは、図3
(e)に示すものとなる。図3(e)に示すように、読
出しクロックRCKは、均等に4システムクロック周期
ではなく、平均的に4システムクロック周期となる信号
である。この読出しクロックRCKを用いてメモリ18,
19から読出しを行うことにより、図3(f)に示すよう
に、映像データ1の読出しに3システムクロック期間を
要し、映像データ2の読出しに5システムクロック期間
を要し、映像データ3の読出しに4システムクロック期
間を要する。
【0062】フィールドメモリ23の波形データは、マイ
コン11が調整作業による内挿演算によって求めたもので
あり、メモリ18,19から読出された映像信号は、システ
ムクロック周期で読出しが制御されて、水平方向の歪が
補正されたものとなっている。
【0063】メモリ18,19から読出した映像信号は乗算
器25に与える。乗算器25にはフィールドメモリ23から映
像信号に対応した輝度利得(図3(g))も与えられて
おり、乗算器25は、映像信号に輝度利得を付与して出力
する。こうして、乗算器25によって各画素の輝度利得を
調整する。乗算器25からの映像信号は、D/A変換器26
によってアナログ信号に戻した後、LPF27によって帯
域制限してブランキング付加回路28に与える。
【0064】ブランキング付加回路28は映像信号にブラ
ンキングを付加し、増幅回路29は映像信号を増幅する。
画面分割処理部S1 乃至S8 の増幅回路29から出力され
た映像信号は各出力端子SOを介して出力端子O1 乃至
O8 に与える。出力端子O1乃至O8 からの映像信号を
受像管102 乃至109 のカソード端子111 に供給する。
【0065】一方、垂直方向については、マイコン11か
らの補正データに基づいて垂直補助偏向信号発生回路Y
1 乃至Y8 が垂直補助偏向信号を発生しており、この垂
直補助偏向信号を垂直補助偏向ヨーク114 に供給するこ
とによって、歪の補正を行っている。こうして、スクリ
ーン110 の全画面上には、水平歪、垂直歪及び輝度むら
が補正された分割画像による画像を映出することができ
る。
【0066】このように、本実施の形態においては、フ
ィールドメモリ23に水平方向の伸張処理を行うと共に水
平方向の歪を補正するための波形データを記憶させ、こ
の波形データをシステムクロック周期で読出すことによ
ってメモリ18,19の読出しクロックRCKを生成してお
り、水平方向には映像信号の読出しをステムクロック周
期で制御することができ、安価な構成によって歪の補正
を可能にしている。また、フィールドメモリ23には輝度
利得の情報も記憶させており、安価な構成によって、映
像信号の輝度をシステムクロック周期で制御して輝度む
らを補正することができる。
【0067】ところで、上述したように、調整作業時に
おいては、画面上の物理的な調整点の位置と本来調整点
に表示されるべき画像とを一致させる処理を行うが、こ
の方法としては肉眼で確認しながら行う方法だけでな
く、ビームインデックス技術を用いて自動化する方法も
ある。図5はこのビームインデックス技術を説明するた
めのものである。
【0068】ビームインデックス法は、スクリーン61の
裏側において、水平方向に所定の間隔でインデックス蛍
光体62を塗布する。電子ビームの走査が行われると、蛍
光体62は発光する。この光を光電変換することによっ
て、蛍光体を塗布した間隔でレベルが高くなる電気信号
63を得ることができる。水平同期信号の基準位置と電気
信号63の各ピーク位置との時間差を求めることで、水平
方向の走査歪みを求めることができる。
【0069】ビームインデックス法によって求めた水平
走査歪みの情報をマイコン11に与えて、歪に応じた補正
データを作成することで歪み補正を自動化することがで
きる。
【0070】なお、歪み検出の方法は、ビームインデッ
クス法に限定されるものではなく、例えば、スクリーン
をカメラで撮像することによっても歪の検出が可能であ
ることは明らかである。
【0071】図6は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図6において図1と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。本発明は複電子銃式
画像表示装置以外の映像機器にも適用することができ
る。本実施の形態は通常のテレビジョン受像機に適用し
た例である。
【0072】1つの受像管のみを有したテレビジョン受
像機に適用したものであるので、画面分割処理は行わな
い。従って、偏向系においては、垂直主偏向信号発生回
路6及び水平主偏向信号発生回路7の外に、1つの垂直
補助偏向信号発生回路Yのみを有している。垂直補助偏
向信号発生回路Yは、図1の垂直補助偏向信号発生回路
Y1 乃至Y8 と同一構成であり、マイコン11からの補正
データに基づいて垂直補助偏向信号を発生して、出力端
子YOから出力するようになっている。
【0073】本実施の形態は図1の画面分割処理部S1
乃至S8 と略々同様の構成の画像処理部70を有してい
る。画像分割処理部70は、4てい倍回路71及びP/S変
換回路72を付加した点が画面分割処理部S1 乃至S8 と
異なる。
【0074】複電子銃式画像表示装置においては、水平
方向に画面を分割するので、入力された映像信号を水平
方向に分割数に応じて伸長する必要があった。例えば、
水平方向に4分割した場合には、映像信号を水平方向に
4倍に伸張するために、平均的にはシステムクロックに
対して4倍の周期のクロックを用いてメモリからの読出
しを行った。これによって、図1の実施の形態では、読
出しタイミングをシステムクロック周期で前後させるこ
とを可能にして歪み補正を行っていた。
【0075】これに対し、通常のテレビジョン受像機に
おいては水平方向の伸張処理は不要である。そこで、本
実施の形態においては、システムクロックよりも高い周
波数のクロックを発生させ、このクロックの周期で読出
しクロックを発生させるようになっている。
【0076】即ち、本実施の形態においては、フィール
ドメモリ23からの出力はP/S変換回路72に与えるよう
になっている。フィールドメモリ23は、4ビットに並列
化された波形データを記憶している。即ち、波形データ
は、歪をシステムクロックの1/4の周期で補正するた
めの情報を含んでいる。また、フィールドメモリ23は、
4ビットの輝度利得の情報も保持している。なお、これ
らの波形データ及び輝度利得の情報はマイコン11が歪及
び輝度むらの調整作業によって取得したデータに基づく
ものである。
【0077】アドレス制御回路24は、システムクロック
周期でアドレスを指定して、フィールドメモリ23に記憶
されている4ビットの並列データを順次出力させると共
に、4ビットの輝度利得を出力させるようになってい
る。
【0078】また、クロック発生回路5からのシステム
クロック(CK)は4てい倍回路71にも与える。4てい
倍回路71は、システムクロックを4てい倍してP/S変
換回路72に出力する。P/S変換回路72にはシステムク
ロックも与えており、P/S変換回路72は、フィールド
メモリ23からの4ビットの並列データをシリアルデータ
に変換して、1ビットの読出しクロックRCKとしてメ
モリ18,19に与えると共に、このクロックをD/A変換
器26にも与えるようになっている。
【0079】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0080】入力端子1を介して入力された映像信号
は、LPF2によって帯域制限した後、A/D変換器3
によってディジタル信号に変換してメモリ18,19に供給
する。一方、入力映像信号は同期分離回路4にも与え、
同期分離回路4は、入力映像信号から水平,垂直同期信
号を分離して、偏向系を構成する垂直主偏向信号発生回
路6,水平主偏向信号発生回路7及び垂直補助偏向信号
発生回路Yに供給すると共に、アドレス制御回路24及び
ブランキング付加回路28にも供給する。また、同期分離
回路4は、水平同期信号をクロック発生回路5に与え、
垂直同期信号を書込みクロック発生回路22に与える。
【0081】偏向系の動作は図1の実施の形態と同様で
ある。クロック発生回路5は、システムクロックを発生
して、書込みクロック発生回路22、A/D変換器3、4
てい倍回路71、P/S変換回路72、アドレス制御回路24
に出力する。書込みクロック発生回路22は、システムク
ロック周波数の書込みクロックWCKを発生して、メモ
リ18,19の書込みを制御する。こうして、システムクロ
ックを用いてサンプリングされた映像信号は順次メモリ
18,19に書込まれる。
【0082】一方、フィールドメモリ23には4ビットに
並列化された波形データを記憶している。この波形デー
タは、システムクロックによるサンプリング間隔の4倍
の分解能を有している。アドレス制御回路24は、フィー
ルドメモリ23の読出しアドレスをシステムクロック周期
で変化させて、並列4ビットの波形データを順次出力す
る。フィールドメモリ23からの波形データはP/S変換
回路4に与える。また、フィールドメモリ23は4ビット
の輝度利得を読出して乗算器25に与える。
【0083】4てい倍回路71は、システムクロックを4
てい倍してP/S変換回路72に与えている。P/S変換
回路72は、フィールドメモリ23からの波形データをシリ
アルデータに戻すことにより、システムクロック周波数
の4倍の周波数成分を有する1ビットの読出しクロック
をメモリ18,19に出力する。
【0084】即ち、メモリ18,19に格納されている映像
信号の読出しタイミングは、波形データに基づいて、シ
ステムクロックの1/4の周期で変更可能である。こう
して、波形データに基づいて水平方向の歪を補正した映
像信号をメモリ18,19から読出して乗算器25に与える。
【0085】乗算器25は入力された映像信号と輝度利得
とを乗算することによって輝度むらを補正する。水平方
向の歪及び輝度むらが補正された映像信号はD/A変換
器26に与え、D/A変換器26はシステムクロックの4倍
の周波数のクロックを用いてアナログ信号に戻す。
【0086】他の作用は図1の実施の形態と同様であ
る。なお、歪及び輝度むらの調整作業は図1の実施の形
態と同様である。
【0087】このように、本実施の形態においても、歪
に応じて映像信号の読出しタイミングを変えることによ
って、歪の補正が可能であり、安価な構成で、歪及び輝
度むらを改善することができる。
【0088】なお、フィールドメモリ23が記憶する波形
データの並列化ビット数及びてい倍回路のてい倍数は、
4に限定されるものでないことは明らかである。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
コストで、歪み及び輝度むらの発生を防止して画面品位
を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像補正装置の一実施の形態を示
すブロック図。
【図2】複電子銃式受像管を示す説明図。
【図3】実施の形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図4】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図5】実施の形態の動作を説明するための説明図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【符号の説明】
S1 乃至S8 …画面分割処理部、5…クロック発生回
路、11…マイコン、18,19…メモリ、22…書込みクロッ
ク発生回路、23…フィールドメモリ、24…アドレス制御
回路、25…乗算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号を所定の書込みクロ
    ックに基づいて記憶する第1の記憶手段と、 前記書込みクロックの周波数よりも高い周波数の成分を
    含むデータであって画面に表示された画像の水平方向の
    走査歪に基づく波形データを記憶すると共に、前記画面
    に表示された画像の輝度むらに基づく輝度補正データを
    記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段のアドレスを前記書込みクロックと
    同一周期で順次指定して、前記第2の記憶手段が記憶し
    ている波形データに基づくクロックを前記第1の記憶手
    段の読出しクロックとして出力させると共に、前記第2
    の記憶手段が記憶している輝度補正データを前記第1の
    記憶手段から読出した映像信号の輝度利得の情報として
    出力させるアドレス制御手段と、 前記第1の記憶手段から読出された映像信号に前記輝度
    利得を付与して出力する輝度利得付与手段とを具備した
    ことを特徴とする画像補正装置。
  2. 【請求項2】 前記画面は、複数の受像管の表示画面に
    よって構成したものであって、 前記第1の記憶手段は、前記複数の受像管のうちの1つ
    の受像管による表示画面に表示する分割画像の映像信号
    を記憶し、 前記波形データは、前記分割画像を前記複数の受像管の
    うちの1つの受像管による表示画面の全域に表示させる
    ための伸張処理及び水平方向の走査歪に基づく形状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  3. 【請求項3】 前記画面は、1つの受像管の表示画面に
    よって構成したものであって、 前記波形データは、並列化したデータであり、 前記アドレス制御手段は、前記第2の記憶手段が記憶し
    ている波形データをシリアルデータに変換することによ
    って、前記第1の記憶手段の読出しクロックを得ること
    を特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  4. 【請求項4】 前記波形データは、前記表示画面に配置
    された複数の調整点における歪を補間することによって
    求めたものであり、 前記輝度補正データは、前記表示画面に配置された複数
    の調整点における輝度むらを補間することによって求め
    たものであることを特徴とする請求項1に記載の画像補
    正装置。
JP27757997A 1997-10-09 1997-10-09 画像補正装置 Pending JPH11122562A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989872B2 (en) 2000-07-25 2006-01-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image distortion correcting device and image distortion correcting method
CN1324876C (zh) * 2004-06-28 2007-07-04 精工爱普生株式会社 自动图像修正电路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6989872B2 (en) 2000-07-25 2006-01-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image distortion correcting device and image distortion correcting method
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