JPH11122534A - 固体撮像素子およびその駆動方法 - Google Patents
固体撮像素子およびその駆動方法Info
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- JPH11122534A JPH11122534A JP10022867A JP2286798A JPH11122534A JP H11122534 A JPH11122534 A JP H11122534A JP 10022867 A JP10022867 A JP 10022867A JP 2286798 A JP2286798 A JP 2286798A JP H11122534 A JPH11122534 A JP H11122534A
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Abstract
定パターンノイズのみならず、垂直に相関を持つ縦筋状
の固定パターンノイズをも抑圧できることが望まれてい
る。 【解決手段】 フォトダイオード12、増幅用MOSト
ランジスタ13、選択用MOSトランジスタ14、リセ
ット用MOSトランジスタ15およびリセット選択用M
OSトランジスタ16からなる単位画素11が、行列状
に2次元配置されてなる増幅型2次元固体撮像素子にお
いて、水平走査回路24から出力される水平リセットパ
ルスφHRmをリセット選択用MOSトランジスタ16
を介してリセット用MOSトランジスタ15のゲート電
極に印加して1画素信号を出力するごとに各画素11の
フォトダイオード12をリセットする。
Description
びその駆動方法に関し、特に単位画素ごとに増幅機能を
持つMOS型イメージセンサなどの増幅型固体撮像素子
およびその駆動方法に関する。
て、図13に示す構成の2次元固体撮像素子が知られて
いる。すなわち、図13において、フォトダイオード1
01、増幅用MOSトランジスタ102、リセット用M
OSトランジスタ103および垂直選択用MOSトラン
ジスタ104によって単位画素105が構成され、リセ
ット用MOSトランジスタ103のゲート電極が垂直リ
セット線108に、垂直選択用MOSトランジスタ10
4のゲート電極が垂直選択線109に、垂直選択用MO
Sトランジスタ104のソース電極が垂直信号線110
にそれぞれ接続されている。
線111の間には、水平選択用MOSトランジスタ11
2が接続されている。そして、行選択をする垂直走査回
路113から出力される2種類の垂直走査パルスφVS
n,φVRnにより各行ごとに画素の動作が制御され、
列選択をする水平走査回路114から出力される水平走
査パルスφHmにより制御される水平選択用MOSトラ
ンジスタ112を介して画素信号が水平信号線111に
出力される。その際、光電変換によってフォトダイオー
ド101に蓄積された信号電荷が、増幅用MOSトラン
ジスタ102によって信号電流に変換されて撮像素子の
出力信号として導出される。
成の従来の増幅型2次元固体撮像素子では、各画素を構
成する能動素子、主に増幅用MOSトランジスタ102
の特性の画素ごとのバラツキ、特にMOSトランジスタ
のVth(閾値)バラツキがそのまま撮像素子の出力信
号に乗ってきてしまう。この特性のバラツキは、画素ご
とに固定の値を持つため、画面上に固定パターンノイズ
(FPN;Fixed Patern Noise) として現れる。この固
定パターンノイズを抑圧するためには、デバイスの外部
にフレームメモリやラインメモリを用いたノイズ除去回
路を設けて画素の特性のバラツキに起因するノイズ成分
を除去する必要があり、したがって本固体撮像素子を撮
像デバイスとして用いる例えばカメラシステムでは、ノ
イズ除去回路を外付けとする分だけ規模が大きくなって
しまう。
スの内部で抑圧できるようにした増幅型固体撮像素子と
して、図14に示す構成のものが考えられる。この増幅
型固体撮像素子においては、単位画素105の構成は図
13と同じであるが、各画素105の特性のバラツキに
起因する固定パターンノイズを抑圧するための水平出力
回路115を設け、この水平出力回路115で画素10
5の読み出し前後(リセット前後)の信号の差分をとる
処理を行うようにしている点が違う。
ンドとの間には、増幅用MOSトランジスタ102のソ
ースフォロワ動作の負荷として働く負荷用MOSトラン
ジスタ116が接続されている。また、垂直信号線11
0には、一対の信号スイッチ用MOSトランジスタ11
7,117′の各一方の主電極が接続されている。この
一対の信号スイッチ用MOSトランジスタ117,11
7′の各他方の主電極とグランドとの間には、一対の信
号保持用キャパシタ118,118′がそれぞれ接続さ
れている。
ジスタ117,117′の各他方の主電極と一対の水平
信号線111,111′の間には、一対の水平選択用M
OSトランジスタ112,112′がそれぞれ接続され
ている。一対の水平信号線111,111′には、差動
アンプ119の非反転(+)入力端および反転(−)入
力端がそれぞれ接続されている。
は、画素リセット前とリセット後のそれぞれの信号が、
信号スイッチ用MOSトランジスタ117,117′を
介して信号保持用キャパシタ118,118′に保持さ
れ、水平選択用MOSトランジスタ112,112′お
よび水平信号線111,111′を介して差動アンプ1
19に供給される。そして、差動アンプ119におい
て、画素リセット前とリセット後のそれぞれの信号の差
分がとられることにより、単位画素ごとの特性のバラツ
キに起因する固定パターンノイズが除去される。
素子では、単位画素ごとの特性のバラツキに起因する固
定パターンノイズについては抑圧することはできるもの
の、画素リセット前とリセット後のそれぞれの信号が別
々の信号経路を通って差動アンプ119に至ることか
ら、一対の信号スイッチ用MOSトランジスタ117,
117′や一対の水平選択用MOSトランジスタ11
2,112′の特性のバラツキが、垂直に相関を持つ縦
筋状の固定パターンノイズとして画面上に現れることに
なる。したがって、この構成の場合にも、縦筋状の固定
パターンノイズを抑圧するための補正回路がデバイスの
外部に必要となる。
であり、その目的とするところは、単位画素ごとの特性
のバラツキに起因する固定パターンノイズのみならず、
縦筋状の固定パターンノイズをもデバイス内部で抑圧可
能な増幅型固体撮像素子およびその駆動方法を提供する
ことにある。
子は、入射光を光電変換しかつ光電変換によって得られ
た信号電荷を蓄積する光電変換素子と、この光電変換素
子に蓄積された信号電荷を電気信号に変換する増幅素子
と、この増幅素子からの画素信号を選択的に信号線に出
力する選択スイッチとを有する単位画素と、単位画素の
各々において画素信号を出力するごとに光電変換素子を
リセットするリセット回路とを備えた構成となってい
る。
の固体撮像素子において、単位画素の各々で画素信号を
出力するごとに光電変換素子をリセットし、単位画素の
各々からリセット前の信号とリセット後の信号とを導出
しかつ共通の伝送路を経由して伝送し、しかる後リセッ
ト前の信号とリセット後の信号のそれぞれの差分をとる
ようにする。
において、画素信号を出力するごとに光電変換素子をリ
セットすることで、各単位画素からはリセット前とリセ
ット後の信号が1画素ごとに順次出力される。このと
き、画素の特性のバラツキに起因する固定パターンノイ
ズが、各画素の増幅素子からオフセット成分として発生
することから、リセット前とリセット後の信号の差分を
とることで、ノイズ成分をキャンセルできる。また、2
次元固体撮像素子においては、リセット前とリセット後
の信号を垂直信号線から水平信号線へ同一の信号経路を
経由して出力することで、垂直に相関を持つ縦筋状のノ
イズ成分も原理的に発生しない。
て図面を用いて詳細に説明する。図1は、2次元固体撮
像素子に適用された本発明の第1実施形態を示す構成図
である。
画素11を表している。この単位画素11は、光電変換
素子であるフォトダイオード(PD)12と、増幅素子
である増幅用MOSトランジスタ13と、選択スイッチ
である選択用MOSトランジスタ14と、リセットスイ
ッチであるリセット用MOSトランジスタ15と、リセ
ット選択用MOSトランジスタ16とから構成され、行
列状に2次元配置されている。なお、図面上において
は、簡略化のため、m列n行目の単位画素11のみを示
している。
ード12は入射光を光電変換しかつ光電変換によって得
られた信号電荷を蓄積する機能を持つ。このフォトダイ
オード12のカソード電極には、増幅用MOSトランジ
スタ13のゲート電極が接続されている。増幅用MOS
トランジスタ13のドレイン電極は、電源(VDD)線
17に接続されている。増幅用MOSトランジスタ13
のソース電極と垂直信号線18の間には、選択用MOS
トランジスタ14が接続されている。
極と電源線17の間には、リセット用MOSトランジス
タ15が接続されている。リセット用MOSトランジス
タ15のゲート電極と水平リセット線19の間には、リ
セット選択用MOSトランジスタ16が接続されてい
る。リセット用MOSトランジスタ15およびリセット
選択用MOSトランジスタ16としては、デプレッショ
ン型トランジスタが用いられている。このリセット選択
用MOSトランジスタ16のゲート電極は、選択用MO
Sトランジスタ14のゲート電極と共に、垂直選択線2
0に接続されている。また、垂直信号線18と水平信号
線21の間には、水平選択用MOSトランジスタ22が
接続されている。
よび列選択のための水平走査回路24が設けられてい
る。そして、垂直走査回路23から出力される垂直走査
パルスφVnが垂直選択線20に印加され、水平走査回
路24から出力される水平リセットパルスφHRmが水
平リセット線19に、水平走査パルスφHSm が水平選
択用MOSトランジスタ22のゲート電極にそれぞれ印
加される。すなわち、水平走査回路24が、水平リセッ
トパルスφHRmを発生するリセット回路を兼ねること
により、回路構成の簡略化を図っている。
ット前とリセット後のそれぞれの信号の差分をとる差分
回路として、例えば回路構成が簡単な相関二重サンプリ
ング回路(以下、CDS(Correlated Double Sampling)
回路と称する)25が設けられている。このCDS回路
25の具体的な回路構成およびその回路動作について
は、後で詳細に説明する。CDS回路25の出力端は、
本撮像素子の出力端子26に接続されている。
型固体撮像素子の動作について、図2のタイミングチャ
ートを用いて説明する。
12に蓄積された信号電荷(電子)は、増幅用MOSト
ランジスタ13によって電気信号に変換される。そし
て、水平映像期間に入ると、垂直走査回路23から垂直
走査パルスφVnが出力され、垂直選択線20を介して
選択用MOSトランジスタ14およびリセット選択用M
OSトランジスタ16の各ゲート電極に印加される。こ
れにより、両MOSトランジスタ14,16が導通状態
になり、選択用MOSトランジスタ14を通して信号電
流が垂直信号線18に現れる。
から水平走査パルスφHSmが出力され、水平選択用M
OSトランジスタ22のゲート電極に印加されることに
よって当該MOSトランジスタ22が導通状態になる。
これにより、垂直信号線20に現れた信号電流は、水平
選択用MOSトランジスタ22を通して水平信号線21
に流れ、この水平信号線21を経てCDS回路25に供
給される。
一画素に対し、水平走査回路24から水平リセットパル
スφHRmが水平リセット線19に対して出力される。
このとき、リセット選択用MOSトランジスタ16が導
通状態にあることから、水平リセットパルスφHRmは
このリセット選択用MOSトランジスタ16を通してリ
セット用MOSトランジスタ15のゲート電極に印加さ
れる。これにより、リセット用MOSトランジスタ15
が導通状態になるため、フォトダイオード12はVDD
レベルにリセットされる。
のタイミングチャートから明らかなように、水平走査パ
ルスφHSmの発生期間のほぼ中間で発生される。した
がって、水平リセットパルスφHRmの消滅後、即ちリ
セット後のフォトダイオード12の電荷(ノイズ成分)
が増幅用MOSトランジスタ13で電流に変換され、そ
のリセット電流が導通状態にある選択用MOSトランジ
スタ14、垂直信号線18および導通状態にある水平選
択用MOSトランジスタ22を通して水平信号線21に
流れ、この水平信号線21を経てCDS回路25に供給
される。
について信号出力→PDリセット→ノイズ出力という形
で信号出力とリセット出力が順次得られる。これを垂直
走査回路23で選択された画素行に対して、水平走査回
路24によって順次画素選択を行うことにより、m列n
行(信号出力→PDリセット→ノイズ出力)、m+1列
n行(信号出力→PDリセット→ノイズ出力)、……と
いう順番で水平信号線21に出力され、CDS回路25
に供給される。そして、このCDS回路25において、
リセット前の信号出力とリセット後のノイズ出力を使っ
て相関二重サンプリングを行うことにより、主に増幅用
MOSトランジスタ13の特性のバラツキ成分を除去す
ることができる。
成の一例を示す。このCDS回路25は、入力端子31
に入力端が接続された電流電圧変換回路32と、この電
流電圧変換回路32の出力端に一端が接続されたクラン
プキャパシタ33と、このクランプキャパシタ33の他
端に一方の主電極が接続されたクランプMOSトランジ
スタ34と、クランプキャパシタ33の他端に一方の主
電極が接続されたサンプルホールドMOSトランジスタ
35と、このサンプルホールドMOSトランジスタ35
の他方の主電極とグランドとの間に接続されたサンプル
ホールドキャパシタ36と、サンプルホールドMOSト
ランジスタ35の他方の主電極と出力端子38との間に
接続されたバッファアンプ37とから構成されている。
換回路32は、入力端子31を介して供給される信号電
流を反転(−)入力とし、所定のバイアス電圧Vbを非
反転(+)入力とする差動アンプ39と、この差動アン
プ39の反転入力端と出力端間に接続された帰還抵抗4
0とからなり、信号電流を信号電圧に変換する。クラン
プMOSトランジスタ34の他方の主電極にはクランプ
電圧Vclが、そのゲート電極にはクランプパルスφC
Lがそれぞれ印加される。また、サンプルホールドMO
Sトランジスタ35のゲート電極には、サンプルホール
ドパルスφSHが印加される。
て用い、リセット前の信号出力とリセット後のノイズ出
力を使って相関二重サンプリングを行うことにより、増
幅用MOSトランジスタ13の特性の画素ごとのバラツ
キ、特にMOSトランジスタのVthバラツキを除去す
ることができる。
ダイオード12のリセットを、1画素の信号が出力され
るごとに行うようにするとともに、リセット前の信号出
力とリセット後のノイズ出力を使って相関二重サンプリ
ングを行うようにしたことにより、画素の特性のバラツ
キに起因する固定パターンノイズおよび垂直信号線18
に接続されたスイッチ素子(水平選択用MOSトランジ
スタ22)の特性のバラツキに起因する縦筋状の固定パ
ターンノイズを抑圧できる。
る固定パターンノイズについては、単位画素11の増幅
用MOSトランジスタ13からオフセット成分として発
生するが、原理的に、画素リセット前とリセット後の信
号を相関二重サンプリングすることによって除去でき
る。また、垂直信号線18に接続されたスイッチ素子の
特性のバラツキに起因する縦筋状の固定パターンノイズ
については、画素リセット前とリセット後の信号が同一
の信号経路を通る構成となっており、別々のスイッチ素
子(水平選択用MOSトランジスタなど)を通ることが
ないため、これも原理的に発生することがない。
動作についてさらに詳しく述べる。なお、図1から明ら
かなように、リセット用MOSトランジスタ15および
リセット選択用MOSトランジスタ16として、デプレ
ッション型トランジスタが用いられている。
セットする際に、リセット選択用MOSトランジスタ1
6にエンハンスメント型トランジスタを使った場合に
は、垂直走査パルスφVnによって選択された状態にお
いて、水平リセットパルスφHRmがリセット選択用M
OSトランジスタ16のドレイン電極に印加されても、
図4(A)に示すように、飽和領域の動作となるため
に、ソース側の電位はドレイン側の電位よりも落ちてし
まうことになる。
ジスタ16としてデプレッション型トランジスタを使う
ことにより、図4(B)に示すように、線型領域での動
作となり、ソース側の電位がほぼドレイン側の電位まで
達する。同様に、リセット用MOSトランジスタ15に
もエンハンスメント型トランジスタを用いると、飽和領
域でのリセット動作となり、リセットの時間が短いと電
荷の取り残しが生じ、残像の原因となる。これに対し、
デプレッション型トランジスタを用いて線型領域でリセ
ットすることにより、電荷の取り残しの無い、完全なリ
セット動作が可能となる。
型固体撮像素子の動作について、図2のタイミングチャ
ートに基づいて図5のポテンシャル図を用いて説明す
る。
ングa)には、垂直走査パルスφVnによってリセット
選択用MOSトランジスタ16が導通状態となり、ソー
ス側の電位である水平リセットパルスφHRmの“L”
レベルの電位がリセット用MOSトランジスタ15のゲ
ート電極に印加される。このとき、リセット用MOSト
ランジスタ15は導通状態にならないので、フォトダイ
オード12に蓄積された信号電荷が増幅用MOSトラン
ジスタ13で信号電流に変換される。
b)には、“H”レベルの水平リセットパルスφHRm
が導通状態のリセット選択用MOSトランジスタ16を
経てリセット用MOSトランジスタ15のゲート電極に
印加され、これによりリセット用MOSトランジスタ1
5が導通状態となるため、フォトダイオード12がVD
Dレベルにリニア領域で完全リセットされる。
のタイミングc)には、水平リセットパルスφHRmが
“L”レベルの状態にあり、この“L”レベルが導通状
態のリセット選択用MOSトランジスタ16を経てリセ
ット用MOSトランジスタ15のゲート電極に印加され
ることによってリセット用MOSトランジスタ15が非
導通状態になる。これにより、リセットのレベルが増幅
用MOSトランジスタ13でノイズ電流に変換される。
また、この時点より次のフレーム蓄積が開始される。
d)、即ち他の行の他の列の読み出し時には、垂直走査
パルスφVmが“L”レベルに遷移するが、リセット選
択用MOSトランジスタ16がデプレッション型である
ために、リセット用MOSトランジスタ15のゲート電
極はフローティング状態にはならず、“L”レベルに保
たれる。
グe)には、“H”レベルの水平リセットパルスφHR
mによりリセット選択用MOSトランジスタ16のドレ
インがVDDレベルになると、リセット選択用MOSト
ランジスタ16のゲート電極の“L”レベルのポテンシ
ャルに応じた電位が、リセット用MOSトランジスタ1
5のゲート電極に印加される。なお、フォトダイオード
12は、デプレッションのリセットゲートがそのまま横
型オーバーフローバリアになっていて、このレベルを超
える電荷は電源へと捨てられるようになっているが、こ
の時点でオーバーフローバリアが下がり、ここでオーバ
ーフローレベルが決まる。
に、図6又は図7に示すように、リセット用MOSトラ
ンジスタ15とリセット選択用MOSトランジスタ16
を、フォトダイオード12のカソード電極と電源線17
の間に直列に接続し、リセット用MOSトランジスタ1
5のゲート電極に水平リセットパルスφHRm又は垂直
走査パルスφVnを、リセット選択用MOSトランジス
タ16のゲート電極に垂直走査パルスφVn又は水平リ
セットパルスφHRmを印加する構成が一般的に考えら
れる。
リセット用MOSトランジスタ15とリセット選択用M
OSトランジスタ16によるフィードスルーが、信号レ
ベルを読み出す際とノイズレベルを読み出す際で異なっ
てしまい、これが画素ごとのバラツキの原因となる。そ
の理由について、図6の構成に対応した図8のポテンシ
ャル図を用いて以下に説明する。
て画素が選択され、水平リセットパルスφHRmの発生
によってリセットされているときを状態1.とする。こ
の状態1.では、フォトダイオード12はVDDレベル
にリセットされている。そして、状態2.では、水平リ
セットパルスφHRmが消滅し、リセット用MOSトラ
ンジスタ15がオフする際のフィードスルーの影響で、
フォトダイオード12のポテンシャルはVDDレベルよ
りも僅かに浅くなる。この状態でノイズレベルの読み出
しとなる。
滅することで非選択状態となる。リセット選択用MOS
トランジスタ16がオフする際のフィードスルーの影響
で、リセット用MOSトランジスタ15とリセット選択
用MOSトランジスタ16の間の拡散領域のポテンシャ
ルはVDDレベルよりも僅かに浅くなる。
ダイオード12のポテンシャルが蓄積された電荷により
浅くなっていく。状態5.は、非選択のリセット状態、
即ち他の行の同じ列がリセットされている状態であり、
水平リセットパルスφHRmの発生により、リセット用
MOSトランジスタ15が導通状態となり、信号電荷と
リセットゲートのフィードスルーおよびリセット選択ゲ
ートのフィードスルーが合わされる。
消滅するときに、さらにフォトダイオード12にリセッ
トゲートのフィードスルーが加わる。他の行を読み出し
ている期間中、状態5.状態6.を繰り返す。状態7.
で、垂直走査パルスφVnの発生により、リセット選択
用MOSトランジスタ16が導通状態となり、この状態
で信号レベルが読み出される。この後、状態1.に戻
る。
と状態7.の比較から明らかなように、状態7.の信号
レベルの読み出し時と、状態2.のノイズレベルの読み
出し時では、フォトダイオード12に蓄えられているフ
ィードスルーによる電荷の量が異なる。フィードスルー
の量は、Vthバラツキと同様に個々のトランジスタに
よって異なるので、信号レベルの読み出しとノイズレベ
ルの読み出しのフィードスルーの違いは、画素バラツキ
を抑圧するためのCDS回路25ではキャンセルするこ
とができず、そのまま画素バラツキとして残ってしま
う。
ット選択用MOSトランジスタ16の接続関係を逆にし
た図7の構成の場合にも、図9のポテンシャル図から明
らかなように、図6の構成の場合と同様のことが言え
る。
ット用MOSトランジスタ15のゲート電極に、リセッ
ト選択用MOSトランジスタ16のソース電極を接続
し、リセット選択用MOSトランジスタ16のドレイン
電極、ソース電極を介してリセット用MOSトランジス
タ15のゲート電極に水平リセットパルスφHRmを印
加する構成としたことで、ノイズ読み出し時、信号読み
出し時のいずれにおいても、リセット選択ゲートによる
フィードスルーの影響がないので、各画素ごとのリセッ
トゲートによるフィードスルーのバラツキは後段のCD
S回路25で抑圧することができる。
た本発明の第2実施形態を示す構成図である。
位画素51を表している。この単位画素51は、光電変
換素子であるフォトダイオード(PD)52と、増幅素
子である増幅用MOSトランジスタ53と、選択スイッ
チである選択用MOSトランジスタ54と、リセットス
イッチであるリセット用MOSトランジスタ55とから
構成され、直線状に1次元配置されている。
ード52は入射光を光電変換しかつ光電変換によって得
られた信号電荷を蓄積する機能を持つ。このフォトダイ
オード52のカソード電極には、増幅用MOSトランジ
スタ53のゲート電極が接続されている。増幅用MOS
トランジスタ53のドレイン電極は、電源(VDD)線
56に接続されている。
極と信号線57の間には、選択用MOSトランジスタ5
4が接続されている。また、フォトダイオード52のカ
ソード電極と電源線56の間には、リセット用MOSト
ランジスタ55が接続されている。このリセット用MO
Sトランジスタ55としては、デプレッション型トラン
ジスタが用いられている。
に選択するための走査回路58が設けられている。そし
て、この走査回路58から出力される走査パルスφHS
mが選択用MOSトランジスタ54のゲート電極に、リ
セットパルスφHRmがリセット用MOSトランジスタ
55のゲート電極にそれぞれそれぞれ印加される。すな
わち、走査回路58が、リセットパルスφHRmを発生
するリセット回路を兼ねることにより、回路構成の簡略
化を図っている。
前とリセット後のそれぞれの信号の差分をとる差分回路
として、例えば回路構成が簡単なCDS回路59が設け
られている。このCDS回路59としては、先の実施形
態の場合と同様に、図3に示す回路構成のものが用いら
れる。
型固体撮像素子の動作について、図11のタイミングチ
ャートを用いて説明する。
52に蓄積された信号電荷(電子)は、増幅用MOSト
ランジスタ53によって電荷信号に変換される。そし
て、走査回路58から走査パルスφHSmが出力される
と、選択用MOSトランジスタ54が導通状態になり、
この選択用MOSトランジスタ54を通して信号電流が
信号線57を経てCDS回路59に供給される。
素に対し、走査回路58からリセットパルスφHRmが
出力され、リセット用MOSトランジスタ55のゲート
電極に印加される。これにより、リセット用MOSトラ
ンジスタ55が導通状態となるため、フォトダイオード
52はVDDレベルにリセットされる。
タイミングチャートから明らかなように、走査パルスφ
HSmの発生期間(“H”レベルの期間)内で発生され
る。したがって、リセットパルスφHRmの消滅後、即
ちリセット後のフォトダイオード52の電荷(ノイズ成
分)が増幅用MOSトランジスタ53で電流に変換さ
れ、そのリセット電流が導通状態にある選択用MOSト
ランジスタ54を通して信号線57に流れ、この信号線
57を経てCDS回路59に供給される。
について信号出力→PDリセット→ノイズ出力という形
で信号出力とリセット出力が順次得られ、CDS回路5
9に供給される。そして、CDS回路59において、リ
セット前の信号出力とリセット後のノイズ出力を使って
相関二重サンプリングを行うことにより、主に増幅用M
OSトランジスタ53の特性のバラツキ成分を抑圧する
ことができる。
動作についてさらに詳しく述べる。なお、図10から明
らかなように、リセット用MOSトランジスタ55とし
て、デプレッション型トランジスタが用いられている。
セットする際に、リセット用MOSトランジスタ55に
エンハンスメント型トランジスタを使った場合には、リ
セットパルスφHRmによって選択された状態でリセッ
ト用MOSトランジスタ55のドレイン電極に電源VD
Dが印加されても、図4(A)に示すように、飽和領域
の動作となるため、ソース側の電位はドレイン側の電位
よりも落ちてしまい、リセットの時間が短いと電荷の取
り残しが生じ、残像の原因となる。
スタ55としてデプレッション型トランジスタを使うこ
とにより、図4(B)に示すように、線型領域での動作
となり、ソース側の電位がほぼドレイン側の電位まで達
するため、電荷の取り残しの無い、完全なリセット動作
が可能となる。
幅型固体撮像素子の動作について、図11のタイミング
チャートに基づいて図12のポテンシャル図を用いて説
明する。
には、リセット用MOSトランジスタ55は導通状態に
はならないので、フォトダイオード52に蓄積された信
号電荷が増幅用MOSトランジスタ53で信号電流に変
換される。
は、“H”レベルのリセットパルスφHRmがリセット
用MOSトランジスタ55のゲート電極に印加され、こ
れによりリセット用MOSトランジスタ55が導通状態
となるため、フォトダイオード52がVDDレベルにリ
ニア領域で完全リセットされる。
ングc)には、リセットパルスφHRmが“L”レベル
の状態にあり、リセット用MOSトランジスタ55が非
導通状態になる。これにより、リセットのレベルが増幅
用MOSトランジスタ53でノイズ電流に変換される。
また、この時点(図11のタイミングd)より次のフレ
ーム蓄積が開始される。
ションのリセットゲートがそのまま横型オーバーフロー
バリアになっていて、このレベルを超える電荷は電源へ
と捨てられるようになっている。オーバーフローレベル
は、リセット用MOSトランジスタ55のゲート電位の
“L”レベルのポテンシャルである。
単位画素ごとに増幅機能を持つ固体撮像素子において、
単位画素の各々で画素信号を出力するごとに光電変換素
子を完全リセットする構成としたことにより、各画素よ
り信号成分とノイズ成分を順次出力することができるの
で、リセット前後の差分をとることによって固定パター
ンノイズを抑圧することができる。また、各画素を完全
リセットしているので残像の発生もなく、さらに2次元
固体撮像素子においては、信号成分とノイズ成分が垂直
信号線から水平信号線へ同一の経路を経由して出力され
るので、縦筋状の固定パターンノイズの発生も抑えるこ
とができる。
ャートである。
る。
とデプレッション型MOSトランジスタ(B)のId−
Vd特性図である。
めのポテンシャル図である。
る。
チャートである。
ためのポテンシャル図である。
(光電変換素子)、13,53…増幅用MOSトランジ
スタ、14,54…選択用MOSトランジスタ、15,
55…リセット用MOSトランジスタ、16…リセット
選択用MOSトランジスタ、17,56…電源(VD
D)線、18…垂直信号線、19…水平リセット線、2
0…垂直選択線、21…水平信号線、22…水平選択用
MOSトランジスタ、23…垂直走査回路、24…水平
走査回路、25,59…CDS(相関二重サンプリン
グ)回路、57…信号線、58…走査回路
Claims (16)
- 【請求項1】 入射光を光電変換しかつ光電変換によっ
て得られた信号電荷を蓄積する光電変換素子と、前記光
電変換素子に蓄積された信号電荷を電気信号に変換する
増幅素子と、前記増幅素子からの画素信号を選択的に信
号線に出力する選択スイッチとを有する単位画素と、 前記単位画素の各々において画素信号を出力するごとに
前記光電変換素子をリセットするリセット回路とを備え
たことを特徴とする固体撮像素子。 - 【請求項2】 前記単位画素が行列状に2次元配置され
てなることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。 - 【請求項3】 前記単位画素は、前記光電変換素子をリ
セットするリセットスイッチと、前記リセット回路から
出力されるリセットパルスに応答して前記リセットスイ
ッチをオン/オフ制御するリセット選択スイッチとを有
し、前記リセットスイッチおよび前記リセット選択スイ
ッチがデプレッション型MOSトランジスタからなるこ
とを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。 - 【請求項4】 前記リセットスイッチは前記光電変換素
子と電源線の間に接続され、前記リセット選択スイッチ
は前記リセットスイッチのゲート電極と前記リセットパ
ルスが与えられるリセット線の間に接続されていること
を特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。 - 【請求項5】 前記リセット回路は、単位画素の各々を
列選択するための水平走査回路であることを特徴とする
請求項2記載の固体撮像素子。 - 【請求項6】 垂直信号線と水平信号線との間に、前記
垂直信号線に導出された前記リセット回路によるリセッ
ト前の信号とリセット後の信号とを共通に出力する水平
選択スイッチを備えたことを特徴とする請求項2記載の
固体撮像素子。 - 【請求項7】 前記水平選択スイッチによって前記水平
信号線に出力されたリセット前の信号とリセット後の信
号のそれぞれの差分をとる差分回路を備えたことを特徴
とする請求項6記載の固体撮像素子。 - 【請求項8】 前記差分回路は、相関二重サンプリング
回路であることを特徴とする請求項7記載の固体撮像素
子。 - 【請求項9】 前記単位画素が直線状に1次元配置され
てなることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。 - 【請求項10】 前記単位画素は、前記リセット回路か
ら出力されるリセットパルスに応答して前記光電変換素
子をリセットするリセットスイッチを有し、前記リセッ
トスイッチがデプレッション型MOSトランジスタから
なることを特徴とする請求項9記載の固体撮像素子。 - 【請求項11】 前記リセットスイッチは前記光電変換
素子と電源線の間に接続されていることを特徴とする請
求項10記載の固体撮像素子。 - 【請求項12】 前記リセット回路は、単位画素の各々
を選択するための走査回路であることを特徴とする請求
項9記載の固体撮像素子。 - 【請求項13】 前記選択スイッチは、前記リセット回
路によるリセット前の信号とリセット後の信号とを前記
信号線に共通に出力することを特徴とする請求項9記載
の固体撮像素子。 - 【請求項14】 前記選択スイッチによって前記信号線
に出力されたリセット前の信号とリセット後の信号のそ
れぞれの差分をとる差分回路を備えたことを特徴とする
請求項13記載の固体撮像素子。 - 【請求項15】 前記差分回路は、相関二重サンプリン
グ回路であることを特徴とする請求項14記載の固体撮
像素子。 - 【請求項16】 入射光を光電変換しかつ光電変換によ
って得られた信号電荷を蓄積する光電変換素子と、前記
光電変換素子に蓄積された信号電荷を電気信号に変換す
る増幅素子と、前記増幅素子からの画素信号を選択的に
信号線に出力する選択スイッチとを有する単位画素と、
前記単位画素の各々において画素信号を出力するごとに
前記光電変換素子部をリセットするリセット回路とを備
えた固体撮像素子において、 単位画素の各々において画素信号を出力するごとに前記
光電変換素子をリセットし、 単位画素の各々からリセット前の信号とリセット後の信
号とを導出しかつ共通の伝送経路を経由して伝送し、 しかる後リセット前の信号とリセット後の信号のそれぞ
れの差分をとることを特徴とする固体撮像素子の駆動方
法。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP02286798A JP4238377B2 (ja) | 1997-08-15 | 1998-02-04 | 固体撮像素子およびその駆動方法 |
US10/627,138 US7755690B2 (en) | 1997-08-15 | 2003-07-25 | Solid state image sensor with fixed pattern noise reduction |
Applications Claiming Priority (3)
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JP22026497 | 1997-08-15 | ||
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JPH11122534A true JPH11122534A (ja) | 1999-04-30 |
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---|---|
JP (1) | JP4238377B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005006742A1 (ja) * | 2003-07-11 | 2005-01-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | 光検出装置 |
JP4731084B2 (ja) * | 2000-02-04 | 2011-07-20 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 能動画素センサ |
JP2011523524A (ja) * | 2008-04-30 | 2011-08-11 | ウードゥヴェ セミコンダクターズ | 面取りされた角部を備えると共に隣り合う画素行の間にマルチプレクサを有する画像センサ |
JP2017127308A (ja) * | 2006-12-14 | 2017-07-27 | ライフ テクノロジーズ コーポレーション | 大規模fetアレイを用いた分析物測定のための方法および装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106341627B (zh) * | 2015-07-07 | 2020-08-11 | 松下知识产权经营株式会社 | 摄像装置 |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP02286798A patent/JP4238377B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2005006742A1 (ja) * | 2003-07-11 | 2005-01-20 | Hamamatsu Photonics K.K. | 光検出装置 |
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JP2011523524A (ja) * | 2008-04-30 | 2011-08-11 | ウードゥヴェ セミコンダクターズ | 面取りされた角部を備えると共に隣り合う画素行の間にマルチプレクサを有する画像センサ |
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